JP3479805B2 - 音声情報サービスシステム - Google Patents

音声情報サービスシステム

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JP3479805B2 JP2000084507A JP2000084507A JP3479805B2 JP 3479805 B2 JP3479805 B2 JP 3479805B2 JP 2000084507 A JP2000084507 A JP 2000084507A JP 2000084507 A JP2000084507 A JP 2000084507A JP 3479805 B2 JP3479805 B2 JP 3479805B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信回線を介して
利用者の通信端末に音声を送信する音声情報サービスシ
ステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、利用者が自らサービス提供者
の指定する電話番号に電話をして、テープなどに録音さ
れている有名人等の音声を聞けるテレホンサービスが知
られている。また、バンダイ社が1999年10月にサ
ービスを開始した「Mailで恋して」のように、仮想
キャラクターと疑似的にテキスト文字によってメールの
やりとりを楽しむものもあった。そして、特開平第9−
46424号公報では、利用者が自ら設定した時間にな
ると電話がかかってくる、いわゆるモーニングコールを
実現する情報サービスシステムが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、テレホ
ンサービスなどでは利用者が自らの意思で決めた時間に
電話をするという行為により受けられるサービスであ
り、相手からいつ電話がかかってくるかという臨場感や
期待感を感じるようなことはなかった。また、文字情報
のみによるメールのやりとりだけでは、通常の電話のよ
うな音声情報による会話ではないため、電話特有の臨場
感や緊張感を得るまでには至らないという面があった。
そして、上記公報によるモーニングコールサービスは、
利用者が自らの意思で決めた時間に電話を受けるもので
あり、その目的とするところは、利用者の起床その他の
個人的な予定の遂行の為に時間等を知らせるものであっ
て、対話を楽しむものではなかった。そこで本発明は、
利用者が意識しえない時間に通信回線を介して音声デー
タを送信することで、サービス利用者に期待感や緊張
感、及び深い満足感を与えることを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記した従来
の課題を解決するための具体的な手段として、1又は複
数の音声データが記録された音声データベースと、1又
は複数の利用者データが記録された利用者データベース
と、前記利用者データベース上の各利用者データのうち
該利用者の前回の送信時状況を取得すると共に取得した
前記送信時状況に対応づけられた送信音声番号の候補か
ら前記利用者に次回送信する音声データに対応した1の
送信音声番号を乱数を用いて決定し、前記音声データベ
ース上の各音声データのうち前記送信音声番号と同一の
音声データ番号に対応した送信可能時間帯を取得すると
共に取得した前記送信可能時間帯に属する1の送信時間
を乱数を用いて決定し、決定した前記送信時間及び前記
送信音声番号に、前記利用者データベース上の前記利用
者の該利用者データに含まれる該送信時間及び該送信音
声番号を変更し、又は新規に追加して記憶するデータ処
理部と、各利用者データに含まれる該利用者への送信時
間までの時間を計測する計時部と、前記計時部での計測
時間が前記送信時間に達した場合は、該利用者の通信端
末に通信回線を介して接続する回線接続部と、前記利用
者の該利用者データに含まれる送信音声番号に対応した
音声データを通信回線を介して前記利用者の通信端末へ
送信する音声通信部と、を備えたことを特徴とする音声
情報サービスシステムである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら本発明の
実施形態を説明する。図1は本発明の一実施形態例を示
す構成説明図、図2は本発明の一実施形態例に係るフロ
ーチャート図である。
【0006】図1において1は通信端末、2は通信回線
