JP3476585B2 - バックアップ回路 - Google Patents
バックアップ回路Info
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- JP3476585B2 JP3476585B2 JP08336795A JP8336795A JP3476585B2 JP 3476585 B2 JP3476585 B2 JP 3476585B2 JP 08336795 A JP08336795 A JP 08336795A JP 8336795 A JP8336795 A JP 8336795A JP 3476585 B2 JP3476585 B2 JP 3476585B2
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- power supply
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- Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、負荷回路を電池により
バックアップする場合、電池の過放電を防ぐための、バ
ックアップ回路に関する。 【0002】 【従来の技術】ジャイロ(GYRO)インタフェース周
辺のCPU回路で、機能的には、外部のGYRO機器か
ら、船の進行方向がどちらにどの角度だけ変化したかと
いう情報を受け、それをもとに実際の船の進行方向を計
算している。メイン動作をする他のCPU回路は、その
計算結果に基づいて、アンテナ方向の指向制御を行う。
GYRO機器より受け取る情報は、あくまで角度の変化
量の情報なので実角を計算するには、最初にどの角度を
向いていたかという初期値が必要となる。 【0003】この初期値はメイン動作をする他のCPU
回路から外部電源立ち上げ後、オペレータの入力により
最初に受け取る。その後は、たとえ外部電源断となって
メインCPUが動作しなくても、ジャイロインタフェー
ス周辺のCPUが動作していれば、その間、船がどちら
に向かって進んでいるかを追従できることとなる。 【0004】また、ジャイロインタフェース周辺の回路
はバックアップは行っていない場合、外部電源が停電に
なったら、再立ち上げ後、再び正しい角度情報を入力す
る必要がある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】CPUを含めたジャイ
ロインタフェース周辺回路は、CPUそのものが比較的
大きな電流を消費するため、全体として数10mA〜数
100mAの消費電流となる。そのため、もし、充電式
電池でバックアップしても、充電式電池の過放電が生じ
る。その後、充電をしても時間がかかるため、次の外部
電源断に電池によるバックアップが出来ない事態が生じ
る恐れがある。 【0006】図6に従来のバックアップ回路の充電式電
池の電圧の遷移を示す。例えば、通常の電池では、接続
状態にし、負荷側に30mAの電流を消費する場合、本
体の充電式電源断後、約1〜2時間で電池が空になる。
その後、トリクル充電したとしても、8〜10時間の充
電時間が必要となる。 【0007】例えば、全世界的遭難安全通信システム
(GMDSS:Global Maritime Di
stress and Safety System)
では、船内装備として、GYROインタフェースの瞬断
バックアップは1分間以上が規定されている。しかし、
仮に、2時間程度の停電後、1分間の瞬断があったら、
バックアップできないおそれがある。そのため、最大停
電時間を想定した、大きな容量の電池が必要であった。 【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、充電式電池を小型容量のものにし、かつ
充電式電池の過放電を防ぎ、必要時に確実に負荷回路に
バックアップすることができるバックアップ回路を提供
することを課題とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のバックアップ回路においては、バックアップ
の必要な時間のみ充電式電池から負荷側に電流を供給
し、それ以外の時間は負荷側とはオープンな状態とする
構成とする。 【0010】具体的には、充電式電池と負荷回路との間
にリレー接点を介して、バックアップ不要時には、電気
的又は機械的に完全なオープン状態となるようにする。
電池のバックアップを要する時間だけ、リレーを動作さ
せ、接点を接続する。そのリレーの駆動電流をコンデン
サの放電電流により実現する。 【0011】 【作用】外部から電源供給がなされている場合は、電池
は負荷側と切り離されると共にトリクル充電される。外
