JP3477246B2 - レーザ描画装置 - Google Patents

レーザ描画装置

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JP3477246B2
JP3477246B2 JP17717494A JP17717494A JP3477246B2 JP 3477246 B2 JP3477246 B2 JP 3477246B2 JP 17717494 A JP17717494 A JP 17717494A JP 17717494 A JP17717494 A JP 17717494A JP 3477246 B2 JP3477246 B2 JP 3477246B2
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隆之 飯塚
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70383Direct write, i.e. pattern is written directly without the use of a mask by one or multiple beams
    • G03F7/704Scanned exposure beam, e.g. raster-, rotary- and vector scanning

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、基板に回路パターンを
形成する場合等に使用されるレーザ描画装置に関する。 【0002】 【従来技術及びその問題点】基板に回路パターンを形成
する場合、例えば銅等の導電金属材料からなる薄膜を均
一に付着させた基板上に、フォトポリマー等を均一に付
着させ、この基板を露光焼付用マスク(フォトマスクフ
ィルム)によって覆い、この状態の基板に紫外光等を照
射して、露光焼付用マスクの回路パターンを露光焼付す
る方法が用いられる。この方法において、露光焼付後、
基板上の露光されたフォトポリマーを溶剤によって洗い
流した後、所定の薬液で処理すると、フォトポリマーが
付着したままの部分が腐食せずに残るため、露光焼付用
マスクの回路パターンと同一のパターンを基板上に形成
することができる。しかしこの製造方法によると、製造
過程において不可欠な露光焼付用マスクの検査に要する
時間的、工数的な負担が大きく、また伸縮防止のために
露光焼付用マスクを湿度、温度変化から保護し、ゴミや
傷による障害からも保護しなければならない等、管理上
の負担が大きい。 【0003】他方、露光焼付用マスクを使用せず、レー
ザ光を、ポリゴンミラー等によって基板に対し走査し
て、基板に直接的に描画(露光)する製造方法も知られ
ている。この方法によれば、露光焼付用マスクを用いる
製造方法での上記問題点を緩和することはできるが、レ
ーザ光を基板に走査する場合、レーザ光を出射するレー
ザ装置と基板の間のレンズに対する、レーザ光が有する
異なる偏光成分同士の反射率の違いに起因して、次のよ
うな問題が生じてしまう。つまり、レーザ光がレンズの
光軸を透過するときはよいが、光軸を外れて透過する場
合には、異なる偏光成分同士の反射率の違いにより、出
射時のレーザ光が入射時のそれに対してねじれ、あたか
も回転したようになって出射時の光量が減少してしま
う。 【0004】 【発明の目的】本発明は、このような問題意識に基づい
て成されたものであり、レンズに入射するときの光束の
振動方向を適正に定めることにより、このレンズから出
射される光束の光量が減少することのないレーザ描画装
置を提供することを目的としている。 【0005】 【発明の概要】上記目的を達成するための本発明は、レ
ーザ装置からのレーザ光を一列状の複数の分割光束に分
割する分割手段;この分割手段によって分割された上記
分割光束を入射させるレンズ;及び、このレンズから出
射される複数の分割光束を描画面に対して走査する走査
手段を備え、上記レーザ装置と分割手段とが、上記分割
光束を上記レンズの子午線上に一列に並ばせ得るように
構成されていること;及び、上記複数の分割光束は、そ
れぞれに直線偏光であり、かつそれぞれの振動方向が上