であり、この通信端末1には一般の家庭用電話機の他に
携帯電話、パーソナルコンピュータなども含む。2の通
信回線には一般の公衆電話回線、携帯電話回線網、イン
ターネット専用線などの他に内線などの私有回線も含
む。
【0007】3は本発明の実施形態の制御部であり、回
線接続部31、音声通信部5、データ処理部32、計時
部33、通信記憶部34、RAM(Random Ac
cess Memory)35により構成されている。
4は本実施形態の記憶部であり、利用者データベース4
0、音声データベース41、BGMデータベース42、
効果音データベース43、画像データベース44により
構成されている。
【0008】回線接続部31は利用者の通信端末1に通
信回線2を通じて接続する機能と、回線が繋がったかど
うかの判定をする機能を持つ。5の音声通信部は音声入
力判定部51、利用者登録部52を内包し、音声データ
ベース41内の音声データを送受信する機能を持つ。利
用者登録部52は通信端末1からの入力を受信し、利用
者登録をする機能を持ち、音声入力判定部51は利用者
からの音声入力の有無を判定する機能を持つ。
【0009】データ処理部32は利用者データベース4
0上の各利用者データに基づいて、該利用者に次回送信
する音声データの送信時間及び前記音声データに対応し
た送信音声番号を決定し、決定した前記送信時間及び前
記送信音声番号に基づいて、前記データベース上の前記
利用者の該利用者データに含まれる該送信時間及び該送
信音声番号を変更し、又は新規に追加して記憶する機能
を持つ。通信記憶部34は、利用者との通信の際、送信
累計回数、送信累計時間、送信日、送信時間、送信時状
況、送信音声番号、通話時間、その他の送信情報を、利
用者データベースに記録する機能を持つ。
【0010】ここでいう制御部3とはいわゆる中央演算
処理装置(CPU)としての役割と各処理部の相互間の
制御、及び各処理部そのものの、全体を差していい、記
憶部4とはデータバスで接続されている。RAM35は
利用者データ等の一時的な保存に使われる。なお、制御
部の構成要素をプログラムとして常駐させることで図8
のようにパーソナルコンピュータやサーバーなどで実現
が可能である。その際、オペレーティングシステムの種
類やプラットフォームの種類には限定されない。
【0011】利用者データベース40には図5のように
連番、利用者番号、該利用者の電話番号、利用開始年月
日、選択したキャラクター、選択した設定、送信累計回
数、送信累計時間などのデータが記録されており、さら
に利用者ごとに図6のように送信日、送信時間、呼出音
数、送信音声番号などのデータが通信記録として記録さ
れている。
【0012】音声データベース41には複数のキャラク
ターごとに複数の設定にあった音声データが記録されて
おり、同じキャラクター、同じ設定であってもさらに利
用者ごとに違う展開が楽しめるように多彩なバリエーシ
ョンの音声データが記録されている。また、図7のよう
に音声データごとに送信可能時間帯、送信可能回数など
の固定データが記録されている。BGMデータベース4
2に納められたBGMデータ、効果音データベース43
に納められている効果音データは音声データと重ねて送
信することでより効果を高めるためのデータである。ま
た、画像データベース44には通信端末1の表示部14
に画像表示が可能な利用者に送信するための画像データ
が記録されている。
【0013】なお、本発明の実施形態では、これらの音
声データベース41、BGMデータベース42、効果音
データベース43についての記録媒体としてハードディ
スクで説明するが、音楽CDやMD(Mini Dis
c)等であっても良い。ここでハードディスクの場合
は、音声データやBGMデータ等をMP3(MPEG−
1 Audio Layer3)やMIDI等の音楽デ
ータ形式によって記録しておき、音声通信部5でこれら
を読み取りながら送信する。なお、この場合ハードディ
スクに直接コンピュータを接続し、このコンピュータに
専用の音楽ソフトを常駐させて再生し、音声通信部5か
ら送信するようにしてもよい。そして、この場合はコン
ピュータを制御部5の構成に追加する。同様に、音楽C
Dの場合はCDプレイヤー、MDの場合はMDデッキと
いうように、記憶媒体に応じて専用の再生装置が必要と
なるので、これらを制御部5の構成に追加する。
【0014】次に、本発明の一実施形態例(以下本サー
