JP3475682B2 - アクティブマトリクス表示装置 - Google Patents

アクティブマトリクス表示装置

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JP3475682B2
JP3475682B2 JP33915496A JP33915496A JP3475682B2 JP 3475682 B2 JP3475682 B2 JP 3475682B2 JP 33915496 A JP33915496 A JP 33915496A JP 33915496 A JP33915496 A JP 33915496A JP 3475682 B2 JP3475682 B2 JP 3475682B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアクティブマトリク
ス表示装置に関し、特に行状のゲート線と、列状の信号
線と、両者の各交差部に配された行列状の画素と、前記
ゲート線を線順次走査して一水平期間毎に一行分の前記
画素を選択する垂直走査回路と、を備えたアクティブマ
トリクス表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶ディスプレイは、薄型化が容易で、
カラー化しやすいといった特徴を持ち、表示画面として
幅広く用いられている。また、近年はポリシリコンTF
T(Thin Film Transistor) のアクティブマトリクス液
晶ディスプレイが実用化されている。これは画素部に設
けられた薄膜トランジスタ等のスイッチを、パネル外縁
部に内蔵させた水平スキャナ(Hスキャナ)及び垂直ス
キャナ(Vスキャナ)からの数十KHz〜数MHzの周
波数で1画素毎にオンして点順次駆動するもので、コン
トラストや応答速度、色純度などが優れている。
【0003】図17は、点順次駆動型のポリシリコンT
FTアクティブマトリクス液晶ディスプレイの構成図で
ある。点順次駆動型のポリシリコンTFTアクティブマ
トリクス液晶ディスプレイは、行状のゲート線G1、G
2、…と列状の信号線S1、S2、…と両者の各交差部
に配された行列状の画素LCとからなる画素部501を
備えている。また、Hシフトレジスタ301aと双方向
スキャン回路301bを含むHスキャナ301と、Vシ
フトレジスタ101aを含むVスキャナ101とを備え
ている。
【0004】個々の画素LCは、薄膜トランジスタTr
等からなるスイッチング素子により駆動される。薄膜ト
ランジスタTrのゲート電極は対応するゲート線Gに接
続され、ソース電極は対応する信号線Sに接続され、ド
レイン電極は対応する保持容量Csと画素LCに接続さ
れている。
【0005】Hスキャナ301は、1水平期間内でビデ
オラインから交流の映像信号R、G、Bを各信号線S
1、S2、…に順次サンプリングし、選択された1行分
の画素LCに点順次で映像信号の書き込みを行う。この
Hスキャナ301は、フリップフロップを多段接続した
Hシフトレジスタ301aと正負極性の駆動信号を出力
する双方向スキャン回路301bを有している。
【0006】また、Vスキャナ101は、各ゲート線G
を線順次走査し1水平期間毎に1行分の画素LCを選択
する。すなわち、1水平期間毎にサンプリングパルスを
各ゲート線Gに出力し、同一ライン上の薄膜トランジス
タTrを導通状態にする。
【0007】Hシフトレジスタ301aは外部から供給
される一対の互いに逆相な水平クロックHCK1、HC
K2に応じて動作し、同じく外部から供給される水平ス
タート信号HSTを順次転送して、各段毎にサンプリン
グパルスを出力する。サンプリングパルスは、双方向ス
キャン回路301bで波形整形されて最終的なサンプリ
ングパルスが得られる。
【0008】各信号線S1、S2、…には複数の水平ス
イッチ(Hスイッチ)201が各々接続されており、共
通のビデオラインRGBを介して外部から映像信号の供
給を受ける。そして、各Hスイッチ201は各々対応す
るサンプリングパルスにより順次開閉動作をし、映像信
号を対応する信号線S1、S2、S3、…に順次サンプ
リングする。
【0009】図18は、点順次駆動で画素電圧を書き込
む様子を示す図である。各格子がドットに相当し、RG
Bの3つのドットで1画素を構成する。点順次駆動で画
