JP3478516B2 - 2ウェイバルブ - Google Patents

2ウェイバルブ

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JP3478516B2
JP3478516B2 JP14698996A JP14698996A JP3478516B2 JP 3478516 B2 JP3478516 B2 JP 3478516B2 JP 14698996 A JP14698996 A JP 14698996A JP 14698996 A JP14698996 A JP 14698996A JP 3478516 B2 JP3478516 B2 JP 3478516B2
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勝 岡野
一雄 比留間
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Toyo Denso Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、開閉精度を高め
た2ウェイバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】図6に従来の典型的な2ウェイバルブを
示してあり、Cはその断面を示してある。この2ウェイ
バルブは、弾性体の本体部1とリテーナ2とを備える。
【0003】本体部1は間隔をもって同心的に配設され
た内側の第1バルブ3と外側の第2バルブ4と、これら
を連結するために周方向へ等間隔で設けられたジョイン
ト膜5とを一体に形成してあり、第1バルブ3と第2バ
ルブ4の間には環状溝6が形成されている。ジョイント
膜5は断面が直線状をなしている。
【0004】この環状溝6には、リテーナ2の表面へ突
出して形成された環状壁7が第2バルブ4を弾性変形さ
せて圧入することにより、リテーナ2を本体部1へ嵌合
取付している。環状壁7に囲まれたリテーナ2の表面に
は第1バルブ3のシート面8が接触する。第2バルブ4
のシート面9は逆向きになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、リテーナ2
を本体部1へ取付けるとき、第2バルブ4を弾性変形さ
せながら環状壁7を環状溝6へ嵌合するのでジョイント
膜5も第2バルブ4方向へ引張られる。
【0006】この引張力は全周均一にはならず、図6A
に示すごとく、F1、F2のように不均一になり易く、
リテーナ2に対するジョイント膜5の高さがZ1、Z2
と異なり、第1バルブ3がθだけ傾く場合がある。
【0007】すると、図6のBに図解するように、引張
力F2の方向がθだけ傾くことにより、図の上向きに分
力Fuが発生する。この分力は第1バルブ3のシート面
8をリテーナ2から浮かせるように作用するので、閉弁
時のシール洩れが生じる。そこで、このようなシール洩
れの発生を防止できる2ウェイバルブが望まれる。本願
発明はこのような要請に応えるものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明は上記課題を解
決するため、内側の第1バルブと外側の第2バルブを間
隔をもって同心的に配設し、これら両バルブ間をジョイ
ント膜で連結することにより、全体を一体に形成した弾
性体の本体部と、第1及び第2バルブ間に形成される環
状溝に第1又は第2バルブのいずれか一方を弾性変形さ
せて嵌合取付けされるリテーナとを備えた2ウェイバル
ブにおいて、前記ジョイント膜を90°間隔で前記環状
溝の開口部と交互に周方向へ形成するとともに、このジ
ョイント膜は引張力を吸収するための張力吸収手段を備
え、かつこの張力吸収手段は、ジョイント膜の断面を曲
線状に形成したものであることを特徴とする。
【0009】
【発明の効果】第1及び第2バルブ間に形成された環状
溝へ第1又は第2バルブのいずれか一方を弾性変形させ
ながらリテーナを嵌合取付けすると、弾性変形されたバ
ルブからジョイント膜を介して他方のバルブへ引張力が
働こうとする。
【0010】しかし、この引張力は、ジョイント膜が曲
線状断面になっているので、ジョイント膜の変形量が十
分に大きく確保されている。
【0011】したがって、一方のバルブから加えられた
引張力はジョイント膜の曲線部の変形によって吸収さ
