JP3476452B2 - 水分を含む灰をピットから除去する装置および水分を含む廃物をピットから除去する方法 - Google Patents

水分を含む灰をピットから除去する装置および水分を含む廃物をピットから除去する方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水分を含む灰をピ
ットから除去する装置および水分を含む廃物をピットか
ら除去する方法に関するものである。本出願は1984
年10月9日出願の米国特許出願第659, 849号の
一部継続出願であって、前記出願はさらに1982年3
月29日付米国特許出願第362, 853号で、現在米
国特許第4, 475, 469号の継続出願であり、その
出願は順次1981年3月27日付の米国特許出願第2
48, 054号で、現在米国特許第4, 438, 705
号の一部継続出願である。
【0002】
【従来の技術】ジョンN.ベーシック・シニア氏は、両
特許とも“2個の再燃ステージを有し、選択的には、熱
回収をも行う焼却装置”という名称の、1984年3月
27日付の米国特許第4, 438, 705号と、198
5年5月14日付の同第4, 516, 510号の両方に
おいて、ごみの焼却法を著しく進歩させた焼却システム
及び方法を示した。これらの特許は、種類、熱含有量、
湿潤度が非常に異なる種々のごみを収容し、1つの型の
装置内でそれらのごみを環境的に容認できる方法で焼却
する装置と方法を開示している。これらの開示は本件の
理解をたすけるので、本文に引用する。
【0003】このベーシック氏の2つの特許は、ごみを
ばらで、或いは炭化水素液の状態で燃焼する完成した焼
却システムを提供する。それらの特許はまた、その発生
源から出る炭化水素含有煙霧を焼却する装置と方法を提
供し、さらに又、環境に対して実質的な悪影響を与える
ことなしにこの結果を達成する。
【0004】自づと、この2つの特許においてベーシッ
ク氏が示したものと同じ位複雑なシステムにおいて、種
々の構成部材が創造性を生かして考慮され、それがシス
テムの効率を改善した改良と更なる開発につながった。
かくして、例えば1984年10月9日付のベーシック
の米国特許第4, 475, 469号は前述の2特許に関
連してインパルスの影響により主室の入口から灰の出口
まで燃焼廃物を押しやるように移動させる改良型炉床を
開示した。ベーシックが開発したこの脈動炉床は前述の
2つの焼却装置の特許に示した主な効果に関する改良で
ある。
【0005】1974年8月26日付のベントフォアホ
ルトのオーストラリア特許第317, 401号は、トン
ネルそれ自体の中央部にある管を通って再燃トンネルへ
空気を導くようになっている。しかしながら、フォアホ
ルトはトンネルへ空気を導入する以外、管の使用を暗示
していない。さらに管の孔を通って空気を導入すると、
ガスの速度成分が“T”字形となる。これでは再燃トン
ネルを通るガス流に対して空気が抵抗となってしまう。
【0006】従って、本発明はその効率をもっとよくし
た改良された焼却システムに関する。同時に、このシス
テムはごみを導入する前に最低限の補助燃料量で操作温
度にまで加熱することが可能な極めて経済的なものであ
る。さらに、全体的に、この開発により焼却システムを
より使用勝手の良いものとした。
【0007】典型的には、煙霧燃焼システムは、或るソ
ースのアウトプットから出るガス流体の環境特性を改善
する。そのソースは可燃性炭化水素を含む。その煙霧燃
焼システムは再燃ユニットを有し、その入口開口は流体
ソースのアウトプットに接続し、そこに流体で連通す
る。再燃ユニットはまた、そこから燃焼生成ガスを排出
する出口開口を有する。さらに、バーナーを有し、この
バーナーは前記ユニットに接続し、再燃ユニットの内部
で燃料を燃焼させる。これは、可燃性炭化水素を完全に
燃焼させる高さにその温度を維持する目的を有する。さ
らに燃焼を行わせるために、再燃ユニットには、酸化手
段が接続する。この構成要素は燃焼を支えるために、酸
素含有ガスを再燃ユニットへ導入する。
【0008】この種の煙霧バーナーの1つの改良体は再
燃ユニットそれ自体を第1再燃部分と第2再燃部分とに
分ける。基本的には、これらの各部分は互いに他方と対
をなし、片方が操作を行わない時にも他方がその機能を
行う。
【0009】2つの別個の燃料部分を使用することがで
きるように、再燃部分への入口開口は第1及び第2入口
通口を有し、これらの通口は炭化水素ソースのアウトプ
ットに接続し、それと流体で連通する。それらの第1及
び第2入口通口はそれぞれ、第1及び第2再燃部分へ開
く。
【0010】同様に、出口開口も、第1及び第2出口通
口を有する。これらはそれぞれ、第1及び第2再燃部分
に対する出口となる。さらに、バーナーと酸化手段は各
々、第1第2部分を有する。これら2つの構成要素の第
1部分は、第1再燃部分に接続し、これらの構成要素の
第2部分は第2再燃部分に接続する。2つの再燃部分の
各々において、バーナー部分と酸化手段は燃料を燃焼さ
せ、酸素含有ガスを導入するという働きを行う。
【0011】これとは全く別の改良として、再燃ユニッ
トは2部分で構成されようと否とに拘らず、励燃手段を
有し、これは再燃ユニット内にあって、そのユニットに
より包囲され、それに接続する。この励燃手段は最低目
的として事実、酸素含有ガスが可燃性炭化水素に到達す
るために通らなければならないところの横断面積を小さ
くする。さらに、それは反射面となり、再燃ユニットに
流入又はそこで発生した熱がガス分子に到達することに
より更に完全燃焼を行わせるようにする。
【0012】再燃ユニット内では励燃手段の長さの大部
分は再燃ユニットの入口からその出口までにわたって、
再燃ユニットの壁に接触しない。励燃手段は再燃ユニッ
トの入口開口から出口開口までの通路に対して横断面で
横断面積を小さくする目的を有する。
【0013】励燃手段は、この構成では、酸素含有ガス
を再燃ユニットへ導入するように機能する。従って、そ
の励燃手段は酸化機構に流体で連通したノズルを有し、
これは励燃手段の表面に配設される。このノズルは再燃
ユニットの内面と励燃手段との間のスペースへ空気を送
るが、その方向は、励燃手段の入口から出口までの通路
の方向に対して非垂直角をなす。このように“T”字形
を避けることにより、ノズルを通って再燃ユニットへ流
入する空気はガスの乱流をたすけるがそのガスの流れを
遅らせたり、遮断することはない。
【0014】しかしながら、この励燃手段は、重要かつ
有用な機能をもつために空気又は他の酸素含有ガスを再
燃ユニットへ導入する必要はない。それはその中で発生
した熱、又はそこへ流入した熱を反射するために再燃ユ
ニット内に受動的に配設されているだけでよい。これ
は、ガスを高温に保持し、それによって有効かつ完全な
燃焼が生じることになる。これを達成するために、再燃
ユニットの内部に面する励燃手段の表面は耐熱耐腐食材
料の成分を有する。これによって、励燃手段が温度によ
り損傷したり、再燃手段が作動するガス環境で破壊した
りするのを防止する。
【0015】また、励燃手段は再燃手段から熱を吸収し
たり、それを内部へ移動させるものであってはならな
い。むしろ、励燃手段は熱伝導度が比較的低くて、その
表面から熱を反射して燃焼ガスへ移動させるものでなけ
ればならない。通常の制限として、再燃ユニットの内部
に面する励燃ユニットの表面は、熱伝達定数kが60Bt
u.in/hr.ft.2°Fより小さい材料で構成され、熱伝
達定数kは、k=ql/ATで定義され、qはBtu/hr.