素電圧を一度に書き込むことができる部分は、ある列の
一つのRGB部分になる。例えば、図ではn列目の斜線
が引かれたRGB部分に画素電圧の書き込みが可能であ
る。そして矢印方向に書き込み部分が移動する。
【0010】このような点順次駆動型のポリシリコンT
FTアクティブマトリクス液晶ディスプレイは、例えば
バックライト不要な反射型液晶と組み合わされて携帯端
末用ディスプレイとして実用化されることが期待されて
おり、このためには低消費電力化が課題となる。
【0011】また、点順次駆動型のポリシリコンTFT
アクティブマトリクス液晶ディスプレイの駆動回路の消
費電力は、Hスキャナ301の駆動周波数が1水平期間
内にどれだけの画素を書き込むかで決まる。したがっ
て、駆動回路の消費電力は駆動周波数に比例し、普通数
MHzのオーダーになる。
【0012】これに対し、線順次駆動型のアモルファス
シリコンTFTを用いたアクティブマトリクス液晶ディ
スプレイの駆動回路の消費電力は、駆動周波数が数十k
Hzであるため一般に点順次駆動型と比べて低い。この
説明を以下に述べる。
【0013】図19は、線順次駆動型のアモルファスシ
リコンTFTアクティブマトリクス液晶ディスプレイの
構成図である。線順次駆動型のアモルファスシリコンT
FTアクティブマトリクス液晶ディスプレイは、画素部
501と外付けのVスキャナ101、Hドライバ302
を有している。
【0014】H双方向シフトレジスタ302aは、HC
Kを受信してHSTを順次転送し、サンプリングパルス
を生成する。サンプリングパルスは、データレジスタ3
02bで読み出し制御されて、ラインメモリ302cで
1水平期間分保持される。
【0015】デコーダバッファ302dは、ラインメモ
リ302cから出力された転送データであるサンプリン
グパルスをデコードイネーブルとして、外部から入力さ
れる駆動電圧信号V0〜V7をデコードして信号線S
1,S1…へ供給する。
【0016】このようにVスキャナ101によって線順
次走査された1行分の画素LCに対し、ラインメモリ3
02cがためた1ライン分の転送データで1水平期間中
に画素電圧を一度に書き込む。
【0017】図20は、線順次駆動で画素電圧を書き込
む様子を示す図である。各格子がドットに相当し、RG
Bの3つのドットで1画素を構成する。線順次駆動で画
素電圧を一度に書き込むことができる部分は、ある列の
すべてのRGB部分になる。例えば、図ではn列目の斜
線が引かれたRGB部分に画素電圧の書き込みが可能で
ある。そして矢印方向に書き込み部分が移動する。
【0018】このように、線順次駆動型のアモルファス
シリコンTFTアクティブマトリクス液晶ディスプレイ
では、パネル外付けの駆動IC中のラインメモリ302
cが転送されたデータを1ライン分ためた後、1水平期
間中にデータの画素電圧を一度に書き込むため実質的な
駆動周波数は水平周波数と同じ数十KHzと低くなる。
【0019】したがって、点順次駆動型のポリシリコン
TFTアクティブマトリクス液晶ディスプレイでも線順
次駆動型にすれば消費電力を下げることが可能である
が、パネル上にラインメモリを作り込むことが困難であ
るため、点順次駆動のままでHスキャナ301の駆動周
波数を下げなければならない。
【0020】駆動周波数を下げる従来技術としては、画
素数の低減、フレーム周波数の低下、複数のHスキャナ
から一度に複数の画素を書き込む、といったものがあっ
た。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
画素数を低減させた場合は、解像度が低下するといった
問題があった。
【0022】また、フレーム周波数を低下させた場合
は、フリッカが発生するといった問題があった。さら
に、複数のHスキャナから一度に複数の画素を書き込む
場合は、Hスキャナ2個が限界であり、またコントラス
ト低下の弊害もあるといった問題があった。
【0023】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、駆動周波数を下げて消費電力を低下させたア
クティブマトリクス表示装置を提供することを目的とす
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、行状のゲート線と、列状の信号線と、両
