JP3477552B2 - 歯並び矯正用治療装置 - Google Patents

歯並び矯正用治療装置

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JP3477552B2 JP2000046967A JP2000046967A JP3477552B2 JP 3477552 B2 JP3477552 B2 JP 3477552B2 JP 2000046967 A JP2000046967 A JP 2000046967A JP 2000046967 A JP2000046967 A JP 2000046967A JP 3477552 B2 JP3477552 B2 JP 3477552B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯並び矯正用治療
装置に関し、特に、例えば上下の歯の噛み合わせ不良を
矯正すべく、正しい位置から位置ずれしている歯を時間
をかけて強制的に前面側等に付勢して最終的に正しい位
置に歯を位置矯正させる歯並び矯正用治療装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】咀嚼と発音に不可欠の歯はそれらが正し
い噛み合わせ位置に並んでいてはじめて機能する。例え
ば、歯列がでこぼこに乱れて配置されていたり、上顎の
前歯が前に出過ぎていたり(上顎前突症)、反対に下顎
が前に出過ぎたり(下顎前突症)、臼歯だけで噛み合っ
て前歯部は開いていたり(開咬症)等の歯列不正、不正
咬合が生じると、咀嚼や発音に支障をきたすばかりか虫
歯や歯槽膿漏の原因ともなる。このような場合には歯列
矯正、あるいは歯科矯正を行なって正しい配置にさせる
歯科治療が必要となる。また、下顎が前に出すぎた場合
には下の歯が前にでた状態で(いわゆる請け口)奥歯の
かみ合いが生じる反対咬合となり、この場合には人相に
影響を及ぼすだけでなく骨格の手術による治療を要する
こととなる。
【0003】例えば従来の反対咬合の強制治療に関し、
本発明の実施例の説明図1を参照して説明する。例えば
門歯(前歯)の治療が必要な場合、下顎側を後方に引き
込ませることは困難であるから上側門歯を前方に強制的
に出させる治療が必要となる。図1において、上側の歯
の左右の奥歯100と、それらに隣接する第1の臼歯1
02と、図示しない第2、第3...の臼歯、犬歯、側
切歯に連設されて2本の門歯104が配置されている。
これらのうち、奥歯以外のそれぞれの歯の表面側にガイ
ド溝12を有する第1ガイド用ブラケット10を歯科接
着用レジン等で接着固定し、このガイド溝12内に弧状
に湾曲したワイヤ14を入れて細径の針線16で係止さ
せ、第1ガイド用ブラケット10の配列に沿ってワイヤ
14を張架させている。そして、両方の奥歯には中空の
孔18を中央に穿孔させた筒部材からなる第2のガイド
用ブラケット11が第1ガイド用ブラケット10と同様
に歯の表面側に接着固定されており、ワイヤ14の端部
が第2ガイド用ブラケット11から突出するように、こ
れらの孔18にワイヤの端部を貫通して通係させてい
る。そして、図12に示すようなクリンピング部材とし
ての筒状のストッパ部材20の通係孔22内にワイヤ端
部を通係させ適宜の調整された位置において歯科用プラ
イヤ部材で例えば上下両側から加締め付けて固定する。
そして、このストッパ部材20に突設させたフック24
と第2ガイド用ブラケット11とに離脱しないように環
状のシリコンゴム部材26を掛け回すことにより、この
シリコンゴム部材26の弾性付勢力によってワイヤ14
の端部側を常時門歯が前方に突出する方向に付勢させる
ことにより例えば、3か月あるいはそれ以上程度の治療
期間を経て正しい噛み合わせ位置にさせるべく矯正を行
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ストッパ部材20は、
ワイヤとの加締め固定位置を微調整しながら患者の歯に
