JP3479565B2 - 粉粒体篩装置に用いる多段積層式用の篩枠 - Google Patents

粉粒体篩装置に用いる多段積層式用の篩枠

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JP3479565B2 JP26579294A JP26579294A JP3479565B2 JP 3479565 B2 JP3479565 B2 JP 3479565B2 JP 26579294 A JP26579294 A JP 26579294A JP 26579294 A JP26579294 A JP 26579294A JP 3479565 B2 JP3479565 B2 JP 3479565B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小麦粉等の粉粒体を粒
度選別するための篩装置に用いられる篩枠に関し、詳し
くは、多段に積層して用いられる粉粒体篩選別用の密着
式篩枠の構造に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来から、小麦粉等の粉粒体の粒度選別の
ために篩装置が使用されている。以下この篩装置につい
て小麦粉の粒度選別を例にして説明する。
【0003】小麦粉の粒度選別を行なう製粉業界におい
ては、プランシフターやスクウエアーシフター等の型式
で知られる篩装置が小麦粉粒度選別のために古くから用
いられており、現在では、これらの変形型や中間型(ジ
ュニアシフター等)など種々の形式のものも実際に使用
されている。そしてこれらの装置は、多数積み重ねた篩
枠を水平面内で円運動等させながら、篩上に供給した粉
粒体のうちの粒度の小さいものを篩下に通過させること
で粒度選別を行なうという基本的な構造をなしている。
小麦粉篩装置が上記のように篩枠を多段に積層して構成
されているのは、小麦粉を篩面の上で移動させて篩選別
を効率よくに行なうには、できるだけ広い篩面積が望ま
れるので、篩枠を多段に積層した装置の中を蛇行させな
がら上から下に小麦粉を移動させる篩面を作ることで、
据付面積当りの篩面積を大きくし、場所の節約を図るた
めである。
【0004】このような篩装置は、通常、正方形篩枠を
積み上げて上下から締め付けた篩枠群や、十段から20
段以上積み上げた篩枠群をボックスと呼ばれる篩枠箱に
入れることにより水平方向の固定をし、上方より締付け
固定することで構成される。そしてこのボックス等をバ
ランスウエイトをもった偏心軸と駆動軸からなる駆動装
置で水平面内で高速の円運動を行うように稼動される。
【0005】このような篩装置を構成する篩枠は、所定
の期間毎に篩網の点検,交換が求められていることか
ら、数百枚から数千枚の篩網ストックを常に準備してお
くことが工業的設備では必要とされている。そこで、交
換の必要部分を篩網だけに局限した構造が従来から採用
されている。すなわち、1m角程度の枠体(外枠と称さ
れる)と、点検,交換の主な対象となる篩網を張った枠
体(内枠と称される)とを対で用いて、内枠を外枠に嵌
合させるように構成したものが一般的である。このよう
にすれば、数千枚もの準備保管が必要とされる篩枠であ
っても、外枠は繰り返して使用でき、実際に準備してお
くのは内枠だけになるので、保管容積の縮小、重量の軽
減に伴う交換作業の容易化、省力化を図れるため、工業
設備面から望ましいからである。
【0006】このような従来一般的に使用されている篩
枠の構造を、以下、図15〜図19に基づいて更に具体
的に説明する。
【0007】これらの図で示される従来型式の篩枠は、
小麦粉を篩上(粗粉)及び篩下(スルー;微粉)の粉に
篩選別する篩網501を上面に張った矩形の内枠500
(図15参照)を、この内枠の周囲三方に隣接して上下
方向の縦通路を有する外枠600(図16参照)の内枠
嵌合部に嵌合させる組合せ形式の構造(図17参照)を
なしている。
【0008】図15に示す上記内枠500は、矩形四辺
状の枠体を構成する例えば木製の枠部材502〜50
5、及びその矩形の内側に十字に架設した木製補強棒体
506,507の上に、所定の大きさのフルイ目の篩網
501を張った構成をなしている。なお図示していない
が、上記篩網501の下側には篩網と平行に粗い目のク
リンプ網を張設し、これらの上下の網の間に、遊動する
クリーナー、例えば半球突起を有する小さな三角平板状
のクリーナーを介挿させて、装置稼動時にこのクリーナ
ーが網をたたいて篩網501の目詰まり防止を図ってい
るのが普通である。
【0009】図16に示す外枠600は、上記の内枠5
00が、外郭を形成している矩形四辺の1辺の外側側壁
(外郭枠部材)610に接して(偏って)嵌合するよう
に設けた内枠嵌合部と、この内枠嵌合部の外側であって
上記1辺の側壁610を除く残りの3辺の内側に沿って
設けられた上下方向の縦通路601,602,602と
を有するものであり、具体的には、上記の内枠嵌合部を
形成するために設けられた平行一対の内側側壁(枠部
材)607,607、これらの内側側壁607,607