者の各交差部に配された行列状の画素と、前記ゲート線
を線順次走査して一水平期間毎に一行分の前記画素を選
択する垂直走査回路と、選択された行の画素に映像信号
を書き込む水平走査回路とを備えたアクティブマトリク
ス表示装置において、前記信号線の一端に接続されて外
部からの映像信号をビデオラインからサンプリングして
前記信号線に供給する水平スイッチ群を有し、前記水平
走査回路は複数の水平走査回路からなり、各々が起動信
号を受けた後に1フレームの前記映像信号が複数のサブ
フィールドに分割されて前記画素に書き込まれるように
前記水平スイッチ群の開閉動作制御を行い、さらに前記
複数の水平走査回路の起動制御を行うため各水平走査回
路にそれぞれ前記起動信号を出力する起動制御回路を有
することを特徴とするアクティブマトリクス表示装置が
提供される。
【0025】ここで、水平スイッチ群は、信号線の一端
に接続されて外部からの映像信号を信号線に供給する。
複数の水平走査回路は、1フレームの映像信号が複数の
サブフィールドに分割されて画素に書き込まれるよう
に、起動信号を受けた後に水平スイッチ群の開閉動作制
御を行う。起動制御回路は、複数の水平走査回路の起動
制御を行うための起動信号を出力する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明のアクティブマト
リクス表示装置の原理図である。アクティブマトリクス
表示装置は、行状のゲート線Gと、列状の信号線Sと、
両者の各交差部に配された行列状の画素LC1、LC
2、LC3、…と、を有している。また、垂直走査回路
1は、ゲート線Gを線順次走査して1水平期間毎に1行
分の画素LC1、LC2、LC3、…を選択する。
【0027】水平スイッチ群2は、信号線Sの一端に接
続されて外部からの映像信号を信号線Sに供給する。複
数の水平走査回路3a、3b〜3mは、1フレームの映
像信号が複数のサブフィールドに分割されて画素LC
1、LC2、LC3、…に書き込まれるように、水平ス
イッチ群2の開閉動作制御を行う。起動制御回路4は、
複数の水平走査回路3a、3b〜3mの起動制御を行う
ための起動信号を出力する。
【0028】次に、動作について説明する。図2は、ア
クティブマトリクス表示装置の動作手順を示すフローチ
ャートである。 〔S1〕起動制御回路4は、複数の水平走査回路3a、
3b〜3mの起動制御を行うための起動信号を出力す
る。この場合の起動信号の周期は、1フレームの映像信
号を複数のサブフィールドに分割して画素に書き込む場
合の周期である。 〔S2〕起動信号を受信した水平走査回路3a、3b〜
3mは、水平スイッチ群2の対応する水平スイッチの開
閉動作制御を行う。 〔S3〕水平スイッチは、水平走査回路3a、3b〜3
mからの開閉動作制御にもとづいて外部からの映像信号
を信号線Sに供給する。
【0029】次に、本発明のアクティブマトリクス表示
装置の詳細構成について説明する。図3は、アクティブ
マトリクス表示装置の詳細構成図である。アクティブマ
トリクス表示装置は、複数の行状のゲート線Gと、複数
の列状の信号線Sと、両者の各交差部に配された行列状
の画素LCと、からなる画素部50を備えている。ま
た、各交差部にはスイッチング素子として薄膜トランジ
スタTrが形成されている。
【0030】各薄膜トランジスタTrのゲート電極は対
応するゲート線Gに接続され、ソース電極は対応する信
号線Sに接続され、ドレイン電極は対応する画素LCに
接続されている。また、画素LCに隣接して保持容量C
sが接続する。
【0031】さらに、アクティブマトリクス表示装置
は、垂直スキャナ10及び複数の水平スキャナ30a〜
30mを有している。垂直スキャナ10は各ゲート線G
を線順次走査し、1水平期間毎に1行分の画素LCを選
択する。具体的には垂直スキャナ10は外部から入力さ
れる互いに逆相の垂直クロック信号VCK1、VCK2
に応じて動作し、同じく外部から供給される垂直スター
ト信号VSTを順次転送して、1水平期間毎に選択パル
スを各ゲート線Gに出力し、同一ライン上の薄膜トラン
ジスタTrを導通状態にする。
【0032】水平スキャナ30a〜30mは、1水平期
間内でビデオラインからの映像信号RGBを各信号線S
に順次サンプリングし、選択された1行分の画素LCに
点順次で映像信号の書き込みを行う。
