JP3473129B2 - 偏向ヨーク - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビジョン受像機等に
用いられインライン型陰極線管(CRT)用の偏向ヨー
クのミスコンバーゼンスの低減に関するものである。 【0002】 【従来の技術】以下、従来の偏向ヨークについて図を参
照しながら説明する。図8は水平偏向コイルの外観斜視
図である。図8において、水平偏向コイル1は鞍型輪郭
形状の上側コイル2と下側コイル3で構成され、水平管
軸X−Xの位置で対向して配設している。4は開口部側
のベンドアップ部、5はネック側のベンドアップ部、6
は長手巻線部である。偏向ヨークは水平偏向コイル1の
外側に絶縁枠(図示していない)を配し、前記絶縁枠の
外側にあって、水平偏向コイル1の長手巻線部6に対応
するところに、垂直偏向コイル(図示していない)を配
設して、それらが内部から順番に積み重なった配置で構
成されている。 【0003】以上のように構成され偏向ヨークについ
て、その動作について説明する。図9(a)は従来の実
際の偏向ヨークによる上下非対称な水平磁界図である。
図9(b)は従来の実際の偏向ヨークによる上下非対称
な水平磁界による赤と青ビームの軌跡を示すCRT画面
図である。 【0004】図9(a)において、水平偏向コイル1に
電流が流れると、水平磁界7が誘起され、これにより、
赤、青と緑ビーム(R,BとG)を水平方向に偏向して
いる。緑ビーム(G)はセンタービームであるが、便宜
上図示していない。 【0005】理想的な偏向ヨークでは、水平磁界7は上
下対称な形となるが、実際の偏向ヨークでは、上側コイ
ル2と下側コイル3は線経の不均一、巻線時のテンショ
ンのバラツキ、巻枠の金型形状の僅かな差異等に起因す
る巻線形状の相違と、また組み立て時においても、CR
Tの水平管軸に対して正確に対称に配置されずに上下方
向にずれたり、多少回転されて組み合わされる。それに
よって上側のコイル2と下側のコイル3に誘起される磁
界分布はCRTの水平管軸に対して上下非対称になる。
例えば、上側コイル2と下側コイル3が水平管軸に対し
て対称に配置されずに少し上側に配置される場合が生じ
る。その場合は、上側磁界が見かけ上強められ図9
(a)に示す上下非対称な水平磁界7となる。 【0006】次に、図9(a)の上下非対称な水平磁界
7において、赤ビームRと青ビームBが水平管軸上をど
のように偏向されてCRT画面に映し出されるかを説明
する。赤ビームRと青ビームBが画面右側に偏向される
時、それぞれのビームは水平磁界7と直角な方向に力を
受ける。赤ビームRは偏向の初期にCRTネック側の長
手部巻線6で強い上側の力を受け、ファネルカーブに沿
って右側へ偏向されていく時も常に上側の力を受ける。
一方、青ビームBは偏向の初期にCRTネック側の長手
巻線部6で強い下側の力を受け、CRTの垂直軸を過ぎ
て、ファネルカーブに沿って右側へ偏向されていく時は
多少弱い上側の力を受ける。従って、画面右端において
は、赤ビームRは上に、青ビームBは下に映し出され
る。 【0007】また、赤ビームRと青ビームBが画面左側
に偏向される時、青ビームBは偏向の初期にCRTネッ
ク側の長手巻線部6で強い上側の力を受け、ファネルカ
ーブに沿って左側へ偏向されていく時も常に上側の力を
受ける。一方、赤ビームRは偏向の初期にCRTネック
側の長手巻線部6で強い下側の力を受け、CRTの垂直
軸を過ぎて、ファネルカーブに沿って左側へ偏向されて
いく時は多少弱い上側の力を受ける。従って、画面左端
においては、青ビームBは上に、赤ビームRは下に映し
出される。この様子を示したのが図9(b)であり、こ
の赤ビームRと青ビームBとの位置ずれをミスコンバー
ゼンスと呼んでいる。図9(b)に示すように赤ビーム
Rと青ビームBは管軸を中心としてクロスしており端面
に行くほどミスコンバーゼンスが大きくなり、赤ビーム