記レンズの子午線に対して平行または垂直とされて該レ
ンズに入射されることを特徴としている。 【0006】 【発明の実施例】以下図示実施例に基づいて本発明を説
明する。図1は本発明を適用したレーザ描画装置11の
全体を示す外観斜視図、図2は該レーザ描画装置11を
示す概略平面図、及び、図3は該レーザ描画装置11の
主要な構成部材を抜粋して概略的に示す図である。 【0007】レーザ描画装置11は、テーブル10上
に、アルゴンレーザ装置12を有し、ビームベンダ1
3、23〜25、28〜29、30、35、41、4
4、45、54、調整用ターゲット15、17、33、
ハーフプリズム16、ビームベンダ(ハーフミラー)1
4、及びレンズ52、53、65〜71を有している。
レーザ描画装置11はさらに、音響光学変調器19、2
0、ビームセパレータ21、22、ピッチ変換用集光光
学系26、31、27、32、8チャンネルの音響光学
変調器36、37、ビームベンダ38、集光光学系3
4、λ/2板39、偏光ビームスプリッタ40、イメー
ジローテータ43、ポリゴンミラー46、fθレンズ4
7、Xスケール用集光レンズ48、コンデンサレンズ4
9、Xスケール50、ミラー60、モニター光用ミラー
51a、51b、及びXスケール用フォトディテクタ6
2を有している。調整用ターゲット15、17、33
は、アルゴンレーザ装置12の交換時等に、光束L2、
L3及びモニター光Lmの光路を確認するための指標で
ある。 【0008】レーザ描画装置11に近接させて、像面で
ある描画テーブル面T(面の位置のみ二点鎖線で示して
いる)に位置するように基板Sをセットする基板セット
装置(図示せず)が設けられている。この基板セット装
置は、Y方向(ポリゴンミラー46の副走査方向であり
図1の左右方向)に移動自在なYテーブル(図示せず)
と、図示しない回動軸を中心として図1の上下方向に揺
動するスイング機構(図示せず)を有している。 【0009】アルゴンレーザ装置(レーザ光源)12
は、水冷式、出力1.8Wで、波長488nmのレーザ
光L1を出射するように構成されている。音響光学変調
器19、20はそれぞれ、ハーフプリズム16によって
分割された描画用光束L2、L3の光量差を除去する補
正を行ない、またポリゴンミラー(走査手段)46の各
反射面46a毎の微細な面倒れを、制御手段8の記憶部
にメモリされた各反射面46aの面倒れに関するデータ
に基づいて補正する。 【0010】音響光学変調器19、20から出射される
光束L2、L3は、ビームセパレータ21、22にそれ
ぞれ入射し、該ビームセパレータ21、22によって各
々8本ずつの第一、第二の描画用光束L5、L6に分割
される。該ビームセパレータ21、22はそれぞれ、図
6に示されるように、その長手方向(同図上下方向)に
沿わせた8個の出射孔hを有し、揺動調整機構79によ
り、最上方の出射孔hと同位置を回動軸として同図矢印
A方向(第一、第二の描画用光束L5、L6の光路と直
交する方向)に揺動可能に支持されている。 【0011】揺動調整機構79は、載置部80から上方
に立ち上げられた支持壁81を有し、この支持壁81か
ら載置部80の上方に向けて突出させた突出支持壁82
を有している。支持壁81には、マイクロメーターヘッ
ド84が図6の左右方向(即ち図1のY方向)に沿わせ
て取付けられており、突出支持壁82には、ビームセパ
レータ21(22)の最上方の出射孔hと同じ位置に回
動軸83が設けられている。該ビームセパレータ21
(22)は、回動軸83を中心として図6の時計方向に
付勢手段(図示せず)によって回動付勢されて、その一
側下部をマイクロメーターヘッド84のスピンドル85
先端に当接させている。よって、マイクロメーターヘッ
ド84を操作してスピンドル85を進退させることによ
り、ビームセパレータ21(22)を回動軸83を中心
として同図矢印A方向に揺動させて、一列状の描画光束
L5(L6)からなる平面を回転させ、描画用光束L5
とL6を互いに平行となるように位置調整することがで
きる(図12参照)。 【0012】ビームセパレータ21、22から出射され
た第一、第二の描画用光束L5、L6は、ピッチ変換用