ビスシステム)の動作について説明する。最初に利用者
登録の方法について説明する。本サービスを受けるには
利用者登録が必要であり、登録を希望する利用者は通信
端末1を用い、通信回線2を通して本サービスシステム
に接続する。利用者データは図5のような構造になって
おり、登録する電話番号、利用開始日、選択するキャラ
クターや希望する設定などを利用者に登録してもらう必
要がある。最初に「電話番号を入力してください」とい
ったような内容の音声データを音声通信部5によって利
用者の通信端末1に送信し、利用者は通信端末1の
「1」ボタン11などを押すことによって、通信回線2
を通して登録命令が利用者登録部52に届き、電話番号
入力が一通り終わった時点で利用者データに登録され
る。なお、発信者電話番号通知サービスにより利用者の
電話番号がわかる場合には電話番号を登録してもらう手
間をはぶいてもよい。
【0015】次にキャラクター選択時には例えば「希望
するキャラクターを選んでください。マルセルなら1、
クラヴィスなら2、ランディなら3を押してください」
といったような内容の音声データを利用者の通信端末1
に送信し、利用者にボタン入力を促す。電話番号登録と
同様に通信端末1から入力されたボタン情報は通信回線
2を通して本サービスシステムの利用者登録部52に届
き、利用者データベース40の利用者データにあるキャ
ラクターの項目に登録される。なお、通信端末1の表示
部14に画像や文字情報を表示できる場合には図3のよ
うに、選択肢を表示させて利用者が視覚的に選択できる
ようにしてもよい。また、画像データベース44から該
当する画像データを送信して画像で選択できるようにし
てもよい。
【0016】以下、各項目も同様に利用者に入力しても
らい、項目の入力が一通り終わったら「登録する電話番
号は045−000−0000、選択するキャラクター
はマルセル、設定は学生、以上でよろしければ1、やり
直す場合は2を押してください」といったような内容の
確認のための音声データを送信して、「1」ボタン11
が押された場合は利用者登録完了とし、「2」ボタン1
2の場合は利用者にもう一度入力をやり直してもらう。
【0017】また、新規の会員登録のみではなく、登録
情報の変更も通信端末1から行える。ただし、本サービ
スシステムの利用途中でキャラクターや設定を変えると
音声データの送信の内容に矛盾が生じるのでキャラクタ
ーや設定の変更はサービスの利用開始前にとどめ、また
本サービスシステムの利用途中でどうしても変更したい
場合は、現在のキャラクターでのサービスを中止とし、
新たに選択したキャラクター、設定で新規にサービスを
開始するものとする。なお、登録情報の変更の際に、第
三者が勝手に登録内容を変更したりしないように、登録
情報の変更には確認のためパスワードを入力させるよう
にしてもよい。その場合は予め会員登録時に利用者に希
望するパスワードを入力してもらい登録をしておく。
【0018】次に、制御部3の動作について説明する。
本サービスシステムが起動すると(ステップS1)、制
御部3は利用者データベース40に記録されている各利
用者データを参照し、まだ利用期間が終了していない利
用者を対象に、順次、データ処理部32により次回送信
する音声データの送信音声番号及び、該音声データの送
信時間を決定する(ステップS2)。
【0019】まず、送信する音声データ決定の手順を説
明する。選択したキャラクター、設定により基本的なス
トーリーにそった音声データ送信の順番は設定してある
が、利用者の通信端末1に音声データを送信した時の、
不在だったか、留守番電話だったか、話し中だったか、
何回の呼出音で電話に出たか、などの送信時状況により
利用者にとって効果的な音声データが送信されるように
データ処理部32において送信音声番号を決定する。ま
た、音声データベース41上の各音声データに固定デー
タとして何回まで送信可能かを示す送信可能回数を設定
し、同じ利用者には同じ音声データを規定回数以上は送
信しないようにしてもよい。
【0020】また、その日の天候状況などの外的要因を
サービス提供者側で入力、あるいはインターネットなど
から自動的にデータとして取り込むようにして、例えば
「今日はいい天気だね」といったような内容の音声デー
タを送信するようにしてもよい。なお、利用者登録時に
利用者の誕生日を登録してもらうようにして、該利用者
