JP3473674B2 - 車両用減衰力制御装置 - Google Patents

車両用減衰力制御装置

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JP3473674B2
JP3473674B2 JP30294097A JP30294097A JP3473674B2 JP 3473674 B2 JP3473674 B2 JP 3473674B2 JP 30294097 A JP30294097 A JP 30294097A JP 30294097 A JP30294097 A JP 30294097A JP 3473674 B2 JP3473674 B2 JP 3473674B2
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聡 鈴木
正博 村田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のばね上部材
とばね下部材との間に配設される液圧緩衝装置(ショッ
クアブソーバ)の減衰力を制御する車両用減衰力制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の減衰力制御装置の一例が、例えば
特開平5−294122号に開示されている。この減衰
力制御装置は、いわゆるスカイフック制御理論を採用し
て液圧緩衝装置の減衰力を制御しており、車両のばね上
部材とばね下部材との相対速度とばね上部材の上下方向
の速度とにもとづいて減衰力を制御しており、これによ
り、路面からの上下入力にもとづくばね上部材の上下振
動の抑制効果を高めている。
【0003】また、車両の乗心地を確保するためには、
液圧緩衝装置を構成するピストンロッドの変位速度が低
い領域で、減衰力は小さい方が望ましい。一方、車両の
良好な操縦安定性を確保するためには、ピストンロッド
の変位速度が高い領域で減衰力は大きい方が望ましい。
一般には、ピストンロッドの変位速度が0.1〜0.3
m/sを越えた点で、減衰力特性(ピストンロッドの変
位速度に対する減衰力の関係を示す特性)の勾配を減少
させることにより、乗心地と操縦安定性とを両立させ得
ることが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】研究の結果、車両の乗
心地及び操縦安定性は、ピストンロッドの変位速度が非
常に低い領域(例えば、0.02m/s以下の領域;以
下、低速域と称す)における減衰力特性にも大きく依存
することがわかった。
【0005】しかし、このように低速域の減衰力特性に
依存して車両の乗心地や操縦安定性が大きく変化するこ
とについては、従来、認識されておらず、車両の乗心地
及び操縦安定性を向上させるうえで、この低速域におけ
る減衰力特性を如何に制御するかが重要となる。
【0006】そこで、本発明では、この低速域における
減衰力特性を制御することで、特に車両の旋回時の乗心
地や操縦安定性を向上させ得る車両用減衰力制御装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の車両用
減衰力制御装置は、左右の車輪に対応してそれぞれ配設
され、車両のばね上部材とばね下部材との間に生じる振
動を所定の減衰力で減衰させると共に、ばね上部材とば
ね下部材との相対速度が低速の領域(0.02m/s以
下の領域)で減衰力可変機能を有する液圧緩衝手段と、
操舵ハンドルの操舵状態(操舵角・操舵トルク)を検出
する操舵状態検出手段と、操舵状態検出手段で検出され
操舵角・操舵トルクの絶対値が所定値以上となった場
合に旋回外輪側の液圧緩衝手段の減衰力を予め定められ
た所定値にまで増大させ、かつ、予め設定される所定期
間その減衰力を継続させる制御手段とを備えて構成す
る。
【0008】操舵状態検出手段によって操舵角や操舵ト
ルクなどの操舵状態を検出することで、操舵に伴って生
じる荷重移動の推移を、実際に荷重移動が生じる前に把
握する。そして、制御手段によって、荷重移動が生じる
前に旋回外輪側の液圧緩衝手段の減衰力を予め設定され
る所定期間増大させることで、車両の姿勢変化や操縦安
定性を最適に制御する。
【0009】姿勢変化する際の極初期の車体の動きは、
その後の姿勢変化に大きく影響を及ぼす。そこで、操舵
に対する車両の姿勢変化が発生する極初期の段階(操舵
初期)で、旋回外輪側の液圧緩衝手段の減衰力を制御す
ることで、操舵に伴って姿勢変化する極初期の車両の動
きが抑制される。
【0010】また、操舵状態検出手段で検出された操舵
状態に基づいて、制御手段によって旋回外輪側となる液
圧緩衝手段の減衰力を増大させるように制御することで
以下のような利点がある。操舵に伴う荷重移動によっ
て、旋回外輪側の液圧緩衝手段には縮み方向の力が作用
する。また、車両が旋回する方向は、操舵状態検出手段
の検出結果より直ちに検知される。そこで、旋回外輪側
となる液圧緩衝手段の減衰力を、舵が入る瞬間となる操
舵初期に増大させることで、旋回初期における、旋回外
輪側の車体の沈み込みが抑制される。
【0011】さらに、上述した制御手段が、上述した所
定期間経過後の旋回時においても、液圧緩衝手段の減衰
を操舵状態検出手段の検出結果(操舵角/操舵速度
操舵トルク/トルク速度)に基づいて制御する。このよ
うにすれば、操舵初期の減衰力制御に続き、旋回時の減
衰力制御を実施することで、旋回中の減衰力制御の効果
を十分に発揮させることができ、旋回時における、より
好適な乗心地或いはより好適な操縦安定性を得ることが
できる。
【0012】舵状態検出手段が操舵角を検出するもの
である場合に、制御手段が、上述した所定期間経過後
旋回時に操舵状態検出手段で検出された操舵角から算
出される操舵速度に基づいて液圧緩衝手段の減衰力を制
する
【0013】なお、操舵ハンドルの操作量(操舵角)を
もとに、操舵方向、操舵角、舵角速度等が求められ、こ
れらの値から車両がどのように旋回するかを判断するこ
とができる。制御手段では、このような操舵状態検出手
段の検出結果をもとに車両の旋回状態を判断し、液圧緩
衝手段の減衰力を制御する。
【0014】一方、操舵状態検出手段が操舵トルクを検
出するものである場合がある。操舵トルクは操舵ハンド
ルに付与される操作力である。この場合には、制御手段
が、上述した所定期間経過後の旋回時に操舵状態検出手
段で検出された操舵トルクと操舵トルクの時間変化率に
基づいて液圧緩衝手段の減衰力を制御する。
【0015】操舵ハンドルに付与される操作力(操舵ト
ルク)をもとに、操舵方向、操舵力の変化速度等が求め
られ、これらの値から車両がどのように旋回するかを判
断することができる。制御手段では、このような操舵状
態検出手段の検出結果をもとに車両の旋回状態を判断
し、左右の液圧緩衝手段の減衰力を制御する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につき、
