JP3475289B2 - 防音パネルの洗浄構造及びこの洗浄構造を備えた防音壁 - Google Patents

防音パネルの洗浄構造及びこの洗浄構造を備えた防音壁

Info

Publication number
JP3475289B2
JP3475289B2 JP20412399A JP20412399A JP3475289B2 JP 3475289 B2 JP3475289 B2 JP 3475289B2 JP 20412399 A JP20412399 A JP 20412399A JP 20412399 A JP20412399 A JP 20412399A JP 3475289 B2 JP3475289 B2 JP 3475289B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
soundproof panel
frame member
rainwater
soundproof
face plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP20412399A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001032221A (ja
Inventor
陽一郎 菱垣
久雄 田中
義生 雪上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Jushi Corp
Original Assignee
Sekisui Jushi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Jushi Corp filed Critical Sekisui Jushi Corp
Priority to JP20412399A priority Critical patent/JP3475289B2/ja
Publication of JP2001032221A publication Critical patent/JP2001032221A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3475289B2 publication Critical patent/JP3475289B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路や鉄道の沿線
等に沿って設置される防音パネルの洗浄構造及びこの洗
浄構造を備えた防音壁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両からの騒音を遮断するために、道路
や鉄道の沿線等に沿って防音壁が設置される。かかる防
音壁に用いられる防音パネルは、不透明な面板から形成
されたものもあるが、不透明な面板から形成された防音
パネルは、その不透明性により周囲の風景が遮られるた
め、圧迫感があり、また景観性に乏しいことから、最近
では、周囲の風景が遮られることのないように、透視性
を有する面板により形成された防音パネルが富に用いら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらかかる防
音パネルは、設置されて常に車両の排気ガスや塵埃にさ
らされているために、排気ガスや塵埃等により汚染さ
れ、景観を損なう問題がある。特に透視性を有する防音
パネルでは、汚染がよく目立ち、又その汚染により透視
性が損なわれる恐れがある。
【0004】もっとも防音パネルは、時々降雨に晒され
ることから、雨水による洗浄が期待される。しかしなが
らこれも降雨に晒される範囲のみであって、例えば、防
音パネルが高架道路の下に設置されたり、道路の上方に
湾曲して設置された場合においては、民地側となる防音
パネルの外側の面は、降雨に晒されやすく、雨水による
洗浄も期待できるが、道路側となる防音パネルの内側の
面は、降雨に晒されにくく、且つ外側の面よりも汚染が
激しいことから、あまりこの雨水による洗浄は期待でき
ない。すなわち上記の例では、防音パネルの内側の面
は、自然の降雨のみでは内側の面を伝う雨水が微量であ
り、付着した汚染物質を効果的に洗い流すことができな
い。汚染物質が付着して堆積すると、多量の水を供給し