単位での熱伝導度であり、その場合、インチ単位の表面
厚み l、平方フィート単位の面積A、華氏(F°)の温
度T、である。
【0016】2個の再燃部分、又は励燃手段を有してい
るか否かに拘らず、煙霧バーナーはガス流体の入力が低
い場合、ガスの産出量も低い時に効率が一段とよい。こ
の目的を達成するために煙霧バーナーは出口開口の横断
面積を選択的に小さくするために、その出口開口に接続
したチョーク装置を有する。これによって再燃ユニット
内のガスはたとえその入力が最少であっても完全な燃焼
を行わせるのに十分な時間だけ保持される。この事はま
た、ユニットが冷えてしまった状態において、ごみ焼却
を再開しようとする場合、ごみ燃焼により生ずる有害成
分を含んだ煙霧が流入するのに先立ってユニットを加熱
操作することが容易に可能である。この操作により、そ
のユニットは煙霧が流入する以前に、既に素早く操作温
度に達しているので、未燃焼による有害物質の大気中へ
の放散は避けられ、従って環境汚染が生じない。操作手
順を逆にしたり、戻りユニットの出口開口を本来の完全
な大きさに戻すことにより、このシステムは正常な操作
が可能となる。
【0017】前述構成部材は単に煙霧バーナーとして作
動するというより、統合焼却システムの一部を構成す
る。この場合、前述の改良を加えた再燃ユニットの他
に、その焼却システムはまた、固形ばらごみを導入する
入口を有する主燃焼室をも有する。主燃焼室から出口開
口は燃焼生成ガスをそこから排出する。主燃焼室からの
出口開口は再燃ユニットの入口開口に接続し、そこと流
体で連通する。
【0018】2本の再燃トンネルを利用した煙霧燃焼法
では煙霧はソースのアウトプットから第1及び第2再燃
部分の入口開口へ直接送られる。所望の温度を保持する
ために、この方法では一般にこれらの2つの再燃部分で
燃料を燃焼させねばならない。ガスの燃焼を促進させる
ために、再燃部分へ酸素含有ガスを導入しなければなら
ない。最後に、再燃部分内の燃焼生成ガスは出口開口か
ら送出される。
【0019】励燃手段による燃焼を行わせるには、勿
論、2つの再燃部分は必要でない。むしろ、ソースのア
ウトプットから出る煙霧は再燃ユニットの入口開口へ送
られる。その場合、それらの煙霧は再燃ユニット内にあ
る励燃手段のまわりをまわって流動する。その励燃手段
は再燃ユニットにより支持され、それに接続している。
再燃ユニットの入口からその出口までにわたって、励燃
手段の長さの大部分は再燃ユニットの壁に接触していな
い。
【0020】適切な温度を維持するために、典型的には
燃料は再燃ユニット内で燃焼する。そこで前述のよう
に、炭化水素を燃焼させるために、酸素含有ガスを再燃
ユニットへ流入させなければならない。酸素含有ガスは
再燃ユニットの内面と励燃手段との間のスペースへ、そ
のスペースのガス流の方向に対して非垂直角で流入す
る。最後に燃焼生成ガスは再燃ユニットから流出する。
【0021】もうひとつの側面として、煙霧の燃焼は前
述の再燃ユニット内で進行する。そのユニット内で生じ
る燃料の燃焼によりその中の温度は所望のレベルに維持
される。酸素含有ガスを導入すると、必要に応じて煙霧
が燃焼する。再燃ユニットから燃焼生成ガスが流出する
ところの出口開口の面積を選択的に減小させることによ
り、燃料の少量の追加により、或いは全く燃料を補給し
ないでユニット内の温度を所望のレベルに保持すること
ができる。
【0022】前述のこれらの開発に従ってごみを燃焼す
るには、前述の煙霧の燃焼の他に、ごみを入口開口から
主焼却室へ入れなければならない。そこで、ばらのごみ
が燃焼して燃焼生成ガスを発生する。これらの燃焼生成
ガスは主燃焼室から出口開口を通って直接、再燃ユニッ
トの入口開口へ送られる。
【0023】主焼却室の床の上方で、入口開口のすぐ近
くに火格子装置を備えている場合、特定の種類のごみに
とって燃焼が特にうまくいく。この火格子装置はごみが
入口開口を通って導入された後、或る制限時間だけごみ
を保持する。その結果、火格子装置は燃焼継続中、ごみ
を主室の床へ落下させる。このような方法で補助火格子
を使用する事は湿気の多い材料や高Btu 可燃物を多量に
含む材料で成る種々の種類のごみにとって特に好都合で
ある。前者の場合、ごみが短時間だけ火格子上に保持さ
れることにより、それは乾燥され、それから主室の床へ
落下する。さもないと、燃焼を所望の状態に保持するこ
とが一層困難となる。
【0024】高Btu ごみの場合、それを火格子上に保持
すると、そのごみの一部が揮発し、比較的高温で燃え始
める。その残りが火格子から落下する時、温度が下がる
ので、室の床が溶滓化する傾向を減らすことができる。
この効果を得るようにごみを燃やす方法はまず、ごみを
入口開口を通って焼却システムの包囲された主室へ、詳
しく言えば主室内の火格子上に供給する。この火格子の
下に耐火性床がある。この方法では、火格子上にある状
態でごみが一部燃焼し続ける。ごみは燃え続けながら、
一般には落下により主室の床の上にのる。最後に、ごみ
は床の上で燃え続ける。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】焼却システム内でごみ
が燃えると灰ができることが多く、これは水をためたピ
ットへ放出される。事実、この水は焼却炉の内部環境と
その外部にある部屋の環境とを仕切る。本発明の目的
は、これらの水を含む灰或いは廃物を時々、取り除くこ
とにより、ピットが灰や廃物でいっぱいにならないよう
にするためにこれら灰或いは廃物を除去するための改良
された装置並びに方法を提供する事にある。
【0026】
【課題を解決するための手段】しかるに上記した課題を
解決するために、本発明によるピットから水分を含む灰
を除去する改良された装置は、 (A)1端がピットの近くに位置し、第2端が前記第1
端から離れてそれより高い位置にある第1及び第2端を
有する伸長軌道と、 (B)第1形態にある時灰を保持し、第2形態にある時
保持された灰を放出する前記伸長軌道に沿って移動可能
な、前記第1形態と前記第2形態とに変形可能な掬い手
段と、 (C)前記掬い手段が、 (1)前記ピットの底部近くにある前記第1端に近い第
1位置にある時、部分的に水中に位置し、 (2)前記第2端に近い第2位置にある時、前記ピット
の水から全体的に出ているように、前記第1位置と前記
第2位置との間で前記伸長軌道に沿って該掬い手段を移
動させるための移動手段を備え、 (D)前記掬い手段を前記第1位置にある時には前記第
2形態から第1形態へ変形させ、前記第2位置にある時
には前記第1形態から第2形態へ変形させる前記掬い手
段に接続した制御手段とから成り、 (a)前記伸長軌道が、少なくとも前記ピットに近い部
分において水密構造の傾斜樋を備えており、 (b)前記傾斜樋が、伸長軌道上での前記掬い手段の放
出位置に対応してその底板の一部として設けられかつ第
1及び第2の方向に回動されるショベルを有しており、 (c)前記ショベルが、第1の方向に回動される時、前
記伸長軌道の他の部分と共に連続した傾斜樋底部を形成
し、前記第2の方向に回動される時、前記掬い手段から
該傾斜樋上に放出されたものの全ての向きを斜樋から離
れて落下するように下方に偏向し、 (d)前記掬い手段が前記第2位置にある時、前記ショ
ベルが前記ピットと前記掬い手段との間に位置してお
り、そして (e)前記傾斜樋が、前記ショベルを第1及び第2の方向
に回動するための該ショベルに固定されたレバーアーム
と協働する変位手段を備えていることを特徴とする。
【0027】また、同様な目的を達成するために本発明
によれば、ピットから廃物を除去する方法が提案され、
かかる方法は以下の工程から成ることを特徴としてい
る。
【0028】水分を含む廃物をピットから除去する方法
であって、該方法は、 (A)第1端がピットの近くに位置し、第2端が前記第
1端から離れてそれより高い位置にある第1及び第2端
を有しかつ少なくとも該ピットに近い部分が水密構造の
傾斜樋を備えた伸長軌道に沿って掬い手段を下方に移動