【0033】水平スキャナ30a〜30mは、1フレー
ムの映像信号が複数のサブフィールドに分割されて画素
に書き込まれるように、対応する水平スイッチ20a〜
20m、21a…の開閉動作制御を行う。具体的には起
動制御回路(図示せず。)から供給される一対の互いに
逆相な水平クロックHCK1、HCK2に応じて動作
し、起動制御回路から供給される水平スタート信号HS
T1〜mを順次転送する。そして、各水平スキャナ30
a〜30m毎に水平スイッチ20a〜20m、21a…
の開閉制御を行うサンプリングパルスを順次出力し、各
々水平方向に並んだ画素LCをm個置きにスキャンす
る。
【0034】複数の水平スイッチ20a〜20m、21
a…は、各信号線Sの一端に接続され、サンプリングパ
ルスに応じて開閉動作し、ビデオラインからの映像信号
RGBを各信号線Sに順次サンプリングして、画素LC
に映像信号を書き込む。
【0035】次に、本発明の第1の実施の形態の水平ク
ロックHCK1とHCK2及び水平スタート信号HST
1〜mの位相関係について説明する。図4は、HCK1
とHCK2及びHST1〜mの位相を示す図である。H
CK1とHCK2は互いに逆相の矩形波であり、HST
1〜mは1サイクルが1水平期間となる矩形波である。
【0036】次に、水平スタート信号HST1〜mの位
相関係について説明する。図5は、HST1〜5の位相
を示す図である。HST1〜5は図に示すような位相で
水平スキャナ30a〜30mに入力される。なお、図で
は信号線Sが10本ある場合に、その数だけスキャナし
た時間が1フィールドであり、HST1〜5の各々1サ
イクルがm(=5)フィールド、すなわち1表示画面を
表す1フレームになる。
【0037】次に、第1の実施の形態のパネル書き込み
について説明する。図6は、パネルに映像信号が書き込
まれる様子を示す図である。m=5として、信号線Sが
10本、ゲート線Gが5本とする。図の実線は映像信号
を画素に書き込むことを意味し、点線は書き込まないこ
とを意味する。また、+記号は正極性で映像信号を画素
に書き込むことを意味し、−記号は負極性で映像信号を
画素に書き込むことを意味する。
【0038】1フィールドの書き込み走査について説明
する。図では、1列目と6列目の画素に映像信号が書き
込まれる。まず、1列目と6列目に対し、1行目の画素
が正極性で映像信号が書き込まれる。(行数は図示せ
ず。)次に2行目の画素に負極性で映像信号が書き込ま
れる。この操作が交互に行われ、5行目の画素は正極性
で映像信号が書き込まれる。この時点で1フィールドの
走査が終了となる。
【0039】2フィールドの書き込み走査については、
2列目と7列目の画素に映像信号が書き込まれる。ま
ず、2列目と7列目に対し、1行目の画素が負極性で映
像信号が書き込まれる。次に2行目の画素に正極性で映
像信号が書き込まれる。このような走査が交互に行わ
れ、5行目の画素は負極性で映像信号が書き込まれる。
この時点で2フィールドの走査が終了となる。以後、同
様にしてパネル書き込み走査が行われ、5フィールド終
了した時点で1フレーム分のパネル書き込みが終了した
ことになる。
【0040】次に、本発明の第2の実施の形態の水平ス
タート信号HST1〜mの位相関係について説明する。
なお、水平クロックHCK1とHCK2及び水平スター
ト信号HST1〜mの位相関係は第1の実施の形態と同
じである。図7は、HST1〜5の位相を示す図であ
る。HST1〜5は図に示すような位相で水平スキャナ
30a〜30mに入力される。なお、HST1〜5の各
々の矩形波の1サイクルはm(=5)水平期間である。
そして、HST1〜5がそれぞれ1水平期間おきに水平
スキャナ30a〜30mに入力される。
【0041】次に、第2の実施の形態のパネル書き込み
について説明する。図8は、パネルに映像信号が書き込
まれる様子を示す図である。m=5として、信号線Sが
10本、ゲート線Gが6本とする。+記号は正極性で映
像信号を画素に書き込むことを意味し、−記号は負極性
で映像信号を画素に書き込むことを意味する。
【0042】1フィールドの書き込み走査について説明
する。まず、1列目と6列目に対し、1行目の画素が正
極性で映像信号が書き込まれる。(行数は図示せず。)
次に2列目と7列目に対し、2行目の画素が負極性で映