対する最適の取付位置を設定する作業を行なわねばなら
ず、したがって、ストッパ部材の孔壁にローレット加工
等を行なうことはできない。従来のストッパ部材20で
は、ワイヤ素材として通常コバルト−クロム合金線やス
テンレス線が用いられており、かつ筒状本体もコバルト
−クロム合金線やステンレス線が用いられているので、
加締め固定させても時間の経過により比較的短時間で加
締め力が弱くなり、ストッパ部材20のストッパ機能を
行なえず、門歯の前方突出作用を確実に行なえない場合
が多かった。
【0005】本発明は上記従来の課題に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、ワイヤに対する所望の位置で
確実に加締め固定され、長期にわたって固定状態を保持
し、付勢部材の治療対象の歯に対する付勢力を確実に保
持させることのできる歯並び矯正用治療装置を提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の歯並び矯正用治療装置は、矯正治療対象歯
を含む複数の歯の表面又は裏面側に接着固定されるガイ
ド用ブラケット10、11と、それぞれのガイド用ブラ
ケットに摺動自在に係止され歯列の表面又は裏面側に円
弧状に配置される湾曲したワイヤ14と、ワイヤ14の
所要の長手方向位置で加締め固定されるストッパ部材2
0と、ストッパ部材20と協働してワイヤ14の一端側
をその湾曲凸部方向に付勢する付勢部材25と、を有す
る歯並び矯正用治療装置において、前記ストッパ部材2
0は、内部にワイヤ14の通係路22を有する環状又は
切欠付き環状の金属又は合金製本体ブロック21と、ワ
イヤ14の通係路壁に設けられた超弾性合金素材からな
るワイヤ把持材部36と、を備えてなる歯並び矯正用治
療装置1から構成される。
【0007】また、ワイヤ把持材部36は、本体ブロッ
ク21におけるワイヤ14の通係路壁にその通係方向に
向けて接合された線条部材38であることとしてもよ
い。
【0008】また、線条部材38は、本体ブロック21
におけるワイヤ14の通係路壁に間欠的にかつ周状に接
合されてなることとしてもよい。
【0009】また、ストッパ部材20は、付勢部材25
を係止させるための係止片(24)を備えてなることと
してもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ本発
明の歯並び矯正用治療装置1の好適な実施形態を説明す
るが、従来の歯並び矯正用治療装置と同一の部材には同
一の符号を付して説明する。
【0011】図1には、本発明の実施の形態に係る歯並
び矯正用治療装置1が示されており、この歯並び矯正用
治療装置1は、例えば上側の2本の門歯104を前方に
突出させて反対咬合の矯正を行なう場合の例を示してい
る。図において、上側の歯の左右の奥歯100に隣接す
る第1の臼歯102と、図示しない第2、第3...の
臼歯、犬歯、側切歯に隣接する矯正治療対象歯としての
2本の門歯104の表面側に第1ガイド用ブラケット1
0が歯科接着用レジン等の接着剤で接着固定されてい
る。また、奥歯100の表面側には第2ガイド用ブラケ
ット11が同じく歯科接着用レジン等の接着剤で接着固
定されている。
【0012】第1ガイド用ブラケット10は、例えばス
テンレス製等の金属からなり、門歯を含む歯の外部に露
出した部分の表面側に接着し得る表面側の面積よりも小
さな大きさの扁平な矩形板形状であり、歯の表面に直接
に接着される基板28と、基板上の中央に歯の並び方向
に向けてガイド溝12を形成するようにアングル壁を対
向配置させた4個のLアングル部材30と、を備えてい
る。また、両端側の奥歯100の表面側に接着固定され
る第2ガイド用ブラケット11は、歯の表面側に直接に
接着されるステンレス製の基台32と、基台32上に固
定され歯の並び方向に向けて設けられたワイヤの案内用
の中空孔18を有する筒部材34と、をそれぞれ備えて