集光レンズ26、31及び27、32にそれぞれに入射
される。このピッチ変換用集光レンズ26、31及び2
7、32はそれぞれ、ビームセパレータ21、22によ
って、一列状をなす8本ずつの光束に分割された第一、
第二の描画用光束L5、L6の各々のピッチを、8チャ
ンネルの音響光学変調器36、37のピッチに合わせ
る。またピッチ変換用集光レンズ26、31は、X方向
調整機構91を介してX方向(図1、図8の上下方向)
に適宜移動調節されることにより、一列状をなす第一の
描画用光束L5からなる平面を、一列状の第二の描画用
光束L6に向けて移動させて(図12参照)、X方向に
おける位置ズレを調整するX方向調整手段を構成してい
る。 【0013】X方向調整機構91は、図9に示されるよ
うに、載置部92から上方に立ち上げられた固定支持壁
93を有し、この固定支持壁93に対して上下方向に移
動可能な移動支持壁94を有している。この移動支持壁
94の上部には、マイクロメーターヘッド95が、同図
の上下方向(X方向)に沿わせて取付けられている。移
動支持壁94を貫通する支持孔94aには、ピッチ変換
用集光レンズ26(31)が固定されており、このピッ
チ変換用集光レンズ26(31)の環状部26a(31
a)が、固定支持壁93を貫通する貫通孔93aに挿通
されている。この貫通孔93aは、上記環状部26a
(31a)より大径にされていて、移動支持壁94の上
下動によって移動するこの環状部26a(31a)の上
下移動を許容する。この移動支持壁94は、付勢手段
(図示せず)によって下方に向けて移動付勢されてい
て、ピッチ変換用集光レンズ26(31)と共にマイク
ロメーターヘッド95を下方に向けて移動付勢して、こ
のマイクロメーターヘッド95のスピンドル96先端を
固定支持壁93上端に当接させている。よって、マイク
ロメーターヘッド95を操作してスピンドル96を進退
させれば、ピッチ変換用集光レンズ26(31)を、移
動支持壁94を介して同図上下方向(X方向)にスライ
ド調整することができる。 【0014】ビームベンダ38及び偏光ビームスプリッ
タ40はそれぞれ、その位置変更により第一の描画用光
束L5をY方向、即ち第二の描画用光束L6に向けて移
動させ、両者の位置合わせをするY方向調整手段を構成
している。ビームベンダ38は、X方向に沿わせた回動
支軸(図示せず)を中心として回動されることにより、
第一の描画用光束L5をY方向に移動調整することがで
き、また偏光ビームスプリッタ40は、図7に示される
Y方向調整機構85を操作されることにより、第一の描
画用光束L5をY方向に移動調整することができる(図
8参照)。Y方向調整機構85は、載置部86と、この
載置部86に対して同図の上下方向(Y方向)に移動可
能な移動部87を有している。載置部86には、マイク
ロメーターヘッド89が同図上下方向に沿わせて固定さ
れ、移動部87には、偏光ビームスプリッタ40が、ハ
ーフミラー面40aを同図Y方向に対して45゜傾斜さ
せた状態で固定されている。この移動部87は、付勢手
段(図示せず)によって同図下方に移動付勢されてい
て、その下側面をマイクロメーターヘッド89のスピン
ドル90先端に当接させている。よって、マイクロメー
ターヘッド89を操作してスピンドル90を進退させれ
ば、偏光ビームスプリッタ40を同図の矢印Y方向にス
ライド調整することができる。 【0015】また偏光ビームスプリッタ40は、ビーム
ベンダ38で偏向されて入射する、一列状をなす第一の
描画用光束L5と、λ/2板39を透過して入射する、
一列状をなす第二の描画用光束L6を、所定のピッチで
交互に混在させ、X方向に沿って再び一列状に整列させ
る光合成手段を構成している。第一の描画用光束L5は
偏光方向を変更されないが、第二の描画用光束L6は、
λ/2板39によって偏光方向を描画用光束L5のそれ
に対して90゜回転される。このように偏向方向を互い
に90゜異ならせた描画用光束L5とL6が、上記のよ
うに偏光ビームスプリッタ40によって交互に組合わさ
れ、一列状に整列される。 【0016】8チャンネルの音響光学変調器36、37
はそれぞれ、8本に分割した第一、第二の描画用光束L
5、L6の光量のバラツキを取り除く機能と、8本ずつ