Rと青ビームBの色ずれが大きくなって画面に映し出さ
れる。この上下非対称な水平磁界7によるミスコンバー
ゼンスを改善するためには、何らかの手段によって、見
かけ上、上下対称な水平磁界7になるように補正する必
要があり、その手段の一つが差動コイル装置を用いるも
のである。 【0008】図10(a)は差動コイル装置の断面図を
示している。図10(a)において、8は第1のコイ
ル、9は第2のコイル、10はコア、11はコイルボビ
ンであり、第1のコイル8と第2のコイル9は同一のコ
イルボビン11に巻回され、コイルボビン11の中空部
に挿入されているコア10は矢印方向に移動可能な構成
になっている。前記構成において、コア10を移動する
ことにより第1のコイル8と第2のコイル9のインダク
タンスのいずれか一方を高くし、他方を低くすることが
可能である。すなわち、コア10を右側に動かすと、第
2のコイル9とは近くなり、第2のコイル9のインダク
タンスが高くなるが、第1のコイル8とはかえって遠ざ
かることにより第1のコイル8のインダクタンスは低く
なる。図10(b)は差動コイル装置を水平偏向コイル
に接続した配線図である。図10(b)において、差動
コイル装置の第1のコイル8は水平偏向コイル1の上側
コイル2と直列に接続され、第2のコイル9は水平偏向
コイル1の下側コイル3と直列に接続され、前記直列接
続されたものをさらに並列接続して、両端12と13に
偏向電源より偏向電流(i2+i3)を供給している。 【0009】次に、図9(a)の上下非対称な水平磁界
図を差動コイル装置にて上下対称な水平磁界に補正する
手段について、図10(b)を用いながら説明する。 【0010】例えば、上側コイル2と下側コイル3が水
平管軸に対して対称に配置されずに少し上側に配置され
る場合は、上側磁界が見かけ上強められているので、上
側コイル2に流れる偏向電流i2を下側コイル3に流れ
る偏向電流i3より小さくすれば良い。偏向電流i2は上
側コイル2と第1のコイル8の合成インダクタンスに反
比例して流れ、また、偏向電流i3は下側コイル3と第
2のコイル9の合成インダクタンスに反比例して流れる
ので、コア10を左側に動かし第1のコイル8と近くし
て第1のコイル8のインダクタンスを高くすることによ
り、上側コイル2と第1のコイル8の合成インダクタン
スを高くし、上側コイル2に流れる偏向電流i2を下側
コイル3に流れる偏向電流i3より小さくすることがで
きる。 【0011】このようにして、差動コイル装置のコア1
0の位置調整により、上側コイル2に流れる偏向電流i
2と下側コイル3に流れる偏向電流i3を調整して、前記
上下非対称な水平磁界7を見かけ上、対称な水平磁界7
に補正できる。従って、赤ビームRと青ビームBは水平
管軸方向の左右に偏向される時、上下の力を受けること
がなく、赤ビームRと青ビームBの軌跡は一致し、前記
ミスコンバーゼンスが生じることなく画面に映し出され
る。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
差動コイル装置によるミスコンバーゼンス補正では第1
のコイル8と第2のコイル9に高周波の偏向電流が流れ
ることにより、差動コイル装置に大きな電力損失が生じ
るとともに、また、第1のコイル8と第2のコイル9が
挿入されることにより、水平偏向コイル1の偏向効率の
低下を生じるという問題点を有していた。 【0013】また、前記電力損失の発生と偏向効率の低
下を解消するには、差動コイル装置も大型にならざるを
えないため、コストアップになるという欠点もあった。 【0014】本発明は、上記従来の問題点に鑑みて成さ
れたものであり、差動コイル装置による電力損失の発生
および偏向効率の低下を生じることなく、前記ミスコン
バーゼンスを低減できる偏向ヨークを提供することを目
的とする。 【0015】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の偏向ヨークは、水平偏向コイルのネック側ベ