いる。
【0013】そして、ステンレス製のピアノ線のような
剛性のある線材のワイヤ14を第2ガイド用ブラケット
11の中空孔18に貫通させてワイヤ端部を突出させる
とともにワイヤ14を各第1ガイド用ブラケット10の
ガイド溝12に係止させてワイヤ14をこれらの第1及
び第2ガイド用ブラケット10、11に摺動自在に係止
させ、歯列の表面側に円弧状に配置させる。
【0014】また、第2ガイド用ブラケット11から突
出したワイヤ14の突出部の適宜の位置にストッパ部材
20が歯科用プライヤ部材等により両側から強圧に加圧
されて加締め固定される。ストッパ部材20は、歯科用
のクリンピング部材であり、図2に示すように内部に中
空のワイヤの通係孔22を有するステンレス製の角筒状
本体ブロック21を備えている。この実施の形態におい
てストッパ部材20は図2に示すようにフック24を突
設固定させている。
【0015】そして、予め第2ガイド用ブラケット11
と第1臼歯102との間に通係させて配置させておいた
付勢部材25としての環状あるいは輪ゴム状のシリコン
ゴム部材26を伸ばしてストッパ部材20のフック24
に掛けて係止させることにより、ワイヤ14の固定端を
上側門歯の前方突出方向へ押し出すような、すなわち、
ワイヤ14の一端側をその湾曲凸部方向に付勢する方向
に付勢力を与えるようになっている。そして、例えば3
か月あるいはそれ以上等の長期に渡ってこの歯並び矯正
用治療装置1を装着した状態を保持することにより上側
門歯104を前方に突出矯正させることとなる。
【0016】本発明において1つの特徴的なことは、ス
トッパ部材20は、内部にワイヤの通係路を有する環状
又は切欠付き環状の金属又は合金製本体ブロック21
と、ワイヤ14の通係路壁22aに設けられた超弾性合
金素材からなるワイヤ把持材部36と、を備えているこ
とである。この実施形態において、本体ブロックはワイ
ヤ14の通係孔22を中空部に設けた外形が角筒形状の
ステンレス成型体としているが、本体ブロック21は環
条に連続したものでなくとも良く、例えば一部に切欠部
を形成させて一部不連続状の成型、あるいは構造物でも
よい。また、本体ブロックの材質はステンレス以外の金
属あるいは合金素材で口腔中で毒性を生じさせない素材
を選択してもよい。
【0017】図2、3において、ステンレス製の本体ブ
ロック21のワイヤ通係路壁には一部を通係孔に露出さ
せるように例えばニッケル−チタン合金あるいはモリブ
デンーチタン合金等の超弾性合金からなる線条部材38
あるいは線材が通係方向に向けて接合固定されている。
本体ブロック21は一辺が例えば数ミリメートル程度の
大きさの角筒形状であり、線条部材38は線条部材の硬
度が高いものであれば例えばプレス圧接により半埋め込
み状に固定してもよいし、予め本体ブロック21側に嵌
着用の溝などを形成しておき、この溝に線条部材の一部
を嵌着させるようにして接合固定してもよい。また、プ
ラズマジェット溶接、電子ビーム溶接、レーザ溶接等の
手法により接合固定してもよい。
【0018】この超弾性合金からなる線条部材38は、
応力誘起マルテンサイト変態性質を有しており、外部応
力により弾性領域を越えて歪ませた場合、外部応力を除
くと変形歪みが消え、元の形状に戻る。これによって、
例えば図3のようにワイヤ14をストッパ部材の通係孔
22内に挿通させた状態で矢示方向から加締め加圧させ
て図4、5のように本体ブロック21とともに内側の線
条部材38を歪ませた後、加締め力を除いても完全に塑
性変形することなく形状復元作用を生じさせ、これによ
って、線条部材38が弾性的にワイヤ14を加圧した状
態を保持することとなる。これによって、ストッパ部材
20はプライヤ部材等による加締め作業において確実か
つ長期にわたってワイヤに対する位置固定状態を保持す
るから付勢部材としてのシリコンゴム部材26の弾性付
勢力を実効的に付加し、ワイヤの湾曲凸部側を前方側に
突出させて所要の矯正治療を行なわせることとなる。し