の描画用光束L5、L6を、所定データに基づく制御部
8によって各々独立にオンオフし、ビームセパレータ2
1、22で分割された描画用光束L5、L6の各分割描
画光束にそれぞれ、個別のオンオフの描画情報を与える
機能を有する。音響光学変調器36、37はそれぞれ、
二酸化テルル等の結晶に超音波を印加したとき該結晶の
屈折率が超音波の周波数に比例する形で微小変化すると
いう音響光学効果を基に構成されており、結晶の端面に
設けたトランスデューサーに高周波の電界を印加したと
きに、結晶内部に進行波形の超音波を発生させてレーザ
光をブラッグ回折させ、高周波の電界を印加しないとき
に、入射するレーザ光を透過することができる。従っ
て、音響光学変調器36(37)に対する高周波の印加
を切り換えれば、入射光つまり描画用光束L5とL6の
オンオフを自在に切換えることができる。音響光学変調
器36(37)が有する8個の各チャンネルは、一列状
をなす第一、第二の描画光束L5、L6をそれぞれに入
射させ、その入射した光束L5、L6をそれぞれ左右方
向(図1のY方向)に変調させるべく一列状をなしてお
り、8個の各チャンネルに合わせて上下方向(図1のX
方向)に形成したスリット78を有している(図1
0)。 【0017】またモニター光Lmは、光束L2( L5)
、L3( L6) とは別系統の光束とされて光路長を長
くされ、描画用光束L5とL6に対し空間的に所定距離
離れた位置を光路としている。モニター光Lmは、ミラ
ー54、25によって偏向され、第一、第二の描画用光
束L5、L6から所定距離離れた位置を通り、さらにミ
ラー35、60によって偏向された後描画用光束L5、
L6に接近し、レンズ71、ビームベンダ41及びレン
ズ52等を介して、描画用光束L5、L6の光路の真横
に位置するようにその光路が変えられる。 【0018】イメージローテータ43は、ポリゴンミラ
ー46による走査時に、隣接する第一、第二の描画用光
束L5、L6の各スポットを互いに重ね合わせることが
できるように、一列状に16本並んだ描画用光束L5と
L6を、描画テーブル面Tに斜めに配置させるためのミ
ラー系である。従って、第一、第二の描画用光束L5、
L6は、イメージローテータ43に入射するまでは、ポ
リゴンミラー46の主走査方向であるX方向と平行な方
向に沿って一列状に16本並んでいるが、イメージロー
テータ43から出射するときには、各描画用光束L5
(L6)の位置する平面が、例えば図12に示されるよ
うに、同図の時計方向に所定角度回転される。 【0019】第一、第二の描画用光束L5、L6及びモ
ニター光Lmは、さらにビームベンダ44と45によっ
て偏向された後ポリゴンミラー46の反射面46aに入
射される。ポリゴンミラー46は、回転軸73を中心と
して図11の反時計方向に回転するとき、描画テーブル
面Tに対する傾きθを連続的に変化させて同方向に回転
移動する各反射面46aによって、第一、第二の描画用
光束L5、L6及びモニター光Lmを走査する。これに
より、第一、第二の描画用光束L5、L6がそれぞれ、
fθレンズ47及びコンデンサレンズ49を透過して、
描画テーブル面Tに位置する基板S上に結像される。 【0020】また第一、第二の描画用光束L5、L6と
共にfθレンズ47、コンデンサレンズ49を透過した
モニター光Lmは、モニター光用ミラー51aと51b
で順に反射されて180゜偏向され、描画テーブル面T
の結像面と等価な位置に配置されたXスケール50に入
射する。このXスケール50は、リニアなエンコーダと
同じように、ガラスにスリットを形成したものである。
そしてモニター光Lmは、Xスケール50を透過した
後、長尺のミラー63、64でそれぞれに反射、集光さ
れ、Xスケール用集光レンズ48でさらに集光されて、
Xスケール用フォトディテクタ62に入射する。このX
スケール用フォトディテクタ62により検出されるモニ
ター光Lmの位置に基づき、16本並んだ第一、第二の
描画用光束L5、L6の位置が判定され、この判定デー
タに基づく制御部8からの信号により、第一、第二の描
画用光束L5、L6の16本の光束はそれぞれ個別にオ
ンオフされる。 【0021】描画テーブル面Tに対しやや傾斜して結像