の下面に渡って固着された3本の内枠嵌合台枠604,
605,606、上記内側側壁607,607の各外側
に微粉落下用開口602,602を形成するように離隔
して設けられた一対の外側側壁608,608、内枠嵌
合台枠606の外側に接して設けられた外側側壁61
0、内枠嵌合台枠604の外側に粗粉落下用開口601
(通称、オーバー口)を形成するように離隔して設けら
れた外側側壁609、嵌合される内枠の篩網501を通
過した微粉(スルー)を上記左右の落下開口602,6
02に導くための底面として設けられた受板(微粉流し
板)603とからなっている。なお内側側壁607,6
07は、適宜の位置で中間ブラケット613,613を
介して外側側壁608,608に固着され、また上記内
枠嵌合台枠604は、同様に中間ブラケット615を介
して外側側壁609に固着されている。また614は、
外枠内の不要空間部分を塞ぐと共に、上下方向の嵌合構
造強度を高めるためにその四隅に設けられたブロックで
ある。
【0010】上記の受板603は、ステンレス製等の板
を、上記内枠嵌合台枠604,605,606の各下面
にビス止めして固着されている。これにより、受板60
3の左右両端は内側側壁607下面との間で台枠60
4,605の厚み分だけの隙間を有することになり、こ
の隙間が、受板603上に落ちた微粉を左右の微粉落下
用開口602に落し込むスリット状の微粉落し口617
を形成する。なお受板603は、底上げ状態で篩枠の上
下方向の略中間位置に設置されて(図18参照)、これ
により篩枠が積層された際に、下段篩枠の篩網501の
上を粉体が移動するための空間を提供するようになって
いる。なお以下において方向を説明する場合には、一対
の微粉落下用開口602の離間方向を左右方向、これと
水平直交する方向を前後方向という。
【0011】以上の構成の篩枠の多数を、粗粉落下用開
口601の位置が一段毎に前後方向に順次反対位置(互
い違い)になるように積層(図18参照)して篩枠群が
構成される。そして、ある段の篩網501上を移動した
(流れた)粉体は、内枠5の粗粉落下用開口601に
した枠部材502の斜面502aから該粗粉落下用開口
601に落ちて、一段下の篩枠の篩網の上に移る。また
篩網501を通過した微粉は受板603の上に落ち、左
右のスリット状の微粉落し口617から微粉落下用開口
602に落ちる。
【0012】なお外枠600の受板603の下側には、
下段の篩枠の内側側壁607と内枠の枠部材504(又
は505)の上面に跨がってこれらを覆って密着する押
え桁620,620が、外側側壁609,610の間に
渡って設けられている(図18参照)。
【0013】ところでこのような篩装置では、当然のこ
ととして内枠嵌合部位の隙間から粗粉が微粉側に混入す
ることは確実に防止することが求められる。このため、
内枠500の枠部材502は下側部分が図17(b)に
示すように段付部に形成されていて、この段付の脚部5
02bが、外枠600に対応して段付に形成した内枠嵌
合台枠604の段付部604aと係合してシール部分を
形成している。
【0014】図17(a)は、上記の内枠500が外枠
600に嵌合する関係を説明するための展開図であり、
図18は、以上のようにして構成した篩枠を、その粗粉
落下用開口601が順次互い違いとなるようにして積み
重ねる状態を説明するための展開図である。なおこの図
18において、斜線部で示した面700,701は、積
層される上段の篩枠(外枠600)により、下段の篩枠
の内枠500を強く下方に押し付けて上記シール部分の
シール圧を高めると共に、同時に粗粉が流通する領域
(粗粉領域)を微粉が流する領域(微粉領域)に対して
封止区画するためのシール面をなしており、必要に応じ
て適当なシール用シートが貼着される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来の篩装置は、以上
のようにして構成した篩枠を多数積層することで篩枠群
を形成して小麦粉の篩選別を行なっているが、実際には
僅かではあるが粗粉が微粉側に混入する場合のあること
が知られている。
【0016】しかし、近時においてはより付加価値が高
くまた万一にも粗粉等が混入していない粉体製品が求め
られる傾向が大きくなっており、従来の篩枠では粗粉等
の混入が厳密には無視できないことは上述の通りである
ため、更に改良が望まれている。
【0017】本発明者はこのような現状に鑑みて、微粉
側への粗粉混入の原因を検討したところ次ぎのことが分
かった。すなわち、従来の篩枠で生じている微粉側への
粗粉混入は、圧力的に密着されている上記シール面70
0,701においては発生していないが、枠部材502
と内枠嵌合台枠604の係合部分において発生している
という問題である。
【0018】このことは図19により次ぎのように説明
される。すなわち、その一つは、上記粗粉落下用開口6
01にする内枠の枠部材502と外枠の内枠嵌合台枠
604の嵌合部分の封止は、図17(b)で示した段付
部502b,604aが係合することで与えられるが、
当該部分には上下篩枠から密接のための圧力が直接作用