添付図面を参照して説明する。
【0017】図1に第1の実施形態にかかる減衰力制御
装置を搭載した車両を概略的に示す。車体200の左右
には、サスペンションアーム211,212を介して、
それぞれ左右の車輪L、Rが連結されている。操舵ハン
ドル201に連結された操舵軸202には、操舵ハンド
ル201の操作量を検出する操舵角センサ220を配設
している。車体200と左右のサスペンションアーム2
11,212との間には、コイルスプリング10cを備
えたショックアブソーバ10を配設しており、このショ
ックアブソーバ10によって、車体200に発生する上
下方向の振動を減衰させている。また、車速を検出する
車速センサ203を備えている。
【0018】左右のショックアブソーバ10は、後に説
明するように、それぞれアクチュエータ2L、2Rを備
えており、このアクチュエータ2L、2Rを駆動制御す
ることで、発生させる減衰力を調整し得る機構となって
いる。
【0019】図2に示すように、電子制御装置(以下
「ECU」と称す。)230には、車速センサ203、
操舵角センサ220の検出結果の他、図示を省略した
が、後述するピストンロッド16の変位位置を検出する
ストロークセンサ、車体200に作用する上下方向の加
速度を検出する上下加速度センサ等の検出結果が与えら
れ、ECU230では、これらの検出結果をもとに後述
する演算処理を実行し、この演算結果をもとに、アクチ
ュエータ2L、2Rの駆動制御を実施している。
【0020】ここで、操舵角センサ220について説明
する。操舵角センサ220は、図3に示すように、2つ
のフォトインタラプタ221,222を有しており、各
フォトインタラプタ221,222は、図4に示すよう
に、操舵ハンドル201と一体的に回転する円盤状のス
リット板223を挟むように配設した、1組の発光部と
受光部とを備えて構成している。フォトインタラプタ2
21を例に説明すると、図5に示すように、発光部22
1aの光がスリット板223のスリットを通過して受光
部221bで受光される間は、ONを示すLowレベルの
信号が出力され、発光部221aの光がスリット板22
3に遮られて受光部221bが非受光となる間は、OF
Fを示すHighレベルの信号が出力される。このようにし
て、フォトインタラプタ221及び222からは2値信
号SS1及びSS2がそれぞれ出力されるが、この2値
信号SS1及びSS2は、図5に示すように、スリット
板223の回転方向(操舵ハンドルの回転方向)に応
じ、所定の位相差を持つように設定されており、回転方
向に応じた位相差を持った2値信号SS1及びSS2が
ECU230に与えられる。ECU230では、2値信
号SS1及びSS2の位相差をもとに操舵ハンドルの回
転方向を検知する。
【0021】次に、ショックアブソーバ10について説
明する。 図6に示すように、ショックアブソーバ10
は、ピストンロッド16と外筒18とを備えている。外
筒18の外周にはガイド10aが固定され、ピストンロ
ッドの上端部分にはブラケット10bが掛止されてい
る。また、ガイド10aとブラケット10bの間には、
前出のコイルスプリング10cが配設されており、この
コイルスプリング10cにより車体が弾力的に支えられ
ている。
【0022】外筒18の内部には、内筒20が外筒18
と同軸に配設されている。外筒18と内筒20との間に
は、環状室21が形成されている。外筒18の上端に
は、ロッドガイド22が嵌挿されている。ロッドガイド
22は大径部22aと小径部22bとを有する円柱状の
剛性部材である。小径部22bの外周面は内筒20の内
周面と係合し、大径部22aの外周面は外筒18の内周
面と係合している。ロッドガイド22には、その中央部
に貫通穴が設けられている。貫通穴には、ピストンロッ
ド16が液密かつ摺動可能に挿通されている。また、外
筒18の上端には、キャップ24が、その中央をピスト
ンロッド16が貫通するように固定されている。
【0023】ピストンロッド16は、その下端部分を小
径とした円柱状の部材である。ピストンロッド16はそ
の小径部が内筒20の内部に収容されるように配置され
ている。ピストンロッド16には、内筒20の内部に収
容される位置に、リバウンドストッパ26及ぴリバウン
ドストッパプレート28が装着されている。
【0024】リバウンドストッパプレート28は環状の
剛性部材であり、ピストンロッド16の外周に固定され
ている。また、リバウンドストッパ26は弾性を有する
環状部材であり、リバウンドストッパプレート28の上
部に装着されている。ピストンロッド16が上方へ所定
距離変位すると、リバウンドストッパ26がロッドガイ
ド22と当接し、ピストンロッド16の更なる変位が規
制される。
【0025】ピストンロッド16の下端部分には、サブ
ピストン30及びメインピストン32が固定され、上側
からサブピストン30、メインピストン32の順で取り
付けられている。内筒20の内部空間は、サブピストン
30及びメインピストン32により、サブピストン30
より上方の上室34と、サブピストン30とメインピス
トン32との間の中室36と、メインピストン32より
下方の下室38とに区画されている。
【0026】サブピストン30及びメインピストン32
は、それぞれ上室34と中室36との間及び中室36と
下室38との間での流体の流通を許容するオリフィス及
び弁機構を備えており、ピストンロッド16の進退動に
応じて減衰力を発生させる。これらサブピストン30及
びメインピストン32の構成の詳細については後述す
る。
【0027】ピストンロッド16の内部には、その軸方
向に貫通する通路40が設けられている。通路40は、
大径部40aと、大径部40aの下方へ延びる小径部4
0bとを備えている。通路40の大径部40aと小径部
40bとの境界部分は、段差40cが形成されている。
この通路40の大径部40aには、調整ロッド42が挿
入されている。
【0028】外筒18の下端には、べースバルブ41が
固定されている。べ一スバルブ41は、下室38と環状
室21との流体の流通を許容するように構成されてい
る。外筒18の内部には、作動流体が、内筒20の内部
空間を充満すると共に、環状室21を所定の高さまで満
たすように収容されている。
【0029】調整ロッド42の上端は、ピストンロッド
16の上部へ達しており、車体200に取り付けられた
アクチュエータ2L、2Rと係合している。アクチュエ
ータ2L、2Rは、駆動源として、例えばステッピング
モータを備えており、ECU230からの信号に応じて
調整ロッド42を回転させる。
【0030】次に、図7を参照して、サブピストン3
0、メインピストン32、及びその周辺部分の構成につ
いて説明する。図7は、サブピストン30、メインピス
トン32、及びその周辺部分の拡大図である。なお、図
7の左半分には、上室34側から下室38側への流体の