する工程と、 (B)前記掬い手段がピットの底部に近付いた際にその
下方移動を停止する工程と、 (C)前記掬い手段が、前記ピット内において廃物を実
質的に保持しない第2の形態から廃物を保持する第1の
形態に変形させる工程と、 (D)前記掬い手段を前記ピットから伸長軌道に沿って
上方の放出位置へ移動する工程と、 (E)前記ピットの外部において前記掬い手段を第1の
形態から第2の形態に変形する工程と、を含んでおり、 (1)前記掬い手段が、前記伸長軌道に沿って前記放出
位置へ移動した後でかつ第1の形態に維持されている間
に、前記放出位置に対応して前記傾斜樋の底板の一部と
して設けられたショベルを、前記伸長軌道の他の部分と
共に連続した傾斜樋底部を形成する前記第1の方向か
ら、前記掬い手段から該傾斜樋上に放出されたものの全
ての向きを斜樋から離れて落下するように下方に偏向す
る前記第2の方向に回動する工程と、更に、 (2)前記掬い手段が第1の形態から第2の形態に変形
した後に、前記ショベルを第1の方向から第2の方向へ
回動する工程とから成ることを特徴とする。
【0029】かかる本発明による構成並びに工程におい
て、ピットの近くに第1端が位置し、第1端から離れて
それより高い位置にある第2端が位置する伸長軌道に沿
って、掬い手段は、ピットの底部近くにある第1端に近
い第1位置にある時、部分的に水中に位置して灰を保持
し、ピットの水から全体的に出て伸長軌道に沿って移動
手段により上昇移動されて第2端に近い第2位置に至
る。そこで制御手段は掬い部材を第1形態から第2形態
へ変化させて、掬い上げた灰をレールと共に伸長軌道を
構成している傾斜樋内に放出する。その際、傾斜樋の底
板の一部を形成しているショベルが回動して灰を伸長軌
道から離れて下方に落下するように偏向している。さら
に、灰はそれから容器体、又はトラックの荷台内へ落下
する。
【0030】引き続き、上記した工程は繰り返されるこ
ととなるが、灰やその他の廃物をピットから除去する作
業は、ピットの近くの第1端に達するまで掬い部材を軌
道に沿って下降させることで始まる。そして掬い部材の
下降がとまる。掬い部材はピット内の廃物を掬い上げる
ように形態を変える。廃物を保持できる形態のままで掬
い部材は軌道に沿ってピットから上昇する。掬い部材は
ピットから出ると、第1形態から第2形態へ変化し、適
切な位置で灰をこぼす。以下、本発明に係わる実施例を
図面に従って詳しく説明する。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は全体を符号30で示す焼却
システムを示す。ばらごみ、又は炭化水素含有液体はロ
ーダー31を通って焼却システム30へ導入し、さらに
主室32へ導入する。固形ごみは焼却システム30内に
とどまっている間、その大部分の時間にわたって、振動
する炉床33,34上にある。燃床が完了する時、残留
灰はピット35へ落ち、そこで除去機構36がその灰を
持ち上げ、それをトラック37へ移す。ドア38により
主室32の内部へ入って通常の保守ができるようにす
る。
【0032】主室内の燃焼によって発生する燃焼ガスは
2本の再燃トンネル41,42を通り、次の処理再循
環、熱除去工程43を通って送られる。それらのガスは
最後に煙突44から放出される。焼却システム30から
回収した熱は管45へ送られる。
【0033】第2,3図において、再燃トンネル41,
42はそれぞれの第1再燃工程51,52と、それぞれ
の第2再燃工程53,54を有する。第1工程51,5
2の開始部にあるバーナー55,56はトンネル41,
42の温度を操作に適した所望のレベルに保持する。そ
れらのバーナーはまた、再燃温度を操作の開始時に適切
なレベルにする。事実、焼却システムは停止後はじめて
ごみをとりこむ前にその操作温度に到達する必要があ
る。この目的でバーナー55,56が役立つ。
【0034】ブロワ57,58は第1燃焼工程へ空気を
送りブロワ59,60は第2燃焼工程へ空気を送る。第
2工程53,54からのガスは出口63,64を通って
送られる。第2再燃工程53,54の横断面積は、それ
ぞれ、トンネル41,42の第1再燃工程51,52の
横断面積より大きい。このために、第2再燃工程53,
54は、空気の取り込みと、トンネル41,42内での
蒸発した炭化水素の燃焼とから生じる多量のガスを受入
れることができる。これは再燃トンネルの入口から出口
までの容積を増す1つの方法である。この同一目的を達
成するその他の方法は、第11〜15図に関連して後述
する説明をも含む。
【0035】ガスは、第2工程53,54を通過したの
ち、次の処理部分43へ送られる。第4,5図に示すよ
うに、主室32からのガスは出口開口67,68を通っ
て送られ、これらの開口はまた、それぞれ、再燃ユニッ
ト41,42への入口開口となる。ダンパー69,70
は第3〜5図に示す位置にある時、それぞれ、開口6
7,68をカバーし、それらを閉鎖する。操作時、勿
論、ダンパー69,70の少くとも片方は開いている。
主室32の内部に燃焼材料が十分にある時、ダンパーは
両方とも開き、ガスを再燃トンネル41,42を通って
送る。
【0036】ダンパー69,70はそれを動かすために
軸方向の伸長部分71,72を有する。伸長部分71,
72には、レバーアーム75,76がしっかりと接続す
る。レバーアーム75,76は杆77,78によりピス
トン79,80に接続し、これらのピストンはその他端
がブラケット81, 82にしっかりと固定される。第
3,5図のピストン79,80が伸長すると、レバーア
ーム76とその対をなす腕(図示せず)とがその軸線7
2のまわりで回転し、ダンパー69,70を開放する。
【0037】レバーアーム75,76の他端には釣り合
い重り83, 84が回転自在に連結する。それらの釣り
合い重りはダンパー69, 70の重量を釣り合わせ、そ
れらの制御された動きを容易にする。ダンパー69, 7
0の重量の大部分は図5に示すように耐火材86のカバ
ーを有することによる。これは勿論、そのまわりをまわ
って流れるガスの高温と腐食を防止する。
【0038】ダンパー69, 70をさらに保護するため
に、それらのダンパーは図7に関して後述するようなエ
アチャンネルを有する。ダンパー69,70を通ってエ
アが流れることにより、それらのダンパーはそれが破壊
されないような温度に保持される。
【0039】同様に、ダンパー91, 92はそれぞれ再
燃トンネル41, 42の出口開口63, 64をカバーす
る。しかしながら、図6に示すように、ダンパー91,
92はそこに示すように閉鎖位置にある時でさえ、出口
開口63, 64の最高約60%までカバーする。閉鎖
時、それらのダンパーは燃焼をより完全にするために一
層長時間、再燃トンネル41, 42内にガスを保持す
る。典型的には、そのように保持することは、トンネル
41,42が頻繁には主室32がこのシステムの最大ご
み処理量、又は最大燃焼ガス処理量より事実上少い量を
処理する時に望ましい。
【0040】ダンパー91, 92はそれぞれの再燃トン
ネル41,42内の条件次第で、互いに独立して作動す
る。それらのダンパーは例えば、それぞれのトンネル内
にある温度センサーによりコントロールされる。温度が
低温の場合、それぞれのトンネル内に熱を保持するのに
適切なダンパーを閉鎖する必要性を示す。また、焼却シ
ステムがスチームを発生する時、ダンパーコントロール
により、システムによって生じるスチーム圧が測定され
る。スチーム圧が低下することは、システム内の熱量が
少いことを示す。これはダンパー91, 92の片方、又
は両方が少くとも或る程度閉鎖する必要があるというこ
との指示である。
【0041】図6のダンパー91, 92は完全な開放位
置又は完全な閉鎖位置を有するばかりではなく、それら
の最大閉鎖量より少しだけ、出口63,64を有効に閉
鎖するような中間位置を占めることができる。ダンパー
91の動きは、図6に示すように開閉間で所望の動きを
行わせるピストン94に接続したレバーアーム93の作
用により生じる。ダンパー91にはケーブル95が取付