する第一、第二の描画用光束L5、L6の各スポット
は、8チャンネルの音響光学変調器36、37を介し
て、スポット径が例えば30μmとなるように補正され
る。これにより、図17に示すような各スポットの光量
のバラツキが、図18に示すように調整される。本実施
例において、描画用光束L5、L6の各スポットは、音
響光学変調器36、37を介して、相互の間隔b(図1
5)が例えば5μmとなるようにピッチ調整される。 【0022】副走査方向に沿わせた各スポットによる描
画ラインL(図18)は、音響光学変調器36、37を
適時オンオフすることにより描画できる。その場合、描
画用光束L5とL6のスポット同士の干渉を防止する間
隔cが必要で、例えば図18において最下部の描画用光
束L5を露光した後次ぎなる描画用光束L6を直に露光
させると、描画ラインLは線にならない。そこで、本レ
ーザ描画装置11では、最下部の描画用光束L5を露光
した後次ぎなる描画用光束L6を直に露光させずに、所
定時間置いてから露光させる。これにより、前に露光さ
れた描画用光束L5のスポットに対し次ぎなる描画用光
束L6のスポットを適正に重ねることができるから、こ
の操作を連続して行なうことにより図18のようなライ
ンLを描画することができる。その場合、図15のよう
に、ラインLの各スポット位置にバラツキが出るとき
は、8チャンネルの音響光学変調器36、37の変調タ
イミングを適宜変えることにより、図16のように補正
することができる。 【0023】アルゴンレーザ装置12及びビームセパレ
ータ21、22は、該ビームセパレータ21、22から
それぞれに出射される第一、第二の描画用光束L5、L
6の個々の光束L5、L6を、ピッチ変換用集光レンズ
26、27それぞれの子午線M上に一列状に並ばせるこ
とができるように配置されている。さらにアルゴンレー
ザ装置12及びビームセパレータ21、22は、個々の
第一、第二の描画用光束L5、L6それぞれの入射時の
振動方向が、ピッチ変換用集光レンズ26、27それぞ
れの子午線Mに対して平行または垂直(図4、図5)と
なるように、その位置が精密に設定されている。 【0024】上記構成を有する本レーザ描画装置11
は、次のように作動させることができる。先ず、回路パ
ターンを形成すべき基板Sの位置決め孔(図示せず)
を、基板セット装置の対応する部位に合わせ、この基板
Sを該装置に対して適正にセットする。これにより基板
Sは、この基板セット装置のYテーブル及びスイング機
構(図示せず)により、図1のY方向にスライド自在、
かつその位置において回動軸(図示せず)を軸として揺
動自在にセットされる。 【0025】この状態において、アルゴンレーザ装置1
2を発振させてレーザ光L1の照射を開始させると、こ
のレーザ光L1は、先ず、ビームベンダ13で偏向さ
れ、調整用ターゲット15を通過した後ハーフプリズム
16に入射し、このハーフプリズム16によって、その
まま直進する光束L2と、90゜偏向されてハーフミラ
ー14に向かう描画用光束とに分割される。この描画用
光束は、ハーフミラー14を介して、90゜偏向されて
上記光束L2と並んで進む描画用光束L3、及びミラー
54に向かい該ミラー54で90゜偏向されるモニター
光Lmとに分割される。 【0026】光束L2は、レンズ65、調整用ターゲッ
ト17及びレンズ67を介して音響光学変調器19に入
射され、また描画用光束L3は、レンズ66、68を透
過して音響光学変調器20に入射される。そして該光束
L2、L3両者間の光量差は、音響光学変調器19と2
0によって除去される。該光束L2、L3はさらに、ビ
ームセパレータ21と22により、X方向に互いに並列
する8本の第一の描画用光束L5と第二の描画用光束L
6とにそれぞれ分割される。該第一、第二の描画用光束
L5、L6はさらに、ピッチ変換用集光レンズ26、2
7をそれぞれに透過し、ビームベンダ28、29で90
゜偏向された後、ピッチ変換用集光レンズ31、32を
介して音響光学変調器36、37にそれぞれ入射され
る。 【0027】ここで、ピッチ変換用集光レンズ26、2
7に入射する分割光束群L5、L6のうち、該集光レン
ズ26、27の光軸を透過する光束に問題はないが、光
