JP3480831B2 - 網戸の振れ止め構造 - Google Patents

網戸の振れ止め構造

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JP3480831B2 JP2000155623A JP2000155623A JP3480831B2 JP 3480831 B2 JP3480831 B2 JP 3480831B2 JP 2000155623 A JP2000155623 A JP 2000155623A JP 2000155623 A JP2000155623 A JP 2000155623A JP 3480831 B2 JP3480831 B2 JP 3480831B2
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裕 広沢
幸夫 楠
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立山アルミニウム工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建て屋窓に取り付けられ
た網戸に関し、特に網戸のコーナー部に人が触れても怪
我をする恐れがなく安全性が高く、組立性に優れ、窓枠
に装着した際の振れが小さい網戸の振れ止め構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】住宅等の窓開口部には防虫等の目的で広
く網戸が取り付けられているが、網戸は窓を開ける夏期
等には必要であるが冬期等にはほとんど必要でないため
に容易に窓枠に建て込んだり、取り外し収納しやすいよ
うに薄くて軽い構造になっている。しかし、従来の網戸
は縦框と上下桟の接続コーナー部が鋭利な直角になって
いて取り付け施工時や窓に建て込みあるいは収納時に人
が触れて怪我をする恐れがあった。また、網戸の縁枠そ
のものが薄くて取り扱い時にコーナー部が変形しやすい
問題もあった。さらには網戸は左右の縦框の上下に桟を
結合しビス等で方形に組立てているが上下桟は肉厚の薄
いアルミニウム合金押出材で製作されているのでビス等
でネジ止めする際の回転力にて変形しやすい技術的課題
があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は網戸の建て込
みや収納時の取り扱い時に人がコーナー部に触れても怪
我をする恐れがなく、コーナー部の変形が抑えられ、網
戸の組立て時においては上下桟の変形を防止でき、窓枠
レールに装着した際の開閉方向に対する垂直方向の振れ
が小さい網戸の振れ止め構造の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
すべく、建屋の開口部の窓枠体に網戸を建て込んだ際に
枠体の縦枠とのかかり代となる網戸の縦框の2つのかか
り代片の上下端部を部分的に切り欠き、この部分に網戸
の振れ止め部材を嵌着させた。この振れ止め部材はナイ
ロン等の樹脂製が望ましく、窓枠体に装着した際に上枠
レールまたは下枠レール部と摺接し網戸の振れ止めとな
る摺接面と縦框のかかり代片の切り欠け部に嵌合する凹
部を有し、網戸表裏両面側角になるコーナー部が面取り
されている。また、振れ止め部材には縦框と上桟または
下桟の嵌合部側に上桟または下桟の内壁支持部が設けら
れていて縦框の仕切壁の一部を切り欠き上桟または下桟
を嵌合させ、これに振れ止め部材を嵌着させビス等の係
止部材にて縦框側からこの振れ止め部材を介して係止さ
せたものである。このようにして左右の縦框と上下桟に
て方形の網戸枠を組立てその後に網を当該枠に張着す
る。このような振れ止め構造においては振れ止め部材の
面取り部が人がコーナー部に触れた際の怪我を防止し、
内壁支持部が組立て時においてネジ止め時の回転力によ
る変形を防止するように作用する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の望ましい実施の形態を添
付図面に基づいて以下説明する。図6に網戸の一般的な
装着状態の縦断面図を図7にその横断面図をそれぞれ示
す。建屋の開口部に窓枠体2が設けられこの窓枠体は上
枠と下枠及び左右の縦枠からなり、上枠のレール201
と下枠のレール202にて網戸が開閉及び建て込み取り
外しが可能に保持され、縦枠の垂直片203と網戸の縦
框に設けられたかかり代片5,6と係合して網戸1が閉
じられる構造になっている。網戸は左右の縦框3に上桟
4及び下桟を結合し、方形枠縁を形成し網12が張着さ
れている。図2に網戸の縦框の上端部をかかり代片側か
ら見たものを示し、図3には当該縦框を桟嵌合側から見
た斜視図を示す。窓枠体の縦枠とのかかり代となるかか
り代片5,6が2つ平行に配設され部分的な切り欠け部
7が設けられている。これに図4に示した振れ止め部材
8を取り付けるが、この振れ止め部材はナイロン等の樹
脂製からなり窓枠体の上枠または下枠のレール部と摺接
する摺接面81、かかり代片に嵌合する凹部85、コー
ナー部には面取りされた面取り部82が設けられ、さら
に縦框に上下桟を組付ける際にその桟の内壁を保持する
内壁支持部83が設けられている。なお、図4(イ)は
内壁支持片側から見た斜視図、(ロ)は面取り部側から
見た斜視図である。 これらを用いて結合した網戸のコ
ーナー部を図1に示すが縦框の上下に図3に示したよう
に仕切壁10,11を切り欠き設けられた嵌合部に上桟
または下桟を嵌合させ、振れ止め部材を嵌着させ振れ止
め部材を介して縦框側からビス止めされている。振れ止
め部材の係止部材(ビス)9の係止孔84は2段孔にな
っていてビスの頭が窓枠体の縦枠と干渉しない構造にな
っている(図5参照)。 また、必要に応じて下桟には
戸車13を上桟にはバネ式網戸はずれ防止ローラーを振
れ止め部材に一体的に設けてもよい。
【0006】
【発明の効果】本発明による網戸の振れ止め構造によれ
ば網戸の組立時に上下桟の変形が防止でき、建て込み及
び取り外し収納時にコーナー部が人に触れることによる
怪我や網戸コーナー部の変形が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例における網戸のコーナー部に
振れ止め部材を取り付けた状態を示す。
【図2】 縦框のかかり代片を切り欠いた状態の斜視図
を示す。
【図3】 縦框の上桟嵌合部側から見た斜視図を示す。
【図4】 振れ止め部材の斜視図を示し、(イ)は内壁
支持部側から見たもので(ロ)は面取り部側から見たも
のである。
【図5】 振れ止め部材の係止部の拡大断面図を示す。
【図6】 網戸を窓枠体に装着した状態の縦断面図を示
す。
【図7】 網戸を窓枠体に装着した状態の横断面図を示
す。
【符号の説明】
1 網戸 2 窓枠体 201 窓枠体の上レール 202 窓枠体の下レール 203 窓枠体の垂直片 3 縦框 4 上桟 5 第1かかり代片 6 第2かかり代片 7 切り欠け部 8 振れ止め部材 81 摺接面 82 面取り部 83 内壁支持部 84 係止孔 85 凹部 9 係止部材 10 第1仕切壁 11 第2仕切壁 12 網 13 戸車 14 嵌合部 141 嵌合壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 3/68 - 3/88 E06B 9/52

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の縦框に上桟及び下桟を嵌合し形成
    した戸枠に網を張着させた網戸において建屋窓開口部の
    枠体の縦枠とのかかり代となる2つのかかり代片を縦框
    に設け、この縦框の端部のかかり代片の一部を切り欠
    き、枠体の上枠レールに摺設する面の反対側面でかつか
    かり代片側コーナー部を面取りし当該切り欠いたかかり
    代片に嵌着する凹部を設けた振れ止め部材を当該切り欠
    け部に嵌着させ、上桟及び下桟を縦框に当該振れ止め部
    材を介して係止部材にて係止させたことを特徴とする網
    戸の振れ止め構造。
  2. 【請求項2】 上桟及び下桟の内壁支持部を設けた振れ
    止め部材と縦框嵌合壁とで上桟及び下桟を挟持したこと
    を特徴とする請求項1記載の網戸の振れ止め構造。
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