たがって、線条部材38は単に断面円形のものではなく
実施の形態のように断面四角形状のものが好適である
が、外部加圧を解除させたときに超弾性合金素材の超弾
性が効果的に作用し得るように、例えば断面が加圧方向
に長い長円状あるいは長矩形状、その他の形状とするこ
とがより好適である。
【0019】この実施の形態において、予め本体ブロッ
ク21側に嵌着用の溝を形成しておき、この溝に線条部
材の一部を嵌着させるようにして半埋め込み状に接合固
定しているが、可能であれば、接合部分を溶融して本体
ブロックとワイヤ把持材部36とを一体的に形成させる
ようにしてもよい。
【0020】また、図9のように線条部材38はワイヤ
14を間に挟装させるような対称の対向位置に接合配置
させるようにしてもよい。
【0021】また、図9の線条部材38を2個対称位置
だけではなく、例えば30度の間隔をおいて周状に接合
配置させてもよい。なお、ワイヤ把持材部36は線条部
材とすることなく、例えば、ストッパ部材20の通係路
壁内に嵌合、嵌着、プレス圧接、溶着その他の接合方法
により固定された球体、直方体、その他のブロック形状
のものとして構成してもよい。
【0022】ワイヤ把持材部36は、要は外部加圧を弾
性領域を越えて行なってもこれを解除させたときに形状
復元を行なってワイヤを把持し続けることによりワイヤ
とストッパ部材20との固定状態を確実にかつ長期にわ
たって維持させるものであり、したがって、第1実施形
態のように、これを線条部材38から構成したときに埋
め込み状とすることなく、例えば、線条部材をストッパ
部材の通係路に通係させ、その線条部材の両端側を延長
させて本体ブロックの側面側等に折り込ませて係止させ
るようにしてもよい。
【0023】次に、実施の形態における歯並び矯正用治
療装置1の作用について説明すると、2本の門歯の前方
突出矯正治療に際し、上の歯の両奥歯の表面に第2ガイ
ド用ブラケット11を接着剤により接着固定させるとと
もに、第1、第2臼歯...等の他の歯の表面に第1ガ
イド用ブラケット10をそれぞれ接着固定させておく。
ワイヤ14にシリコンゴム部材26を通係させ、第1臼
歯と奥歯との間に位置するように位置を合わせながら、
第2ガイド用ブラケット11の孔18にワイヤ14を貫
通させ、さらに第1ガイド用ブラケット10のそれぞれ
のガイド溝12にワイヤを係合させ、その状態で第2ガ
イド用ブラケット11から突出したワイヤの端部側にス
トッパ部材20の通係孔22挿通させ、歯科用プライヤ
等で図3のように外部から圧接させる。加圧により通係
路壁に埋め込まれた超弾性合金材からなる線条部材38
は歪ませられるが、加圧力を解除させるとその性質から
形状復元作用を生じさせ、これによって図5に示すよう
に弾性的にワイヤ14を加圧し続けることとなり、時間
経過によってもストッパ部材20のワイヤ長手方向への
位置ずれを生じさせることなく、確実にワイヤとの位置
固定状態を保持する。
【0024】次に、第1臼歯と奥歯との間のワイヤ部分
にあってワイヤに貫通された状態の環形のシリコンゴム
部材26を引張させて図7のように一端をストッパ部材
20のフック24に係止させることによりワイヤの先端
側を常時ワイヤの湾曲凸部方向に付勢力を与えることに
より(図8)、例えば約3か月あるいはそれ以上等の長
期の治療により所望の矯正位置に治療対象歯の位置矯正
を行なうこととなる。
【0025】次に、本発明の歯並び矯正用治療装置の他
の実施形態について説明するが、第1の実施形態と同一
部材には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図10は、第2の実施形態を説明しており、この実施形
態においては、1個のストッパ部材20は第2ガイド用
ブラケット11からのワイヤの突出端部側に固定される
とともに、第2ガイド用ブラケット11と第1臼歯10
2との間にも1個のストッパ部材20が加締め固定さ