流通を許容する構成部分を示し、また、図7の右半分に
は下室38側から上室34側への流体の流通を許容する
構成部分を示す。
【0031】図7に示すように、調整ロッド42は、減
衰力可変機構の一つであり、通路40の大径部40aの
内径よりも小さな外径を有する小径部42aと、小径部
42aの下端部分に形成された円錐部42bとを備えて
いる。調整ロッド42は、円錐部42bの先端が通路4
0の小径部40bへ進入するように配置されている。円
錐部42bの外周面と、通路40の段差40cとの間に
はクリアランスCが形成されている。
【0032】調整ロッド42の外周の小径部42aより
上方の部位にはOリング43が装着されている。Oリン
グ43により、調整ロッド42の小径部42aの外周と
通路40の大径部40aの内周との間に、環状の連通空
間44が画成されている。この連通空間44は、クリア
ランスCを介して、通路40の小径部40bの内部空間
と連通している。
【0033】ピストンロッド16には、その径方向に延
びて、上室34と連通空間44とを連通する連通路46
が設けられている。更に、ピストンロッド16には、そ
の径方向に延びて、通路40の小径部40bの内部空間
と中室36とを連通する連通路47が設けられている。
【0034】調整ロッド42は、図示しないネジ部にお
いて、通路40の大径部4Oaと螺合しており、その上
端部がアクチュエータ2L、2Rと係合している。この
ため、アクチュエータ2により調整ロッド42を回転操
作し、これにより調整ロッド42の開度位置(上下位
置)を変化させることで、クリアランスCを調整するこ
とができる。
【0035】ピストンロッド16の小径部分の外周に
は、大径部16a側(図7では上側)から順に、ストッ
パプレート48、リーフシート49、リーフバルブ5
0、サブピストン30、リーフバルブ54、及びリーフ
シート56が嵌着されている。
【0036】リーフバルブ50、54は、薄板材より構
成された低い曲げ剛性を有する部材である。サブピスト
ン30の上端面及び下端面には、それぞれ、環状溝58
及び60が設けられている。リーフバルブ50及び54
は、それぞれ、環状溝58及び60を閉塞するように配
設されている。また、サブピストン30には、環状溝5
8の内部空間と中室36とを連通する貫通通路62、及
び、環状溝60の内部空間と上室34とを連通する貫通
通路64が設けられている。
【0037】リーフバルブ50は、中室36の液圧が上
室34の液圧に比して所定の開弁圧P1だけ高圧となっ
た場合に撓み変形することで開弁し、中室36から上室
34へ向かう作動流体の流れを許容する。また、リーフ
バルブ54は、上室34の液圧が中室36の液圧に比し
て所定の開弁圧P2だけ高圧となった場合に撓み変形す
ることで開弁し、上室34から中室36へ向かう作動流
体の流れを許容する。
【0038】サブピストン30の外周には、ピストンリ
ング66が装着されている。ピストンリング66により
サブピストン30と内筒20との間のシール性が確保さ
れている。ピストンロッド16の外周のリーフシート5
6の更に下方には、上側から順に、連通部材68、リー
フシート70、スペーサ72、スプリングシート74、
及びスペーサ76が嵌着されている。
【0039】連通部材68は、その径方向を貫通し、ピ
ストンロッド16の連通路47と連通する連通路77を
備えている。また、スペーサ76の外周には、スプリン
グシート78が軸方向に摺動可能に嵌着されている。ス
プリングシート74とスプリングシート78との間に
は、スプリング80が配設されている。
【0040】ピストンロッド16の外周のスペーサ76
の更に下方には、上側から順に、リーフバルブ82、メ
インピストン32、及び、リーフバルブ86が嵌着され
ている。メインピストン32の上端面には、複数のシー
ト面92が設けられている。また、メインピストン32
の下端面には、複数のシート面94が、シート面92に
対応しない位置に設けられている。リーフバルブ82及
び86は複数枚の薄板材を重ねてなる部材であり、それ
ぞれシート面92及び94の頂面に当接するように配設
されている。また、メインピストン32の外周にはピス
トンリング95が装着されている。ピストンリング95
により、メインピストン32と内筒20との間のシール
性が確保されている。
【0041】メインピストン32には、その軸方向を貫
通する貫通通路96及び98が設けられている。貫通通
路96は、その上端部においてシート面92の間の凹部
に開口し、その下端部においてシート面94の頂面に開
口するように構成されている。また、貫通通路98は、
その上端部においてシート面92の頂面に開口し、その
下端部においてシート面94の間の凹部に開口するよう
に構成されている。
【0042】リーフバルブ82を構成する最もメインピ
ストン32側の薄板材には、リーフバルブ82がシート
面92に当接した状態で、貫通通路98と中室36とを
連通させる第1オリフィス(図示せず)が形成されてい
る。また、リーフバルブ86を構成する最もメインピス
トン32側の薄板材には、リーフバルブ86がシート面
94に当接した状態で、貫通通路96と下室38とを連
通させる第2オリフィス(図示せず)が形成されてい
る。
【0043】ピストンロッド16の外周のリーフバルブ
86の更に下方には、スペーサ99が嵌着されている。
また、ピストンロッド16の下端部にはネジ部16cが
形成されており、このネジ部16cにはスプリングシー
ト100が螺着されている。スペーサ99の外周にはス
プリングシート102が軸方向に摺動可能に嵌着されて
いる。スプリングシート102とスプリングシート10
0との間にはスプリング104が配設されている。
【0044】ピストンロッド16の小径部分の下端に
は、通路40を塞ぐスクリュー105が装着されてい
る。このため、通路40と下室38との連通は遮断さ
れ、通路40は上室34及び中室36とのみ連通してい
る。
【0045】ピストンロッド16の下部の小径部分の外
周に配設された部材は、スプリングシート100によ
り、大径部16aと小径部分との境界の段差面に向けて
押圧されることで、ピストンロッド16に一体に固定さ
れている。
【0046】リーフバルブ82及び86は、それぞれ、
スプリング80及び104の付勢力により、メインピス
トン32のシート面92及び94の頂面に向けて押圧さ
れている。リーフバルブ82は、下室38の液圧が中室
36の液圧に比して所定の開弁圧P3以上の高圧になる
と、スプリング80の付勢力に抗して上向きに撓み変形
することで開弁し、下室38から中室36へ向かう作動
流体の流れを許容する。また、リーフバルブ86は、中
室36の液圧が下室38の液圧に比して所定の開弁圧P
4以上の高圧になると、スプリング104の付勢力に抗
して下向きに撓み変形することで開弁し、中室36から
下室38へ向かう作動流体の流れを許容する。
【0047】本実施形態において、リーフバルブ50及
