JP3474348B2 - ろ過エレメント - Google Patents

ろ過エレメント

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JP3474348B2
JP3474348B2 JP03420096A JP3420096A JP3474348B2 JP 3474348 B2 JP3474348 B2 JP 3474348B2 JP 03420096 A JP03420096 A JP 03420096A JP 3420096 A JP3420096 A JP 3420096A JP 3474348 B2 JP3474348 B2 JP 3474348B2
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Inventor
晋一 柳元
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東洋エレメント工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はろ過エレメント、詳
しくは放電加工用の水、工業用水、一般産業用の液体、
油その他の流体のろ過に好適に用いられるろ過エレメン
トに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、中空円筒状に形成されたろ材の両
端部を端板で閉塞し、ろ材を支持する金属製多孔内筒を
ろ材の内周側に位置させて各端板に固着して一体化した
ろ過エレメントが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のろ過エレメント
では、工場で製造されたろ材、端板、多孔内筒とが一体
化したろ過エレメントを分解することが容易でないた
め、使用により寿命になると、ろ過エレメント全部を廃
棄しなければならず、特に大型のろ過エレメントにあっ
ては省資源、廃棄物処理等の見地からも好ましいものと
はいえなかった。
【0004】本発明は、特に省資源、廃棄物処理等の見
地から上記のような不都合を解消すべく、ろ過エレメン
トの構造を改良し、従来消耗品の一部として使用後廃棄
されていた多孔内筒を繰り返し使用することができ、製
造も簡単なろ過エレメントを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、中空筒状に形
成されたろ材の軸方向の両端部を端板で閉塞し、軸方向
にスリットを形成した多孔内筒を、その弾性を利用して
スリット幅を狭めるように収縮させてろ材の内周側に嵌
挿して端板に係止することにより固定してなるろ過エレ
メントである。多孔内筒の軸方向にスリットを形成した
ため、ろ過エレメントの製造にあたり、ろ材の軸方向の
両端部を端板で閉塞、固定した後、多孔内筒をその弾性
を利用してスリット幅を狭めるように収縮させて(直径
を小さくさせて)ろ材の内周側に嵌挿して端板に係止す
ることにより固定されるので、組み立てが簡単であり、
使用後は、係止状態を解除して多孔内筒を引き抜いて取
り外し、再利用に供することができる。廃棄処分上問題
となりやすい金属製の多孔内筒を再利用することができ
るので、ろ過エレメントの廃棄処分も容易となる。多孔
内筒はろ過エレメントを取り付ける際等、軸方向にかか
る押圧力を受けてろ材を支持し、強度を保つ。
【0006】前記ろ過エレメントにおいて、前記多孔内
筒の軸方向の両端部に形成した段部を前記端板に係止し
たものである。また、前記ろ過エレメントにおいて、前
記多孔内筒の軸方向の両端部を前記端板に形成した段部
に係止したものである。簡単な構造により、多孔内筒を
端板に係止することができ、脱着も容易である。また、
多孔内筒は端板に確実に係止されるので、多孔内筒が使
用中に動いてろ材内周の一部に偏り力がかかることによ
るろ材の変形、破損を防ぐことができる。
【0007】前記ろ過エレメントにおいて、流体が通過
可能な通過孔を有する、ろ過器のセンターパイプの外周
に取り付けて使用するろ過エレメントであって、前記多
孔内筒の内面には前記センターパイプに接触可能な凸部
を形成したものである。多孔内筒の剛性が保たれるのは
勿論、ろ過圧に対しても、多孔内筒の凸部がセンターパ
イプに接触して強度を保つことができる。
【0008】前記ろ過エレメントにおいて、前記凸部は
前記多孔内筒の内面の周方向に複数条形成されているも
のである。多孔内筒の剛性を確実に保持し、センターパ
イプへの接触を均等にして取り付けを確実にし、エレメ
ントの保形性に優れる。
【0009】前記ろ過エレメントにおいて、ろ材の内周
側に嵌挿した前記多孔内筒の前記スリットにスペーサー
を嵌入してなるものである。多孔内筒の端板への係止を
確実にし、合成樹脂製の多孔内筒に好適である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基い
て説明する。図1はろ過エレメント3を取り付けたろ過
器1の片側断面図、図2,3,4はろ過エレメント3の
片側断面図、図5は多孔内筒15嵌挿前のろ過エレメン
ト3の斜視図、図6はスペーサー23を用いたろ過エレ
メント3の切欠斜視図である。図2のろ過エレメント3
は図1のろ過器1に示したものであり、図3〜6の各ろ
過エレメントは図1のろ過器に適用することができるも
のである。
【0011】図1において、ろ過エレメント3は、ろ過
器1のケーシング31の台部32に立設したセンターパ
イプ33の外周に、二段重ねで取り付けられている。セ
ンターパイプ33の周面には多数の通過孔34が穿設さ
れ、一方端部35は閉塞されており、流体は入口36か
らろ過器1内に入り、ろ過エレメント3でろ過され、セ
ンターパイプ33を通って出口37から流出する。この
逆の経路を辿るようにしてもよい。符号38はろ過エレ
メント3の受け板、符号39は螺着等の適宜手段により
ろ過エレメントを固定する押さえ部材、符号40,4
1,42はパッキンである。
【0012】ろ過エレメント3は、ろ材5と端板6,7
とろ材5の内周側に嵌挿された多孔内筒15とから構成
されている。ろ材5は、ろ紙に形成したほぼ平行な多数
の折り筋を平断面ほぼ菊花状となるようにひだ折りする
ことにより、全体が中空円筒状に形成されているが、ろ
材5の構成はこのようなひだ折りに限定されるものでは
ない。そして、ろ材5の高さ方向(軸方向)の両端部に
は、端板6,7が固定され、ろ材5の両端部が閉塞され
ている。
【0013】端板6,7はセンターパイプ33に適合可
能な中心孔を有する円板状をなしており、その内周側に
は角部8,9が形成されている。端板6,7は金属製と
してろ材5と接着してもよいし、合成樹脂によりろ材5
と一体的に成形したものを用いることもできる。図1,
2,4の端板6,7は合成樹脂によりろ材5と一体的に
成形した例、図3の端板6,7は金属製の例を示す。
【0014】ろ材5を支持する多孔内筒15は、湾曲し
たほぼ円筒体に形成され、その軸方向には図5に示すよ
うにスリット16が形成されているものである。図2,
3に示す態様では、多孔内筒15の軸方向の両端部に形
成した段部18,19が、端板6,7形成した角部8,
9にそれぞれ係止されて固定されるようになっている。
これにより、ろ過エレメント3を固定する押さえ部材3
9の締め付け等により端板6,7(及びろ材)にかかる
力を多孔内筒15で受けることができ、ろ材5の変形が
防がれる。
【0015】多孔内筒15の端板6,7への係止の態様
は上記のものに限定されるものではなく、段部の形状そ
の他、他の態様により係止するようにしてもよい。例え
ば、図4に示すように、端板6,7に内周側に段部8
a,9aを形成し、その段部に、軸方向の両端部に段部
を形成していない多孔内筒15の両端部を係止するよう
にしてもよい。
【0016】また、多孔内筒15の内面には、周方向に
複数条の凸部21が形成されており、この凸部21はセ
ンターパイプ33に接触可能になっている。したがっ
て、多孔内筒の剛性が保たれるのは勿論、ろ過圧に対し
ても、凸部21がセンターパイプ33に接触して強度を
保つことができる。この凸部21は、図1,2,4に示
すように多孔内筒15自体に加工を施して形成する他、
例えば、図3に示すように、リング状部材等の別部材2
1aを多孔内筒15の内面に固着することによって形成
してもよい。
【0017】多孔内筒15は、金属製のものを用いても
よいし、合成樹脂製のものを用いてもよい。図6に示す
ように、ろ材5の内周側に嵌挿した合成樹脂製の多孔内
筒15のスリット16にスペーサー23を嵌入するよう
にしてもよい。合成樹脂製のものは一般に金属製のもの
よりも剛性が低いので、この例は、多孔内筒15を合成
樹脂で成形する場合に適している。図示のとおり、スペ
ーサー23に突条24(又は凹部)を形成し、一方、こ
れに対応する凹部15a(又は凸部)を多孔内筒15に
形成すると、両者が係合して確実にセットされる。図示
していないが、前記した凸部21をこの多孔内筒15の
内面に形成してよいのは勿論である。ろ材5及び端板
6,7の構成は図2〜4に示すろ過エレメントの構成と
同じにすることができる。
【0018】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明は上記したものに限定されるものではなく、本発
明の範囲で適宜変更、付加等して実施することができ
る。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、従来消耗品の一部とし
て廃棄されていた多孔内筒を繰り返し使用することがで
きるので、省資源等の見地からもきわめて有益であり、
また、ろ過エレメントの製造も簡素化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】ろ過エレメント3を取り付けたろ過器1の片側
断面図である。
【図2】ろ過エレメント3の片側断面図である。
【図3】ろ過エレメント3の片側断面図である。
【図4】ろ過エレメント3の片側断面図である。
【図5】多孔内筒15嵌挿前のろ過エレメント3の斜視
図である。
【図6】スペーサー23を用いたろ過エレメント3の切
欠斜視図である。
【符号の説明】
1 ろ過器 3 ろ過エレメント 5 ろ材 6,7 端板 8,9 端板に形成した角部 8a,9a 端板に形成した段部 16 スリット 18,19 多孔内筒の段部 21 凸部 23 スペーサー 33 センターパイプ 34 通過孔

