JP3477047B2 - 網膜反射像を利用したまばたき検出顔画像処理装置 - Google Patents

網膜反射像を利用したまばたき検出顔画像処理装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像処理を用い
て網膜反射像をそれ以外の反射像と区別して抽出し、網
膜反射像の存在状態による開閉眼判定手段を備えた顔画
像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の顔画像処理装置としては、例え
ば、特願平8−5713号公報に記載されたようなもの
がある。これは2値化画像内で網膜反射像候補領域を設
定する段階で反射像を除去することに主眼をおいた顔画
像処理装置である。候補領域を設定する条件として、形
状特徴、前画面からの移動量ベクトルを用いる。また、
左右の網膜反射像を個別に抽出する網膜反射像領域抽出
手段を備えることを特徴とする。図22は、特願平8−
5713号公報に開示された覚醒状態検知装置を簡略化
した構成図である。図中、1は検出対象者、10はカメ
ラ、11はLED照明、12はハーフミラー、13はL
ED駆動回路、20は濃淡画像メモリ、21は2値化手
段、22は2値化画像メモリ、23は特徴抽出手段、2
4は開閉判定手段、25は眼鏡有無判定手段であり、L
ED照明11で照射された照明光は、ハーフミラー12
を介して検出対象者1の顔面を照射する。
【0003】このような装置で検出対象者1の顔面を撮
影すると、検出対象者1の瞳孔は眼球内部の網膜からの
反射光により、図2(a)のように、あたかも瞳孔が光
っているかのように撮影される。これは、網膜が入射光
と同一方向に反射光を返す性質を持っているためであ
る。この網膜からの反射像は、顔の他の部分より著しく
明るく撮影されるため、撮影された濃淡画像に対する2
値化処理で、輝度の大きい画像領域を瞳孔領域として抽
出することができる。この瞳孔領域(網膜反射像)の形
状特徴に着目して、目の開閉状態を判定している。
【0004】図15は、従来の顔画像処理装置の網膜反
射像追跡アルゴリズムを示すフローチャートである。先
ず、カメラ制御により、カメラ10からの出力画像が適
正な輝度値になるように調整する(ステップS1)。次
に、モード選択によって、大別して、初回あるいは目見
失い状態から網膜反射像を抽出するサーチモードと、現
在抽出中の網膜反射像を継続して追跡する追跡モードと
の何れかが選択される(ステップS2)。サーチモード
では、ほぼ顔全体にサーチウインドウを設定し(ステッ
プS3)、2値化領域の大きさ・形状により網膜反射像
の候補となる領域を選出し(ステップS4)、それらの
候補の中から左右目の相対位置関係により網膜反射像領
域を抽出する(ステップS5)。追跡モードでは、サー
チモードで見付かった網膜反射像2値化領域を左右個別
に追跡するため、追跡ウインドウを設定する(ステップ
S6)。具体的には、左右の眼を個別に追跡するため、
左目追跡ウインドウを設定する(ステップS7)と共
に、右目追跡ウインドウを設定する(ステップS8)。
次いで、追跡ウインドウにおいて左右の眼候補を生成す
る(ステップS4)。すなわち、左目追跡ウインドウに
おいて左目候補を生成する(ステップS9)と共に、右
目追跡ウインドウにおいて右目候補を生成する(ステッ
プS10)。次いで、左右の眼候補より、網膜反射像候
補を選択し(ステップS5)、閉眼判定を行う(ステッ
プS11)。すなわち、左右何れかの網膜反射像を抽出
できれば、目状態としては開判定し(ステップS1
2)、網膜反射像が抽出できなければ閉判定とする(ス
テップS13)。閉判定が長時間(所定時間以上)継続
すると、目見失い状態と判断し(ステップS14)、サ
ーチモードに戻り、最初から再抽出を行う。
【0005】図2(a)は、検出対象者1が裸眼の場合
の原画像を表し、図2(b)はその2値化画像を示す。
上記従来の顔画像処理装置は、図2のように、網膜反射
像26以外に反射像が現れることは殆どないため、正方
形度や面積などの形状特徴により網膜反射像2値化領域
27を抽出でき、目の開閉状態を正しく判定することが
できる。
【0006】図3(a)は、検出対象者1が眼鏡装着者
である場合の原画像、図3(b)は、その2値化画像を
示す。上記従来の顔画像処理装置は、眼鏡反射像28が
存在する場合でも、特願平8−5713号公報のよう
に、眼鏡反射像が網膜反射像より輝度が高い点に着目
し、2値化閾値制御により眼鏡反射像の2値化領域29
を、図3(b)のようにドーナツ化形状にすることによ
り、網膜反射像と区別でき、網膜反射像を抽出すること
ができる。また、反射像は眼鏡フレーム上に限られ、目
周辺に現れることはない。
【0007】上記従来の顔画像処理装置は、網膜反射像
抽出の段階で反射像が殆ど除去できるため、最終的に、
候補がない状態を閉眼と判定できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の顔画像処理装置
では、以上のように、眼鏡反射像以外の反射像が存在せ
ず、検出対象者が裸眼である場合には、2値化画像が網
膜反射像のみであり、眼鏡装着時には、輝度差から網膜
反射像以外の反射像を除去することができる。しかしな
がら、従来の顔画像処理装置では、図4の(a)から