しない構造となっている。このために封止が十分でない
という問題がある。またより大きな問題として次ぎのこ
とが明らかとなった。すなわち、左右内枠の枠部材50
4,505の先(前)端面(粗粉落下用開口に臨む面)
504a,505aに対して、外枠の内枠嵌合部を形成
するために設けられるブラケット616がこの先端面5
04a,505aと係合して微粉領域と粗粉領域の封止
をなすように設けられているが、しかしこの係合部の両
面を密着させようとする力は構造上特に与えられていな
い。つまりこの両面を密着させる水平方向の力は、上下
篩枠を密着させる上下方向の力とは90°その方向が異
なるからである。一方、製作時の寸法公差や経時的な寸
法変化、又内枠組み込み時の嵌合のし易さを図る等のた
めもあって、これらの面間に隙間を生ずることは実際上
避け難い。このため、篩網上を図19中の太い実線80
0で示したように流れる粗粉が、篩選別時には激しい振
動下におかれる篩枠の中でランダムに動き、図中に太い
点線801で示したように上記先端面505aとブラケ
ット616の隙間に入り込むことは完全には防止できな
い。そして内枠の枠部材505(504)の外側面と外
枠の内側側壁607の内側面の間も隙間を生ずることが
避け難いため、上記隙間に入り込んだ粗粉が更に点線8
02,803で示したように移動して微粉領域に入り込
み、上述した混入を招く結果となっていたのである。
【0019】また、内枠の粗粉落下用開口にした枠部
材502は積層される上段の篩枠の外枠によって上下方
向には直接押さえられていないので、該枠部材502と
上記部材(内枠嵌合台枠604)の両面を密着させる力
はその中央部付近では微弱となって、篩枠の振動により
枠部材502と台枠604の間に隙間を生ずることが避
け難く、この部分でも粗粉が微粉領域に入り込む結果と
なっていた。
【0020】上記した密着力が作用しない対向面間の隙
間から粗粉が微粉領域に混入する問題は、篩枠を内枠と
外枠に分割しない一体構造にすればもちろん解消できる
が、これでは、上述した準備保管する必要のある数千枚
にものぼるような篩枠のうちで交換が必要な部分をでき
るだけ局限し保管容積の縮小や交換作業を省力化する、
という工業設備面からの要求を満足できない。
【0021】また、内枠をボルト等の締結手段を用いて
外枠に固定する方式を採用するようにすれば、振動によ
る影響を防止できて上記した不具合を回避できる余地も
あるが、これでは、内枠と外枠の着脱の手間が極めて大
きなものとなってしまい、篩枠を部分的な交換構造とす
るようにしたせっかくの工夫が全く無駄に帰してしまう
結果となる。
【0022】本発明は、以上のような種々の問題を解決
し、篩枠のうちで準備保管に必要な部分を局限してその
ための保管容積を少なくできるようにしながら、交換作
業の省力化要求を満足でき、更に従来の篩枠において招
くことがあった微粉側への粗粉等の混入を確実に防止で
きるようにした新規な粉粒体選別用の篩枠の提供を目的
としてなされたものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた本発明の篩枠の特徴は上記特許請求の範囲の
各請求項に記載したところにある。
【0024】 すなわち、本発明の第1の特徴は、請求
項1に記載のように、多段に篩枠を積み重ね、篩網上に
供給した粉粒体のうちの粒度の小さい微粉を篩下に通過
させ微粉落下開口に導くと共に、該篩網を不通過の粗粉
を粗粉落下用開口に導いて下段の篩網上に供給すること
により粒度選別を行なう粉粒体篩装置に用いる多段積層
式用の篩枠において、同一高さの外郭枠材により外郭が
矩形四辺状に設けられた外枠であってこの外郭の内側
に、上記矩形四辺の一対の対向辺の両内側に沿って上下
方向に開放して設けられた一対の上記微粉落下用開口、
他対の対向辺の片側の辺の内側に沿って上下方向に開放
して設けられた上記粗粉落下用開口、該他対の対向辺の
反対側の辺をなす外郭枠材上記粗粉落下用開口と上記
微粉落下用開口で囲まれた領域の中間高さの位置に水
平に架設された微粉受け用の矩形状受板、のそれぞれが
設けられ、該受板上の空間はこの上の微粉が上記微粉落
下用開口に落ちるが上記粗粉落下用開口とは隔壁により
区画されている外枠と、同一高さの外郭枠部材により略
矩形状に設けられて上記外枠の受板上部空間に上面が該
外枠と面一となるように隙間なく嵌合される内枠であっ
て、外郭枠部材の天面に張られた矩形状の篩網によりこ
の篩網上を移動する粉粒体中の粗粉から微粉を篩分けて
上記受板に落す篩網部を有する内枠と、の対からなる篩
枠であって、上記内枠には、上記外枠の微粉落下用開口
する内枠外郭枠部材の一対が、上記外枠の粗粉落下
用開口にする内枠外郭枠部材よりも該粗粉落下用開口
側に突出するように設けられると共に、上記外枠には、
該一対の内枠外郭枠部材の突出部が載ってこれと係合す
受部を設け、これらの上記突出部と上記受部の係合
、弧状又は傾斜状をなすシール面にしたという構成
をなすところにある。
【0025】 上記構成において、上記突出部と上記受
部のいずれか一方には、密着(気密)シール用のシート