部電源が落ちた場合は、電池から必要時間、負荷回路へ
電流が供給される。必要時間しか電流供給をしないた
め、電池の過放電を防げる。このコンデンサの容量を変
えればバックアップ時間を変更できる。 【0012】 【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。 【0013】 (構成)図1は第1の実施例を示すブロック図である。
リレーRの接点rを、負荷回路1と充電式電池2との間
に挿入する。コンデンサ3は、外部直流電源(以下、単
に「外部電源」という。)Vが正常時に電荷を充電し、
外部電源Vのダウン時にリレーRに対して駆動電流を放
電する。このコンデンサ3の放電時、接点rを介して、
充電式電池(以下、単に「電池」ともいう。)2から負
荷回路1に電流を供給することができる。 【0014】(動作)通常、外部電源V(+5V)がオ
ンでは、ダイオード4を通して、DC/DCコンバータ
5側へ、電源供給される。電池2はダイオード6及び抵
抗7により約3mA程度のトリクル充電状態になる。こ
こで、リレーRは、ダイオード8を通して駆動電流が流
れ、接点rが接続状態になる。しかし、図1のA点の電
圧関係は、ダイオード9のアノード側よりダイオード4
のカソード側の方が電圧が高いので、電池2の電流が負
荷回路1へ放電してしまうことはない。また、コンデン
サ3は、ダイオード8を通して充電状態となっている。 【0015】外部電源Vが断(オフ)となると、電池2
からダイオード9を通してDC/DCコンバータ5(負
荷回路1側)へ電源が供給される。ここで、リレーRの
接点rは、外部電源Vが断となってもしばらく(約2分
間)は、接続状態を保っている。なぜならば、コンデン
サ3に充電された電荷により、リレーRに駆動電流が流
れるためである。このコンデンサ3の容量を変えれば、
駆動電流の流れる時間、すなわち、バックアップ時間を
変更できる。再び、外部電源Vがオンとなれば、また最
初の状態にもどる。 【0016】(バックアップ回路の説明)図1のブロッ
ク図の各点の電圧を説明する。 【0017】A点の電圧:外部電源Vがオン状態では、
トリクル充電となるので、電池2の電圧は4.2V位に
なる。外部電源Vがオフ状態になると、電池2は、放電
し始めるので、電圧は3.6V〜3.8Vに落ちる。 【0018】B点の電圧:電源がオン状態では、ダイオ
ードの電圧降下0.7Vを引いた約4.3Vとなる。外
部電源Vがオフ状態になると、電池2の電圧から、ダイ
オード9の電圧降下を引いた約3.0V〜3.2Vとな
る。 【0019】C点の電圧:外部電源Vがオン、オフいず
れの状態でも、DC/DCコンバータ5により+5Vと
なる。この電圧が負荷回路1(CPU10と周辺回路)
に供給する電源となる。 【0020】(ジャイロインタフェースの動作説明)ジ
ャイロインタフェースの動作を図2、図3、図4に基づ
いて説明する。図2は船の回転方向を示す図、図3はジ
ャイロインタフェースを説明するためのブロック図、図
4はジャイロインタフェース出力の状態を示す波形図で
ある。外部のGYRO機器(図示せず)からの信号をバ
ッファ15でCPU10が処理できる形に変換する。外
部機器が接続されていれば、図4に示すように、GYR
O1、GYRO2、GYRO3には常に3相信号が入力
される。 【0021】外部電源Vのオン後、CPU10は、C
PU11から初期HDG値(船が現在どの方向に進行し
ているか)を入力する。図2の矢印(船首)方向が、進
行方向となる。 【0022】CPU10は、GYRO1、GYRO
2、GYRO3の3相信号の状態を監視し、これに変化
があれば、現在のHDG値にその変化分を付加する。例
えば、最初に図4のA点状態にあれば(GYRO1、G
YRO2、GYRO3)=(0、1、0)となる。次
に、X方向に船が回転してX1 点(GYRO1、GYR
O2、GYRO3)=(0、0、1)となれば、その角
度変化分1/3度を付加する。さらに、回転してX2 点
(GYRO1、GYRO2、GYRO3)=(1、0、
0)、X3 点(GYRO1、GYRO2、GYRO3)
=(0、1、0)と変化すれば、HDG値はさらに、1
/3度ずつ増加する。つまり、初期値と比較すれば、合
計1度進行方向が、X回転の方向に変化したことにな
る。 【0023】Y方向に回転した場合、HDG値の角度
変化の計算は、の場合と同様であるが、回転する方向
は逆になるため、減算する処理となる。 【0024】GYRO1、GYRO2、GYRO3の
状態変化に対するHDG値の角度増加分(あるいは減少
分)の割合は、接続される外部GYRO機器により異な
る。(GYRO1、GYRO2、GYRO3)=(0、
1、0)から(GYRO1、GYRO2、GYRO3)