び54が低剛性の薄板部材より構成されていることで、
これらの開弁圧P1、P2は非常に小さな値に設定され
ている。一方、リーフバルブ82、86がそれぞれスプ
リング80、104により押圧されていることで、これ
らの開弁圧P3及びP4は比較的大きな値に設定されて
いる。
【0048】次に、ショックアブソーバ10の動作につ
いて説明する。図8はショックアブソーバ10により実
現される減衰力特性を示す。図8において、横軸はピス
トンロッド16の変位速度Vを示し、また、縦軸は、シ
ョックアブソーバ10が発生する減衰力Fを示してい
る。なお、図8において、ピストンロッド16が内筒2
0から退出する方向、すなわち、伸長方向に変位する場
合の減衰力Fを正として示している。
【0049】ピストンロッド16が伸長方向に変位する
と、上室34の容積が減少すると共に、下室38の容積
は増加する。これらの容積変化を補償するために、作動
流体が上室34から中室36を経て下室38へ流入す
る。更に、ピストンロッド16が内筒20から退出する
ことで、内筒20の容積が増加する。この内筒20の容
積の増加を補償するため、作動流体が環状室21からべ
一スバルブ41を介して下室38へ流入する。
【0050】ピストンロッド16の変位速度Vが十分に
低速である場合、上室34と中室36との間の差圧、及
び、中室36と下室38との間の差圧は小さく、リーフ
バルブ54、及び、リーフバルブ86は何れも閉弁状態
に保持される。このため、上室34内の作動流体は、ピ
ストンロッド16の連通路46、連通空間44、クリア
ランスC、通路40の小径部40b、連通路47、及
び、連通部材68の連通路77からなる流路(以下、バ
イパス通路と称す)を通って、中室36へ流入する。ま
た、中室36内の作動流体は、メインピストン32の貫
通通路96及び第2オリフィスを通って下室38へ流入
する。
【0051】この場合、作動流体がバイパス通路及び第
2オリフィスを経由して流通する際に、流通抵抗に伴う
減衰力が発生する。ショックアブソーバ10が発揮する
減衰力Fは、作動流体が上室34から中室36へ流通す
る際の流通抵抗R1に応じて発生する減衰力Faと、作
動流体が中室36から下室38へ流通する際の流通抵抗
R2に応じて発生する減衰力Fbとの和となる。このた
め。図8に符号A1で示すように、減衰力Fは変位速度
Vの増加に伴って大きな勾配で立ち上がる。
【0052】作動流体が上室34から中室36へ流通す
る際の流通抵抗R1が増加すると、上室34と中室36
との間の差圧が上昇する。また、作動流体が中室36か
ら下室38へ流通する際の流通抵抗R2が増加すると、
中室36と下室38との間の差圧が上昇する。そして、
上室34と中室36との間の差圧がリーフバルブ54の
開弁圧P2に達するまで変位速度Vが上昇すると、リー
フバルブ54が開弁する。以下、リーフバルブ54が開
弁する際のピストンロッド16の変位速度V及びショッ
クアブソーバ10が発生する減衰力Fを、それぞれ第1
開弁速度V1及び第1開弁減衰力F1と称する。上述の
如く、第1開弁減衰力F1が非常に小さな値、例えば、
3〜5kgfとなるように、リーフバルブ54の開弁圧
P2を十分に小さく設定している。このようにリーフバ
ルブ54の開弁圧P2が設定された場合、第1開弁速度
V1は0.05m/s以下の非常に低い速度となる。
【0053】リーフバルブ54が開弁すると、上室34
から中室36への流体の移動は、バイパス通路と共に貫
通通路64を介して行なわれるようになる。このため、
作動流体が上室34から中室36へ向けて流通する際の
流通抵抗R1が減少する。そして、流通抵抗R1が減少
することで、図8に符号A2を付して示すように、変位
速度Vが第1開弁速度V1を上回った領域では、減衰力
Fの増加勾配が減少する。
【0054】変位速度Vが更に増加し、中室36と下室
38との間の差圧がリーブバルブ86の開弁圧P4に達
すると、リーフバルブ86が開弁する。以下、リーフバ
ルブ86が開弁する際の変位速度V及び減衰力Fを、そ
れぞれ、第2開弁速度V2、及び、第2開弁減衰力F2
と称する。本実施形態では第2開弁減衰力F2が例えば
50kgf程度になるように、リーフバルブ86の開弁
圧P4を設定している。この場合、第2開弁速度V2は
0.2m/s程度の値となる。
【0055】リーフバルブ86が開弁すると、中室36
から下室38へ至る流路の流路面積が増大することで、
作動流体が中室36から下室38へ向けて流通する際の
流通抵抗R2は小さくなる。このため、図8に符号A3
で示すように、変位速度Vが第2開弁速度V2を上回っ
た領域では、減衰力Fの増加勾配は更に減少する。
【0056】一方、ピストンロッド16が内筒20へ進
入する方向、すなわち、収縮方向に変位する場合には、
上室34の容積が増加すると共に、下室38の容積が減
少する。これらの容積変化を補償するために、作動流体
が、下室38から、中室36を経て、上室34へ流入す
る。また、ピストンロッド16が内筒20へ進入するこ
とで、内筒20の容積が減少する。かかる内筒20の容
積減少を補償するため、作動流体が下室38からベース
バルブ41を介して環状室21へ流出する。
【0057】本実施形態において、リーフバルブ50の
開弁圧P1は、リーフバルブ54の開弁圧P2とほぼ一
致するように設けられている。このため、変位速度Vが
第1開弁速度V1にほぼ等しいv1に達し、減衰力Fが
第1開弁減衰力F1にほぼ等しいf1となった時点で、
リーフバルブ50が開弁する。また、リーフバルブ82
の開弁圧P3は、リーフバルブ86の開弁圧P4に比し
て若干小さくなるように設けられている。このため、変
位速度Vが第2開弁速度V2より小さいv2(例えば
0.15m/s程度)に達し、減衰力Fが第2開弁減衰
力F2より小さいf2(例えば30kgf程度)となっ
た時点で、リーフバルブ82が開弁する。なお、以下、
リーフバルブ50及び82が開弁する際のピストンロッ
ド16の変位速度であるv1及びv2をも、それぞれ第
1開弁速度及び第2開弁速度と称し、また、リーフバル
ブ50及び82が開弁する際の減衰力Fであるf1及び
f2をも、それぞれ、第1開弁減衰力、及び第2開弁減
衰力と称する。
【0058】従って、ピストンロッド16が収縮方向に
変位する場合においても、ピストンロッド16が伸長方
向へ変位する場合と同様に、ピストンロッド16の変位
速度Vが第1開弁速度v1に達するまでは、図8に符号
B1を付して示すように、減衰力Fは比較的大きな勾配
で立ち上がる。そして、変位速度Vが第1開弁速度v1
に達すると、リーフバルブ50が開弁することで、図8
に符号B2を付して示すように、減衰力Fの増加勾配は
減少する。更に、変位速度Vが第2開弁速度v2に達す
ると、リーフバルブ82が開弁することで、図8に符号
B3を付して示すように、減衰力Fの増加勾配は更に減
少する。
【0059】このようにショックアブソーバ10によれ