れ、かつ付勢部材はこのストッパ部材20と第2ガイド
用ブラケット11との間にワイヤに貫挿された状態で介
装されている。付勢部材25は押しばねとしての弦巻ば
ね42からなっている。すなわち、第2ガイド用ブラケ
ット11からのワイヤの突出端部側のストッパ部材20
は固定端とされており、ワイヤ14の湾曲凸部側の前方
移動量、すなわち、門歯の前方突出移動量を該ストッパ
部材20が第2ガイド用ブラケット11に衝合するまで
移動するように規制している。ワイヤ14は第2ガイド
用ブラケット11に対しては自由に摺動し得るようにな
っている。したがって、図10、図11の矢示のように
弦巻きばね42の付勢力は第1臼歯102と奥歯100
との中間位置のワイヤ14に固定されたストッパ部材2
0を常時押圧付勢方向に作用することにより、ワイヤの
ストッパ部材20固定部分を常時ワイヤの湾曲凸部方向
に付勢させ、これによって、長期の治療により所望の矯
正位置に治療対象歯の位置矯正を行なうものである。こ
の場合には、ストッパ部材20には、第1の実施形態の
ようにフック24は設けられておらず、この場合におい
ても付勢部材としての弦巻きばね42との協働により確
実にワイヤの湾曲凸部を前方側へ押し出させる付勢力を
加えることが可能である。
【0026】実施の形態では、2本の門歯の前方への位
置矯正を例にしているが、それ以外の側切歯や犬歯、臼
歯等についても例えばストッパ部材20によるワイヤへ
の固定部分位置を設定することにより、同様に位置矯正
が可能である。また、フックは付勢力の付勢の取りかた
に対応して必要に応じて設けてもよいし、また、設けな
くとも良い。フック24の形状はL字状に限らず付勢部
材の係止状態を確保し得る任意の構造あるいは形状とし
てよい。また、実施の形態においては上の歯についての
治療を例示しているが、下歯についても同様に矯正治療
を行なえる。さらに、実施の形態では第1、第2ガイド
用ブラケットは歯の表面側に固定させるようにしている
が、必要に応じて歯の裏面側に固定させるようにしても
よい。また、付勢部材についても環条ゴムやバネに限定
されることなく、他の付勢力を与える機構を用いてよ
い。さらに、第2ガイド用ブラケット11に直接付勢部
材としての環条ゴムや、バネ部材等の一端側を係止させ
て予め連結させておく構成としても良い。
【0027】以上、本発明による歯並び矯正用治療装置
の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態
に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した
発明の本質を逸脱しない範囲の変更は本発明に含まれ
る。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明の歯並び矯正
用治療装置によれば、矯正治療対象歯を含む複数の歯の
表面又は裏面側に接着固定されるガイド用ブラケット
と、それぞれのガイド用ブラケットに摺動自在に係止さ
れ歯列の表面又は裏面側に円弧状に配置される湾曲した
ワイヤと、ワイヤの所要の長手方向位置で加締め固定さ
れるストッパ部材と、ストッパ部材と協働してワイヤの
一端側をその湾曲凸部方向に付勢する付勢部材と、を有
する歯並び矯正用治療装置において、前記ストッパ部材
は、内部にワイヤの通係路を有する環状又は切欠付き環
状の金属又は合金製本体ブロックと、ワイヤの通係路壁
に設けられた超弾性合金素材からなるワイヤ把持材部
と、を備えた構成であるから、ワイヤに対する所望の位
置で確実にストッパ部材を加締め固定し、長期にわたっ
て固定状態を保持し、付勢部材の治療対象の歯に対する
付勢力を確実に保持させることができ、歯並び矯正用治
療を効果的に実現させることが可能である。
【0029】また、ワイヤ把持材部は、本体ブロックに
おけるワイヤの通係路壁にその通係方向に向けて接合さ
れた線条部材である構成とすることにより、ワイヤ把持