ても効果的に洗浄できなくなることから、防音パネルの
内側の面は、汚染物質が堆積する前に、作業車で直接水
を噴射したり、スプリンクラー等により定期的に洗浄す
る必要がある。
【0005】なお、防音パネルの表面に光触媒含有層を
形成し、この光触媒含有層に紫外線を照射すれば、光触
媒が活性化されてその表面が親水化され、汚染物質が付
着しにくくなり、又付着した汚染物質は降雨に晒される
と、雨水により容易に洗浄されることが知られている。
しかしながら、上記の例の如き降雨に晒されにくい防音
パネルの内側の面にあっては、自然の降雨のみでは、こ
の光触媒含有層による洗浄も期待できない。そこで光触
媒含有層を形成していても防音パネルの内側の面は、や
はり作業車で直接水を噴射したり、スプリンクラー等に
より定期的に洗浄する必要がある。
【0006】そこで本発明は上記の如き問題を解決し、
雨水によって効果的に防音パネルの洗浄がなされる防音
パネルの洗浄構造及びこの洗浄構造を備えた防音壁を提
供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成としている。すなわち、本
発明に係る防音パネルの洗浄構造は、防音パネルが上下
が積み重ねられ、上下に隣接する少なくとも上段の防音
パネルは、面板に下枠材が配置され、且つ下枠材は、そ
の外側面上に上端から下端に向かう複数の水の通り道が
互いに間隔を開けて並設され、面板の外側の面上に降っ
た雨水が前記下枠材の水の通り道を伝って下方に導かれ
るようになされ、その導かれた雨水が、さらに下段の防
音パネルの内側の面上に導かれるようになされたことを
特徴とするものである。
【0008】本発明によれば、上段の防音パネルの面板
の外側の面上に降った雨水が、下枠材を伝って下方に導
かれ、その導かれた雨水が、さらに下段の防音パネルの
内側の面上に導かれるようになされている。従って、そ
の導かれた雨水により、下段の防音パネルの内側の面上
に付着した汚染物質が洗い流されるので、防音パネルが
高架道路の下に設置されたり、道路の上方に湾曲して設
置された場合等においても、降雨に晒されにくい道路側
となる防音パネルの内側の面も自然の降雨によって効果
的に洗浄される。
【0009】しかも、上段の防音パネルの下枠材には、
その外側面上に上端から下端に向かう複数の水の通り道
が互いに間隔を開けて並設され、面板の外側の面上に降
った雨水がこの下枠材の水の通り道を伝って下方に導か
れるようになされている。従って、この水の通り道によ
り、上段の防音パネルの面板の外側の面上に降った雨水
が、部分的に偏ることなく分散して下段の防音パネルの
内側の面上に導かれるので、下段の防音パネルの内側の
面上に付着した汚染物質はムラなく均一に洗い流され
る。
【0010】なお、本発明において、上段の防音パネル
の面板の外側の面上に降った雨水を、下段の防音パネル
の内側の面上に導く手段は特に限定されるものではな
く、例えば、下段の防音パネルとして、面板に上枠材が
配置されたものを用い、上段の防音パネルの面板の外側
の面上に降った雨水が、下段の防音パネルの上枠材の中
を伝って、その下段の防音パネルの面板の内側の面上に
導かれるようにしてもよく、又下段の防音パネルの上枠
材の内側面を伝って、その下段の防音パネルの面板の内
側の面上に導かれるようにしてもよい。
【0011】雨水を、下段の防音パネルの上枠材の内側
面を伝わせて、その下段の防音パネルの面板の内側の面
上に導く場合は、下段の防音パネルの上枠材の内側面上
にも、上端から下端に向かう複数の水の通り道を互いに
間隔を開けて並設し、そして上段の防音パネルの下枠材
の水の通り道を伝って下方に導かれた雨水が、前記上枠
材の水の通り道を伝って、その下段の防音パネルの面板
の内側の面上に導かれるようにしておけば、より均一に
雨水が下段の防音パネルの内側の面上に導かれるので好
ましい。
【0012】又防音パネルの面板の内側及び/又は外側
の面上に光触媒含有層が形成され、光触媒含有層によっ
て、その表面が親水化されていれば、汚染物質が付着し
にくく、又付着した汚染物質は雨水により効果的に洗浄
されるので好ましい。すなわち二酸化チタン等の光触媒
は、紫外線を照射することにより活性化されて強い酸化
力を発現すると共にその表面は親水化され、塵埃や車両