(b)のようなカメラの画角拡大による相対的な分解能
の低下、または図5のような、LEDの出力向上による
眼鏡反射像以外の反射像の出現などの顔画像の変化に対
して、網膜反射像27とそれ以外の反射像29とを区別
できず、反射像を誤検出することが多かった。
【0009】特に、閉眼時には、追跡していた網膜反射
像27が画面上から消失するため、代わりに目付近に位
置する網膜反射像に大きさ・形状が近い反射像29を誤
検出することが多かった。
【0010】一度抽出を誤ると、次の眼見失いを待たな
ければ正しい位置を抽出することができず、その間の開
閉眼判定が実際の開閉眼と大きくかけ離れたものにな
り、正確な開閉眼判定ができなかった。
【0011】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、網膜反射像以外に反射像が多数
存在しても、初回の抽出さえ正しければ、閉眼した場合
でも誤検出することなく、網膜反射像を安定して追跡
し、目の開閉状態を正しく判定できる顔画像処理装置を
得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る顔画像処理
装置は、検出対象者の顔面に光を照射する照明手段と、
前記照射された検出対象者の顔画像を撮影する撮影手段
と、前記撮影手段により得られた濃淡画像を2値化する
2値化手段と、2値化画像において網膜反射像候補領域
を定める網膜反射像候補生成手段と、前記追跡モードの
際に、前記網膜反射像候補領域を含む前画面および現画
面の中から、前画面位置と現画面位置との差分を基に、
現画面候補が前画面候補と時系列的に同一の候補である
との対応付けをおこなうとともに、網膜反射像又はそれ
以外の反射像をあらわす属性が初回に設定された前画面
候補の前記属性を現画面候補へ引き継ぐ網膜反射像候補
領域対応付け抽出手段、および、前記追跡モードの際
に、前記現画面の網膜反射像候補領域の中から、前記検
出対象者の左右の目の相対位置関係に基づき、左右の網
膜反射像である相対位置関係候補を抽出する網膜反射像
相対位置関係抽出手段を有する特徴抽出手段と、前記追
跡モードの際に、前記網膜反射像候補領域対応付け抽出
手段が対応付けた対応付け抽出候補、及び前記相対位置
関係抽出候補がともに存在し、かつ双方の候補が一致し
ない場合は、前画面位置との差分の小さい方を選択し、
前記対応付け抽出候補及び前記相対位置関係抽出候補が
ともに存在し、かつ双方の候補が一致する場合は、前記
対応付け抽出候補を選択し、前記対応付け抽出候補又は
前記相対位置関係抽出候補のいずれか一方しか存在しな
い場合は、その存在する候補を選択する網膜反射像領域
選択手段と、前記選択された候補により検出対象者の目
の開閉状態を判定する開閉判定手段とを備えるものであ
る。
【0013】本発明の好ましい態様では、前記網膜反射
像候補生成手段は、2値化画像内で網膜反射像候補生成
を禁止する不可侵領域設定手段を備えるものである。前
記不可侵領域設定手段は、網膜反射像として誤検出する
恐れがある2値化領域を、画面内のそれらを含む領域を
網膜反射像候補生成に対する不可侵領域として設定する
ものである。
【0014】本発明の更に好ましい態様では、前画面の
目の位置を始点として顔の上下方向に延長することによ
り左右の網膜反射像を同時に追跡するための追跡ウンド
ウを前記左右の網膜反射像を含む範囲に設定する左右網
膜反射像同時探索領域設定手段を備えるものである。左
右網膜反射像同時探索領域設定手段は、図9(a)の従
来の追跡ウインドウに対し、前画面目位置を始点として
顔上下方向に延長し、図9(b)のように、左右網膜反
射像を含む範囲に追跡ウインドウを設定するものであ
る。
【0015】本発明の更に好ましい態様では、前記網膜
反射像候補生成手段は、近接あるいは接触した網膜反射
像候補領域を分離する網膜反射像候補領域分離手段を備
えるものである。
【0016】本発明の更に好ましい態様では、前記網膜
反射像候補領域対応付け抽出手段は、前記対応付ける現
画面候補が重複する場合は、前画面候補との面積の差分
が小さい現画面候補を選択する網膜反射像候補領域対応
付け重複選択手段を備えるものである。
【0017】本発明の更に好ましい態様では、前記特徴
抽出手段は、前記追跡モードにより追跡中の網膜反射像
において開眼状態が一定時間継続し網膜反射像の形状特
徴に酷似した候補が存在するとき、追跡中の網膜反射像
をキャンセルし、キャンセルした候補に近傍反射像の属
性を追加する網膜反射像判定手段を備えるものである。
【0018】本発明の更に好ましい態様では、前記特徴
抽出手段は、追跡モードにより追跡中の網膜反射像にお
いて開眼状態が一定時間継続し網膜反射像の形状特徴に
酷似した候補が存在するとき、追跡中の網膜反射像をキ
ャンセルし、キャンセルした候補に近傍反射像の属性を
追加する網膜反射像判定手段を備えるものである。
【0019】本発明の更に好ましい態様では、前記特徴
抽出手段は、前記近傍反射像の候補について、前記網膜
反射像とは別に追跡する非網膜反射像領域抽出手段を備
えるものである。
【0020】
【0021】本発明の更に好ましい態様では、顔画像処
理装置は、網膜反射像の大きさに応じた2値化閾値制御
を行う2値化閾値制御手段を備えるものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面により説明する。尚、図中、同一番号は同一