られ、そのケーブルはプーリ97をまわり、ダンパー9
1の重量を釣り合わせる重り99に接続する。図6に
は、トンネル42用のケーブル96、プーリ98及び釣
り合い重り100が示されている。
【0042】チョークダンパー91, 92は再燃トンネ
ル41, 42内のガスの滞留時間を長くするように働
く。言い換えれば、これらの室を通るガスの流れを遅速
させるように働く。燃焼を望ましくするためには、ガス
速度は典型的には、毎秒約55フィートをこえてはなら
ない。適切な燃焼を保証するためにガスは毎秒約46フ
ィート以下で流れるようにする。
【0043】ダンパー91, 92は図示のように、矩形
ブロックの形をしていて、ピボット動きすることにより
開閉する。また、四角形ブロックにして、それらのダン
パーが出口開口63, 64を一部閉鎖するような位置へ
横方向へ摺動できるようにすることもでき、反対方向へ
横へ摺動させることによりそれらを開くこともできる。
事実、ダンパーはこの目的で焼却システムの外壁にある
開口を通って摺動することさえできる。
【0044】もうひとつの方法として、再燃トンネル4
1, 42の端部にあるチョークダンパーを蝶形弁の形に
することもできる。この形にするとそれらは再燃ユニッ
トの出口内に丸形又は矩形の形で位置することになる。
それらの蝶形弁はそこで再燃トンネルの出口を部分的に
開閉するようにその中心のまわりでピボット動きする。
この場合、弁は開口内に存在するが、ガス流を事実上妨
げないように、その辺縁の占める面積を最少限にする。
【0045】図7は典型的なダンパー、例えば、図5に
示す第2再燃トンネル42への出口開口68に対する閉
鎖体70を示す。図7において、ダンパー70がそこを
取巻く加熱環境により重大な損傷を受けるほどのレベル
までその温度が上昇しないように、ダンパー70を通し
て空気を供給する。図5から判るように、軸方向の伸長
部72の端部はトンネル42の外側に位置する。
【0046】伸長部72は内部が中空であるのでガスが
通り抜けることができる。冷却ガスを与えるために、可
撓管104がより接近した軸方向の伸長部74に接続
し、冷却ガス源を提供する。冷却ガスは伸長部72の内
部を通って軸部106へ送られ、開口108から室11
0へ送られる。冷却ガスはそれから、隔壁112により
形成され矢印114で示す通路を通って流れる。結局、
冷却ガスは軸部106の開口116に到達し、そこで他
方の軸方向の伸長部72を通り、その中を通って可撓管
118へ送られる。
【0047】図8は符号123で示す再燃トンネルを示
し、この再燃トンネルは再燃トンネル41の部分51、
又は53として、又は、再燃トンネル42の部分52,
54として機能する。トンネル123は全体として支持
体124, 125上に位置する。トンネル123は外皮
126によって包囲され、その外皮と壁128との間に
空気圧室127が形成される。この空気圧室127には
ブロワ129により加圧空気が送られる。そこから空気
はノズル130を通って送られ、そこから再燃トンネル
123の内部131へ送られる。内壁128とノズル1
30は耐火材132でカバーされ、それによってトンネ
ル123の内部131の熱と腐食性環境から保護され
る。さらに、空気圧室127内の空気は支持体133を
通り、トンネルの内部131に位置する励燃部材134
内へ送られる。そこからノズル135を通り、内部13
1へ送られ、そこで燃焼を助ける。
【0048】支持体133それ自体は一般に金属成分の
内壁138を有する。耐火材139で壁138を包囲
し、その壁をトンネル環境から保護する。又、支持体1
33はトンネルが着座する表面に平行な面でみた時、矩
形横断面を有する。こうすることにより、トンネル内の
ガス流の干渉のために支持体は最大の横断面積を備える
ことになる。
【0049】同様に、励燃部材134はその金属内壁1
42が腐食や熱により損傷しないように耐火性カバー1
43で保護される。耐火性カバー143をノズル135
が貫通する。図8に示すように、ノズル135から出る
空気は接線方向の速度成分をもって流れる。言い換えれ
ば、ノズル135は励燃部材134の中心から半径に対
して或る角度を形成する。好ましい角度は45°であ
る。
【0050】接線方向の速度成分をもってノズル135
から出る空気は、矢印144で示す通路に沿って送り出
される。空気のこの接線方向流動によりトンネル内部1
31に含まれる可燃ガスと効率的かつ有効に混合する。
さらに、ノズル135は外側ノズル130と同様に、送
出される空気に軸方向の速度成分を持たせてある。即
ち、ノズルを下流に向けて配置している。ノズルから出
る空気は、実際に軸方向、即ち、下流方向に対して45
°をなす。
【0051】さらに、ノズル135は入口から出口まで
列をなして励燃部材134に形成される。トンネルの内
部131内で所望の乱流が発生するように助力するため
に、ノズルはより多く空気を供給し、多く乱流を生じさ
せるために互い違いの列の形を有する。
【0052】図8の構造は異なる目的で種々変形が可能
である。かくして、ノズル130を閉じると空気圧室1
27からの空気は全部、壁128の外周をまわり、支持
体133を通って励燃部材134の内部に流入し、ノズ
ル135から流出し、トンネルの内部131へ流入す
る。これは燃焼に必要な乱流を生じさせるのに効果的で
ある。
【0053】さらに、外壁126と空気圧室の内壁12
8との間に位置バリヤ145を配置することにより、ブ
ロワ129からの空気を空気圧室127の事実上全部を
まわって流動させ、その後、支持体133への入口14
6に到達するようにする。これによって、内部131へ
空気を流入させる前に内壁128が空気で冷やされる効
果がある。さらに、空気が湿ることにより、トンネル1
23内の温度が燃焼に必要なレベルに保持される。
【0054】又、励燃部材134にノズルの設置を不要
にすることもできる。この場合、トンネルの内部131
へ流入する空気は全部再燃ユニット123それ自体にあ
るノズル130を通って送られる。それでも励燃部材は
1個の支持体から他方の支持体へそこを通って尚、空気
がいくらか流れるようにしなければならない。これは、
再燃トンネル123内の熱が励燃部材134を破壊する
ことがないように、冷却効果を与えるためである。
【0055】ノズル135があってもなくても、励燃部
材134は他の更なる目的を果す。トンネル123の内
部131に生じる熱は、内部のガスの燃焼を助ける。内
部131の中央近くの熱は励燃部材134の耐火性カバ
ー143へ伝播される。そこから、内部131へ蓄積さ
れた熱が放射されて一層燃焼を促がす。
【0056】吸収熱を再反射するために、励燃部材13
4の壁を通って熱が殆んど流れないようにする。かくし
て、それは一般に約60以下の低い熱伝導定数kを有し
ていなければならない。さらに、内部131へ流入する
空気は燃焼のために乱流を生じなければならない。励燃
部材134は、トンネル123の内部のスペースの最大
有効半径を減小させる。かくして、内部131へ流入す
る空気は、燃焼ガスへ到達する距離を短縮する。従って
励燃部材134のために必要な乱流がさらに有効に発生
する。
【0057】好ましくは、励燃部材134の耐火性カバ
ー143の外表面と、内壁128でカバーされる耐火材
132の内面との間のスペースは励燃部材134のまわ
りで全て一定の距離に保持される。このために、トンネ
ルの内部131へ流入する酸素は最も有効に混合し、か
つ乱流を生じる。図8に示すように円筒形再燃トンネル
の場合、内部131が円環状の形を呈する。
【0058】1本の再燃トンネルを有する燃焼システム
の場合、励燃部材は明らかに1個で十分である。第1〜
6図に示すように再燃トンネルを2本有するシステムの
場合、トンネルの片方又は両方が励燃部材を有する。勿
論、その励燃部材は上記した如き最も望ましい形を有す
るものである。
【0059】図9は、再燃トンネル153の一部を示
し、これは実質的に、図1に示した再燃トンネル41又