ンドアップ部近傍に一対の磁界修正部が設けられた絶縁
枠の前記磁界修正部に、磁性片を挿着した構成を有し、
磁界修正部が、ストッパー部とこれと対向した一対のツ
メ部とから構成されて水平管軸X−X上に設けられ、磁
性片が、ストッパー部と一対のツメ部間の長さに対して
プラス公差の軸方幅を備えて円周方向に移動可能円周面
と、円周面の端部中央に設けられ一対のツメ部の間で移
動可能に配置される凸部とから構成され、磁性片が凸部
によって一対のツメ部間で移動されて固定されるという
特徴を有している。 【0016】 【0017】 【作用】絶縁枠の磁界修正部が水平管軸X−X上に設け
られたため、挿着された磁性片を円周方向に移動するこ
とによって、水平偏向コイルによる上下非対称な水平磁
界が生じた場合でも、見かけ上、上下対称になるように
補正を行うことができる。また、磁性片の軸方向幅を磁
界修正部のストッパー部とツメ部との間の長さに対して
プラス公差になるようにし、凸部が一対のツメ部間に配
置されているので任意の位置で固定できる。 【0018】 【実施例】図1は本発明の実施例における偏向ヨークの
外観斜視図である。図1において、図8と同符号のもの
は図8記載の従来の偏向ヨークと基本的には変わりがな
いので、説明はそこに譲って省略する。14は絶縁枠、
15は一対の環状コア、16はトロイダル型の垂直偏向
コイル、17は磁性片である。垂直偏向コイル16は環
状コア15にコイルを巻回したものである。磁性片17
は絶縁枠14の水平偏向コイル1の長手巻線部6のネッ
ク側に対応するところで、垂直偏向コイル16のネック
側端面と前記水平偏向コイル1のネック側のベンドアッ
プ部5の間(以下この部分をネック側ベンドアップ部近
傍と呼称する)にあり、水平管軸X−X上に設けられた
左右の一対の磁界修正部18に挿着されている。前記磁
界修正部18の上下方向の中心は水平管軸X−Xに一致
するように構成されている。図2(a)は絶縁枠に設け
られた磁界修正部の拡大斜視図で、図2(b)は磁性片
の拡大斜視図で、図2(c)磁界修正部に磁性片を挿着
する方法を示した図である。 【0019】図1、図2(a)、図2(b)および図2
(c)において、磁性片17は円周面19と端部中央の
凸部20で構成され、また、絶縁枠14の磁界修正部1
8は磁性片17の形状に合わせたストッパー部21とそ
れに対向したツメ部22で構成されている。前記磁界修
正部18に磁性片の17の凸部20を保持し、磁性片1
7の円周面19を多少傾斜させながら磁界修正部18の
ストッパー部21に当てて(点線にて示している)か
ら、管軸方向に押してツメ部22を利用して挿着する。
磁性片17の固定を確実にするために、磁性片17の円
周面19の水平方向長さL1は絶縁枠14の磁界修正部
18に設置されたストッパー部21とツメ部22との間
の長さL2よりやや大きいプラス公差にするのが望まし
い。磁性片17を挿着した後、凸部20を用い円周方向
に移動することによりツメ部22の間の任意の位置で固
定することが可能となる。 【0020】以上のように構成された偏向ヨークについ
て、その動作を説明する。図3は本発明の偏向ヨークの
CRT管軸と垂直な面での断面図で、上側コイル2と下
側コイル3に電流が流れると、水平磁界7が誘起され、
これにより、赤、青と緑ビーム(R、BとG)を水平方
向に偏向している。緑ビーム(G)はセンタービームで
あるが、便宜上図示していない。 【0021】図3に示しているような上側コイル2の磁
界が強い上下非対称な水平磁界7での前記ミスコンバー
ゼンスを本発明の実施例の磁性片17で補正する方法に
ついて述べる。磁性片17は珪素鋼板やパーマロイ等の
高透磁率の磁性体で形成されており周辺の磁界を収拾し
て強める働きがある。上側にスライドした図3に示すよ
うな上下非対称な水平磁界7の場合、そのスライド分に
見合った程度、磁界修正部18に装着されている左右の