を貼着することが好ましい。このような密着シールに適
したシートとしては不織布、フェルト、あるいは弾性を
有するシール用パッキング材などを挙げることができ
る。
【0026】 また、上記構成において、上記粗粉落下
用開口に面する上記内枠の外郭枠部材の側面と、該粗粉
落下用開口に面する上記外枠の隔壁の側面とを、面一に
設けると共に、上記内枠の外郭枠部材の上記側面には、
上記隔壁の上記側面まで覆う遮蔽用板材を取着すること
が特に好ましい。
【0027】このようにすることで、篩分けられた微粉
のみが存在する微粉領域に粗粉落下用開口近傍から粉が
混入する虞が確実に防止される。
【0028】なお、本例の篩枠は多段に積層して用いら
れるものであり、上段の篩枠の下面には、内枠と外枠が
嵌合して形成している下段の篩枠の係合面(水平方向に
対向している係合面)で接している両側枠部材の上面に
跨がって気密的に係合する封止用の部材が従来のものと
同様に設けられることは言うまでもない。例えば、微粉
落下用開口にする内枠の外郭枠部材とこれの外側面に
接する外枠の補強用部材の係合面の隙間から内枠篩網上
の粉が通過しないように、上段の篩枠の下面にはこれ
ら、内枠の外郭枠部材と外枠の補強用部材の上面に跨が
って気密的に係合する封止用部材が設けられる。このよ
うな封止部材の下面(あるいはこれに係合する面)には
密着シールに適したシートを貼着することが好ましく、
上記と同様に不織布、フェルト、あるいは弾性を有する
シール用パッキング材などが用いられる。但し、上記の
外枠の補強用部材は構造強度に問題がなければ省略する
こともできる。
【0029】
【作用】以上のような構成をなす本発明の特徴的構成を
有する篩枠によれば、交換を要するのは、篩網部を有す
る小さな内枠に限定されるので、篩枠全体を一体とする
ものに比べて軽量,小型とすることができ、特に粗粉領
域と微粉領域を区画封止するシール面は、同一水平面内
に位置する閉鎖型の矩形環状縁に形成され、また粗粉落
下用開口の近傍における内枠と外枠のシール面が、上下
方向の密着力が弧状あるいは傾斜状の係合シール面に作
用するので、粗粉領域と微粉領域間での漏れを厳密な区
画封止が達成できる。内枠を嵌合させる際に従来の端面
形状では嵌合間隙は、挿入する時に端面の平行度を合わ
せる必要から零に近くすることは出来ないので装着後は
若干隙間が生じてしまい、これが「がた」となるが、傾
斜又は円弧の端面とすることにより実質的に隙間が零と
なりシールが十分となる。
【0030】また、密着用のシートをこのシール面に貼
着することでシール状態をより良好に確保できる。
【0031】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基づいて説
明する。
【0032】実施例1 図1〜図9に示される本例の篩枠において、図1及び図
2において符号5で示しているのは内枠であり、これ
は、略矩形四辺状の外郭をなす枠体を、本例で言えば木
製角柱状部材からなる枠部材52,53,54,55に
よってその外郭を形成し、その内側に篩網部領域50を
形成してなっている。そしてその篩網部領域50には、
枠部材52,53,54,55に渡って補強用木製棒体
56,57が十字に架設され架設され、かつこれらの枠
部材52,53,54,55及び補強用木製棒体56,
57の天面に篩網51を張ることで構成されている。な
お、枠部材52〜55はその上面及び下面が同一平面を
なすように構成され、かつ枠部材52は、他の3枠部材
53〜55に比べてより大きな断面係数を有するように
断面積の大きな角柱状の部材で構成されている。内枠の
上面を同一平面とするのは、篩枠を多段積層する際にシ
ールが必要な面一(フラット)な面を確保するためであ
り、また枠部材52を他の3枠部材に比べて断面積の大
きな角柱状の部材で構成するのは、該枠部材52に最も
大きな曲げ剛さが要求されるからである。
【0033】そして、本例における内枠5の特徴の一つ
は、該内枠5を後述する外枠に嵌合した際に、粗粉落下
用開口(後述の69)にすることになる枠部材52の
前側面に、金属製の薄い厚みのフラットバー58をネジ
等を用いて固定し、しかも該フラットバー58の下端は
該枠部材52の下面よりも更に下方に一定長突出する構
造に設けられているところにある(図1,2参照)。本
例においてこのような金属フラットバー58を枠部材5
2の前側面に取付けるようにした理由は、該内枠の枠部
材52とこれが上に載るように設けられる外枠の受台
(後述の68)との係合面の粗粉落下用開口に臨む端面
を上記のように金属フラットバー58で覆うことによっ
て、粗粉が該係合面を通して微粉領域側に浸入すること
を確実に防止できるようにするためである。このフラッ
トバー58と枠部材52の間にはパッキンを介挿しても
よい。
【0034】また本例においては、この内枠5を後述す
る外枠に嵌合した際に、微粉落下用開口(後述の65)
することになる左右の枠部材54,55の先(前)
端が上記枠部材52の位置よりも粗粉落下用開口側に突
出するように設けられると共に、その先(前)端下角部
