JP3476120B2 - 無線通信システム - Google Patents

無線通信システム

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JP3476120B2
JP3476120B2 JP19701598A JP19701598A JP3476120B2 JP 3476120 B2 JP3476120 B2 JP 3476120B2 JP 19701598 A JP19701598 A JP 19701598A JP 19701598 A JP19701598 A JP 19701598A JP 3476120 B2 JP3476120 B2 JP 3476120B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無線通信システムに
係り、特に成層圏に飛行船を滞空させて行う電波中継シ
ステムに用いる無線通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルビデオ信号などの比較的大き
な情報量を有する情報の伝送は、その情報量に応じた広
い周波数帯域を必要とするため、高い周波数のキャリア
を用いて伝送するのが一般的である。公共性の高いTV
放送などでは、VHF帯やUHF帯が用いられている
が、個人利用の性格が強い加入者系無線通信の分野では
サブミリ波、ミリ波といった高い周波数帯が使用され
る。昨今、そこで注目されるているのが、気象条件が比
較的安定している成層圏(高度約10km〜50km)
に滞留する飛行船や気球などの飛翔体を、衛星通信シス
テムにおける静止衛星中継局のように見做して無線通信
を行う無線通信システムである(長谷良裕他、¨成層圏
無線プラットフォームを用いた高速無線アクセスネット
ワークの提案¨、電子情報通信学会技術報告、SST9
7―54,RCS97―93(1997―09))。
【0003】この無線通信システムでは、飛行船等の飛
翔体に向いた窓に信号が到来するので、飛行船からの電
波をアンテナから受信する装置を設置し、比較的大容量
の情報を家庭内に導き入れることが出来る。また、この
無線通信システムは、飛行船等の飛翔体が20km程度
の高度に滞空しているので、静止衛星に比較して低高度
であり、地上発信端末からの送信電力が静止衛星に比較
して小さくて済み、また遅延時間も短いために、複数の
無線プラットフォームを多数配備して全国的なマルチメ
ディアネットワークを構築することも出来る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】成層圏を利用した無線
通信システムでは、比較的大容量の情報を家庭内に導き
入れることが出来る。また、この無線通信システムは、
飛行船が20km程度の高度に滞空しているので、静止
衛星に比べて低高度であり、地上発信端末からの送信電
力も小さくて済み、遅延時間も短いために、マルチメデ
ィアネットワークの構築が期待されている。しかし、低
高度であるがゆえに、一機の飛行船でカバー出来るエリ
アにも限界があり、日本全土をカバーするのに略200
機必要である言われている。その時の一機の飛行船でカ
バーするエリアは略40km四方になる。飛行船の高度
を20kmとすると、飛行船から送信すべきセルまでの
距離については、最大で√2倍の差を有することにな
る。このことにより、ビームアンテナアレーが地上に投
影するセル領域は、外側のセルほど投影面積は大きくな
りサービスを行うエリアが広くなってしまう。全てのセ
ルにおいて伝送容量が同じであれば、内側のセルにおけ
るサービスと比較し、単位面積においてサービス出来る
ユーザ数が減少するか、もしくは1ユーザ当りの伝送容
量が減少することになる。さらに、外側のセルほど伝送
距離が遠くなるため、自由空間損失により受信電力は低
下する。また、人口密度、及び通信端末の使用密度には
ばらつきがあるため、あるセルによっては十分なサービ
スが出来なくなることもある。よって、低高度の無線シ
ステムで、いかに広いエリアを、品質の差なくサービス
出来るかが重要な問題となる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題を解
決するために、成層圏に滞留する飛行船21から高周波
数帯でディジタル情報信号を地上へ無線送信する無線通
信システムにおいて、前記地上の受信領域である複数の
各セルに夫々対応して設けられ、これら対応して設けら
れる各セルに対して送信信号を送出するための半値角が
同じアンテナの集合体であるビームアンテナアレーを有