軸から離れた位置を透過する軸外光束はその偏光方向に
よっては次の問題を招く。つまり、この軸外光束は、集
光レンズ26、27のレンズ面に対する入射角が0では
ないため、そのP偏光成分とS偏光成分はそれぞれに表
面反射率が異なる。このため、図19に示すように、軸
外光束aがその偏光方向を回転させた状態で集光レンズ
26、27に入射した場合は、図20に示すように、軸
外光束aのP偏光成分とS偏光成分が、互いの偏光方向
の違いと集光レンズ26、27に対する反射率の違いに
より、互いの透過率に違いを生じる。よって、このP偏
光成分とS偏光成分が合成されている軸外光束aの振動
方向は、集光レンズ26、27からの出射時には、図2
0の二点鎖線eで示すように、入射時に比して偏光方向
があたかも回転したようになる。 【0028】このように、ピッチ変換用集光レンズ2
6、27を複数の光束が透過するときその偏光方向が回
転されると(図21、図22)、例えばレンズ透過後の
光束群を偏光ビームスプリッタ40に入射する場合に、
出射光量が減少する等の不都合を招くことが考えられ
る。また、例えば集光レンズ26、27透過後の光束を
音響光学変調器36、37に入射させようとする場合に
は、集光レンズ26、27を透過した偏光状態のそれぞ
れに異なる複数の光束が、音響光学変調器36、37に
よる回折効率をそれぞれに変化させられる等の不都合を
招く虞がある。 【0029】上述のように、本発明に係るレーザ描画装
置11では、アルゴンレーザ装置12及びビームセパレ
ータ21、22は、このビームセパレータ21、22か
らそれぞれに出射される描画用光束L5、L6個々の光
束L5、L6を、図4、図5のように、ピッチ変換用集
光レンズ26、27それぞれの子午線(光軸を含む線)
M上に並ばせることができるように配置されている。さ
らに、アルゴンレーザ装置12から出射されるレーザ光
は直線偏光であり、ハーフプリズム16によって分割さ
れてビームセパレータ21、22のそれぞれに、直線偏
光の分割光束L5、L6として入射される。この分割光
束L5、L6は、アルゴンレーザ装置12及びビームセ
パレータ21、22の配置により、ピッチ変換用集光レ
ンズ26、27に入射するときのそれぞれの振動方向
が、図4、図5に示すように、該集光レンズ26、27
の子午線Mに対して平行または垂直とされる。このた
め、ピッチ変換用集光レンズ26、27を透過後に、偏
光ビームスプリッタ40に入射する描画用光束L5、L
6の光量が減少する等の不具合は生じない。また、ピッ
チ変換用集光レンズ26、27の透過後、描画用光束L
5、L6を音響光学変調器36、37に入射する場合
に、偏光状態が個々の光束毎に異なることによって生じ
る、該音響光学変調器36、37による回折効率の違い
等の不具合も生じることはない。 【0030】上記ピッチ変換用集光レンズ26、31を
透過した描画用光束L5、L6は、ビームベンダ28、
29で90゜偏向された後、ピッチ変換用集光レンズ3
1、32を介して音響光学変調器36、37にそれぞれ
入射される。描画用光束L5とL6は、8本に分割され
た描画用光束それぞれの光量のバラツキを、8チャンネ
ルの音響光学変調器36と37の音響光学効果によって
個々に除去され、また音響光学変調器36、37の制御
手段8に基づく高周波の印加の切換えによって適時オン
オフされる。 【0031】音響光学変調器36から出射される描画用
光束L5は、ビームベンダ38で90゜偏向された後偏
光ビームスプリッタ40に入射され、ハーフミラー面4
0aで反射されて90゜偏向される。また、音響光学変
調器37から出射される描画用光束L6は、λ/2板3
9を透過して偏光方向を変えられた後偏光ビームスプリ
ッタ40に入射され、ハーフミラー面40aを透過す
る。よって、これらの描画用光束L5とL6は、それぞ
れ8本ずつ有する個々の描画用光束を、偏光ビームスプ
リッタ40により順に組合わされて、X方向に一列に並
ぶように合成される。 【0032】さらに制御手段8が、ポリゴンミラー46
からの描画用光束L5、L6の走査に同期させて図示し
ない基板セット装置を作動させて、基板Sを、描画テー
ブル面T上でY方向にスライドさせる。よって、X方向