部分を示し、領域27、29は2値化白画素領域を示
す。
【0023】実施の形態1.図1は、この発明の第1の
実施の形態の顔画像処理装置の構成図である。図1にお
いて、1は検出対象者の顔面、10は検出対象者1の顔
画像を撮影して入力するための撮影手段あるいは画像入
力手段としてCCDカメラ、11は検出対象者の顔面を
照射する照明手段としてのLED照明であり、これらの
構成要素は上記従来例と同じである。また、21はCC
Dカメラ10から出力される画像信号を2値化する2値
化手段、22は2値化手段21から出力される2値化画
像を一時的に記憶する2値画像メモリ、23は2値画像
メモリ22から画像を入力して白画素領域を抽出する特
徴抽出手段、24は特徴抽出手段23から網膜反射像の
状態すなわち目の開閉状態を判定する開閉眼判定部であ
る。2値化手段21、特徴抽出手段23及び開閉眼判定
部24はマイクロコンピュータ等によりソフトウエア的
に実行されるものである。本実施の形態1は、特徴抽出
手段23に関するものである。
【0024】図21に示すように、特徴抽出手段23
は、2値化画像において網膜反射像候補領域を定める網
膜反射像候補生成手段100と、前記網膜反射像候補領
域群から網膜反射像領域を抽出する網膜反射像領域抽出
手段200とを備える。
【0025】網膜反射像候補生成手段100は、2値化
画像内で網膜反射像候補生成を禁止する不可侵領域設定
手段110と、網膜反射像候補生成を行う領域を、左右
の網膜反射像を含む範囲に設定する左右網膜反射像同時
探索領域設定手段120と、近接あるいは接触した網膜
反射像候補領域を分離する網膜反射像候補領域分離手段
130とを備える。
【0026】網膜反射像領域抽出手段200は、現在の
網膜反射像候補領域と一定時間前の網膜反射像候補領域
との対応付けを行う網膜反射像候補領域対応付け抽出手
段210と、左右の目の相対位置関係に基づき、左右網
膜反射像として現在の網膜反射像候補領域を左右同時に
抽出する網膜反射像相対位置関係抽出手段220とを備
える。
【0027】網膜反射像候補領域対応付け抽出手段21
0は、同一の一定時間前の網膜反射像候補領域に現在の
網膜反射像候補領域が複数個、重複して対応付けされた
場合、何れかの現在の網膜反射像候補領域を選択する網
膜反射像候補領域対応付け重複選択手段211を備え、
また、網膜反射像候補領域対応付け重複選択手段211
は、現在の網膜反射像候補領域が重複競合して除外され
た現在の網膜反射像候補領域に対して、別の一定時間前
の網膜反射像候補領域に改めて対応付けさせる網膜反射
像候補領域競合除外復帰手段212を備える。
【0028】さらに、特徴抽出手段23は、現在網膜反
射像として抽出中の網膜反射像候補領域を評価し、その
結果に応じて非網膜反射像として、現在網膜反射像とし
て抽出中の網膜反射像候補領域を破棄する網膜反射像判
定手段230と、網膜反射像判定手段230により非網
膜反射像として破棄された網膜反射像候補領域に対し
て、網膜反射像領域とは独立に継続して抽出する非網膜
反射像領域抽出手段300と、前記網膜反射像候補領域
対応付け抽出手段210及び網膜反射像相対位置関係抽
出手段220の2種類の網膜反射像抽出手段により抽出
された2種類の網膜反射像領域のうち何れか一方を選択
する網膜反射像領域選択手段400とを更に備える。
【0029】また、2値化手段21は、網膜反射像の大
きさに応じた2値化閾値制御を行う2値化閾値制御手段
500を備える
【0030】図16は、この発明の第1の実施の形態1
に係る網膜反射像追跡アルゴリズムを示すフローチャー
トである。従来例と異なり、追跡モードにおいては、図
9(b)に示す左右の網膜反射像を含む追跡ウインドウ
を設定し(ステップS6)、基本的に左右の目をペアと
して扱う。また、対応付け抽出候補、相対位置関係抽出
候補の2通りの候補を生成し(ステップS15)、何れ
かを選択するものとする(ステップS45)。
【0031】次に、ステップS16の対応付け抽出候補
の生成方法について説明する。極端な形状のものを除
き、殆ど全ての白画素領域を網膜反射像候補とし、図1
1に示すように、前画面位置との差分を基準にして、
「前画面候補31が次画面で現画面候補30に移動し
た」として対応付けを行う。例えば、図11では、現画
面候補nが前画面候補nbと時系列的に同一候補である
と対応付けがなされた場合、nbが網膜反射像であれば
nは網膜反射像の属性を引き継ぎ、nbが反射像であれ
ばnは反射像の属性を引き継ぐというように、前画面に
おける属性を引き継ぐことにより、現画面におけるその
候補が網膜反射像であるのか、それ以外の反射像である
のかという属性が決定される。前画面では存在しなかっ
たが、現画面で存在する候補すなわち現画面で新たに現
れた候補には、新規参入の属性を与える。初回での属性
は、網膜反射像抽出時に網膜反射像、それ以外の反射像
という属性を与え、以後それらの属性を引き継ぐものと
する。属性は、「新規参入」を除き、前画面からの引き
継ぎによるもので各画面毎に新たに設定されるものでは
ない。
【0032】対応付けにおいて重複した場合は、図12
に示す(1)〜(4)の手順に従って前画面と面積の差
分が小さい方を選択し、選択されなかった一方は「競合