の排気ガス等の汚染物質が表面に付着しても、強い酸化
力によって汚染物質が分解されると共に、親水化された
表面によって、表面に付着する汚染物質と表面との間に
水が割り込んで汚染物質を浮かせるために付着しにく
く、また付着しても降雨により容易に洗い流されて除去
されるため、汚染物質が堆積しにくくなる。
【0013】又防音壁に、上記の如き防音パネルの洗浄
構造を具備させることにより、降雨の度ごとに防音パネ
ルが洗浄され、汚染により景観を損なうとか透視性が損
なわれるとか言った問題等が解消される。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照し、具体的に説明する。まず図1は本発明
に係る防音パネルの洗浄構造を備えた防音壁の実施の一
形態を示す側面図、図2はその正面図、図3は洗浄構造
の主要部を示し、(イ)は拡大断面図、(ロ)は水の通
り道を設けた下枠材の部分を示す斜視図である。
【0015】図1〜3における形態は、高速道路等の側
縁に道路の長手方向に沿って所定間隔をおいて立設され
たH型鋼からなる支柱Aと、この支柱A間に上下に積み
重ねられて支持された防音パネル1とから構成されたも
のであって、垂直状の下部から上部が道路の上方に湾曲
され、すなわち民地側となされた防音パネル1の外側の
面11を凸曲面とし、車道側となされた防音パネル1の
内側の面12を凹曲面として設置されている。
【0016】各防音パネル1は、ポリカーボネートやア
クリル等の合成樹脂板、ガラス等の透視性を有し又は不
透明な合成樹脂板や金属板等からなる面板2に上枠材3
及び下枠材4、適宜左右の縦枠材が配置され、これら上
枠材3及び下枠材4等に形成された差込溝31,41に
面板2の端部が挿入されて形成されているものである。
【0017】そして前記防音パネル1は、下段の防音パ
ネル1bの上枠材3に、上段の防音パネル1aの下枠材
4を相対向させて順次上下に積み重ねられている。さら
に、上下に隣接する上段の防音パネル1aの下部より下
段の防音パネル1bの上部にかけて導水孔5が形成され
ている。この導水孔5は、本形態では、その入口を上段
の防音パネル1aの外側の面11とし、出口を下段の防
音パネル1bの内側の面12として、上段の防音パネル
1aの下枠材4の下面と下段の防音パネル1bの上枠材
3の上面との間に設けられた隙間と、その隙間に連通し
て下段の防音パネル1bの上枠材3の差込溝31の一方
の内壁32とその面板2bの内側の面12との間に設け
た隙間とにより形成されている。
【0018】一般には、降雨の際、凸曲面とした防音パ
ネル1の外側の面11は降雨に晒されやすく、凹曲面と
した内側の面12は降雨に晒されにくいが、かかる導水
孔5を設けることにより、上段の防音パネル1aの面板
2aの外側の面11上に降った雨水Wが、上段の防音パ
ネル1aの下枠材4の外側面42を伝わり、その下端よ
り下段の防音パネル1bの上枠材3の上面に落下し、導
水孔5により下段の防音パネル1bの内側の面12上に
導かれる。従って防音パネル1の外側の面11は直接に
雨水Wが降りかかるために洗浄され、又防音パネル1の
内側の面12は導水孔5から導かれた雨水Wによって洗
浄される。なお上段の防音パネル1aの下枠材4の外側
面42の上部は、雨水Wが流れやすいように、面板2a
の外側の面11に当接する鋭角状の傾斜面43が形成さ
れ、面板2aの外側の面11上に降った雨水Wが前記傾
斜面43を伝って、下枠材4の下方に導かれるようにな
されている。
【0019】さらに前記上段の防音パネル1aの下枠材
4の外側面42上には、その上端から下端に向かう複数
の水の通り道6が互いに間隔を開けて並設されている。
すなわち、下枠材4の外側面42上は、雨水Wを伝わら
せてその雨水Wを下端に導く水の通り道6と、雨水Wを
伝わりにくくした水の通り道以外の部分7とが幅方向に
交互に形成されており、これによって、面板2aの外側
の面11上に降ってこの面板2aを一様に伝わってきた
雨水Wは、水の通り道6を伝わることにより部分的に偏
ることなく均一に分散され、その分散された雨水Wが下
段の防音パネル1bの内側の面12上に導かれる。
【0020】水の通り道6の間隔は、隣の水の通り道6
を伝ってきた雨水Wと互いに接触しない限度で最小の間
隔にするのが好ましい。従って下枠材4の下端から落下