ば、ピストンロッド16の変位速度Vが、低速域(第1
開弁速度V1、v1以下の領域)から、高速域(第1開
弁速度V1、v1を超える領域)へと遷移するのに応じ
て、順次、減衰力Fの増加勾配が減少するような減衰力
特性が実現される。
【0060】ところで、バイパス通路の開度は、クリア
ランスCの大きさに応じて変化する。バイパス通路の開
度が大きいほど、作動流体がバイパス通路を流通する際
の流通抵抗は小さくなる。バイパス通路を流通する際の
流通抵抗が小さくなると、一定の変位速度Vに対して生
ずる上室34と中室36と間の差圧が小さくなり、減衰
力Fが小さくなる。すなわち、図8に符号a1、b1を
付して破線で示すように、減衰力特性の勾配は小さいも
のとなる。
【0061】従って、クリアランスCを調整すること
で、ピストンロッド16の変位速度Vが第1開弁速度V
1、v1よりも大きい領域、すなわち、高速域における
減衰力特性をほぼ一定に維持しつつ、第1開弁速度V
1、v1以下における減衰力特性を変化させることがで
きる。上述の如く、第1開弁速度V1、v1は0.05
m/s以下の低い値に設けられている。従って、本実施
形態に係るショックアブソーバ10によれば、クリアラ
ンスCを変化させることによって、高速域における減衰
力特性に影響を与えることなく、0.05m/s以下の
低速域におけるショックアブソーバ10の減衰力特性の
みを調整することができる。また、アクチュエータ2
L、2Rの駆動を制御してクリアランスCを段階的に変
化させることにより、ピストンロッド16の低速域にお
いてショックアブソーバ10の減衰力特性の勾配を段階
的に可変することも可能となる。
【0062】本実施形態に係るショックアブソーバ10
を用いて行なった実験によれば、低速域における減衰力
特性に依存して、車両の乗り心地及び操縦安定性が大き
く変化することがわかっている。例えば、クリアランス
Cを減少させて低速域における減衰力特性の勾配を増加
させると、旋回走行時のステアリングの保舵力が大きく
なることで、ステアリングの手応え感が増加する。ま
た、低速域における減衰力特性の変化に対して、旋回走
行時の車両のローリング速度、及び、操舵時における車
両のヨーイング変化の応答性は敏感に変化する。従っ
て、本実施形態に係るショックアブソーバ10によれ
ば、クリアランスCを調整し、低速域における減衰力特
性を変化させることで、より最適な乗り心地及び操縦安
定性を得ることができる。以下に説明する各実施形態で
は、ECU230において、主にこの低速域における減
衰力特性を制御する。
【0063】ここで、ECU230において実施され
る、ショックアブソーバ10の減衰力変更制御(減衰力
変更ルーチン)について、図9のフローチャートをもと
に説明する。なお、以下で説明する減衰力変更制御は、
例えば、前輪側に配設された左右のショックアブソーバ
10に対して適用される。
【0064】図9に示すルーチンは、図示しないイグニ
ションスイッチがオンされてからオフされるまでの間に
繰り返し実施される。
【0065】まず、S102で前回のルーチンで設定さ
れた制御ステップ数Lstep、Rstepを読み込むが、この
制御ステップ数Lstep、Rstepについては後のS112
で説明する。
【0066】続くS104では、操舵角センサ220の
検出結果を読み込み、続くS106では、S104で読
み込んだ操舵角センサ220の検出結果をもとに、操舵
角θ及び舵角速度dθ/dtを演算すると共に、操舵パ
ルスフラグfr、flをセットする。この操舵パルスフ
ラグfr、flは、操舵角センサ220から出力される
2値信号SS1、SS2に対応しており、SS1がON
の状態で操舵パルスフラグfrが1にセットされ、OF
Fの状態で0にリセットされる。同様にSS2がONの
状態でパルスフラグflが1にセットされ、OFFの状
態で0にリセットされる(図5参照)。
【0067】続くS108では、S106で演算された
操舵角θの絶対値が所定の操舵判定定数A以上であるか
を判定する。操舵角θの絶対値がA未満の場合には(S
108で「No」)、車両がほぼ直進状態であると判定
して、S110に進み、操舵初期判定フラグKを0にリ
セットした後、S112に進んで通常のスカイフック制
御が実施される。
【0068】S112では、ピストンロッド16の変位
量を検出するストロークセンサ、及び、ばね上部材(車
体200)に作用する上下方向加速度を検出する加速度
センサの検出結果より、ばね上部材の上下方向速度Zd
と、ばね上部材とばね下部材との上下方向の相対速度Y
dとを、左輪側と右輪側に対してそれぞれに演算する。
そして、この演算結果にもとづく速度比Zd/Ydに応
じ、目標となる制御ステップ数を、左輪側及び右輪側の
ショックアブソーバ10に対してそれぞれLstep、Rst
epとして設定する。この制御ステップ数は、左右のショ
ックアブソーバ10におけるアクチュエータ2L、2R
の駆動源となるステッピングモータの停止位置をどの位
置にするかを設定するものであり、この制御ステップ数
がショックアブソーバ10内における調整ロッド42の
上下位置に対応している。そして、その制御ステップ数
が大きいほど調整ロッド42によって形成される油路の
クリアランスCが小さくなって減衰力が増加し(減衰力
がハード側へ推移)、制御ステップ数が小さいほど油路
のクリアランスCが大きくなって減衰力が低下(減衰力
がソフト側へ推移)する機構となっている。
【0069】一方、S108で「Yes」と判定された
場合には、S114に進み、操舵初期判定フラグKを1
にセットしたのち、S116に進む。
【0070】S116では、前回のルーチンでK=0で
あるか、すなわち今回のルーチンで操舵初期判定フラグ
Kが0から1に変化したかを判定する。S116で「Y
es」と判定された場合には、S200として示す操舵
初期の減衰力制御に移行する。
【0071】図10にS200で実施される操舵初期の
減衰力制御のフローチャートを示す。
【0072】まず、S202では、S106で読み込ま
れた操舵パルスフラグfr、flをもとに、fl−fr
=1であるかを判定する。すなわち、このS202で
は、操舵パルスフラグfr、flのうち、いずれのフラ
グが先に1にセットされるかを判定している。図5よ
り、左操舵の場合にはSS2が先にONとなり、右操舵
の場合にはSS1が先にONとなる。従って、fl−f
r=1の場合には(S202で「Yes」)、操舵パル
スフラグflが先に1にセットされた状態であり、この
場合は左操舵として判定し、操舵パルスフラグfrが先
に1にセットされた場合には、fl−fr≠1となって
(S202で「No」)、この場合には右操舵として判
定する。この判定は、操舵角センサ220の検出結果と
して出力される2値信号SS1,SS2のON、OFF
状態をもとに実施されるため、複雑な演算処理を施すこ
となく、瞬時に操舵方向を判定することができる。