し、前記各セルは前記飛行船21の直下のセルを中心に
周りを囲むように配置さ前記各送信信号の周波数を
隣接する前記セル間では互いに異なる周波数の信号を受
信するように送出するとともに、前記セルに割り当てる
伝送帯域を外側に配置されるセルほど、前記直下に配置
されるセルに比べ、広帯域にして送出する無線通信シス
テムを提供する。さらに、前記送信信号の送信電力を
記直下に配置されるセルに対して外側に配置されるセル
ほど、上げるようにした無線通信システムを提供する。
【0006】( 作 用 )飛行船に搭載された ビームアンテナアレーの各アンテナ
が地上に投影するセル領域は、外側のセルほど投影面積
は大きくなり、単位面積当たりの伝送容量は少なくなる
が、外側に配置されるセルほど、割り当てる伝送帯域を
広帯域にして送信信号を前記セルに対応するアンテナよ
り伝送することで、伝送容量を増やし、各セルにおける
単位面積当たりの伝送容量を等しくすることが出来る。
さらに、前記飛行船の真下のセルに対して外側に配置さ
れるセルほど、前記セルに割り当てる伝送帯域を広帯域
にして送信信号を前記各セルに対応する前記各アンテナ
より伝送するとともに、前記送信信号の送信電力を上げ
ることにより、エリア内の各セルで受信電界強度を同じ
に出来る。
【0007】
【発明の実施の形態】(請求項1,2に相当) つぎに、本発明の無線通信システムの第1の実施例につ
いて図と共に説明する。図2は本発明の第1の実施例の
電波の指向性を説明した図である。この実施例は、前述
した成層圏無線プラットフォームと同様に、図2に示す
ように、高度20km程度の成層圏に飛行船21を滞空
させ、飛行船21中には大容量の通信装置、ATM(非
同期転送モード)交換機、大容量のATMネットワーク
に接続されるサーバ、送信装置を搭載しており、地上局
と無線通信を行う。この無線通信システムは、光ケーブ
ルにより実現しようとするマルチメディア高度化社会
を、無線系により実現させようとするもので、自由空間
を伝送路として使用するため、伝送歪みも少なく、静止
衛星に比較して飛行船21が低空に滞空しているため、
遅延時間も少なく、更に実現するための費用が加入者網
光化(ファイバ・ツウ・ザ・フォーム(FTTH))な
どに比較して低廉であるなどの、従来の無線プラットフ
ォームを用いた無線通信システムと同様の特長をそのま
ま有している。
【0008】更に、この実施の形態では上記の特長に加
え、周波数の有効利用も以下の方法で実現している。こ
こでは、使用周波数をサブミリ波、ミリ波帯とし、周波
数帯域としては、800MHz程度を確保している。ま
た、伝送周波数として47GHz帯を使用する場合、直
径10cmのパラボラアンテナは指向性として半値角5
度を実現する。このため、このパラボラアンテナを使用
した場合、飛行船21の真下のセル22では、図2に示
すように、直径1.7kmのエリアのセル22で通信が
出来、飛行船21に対する仰角が45度の地点(距離は
28km)での角度が5度であるサービスエリアのセル
23は、短軸が2.5kmで長軸が3.5kmの楕円状
となる。すなわち、通信に用いる周波数が共通であって
も、異なった複数のセルに存在する加入者に対してサー
ビスが出来ることになる。この実施の形態では、飛行船
21に図示せぬ複数のアンテナを搭載して、地域的に分
割して通信を行うことにより、周波数の有効利用を図る
ことが出来る。
【0009】図3は飛行船21に搭載されるパラボラア
ンテナアレーを構成する図示せぬ各アンテナが地上に投
影する送信波のビームパターンの配置を示す。ここに示
すそれぞれのビームで異なった加入者に対するサービス
を行うが、地上のセル同士が隣接しているセルへ各アン
テナから送信されるビームは、各セルをカバーする周波
数同士によるお互いの干渉を防止するため異なった周波
数によって通信を行う必要がある。隣接するセルでは同
一の周波数を使用しないものとし、複数の周波数のセッ
トが必要となる。例えば、図3中、中心に黒く塗り潰し
たセル31とそれに隣接する6つのセルではそれぞれ異
なる周波数を利用する。
【0010】つぎに、本発明の伝送帯域の制御法につい
て説明する。飛行船21の真下のセルを中心に周りを囲
むようにセルを配置していくものとすると、図2で示し
たように、飛行船21に対して仰角が大きくなる外側の
セル、例えばセル23ほど、地上に投影されるアンテナ
のセル領域は大きくなる。投影されるセルの様子を示し
たものが図6である。飛行船21の高度をh、飛行船
に対する仰角をθd、パラボラアンテナの半値角をθ