=(0、0、1)を1状態変化とすれば、本実施例に用
いたものは、シンクロ360Xタイプ、あるいはステッ
プバイステップ180Xタイプである。 【0025】HDG値の角度増加分を計算するために
は、どのタイプのGYRO機器が接続されているかを、
CPU10が知る必要がある。これは、初期データとし
て、電源立ち上げ後、CPU11から入力される。 【0026】上記、の手順により、CPU10は
現在船が、真北に対して何度の方向に進行しているかと
いう角度(HDG)を計算し、それに変化が生じた場
合、そのHDG値をCPU11へ出力する。HDG値を
受けたCPU11は、この情報をさらにアンテナ制御部
13へ送信し、アンテナ制御部13ではこれをもとにア
ンテナ方向の指向制御を行う。こうして船が蛇行して
も、アンテナ(図示せず)は常に衛星方向に追尾でき
る。そのため、CPU12で制御されるFAX等の端末
機器14の通信が正常に行える。 【0027】仮に、電源がダウンしてCPU11、お
よびCPU12が再び立ち上がったとき、CPU10か
らのHDG値情報により、即座にアンテナを衛星方向に
指向させることができる。 【0028】メインCPU(CPU11、CPU12)
とジャイロインタフェース部のCPU(CPU10)が
ある。メインCPUのRAMは別電池(図示せず)によ
りバックアップしている。GYROインタフェース部の
CPU10のバックアップは約2分間で切れるので、2
分間以上の瞬断の後は、オペレータが初期値を入力す
る。そのデータは、メインCPUのRAMに書き込まれ
ている。 【0029】図5は、本発明のバックアップ回路を使用
した充電式電池2の電圧の変化を示した図である。外部
電源Vが断になり、2分間のバックアップを行ったと
き、その消費電流は、30mA×2/60H=1mAH
となる。この消費電流を補うために要する充電時間X
は、3mAのトリクル充電をすると、式1より20分
(1/3H)が求められる。 【0030】1mAH=3mA×XH (1) 【0031】また、電池容量は50mAHあるため、満
充電されていれば、50mAH/1mAH=50とな
る。すなわち、仮に、50回連続して、2分間以内の外
部電源Vの断があったとしても、バックアップが可能で
ある。これにより、長い停電に比較して、発生頻度の高
いと思われる外部電源Vの瞬断に対して、十分に対処で
きる。 【0032】 【発明の効果】以上説明したように本発明のバックアッ
プ回路によれば、充電式電池2と負荷回路1との間にリ
レー接点rを介し、充電式電池2がバックアップをする
時間だけ、リレーRをコンデンサ3の放電電流により動
作させ、接点を接続する構成とした。そのため、その都
度の消費電流は1/50程度の抑えられる。結果的に、
充電式電池2を小型化とし、かつ充電式電池2の過放電
によるトラブルを防ぐことができる。つまり、外部電源
Vの瞬断に対して、十分に対処できる。
バックアップする場合、電池の過放電を防ぐための、バ
ックアップ回路に関する。 【0002】 【従来の技術】ジャイロ(GYRO)インタフェース周
辺のCPU回路で、機能的には、外部のGYRO機器か
ら、船の進行方向がどちらにどの角度だけ変化したかと
いう情報を受け、それをもとに実際の船の進行方向を計
算している。メイン動作をする他のCPU回路は、その
計算結果に基づいて、アンテナ方向の指向制御を行う。
GYRO機器より受け取る情報は、あくまで角度の変化
量の情報なので実角を計算するには、最初にどの角度を
向いていたかという初期値が必要となる。 【0003】この初期値はメイン動作をする他のCPU
回路から外部電源立ち上げ後、オペレータの入力により
最初に受け取る。その後は、たとえ外部電源断となって
メインCPUが動作しなくても、ジャイロインタフェー
ス周辺のCPUが動作していれば、その間、船がどちら
に向かって進んでいるかを追従できることとなる。 【0004】また、ジャイロインタフェース周辺の回路
はバックアップは行っていない場合、外部電源が停電に
なったら、再立ち上げ後、再び正しい角度情報を入力す
る必要がある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】CPUを含めたジャイ
ロインタフェース周辺回路は、CPUそのものが比較的
大きな電流を消費するため、全体として数10mA〜数
100mAの消費電流となる。そのため、もし、充電式
電池でバックアップしても、充電式電池の過放電が生じ
る。その後、充電をしても時間がかかるため、次の外部
電源断に電池によるバックアップが出来ない事態が生じ
る恐れがある。 【0006】図6に従来のバックアップ回路の充電式電
池の電圧の遷移を示す。例えば、通常の電池では、接続