に対しやや斜めに16本並列して適時オンオフされる描
画用光束L5、L6により、基板S上に、回路パターン
が二次元的に描画(露光)される。 【0033】 【発明の効果】以上説明したように本発明のレーザ描画
装置によれば、レンズから出射する光束の振動方向を適
正に定め、レンズ透過後の分割光束群の光量が減少する
等の不具合をなくすることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明を適用したレーザ描画装置の全体を示す
斜視外観図である。 【図2】同レーザ描画装置の全体を示す概略平面図であ
る。 【図3】同レーザ描画装置の主要な構成部材を抜粋して
概略的に示す図である。 【図4】描画用光束のピッチ変換用集光レンズへの入射
時と出射時の様子を概略的に示す説明図である。 【図5】描画用光束のピッチ変換用集光レンズへの入射
時と出射時の様子を概略的に示す説明図である。 【図6】揺動調整機構を示す正面図である。 【図7】Y方向調整機構を示す平面図である。 【図8】同Y方向調整機構によってY方向にスライドさ
れる偏光ビームスプリッタを詳示する平面図である。 【図9】X方向調整機構を示す側面断面図である。 【図10】音響光学変調器を示す拡大斜視図である。 【図11】ポリゴンミラーを示す拡大斜視図である。 【図12】描画用光束群を回転させるときの状態を示す
説明図である。 【図13】二列の描画用光束群の一方をポリゴンミラー
の主走査方向に移動させるときの状態を示す説明図であ
る。 【図14】二列の描画用光束群の一方をポリゴンミラー
の副走査方向に移動させるときの状態を示す説明図であ
る。 【図15】一列状の描画用光束と、この描画用光束によ
って描画されるラインとの関係を補正前の状態で示す図
である。 【図16】一列状の描画用光束と、この描画用光束によ
って描画されるラインとの関係を補正後の状態で示す図
である。 【図17】一列状の描画用光束と、この描画用光束によ
って描画されるラインとの関係を補正前の状態で示す図
である。 【図18】一列状の描画用光束と、この描画用光束によ
って描画されるラインとの関係を補正後の状態で示す図
である。 【図19】偏光方向を傾けてレンズに入射させる時の不
具合を説明するための説明図である。 【図20】偏光方向を傾けてレンズに入射させる時の不
具合を説明するための説明図である。 【図21】偏光方向を傾けてレンズに入射させる時の不
具合を説明するための説明図である。 【図22】偏光方向を傾けてレンズに入射させる時の不
具合を説明するための説明図である。 【符号の説明】 10 テーブル 11 レーザ描画装置 12 アルゴンレーザ装置(レーザ装置) 16 ハーフプリズム 19 20 36 37 音響光学変調器 21 22 ビームセパレータ(分割手段) 26 31 ピッチ変換用集光レンズ(レンズ) 27 32 ピッチ変換用集光レンズ(レンズ) 38 ビームベンダ 39 λ/2板 40 偏光ビームスプリッタ 43 イメージローテータ 46 ポリゴンミラー(走査手段) 49 コンデンサレンズ 79 揺動調整機構 85 Y方向調整機構 86 X方向調整機構 L1 レーザ光 L2 L3 光束 L5 L6 描画用光束 Lm モニター光 S 基板 T 描画テーブル面

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 レーザ装置からのレーザ光を一列状の複
    数の分割光束に分割する分割手段;この分割手段によっ
    て分割された上記分割光束を入射させるレンズ;及び、 このレンズから出射される複数の分割光束を描画面に対
    して走査する走査手段;を備え、 上記レーザ装置と分割手段とが、上記分割光束を上記レ
    ンズの子午線上に一列に並ばせ得るように構成されてい
    ること;及び、 上記複数の分割光束は、それぞれに直線偏光であり、か
    つそれぞれの振動方向が上記レンズの子午線に対して平
    行または垂直とされて該レンズに入射されること;を特
    徴とするレーザ描画装置。
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