sとすると、地上に投影されるセルは次式、数1で表せ
る長軸alと短軸asを有する楕円形状になる。
【0011】
【数1】
【0012】この投影されるセルの形状(セル領域)を
純粋な楕円と見做すと、面積Seは次式、数2で表すこ
とが出来る。また、飛行船21真下のセルの面積(セル
領域)Scは次式、数3で表すことが出来る。数2、数
3より、Scに対するSeの面積比Srは次式、数4で
表すことが出来る。
【0013】
【数2】
【0014】
【数3】
【0015】
【数4】
【0016】数4を用いて、仰角に対するセル面積の増
加の様子を図7に示す。図7では、半値角を15度と
し、横軸に飛行船21に対する仰角、縦軸に飛行船21
真下のセル面積に対する比率を示している。この図から
分かるように仰角が大きくなるほど、地上に投影される
セルの領域は増加していき、仰角45度の時は、飛行船
21真下のセルに対して略3倍の面積となる。よって、
半値角が同じパラボラアンテナを用いると、外側に配置
されるセルほど、地上に投影されるセル面積は大きくな
るため、各セルに対し同じ伝送容量を割り当てると、単
位面積における伝送容量がセル間で不均一となってしま
う。
【0017】つぎに、この飛行船21に対する仰角によ
り生じるセル面積の増加を考慮した、本発明による第1
の実施例の無線通信システム(装置)について、図1を
用いて以下に説明する。飛行船21に搭載される送信装
置は、サービスを行うセルの個数に対応して、セルと同
等数の送信機を用いて運用する。図1では、送信機1〜
送信機nのn個の送信機を用いるものとする。送信機n
は、デジタル変調器1n、D/A変換器2n、周波数変
換器3n、及び信号増幅器4nより構成されている。各
送信機においては、データを入力しデジタル変調器1n
でデジタル変調を行い変調信号を出力する。外側に配置
されるセルほど地上に投影される面積は大きくなり、図
7から分かるように、一飛行船21でカバーするエリア
について、飛行船21に対するアンテナの仰角を45度
まで許容すると最大で略3倍の面積となる。
【0018】このことを考慮して、デジタル変調器1
1,…,1nで変調される伝送帯域について、伝送帯域
制御器5により制御する。つまり、伝送帯域制御器5に
より、飛行船21の真下のセルに比べ、外側に配置され
るセルほど、伝送帯域を広帯域にすることにより伝送容
量を増やし、全セルにおいて単位面積における伝送容量
を等しくする。帯域を決定する方法は数4に従うものと
し、配置するセルの仰角がθdのとき、飛行船21の真
下のセルの面積を基準とし、その何倍の面積を有するか
で帯域もその値に比例して決定する。例えば、成層圏無
線システムとして周波数帯域800MHzを使用出来る
とき、仰角30度を有してビームアンテナより送信され
地上に投影されるセル面積と、仰角45度を有してビー
ムアンテナより送信され地上に投影されるセル面積には
略2倍の差がある。よって、仰角30度で配置されるセ
ルの伝送帯域が図8(a)のように割り当てられたと
き、仰角45度に配置されるセルについては図8(b)
のように、仰角30度に配置されるセルに対して、仰角
45度に配置されるセルの連続する周波数よりなる伝送
帯域幅を2倍の広帯域にして割り当てられることにな
る。
【0019】各セルにおける変調方式はシングルキャリ
ア変調でも構わないが、帯域に応じて伝送容量を容易に
可変するにはマルチキャリア変調が適している。マルチ
キャリア伝送方式であるOFDM伝送であれば、送信信
号生成時に用いられるIFFT処理において、使用する
キャリア数を可変することが容易に出来、伝送帯域を柔
軟に変更出来る。このように、伝送帯域制御器5は、セ
ル面積によって1セルにおける伝送帯域幅を決定し、そ
の帯域を用いて変調するよう各デジタル変調器を制御す
る。出力された変調信号は、D/A変換21,…,2
nによてアナログへ変換し、変換されたアナログ信号を
周波数変換31,…,3nにより所望の周波数へと変
換する。このとき、前述したように、隣接するセル間で
は、お互いの干渉を防止するため、異なった周波数によ
って通信を行う必要があるので、隣接するセルにおいて
は周波数変換器による周波数変換は異なる周波数を用い
るものとする。所望の周波数に変換された信号は信号増
幅器41,…,4nによって信号増幅を施されパラボラ
アンテナへと送られる。本発明の結果、飛行船21の直
下のセルに対して外側に位置するセルほど、伝送帯域を
この直下のセルに対して割り当てる帯域より広帯域にす
ることにより、全セルにおいて単位面積における伝送容
量を等しくすることが出来る。