れ、他方のバルブへ伝達されにくくなるので、他方のバ
ルブのシート性に悪影響が生じにくくなり、シール洩れ
を防止できるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】図に基づいて一実施形態を説明す
る。図1はAとして2ウェイバルブの基本部分の断面構
造を示し、併せて、その組立前の分解状態をB、Cとし
て示す。図2は組立状態の平面図(図1AのX矢示方
向)である。なお、以下の説明では従来例の共通部分に
は共通符号を用いるものとする。
【0013】これらの図において、本体部1はゴム等の
適宜な弾性体を用いて各部を一体に形成され、シート面
8とシート面9は逆向きである。また、ジョイント膜5
は図2に明らかなように周方向へ90゜間隔で形成さ
れ、本体部1の変位軸線L方向における断面はR状に湾
曲する曲線部10になっている。また、ジョイント膜5
の間は開口部5aが形成され、環状溝6と上方とを連通
するようになっている。
【0014】環状溝6は図の上方が広幅であり、下方は
第2バルブ4の内壁が半径方向内側へ張り出す厚肉部1
1によって幅狭になっている。
【0015】リテーナ2は後述するリターンスプリング
のバネ受けをなすため適度に剛性のあるプラスチック等
の材料から構成され、環状壁7の突出端部外周側に肥大
部12が形成されている。リテーナ2の中央部には第1
バルブ3の中央部へ向って貫通する通気口13が形成さ
れている。
【0016】 図1のB、Cに示すように、厚肉部11
部分における環状溝6の最大内径D1と、肥大部12の
下方部分における最大外D2間には D1<D2 の関係があり、リテーナ2を取付ける際、第2バルブ4
を押し広げるように弾性変形させるようになっている。
【0017】図3及び図4は図1の基本構成部を組込ん
だ自動車の蒸発燃料用アレスタ等に使用される2ウェイ
バルブの断面図である。
【0018】これらの図に明らかなように、基本構成部
は、ハウジング20とキャップ21によって、形成され
る空間22内へ収容され、本体部1とリテーナ2によっ
て、上側の第1室22aと下側の第2室22bとに区分
されている。第1バルブ3は、キャップ21と第1バル
ブ3の間に設けられた第1リターンスプリング23で付
勢され、シート面8が環状壁7へ着座するようになって
いる。
【0019】一方、リテーナ2はハウジング20とリテ
ーナ2の間に設けられた第2リターンスプリング24で
図の上方へ付勢され、これによって第2バルブ4のシー
ト面9がキャップ21へ着座するようになっている。
【0020】キャップ21にはタンク連通部25とキャ
ニスタ連通部26が設けられ、それぞれ図示しない燃料
タンク及びキャニスタへ接続されている。タンク連通部
25は第2バルブ4の中央側に位置し、キャニスタ連通
部26は第2バルブ4より外周側に位置する。
【0021】タンク連通部25とキャニスタ連通部26
を結ぶ流体経路として、まず、キャップ21の内面に沿
って中央側のタンク連通部25とその外周側に位置する
キャニスタ連通部26を最短距離で結ぶもの(図3参
照)があり、これは第2バルブ4で開閉される。
【0022】さらに、別の流体経路として、キャニスタ
連通部26から第2バルブ4及びリテーナ2の周囲とハ
ウジング20の間隙を通り、通気口13を介してタンク
連通部25と連通するものがあり、これは第1バルブ3
によって開閉される。
【0023】第1及び第2バルブ3、4は、タンク側と
キャニスタ側の内圧差でそれぞれ個別に開閉し、第1バ
ルブ3は、タンク側の内圧がキャニスタ側の内圧よりも
低くなる負圧状態で開き、第2バルブ4は、タンク側の
内圧がキャニスタ側の内圧よりも高くなる正圧状態で開
く。
【0024】すなわち、図3は燃料タンク側の内圧が高
くなって、本体部1及びリテーナ2が第2リターンスプ
リング24に抗して図の下方(第2室22b側)へ変位
することにより第2バルブ4のシート面9がキャップ2
1へ離座し、タンク連通部25からキャニスタ連通部2
6へ燃料ガスを流す正圧状態を示す。
【0025】一方、図4は第2バルブ4のシート面9が
キャップ21へ着座するとともに、第1バルブ3が第1
リターンスプリング23に抗して図の上方(第1室22
a側)へ変位することによりシート面8がリテーナ2か
ら離座した状態であり、キャニスタの燃料ガスをキャニ