状態にし、負荷側に30mAの電流を消費する場合、本
体の充電式電源断後、約1〜2時間で電池が空になる。
その後、トリクル充電したとしても、8〜10時間の充
電時間が必要となる。 【0007】例えば、全世界的遭難安全通信システム
(GMDSS:Global Maritime Di
stress and Safety System)
では、船内装備として、GYROインタフェースの瞬断
バックアップは1分間以上が規定されている。しかし、
仮に、2時間程度の停電後、1分間の瞬断があったら、
バックアップできないおそれがある。そのため、最大停
電時間を想定した、大きな容量の電池が必要であった。 【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、充電式電池を小型容量のものにし、かつ
充電式電池の過放電を防ぎ、必要時に確実に負荷回路に
バックアップすることができるバックアップ回路を提供
することを課題とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のバックアップ回路においては、バックアップ
の必要な時間のみ充電式電池から負荷側に電流を供給
し、それ以外の時間は負荷側とはオープンな状態とする
構成とする。 【0010】具体的には、充電式電池と負荷回路との間
にリレー接点を介して、バックアップ不要時には、電気
的又は機械的に完全なオープン状態となるようにする。
電池のバックアップを要する時間だけ、リレーを動作さ
せ、接点を接続する。そのリレーの駆動電流をコンデン
サの放電電流により実現する。 【0011】 【作用】外部から電源供給がなされている場合は、電池
は負荷側と切り離されると共にトリクル充電される。外
部電源が落ちた場合は、電池から必要時間、負荷回路へ
電流が供給される。必要時間しか電流供給をしないた
め、電池の過放電を防げる。このコンデンサの容量を変
えればバックアップ時間を変更できる。 【0012】 【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。 【0013】 (構成)図1は第1の実施例を示すブロック図である。
リレーRの接点rを、負荷回路1と充電式電池2との間
に挿入する。コンデンサ3は、外部直流電源(以下、単
に「外部電源」という。)Vが正常時に電荷を充電し、
外部電源Vのダウン時にリレーRに対して駆動電流を放
電する。このコンデンサ3の放電時、接点rを介して、
充電式電池(以下、単に「電池」ともいう。)2から負
荷回路1に電流を供給することができる。 【0014】(動作)通常、外部電源V(+5V)がオ
ンでは、ダイオード4を通して、DC/DCコンバータ
5側へ、電源供給される。電池2はダイオード6及び抵
抗7により約3mA程度のトリクル充電状態になる。こ
こで、リレーRは、ダイオード8を通して駆動電流が流
れ、接点rが接続状態になる。しかし、図1のA点の電
圧関係は、ダイオード9のアノード側よりダイオード4
のカソード側の方が電圧が高いので、電池2の電流が負
荷回路1へ放電してしまうことはない。また、コンデン
サ3は、ダイオード8を通して充電状態となっている。 【0015】外部電源Vが断(オフ)となると、電池2
からダイオード9を通してDC/DCコンバータ5(負
荷回路1側)へ電源が供給される。ここで、リレーRの
接点rは、外部電源Vが断となってもしばらく(約2分
間)は、接続状態を保っている。なぜならば、コンデン
サ3に充電された電荷により、リレーRに駆動電流が流
れるためである。このコンデンサ3の容量を変えれば、
駆動電流の流れる時間、すなわち、バックアップ時間を
変更できる。再び、外部電源Vがオンとなれば、また最
初の状態にもどる。 【0016】(バックアップ回路の説明)図1のブロッ
ク図の各点の電圧を説明する。 【0017】A点の電圧:外部電源Vがオン状態では、
トリクル充電となるので、電池2の電圧は4.2V位に
なる。外部電源Vがオフ状態になると、電池2は、放電
し始めるので、電圧は3.6V〜3.8Vに落ちる。 【0018】B点の電圧:電源がオン状態では、ダイオ
ードの電圧降下0.7Vを引いた約4.3Vとなる。外
部電源Vがオフ状態になると、電池2の電圧から、ダイ
オード9の電圧降下を引いた約3.0V〜3.2Vとな
る。 【0019】C点の電圧:外部電源Vがオン、オフいず
れの状態でも、DC/DCコンバータ5により+5Vと
なる。この電圧が負荷回路1(CPU10と周辺回路)
に供給する電源となる。 【0020】(ジャイロインタフェースの動作説明)ジ
ャイロインタフェースの動作を図2、図3、図4に基づ
いて説明する。図2は船の回転方向を示す図、図3はジ
ャイロインタフェースを説明するためのブロック図、図