像信号が書き込まれる。このような走査が交互に行わ
れ、1列目と6列目の6行目の画素は負極性で映像信号
が書き込まれる。この時点で1フィールドの走査が終了
となる。以後、同様にしてパネル書き込み走査が行われ
る以上説明したように、本発明の第1及び第2の実施の
形態ではいずれの場合もインタレース走査を行い、第1
の実施の形態では縦書き込み、第2の実施の形態では斜
め書き込みを行って、解像度を落とさずに1フィールド
に書き込む画素数を減らす構成とした。これにより、水
平スキャナの駆動周波数を下げて消費電力を低下させる
ことが可能になる。
【0043】次に、フリッカ補償について図9と図10
を用いて説明する。図9は映像信号の交流反転位相を示
す図であり、図10はフリッカ周波数を示す図である。
また、図9は1〜12フィールド間での映像信号の位相
を各列の正極性書き込み及び負極性書き込みに対応して
示してある。そして、図10は各列に対応したフリッカ
周波数を示している。
【0044】サブフィールド駆動でフレーム周期が伸び
ることにより発生するフリッカに関しても、図に示すよ
うに交流反転周期は2mフィールドであるがそれぞれ正
相と逆相があり、1フィールドずつ反転位相がずれる。
このため、フリッカは空間積分されてフィールド周波数
(一般的な1フィールド=1/60秒)と同じになり、
目立たなくなる。
【0045】次に、コントラストについて説明する。従
来の水平スキャナを2分割して各々から同時に複数の画
素を書き込み、1フレームを1回のスキャンで表示しな
がら水平クロック周波数を半分に落とす技術では、映像
信号電圧源を1チャネルしか持たないロウ(行:row)反
転駆動を行うと、左右に隣り合う画素電位の極性がすべ
て揃うため、ゲート線電位が揺れてコントラスト低下が
生じる。
【0046】したがって、この場合コントラスト低下を
防ぐためには、コラム(列:column) 反転とロウ反転を
組み合わせた市松のドット反転を行って、隣り合うすべ
ての画素電位極性を反対にする走査を必要とした。とこ
ろがコラム反転のためには映像信号電圧として正相、逆
相の2つを用意しなければならず、回路規模が大きくな
るといった問題があった。
【0047】これに対し、本発明の第1及び第2の実施
の形態でのサブフィールド表示では、同時に複数の画素
を書き込まないためコラム反転は必要なく、ロウ反転だ
けですむ。また、左右に隣り合う画素は1フィールド以
上おいて書き込まれるのでロウ反転でもゲート線電位は
ほとんど揺れず、コントラストが低下しない。したがっ
てコラム反転を必要とせず回路規模も縮小することが可
能になる。
【0048】次に、本発明の第3の実施の形態の水平ス
タート信号HST1〜mの位相関係について説明する。
なお、水平クロックHCK1とHCK2及び水平スター
ト信号HST1〜mの位相関係は第1の実施の形態と同
じである。図11は、HST1〜5の位相を示す図であ
る。HST1〜5は図に示すような位相で水平スキャナ
30a〜30mに入力される。
【0049】次に、第3の実施の形態のパネル書き込み
について説明する。図12は、パネルに映像信号が書き
込まれる様子を示す図である。1フィールドの書き込み
走査について説明する。まず、1列目の1行目(行数は
図示せず。)の画素が正極性で、6列目の1行目の画素
が負極性で映像信号が書き込まれる。次に、1列目の2
行目の画素が負極性で、6列目の2行目の画素が正極性
で映像信号が書き込まれる。このような走査が2列目、
7列目に移る行まで行われる。
【0050】次に2列目の1行目の画素が負極性で、7
列目の1行目の画素が正極性で映像信号が書き込まれ
る。次に、2列目の2行目の画素が正極性で、7列目の
2行目の画素が負極性で映像信号が書き込まれる。この
ような走査が3列目、8列目に移る行まで行われる。以
後、同様にして1フィールド内でパネル書き込み走査が
行われる次に、本発明の第4の実施の形態の水平スター
ト信号HST1〜mの位相関係について説明する。な
お、水平クロックHCK1とHCK2及び水平スタート
信号HST1〜mの位相関係は第1の実施の形態と同じ
である。図13は、HST1〜5の位相を示す図であ
る。HST1〜5は図に示すような位相で水平スキャナ
30a〜30mに入力される。
【0051】次に、第4の実施の形態のパネル書き込み
について説明する。図14は、パネルに映像信号が書き