除外」の属性を与え、新規参入とは別に対応付けされな
い候補とする。
【0033】以上述べた候補の属性を表1にまとめる。
【0034】
【表1】
【0035】競合除外された候補は、図13に示すよう
に、前画面において「選択された候補」の近傍に候補が
存在し、且つその候補が対応付けされていない場合は、
(5)〜(7)の手順に従ってその候補と競合除外候補
を対応付けすることにより、競合除外の復帰を行う。
【0036】次に、ステップS17の相対位置関係抽出
候補の生成方法について説明する。左右網膜反射像の相
対位置関係から左右の目として認識される候補で、図1
4に示す水平度・両目間距離などの互いの相対位置を基
にするため、必ず左右ペアで生成される。前画面位置と
は無関係に、相対位置の条件に最も合致するペアが一組
生成される。
【0037】次に、2通りの候補から何れかの候補を選
択する候補選択方法について説明する。ステップS16
の対応付け抽出候補の方がステップS17の相対位置関
係抽出候補より優先順位は高いものとし、顔の動きが素
早く対応付けが困難な場合や、閉眼からの網膜反射像追
跡の復帰時、片目追跡から両目追跡への復帰時のような
状況では、2値化領域として網膜反射像が存在するにも
関わらず、対応付け抽出候補が生成されないため、相対
位置関係抽出候補により補完する。また、片目追跡は、
対応付け抽出候補によってのみ行うものとする。
【0038】対応付け抽出候補及び相対位置関係抽出候
補の生成状態且つ評価結果から、例えば、図19に示す
網膜反射像候補選択手段のフローチャートに従って候補
を選択する。
【0039】図19に示すように、上記候補選択手段に
おいて、相対位置関係抽出候補(ステップS29)及び
対応付け抽出候補(ステップS30)のペアが双方とも
存在し、双方の選択候補が一致しない場合(ステップ3
1)、前画面位置の差分の小さい方を選択するものであ
る(ステップS32)。
【0040】図19に示すように、上記相対位置関係抽
出候補を選択する際、前画面位置からの移動距離及び前
画面属性などにより選択可能か否かを評価する相対位置
関係抽出候補評価ステップS35を備えるものである。
【0041】図19に示すように、片目追跡から両目追
跡への復帰(ステップS33)は、対応付け抽出候補の
片方と相対位置関係抽出候補の片方が一致し(ステップ
S34)、且つ相対位置関係抽出候補のもう片方の評価
結果により、相対位置関係抽出候補が選択されたとき
(ステップS35)に行われる。
【0042】図19に示すように、閉眼からの両目追跡
の復帰は、ステップS30及びS33において対応付け
抽出候補が存在せず、ステップS35の相対位置関係抽
出候補の評価結果により、相対位置関係抽出候補が選択
されたときに行われる。例外として、目見失い状態から
サーチモードに戻り、網膜反射像を抽出した場合にも行
われる。
【0043】図19に示すように、ステップS30にお
いて対応付け抽出候補がペアでなく、ステップS33に
おいて対応付抽出候補が一方しか存在せず、且つ、ステ
ップS29において相対位置関係抽出候補が存在しない
場合、あるいはステップS35において相対位置関係抽
出候補が評価結果により破棄された場合にのみ、片目追
跡34となる。したがって、片目追跡34は、上記網膜
反射像対応付け手段によってのみ行うものである。
【0044】図19に示すように、ステップS30、S
33において対応付け抽出候補が存在せず、ステップS
29において相対位置関係抽出候補が存在しないとき、
あるいはステップS35において相対位置関係抽出候補
が評価の結果、条件を満たさないとき、閉眼判定35と
なる。
【0045】この実施の形態1では、対応付け抽出候補
について、前画面のみの位置情報を用いて対応付けを行
ったが、前々画面などの時系列的にさらに溯った位置情
報を用いることも考えられる。この実施の形態1による
顔画像処理装置では、殆ど全ての2値化領域に対し、属
性を決定して追跡するため、反射像の有無に関係なく、
網膜反射像を精度よく抽出することができ、目の開閉状
態を正しく判定することができる。
【0046】実施の形態2.この実施の形態2は、上記
実施の形態1の追跡ウインドウ設定において不可侵領域
の設定を追加したものである。
【0047】不可侵領域設定について説明する。例え
ば、図6のようにヘルメットのひさし部は、LED光に
よって反射し、これが多数の連続した白画素領域として
2値化されることがある。すると、これらの領域群から
任意の2点を選べば、水平度及び両目間距離の条件を満
たすものがあるため、初回のサーチモードの網膜反射像
抽出時に反射像を誤検出する恐れがある。そこで、これ
らの領域群を隣接する連結許容間隔内の領域同士を連結
することによって、極端に大きい領域すなわち大領域と
して認識し、その位置から顔上方を不可侵領域として設
定し、追跡ウインドウの上限とする。
【0048】図17は、不可侵領域設定を含めた網膜反
射像追跡アルゴリズムを示すフローチャートである。先
ず、ステップS18の白画素領域抽出において抽出され
た白画素領域のうち隣接する領域を、ステップS19の
結処理で連結することによって大領域として認識し、ス
テップS20で不可侵領域設定を行う。不可侵領域設定
は、サーチモードのみで行い、前回の設定値があれば、
その値を反映して再設定するものとする。追跡モードで