4はジャイロインタフェース出力の状態を示す波形図で
ある。外部のGYRO機器(図示せず)からの信号をバ
ッファ15でCPU10が処理できる形に変換する。外
部機器が接続されていれば、図4に示すように、GYR
O1、GYRO2、GYRO3には常に3相信号が入力
される。 【0021】外部電源Vのオン後、CPU10は、C
PU11から初期HDG値(船が現在どの方向に進行し
ているか)を入力する。図2の矢印(船首)方向が、進
行方向となる。 【0022】CPU10は、GYRO1、GYRO
2、GYRO3の3相信号の状態を監視し、これに変化
があれば、現在のHDG値にその変化分を付加する。例
えば、最初に図4のA点状態にあれば(GYRO1、G
YRO2、GYRO3)=(0、1、0)となる。次
に、X方向に船が回転してX1 点(GYRO1、GYR
O2、GYRO3)=(0、0、1)となれば、その角
度変化分1/3度を付加する。さらに、回転してX2 点
(GYRO1、GYRO2、GYRO3)=(1、0、
0)、X3 点(GYRO1、GYRO2、GYRO3)
=(0、1、0)と変化すれば、HDG値はさらに、1
/3度ずつ増加する。つまり、初期値と比較すれば、合
計1度進行方向が、X回転の方向に変化したことにな
る。 【0023】Y方向に回転した場合、HDG値の角度
変化の計算は、の場合と同様であるが、回転する方向
は逆になるため、減算する処理となる。 【0024】GYRO1、GYRO2、GYRO3の
状態変化に対するHDG値の角度増加分(あるいは減少
分)の割合は、接続される外部GYRO機器により異な
る。(GYRO1、GYRO2、GYRO3)=(0、
1、0)から(GYRO1、GYRO2、GYRO3)
=(0、0、1)を1状態変化とすれば、本実施例に用
いたものは、シンクロ360Xタイプ、あるいはステッ
プバイステップ180Xタイプである。 【0025】HDG値の角度増加分を計算するために
は、どのタイプのGYRO機器が接続されているかを、
CPU10が知る必要がある。これは、初期データとし
て、電源立ち上げ後、CPU11から入力される。 【0026】上記、の手順により、CPU10は
現在船が、真北に対して何度の方向に進行しているかと
いう角度(HDG)を計算し、それに変化が生じた場
合、そのHDG値をCPU11へ出力する。HDG値を
受けたCPU11は、この情報をさらにアンテナ制御部
13へ送信し、アンテナ制御部13ではこれをもとにア
ンテナ方向の指向制御を行う。こうして船が蛇行して
も、アンテナ(図示せず)は常に衛星方向に追尾でき
る。そのため、CPU12で制御されるFAX等の端末
機器14の通信が正常に行える。 【0027】仮に、電源がダウンしてCPU11、お
よびCPU12が再び立ち上がったとき、CPU10か
らのHDG値情報により、即座にアンテナを衛星方向に
指向させることができる。 【0028】メインCPU(CPU11、CPU12)
とジャイロインタフェース部のCPU(CPU10)が
ある。メインCPUのRAMは別電池(図示せず)によ
りバックアップしている。GYROインタフェース部の
CPU10のバックアップは約2分間で切れるので、2
分間以上の瞬断の後は、オペレータが初期値を入力す
る。そのデータは、メインCPUのRAMに書き込まれ
ている。 【0029】図5は、本発明のバックアップ回路を使用
した充電式電池2の電圧の変化を示した図である。外部
電源Vが断になり、2分間のバックアップを行ったと
き、その消費電流は、30mA×2/60H=1mAH
となる。この消費電流を補うために要する充電時間X
は、3mAのトリクル充電をすると、式1より20分
(1/3H)が求められる。 【0030】1mAH=3mA×XH (1) 【0031】また、電池容量は50mAHあるため、満
充電されていれば、50mAH/1mAH=50とな
る。すなわち、仮に、50回連続して、2分間以内の外
部電源Vの断があったとしても、バックアップが可能で
ある。これにより、長い停電に比較して、発生頻度の高
いと思われる外部電源Vの瞬断に対して、十分に対処で
きる。 【0032】 【発明の効果】以上説明したように本発明のバックアッ
プ回路によれば、充電式電池2と負荷回路1との間にリ
レー接点rを介し、充電式電池2がバックアップをする
時間だけ、リレーRをコンデンサ3の放電電流により動
作させ、接点を接続する構成とした。そのため、その都
度の消費電流は1/50程度の抑えられる。結果的に、
充電式電池2を小型化とし、かつ充電式電池2の過放電
によるトラブルを防ぐことができる。つまり、外部電源
Vの瞬断に対して、十分に対処できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明の船の回転方向を示す図である。