【0020】(請求項3に相当) 本発明による第2の実施の形態は、前述した請求項1,
2に対する実施例と同様、成層圏無線プラットフォーム
を構築するものであり、高度20km程度の気象条件が
比較的安定している成層圏に飛行船21を滞空させ、飛
行船21中には大容量の通信装置、ATM交換機、大容
量のATMネットワークに接続されるサーバ、送信装置
を搭載しており、地上局と無線通信を行うものである。
飛行船21直下のセルに対して外側に位置するセルほど
伝送帯域を前記直下のセルに割り当てられる帯域より
帯域にすることにより、全セルにおいて単位面積におけ
る伝送容量を等しくする方法については請求項1,2に
対する実施例において既に述べたので、ここでは、送信
電力制御について説明する。図3に示したセル31を飛
行船21の真下に位置するセルであり、一飛行船21で
カバーするエリアは真下に位置するセルを中心に周りを
囲むように円状にセルを配置するものとすると、飛行船
21の送信部から各セルまでの距離はセル31への送信
のときを最小距離として外側に配置されるセルほど送信
距離は延びていくことになる。
【0021】この送信距離について示したものが図4で
ある。この図はセルの配置を真横からの断面で示したも
のである。飛行船21の高度を20kmとし、サービス
を行う各セルの直径を5kmとし、一飛行船でカバーす
るエリアについて、飛行船21に対するアンテナの仰角
を45度まで許容すると、図のように9個のセルが並ぶ
ことになる。 このとき、図4において、飛行船21の送信部から飛行
船21の真下のセル41までの距離d1、仰角45度に
配置されるセル42までの距離d2とすると、d1とd
2には、√2・d1=d2の関係がある。
【0022】つまり、d1に対してd2は1.4倍の距
離を有することになる。通常電波は、自由空間におい
て、伝播距離の2乗に反比例して弱くなる。よってd1
に比較してd2は、 10×log10(d1/d2)=−3[dB] 程度受信電力は低下する。自由空間損失により、どの程
度受信電力が低下するか、図4の他のセルについて求め
た結果を図5に示す。この図は図4のセル41を基準に
して他のセルにおける受信電力の低下を表わしている。
前記したようにセル42では3dB低下している。飛行
船21の真下のセル41を中心に、外側に配置されるセ
ルほど受信電力が低下する。
【0023】つぎに、このセル間の伝送距離差により生
じる受信電力低下を考慮した、本発明の第2の実施例の
送信装置について、図9を用いて説明する。飛行船21
に搭載される送信装置は、サービスを行うセルの個数に
対応して、セルと同等数の送信機を用いて運用する。図
9では、送信機1〜nのn個の送信機を用いるものとす
る。各送信機においては、周波数変換器31,…,3n
までの動作については請求項1,2の実施例と同じであ
る。よって、信号増幅器41,…,4n以降の動作につ
いて説明する。周波数変換器31,3nにより所望の周
波数に変換された信号は、信号増幅器41,…,4nに
よって信号増幅がなされパラボラアンテナへと送られ
る。この信号増幅器においては、セル間での伝送距離差
によって生じる受信電力低下を防止することを目的と
し、飛行船21の真下に位置するセルまでの距離をd
1、送信しようとするセルまでの距離をdnとしたと
き、数5で示される分だけ送信電力を上げて信号増幅す
るものである。
【0024】
【数5】
【0025】送信電力制御器6によって、数5に従った
送信電力増幅の要求が各信号増幅器に送られる。その結
果、飛行船21の直下のセルに対して外側に位置するセ
ルほど送信電力を上げて送信されることになる。こうす
ることにより、受信側から見れば、セルの位置に寄らず
一定の強さの信号を受信することが出来る。
【0026】つぎに、サービスエリア内のセルにおい
て、人口密度の高い地域や通信端末の使用頻度が高い地
域などがあり、要求される伝送容量にばらつきがある場
合に対応可能な無線通信システムについて説明する。こ
の無線通信システムは、前記した請求項1,2に対する
実施例と同様、成層圏無線プラットフォームを構築する
ものであり、高度20km程度の気象条件が比較的安定
している成層圏に飛行船を滞空させ、飛行船中には大容
量の通信装置、ATM交換機、大容量のATMネットワ
ークに接続されるサーバ、送信装置を搭載しており、地
上局と無線通信を行うものである。一飛行船によりサー
ビスを行うエリアを40km四方と想定すると、サービ
スエリア内のセルにおいては、人口密度の高い地域や通
信端末の使用頻度が高い地域などがあり、要求される伝