は42のいずれかの一方を表わす。内壁154は耐火性
カバー155を有するが、そこを貫通するノズルがな
い。トンネル153の内部156へ流入する空気は全
て、励燃部材158のノズル157を通過する。その空
気は前述のようにその第1及び第2の支持体159, 1
60を通って励燃部材158へ流入し、結局、空気圧室
161から流出する。図10に示すようにブロワ162
は加圧空気を送り、これは結局、ノズル157を通って
内部156へ流入する。
【0060】前述のように、ノズル157は軸方向の速
度成分をもつ空気を導入する。言い換えれば、空気は少
くとも一部が再燃トンネル153の入口から出口へ向う
方向へ、或いは第1支持体159から第2支持体160
へ向う方向へ導入される。
【0061】さらに、第9,10図に示すように、ノズ
ルはそこを通る空気に対して、放射方向の速度成分と共
に、接線方向速度成分を伝達する。再度このノズルは放
射方向に対して約45°の角度で空気を導入する。かく
して、ガスの非軸方向の速度の半分がそれらのガスを外
方へ移動させ、他の半分は内部156をまわって移動さ
せる。その結果が図10に示されており、矢印165は
空気の移動方向に対する一般的な渦巻運動を示す。
【0062】空気圧室161は再燃トンネル153の全
周にわたって伸長することはない。むしろ、それはブロ
ワ162から第1の支持体159まで伸長するだけで良
い。耐火部材155に取付られた外壁154の軸方向に
沿って窪んだ周方向部分と共に、外壁167は空気圧室
161を形成する。
【0063】図11 は外壁180と、耐火部材181
と、2個の励燃部材182, 183を有する再燃トンネ
ルの概略断面図である。矢印は第12〜15図に示すよ
うに、ガスの流動方向を示す。図11 において、励燃
部材182, 183は同じ一定の横断面積を有する。し
かしながら、内部184の横断面積は、耐火部材181
の断面が外方へ向けて傾斜するので、ガスの流動方向へ
向って増大する。これは再燃部分に壁181又は励燃部
材182, 183を通って導入される空気量をより多く
する。励燃部材184の横断面積は耐火部材の内面傾斜
が漸進的に形成されるので、同じく漸進的に増大する。
【0064】図12には、もうひとつの形式の再燃トン
ネルが示されている。それは又、外壁190, 191、
耐火部材192, 193、励燃部分194, 195を有
する。ここに示すように、内部196は接合部197の
所が不連続状態で階段状に急激に増大する。これは例え
ば、第2,3図に示す2つの別々の再燃工程間の接合部
を示す。
【0065】図13は外壁200, 201と、耐火部材
202, 203と、励燃部分204, 205とを有する
再燃部分を示す。そこで、内部206は2つの部分間の
接合部207の所で次第に増大する。しかしながら、接
合部207の所の傾斜壁は図12の非常に急激な不連続
部197の場合より、もうひとつの好ましくない付加的
乱流の発生が少くて済む。
【0066】もうひとつの再燃部分が図14に示されて
おり、これは外壁210、耐火部材211及び励燃部材
212, 213を有する。励燃部材212に比べて励燃
部材213の横断面積が小さいので、ガスが励燃部分2
12から励燃部分213へ流れる時、内部214の横断
面積214が増大する。
【0067】最後に、図15は外壁220及び内壁22
1と励燃部材222, 223を備えた再燃部分を示す。
励燃部材222, 223が円錐形に形成されると、ガス
が内部224の励燃部分を横切って流れる時、ガス量が
次第に増大する。
【0068】勿論、ごみの最初の燃焼は第16, 17図
に示すように主室32で生じる。螺旋式フィーダー23
0は例えば米殻のような特定のごみを導入させる。もっ
と典型的なものでは、ばらごみが前壁232の開口23
1を通って流入する。いずれの場合にも、焼却システム
32へ流入されるばらごみは、全体を234で示す火格
子上に落ちる。そこですぐに燃焼し始める。
【0069】ごみが高度の湿気を帯びている場合、火格
子234の上にのせて乾燥させ、そして次の燃焼へ移り
易くする。ばらごみが流入して直ちに、炉床33上に落
ちると、次の燃焼を行わせるための乾燥が一層難しくな
る。
【0070】また、プラスチックのような非常に高熱量
(Btu-英国熱量単位)発生材は非常な高温で燃焼する。
これが床33上で生じる場合、不均等な加熱により、そ
れ自体に炉床に付着してしまう。かくして、ごみは制限
された時間だけ、火格子234上に落ちる。しかしなが
ら、その材料に含まれる凝固した炭化水素の大部分は、
ごみが火格子234を通って炉床33上にすべり落ちる
時、未だ燃焼していない。揮発性炭化水素の含有物はこ
の時点までに、すでにガス流に変化している。
【0071】第16, 17図に示すように、火格子23
4はごみを炉床33上に落下させるための貫通孔235
を有する。貫通孔235の開口の大きさは12〜18イ
ンチである。凝固した炭化水素の大部分が燃焼する前
に、従ってほとんどの種類のごみは炉床上へ落下する。
【0072】火格子234は勿論、主室32の熱侵食性
環境にあるので、その熱侵食による破壊を防止するため
にそれを冷却する何らかのメカニズムを有していなけれ
ばならない。そのために、火格子234は中空横管23
6, 237と、縦管238とを有する。横管236はカ
ップリング239, 240を有し、横管237はカプリ
ング241, 242を有する。これにより火格子234
を冷却する流体を貫流させることができる。このように
して導入される流体は空気でも、水でも、スチームでも
オイルでもよい。
【0073】さらに、火格子234の横及び縦管236
〜238は、さらに熱から保護するために耐火性コーテ
ィングが表面に施されている。最後に、典型的には、硬
質耐火材で形成される耐摩耗表面は、そこにごみが落下
することによる摩耗から火格子234を保護する。炉床
33は種々の形にすることができる。前述のベーシック
氏の米国特許第4, 475, 469号明細書に示した脈
動型炉床が特に推奨できる。その他の炉床も可能であ
り、それぞれに種々の効果を有する。
【0074】かくして、例えば炉床33は簡単に固定炉
床とする。典型的なものでは、ごみが燃焼して灰とな
り、適切な収集手段へ落下するまで、或る形のラムやそ
の他の押出し機がごみを移動させる。しかしながら、床
は或る種の運動を伴って燃焼したごみが主室の入口から
出口までの移動を助けるようにしたものも多い。
【0075】炉床33は移動型或いは固定型で構成され
る。しかしながら、移動型の方が好ましいことが経験上
判っている。なかんずくベーシック氏の上記した米国特
許に示す構成であれ、その他のものであれ、脈動型炉床
が最も効率的である。ベーシック氏の特許では、炉床は
入口231から出口へ向う方向へ周期的に往復円弧運動
を行う。ごみを雪かき用シャベルで雪を掬って放り投げ
る要領で、入り口でごみを積み上げられた炉床を素早く
円弧状に出口に向けて移動しかつ急速に停止させて、ご
みを炉床前方に放り上げるような動作を繰り返す。
【0076】図16に示す炉床33は、種々の種類のご
みを燃やすために有効とされる形を有する。この場合、
炉床33は入口のある前壁232から出口の灰ピット2
44まで傾斜配置されている。上部炉床33と下部炉床
34をわずかに傾斜させることにより、ごみは炉床のい
かなる動きにも応じて移動し易くなる。
【0077】さらに、炉床33, 34はその上面にそれ
ぞれ畝246, 247が形成されている。これらはチャ
ンネルを形成し、その上のごみを混合させて燃焼を助け
る。上部炉床33の細孔であるノズル248と、下部炉
床34のノズル249は燃焼不足を補うために空気を噴
射し、ごみの燃焼を促進する。
【0078】図17に示すように、下部炉床34のノズ
ル249は、上部炉床33のノズル248と同様に、そ
れらが空気を主室32へ噴射する時、下方へ傾く。ノズ
ル249, 248のこの下方への角度により、ごみがそ
のノズルへ入りこんで詰まることがないようにしてい