【0073】S202で「Yes」と判定された場合に
は、S204に進んで、左操舵の際の旋回外輪側となる
右輪側のショックアブソーバ10の制御ステップ数Rst
epを、予め設定した制御ステップ数H1に増大させる。
また、S202で「No」と判定された場合には、S2
06に進んで、右操舵の際の旋回外輪側となる左輪側の
ショックアブソーバ10の制御ステップ数Rstepを、予
め設定した制御ステップ数H1に増大させる。
【0074】続くS208では、タイマのカウント値T
をインクリメントした後、S210に進み、タイマのカ
ウント値Tと設定値Eとを比較する。この設定値Eは、
制御ステップ数をH1に増大させる継続時間を設定する
値であり、この設定値Eは、例えば、図11に示すよう
に車速Sに応じて設定される。カウント値T≦判定値E
の場合には、S210で「No」と判定されて再びS2
08に戻り、以降、カウント値T>判定値Eとなるま
で、S208,S210の処理が繰り返し実施される。
【0075】S210で「Yes」と判定された場合に
は、S212に進み、タイマのカウント値Tを0にリセ
ットする。この処理により、S200で示した操舵初期
の減衰力制御を終了し、続くS118に進む。
【0076】このように、舵が入る瞬間となる操舵初期
に、旋回外輪側となるショックアブソーバ10の減衰力
を、所定時間、増大させることにより、操舵初期(車体
のロール初期)における、旋回外輪側の車体200の沈
み込みを抑制することができ、これにより、車両の姿勢
を安定させることができる。
【0077】なお、S200として示す操舵初期の減衰
力制御は、操舵初期判定フラグKが0から1に変化した
タイミングでのみで実行され、前回のルーチンでも旋回
初期判定フラグKが1の場合には、S116で「No」
と判定され、S200を実行することなく、S118に
進む。
【0078】S118では、舵角速度|dθ/dt|が
旋回判定定数D以下であるかを判定する。S118で
「Yes」と判定された場合には、操舵ハンドル201
が比較的ゆっくりと操作され、旋回に伴う荷重移動も極
くわずかであり、この場合には、S112に進んで、通
常のスカイフック制御にもとづいて制御ステップ数Lst
ep、Rstepが設定される。
【0079】S118で「No」と判定された場合に
は、S300で示す旋回時の減衰力制御に移行する。S
300では、図12に示すフローチャートに沿って各処
理が実施され、まず、S302では、前のステップで、
左右のショックアブソーバ10に設定されている最新の
制御ステップ数Lstep、Rstepをもとに、Lstep≧Rst
epであるかを判定し、「Yes」の場合にはS304に
進み、大である側の制御ステップ数Lstepの値をHiと
おく。また、S302で「No」と判定された場合には
S306に進み、大である側の制御ステップ数Rstepを
Hiとおく。
【0080】このようにして、LstepとRstepのうち、
大である側の制御ステップ数をHiと置き、次に実施す
るS308では、設定された制御ステップ数Hiを基準
として、旋回時の制御ステップ数Lstep、Rstepを設定
する。この際、図13に示すようなマップが用いられ、
このマップには、操舵方向と操舵角θの大きさとに応じ
て、設定すべき制御ステップ数Lstep、Rstepが予め段
階的に設定されている。図中、実線がRstep、点線がL
stepの制御ステップ数を示し、Nは操舵角の中立位置、
B及びCは所定の操舵角を示し、B<Cである。
【0081】例えば、右操舵で操舵角θがC以上の場合
には、旋回外輪側となる左輪側のショックアブソーバ1
0の制御ステップ数LstepがHi+jに設定され、旋回
内輪側となる右輪側のショックアブソーバ10の制御ス
テップ数Rstepが、Hi+jより大きな制御ステップ数
となるHi+kに設定される。また、左操舵で操舵角θ
がB〜Cの範囲では、旋回外輪側となる右輪側のショッ
クアブソーバ10の制御ステップ数RstepがHiに設定
され、旋回内輪側となる左輪側のショックアブソーバ1
0の制御ステップ数Lstepが、Hiより大きな制御ステ
ップ数となるHi+jに設定される。
【0082】このように、操舵角θがB以上の範囲で
は、いずれも旋回内輪側の制御ステップ数が旋回外輪側
の制御ステップ数より大となるように設定される。これ
により、旋回内輪側の車体の伸び上がりが抑制されて、
旋回時に車体の重心高が下がるように作用し、旋回時の
車両の操縦安定性をより向上させることができる。
【0083】以上説明した第1の実施形態では、図9の
S200のうち、図10で示すS204及びS206
を、図14に示すS204’及びS206’として実行
することも可能である。S202で左操舵(S202で
「Yes」)と判定された場合に、S204’に進み、
左操舵の際の内輪側となる左輪側のショックアブソーバ
10の制御ステップ数Lstepを、予め設定した制御ステ
ップ数H1に増大させる。また、S202で右操舵(S
202で「No」)と判定された場合に、S206’に
進んで、右操舵の際の内輪側となる右輪側のショックア
ブソーバ10の制御ステップ数Lstepを、予め設定した
制御ステップ数H1に増大させる。以降のS208〜S
212は、図10と同一の処理を実行する。
【0084】このように、S204’或いはS206’
において、舵が入る瞬間となる操舵初期に、旋回内輪側
となるショックアブソーバ10の減衰力を増大させるこ
とにより、操舵初期における旋回内輪側の車体200の
伸び上がりを抑制することができる。
【0085】また、第1の実施形態では、図13に示し
た1種類のマップから、操舵方向及び操舵角θの大きさ
に応じて制御ステップ数Lstep、Rstepを設定する場合
を例示したが、例えば、舵角速度と車速とに応じて選択
される複数のマップを備えることもできる。この場合、
図12のS308では、まず、舵角速度dθ/dtと車
速Sとをもとに対応するマップを選択し、この選択され
たマップから、操舵方向及び操舵角θをもとにマップ検
索し、制御ステップ数Lstep、Rstepを設定する。
【0086】次に第2の実施形態について説明する。
【0087】図15に第2の実施形態にかかる減衰力制
御装置を搭載した車両を概略的に示す。図中、図1と同
一の構成要素には同一の参照符号を付して示す。この実
施形態では、操舵ハンドル201に連結された操舵軸2
02に対し、操舵ハンドル201に付与される操作力を
検出する操舵トルクセンサ240を設けている。そし
て、図16に示すように、ECU230には、車速セン
サ203、操舵トルクセンサ240の検出結果の他、図
示は省略したが第1の実施形態と同様に、ストロークセ
ンサ、上下加速度センサ等の検出結果が与えられ、EC
U230では、これらの検出結果をもとに後述する演算
処理を実行し、この演算結果をもとに、アクチュエータ