スタ連通部26から第2バルブ4及びリテーナ2の周
囲、通気口13、環状溝6、開口部5aからタンク連通
部25と逆流させる負圧状態を示す。
【0026】次に、本実施形態の作用を説明する。図5
は基本構成部の動作を示し、リテーナ2を本体部1へ嵌
合することにより、図のAに示すように、ジョイント膜
5を介して第1バルブ3へ不均一な引張力F1、F2が
加わり、かつジョイント膜5が異なる高さZ1、Z2と
なる。
【0027】すると、ジョイント膜5は曲線部10を有
するため、図のBに示すように、引張力F1、F2に応
じて曲線部10がR形状をR1、R2と自由に変形す
る。
【0028】このため、引張力F1、F2はジョイント
膜5の曲線部10における変形で吸収され、第1バルブ
3まで及ばなくなり、第1バルブ3はAに示すように、
このシート面8が正確にリテーナ2へ着座して閉弁し、
シール洩れを生じなくなる。
【0029】したがって、このようなジョイント膜5に
よって一体に連結された2ウェイバルブであってもシー
ル性能を向上させることができる。
【0030】なお、本願発明は上記実施形態に限定され
ず種々に変形可能である。例えば、リテーナ2の環状壁
7は第1バルブ3側を弾性変形させて取付けるようにし
てもよい。
【0031】また、ジョイント膜5の曲線部10は、R
形状のみならず、波線状、折れ線状の屈曲形状など種々
な曲線状を採用し得る。また、この曲線状態の表れる断
面は本実施形態のように変位軸線L方向の断面でなく、
これと直交する平面内におけるものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態要部の断面図
【図2】図1のX矢示方向図
【図3】実施形態装置の全断面図(正圧状態)
【図4】同上図(負圧状態)
【図5】実施形態の作用を説明する図
【図6】従来例の作用を説明する図
【符号の説明】
1:本体部、2:リテーナ、3:第1バルブ、4:第2
バルブ、5:ジョイント膜、6:環状溝、7:環状壁、
8:シート面、9:シート面、10:曲線部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 17/18 - 17/34

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内側の第1バルブと外側の第2バルブを
    状溝を挟んで間隔をもって同心的に配設し、これら両バ
    ルブ間をジョイント膜で連結することにより、全体を一
    体に形成した弾性体の本体部と、環状壁を前記環状溝へ嵌合することにより 第1又は第2
    バルブのいずれか一方を弾性変形させて本体部へ嵌合取
    付けされるリテーナとを備えた2ウェイバルブにおい
    て、前記ジョイント膜を90°間隔で前記環状溝の開口部と
    交互に周方向へ形成するとともにこの ジョイント膜引張力を吸収するための張力吸収手
    段を備え、この 張力吸収手段は、ジョイント膜の断面を曲線状に形
    成したものであることを特徴とする2ウェイバルブ。
  2. 【請求項2】ハウジングとキャップにより形成される空
    間を第1室と第2室に区分する本体部とリテーナを備
    え、 本体部は、第1バルブと、その外側に環状溝を挟んで
    心的に配設される第2バルブと、これら両バルブ間を連
    結するジョイント膜と、第1室と第2室を連通するため
    の開口部とを備え、リテーナは、第1室と第2室を連通
    するための通気口と、前記環状溝前記第2バルブ側へ
    嵌合取付される環状壁とを備えた2ウェイバルブにおい
    て、前記ジョイント膜を90°間隔で前記環状溝の開口部と
    交互に周方向に形成するとともにこの ジョイント膜引張力を吸収するための張力吸収手
    段を備え、この 張力吸収手段は、ジョイント膜の断面を曲線状に形
    成したものであることを特徴とする2ウェイバルブ。
  3. 【請求項3】前記本体部に環状溝を設け、前記リテーナ
    に前記環状溝へ嵌合する環状壁を設けるとともに、前記
    環状溝の最大内径をD1、前記環状壁の最大外径をD2
    としたとき、D1<D2であることを特徴とする請求項
    1又は2記載の2ウェイバルブ。
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