【図3】本発明のジャイロインタフェースを説明するた
めのブロック図である。 【図4】ジャイロインタフェース出力の状態を示す波形
図である。 【図5】本発明のバックアップ回路を使用した充電式電
池の電圧の変化を示した図である。 【図6】従来のバックアップ回路を使用した充電式電池
の電圧の変化を示した図である。 【符号の説明】 1…負荷回路、2…充電式電池、3…コンデンサ、4…
ダイオード、5…DC/DCコンバータ、6…ダイオー
ド、7…抵抗器、8…ダイオード、9…ダイオード、1
0…CPU、11…CPU、12…CPU、13…アン
テナ制御部、14…端末機器。
めのブロック図である。 【図4】ジャイロインタフェース出力の状態を示す波形
図である。 【図5】本発明のバックアップ回路を使用した充電式電
池の電圧の変化を示した図である。 【図6】従来のバックアップ回路を使用した充電式電池
の電圧の変化を示した図である。 【符号の説明】 1…負荷回路、2…充電式電池、3…コンデンサ、4…
ダイオード、5…DC/DCコンバータ、6…ダイオー
ド、7…抵抗器、8…ダイオード、9…ダイオード、1
0…CPU、11…CPU、12…CPU、13…アン
テナ制御部、14…端末機器。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】外部直流電源(V)の断のとき、充電式電
池(2)から負荷回路(1)に電流を供給するバックア
ップ回路において、 前記充電式電池と負荷回路との間に挿入された接点
(r)を有するリレー(R)と、前記外部直流電源が正
常なときに電荷を充電し、外部直流電源が断のときに前
記リレーに対して放電する駆動電流の流れる時間を前記
負荷回路のバックアップ時間となり、且つ前記充電式電
池の電池容量から算出した前記充電式電池の過放電を防
ぐような容量としたコンデンサ(3)と、前記外部直流
電源が正常なときに前記負荷回路へ電源供給するための
ダイオード(4)と、前記外部直流電源が正常なときに
前記充電式電池に充電するためのダイオード(6)と、
前記外部直流電源が正常なときに前記コンデンサに充電
すると共に、前記リレーに駆動電流を流すためのダイオ
ード(8)と前記充電式電池と前記接点(r)との間に
挿入され、前記外部直流電源が正常なときに前記充電式
電池の電流が前記負荷回路へ放電することを防止するダ
イオード(9)とから構成され、前記外部直流電源が正
常な時は前記充電回路に電源供給し且つ前記充電式電池
の充電を行い、外部直流電源断のときは前記コンデンサ
の放電時、前記接点を介して、前記充電式電池から前記
負荷回路に電流を供給することにより、発生頻度の高い
前記外部電源の瞬断に対して対処することができること
を特徴とするバックアップ回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08336795A JP3476585B2 (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | バックアップ回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08336795A JP3476585B2 (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | バックアップ回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08256438A JPH08256438A (ja) | 1996-10-01 |
JP3476585B2 true JP3476585B2 (ja) | 2003-12-10 |
Family
ID=13800465
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08336795A Expired - Fee Related JP3476585B2 (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | バックアップ回路 |
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1995
- 1995-03-15 JP JP08336795A patent/JP3476585B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH08256438A (ja) | 1996-10-01 |
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