する水滴Xの大きさを考慮した上で、その間隔が最小と
なるようにするのが好ましく、一般には水滴Xの大きさ
は5mm程度であるために、水の通り道6の間隔を最小
とする場合は、6〜7mm程度とする。
【0021】水の通り道6と水の通り道以外の部分7と
は、以下の如き適宜方法によって設けることができる。
【0022】すなわち、クリヤー塗装Bを施した下枠材
4の外側面42上に、図4の如く、それぞれ上端から下
端に向かう、撥水処理Cを施すことによって区画された
部分と、クリヤー塗装Bを施したままとすることによっ
て区画された部分とを交互に形成し、クリヤー塗装Bを
施したままとすることによって区画された部分を水の通
り道6とし、撥水処理Cを施すことによって区画された
部分を水の通り道以外の部分7としてもよい。
【0023】又、クリヤー塗装Bを施した下枠材4の外
側面42上に、図5の如く、それぞれ上端から下端に向
かう、親水処理Dを施すことによって区画された部分
と、クリヤー塗装Bを施したままとすることによって区
画された部分とを交互に形成し、親水処理Dを施すこと
によって区画された部分を水の通り道6とし、クリヤー
塗装Bを施したままとすることによって区画された部分
を水の通り道以外の部分7としてもよい。
【0024】又、図6の如く、上端から下端に向かう、
親水処理Dを施すことによって区画された部分と、撥水
処理Cを施すことによって区画された部分とをそれぞれ
交互に形成し、親水処理Dを施すことによって区画され
た部分を水の通り道6とし、撥水処理Cを施すことによ
って区画された部分を水の通り道以外の部分7としても
よい。
【0025】又、クリヤー塗装Bを施した下枠材4の外
側面42上に、図7の如く、上端から下端に向かう複数
の溝Eを間隔を開けて並設し、その溝Eの部分を水の通
り道6とし、溝E以外のクリヤー塗装Bを施したままの
部分を水の通り道以外の部分7としてもよい。
【0026】又、図8の如く、それぞれ上端から下端に
向かう、凹部Fと凸部Gとを交互に形成し、凹部Fを水
の通り道6とし、凸部Gを水の通り道以外の部分7とし
てもよい。
【0027】又、クリヤー塗装Bを施した下枠材4の外
側面42上に、図9の如く、それぞれ上端から下端に向
かう、上端のみ親水処理Dを施しその下方はクリヤー塗
装Bを施したままとすることによって区画された部分
と、上端から下端までクリヤー塗装Bを施したままとす
ることによって区画された部分とを交互に形成し、上端
のみ親水処理Dを施すことによって区画された部分を水
の通り道6とし、上端から下端までクリヤー塗装Bを施
したままとすることによって区画された部分を水の通り
道以外の部分7としてもよい。
【0028】又、クリヤー塗装Bを施した下枠材4の外
側面42上に、図10の如く、それぞれ上端から下端に
向かう、上端のみ撥水処理Cを施しその下方はクリヤー
塗装Bを施したしたままとすることによって区画された
部分と、上端から下端までクリヤー塗装Bを施したまま
とすることによって区画された部分とを交互に形成し、
上端から下端までクリヤー塗装Bを施したままとするこ
とによって区画された部分を水の通り道6とし、上端の
み撥水処理Cを施すことによって区画された部分を水の
通り道以外の部分7としてもよい。
【0029】又、クリヤー塗装Bを施した下枠材4の外
側面42上に、図11の如く、それぞれ上端から下端に
向かう、上端のみ親水処理Dを施しその下方はクリヤー
塗装Bを施したままとすることによって区画された部分
と、上端のみ撥水処理Cを施しその下方はクリヤー塗装
Bを施したままとすることによって区画された部分とを
交互に形成し、その上端に親水処理Dを施すことによっ
て区画された部分を水の通り道6とし、撥水処理Cを施
すことによって区画された部分を水の通り道以外の部分
7としてもよい。
【0030】又、クリヤー塗装Bを施した下枠材4の外
側面42上に、図12の如く、それぞれ上端から下端に
向かう、上端に切れ目Hを入れその下方はクリヤー塗装
Bを施したままとすることによって区画された部分と、
上端から下端までクリヤー塗装Bを施したままとするこ
とにより区画された部分とを交互に形成し、その上端に
切れ目Hを入れることによって区画された部分を水の通
り道6とし、上端から下端までクリヤー塗装Bを施した
ままとすることにより区画された部分を水の通り道以外