の誕生日には「誕生日おめでとう」といった特別な音声
データを送信するようにしてもよい。
【0021】次に、音声データの送信を行う時間の決定
の手順を説明する。音声データには図7のように付帯す
る属性データがあり、送信可能時間帯が設定されてい
る。このことによって例えば内容的に朝の時間帯に送信
するのが適当な音声データは朝の時間帯に送信すること
が可能となる。特別に送信する時間帯が指定されない音
声データであっても、利用者にとっては電話に出ること
が難しい時間帯もあるので、いつ電話しても利用者が電
話に出ない時間帯があれば、そういう時間帯を利用者デ
ータに記録し、その時間帯を除いて音声データの送信時
間を決定させる。ただし、いつも同じような時間に音声
送信がされないように、乱数を取り入れた計算式を用い
るなどして利用者が意外に感じるような時間をデータ処
理部32により送信時間に決定する。
【0022】データ処理部32により決定された送信音
声番号、送信時間は利用者データベース40のそれぞれ
の利用者データに記録される。以上、送信音声番号、該
送信音声番号に対応した音声データを送信する時間の順
に決定するように説明したが、音声データを送信する時
間のほうを最初に決定してもよい。
【0023】送信音声番号、送信時間が決定したら計時
部33により送信時間までのカウントを開始する(ステ
ップS3)。利用者ごとに並列的にカウントされてお
り、カウンタの値が前記送信時間に相当する値に達した
と判定された(ステップS4)利用者から順次、回線接
続部32にて該利用者の通信端末1との回線接続を開始
する(ステップS5)。
【0024】この時、利用者の通信端末1が話し中であ
った場合には、再びステップS2に戻り、データ処理部
32により次回の回線接続時間を10分後、30分後の
ように設定する。何度、回線接続を試みても話し中であ
った場合には当日の音声データの送信は中止とし、デー
タ処理部32により翌日の音声データの送信時には「昨
日は話せなくて残念だった」といったような内容の音声
データを送信するように送信音声番号を決定する。ま
た、何度か話し中だったことを検出した後で、回線接続
できた場合には、「誰と話していたんだよ」といったよ
うな話し中だった時専用の音声データの送信を行うよう
にする。
【0025】利用者の通信端末1が話し中でなかった場
合、接続判定部31により利用者が電話に出るまでの呼
出音の回数をカウントし、通信記憶部35で利用者デー
タに記録する。利用者が一定以上の回数の呼出音の後で
電話に出た場合には「何でなかなか電話に出ないんだ
よ」といったような内容の音声データの送信音声番号を
データ処理部32で選択し、音声通信部5で送信する。
利用者が電話に出た状況によって送信される音声データ
が変更されることで利用者にあたかも本当の人物と会話
しているかのような感じを持たせることができる。
【0026】接続判定部31により利用者の通信端末1
に接続されたと判断された後、ステップS7の音声入力
判定部51にて利用者の通信端末1から音声が検出され
た場合には、音声が一定音以下になるまで音声通信部5
からの音声データの送信を待機状態にする。そうするこ
とによって「はい、〜ですけど〜」「もしもし」といっ
たような利用者の冒頭挨拶に本サービスシステムからの
音声データ送信がかぶることを防止することが可能とな
る。
【0027】また、ステップS8において音声判定部3
1により「ピー」という留守録開始の発信音が検出され
た場合は、利用者の通信端末1が留守番電話の状態であ
ると判断して、留守番電話用音声データを送信する(ス
テップS9B)。また、利用者が電話に出たと判断され
た場合には通常の音声データの送信を行う(ステップS
9A)。
【0028】なお、音声データの送信時には音声のみを
送信するのではなく、音声データにあったBGMデータ
をBGMデータベース43、効果音データを効果音デー
タベース44より選択し、音声と同時に音声通信部5に
より送信することでさらに効果を高めることができる。
例えば効果音として駅や空港のアナウンスを入れること
によってその場所から電話がかかっているかのように利
用者に思わせることができ、より臨場感を高めることが
できる。
【0029】また、音声データの送信途中で回線接続部
31により回線切断を確認した場合は、再度回線を接続
し、「さっきはいったいどうしたんだよ!」といった内
容の音声データを送信する追い討ち通話を行わせること