が、凸状弧状面54a,55aに設けられているという
特徴的な構成も採用されている。また本例においては、
該凸状弧状面54a,55a及び枠部材52の下面のハ
ッチングで示した面59に均一な所定厚みで弾力を有す
るシールパッキン材88を貼り付けたこともその特徴の
一つである。これらの特徴は、図1,2及び図6〜図8
により詳しく示されている
【0035】本例においてこのように構成したのは、外
枠に対する内枠の着脱を円滑かつ容易に行なえるように
しながら、枠部材54,55の先端下角部を凸状弧状面
54a,55aとしてこれに対応する外枠の凹状弧状面
82aと係合することにより上下方向の圧縮力(押下
力)が作用するシール面を形成させ、粗粉が粗粉落下開
口部から微粉領域に侵入することを確実に防止するため
である。弾力を有するシールパッキン材の貼り付けも同
係合面のシール性を一層向上させるためである。なお、
以上の特徴的構成の他は図15で示した従来の篩枠と同
様であり、例えば篩網51の下側に近接してこれと平行
にクリンプ網を張設し、これらの網間にクリーナー(い
ずれも図示せず)を遊動可能に介挿して篩の目詰まりの
防止を図ることができる。
【0036】図3及び図4は本例の篩枠を構成する外枠
6を示し、木製板材の外側側壁(外郭枠部材)62,6
3,64,64により外郭が矩形四辺状に形成され、こ
のうちの一対の対向する外側側壁64,64の内側に微
粉落下用開口65,65を形成するように該外側側壁6
4,64と間隔を開けて平行に金属フラットバーからな
る一対の内側側壁61,61が外側側壁62,63に渡
って設けられ、また外側側壁62の内側に形成される粗
粉落下用開口69の両端部(上記内側側壁61,61の
内側面)には、樹脂材からなる一対の受台(内枠先端突
出部受台)82,82が設けられている。この受台8
2,82には、上述した内枠5の枠部材54,55先端
下角部の凸状弧状面54a,55aが対応係合する凹状
弧状部82a,82aが設けられている。
【0037】以上の外側側壁63、一対の内側側壁6
1,61、一対の受台82,82とにより、上記内枠5
が略密に内挿嵌合する凹部60が形成される。なお68
は、受板67を設けた微粉受領域と、外側側壁63の内
側に形成された粗粉落下用開口69とを区画する隔壁で
あり、内枠の枠部材52が上に載置される受台を兼ねて
いる。そして上記の粗粉落下用開口69は、上記隔壁6
8、上記一対の受台82、及び隔壁68に平行する外側
側壁62とにより、これらに囲まれた上下方向に貫通し
た空間領域として形成される。
【0038】上記の微粉受領域は、本例においては、上
記隔壁68と同じ高さ寸法を有する木製棒状体からなる
内枠受台73,74を、上記一対の内側側壁61,61
の下面に渡って架設すると共に、これらの下面に木ねじ
によりステンレス製の矩形の受板67を取付け固着する
ことで形成される。なお本例においては、該受板67
が、左右方向(微粉落下用開口65,65の離隔した方
向)の中央部において高く、左右両方向に向かって(微
粉落下用開口65に向かって)緩やかに下降傾斜するよ
うに設けられ、これによって篩網51を通過した微粉が
速やかに微粉落下用開口65に落ちるようになってい
る。
【0039】また受板67の左右両端部の下側には、上
記内側側壁61,61と上下対をなす下側内側側壁7
6,76が設けられ、その下面は、外側側壁62,6
3,64の下面と面一をなし、かつ下段に積層される篩
枠の外枠内側側壁61と内枠枠部材54(又は55)と
の上面に跨がってこれを覆うように設けられている。
【0040】なお上記内枠受台74は、外側側壁63に
接して設けられ、もう一つの内枠受台73は、隔壁68
と内枠受台74の中間位置に設けられる。
【0041】以上のように設けられることで、該受板6
7は内枠嵌合部に内挿嵌合された内枠5の篩網51を通
過した微粉(スルー)を受ける微粉領域の空間を提供す
る。この微粉は篩枠の振動に伴って内側側壁61の下面
と受板67の間に形成されたスリット状の微粉落し口7
5から微粉落下用開口65に落し込まれる。
【0042】また内枠嵌合部60内の上記内枠受台兼用
隔壁68の上面、及び内枠受台73,74の上面位置
は、この上に内枠5が内挿嵌合して載置されたときに、
内側側壁61及び外側側壁62、63、64の上面と内
枠5の上面とが面一となる深さ位置に設けられている。
【0043】また上記内枠受台兼用隔壁68は、その粗
粉落下用開口69側の上角部において一定の幅だけ段付
きに低くなるように設けられ、この段付きの低段部68
aに、上記内枠5の枠部材54(55)先端の凸状弧状
面54a(55a)と一連に枠部材52の下面前半部に
貼着したシールパッキング材88が図9に示すように係
合して、該シールパッキング材88によりシール性をよ
り効果的に発揮できるようになっている。
【0044】また上記受板67の下面中央部には、外側
側壁62から外側側壁63に渡って中央部補強部材86
が架設され、受板67を下面から支持するように設けら
れている。なおこの中央部補強部材86の両端は外側側
壁62,63に固着され、またブラケット66もこの補