は、設定された不可侵領域を維持し、追跡ウインドウか
らその不可侵領域を除外する。また、不可侵領域は網膜
反射像検出位置から一定のマージンを維持するものとす
る。但し、ステップS21においてサーチモードで長時
間の閉眼判定がなされたときは、不可侵領域の設定を初
期化することにより、解除するものとする。
【0049】ここでは、顔の上側を不可侵領域として設
定したが、例えば、図7(a)に示すように、眼鏡フレ
ームとヘルメット金具を誤検出することがあるので、図
7(b)のように検出対象者が顔を傾けたときの目の位
置関係から、「画面中央線に対して顔外側の目が顔下側
に存在する」という制約条件としての不可侵領域を設定
することも考えられる。この実施の形態2による顔画像
処理装置では、予め誤検出する恐れのある領域を除外す
ることで、反射像への誤検出を抑制できるため、網膜反
射像を精度よく抽出することができ、目の開閉状態を正
しく判定することができる。また、追跡ウインドウを小
さくとれるので追跡処理時間の短縮が図れる。
【0050】実施の形態3.この実施の形態3は、上記
実施の形態1の追跡モードの網膜反射像候補領域生成に
おいて、領域分離処理(ステップS22)を追加したも
のである。この処理は、隣接あるいは一部結合している
領域を分離することにより、対応付け抽出候補生成(ス
テップS16)において正確な対応付けを行うことを目
的とする。
【0051】領域分離処理について説明する。この処理
は、図17のフローチャートに示すように、追跡モード
における候補生成に関するものである。図10のよう
に、斜め方向に隣接する2値化領域に対しては、水平方
向・垂直方向の正射影・形状ヒストグラムを繰り返して
も、分離することができない。そこで、この実施の形態
3では、正射影に現れるピークに着目し、図10に示す
ように、ピークの山が複数個存在する領域は、ピークの
谷の部分で分離する方法が考えられる。また、図10に
示す中空度を基に分離する方法が考えられる。中空の認
識は正射影と前後形状ヒストグラムの差との値が一致し
ないことによってなされ、先に述べたピークと併用する
ことにより、分離できる。
【0052】この実施の形態3による顔画像処理装置で
は、隣接あるいは一部結合している2値化領域を精度よ
く分離できるため、対応付け抽出候補生成において正確
な対応付けを行うことができ、網膜反射像を精度よく抽
出することができ、目の開閉状態を正しく判定すること
ができる。
【0053】実施の形態4.この実施の形態4による顔
画像処理装置は、実施の形態1の網膜反射像領域抽出手
段200において、誤検出する恐れのある目付近の反射
像を認識し、網膜反射像とは独立して見失うまで継続し
て追跡する近傍反射像抽出処理を追加したものである。
この処理は、図8の眼鏡レンズ反射像のように、網膜反
射像に極めて近い位置に継続して存在する反射像への誤
検出抑制を目的とする。
【0054】近傍反射像抽出処理について説明する。近
傍反射像の設定は、現在追跡中の網膜反射像において開
眼状態が一定時間継続し、網膜反射像の上下に網膜反射
像の形状特徴に酷似した候補領域が存在するとき、追跡
中の網膜反射像をキャンセルし、キャンセルした候補を
近傍反射像として認識することで行われる。但し、網膜
反射像として誤検出するような反射像が存在しない場合
は、設定されない。
【0055】図18は、近傍反射像抽出処理を含めた網
膜反射像追跡アルゴリズムを示すフローチャートであ
る。ステップS45の追跡モード網膜反射像選択におい
て選択された網膜反射像に対して、ステップS23で網
膜反射像キャンセルが成されたとき、ステップS24
で、キャンセルした候補を近傍反射像として設定する。
この網膜反射像追跡アルゴリズムでは、候補領域の属性
として、表2に示すように、「近傍反射像」が追加され
る。
【表2】 近傍反射像の設定後は、図18に示すように、サーチモ
ード・追跡モードのモード選択に拘わらず、実施の形態
1の網膜反射像抽出手段を用いて近傍反射像を追跡し、
ステップS25の反射像追跡によりステップS26の反
射像選択において、反射像が抽出されていれば、サーチ
モードの候補生成(ステップS4)・追跡モードの候補
抽出(ステップS15)における網膜反射像抽出前に、
予め近傍反射像を網膜反射像選択候補より除外すること
で誤検出を未然に防止するものである。但し、近傍反射
像の抽出手段は実施の形態1の網膜反射像抽出手段に倣
ったものだが、そのままでは、片目追跡中に近傍反射像
が設定された場合には、継続して片反射像の追跡となる
ため、1画面でも見失うと復帰できなくなるので、近傍
反射像の場合に限り、片方の反射像でも追跡再開する処
理を追加する。また、見失っても、その位置を網膜反射
像に対するキャンセル位置として、長時間判定がなされ
るまで維持する。
【0056】図18に示すように、ステップS26にお
いて反射像が抽出されず、ステップS27で閉眼判定が
一定時間継続または近傍反射像見失いが一定時間継続し
た場合には、ステップS28において、近傍反射像抽出
処理が中止される。このとき、上記キャンセル位置もク
リアするものとする。一旦中止されると、再び近傍反射
像設定がなされない限り追跡を再開しない。
【0057】ここでは、近傍反射像は網膜反射像抽出時
に選択候補から除外するためだけに用いたが、網膜反射