の部分7としてもよい。
【0031】又、図13の如く、それぞれ上端から下端
に向かう、上端のみ凹部Fを形成することによって区画
された部分と、上端のみ凸部Gを形成することによって
区画された部分とを交互に形成し、前記凹部Fを形成す
ることによって区画された部分を水の通り道6とし、凸
部Gを形成することによって区画された部分を水の通り
道以外の部分7としてもよい。
【0032】さらに、各々の水の通り道6を伝わってき
た雨水Wを、隣の水の通り道6を伝わってきた雨水Wと
接触させないで、下枠材4の下端より落下させるため
に、下枠材4の下端においても、前記水の通り道6の下
端である雨水を落下させる部分61と、水の通り道以外
の部分7の下端である雨水を落下させない部分71とを
明確に区画しておくのが好ましい。
【0033】その一例としては、外側面42にクリヤー
塗装Bを施した下枠材4の下端を、図14の如く、雨水
を落下させる部分61は、クリヤー塗装Bを施したまま
とし、雨水を落下させない部分71には、撥水処理Cを
施しておくようにしてもよい。
【0034】また、外側面42にクリヤー塗装Bを施し
た下枠材4の下端を、図15の如く、雨水を落下させる
部分61は、親水処理Dを施し、雨水を落下させない部
分71は、クリヤー塗装Bを施したままとしておいても
よい。
【0035】また、下枠材4の下端を、図16の如く、
雨水を落下させる部分61は、親水処理Dを施し、雨水
を落下させない部分71には、撥水処理Cを施しておく
ようにしてもよい。
【0036】また、外側面42にクリヤー塗装Bを施し
た下枠材4の下端を、図17の如く、雨水を落下させる
部分61は、クリヤー塗装Bを施したままとし、、雨水
を落下させない部分71は、切れ目Hを入れるようにし
てもよい。
【0037】また、下枠材4の下端を、図18の如く、
雨水を落下させる部分61は、凹部Fとし、雨水を落下
させない部分71は、凸部Gとしてもよい。
【0038】なお前記水の通り道6及びその下端である
雨水を落下させる部分61、水の通り道以外の部分7及
びその下端である雨水を落下させない部分71は、下枠
材4に直接形成されていてもよいが、予め水の通り道6
等を形成したカバー材等の他の部材を下枠材4に取付け
ることにより、下枠材4に水の通り道6等を形成するよ
うにしてもよく、又他の部材を下枠材4に取付け、この
部材に雨水Wを伝わせることによっても、水の通り道6
等を形成することができる。
【0039】例えば、図19の如く、下枠材4の上端か
ら下端に向かう複数の線材Iを、相互に間隔を開けて並
行に、下枠材4の外側面42上に当接配置すると共に、
その線材Iの先端を下枠材4の下端より突出させれば、
雨水Wは、表面張力によってこの線材Iを伝って、下方
に導かれ、そして突出された先端より落下する。すなわ
ち、かように線材Iを下枠材4の外側面42上に当接配
置することにより、線材Iに沿った線材Iと下枠材4と
の当接付近の隙間が水の通り道6となり、又突出された
線材Iの先端が雨水を落下させる部分61となる。従っ
て線材Iから離れた部分が水の通り道以外の部分7とな
り、その下端が雨水を落下させない部分71となる。こ
の形態においては、線材Iによって、水の通り道6及び
雨水を落下させる部分61、水の通り道以外の部分7及
び雨水を落下させない部分71を、容易に全て形成する
ことができる。なおJは前記各線材Iをメッシュ状に連
結する連結線材である。前記線材Iは金属であってもよ
いし、合成樹脂であってもよく、又この線材Iに親水加
工が施されていてもよい。線材Iを合成樹脂から形成す
る場合は、線材I部分と連結線材J部分とを一体的に形
成した如きメッシュ状のシートから形成されていてもよ
い。
【0040】なお、図3に示された上記形態では、上段
の防音パネル1aの下枠材4の水の通り道6を伝って下
方に導かれた雨水Wが、下段の防音パネル1bの上枠材
3の中を伝って、その下段の防音パネル1bの面板2b
の内側の面12上に導かれるようになされているが、図
20に示される如く、上段の防音パネル1aの下枠材4
の水の通り道6を伝って下方に導かれた雨水Wが、下段
の防音パネル1bの上枠材3の内側面33を伝って、そ
の下段の防音パネル1bの面板2bの内側の面12上に
導かれるようになされていてもよい。