送容量にはばらつきがある。
【0027】そのことを考慮した無線通信システムにつ
いて、図10を用いて以下に説明する。図10は、図1
の第1の実施例と同一構成要素には同一番号を付し、動
作についても同じである。第1の実施例と大きく異なる
点は、伝送帯域制御器7の働きである。図1の伝送帯域
制御器5は、配置されるセルの位置によって、一意的に
伝送帯域幅を決定するが、図10の無線通信システム
伝送帯域制御器7においては、人口密度や通信端末の使
用頻度によって、各セルに対し、どの程度の伝送帯域を
割り当てるかを決定し、デジタル変調器11及びデジタ
ル変調器1nの制御を行う。かかる伝送帯域制御器7の
制御により、地域毎に要求伝送容量にばらつきがあった
としても、柔軟に対応出来る。この無線通信システム
は、第1の実施例、第2の実施例において混在して使用
しても構わない。
【0028】
【発明の効果】本発明によると、一機の飛行船がカバー
するエリアにおいて、送信部から各セルへの伝送距離が
異なったとき、送信部からセルまでの距離が遠いほど、
ビームアンテナアレーが地上に投影するセル領域は大き
くなり、単位面積当たりの伝送容量は少なくなるが、外
側に配置されるセルほど、割り当てる伝送帯域を広帯域
にして送信信号を前記セルに対応するアンテナよりより
伝送することで、サービスエリア内の全てのセルにおい
て単位面積当たり均一な伝送容量でサービスを行うこと
が可能となる。さらに、送信部からセルまでの距離が遠
いほど自由空間損失が大きくなり受信電力が弱くなる
が、その時、遠くにあるセルほど、割り当てる伝送帯域
を広帯域にして送信信号を前記各セルに対応する前記各
アンテナより伝送するとともに、送信電力を高めること
により、サービスエリア内で均一な伝送品質でサービス
を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による無線通信システムの第1の実施例
を示す図である。
【図2】飛行船より発射する電波の指向性を説明する図
である。
【図3】地上に投影された指向性パターンを示す図であ
る。
【図4】飛行船送信部から各セルまでの距離を示した図
である。
【図5】各セルにおける自由空間損失を示す図である。
【図6】地上に投影されるセルの様子を示す図である。
【図7】仰角に対するセルの面積を示す図である。
【図8】セル領域に応じた伝送帯域分割を示す図であ
る。
【図9】本発明による無線通信システムの第2の実施例
を示す図である。
【図10】サービスエリア内のセルにおいて、要求され
る伝送容量にばらつきがある場合に対応可能な無線通信
システムの構成を示す図である。
【符号の説明】
1,…,n送信機 11,…,1nデジタル変調器 21,…,2nD/A変換器 31,…,3n周波数変換器 41,…,4n信号増幅器 5伝送帯域制御器 6送信電力制御器 7伝送帯域制御器 21飛行船 22,23,31,41,42セル al 楕円形状セルの長軸 as 楕円形状セルの短軸 dn 送信しようとするセルまでの距離 h 飛行船の高度 θd 飛行船に対する仰角 θs パラボラアンテナの半値角
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−148926(JP,A) 特開 平3−139926(JP,A) 特開 平7−59152(JP,A) 特表 平10−505468(JP,A) (1)著者/翻訳者名:Yee Ch un LEE,Huanchun YE 論文名/タイトル:Sky Stat ion Stratospheric Telecommunications System,A High Spe ed Low Latency Swi tched Wireless Net work 刊行物名:17th.AIAA International Com munications Satell ites Systems Confe rence 発行国:米国 発行所/発 行者:American Instit ute of Aeronautics and Astronautics 発行/受入年月日:1998年 3月 6日 (受入日) 版数/巻/号数: 引用 頁:p.25−32 (2)著者/翻訳者名:Taiji SARUWATARI 論文名/タイト ル:FEASIBILITY STUD Y ON RADIO COMMUNI CATIONS USING HIGH ALTITUDE RADIO PL ATFORM IN THE STRA TOSPHERE −APPLICAB ILITY TO MOBILE RA DIO