る。
【0079】ノズル248, 249を通って導入される
空気量は、特に、主室32の状況次第で変わる。かくし
て、前述のように、この焼却システムは、その容量、又
はそれに近い容量で操作するにはごみ量が少い場合があ
る。この場合、これらのジェットを通って放出される空
気が少量でも、その焼却システム全体がその適切な操作
温度に達する。
【0080】炉床33, 34の代わりに、主室32は火
格子234の下に火格子床をおくこともできる。その場
合、ごみは上部火格子から下部火格子へ落ち、それから
その完全な燃焼が行われようにする。この下部火格子は
固定型の場合もあれば、燃焼ごみを灰ピット244の方
向へ移送させるために或る型の動きを行わせることもで
きる。
【0081】これはチョークダンパー91, 92の使用
に関連して作動することができる。主室の空気量を減ら
す1つの方法は、第2の即ち下部炉床34へ導入される
空気を止めるだけでよい。主室32は、第16,17図
に概略的に示す薄膜側壁253, 254を有する。これ
らの壁では下部入口管255, 256を通って水が流れ
る。そこから水は薄膜壁253, 254の管257, 2
58を通って頂部管259へ流れる。加熱された水はそ
こから他の部分へ流れ、発電のため、暖房のため、或い
ははその他の目的でスチームの形で有用なエネルギー源
となる。
【0082】前述のように、主室は焼却システムを通し
て熱を全体に供給するためにごみをいっぱいにしないよ
うにする。この場合、頂部管259から取り出される熱
の量は少なくし、主室と再燃トンネル内に十分に熱を残
してきれいに有効な燃焼が行われるのに必要な温度を保
持する。
【0083】主燃焼室32の灰ピット244は螺旋形コ
ンベヤ263, 264を有する。これにより、ピット2
44から灰が除去される。しかしながら、例えばチェン
による引っぱりシステムのようなその他の灰除去システ
ムにおける場合のように、螺旋形コンベヤ263, 26
4の可動部材は水中や灰ピットの中にあって、この場
合、修理が困難である。従って、それを改良した灰除去
システムが第18〜25図に示されている。
【0084】灰ピット35は図18に概略的に示されて
いる。典型的なものでは、底部に水276と灰272を
含む。水276は勿論、主燃焼室の内部と大気との間を
シールしている。自ずと、灰272は時々、ピット35
から除去されねばならない。この目的を達成するため
に、全体を273で示す掬い上げ機構が軌道277に沿
って下降し、そのトラフ278が図18の実線で示す形
では水276に入り、灰のかたまり272を掬う。それ
からそのトラフは、ピット35の底部にある時、図18
の点線で示す運搬の形に戻る。これによりトラフ278
は灰272の一部を掬い上げることができる。
【0085】しかる後、掬い上げ機構273はU字形断
面の互いに平行に敷設された2本のレールで構成される
軌道277に沿って上昇する。掬い上げ機構は水276
からトラフ278を持ち上げられた直後に一旦停止する
ことが好ましい。その時、トラフ278の底部に設けら
れた多数の開口281から灰272に含まれる水が落下
する。軌道277の背後部には樋構造体が設けられてお
り、これがトラフ278から移動中に滴り落ちる水をピ
ット35へ導く。
【0086】掬い上げ機構273が図18に示す高い位
置に戻る時、トラフ278はその点線で示す保持位置か
ら実線で示す放出位置へ移動する。灰はそれから軌道2
73の間282を通ってトラフ278から落下し、トラ
ック37の荷台或いはその他の搬送用容器へ入れられ
る。軌道273の両側々部に垂下するガード板283に
より、トラック37の荷台の外側へ灰が飛散するのを防
いでいる。
【0087】掬い上げ機構273はケーブル284によ
って軌道277上を上下へ移動することが可能である。
ケーブル284の一端は典型的なウインチ(不図示)に
取付られ、このウインチを制御することでケーブル28
4は巻き揚げられたり、解きほぐされたりされる。次い
で、ケーブル284は軌道277の上端に固定されたプ
ーリ285に巻回されており、掬い上げ機構273にそ
の端部が取着されている。ウインチがケーブル284を
解きほぐす時、ケーブルはプーリ285をまわって、掬
い上げ機構273をピット35へ下降させる。ウインチ
がケーブル284を巻き上げると、掬い上げ機構273
は水から持ち上げられ、軌道277に沿って上昇する。
【0088】掬い上げ機構273の主要部分を構成する
トロリーについては、第19, 20図に詳細に示されて
いる。掬い上げ機構273は、第1にランナーバー28
8,289と、そのランナーバー288, 289にしっ
かりと取り付られた前部クロスバー290、後部クロス
バー291とからなる剛性フレームで構成されている。
前輪292, 293と後輪294, 295は図21に示
すように、各々のレールがU形断面を有する軌道277
の内側に乗る。さらに、水平案内輪296, 297は後
輪294, 295のそれぞれ外側から軌道277に当接
する。これは掬い上げ機構273が軌道277上に適切
に直線配列されることを確実にする。
【0089】案内輪296, 297の配置はさらにピッ
ト35から灰を取り出す位置において、掬い上げ機構2
73がそのまま軌道上に保持されたままで使用可能であ
るという効果もある。特に、軌道277のレール側部に
当接する案内輪296, 297と、軌道部材277の内
側に乗る後輪294, 295は軌道277に掬い上げ機
構273の概ねの方向付けを行う。ケーブル284がト
ラフ278をピット35内へ降下する時、トロリーの前
端だけが実際に水276に入る。車輪294,297を
含むトロリー273の後部は常時、水276の外にあ
る。
【0090】かくして、掬い上げ機構273のトロリー
を適切に方向付けるために軌道277のレールと密着接
触状態を常時維持しなければならない車輪は水の外にあ
るので、水で腐食したり、水中の廃材で損傷したりする
ことはない。
【0091】トロリーの後部が水の外にあるということ
は、トラフ278の外形々状を制御する意味で更に好ま
しい。トラフ278はしっかりと固着されたフランジ3
01を有し、そのフランジ301にはロッド302の一
端が接合部303の所でピボット状に接続する。ロッド
302の他端はシリンダ306内に往復動可能に配設さ
れたピストンに接続する。一方、シリンダ306は後部
クロスバー291上でフランジ307, 308間におい
てピボット状に接続する。
【0092】シリンダ306内の圧力がその内部に配設
されたピストンを外方へ押し出す時、それはロッド30
2を第19, 20図で見て右へ伸長する。これはフラン
ジ301を下方へ移動させることになる。その結果、ト
ラフ278はその回転カップリング309, 310のま
わりをランナーバー288, 289へ移動する。これは
トラフ278を第18, 19図に実線で示す位置から点
線で示す位置へ枢動させる。
【0093】その結果、シリンダ内の圧力がピストンを
引っ込める時、ロッド302は第19, 20図で見て左
へ移動し、フランジ301との接続部303を同じ方向
へ引っぱる。このことにより、フランジ301とトラフ
278を図19の点線で示す位置から実線で示す位置ま
で矢印に従って時計方向へ枢動させる。これによってト
ラフは放出位置からそれが灰を入れた保持位置へ移動す
る。この動きは勿論、ピット35内でも同様に生じるの
で、トラフ278は灰272の一部をその中に掬い入れ
る。
【0094】そのような掬い入れ操作の間、トラフ27
8はピット35内の比較的大きな固形物体に接触するこ
とがある。これは、焼却システム30が前もって分別し
ない形態のばらごみを受入れる結果として、まま生じる
ことである。そのようなピット35内にある固形物体の
代表的なものとしては、自動車用マフラーや分別されず
に捨てられたその他の金属製部品類である。好ましく
は、シリンダ306はトラフ278を固形物体に当たっ
た際に、それ以上動かしてはならない。かくして、この