【0041】この場合、上段の防音パネル1aの下枠材
4に設けられた水の通り道6と水の通り道以外の部分7
とを、同様にして、下段の防音パネル1bの上枠材3の
内側面33上にも設けておいてもよい。
【0042】又防音パネル1の面板2の内側及び/又は
外側の面11,12上に光触媒含有層を形成し、この光
触媒含有層によって、その表面を親水化しておけば、汚
染物質が付着しにくく、又付着した汚染物質は雨水Wに
より効果的に洗浄されるので好ましい。すなわち二酸化
チタン等の光触媒は、紫外線を照射することにより活性
化されて強い酸化力を発現すると共にその表面は親水化
され、塵埃や車両の排気ガス等の汚染物質が表面に付着
しても、強い酸化力によって汚染物質が分解されると共
に、親水化された表面によって、表面に付着する汚染物
質と表面との間に水が割り込んで汚染物質を浮かせるた
めに付着しにくく、また付着しても降雨により容易に洗
い流されて除去されるため、汚染物質が堆積しにくくな
る。
【0043】
【発明の効果】本発明に係る防音パネルの洗浄構造によ
れば、上段の防音パネルの面板の外側の面上に降った雨
水が、下枠材を伝って下方に導かれ、その導かれた雨水
が、さらに下段の防音パネルの内側の面上に導かれるよ
うになされている。従って、その導かれた雨水により、
下段の防音パネルの内側の面上に付着した汚染物質が洗
い流されるので、防音パネルが高架道路の下に設置され
たり、道路の上方に湾曲して設置された場合等において
も、降雨に晒されにくい道路側となる防音パネルの内側
の面も自然の降雨によって効果的に洗浄される。
【0044】しかも、上段の防音パネルの下枠材には、
その外側面上に上端から下端に向かう複数の水の通り道
が互いに間隔を開けて並設され、面板の外側の面上に降
った雨水が前記下枠材の水の通り道を伝って下方に導か
れるようになされている。従って、この水の通り道によ
り、上段の防音パネルの面板の外側の面上に降った雨水
が、部分的に偏ることなく分散して下段の防音パネルの
内側の面上に導かれるので、下段の防音パネルの内側の
面上に付着した汚染物質はムラなく均一に洗い流され
る。
【0045】又本発明に係る防音壁によれば、防音パネ
ルの洗浄構造を備えているので、降雨の度ごとに防音パ
ネルが洗浄され、汚染により景観を損なうとか透視性が
損なわれるとか言った問題等が解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防音パネルの洗浄構造を備えた防
音壁の実施の一形態を示す側面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の防音パネルの洗浄構造の主要部を示し、
(イ)は拡大断面図、(ロ)は水の通り道を設けた下枠
材の部分を示す斜視図である。
【図4】水の通り道を設けた下枠材の部分の実施の他の
形態を示す斜視図である。
【図5】水の通り道を設けた下枠材の部分の実施の他の
形態を示す斜視図である。
【図6】水の通り道を設けた下枠材の部分の実施の他の
形態を示す斜視図である。
【図7】水の通り道を設けた下枠材の部分の実施の他の
形態を示す斜視図である。
【図8】水の通り道を設けた下枠材の部分の実施の他の
形態を示す斜視図である。
【図9】水の通り道を設けた下枠材の部分の実施の他の
形態を示す斜視図である。
【図10】水の通り道を設けた下枠材の部分の実施の他
の形態を示す斜視図である。
【図11】水の通り道を設けた下枠材の部分の実施の他
の形態を示す斜視図である。
【図12】水の通り道を設けた下枠材の部分の実施の他
の形態を示す斜視図である。
【図13】水の通り道を設けた下枠材の部分の実施の他
の形態を示す斜視図である。
【図14】水の通り道を設けた下枠材の部分の実施の他
の形態を示す斜視図である。
【図15】水の通り道を設けた下枠材の部分の実施の他
の形態を示す斜視図である。
【図16】水の通り道を設けた下枠材の部分の実施の他
の形態を示す斜視図である。
【図17】水の通り道を設けた下枠材の部分の実施の他
の形態を示す斜視図である。
【図18】水の通り道を設けた下枠材の部分の実施の他
の形態を示す斜視図である。
【図19】水の通り道を設けた下枠材の部分の実施の他
の形態を示し、(イ)は斜視図、(ロ)は一部断面正面
図である。
【図20】本発明に係る防音パネルの洗浄構造の実施の