2L、2Rの駆動制御を実施している。
【0088】ここで、ECU230において実施され
る、ショックアブソーバ10の減衰力変更制御(減衰力
変更ルーチン)について、図17のフローチャートをも
とに説明する。なお、以下で説明する減衰力変更制御
は、例えば、前輪側に配設された左右のショックアブソ
ーバ10に対して適用される。
【0089】図17に示すルーチンは、図示しないイグ
ニションスイッチがオンされてからオフされるまでの間
に繰り返し実施される。
【0090】まず、S402で制御ステップ数Lstep、
Rstepを読み込み、続くS404では、操舵トルクセン
サ240の検出結果を読み込む。
【0091】続くS406では、S404で読み込んだ
操舵角センサ220の検出結果をもとに、操舵トルクT
と、操舵トルクの変化速度となるトルク速度dT/dt
を演算すると共に、操舵パルスフラグfr、flをセッ
トする。この操舵パルスフラグfr、flは、操舵トル
クセンサ240から出力される検出信号をもとに直ちに
セット、リセットが実施される。操舵トルクセンサ24
0からは、操舵軸202が捻れる方向に応じて検出信号
が出力されるため、この検出信号に基づき、左操舵の場
合には操舵パルスフラグflが1にセットされると共に
操舵パルスフラグfrが0にリセットされ、右操舵の場
合には操舵パルスフラグfrが1にセットされると共に
操舵パルスフラグflが0にリセットされる。なお、こ
の操舵パルスフラグfr、flは、第1の実施形態と同
様に、操舵角センサ220から出力される2値信号SS
1,SS2をもとにセット・リセットを実施してもよ
い。続くS408では、S406で演算された操舵トル
クTの絶対値が所定の操舵判定定数F以上であるかを判
定する。操舵トルクTの絶対値がF未満の場合には(S
408で「No」)、車両がほぼ直進状態であると判定
して、S410に進み、操舵初期判定フラグKを0にリ
セットした後、S412に進む。
【0092】S412では、通常のスカイフック制御に
もとづき、左輪側及び右輪側のショックアブソーバ10
に対して、制御ステップ数をそれぞれLstep、Rstepと
して設定する。
【0093】一方、S408で「Yes」と判定された
場合には、S414に進み、操舵初期判定フラグKを1
にセットしたのち、S416に進む。
【0094】S416では、前回のルーチンでK=0で
あるか、すなわち今回のルーチンで操舵初期判定フラグ
Kが0から1に変化したかを判定する。S416で「Y
es」と判定された場合には、S200として示す操舵
初期の減衰力制御に移行する。このS200は、第1の
実施形態における図10及び図11で示したS202〜
S212と同一であり、説明は省略する。
【0095】このように、操舵トルクTにもとづいて操
舵初期を判定することができ、第1の実施形態と同様に
操舵初期の減衰力制御(S200)に移行することがで
きる。
【0096】S200を経た後、或いはS416で「N
o」と判定された場合には、S418に進む。S418
では、操舵トルク|T|が所定の旋回判定定数G以下で
あり、かつ、トルク速度|dT/dt|が所定の旋回判
定定数H以下であるかを判定する。
【0097】S418で「Yes」と判定された場合に
は、操舵ハンドル201が比較的ゆっくりと操作され、
旋回に伴う荷重移動も極くわずかであり、このような場
合には、S412に進んで、通常のスカイフック制御に
もとづいて、制御ステップ数Lstep、Rstepが設定され
る。
【0098】S418で「No」と判定された場合に
は、S500で示す旋回時の減衰力制御に移行する。S
500では、図18に示すフローチャートに沿って各処
理が実施され、まず、S502では、前のステップで、
左右のショックアブソーバ10に設定されている最新の
制御ステップ数Lstep、Rstepをもとに、Lstep≧Rst
epであるかを判定する。S502で「Yes」の場合に
はS504に進み、大である側の制御ステップ数Lstep
をHiとおく。また、S502で「No」と判定された
場合にはS506に進み、大である側の制御ステップ数
RstepをHiとおく。
【0099】このようにして、LstepとRstepのうち、
大である側の制御ステップ数をHiと置き、次に実施す
るS508では、設定された制御ステップ数Hiを基準
として、旋回時の制御ステップ数Lstep、Rstepを設定
する。この際、図19に示すようなマップが用いられ、
このマップには、操舵方向と操舵トルクTの大きさとに
応じて、設定すべき制御ステップ数Lstep、Rstepが予
め段階的に設定されている。図中、実線がRstep、点線
がLstepの制御ステップ数を示し、N’は操舵トルクが
0、B’及びC’は所定の操舵トルクを示し、B’<
C’である。
【0100】例えば、右操舵で操舵トルクTがC’以上
の場合には、旋回外輪側となる左輪側のショックアブソ
ーバ10の制御ステップ数LstepがHi+jに設定さ
れ、旋回内輪側となる右輪側のショックアブソーバ10
の制御ステップ数Rstepが、Hi+jより大きな制御ス
テップ数となるHi+kに設定される。また、左操舵で
操舵角θがB’〜C’の範囲では、旋回外輪側となる輪
右側のショックアブソーバ10の制御ステップ数Rstep
がHiに設定され、旋回内輪側となる左輪側のショック
アブソーバ10の制御ステップ数Lstepが、Hiより大
きな制御ステップ数となるHi+jに設定される。
【0101】このように、操舵トルクTがB’以上の範
囲では、いずれも旋回内輪側の制御ステップ数が旋回外
輪側の制御ステップ数より大となるように設定される。
これにより、旋回内輪側の車体の伸び上がりが抑制され
て、旋回時に車体の重心高が下がるように作用し、旋回
時の車両の操縦安定性をより向上させることができる。
【0102】以上説明した第2の実施形態では、図17
のS200のうち、図10で示すS204及びS206
を、図14に示すS204’及びS206’として実行
することも可能である。S202で左操舵(S202で
「Yes」)と判定された場合に、S204’に進み、
左操舵の際の内輪側となる左輪側のショックアブソーバ
10の制御ステップ数Lstepを、予め設定した制御ステ
ップ数H1に増大させる。また、S202で右操舵(S
202で「No」)と判定された場合に、S206’に
進んで、右操舵の際の内輪側となる右輪側のショックア
ブソーバ10の制御ステップ数Lstepを、予め設定した
制御ステップ数H1に増大させる。以降のS208〜S
212は、図10と同一の処理を実行する。
【0103】このように、S204’或いはS206’
において、舵が入る瞬間となる操舵初期に、旋回内輪側
となるショックアブソーバ10の減衰力を増大させるこ
とにより、操舵初期における旋回内輪側の車体200の
伸び上がりを抑制することができる。
【0104】また、第2の実施形態では、図19に示し