像の位置を特定するための基準位置として、抽出中の近
傍反射像を用いることも考えられる。この実施の形態4
による顔画像処理装置では、網膜反射像に極めて近い位
置に反射像が恒常的に存在する場合でも、その近傍反射
像を認識して網膜反射像とは独立して継続追跡するた
め、反射像への誤検出を抑制することで、網膜反射像を
精度よく抽出することができ、目の開閉状態を正しく判
定することができる。
【0058】実施の形態5.この実施の形態5による顔
画像処理装置は、実施の形態1のサーチモード・追跡モ
ードの網膜反射像候補領域生成において、網膜反射像の
大きさに応じて、2値化閾値制御処理を追加したもので
ある。
【0059】2値化閾値制御処理について説明する。網
膜反射像の大きさは、個人によって異なり、また運転姿
勢、街灯の射し込みなどの周囲の状況、運転者の覚醒度
によっても異なるため、網膜反射像の2値化領域の大き
さを安定して確保する目的で2値化閾値制御を行う。例
えば、追跡モードでは、図20のフローチャートに従っ
て、開閉状況、網膜反射像2値化領域の大きさに応じて
2値化閾値を上げ下げする。2値化閾値下げ処理36に
ついて説明する。ステップS36にて2値化閾値が最小
値より大きく、ステップS37にて閉眼時間が最大時間
に達していたならば、ステップS41において2値化閾
値を1だけ下げる。また、ステップS37にて閉眼時間
が最大時間に達していなくとも、現画面においてステッ
プS38で開判定であり、ステップS39にて計算した
網膜反射像幅の左右平均値がステップS40にて最小値
より小さければ、同様に、ステップS41において2値
化閾値を1だけ下げる。2値化閾値を下げることによ
り、2値化される白画素領域が大きくなり、網膜反射像
2値化領域が大きくなり過ぎず、網膜反射像2値化領域
の大きさが一定に保たれる。2値化閾値上げ処理37に
ついて説明する。ステップS42にて2値化閾値が最大
値より小さく、ステップS38において開判定で、ステ
ップS39にて計算した網膜反射像幅の左右平均値がス
テップS43にて最大値より大きければ、ステップS4
4にて2値化閾値を1だけ上げる。2値化閾値を上げる
ことにより、2値化される白画素領域が小さくなり、網
膜反射像2値化領域が小さくなり過ぎず、網膜反射像2
値化領域の大きさが一定に保たれる。サーチモードで
は、網膜反射像が一定時間見付けられない場合、最低閾
値と最高閾値の間を一定周期で見付かるまで上下させ
る。
【0060】ここでは、目の開閉状況及び網膜反射像2
値化領域の大きさを基にして2値化閾値制御を行った
が、網膜反射像候補の領域数や過去の開閉周期の情報な
どを利用することも考えられる。この実施の形態5によ
る顔画像処理装置では、開眼中の網膜反射像2値化領域
の大きさがほぼ一定になるように2値化閾値制御を行う
ため、網膜反射像の個人差、運転状況に依らず、安定し
て網膜反射像2値化領域を得られるため、開閉ハンチン
グや目見失いを抑制でき、目の開閉状態を正しく判定す
ることができる。
【0061】
【発明の効果】本発明の顔画像処理装置によれば、以下
のような優れた作用効果を奏するものである。
【0062】請求項1の発明によれば、検出対象者の顔
に光を照射する照明手段と、上記検出対象者の顔画像
を撮影する撮影手段と、上記撮影手段から出力される上
記検出対象者の濃淡画像を2値化する2値化手段と、上
記2値化手段から出力される2値化画像から画像特徴を
抽出する特徴抽出手段と、特徴抽出手段の出力結果を選
択する網膜反射像領域選択手段と、上記選択の結果から
上記検出対象者の目の開閉状態を判定する開閉判定手段
とを備え、上記特徴抽出手段は、2値化領域を網膜反射
像候補とし、それらの候補全てについて前画面位置との
対応付けを行い、それらの持つ前画面情報により、現画
面における候補の網膜反射像及び反射像の属性を初回に
設定された属性から決定するとともに、相対位置関係抽
出候補を抽出していずれかの候補を選択し、目の開閉状
態を判断するため、網膜反射像及び反射像の区別がで
き、開閉状態及び反射像の分布などの網膜反射像の周辺
状況に依らずに、網膜反射像を正しく抽出し、正確な開
閉判定を行うことができるものである。
【0063】請求項2の発明の顔画像処理装置によれ
ば、上記網膜反射像候補生成手段において、網膜反射像
として誤検出する恐れがある2値化領域を網膜反射像候
補生成に対する不可侵領域として設定するため、誤検出
を抑制することで網膜反射像を正しく抽出し、正確な開
閉判定を行うことができ、また処理時間短縮もできるも
のである。
【0064】請求項3の発明の顔画像処理装置によれ
ば、上記網膜反射像候補生成手段において、前画面目位
置を始点として顔上下方向に延長し、左右網膜反射像を
含む範囲に追跡ウインドウを設定するため、目位置の急
激な変化に対応することができ、また左右の眼を一対と
して扱うことにより、左右の相対位置関係や形状特徴を
同時に考慮できるため、反射像の分布状況によらず網膜
反射像を正しく抽出し、正確な開閉判定を行うことがで
きるものである。
【0065】請求項4の発明の顔画像処理装置によれ
ば、上記網膜反射像候補生成手段において、近接あるい
は接触した2値化領域を分離するため、上記網膜反射像
対応付け抽出手段において、正確に対応付けを行うこと
ができ、開閉状態及び反射像の動きなどの網膜反射像の