強部材86の上に固着されている。この中央部補強部材
86は外枠の構造強度を高めるためのものであるが、受
板67の下側領域は粗粉が篩網面上において運動(移
動)する領域であるため高さ寸法の大きな部材をこの部
分に取付けることは好ましくないという問題がある。他
方、この部材86は補強のためであるから曲げモーメン
トに対する十分な強度と剛性を有することが望まれる。
そこでこれらの双方の要求を満足するためには、木材よ
りも小さな断面積で大きな強度と大きな剛性を有する金
属製の補強部材を用いることが好ましい場合が多い。
【0045】また全体として矩形四辺状の外郭を形成し
ている枠体の四隅(微粉落下用開口65の両端部)に
は、ブロック71,71,81,81が固着され、また
上記外側側壁62,63と内側側壁61,61の間には
補強用の中間ブラケット72,72が固着されて、全体
の構造強度を向上させている。
【0046】また83,83は、粗粉落下用開口69の
両端部において上記内側側壁61と下側内側側壁76の
隙間を閉塞するために固着された隔壁ブラケットであ
る。
【0047】本例の外枠6のもう一つの特徴は、下段内
枠押え用突起87を設けたところにある。すなわち、こ
の下段内枠押え用突起87は、上記中央部補強部材86
の下側において、一端が外側側壁63に固着されかつ下
面が側壁62,63,64の下面と面一となるように設
けられ、これにより、積層された下段篩枠の内枠の枠部
材52の中央部を上から押えるように構成されている。
なおこの下段内枠押え用突起87の長さは、延出端が下
段の内枠の枠部材52の上面にかかるが篩面51までは
達しない長さに設定されることがよい。
【0048】このような下段内枠押え用突起87を設け
ることにより、積層下段の篩枠の内枠の枠部材52の中
央部が上から垂直下方への押下力を受けることになり、
それぞれ嵌合する内枠の枠部材52と外枠の受台兼用隔
壁68との係合シール面におけるシール力をその部材の
中央部においても得ることができて十分なシール効果を
確保できる。
【0049】図5は、以上説明した内枠5と外枠6を嵌
合させることにより形成された篩枠の組立て状態を示し
たものであり、このように組み立てられた篩枠の多数
が、前後方向を互い違いにして(粗粉落下用開口69の
位置を前後互い違いにして)順次積層されて篩枠装置を
構成し、これにより図10で二点鎖線で示した蛇行する
径路で被処理粉粒体が移動しながら、この被処理粉粒体
に含まれる微粉が篩選別される。
【0050】実施例2 図11に示す本例の特徴は、内枠の一対の枠部材15
4,155の粗粉落下用開口69側に突出した突出部の
先端下角部が、実施例1の弧状の面54a(55a)に
設けられていることに代えて、傾斜状(テーパー状)の
シール面154a(155a;対応する受台182の係
合面は182a)に設けられているところにあり、他の
構成は実施例1と同じである。
【0051】本例の構成によっても、傾斜状の係合面に
上下方向のシール力が作用するので実施例1と同様の効
果、すなわち粗粉が微粉領域に浸入することは確実に防
止される。
【0052】実施例3 図12に示す本例の特徴は、の一対の枠部材254,2
55の粗粉落下用開口69側に突出した突出部の先端下
角部が、実施例1の弧状の面54a(55a)に設けら
れていることに代えて、傾斜状(テーパー状)のシール
面254a(255a;対応する受台282の係合面は
282a)に設けられているところにあり、他の構成は
実施例1と同じである。
【0053】本例の構成によっても、傾斜状の係合面に
上下方向のシール力が作用するので実施例1と同様の効
果、すなわち粗粉が微粉領域に浸入することは確実に防
止される。
【0054】実施例4 図13に示す本例は、多量の篩選別処理を行なう場合に
使用される空枠9を用いた例について示すものである。
【0055】従来より、篩面上に多量の粉粒体を投入さ
せて処理量を多くしたいという要求がある場合、一般に
「空枠」と称されるスペーサ枠体を、組立てられる各段
の篩枠の上(又は下)に積層することがある。
【0056】図14は従来の空枠91を示したものであ
り、4つの外郭部材192,193,194,194に
より矩形四辺状の外郭を有するように形成された空枠9
1は、その内側において、被処理粉粒体が移動する領域
と上下段の篩枠の微粉落下用開口とを内側側壁196,
196により区画するように設けられているだけであ
り、これを積層することによって、篩面上を移動する粉
粒体の空間(領域)を微粉落下用開口との遮蔽状態を保
持したまま大きくすることができ、したがって処理量を
増大させることができる。
【0057】しかし、この図14に示した従来の空枠9
1をそのまま、例えば上記説明した実施例1の篩枠に用
いるとすると、上段の篩枠から下段の篩枠の内枠に対す
る上方からの押え力が伝えられなくなることは明らかで
ある。その結果、実施例1の篩枠においてせっかく下段
内枠押え用突起87を設けた意義が失われ、内枠5の枠
部材52と外枠6の隔壁68の係合部分におけるシール
力が得られないこととなってしまう。