込まれる様子を示す図である。1フィールドの書き込み
走査について説明する。まず、1列目の1行目(行数は
図示せず。)の画素が正極性で、6列目の1行目の画素
が負極性で映像信号が書き込まれる。次に、1列目の2
行目の画素が負極性で、6列目の2行目の画素が正極性
で映像信号が書き込まれる。このような走査が2列目、
7列目に移る行まで行われる。
【0052】次に2列目の1行目の画素が負極性で、7
列目の1行目の画素が正極性で映像信号が書き込まれ
る。次に、2列目の2行目の画素が正極性で、7列目の
2行目の画素が負極性で映像信号が書き込まれる。この
ような走査が3列目、8列目に移る行まで行われる。以
後、同様にしてパネル書き込み走査が行われる。
【0053】第1の実施の形態では書き込んでいるコラ
ムの両隣のコラムが1フィールド以上前に書き込まれて
おり、書き込み直後の電位と数フィールド後の保持電位
では後者の方が電位がわずかに低いため、コントラスト
が微妙に違う場合がある。
【0054】しかしながら、上記で説明した本発明の第
3及び第4の実施の形態では、1フィールドまたは数フ
ィールド以内で次の水平スキャナに切り換える構成とし
たので、コントラストの微妙な違いをなくすことが可能
になる。
【0055】次に、複数の水平スキャナの切換え順序に
ついて説明する。図15は、複数の水平スキャナの切換
え順序について説明する図である。上記の説明では左端
から順次右隣へ移るようにしたが、実際には任意の切換
えが可能である。
【0056】例えば、(A)左端から順次右へ、(B)
右端から順次左へ、(C)左右端を交互に除々に中央
へ、(D)中央から除々に左右端へ、といった任意の切
換えが可能である。
【0057】次に、本発明を携帯情報端末に使用した場
合について説明する。図16は、本発明を携帯情報端末
に使用した場合について説明する図である。本発明の点
順次LCDは、垂直スキャナ100と、水平スイッチ2
00と、水平スキャナ300と、画素部であるドット5
00とから構成される。
【0058】また、携帯情報端末は、各部の制御を行う
CPU603と、記憶部であるRAM602とフレーム
メモリ605と、I/Oポート601と、フレームメモ
リ605からのディジタル信号をアナログ信号に変換す
るD/A604と、点順次LCDの動作制御を行うLC
Dコントローラ400とから構成される。
【0059】ここでフレームメモリ605は、CPU6
03で発生した文字や図形といった静止画を主に表示す
るので、それらをディスプレイに表示する形に揃える。
また、全体動作としては、まず書き込み側でもとのフレ
ームをmフレーム中、(m−1)フレームを間引くよう
にし、読み出し側では上記で説明した第1または第2の
実施の形態のタイミングに合わせればよい。
【0060】以上説明したように、本発明のアクティブ
マトリクス表示装置は、ドットクロック周波数を1/
(水平スキャナの個数)に下げる構成とした。これによ
り低消費電力となり、フレーム周波数を1/(水平スキ
ャナの個数)に落としながら、フリッカ周波数を目立た
なくすることが可能になる。
【0061】また、本発明のアクティブマトリクス表示
装置は、左右に隣り合う画素は1フィールド以上おいて
書き込む構成とした。これによりロウ反転駆動時の駆動
電圧の揺れによるコントラスト低下を防止し、ロウ反転
駆動だけで画素を駆動できるので駆動回路を簡易な回路
構成にすることが可能になる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のアクティ
ブマトリクス表示装置は、複数の水平走査回路で1フレ
ームの映像信号を複数のサブフィールドに分割して画素
に書き込む構成とした。これにより、駆動周波数が下が
るので消費電力を低下させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアクティブマトリクス表示装置の原理
図である。
【図2】アクティブマトリクス表示装置の動作手順を示
すフローチャートである。
【図3】アクティブマトリクス表示装置の詳細構成図で
ある。
【図4】水平クロック及び水平スタート信号の位相を示
す図である。
【図5】水平スタート信号の位相を示す図である。
【図6】パネルに映像信号が書き込まれる様子を示す図
である。