周辺状況に依らず、網膜反射像を正しく抽出し、正確な
開閉判定を行うことができるものである。
【0066】請求項5の発明の顔画像処理装置によれ
ば、上記網膜反射像対応付け抽出手段における対応付け
で重複した場合、ある基準に基づいて何れか一方を選択
するので、属性を二重にもつことがなく一意的に決定さ
れるため、対応付けを正確に行うことができ、開閉状態
及び反射像の分布などの網膜反射像の周辺状況によら
ず、網膜反射像を正しく抽出し、正確な開閉判定を行う
ことができるものである。
【0067】請求項6の発明の顔画像処理装置によれ
ば、上記網膜反射像対応付け抽出手段において、重複選
択処理により、除外された候補を復帰させるため、対応
付けされるべき候補が消失せず、正確に対応付けされ、
開閉状態及び反射像の分布などの網膜反射像の周辺状況
によらず、網膜反射像を正しく抽出し、正確な開閉判定
を行うことができるものである。
【0068】請求項7の発明の顔画像処理装置によれ
ば、追跡中の2値化領域が網膜反射像かどうかを判断す
る網膜反射像判定手段を備えるため、仮に初回の抽出が
誤りであっても、それを破棄し、網膜反射像抽出をやり
直すことができ、正確な開閉判定を行うことができるも
のである。
【0069】請求項8の発明の顔画像処理装置によれ
ば、上記網膜反射像判定手段により反射像と判断された
2値化領域を網膜反射像近傍反射像として認識し、網膜
反射像とは独立に継続した追跡を行う近傍反射像抽出処
理を備えるため、網膜反射像に極めて近い位置に反射像
が恒常的に存在しても、再び同じ領域を誤検出すること
なく、網膜反射像を正しく抽出し、正確な開閉判定を行
うことができるものである。
【0070】
【0071】請求項の発明の顔画像処理装置によれ
ば、2値化閾値制御により開眼中の網膜反射像2値化領
域の大きさを一定に保つため、網膜反射像の個人差、運
転状況によらず、安定した網膜反射像2値化領域を得ら
れるため、開閉ハンチングや目見失いを抑制でき、目の
開閉状態を正しく判定することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の顔画像処理装置を
簡略化して示す構成図である。
【図2】 従来の裸眼の検出対象者の顔原画像及び2値
化画像である。
【図3】 従来の眼鏡装着の検出対象者の顔原画像及び
2値化画像である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る画角の拡大例
を示す説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係るLED光によ
る反射像の2値化画像である。
【図6】 この発明の実施の形態2に係る不可侵領域の
設定方法を示す説明図である。
【図7】 この発明の実施の形態2に係る制約条件の例
を示す説明図である。
【図8】 この発明の実施の形態4に係る網膜反射像誤
検出例を示す説明図である。
【図9】 この発明の実施の形態1に係る追跡ウインド
ウの設定方法を示す説明図である。
【図10】 この発明の実施の形態3に係る領域分離処
理における隣接領域分離の説明図である。
【図11】 この発明の実施の形態1に係る網膜反射像
対応付け抽出候補における前画面との対応付けを示す説
明図である。
【図12】 この発明の実施の形態1に係る網膜反射像
対応付け抽出候補における対応付けで競合した場合の重
複処理を示す説明図である。
【図13】 この発明の実施の形態1に係る網膜反射像
対応付け抽出候補における対応付けで競合除外された候
補の復帰処理を示す説明図である。
【図14】 この発明の実施の形態1に係る網膜反射像
相対位置関係抽出候補における水平度・両目間距離を示
す説明図である。
【図15】 従来の網膜反射像追跡アルゴリズムを示す
フローチャートである。
【図16】 この発明の実施の形態1に係る網膜反射像
追跡アルゴリズムを示すフローチャートである。
【図17】 この発明の実施の形態2に係る不可侵領域
の設定及び実施の形態3に係る領域分離処理を含む実施
の形態1の網膜反射像追跡アルゴリズムを示すフローチ
ャートである。
【図18】 この発明の実施の形態4に係る近傍反射像
抽出処理を含む実施の形態1の網膜反射像追跡アルゴリ
ズムを示すフローチャートである。
【図19】 この発明の実施の形態1に係る網膜反射像
候補選択方法を示すフローチャートである。
【図20】 この発明の実施の形態5に係る2値化閾値
制御を示すフローチャートである。
【図21】 この発明による2値化手段及び特徴抽出手
段の構成を示す機能ブロック図である。
【図22】 従来の顔画像処理装置の簡略化した構成図
である。
【符号の説明】
1 検出対象者、10 カメラ、11 LED照明、1
2 ハーフミラー、13 LED駆動回路、20 濃淡
画像メモリ、21 2値化手段、22 2値化画像メモ
リ、23 特徴抽出手段、24 開閉判定部、25 眼
鏡有無判定部、26 網膜反射像、27 網膜反射像2
値化領域、28 反射像、29 反射像2値化領域、3
0 現画面の候補、31 前画面の候補、32 対応付
け抽出候補選択処理、33 相対位置関係抽出候補選択
処理、34 対応付け抽出片候補選択処理、35 閉眼
判定、36 2値化閾値下げ処理、37 2値化閾値上