他の形態を示し、(イ)は断面図、(ロ)は水の通り道
を設けた上枠材の部分を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 防音パネル 1a 上段の防音パネル 1b 下段の防音パネル 11 外側の面 12 内側の面 2 面板 2a 上段の防音パネルの面板 2b 下段の防音パネルの面板 3 上枠材 31 差込溝 32 内壁 33 内側面 4 下枠材 41 差込溝 42 外側面 43 傾斜面 5 導水孔 6 水の通り道 61 雨水を落下させる部分 7 水の通り道以外の部分 71 雨水を落下させない部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01F 8/00 - 8/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防音パネルが上下が積み重ねられ、上下
    に隣接する少なくとも上段の防音パネルは、面板に下枠
    材が配置され、且つ下枠材は、その外側面上に上端から
    下端に向かう複数の水の通り道が互いに間隔を開けて並
    設され、面板の外側の面上に降った雨水が前記下枠材の
    水の通り道を伝って下方に導かれるようになされ、その
    導かれた雨水が、さらに下段の防音パネルの内側の面上
    に導かれるようになされたことを特徴とする防音パネル
    の洗浄構造。
  2. 【請求項2】 下段の防音パネルは、面板に上枠材が配
    置され、上段の防音パネルの下枠材の水の通り道を伝っ
    て下方に導かれた雨水が、下段の防音パネルの上枠材の
    中を伝って、その下段の防音パネルの面板の内側の面上
    に導かれるようになされたことを特徴とする請求項1に
    記載の防音パネルの洗浄構造。
  3. 【請求項3】 下段の防音パネルは、面板に上枠材が配
    置され、上段の防音パネルの下枠材の水の通り道を伝っ
    て下方に導かれた雨水が、下段の防音パネルの上枠材の
    内側面を伝って、その下段の防音パネルの面板の内側の
    面上に導かれるようになされたことを特徴とする請求項
    1に記載の防音パネルの洗浄構造。
  4. 【請求項4】 下段の防音パネルの上枠材は、その内側
    面上に上端から下端に向かう複数の水の通り道が互いに
    間隔を開けて並設され、上段の防音パネルの下枠材の水
    の通り道を伝って下方に導かれた雨水が、前記上枠材の
    水の通り道を伝って、その下段の防音パネルの面板の内
    側の面上に導かれるようになされたことを特徴とする請
    求項3に記載の防音パネルの洗浄構造。
  5. 【請求項5】 防音パネルの面板の内側及び/又は外側
    の面上に光触媒含有層が形成され、光触媒含有層によっ
    て、その表面が親水化されていることを特徴とする請求
    項1〜4のいずれか1項に記載の防音パネルの洗浄構
    造。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の防
    音パネルの洗浄構造を備えたことを特徴とする防音壁。
JP20412399A 1999-07-19 1999-07-19 防音パネルの洗浄構造及びこの洗浄構造を備えた防音壁 Expired - Lifetime JP3475289B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20412399A JP3475289B2 (ja) 1999-07-19 1999-07-19 防音パネルの洗浄構造及びこの洗浄構造を備えた防音壁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20412399A JP3475289B2 (ja) 1999-07-19 1999-07-19 防音パネルの洗浄構造及びこの洗浄構造を備えた防音壁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001032221A JP2001032221A (ja) 2001-02-06
JP3475289B2 true JP3475289B2 (ja) 2003-12-08