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空筒状に形成されたろ材の軸方向の両
    端部を端板で閉塞し、軸方向にスリットを形成した多孔
    内筒を、その弾性を利用してスリット幅を狭めるように
    収縮させてろ材の内周側に嵌挿して端板に係止すること
    により固定してなるろ過エレメント。
  2. 【請求項2】 前記多孔内筒の軸方向の両端部に形成し
    た段部を前記端板に係止してなる請求項1記載のろ過エ
    レメント。
  3. 【請求項3】 前記多孔内筒の軸方向の両端部を前記端
    板に形成した段部に係止してなる請求項1記載のろ過エ
    レメント。
  4. 【請求項4】 流体が通過可能な通過孔を有する、ろ過
    器のセンターパイプの外周に取り付けて使用するろ過エ
    レメントであって、前記多孔内筒の内面には前記センタ
    ーパイプに接触可能な凸部を形成してなる請求項1,2
    又は3記載のろ過エレメント。
  5. 【請求項5】 前記凸部は前記多孔内筒の内面の周方向
    に複数条形成されている請求項4記載のろ過エレメン
    ト。
  6. 【請求項6】 ろ材の内周側に嵌挿した前記多孔内筒の
    前記スリットにスペーサーを嵌入してなる請求項1,
    2,3,4又は5記載のろ過エレメント。
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