【0058】そこで図13に示した本例においては、シ
ール部分に適当な圧縮力を与えることができるように以
下の構成をもつ空枠9を用いるようにしたのである。
【0059】すなわち、本例の空枠9においては、外枠
6の枠部材76,76の直下に対応して同幅寸法の内側
側壁96,96が設けられ、同様にして、枠部材64の
直下に対応して外側側壁94、外枠の枠部材63の直下
に対応して外側側壁93、外枠6の枠部材62の直下に
対応して外側側壁92、がそれぞれ設けられる。なお構
造強度補強のためのブラケット等は適宜設けられる。
【0060】そして本例の空枠9の特徴的な構成は、外
枠6の内枠押え用突起87の直下に対応して、内枠押え
用突起97を設けたところにあり、これにより、上段の
内枠押え用突起87からの押下力を、該空枠9の内枠押
え用突起97を介して下段の篩枠の内枠の枠部材52に
伝えることができ、シール効果を維持できる。
【0061】なお、上記空枠9の内側側壁96は、図4
で説明した下側内側側壁76と同様の作用を発揮するよ
うに、篩枠を多段積層した際にその下面が、積層した下
段篩枠の内側側壁61及び内枠の枠部材54(又は5
5)の上面に跨がって係合できる厚みに設けられる。こ
のように設けることで、空枠9を各段に介挿した篩枠積
層時に上下方向の密着力を各段篩枠の内枠5に与えるこ
とができ、また、粗粉が微粉領域に入り込む可能性のあ
るこれら内側側壁61及び枠部材54(又は55)の隙
間を、これらに跨がる上記空枠の内側側壁96によって
確実にシール(封止)できる。
【0062】以上のように構成された多段積層の篩枠群
を、水平面内で円運動を行なわせながら最上段の篩枠の
篩網の上に粗粉を供給をすると、粗粉は篩網51の上を
移動しながら粗粉落下用開口69から次段の篩網51の
上に落ち込み、次段では同様に篩網51の上を移動して
反対側に位置する粗粉落下用開口69に至って更に次段
の篩網の上に落ち込み、順次これを繰り返して蛇行しな
がら最下段の篩枠を経て系外に排出される(図10参
照)。他方、各段の篩網51を通った微粉は受板67に
落ち、左右のスリット状の微粉落し口75から微粉落下
用開口65,65に落ち込み、微粉回収系路に導かれ
る。
【0063】以上のような構成の篩枠を用いた篩装置に
よれば、粗粉側と微粉側の領域を区画封止するシール面
が、同一平面に位置する環状のシール面として形成され
るため、従来のような圧接力の作用しない部分がなく、
確実な密着シールが実現され、粗粉の微粉領域側への混
入の虞れは確実に防止される。
【0064】本発明者が上記各実施例1〜4の構成の篩
枠を用いて構成した篩枠装置による小麦粉の篩選別試験
を行なったところ、微粉側への粗大粒子の混入を完全に
防止できることが確認された。
【0065】なお、本例の篩枠を用いた篩選別は、小麦
粉に限定されるものではなく、適宜の粉粒体の粒度選
別、例えば澱粉、セラミックス等の粉粒体を対象として
行なうことができることは言うまでもない。
【0066】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の篩枠によれ
ば、篩網を張った部分は内枠として従来と同様に局限し
た構成として準備することができるので、交換のために
準備しておく篩枠の保管容積を小さくでき、また交換作
業の省力化を実現できるという効果が得られ、更には、
従来の篩枠において招くことがあった微粉側への粗粉等
の混入を略完全に阻止できるという効果がある。
【0067】そしてまた、これによって製品に粗粉等の
混入が全くなく評価の高い製品を得ることができるとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の篩枠を構成する内枠の斜視
外観図。
【図2】同内枠の下側からみた斜視外観図。
【図3】同実施例1の篩枠を構成する外枠の斜視外観
図。
【図4】同外枠の下側からみた斜視外観図。
【図5】同実施例1の内枠と外枠を嵌合させた状態を説
明するための斜視外観図。
【図6】同実施例1の内枠の枠部材54,55の先端形
状を示した側面図。
【図7】図6の同枠部材54,55の先端部分と外枠受
台の係合関係を説明するための斜視図。
【図8】図6の同枠部材54,55の先端部分と外枠の
受台82の係合状態を説明するための縦断側面図。
【図9】同実施例1の内枠の枠部材52と外枠の隔壁6
8の係合関係を説明するための縦断側面図。
【図10】多段積層した篩枠を蛇行しながら上方から下
方に被処理粉粒体が移動する状態を説明するための図。
【図11】実施例2の内枠の枠部材先端部分と外枠の受
台の係合状態を説明するための側面図。
【図12】実施例3の内枠の枠部材先端部分と外枠の受
台の係合状態を説明するための側面図。
【図13】実施例4の空枠の構成を示した斜視外観図。
【図14】従来例の空枠の構成を示した斜視外観図。
【図15】従来の篩枠を構成する内枠の構成を示す外観
斜視図。
【図16】同従来例の篩枠を構成する外枠の構成を示す
外観斜視図。
【図17】(a)は同従来例の篩枠を構成する内枠と外
枠を嵌合させた組立て状態を説明するための展開図、