Family

ID=16485212

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20412399A Expired - Lifetime JP3475289B2 (ja) 1999-07-19 1999-07-19 防音パネルの洗浄構造及びこの洗浄構造を備えた防音壁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3475289B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007062438A1 (de) * 2005-11-29 2007-06-07 Heinz Riedlinger Lärmschutzwand, insbesondere für bahntrassen
KR101849173B1 (ko) * 2017-07-24 2018-04-16 박춘종 방수 기능을 구비한 아치형 조립식 터널형 방음벽

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001032221A (ja) 2001-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2301209T3 (es) Metodo y aparato para separar gotitas o particulas de una corriente gaseosa.
US4515073A (en) Air scrubbing system
CH702952A2 (de) Schallabsorbierende Lärmschutzwände.
JP2012030230A (ja) 吸遮音性能を有する浄化ユニット、及びこれを用いた浄化構造体
JP3475289B2 (ja) 防音パネルの洗浄構造及びこの洗浄構造を備えた防音壁
WO2019013393A1 (ko) 도로 세척 기능을 갖는 광고 펜스
KR101360398B1 (ko) 누음 방지와 회절 및 대기오염원 저감이 가능한 방음벽
RU2417827C2 (ru) Элемент для контакта газа с жидкостью (варианты) и способ покрытия входного края для воздуха контактного элемента
JP2007017118A (ja) レンジフード用消音装置
EP1013831A2 (en) Protective barrier
KR102086710B1 (ko) 광촉매작용 포장도로를 주행하는 차량에 구비되어 광촉매 활성화를 위한 자체 청소기능을 가지는 uv 조사 램프 장치
JP2005314972A (ja) トンネル坑内空気浄化装置及び坑内空気換気方法
KR200391820Y1 (ko) 광촉매가 코팅된 도로주변 시설물
JP3475287B2 (ja) 防音パネルの洗浄構造及びこの洗浄構造を備えた防音壁
JP2009183919A (ja) 空気浄化装置
JP4005433B2 (ja) 防音パネルの洗浄構造及びこの洗浄構造を備えた防音壁
JP2001064921A (ja) 大気浄化防音パネル
JP4205244B2 (ja) NOx浄化用遮音壁
KR20030092773A (ko) 흡음 및 오염물질제거 기능을 갖는 도로용 분리대
NL1034614C2 (nl) Geluidsscherm, schermelement en vangrails.
JP2004204620A (ja) 防音パネル及び防音壁
KR102118949B1 (ko) 분진비산방지가림막 모듈 및 상기 모듈을 포함하는 건물해체용 분진비산방지가림막
JP4743678B2 (ja) 吸音パネル
KR200359711Y1 (ko) 지하철 승강장용 스크린 도어
JP4139879B2 (ja) NOx浄化型道路遮音壁

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3475289

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090926

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100926

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100926

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110926

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110926

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120926

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120926

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130926

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140926

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term