げ処理。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 7/00 - 7/60 B60K 28/06 G08B 21/06 G08B 1/00 - 1/16

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出対象者の顔面に光を照射する照明手
    段と、 前記照射された検出対象者の顔画像を撮影する撮影手段
    と、 前記撮影手段により得られた濃淡画像を2値化する2値
    化手段と、 2値化画像において網膜反射像候補領域を定める網膜反
    射像候補生成手段と、 追跡モードの際に、前記網膜反射像候補領域を含む前画
    面および現画面の中から、前画面位置と現画面位置との
    差分を基に、現画面候補が前画面候補と時系列的に同一
    の候補であるとの対応付けをおこなうとともに、網膜反
    射像又はそれ以外の反射像をあらわす属性が初回に設定
    された前画面候補の前記属性を現画面候補へ引き継ぐ網
    膜反射像候補領域対応付け抽出手段、および、前記追跡
    モードの際に、前記現画面の網膜反射像候補領域の中か
    ら、前記検出対象者の左右の目の相対位置関係に基づ
    き、左右の網膜反射像である相対位置関係抽出候補を抽
    出する網膜反射像相対位置関係抽出手段を有する特徴抽
    出手段と、 前記追跡モードの際に、前記網膜反射像候補領域対応付
    け抽出手段が対応付けた対応付け抽出候補、及び前記相
    対位置関係抽出候補がともに存在し、かつ双方の候補が
    一致しない場合は、前画面位置との差分の小さい方を選
    択し、 前記対応付け抽出候補及び前記相対位置関係抽出候補が
    ともに存在し、かつ双方の候補が一致する場合は、前記
    対応付け抽出候補を選択し、 前記対応付け抽出候補又は前記相対位置関係抽出候補の
    いずれか一方しか存在しない場合は、その存在する候補
    を選択する網膜反射像領域選択手段と、 前記選択された候補により検出対象者の目の開閉状態を
    判定する開閉判定手段とを備えることを特徴とする顔画
    像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記網膜反射像候補生成手段は、前記2
    値化画像内で網膜反射像候補生成を禁止する不可侵領域
    設定手段を備えることを特徴とする請求項1記載の顔画
    像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記網膜反射像候補生成手段は、前画面
    の目の位置を始点として顔の上下方向に延長することに
    より左右の網膜反射像を同時に追跡するための追跡ウン
    ドウを前記左右の網膜反射像を含む範囲に設定する左右
    網膜反射像同時探索領域設定手段を備えることを特徴と
    する請求項1記載の顔画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記網膜反射像候補生成手段は、近接あ
    るいは接触した網膜反射像候補領域を分離する網膜反射
    像候補領域分離手段を備えることを特徴とする請求項1
    記載の顔画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記網膜反射像候補領域対応付け抽出手
    段は、前記対応付ける現画面候補が重複する場合は、前
    画面候補との面積の差分が小さい現画面候補を選択する
    網膜反射像候補領域対応付け重複選択手段を備えること
    を特徴とする請求項1記載の顔画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記網膜反射像候補領域対応付け重複選
    択手段は、 前記選択されずに競合除外された現画像候補について、
    前記選択された前画面候補の近傍に別の候補が存在し、
    且つその別の候補の対応付けがおこなわれていない場合
    は、その別の候補と、前記競合除外された現画面候補と
    を新たに対応付ける網膜反射像候補領域競合除外復帰手
    段を備えることを特徴とする請求項5記載の顔画像処理
    装置。
  7. 【請求項7】 前記特徴抽出手段は、前記追跡モードに
    より追跡中の網膜反射像において開眼状態が一定時間継
    続し網膜反射像の形状特徴に酷似した候補が存在すると
    き、追跡中の網膜反射像をキャンセルし、キャンセルし
    た候補に近傍反射像の属性を追加する網膜反射像判定手
    段を備えることを特徴とする請求項1記載の顔画像処理
    装置。
  8. 【請求項8】 前記特徴抽出手段は、前記近傍反射像の
    候補について、前記網膜反射像とは別に追跡する非網膜
    反射像領域抽出手段を備えることを特徴とする請求項7
    記載の顔画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記2値化手段は、網膜反射像の大きさ
    に応じた2値化閾値制御を行う2値化閾値制御手段を備
    えることを特徴とする請求項1記載の顔画面処理装置。
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