【図7】水平スタート信号の位相を示す図である。
【図8】パネルに映像信号が書き込まれる様子を示す図
である。
【図9】映像信号の交流反転位相を示す図である。
【図10】フリッカ周波数を示す図である。
【図11】水平スタート信号の位相を示す図である。
【図12】パネルに映像信号が書き込まれる様子を示す
図である。
【図13】水平スタート信号の位相を示す図である。
【図14】パネルに映像信号が書き込まれる様子を示す
図である。
【図15】複数の水平スキャナの切換え順序について説
明する図である。
【図16】本発明を携帯情報端末に使用した場合につい
て説明する図である。
【図17】点順次駆動型のポリシリコンTFTアクティ
ブマトリクス液晶ディスプレイの構成図である。
【図18】点順次駆動で画素電圧を書き込む様子を示す
図である。
【図19】線順次駆動型のアモルファスシリコンTFT
アクティブマトリクス液晶ディスプレイの構成図であ
る。
【図20】線順次駆動で画素電圧を書き込む様子を示す
図である。
【符号の説明】
1……垂直走査回路、2……水平スイッチ群、3a、3
b、〜3m……水平走査回路、4……起動制御回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G09G 3/20 641 G09G 3/20 641E (56)参考文献 特開 平4−133089(JP,A) 特開 平8−86998(JP,A) 特開 平3−271795(JP,A) 特開 平8−248388(JP,A) 特開 昭57−70592(JP,A) 特開 昭61−32093(JP,A) 特開 昭55−164889(JP,A) 特開 平5−224628(JP,A) 特開 平7−306397(JP,A) 特開 平9−159999(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/00 - 3/38 G02F 1/133 505 - 580 H04N 5/66 - 5/74

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 行状のゲート線と、列状の信号線と、両
    者の各交差部に配された行列状の画素と、前記ゲート線
    を線順次走査して一水平期間毎に一行分の前記画素を選
    択する垂直走査回路と、選択された行の画素に映像信号
    を書き込む水平走査回路とを備えたアクティブマトリク
    ス表示装置において、 前記信号線の一端に接続されて外部からの映像信号を
    デオラインからサンプリングして前記信号線に供給する
    水平スイッチ群を有し、 前記水平走査回路は複数の水平走査回路からなり、各々
    が起動信号を受けた後に1フレームの前記映像信号が複
    数のサブフィールドに分割されて前記画素に書き込まれ
    るように前記水平スイッチ群の開閉動作制御を行い、 さらに、前記複数の水平走査回路の起動制御を行うため
    各水平走査回路にそれぞれ前記起動信号を出力する起動
    制御回路を有することを特徴とするアクティブマトリク
    ス表示装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の水平走査回路は、一つの水平
    走査回路で前記画素を二水平期間以上書き込む場合は、
    上下の前記画素を互いに逆極性で書き込むことを特徴と
    する請求項1記載のアクティブマトリクス表示装置。
  3. 【請求項3】 前記垂直走査回路は線順次走査を行う一
    方、前記起動制御回路は、一水平期間から1フレームま
    での任意の期間で、前記複数の水平走査回路の起動制御
    を切り換え、以って1フレームの映像信号を複数のサブ
    フィールドに分割して画素に書き込むことを特徴とする
    請求項1記載のアクティブマトリクス表示装置。
  4. 【請求項4】 前記垂直走査回路は線順次走査を行う一
    方、前記起動制御回路は、前記複数の水平走査回路の起
    動制御を任意の順序で行い、以って1フレームの映像信
    号を画素に書き込むことを特徴とする請求項1記載のア
    クティブマトリクス表示装置。
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