(b)は内枠の枠部材502と外枠の隔壁604の係合
関係を示した縦断側面図。
【図18】同従来例の組み立てられた篩枠を上下に積層
させる際の係合関係を説明する図。
【図19】従来の篩枠において粗粉(被処理粉粒体)が
微粉側に混入する状態を説明するために、篩枠の一部を
透視図として示した要部斜視図。
【符号の説明】
5・・・内枠、50・・・篩網部領域、51・・・篩
網、52〜55・・・枠部材、54a,55a・・・凸
状弧状面、56,57・・・補強用木製棒体、58・・
・隔壁。6・・・外枠、61・・・内側側壁、62〜6
4・・・外側側壁(枠部材)、65・・・微粉落下用開
口、66・・・中間ブラケット、67・・・受板、68
・・・隔壁、69・・・粗粉落下用開口、71,81・
・・ブロック、72・・・中間ブラケット、73,74
・・・内枠受台、75・・・微粉落し口、76・・・下
側内側側壁、82・・・受台、82a・・・凹状弧状
面、83・・・隔壁ブラケット、86・・補強部材、8
7・・・下段内枠押え用突起、88シールパッキング
材。9,91・・・空枠、92,93,94,192,
103,194・・・外郭部材、96,196・・・内
側側壁。154,155,254,255・・・枠部
材、154a,155a,254a,255a・・・傾
斜状のシール面、182,282・・・受台、182
a,282a・・・傾斜状のシール面。500・・・内
枠、501・・・篩網、502〜505・・・枠部材、
506,507・・・補強用木製棒体。600・・・外
枠、601・・・粗粉落下用開口、602・・・微粉落
下用開口、603・・・受板(微粉流し板)、604〜
606・・・台枠、604a・・・段付部、607・・
・内側側壁、608〜610・・・外側側壁、613,
615・・・中間ブラケット、614・・・ブロック、
616・・・ブラケット、617・・・微粉落し口、6
20・・・押え桁。700,701・・・面(シール
面)、800・・・太い実線(粗粉を含む被処理粉粒体
の流れ)、801・・・太い点線(微粉側への混入経
路)。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多段に篩枠を積み重ね、篩網上に供給し
    た粉粒体のうちの粒度の小さい微粉を篩下に通過させ微
    粉落下開口に導くと共に、該篩網を不通過の粗粉を粗粉
    落下用開口に導いて下段の篩網上に供給することにより
    粒度選別を行なう粉粒体篩装置に用いる多段積層式用の
    篩枠において、 同一高さの外郭枠材により外郭が矩形四辺状に設けられ
    た外枠であってこの外郭の内側に、上記矩形四辺の一対
    の対向辺の両内側に沿って上下方向に開放して設けられ
    た一対の上記微粉落下用開口、他対の対向辺の片側の辺
    の内側に沿って上下方向に開放して設けられた上記粗粉
    落下用開口、該他対の対向辺の反対側の辺をなす外郭枠
    上記粗粉落下用開口と上記微粉落下用開口で囲ま
    れた領域の中間高さの位置に水平に架設された微粉受け
    用の矩形状受板、のそれぞれが設けられ、該受板上の空
    間はこの上の微粉が上記微粉落下用開口に落ちるが上記
    粗粉落下用開口とは隔壁により区画されている外枠と、
    同一高さの外郭枠部材により略矩形状に設けられて上記
    外枠の受板上部空間に上面が該外枠と面一となるように
    隙間なく嵌合される内枠であって、外郭枠部材の天面に
    張られた矩形状の篩網によりこの篩網上を移動する粉粒
    体中の粗粉から微粉を篩分けて上記受板に落す篩網部を
    有する内枠と、の対からなる篩枠であって、上記内枠に
    は、上記外枠の微粉落下用開口にする内枠外郭枠部材
    の一対が、上記外枠の粗粉落下用開口にする内枠外郭
    枠部材よりも該粗粉落下用開口側に突出するように設け
    られると共に、上記外枠には、該一対の内枠外郭枠部材
    の突出部が載ってこれと係合する受部を設け、上記突出
    部と上記受部の係合面、弧状又は傾斜状をなすシー
    ル面にしたことを特徴とする粉粒体篩装置に用いる多段
    積層式用の篩枠。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記突出部と上記受
    部の少なくともいずれか一方には、気密シール用のシー
    トが貼着されていることを特徴とする粉粒体篩装置に用
    いる多段積層式用の篩枠。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、上記粗粉落下
    用開口に面する上記内枠の外郭枠部材の側面と、該粗粉
    落下用開口に面する上記外枠の隔壁の側面とを、面一に
    設けると共に、上記内枠の外郭枠部材の上記側面には、
    上記隔壁の上記側面まで覆う遮蔽用板材を取着したこと
    を特徴とする粉粒体篩装置に用いる多段積層式用の篩
    枠。
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