た1種類のマップから、操舵方向及び操舵トルクTの大
きさに応じて制御ステップ数Lstep、Rstepを設定する
場合を例示したが、例えば、トルク速度と車速とに応じ
て選択される複数のマップを備えることもできる。この
場合、図18のS508では、まず、トルク速度dT/
dtと車速Sとをもとに対応するマップを選択し、この
選択されたマップから、操舵方向及び操舵トルクTをも
とにマップ検索し、制御ステップ数Lstep、Rstepを設
定する。
【0105】以上説明した第1及び第2の実施形態で
は、実施する減衰力変更制御は、前輪側に配設された左
右のショックアブソーバ10について適用されるものと
して説明したが、後輪側に配設された左右のショックア
ブソーバ10に対しても、この減衰力変更制御を同時に
適用することも可能である。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように本発明の車両用減衰
力制御装置によれば、操舵状態検出手段と制御手段とを
備えることで、荷重移動が生じる前に旋回外輪側の液圧
緩衝手段の減衰力を好適に制御する(車体のロールの初
期が抑制されるため車体をよりフラットに維持すること
ができ、)ことが可能となり、操舵に伴う車両の姿勢変
化や操縦安定性を最適に制御することが可能となる。
【0107】また、本発明の車両用減衰力制御装置によ
れば、制御手段によって操舵初期の所定期間に減衰力制
御を実施するので、姿勢変化が発生する極初期に対応し
て、その直前に、好適に液圧緩衝手段の減衰力を制御す
ることができる。これにより、より好適な乗心地或いは
より好適な操縦安定性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態にかかる減衰力制御装置を搭載
した車両を概略的に示す正面図である。
【図2】減衰力変更制御における入出力の対象と、制御
演算を行うECUとを示すブロック図である。
【図3】フォトインタラプタの配設状態を概略的に示す
斜視図である。
【図4】フォトインタラプタのON、OFF状態を示す
説明図である。
【図5】2つのフォトインタラプタによる検出波形の位
相差と操舵ハンドルの回転方向との関係を示す説明図で
ある。
【図6】各実施形態で用いられるショックアブソーバの
縦断面図である。
【図7】ショックアブソーバの要部を示す拡大断面図で
ある。
【図8】ピストンロッドの変位速度Vと発生する減衰力
Fとの関係を示すグラフである。
【図9】第1の実施形態にかかる減衰力変更制御を示す
フローチャートである。
【図10】図9におけるS200を示すフローチャート
である。
【図11】車速と判定値の関係を示すグラフである。
【図12】図9におけるS300を示すフローチャート
である。
【図13】操舵方向及び操舵舵角に応じて、設定する制
御ステップ数を示すマップである。
【図14】第1の実施形態における他の制御例を示すフ
ローチャートである。
【図15】第2の実施形態にかかる減衰力制御装置を搭
載した車両を概略的に示す正面図である。
【図16】減衰力変更制御における入出力の対象と、制
御演算を行うECUとを示すブロック図である。
【図17】第2の実施形態にかかる減衰力変更制御を示
すフローチャートである。
【図18】図17におけるS500を示すフローチャー
トである。
【図19】操舵方向及び操舵力に応じて、設定する制御
ステップ数を示すマップである。
【符号の説明】
2L、2R…アクチュエータ、10…ショックアブソー
バ、200…車体、201…操舵ハンドル、211,2
12…サスペンションアーム、220…操舵角センサ、
230…電子制御装置、240…操舵トルクセンサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 聡 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 村田 正博 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 橋本 佳幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−219132(JP,A) 特開 平5−65009(JP,A) 特開 平9−109641(JP,A) カヤバ工業株式会社,自動車のサスペ ンション,日本,株式会社山海堂,1991 年 3月30日,p.68−70 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60G 1/00 - 25/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の車輪に対応してそれぞれ配設さ
    れ、車両のばね上部材とばね下部材との間に生じる振動
    を所定の減衰力で減衰させると共に、前記ばね上部材と
    ばね下部材との相対速度が0.02m/s以下の領域で
    減衰力可変機能を有する液圧緩衝手段と、 操舵ハンドルの操舵角を検出する操舵状態検出手段と、 前記操舵状態検出手段で検出された操舵角の絶対値が所
    定値以上となった場合に旋回外輪側の前記液圧緩衝手段
    の減衰力を予め定められた所定値にまで増大させ、か
    つ、予め設定される所定期間その減衰力を継続させる
    御手段とを備えており、 前記制御手段が、前記所定期間の経過後に、前記操舵状
    態検出手段で検出された操舵角から算出される操舵速度
    に基づいて前記液圧緩衝手段の減衰力を制御する ことを
    特徴とする車両用減衰力制御装置。
  2. 【請求項2】 左右の車輪に対応してそれぞれ配設さ
    れ、車両のばね上部材とばね下部材との間に生じる振動
    を所定の減衰力で減衰させると共に、前記ばね上部材と
    ばね下部材との相対速度が0.02m/s以下の領域で
    減衰力可変機能を有する液圧緩衝手段と、 操舵ハンドルの操舵トルクを検出する操舵状態検出手段
    と、 前記操舵状態検出手段で検出された操舵トルクの絶対値
    が所定値以上となった場合に旋回外輪側の前記液圧緩衝
    手段の減衰力を予め定められた所定値にまで増大させ、
    かつ、予め設定される所定期間その減衰力を継続させる
    制御手段とを備えており、 前記制御手段が、前記所定期間の経過後に、前記操舵状
    態検出手段で検出された操舵トルクと操舵トルクの時間
    変化率に基づいて前記液圧緩衝手段の減衰力を制御する
    ことを特徴とする車両用減衰力制御装置。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、車速に基づいて前記所定
    期間を設定することを特徴とする請求項1又は2に記載
    の車両用減衰力制御装置。
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