中間位置でトラフ278は固形物体と接触したままとな
る。
【0095】しかる後、掬い上げ機構273が軌道27
7を上昇移動する時、その軌道に沿って固形物をトラフ
278と共に引っぱり上げる。トラフ278はその頂部
位置にくると、再び、その放出位置へ枢動し、マフラー
やその他の固形物をトラック37の荷台上へ落下させる
こととなる。シリンダ306を空気制御形式のものにす
ると、それ自体クッション性を持つこととなり、軌道2
77に損傷を与えずに前記固形物を除去することができ
るような付加的利便性を提供する。
【0096】シリンダ306を制御する流体はホース3
15, 316を通って流れ、これらのホースは順次リー
ル317のまわりに巻回される。掬い上げ機構273が
軌道277上を上下動する時、リール317はホースの
中間部分319, 320を放したり、掴んだりすること
によりトロリーの通路に進入しないようにする。
【0097】再度、掬い上げ機構273がその最下位置
にあって、トラフ278がピット35内に入る際、シリ
ンダ306とリール317は水から出ている。かくして
それらは水や灰、またはそれらの両者に含まれる化学物
質の悪影響を受けることは回避される。さらに、ケーブ
ル284を操作するウインチは、図18から判るよう
に、常に水の外にある。図22は、全体を325で示す
軌道機構を示すが、灰をトラック37へ放出するシュー
ト機構が図18の場合とは僅かに異なっている。軌道2
77と掬い上げ機構273のトロリーは前述の例と事実
上同じである。
【0098】しかしながら、軌道機構325は回転式の
シュートガイド326を有し、これは図22に示すよう
に軌道277の頂部近くに位置した掬い上げ機構273
のトラフ278に対応してその下方に位置付けられてい
る。そこでトラフ278が枢動して灰を落下させる時、
シュートガイド326は灰をトラック37の荷台へ方向
付ける。灰がトラック37の荷台に積載された後、シュ
ートガイド326の回転部分を構成するショベル327
は図22に示すように時計方向へ回転するので、ショベ
ル327は連続した傾斜樋328の一部を画成すること
となる。
【0099】回転可能なシュートガイド326を制御す
る機構は図23により明確に且つ詳細に示されており、
ここに示されたシュートガイド326は図22とは軌道
325を挟んで反対側から見た状態で示されている。こ
こに図示されているように、シュートガイド326の回
転可能なショベル327の操作は、傾斜樋328の側部
に枢着されたシリンダ330の動作によって実施され
る。シリンダ330はその中に往復移動可能にピストン
が配設されており、ピストンの自由端はショベル327
に確実に固定されたレバーアーム331の自由端に枢動
可能に取着されている。ピストンが不図示の油圧制御装
置により押動されると、ピストンはレバーアーム331
を点線で示す位置329に回動させ、従ってショベル3
27はシュートガイド326の残り部分である傾斜樋3
28の一部を画成するように整合する。
【0100】これとは反対に、ピストン330がシリン
ダ330内に引き込まれると、レバーアーム331は図
23において実線で示す位置へと右へ引っぱられ、その
結果、傾斜樋328の底板の一部を構成しているショベ
ル327は時計回りに回動して整合状態から外れて傾斜
樋内に突出し、このためにトラフ278からの灰等の廃
物はトラック37の荷台へ落下する。
【0101】もうひとつの型の掬い上げ機構が図24の
符号337で示されている。それは第19, 20図と同
じトロリーを利用する。かくして、それはクロスバー2
90, 291と共に同じランナーバー288, 289を
有する。それはまた、車輪292〜295及び案内輪2
96,297を利用した前述と同じ方法で軌道に沿って
移動する。
【0102】このトロリーはその前の図面に示すトラフ
278の代わりに、バケット338を使用しており、こ
れは水を流す貫通孔339を有する。このバケット33
8は車輪292の軸と実質的に同軸配置された接合部を
構成する回転カプリングを有し、その位置を制御するフ
ランジ340を有する。ラフンジ340は普通のロッド
302に取り付られたレバーアーム341に接続する。
順次、ロッド302は油圧シリンダ344内でピストン
に接続する。バケット338は、第19,20図の場合
と同様に、回転カプリングを介してトロリーに枢着され
なければならないフランジ340を有する。
【0103】ロッド302とレバーアーム341の適切
な動きを保証するために、ロッド302はその接合部3
03で、もう1つのレバーアーム346に接続する。レ
バーアーム346は支え348により前部クロスバー2
90(図20参照)に取り付られたフランジ347に枢
軸運動可能に連結する。レバーアーム341はかくし
て、接合部303の正しい回転運動を保証し、それに伴
ってバケット338の掬い上げ運動をも確実にする。
【0104】操作時、シリンダ344によりロッド30
2が伸長すると、バケット338は図24でみて時計方
向へ回転する。この位置では、廃物は保持されない。そ
れから掬い上げ機構337が軌道277に沿って下降
し、バケット338が水中に没入する。バケットは軌道
277とその下側において軌道と平行に一体的に形成さ
れた傾斜樋328の側板間を移動する。
【0105】バケット338がピット35の底部に達す
ると、シリンダ344はロッド302を引っ込める。レ
バーアーム341, 346の作用でバケット338は図
24でみて反時計方向へ回転する。事実、これによって
バケットはピット内にある時、前方へ移動して灰を掬い
上げる。
【0106】しかる後、掬い上げ機構337のトロリー
は軌道277上を上昇移動させられる。そして、シリン
ダがロッド302を伸長させ、バケット338は図24
でみて、時計方向へ回転し、その中味である灰を放出す
る。
【0107】バケット338は重い灰や例えば砂利のよ
うな廃物を生じるような環境でも使用でき、その焼却シ
ステムをきれいにする。強固な油圧シリンダ344のお
かげで、バケット338はピット35内の灰を掬うのみ
でなく堀起す力をさらに与えることが可能である。
【0108】第19, 20図に示す後鍬型トラフ278
は、とりわけ通常の都市から出る雑多な種類の粗大ごみ
を焼却処理するのに適している。そこで、トラフ278
は自動車用マフラーや自転車のような固形物に接触する
時、前進移動を一旦停止しなければならない。空気シリ
ンダ306はクッション作用が強いので、トラフ先端が
固形物に接触する時、その動きを止め、シリンダ306
又はトラフ278のいずれをも破壊しないようにする。
さらに、シリンダ306の弁装置は、トラフ278がそ
のような固形物と接触する場合、圧力を減衰させる。こ
れによってトロリー上の掬い上げ機構273又は軌道2
77の構成要素の多くが破壊しないように保護する。
【0109】トラフ278とバケット338との交換は
最低限の労力で済む。自ずと、バケットを支持するため
に、掬い上げ機構337のトロリーはブラケット345
及びフランジ347を備えている。また、それら2つの
機構の切り換えは単に、シリンダ306, 344とトラ
フ278とをバケット338に交換することで済まされ
る。さらにバケット338はレバーアーム341, 34
6を必要とし、トラフ278はそのようなレバーアーム
を使用しない。かくして灰除去システムは焼却システム
に投入されたごみの種類によって、どの型の掬い上げ機
構を使用するかが決定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】焼却システム装置の斜視図である。
【図2】2つの別個の再燃トンネルを有する再燃ユニッ
トの平面図であり、各トンネルは2つの別々の再燃工程
を有する。
【図3】図2の再燃ユニットの側面図であり、また、排
気ガスを処理するもうひとつの工程を示す。
【図4】図3の4−4線に沿ってとった2本の再燃トン
ネルの横断面図であり、
【図5】第1〜4図の2本の再燃トンネルの片方、又は
両方を閉鎖するダンパーの拡大図であって、一部断面で