により、利用者によりいっそうの臨場感を与えることも
できる。
【0030】ステップS6において利用者が電話に出
ず、留守番電話でもなかった場合には利用者データの送
信時状況の項目に不在と記録し、次回の音声データ送信
時には「昨日はどこにいっていたんだよ」といったよう
な内容の音声データを送信するように利用者データに記
録して、再びステップS3の計時に戻る。
【0031】音声通信部5による音声データ送信が終了
すると、利用者が話してる途中で通信回線を切断するこ
とがないように、音声入力判定部51により(ステップ
S10)相手側からの音声データの送信が終わるのを待
って、回線切断を行い(ステップS11)、終了する。
(ステップS12)
【0032】次に、本サービスシステムに双方向性を持
たせた場合について説明する。前もって各利用者に通信
端末1の各ボタンの役割を配布しておくか、音声通信部
5により各ボタンの役割を案内する内容の音声データを
送信する。例えば通信端末1の入力ボタン「1」11、
入力ボタン「2」12、入力ボタン「3」13などに利
用者の感情として「ご機嫌」「普通」「不機嫌」などと
割り当てておき、利用者が入力したボタン番号が通信回
線2を通して制御部3に届き、届いたボタン番号からど
の音声データを送信すれば効果的かをデータ処理部32
が判断して送信音声番号を決定し、該当する音声データ
を音声通信部5から送信する。
【0033】また、利用者の通信端末1の表示部14に
画像や文字情報が表示可能な場合には図4のように文字
情報を表示させて視覚的に選択できるようにしてもよ
い。また、文字情報だけではなく、画像データベース4
4から適切な画像を選択して表示させるようにしてもよ
い。なお、利用者のボタン入力によらずとも、音声認識
ソフトを利用することにより、利用者の音声入力を受信
することにより処理するようにしてもよい。
【0034】このように、利用者のボタン入力による選
択により、利用者に送信される音声データが変化するこ
とであたかも実際にそのキャラクターと電話で話してい
るかのような感覚を利用者に与えることができる。ま
た、キャラクターとの間に好感度というデータを設け
て、利用者のボタン入力による選択によって好感度を変
動させ、次回以降に送信する音声データ決定のためのデ
ータとしてもよい。
【0035】なお、本サービスシステムにおいて同じ音
声データをもう一度聞きたいと思う利用者のために、該
利用者の通信端末1から音声データの再生命令が届いた
場合には、音声通信部5により指定された音声データを
送信するようにしてもよい。その際、利用者が送信する
音声データの番号は利用者データの通信記録に記録され
ている送信音声番号でなくてはならない。また、多用さ
れると本サービスシステムの特徴である緊張感が薄れて
しまう可能性もあるので、当日か1日前の音声しか聞け
ないといったように利用を制限するようにしてもよい。
【0036】また、本サービスシステムにおいては、利
用者からの受信については、利用者登録時の利用者デー
タの受信と、利用者への音声データ送信時でのその利用
者による音声又はボタン入力情報の受信の、2つの場合
で説明したが、利用者が自らの意志で任意の時間に通話
を開始し、利用者による音声又はボタン入力情報を音声
通信部で受信できるようにしても良い。そして、この受
信した情報に基づいて、利用者データベース上に記憶さ
れている、その利用者の利用者データ中に含まれる次回
の送信時間及び送信音声番号を、データ処理部で再度変
更、又は追加しても良い。
【0037】以上の本発明の実施形態では利用者が通信
端末1を用いて会員登録をするようにしたが、葉書など
の郵送手段により利用者に登録情報を送ってもらって、
サービス提供者が直接利用者データベース40に利用者
登録情報を入力するようにしてもよい。
【0038】また、音声データは音声データベース41
にあらかじめ用意されてあるものとして説明したが、音
声合成によりリアルタイムに音声を合成して送信するよ
うにしてもよい。音声合成の方法には、あらかじめ実際
の声をある単位で区切った各音声単位をファイル内に格
納した辞書を用意し、これを呼び出してつなぎ合わせて
音声を得るなどの方法がある。
【0039】
【発明の効果】以上に説明したように本発明により、利
用者が意識し得ない不定期な時間に自分の好きなキャラ
クターなどから電話がかかってくることによって、利用