材部を安価にかつ確実にストッパ部材の通係路壁内部に
接合固定させることが可能である。また、超弾性合金部
材の形状復元作用を効果的にワイヤの把持作用とさせる
ことができる。
【0030】また、線条部材は、本体ブロックにおける
ワイヤの通係路壁に間欠的にかつ周状に接合されてなる
構成とすることにより、超弾性合金部材の形状復元作用
によるワイヤの把持力をより効果的に生じさせ、長期に
わたるワイヤとの固定状態を保持させて治療対象歯の前
方突出やその他の矯正治療の実効化を図ることが可能で
ある。
【0031】さらに、ストッパ部材は、付勢部材を係止
させるための係止片を備えてなる構成とすることによ
り、付勢部材を環条ゴムや直線状ゴム、バネ等任意の付
勢部材構成とした場合に簡易にストッパ部材との協働に
よる付勢力付与構成を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る歯並び矯正用治療装置の使用状態
を兼用した全体構成斜視説明図である。
【図2】第1の実施形態のストッパ部材の斜視説明図で
ある。
【図3】その加圧前の縦断面説明図である。
【図4】ストッパ部材を外部から加締めた後の状態の斜
視説明図である。
【図5】その加圧後の縦断面説明図である。
【図6】ストッパ部材の加締め前のフックにシリコンゴ
ム部材を係止させた状態の斜視説明図である。
【図7】フックにシリコンゴム部材を係止させた後のス
トッパ部材の斜視説明図である。
【図8】シリコンゴム部材によりワイヤに付勢力を及ぼ
している状態を歯の側面側から模式的に示した作用説明
図である。
【図9】ワイヤ把持材部をストッパ部材の通係路壁に2
個対象位置に設けた状態の正面説明図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る歯並び矯正用
治療装置の使用状態を兼用した全体構成斜視説明図であ
る。
【図11】その歯の側面側から模式的に示した作用説明
図である。
【図12】従来のストッパ部材による固定状態を示す斜
視説明図である。
【符号の説明】
10 第1ガイド用ブラケット 11 第2ガイド用ブラケット 12 ガイド溝 14 ワイヤ 20 ストッパ部材 21 本体ブロック 22 通係孔 24 フック 26 シリコンゴム部材 36 ワイヤ把持材部 38 線条部材 42 弦巻きばね 100 奥歯 102 第1臼歯 104 門歯

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矯正治療対象歯を含む複数の歯の表面又
    は裏面側に接着固定されるガイド用ブラケットと、 それぞれのガイド用ブラケットに摺動自在に係止され歯
    列の表面又は裏面側に円弧状に配置される湾曲したワイ
    ヤと、 ワイヤの所要の長手方向位置で加締め固定されるストッ
    パ部材と、 ストッパ部材と協働してワイヤの一端側をその湾曲凸部
    方向に付勢する付勢部材と、を有する歯並び矯正用治療
    装置において、 前記ストッパ部材は、内部にワイヤの通係路を有する環
    状又は切欠付き環状の金属又は合金製本体ブロックと、
    ワイヤの通係路壁に設けられた超弾性合金素材からなる
    ワイヤ把持材部と、を備えてなる歯並び矯正用治療装
    置。
  2. 【請求項2】 ワイヤ把持材部は、本体ブロックにおけ
    るワイヤの通係路壁にその通係方向に向けて接合された
    線条部材である請求項1記載の歯並び矯正用治療装置。
  3. 【請求項3】 線条部材は、本体ブロックにおけるワイ
    ヤの通係路壁に間欠的にかつ周状に接合されてなる請求
    項2記載の歯並び矯正用治療装置。
  4. 【請求項4】 ストッパ部材は、付勢部材を係止させる
    ための係止片を備えてなる請求項1ないし3のいずれか
    に記載の歯並び強制用治療装置。
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