AND COVERAGE P ERFORMANCE− 刊行物名:J ournal of the Comm unications Researc h Laboratory 発行国:日 本 発行所/発行者:郵政省通信総合研 究所 発行/受入年月日:1991年 3月 26日(発行日) 版数/巻/号数:第38 巻,第3号 引用頁:p.707−715 (3)著者/翻訳者名:Goran M.Djuknic,John Fre idenfelds,Yuriy Ok unev 論文名/タイトル:Esta blishing Wireless Communications Ser vices via High−Alt itude Aeronautical Platforms:A Conce pt Whose Time Has Come? 刊行物名:IEEE Co mmunications Magaz ine 発行国:米国 発行所/発行 者: 発行/受入年月日:1997年 9月 (発行日) 版数/巻/号数:第35巻, 第9号 引用頁:p.128−135 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/14 - 7/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成層圏に滞留する飛行船から高周波数帯で
    ディジタル情報信号を地上へ無線送信する無線通信シス
    テムにおいて、前記地上の受信領域である複数の各セルに夫々対応して
    設けられ、これら対応して設けられる各セルに対して送
    信信号 を送出するための半値角が同じアンテナの集合体
    であるビームアンテナアレーを有し、前記各セルは前記
    飛行船の直下のセルを中心に周りを囲むように配置さ
    前記各送信信号の周波数を隣接する前記セル間では互い
    に異なる周波数の信号を受信するように送出するととも
    に、前記セルに 割り当てる伝送帯域を外側に配置される
    セルほど、前記直下に配置されるセルに比べ、広帯域に
    して送出するようにしたことを特徴とする無線通信シス
    テム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の無線通信システムにおい
    て、 前記飛行船に搭載されるビームアンテナアレーが地上に
    投影する送信波のビームパターンであるセル領域の面積
    に比例して、前記送信信号の伝送帯域を広帯域にするよ
    うにしたことを特徴とする無線通信システム。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の無線通信システムにおい
    て、 前記送信信号の送信電力を前記直下に配置されるセルに
    対して外側に配置されるセルほど、上げるようにしたこ
    とを特徴とする無線通信システム。
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(2)著者/翻訳者名:Taiji SARUWATARI 論文名/タイトル:FEASIBILITY STUDY ON RADIO COMMUNICATIONS USING HIGH ALTITUDE RADIO PLATFORM IN THE STRATOSPHERE −APPLICABILITY TO MOBILE RADIO AND COVERAGE PERFORMANCE− 刊行物名:Journal of the Communications Research Laboratory 発行国:日本 発行所/発行者:郵政省通信総合研究所 発行/受入年月日:1991年 3月26日(発行日) 版数/巻/号数:第38巻,第3号 引用頁:p.707−715
(3)著者/翻訳者名:Goran M.Djuknic,John Freidenfelds,Yuriy Okunev 論文名/タイトル:Establishing Wireless Communications Services via High−Altitude Aeronautical Platforms:A Concept Whose Time Has Come? 刊行物名:IEEE Communications Magazine 発行国:米国 発行所/発行者: 発行/受入年月日:1997年 9月(発行日) 版数/巻/号数:第35巻,第9号 引用頁:p.128−135

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