者に「いつ電話がかかってくるか」という臨場感や期待
感を与えることができ、メールのような文字だけのやり
とりではなく、音声によるやりとりであるため利用者に
深い満足感を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の構成説明図である。
【図2】本発明の実施形態のフローチャート図である。
【図3】本発明の実施形態でのキャラクター選択図であ
る。
【図4】本発明の実施形態での感情選択図である。
【図5】本発明の実施形態での利用者データベースの内
容図である。
【図6】本発明の実施形態での利用者ごとの通信記録デ
ータ図である。
【図7】本発明の実施形態で使用する音声データ図であ
る。
【図8】コンピュータを用いた場合の本発明の実施形態
の構成説明図である。
【符号の説明】
1...通信端末 11...通信端末の「1」ボタン 12...通信端末の「2」ボタン 13...通信端末の「3」ボタン 14...表示部 2...通信回線 3...制御部 31...回線接続部 32...データ処理部 33...計時部 34...通信記録部 4...記録部 40...利用者データベース 41...音声データベース 42...BGMデータベース 43...効果音データベース 44...画像データベース 5...音声通信部 51...音声入力判定部 52...利用者登録部 6...コンピュータ 7...CD

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信回線を介して利用者の通信端末に音
    声データを送信する音声情報サービスシステムにおい
    て、 1又は複数の音声データが記録された音声データベース
    と、 1又は複数の利用者データが記録された利用者データベ
    ースと、 前記利用者データベース上の各利用者データのうち該利
    用者の前回の送信時状況を取得すると共に取得した前記
    送信時状況に対応づけられた送信音声番号の候補から前
    記利用者に次回送信する音声データに対応した1の送信
    音声番号を乱数を用いて決定し、前記音声データベース
    上の各音声データのうち前記送信音声番号と同一の音声
    データ番号に対応した送信可能時間帯を取得すると共に
    取得した前記送信可能時間帯に属する1の送信時間を乱
    数を用いて決定し、決定した前記送信時間及び前記送信
    音声番号に、前記利用者データベース上の前記利用者の
    該利用者データに含まれる該送信時間及び該送信音声番
    号を変更し、又は新規に追加して記憶するデータ処理部
    と、 各利用者データに含まれる該利用者への送信時間までの
    時間を計測する計時部と、 前記計時部での計測時間が前記送信時間に達した場合
    は、該利用者の通信端末に通信回線を介して接続する回
    線接続部と、 前記利用者の該利用者データに含まれる送信音声番号に
    対応した音声データを通信回線を介して前記利用者の通
    信端末へ送信する音声通信部と、 を備えたことを特徴とする音声情報サービスシステム。
  2. 【請求項2】 前記音声通信部で利用者への音声送信中
    に、前記利用者が通信端末を用いて音声を入力し、前記
    音声通信部で前記音声の受信を確認した場合、 前記音声通信部において、前記利用者への音声送信を中
    断し、前記利用者からの音声の受信の終了を待って、前
    記利用者への音声送信を再開する機能と、 を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の音声情報
    サービスシステム。
  3. 【請求項3】 利用者が通信端末を用いて所望の音声デ
    ータに対応した音声番号を送信した場合、 前記音声通信部において、 前記音声番号を受信する機能と、 前記音声番号が、過去に前記利用者に向けて送信した音
    声データに対応する、前記利用者データベース上に記憶
    されている送信音声番号のうちの何れかである場合は、
    前記送信音声番号に対応する該音声データを送信する機
    能と、 を更に含むことを特徴とする請求項1または請求項2の
    何れか1項に記載の音声情報サービスシステム。
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