示す。
【図6】2本の再燃トンネルの出口開口と、各出口開口
を一部閉鎖するチョークダンパーとを示す。
【図7】2本の再燃トンネルのいずれかへの入口開口を
閉鎖するか、又、出口開口を一部閉鎖するダンパーを示
す。
【図8】再燃ユニットの壁と励流壁との両方を通って空
気が流れるようにした励燃部材を内部に有する再燃トン
ネルの横断面図である。
【図9】励燃部材にのみ形成されたノズルを通って空気
が再燃トンネルに流入するようにした励燃部材を内部に
有する再燃トンネルの一部の側部横断面図である。
【図10】図9に示す再燃トンネルの10−10線に沿
ってとった横断面図である。
【図11】入口開口から出口開口までにわたる再燃トン
ネルの横断面積を増大させる種々の方法を示す励燃部材
を備えた再燃トンネルの概略横断面図である。
【図12】図11と同様の励燃部材を備えた再燃トンネ
ルの概略横断面図である。
【図13】図11と同様の励燃部材を備えた再燃トンネ
ルの概略横断面図である。
【図14】図11と同様の励燃部材を備えた再燃トンネ
ルの概略横断面図である。
【図15】図11と同様の励燃部材を備えた再燃トンネ
ルの概略横断面図である。
【図16】室への入口開口の近くではあるが、室の炉床
の上に位置する火格子を有する焼却システムの主室の一
部断面で示す等大図である。
【図17】図16の焼却室の端部から見た横断面図であ
る。
【図18】焼却システムの出口ピットから灰を除去する
すくい上げ機構の側面図である。
【図19】図18の機構に使用される灰すくいの側面図
である。
【図20】図19のすくいの平面図である。
【図21】図20のすくいの軌道案内の第21−21線
に沿ってとった端面図である。
【図22】さらにもうひとつの灰除去機構の側面図であ
る。
【図23】図22に示すシュート機構の拡大図であり、
【図24】第18,22,23図に示す機構に使用する
もうひとつの灰除去すくいの側面図である。
【符号の説明】
30 焼却システム 31 ローダー 32 主室 33,34 炉床 35 ピット 36 除去機構 37 トラック 38 ドア 41,42, 123, 153 再燃トンネル 43 熱除去ステージ 51, 52 第1再燃ステージ 53,54 第2再燃ステージ 55,56 バーナー 57,58,59,60, 129,162 ブロワ 63,64…出口 67,68 出口開口 69,70,91, 92 ダンパー 71, 72 ダンパーの伸長部 75, 76, 93 レバーアーム 77, 78 ロッド 79, 80, 94 ピストン 81, 82 ブラケット 97, 98 プーリ 99, 100 釣り合い重り 96 ケーブル 104,118 可撓管 108 開口 110 室 112 隔壁 124,125 支持体 126 外皮 127,161 空気圧室 130,135, 157 ノズル 131,184, 196 再燃トンネルの内部 132, 139, 155, 192, 193 耐火部材 133 支持体 134, 158, 182, 183, 194, 195, 2
04, 205, 212, 213 励燃部材 142 内壁 143 耐火性カバー 159,160 支持体 180, 190, 191, 200, 201 外壁 197 接合部 234 火格子 236,237 縦管 238 横管 244 灰ピット 246,247 畝 248,249 ジェットノズル 253,254 薄膜側壁 271 水 272 灰 273 トロリー 284 ケーブル 277 軌道 278 トラフ 315,316 孔 325 軌道機構 344 油圧シリンダ
フロントページの続き (72)発明者 ジョン・エヌ・ベイシック・シニア アメリカ合衆国、イリノイ、セント・チ ャールズ、ウイットニー・ロード 41 ダヴリュ 202 (56)参考文献 特開 平2−82011(JP,A) 特開 昭58−142113(JP,A) 実開 平1−38443(JP,U) 特公 平2−46844(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23J 1/02 F23J 1/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)1端がピットの近くに位置し、第2
    端が前記第1端から離れてそれより高い位置にある第1
    及び第2端を有する伸長軌道と、 (B)第1形態にある時灰を保持し、第2形態にある時
    保持された灰を放出する前記伸長軌道に沿って移動可能
    な、前記第1形態と前記第2形態とに変形可能な掬い手
    段と、 (C)前記掬い手段が、 (1)前記ピットの底部近くにある前記第1端に近い第
    1位置にある時、部分的に水中に位置し、 (2)記第2端に近い第2位置にある時、前記ピット
    の水から全体的に出ているように、前記第1位置と前記
    第2位置との間で前記伸長軌道に沿って掬い手段を移
    動させるための移動手段を備え、 (D)前記掬い手段を前記第1位置にある時には前記第
    2形態から第1形態へ変形させ、前記第2位置にある時
    には前記第1形態から第2形態へ変形させる前記掬い手
    段に接続した制御手段とから成り、 (a)前記伸長軌道が、少なくとも前記ピットに近い部
    分において水密構造の傾斜樋を備えており、 (b)前記傾斜樋が、伸長軌道上での前記掬い手段の放
    出位置に対応してその底板の一部として設けられかつ
    1及び第2の方向に回動されるショベルを有しており、 (c)前記ショベルが、第1の方向に回動される時、前
    記伸長軌道の他の部分と共に連続した傾斜樋底部を形成
    し、前記第2の方向に回動される時、前記掬い手段から
    該傾斜樋上に放出されたものの全ての向きを斜樋から離
    れて落下するように下方に偏向し、 (d)前記掬い手段が前記第2位置にある時、前記ショ
    ベルが前記ピットと前記掬い手段との間に位置してお
    り、そして (e)前記傾斜樋が、前記ショベルを第1及び第2の方向
    回動するための該ショベルに固定されたレバーアーム
    と協働する変位手段を備えていることを特徴とする水分
    を含む灰をピットから除去する装置。
  2. 【請求項2】 水分を含む廃物をピットから除去する方
    法であって、 該方法が、 (A)1端がピットの近くに位置し、第2端が前記第
    1端から離れてそれより高い位置にある第1及び第2端
    を有しかつ少なくとも該ピットに近い部分が水密構造の
    傾斜樋を備えた伸長軌道に沿って掬い手段を下方に移動
    する工程と、 (B)前記掬い手段がピットの底部に近付いた際にその
    下方移動を停止する工程と、 (C)前記掬い手段が、前記ピット内において廃物を実
    質的に保持しない第2の形態から廃物を保持する第1
    形態に変形させる工程と、 (D)前記掬い手段を前記ピットから伸長軌道に沿っ
    の放出位置へ移動する工程と、 (E)前記ピットの外部において前記掬い手段を第1の
    形態から第2の形態に変形する工程と、を含んでおり、 (1)前記掬い手段が、前記伸長軌道に沿って前記放出
    位置へ移動した後でかつ第1の形態に維持されている間
    に、前記放出位置に対応して前記傾斜樋の底板の一部と
    して設けられたショベルを、前記伸長軌道の他の部分と
    共に連続した傾斜樋底部を形成する前記第1の方向か
    ら、前記掬い手段から該傾斜樋上に放出されたものの全
    ての向きを斜樋から離れて落下するように下方に偏向す
    前記第2の方向に回動する工程と、更に、 (2)前記掬い手段が第1の形態から第2の形態に変形
    した後に、前記ショベルを第1の方向から第2の方向へ
    回動する工程とから成ることを特徴とする水分を含む廃
    物をピットから除去する方法。
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