磁性片17の凸部20を用いて、円周方向に沿って下方
に移動させる(矢印にて示している)ことにより、上下
対称に補正できる。 【0022】図4は上下非対称な水平磁界を本発明の偏
向ヨークで補正した図である。図4において、上下非対
称な水平磁界7が磁性片17の働きにより上下対称に補
正されるので前記ミスコンバーゼンスを低減することが
できる。 【0023】さて、図3および図4において、右側の磁
性片17の働きについて説明する。右側偏向の初期にお
いて、赤ビームRは青ビームBより右側に位置している
ので、右側の磁性片17に近く、左側の磁性片17より
も右側の磁性片17の影響を受けやすい。それ故、右側
の磁性片17を円周方向の下方に移動させると、赤ビー
ムRは青ビームBより下側の力を受ける。また、右側の
磁性片17を円周方向の上方に移動させると赤ビームR
は青ビームBより上側の力を受ける。 【0024】次に、左側の磁性片17の働きについて説
明する。左側偏向の初期において青ビームBは赤ビーム
Rより左側に位置しているので、左側の磁性片17に近
く、右側の磁性片17よりも左側の磁性片17の影響を
受けやすい。それ故、左側の磁性片17を円周方向の下
方に移動させると青ビームBは赤ビームRより下側の力
を受ける。また、左側の磁性片17を円周方向の上方に
移動させると青ビームBは赤ビームRより上側の力を受
ける。実際の補正方法としては、CRT画面上に現れる
水平軸上のミスコンバーゼンスパターンのミスコンバー
ゼンスの程度をを見ながら、前述の磁性片17の働きを
考慮して、磁性片17の凸部20を手動若しくは治具を
用いて、円周方向の上方若しくは下方に移動させてCR
T画面のミスコンバーゼンスが最小になるところで固定
する。 【0025】例えば、図5(a)に示す上下非対称な水
平磁界によるミスコンバーゼンスパターン図の場合、右
端で赤ビームRを上げ、左端で青ビームBを上げるため
に、図5(b)に示す本発明の偏向ヨークによる補正図
のように、磁性片17の凸部20を用いて左右の磁性片
17をともに円周方向の上方に移動させ、上下対称な水
平磁界7に補正することができる。 【0026】なお、同様の原理にて図6(a)に示す上
下非対称な水平磁界によるミスコンバーゼンスパターン
図の場合、右端で赤ビームRを下げ、左端で青ビームB
を上げるために、図6(b)に示す本発明の偏向ヨーク
による補正図のように、右側の磁性片17を円周方向の
下方に、左側の磁性片17を円周方向の下方に移動さ
せ、上下対称な水平磁界7に補正することができる。 【0027】また、図7(a)に示す上下非対称な水平
磁界によるミスコンバーゼンスパターン図の場合、右端
で赤ビームRを下げるために、図7(b)に示す本発明
の偏向ヨークによる補正図のように、右側の磁性片17
を円周方向の下方に移動させ、上下対称な水平磁界7に
補正することができる。 【0028】ところで、前記磁性片17の円周面19の
水平方向の長さL1を絶縁枠14の磁界修正部18に設
置されたストッパー部21とツメ部22との間の長さL
2に対してプラス公差になるようにすると、磁性片17
の凸部20を用いて円周方向に移動させてツメ部22の
間の任意の位置で止めた場合、その位置で確実に固定で
きるので補正作業が容易になるという利点もある。 【0029】また、前記磁性片17は、前記水平偏向コ
イル1の長手巻線部6のネック側に対応するところで、
垂直偏向コイル16のネック側端面と水平偏向コイル1
のネック側のベンドアップ部5の間にありその中心が水
平管軸に一致する左右の磁界修正部18を有する絶縁枠
14の前記磁界修正部18に挿着されるため、極めて水
平磁界7が強いところに位置している。従って、磁性片
17による前記上下非対称な水平磁界7の補正は非常に
強く行われることになる。 【0030】 【発明の効果】以上のように本発明の偏向ヨークは、絶
縁枠の左右の外周面で水平管軸X−X上に設けられた磁
界修正部に磁性片を挿着し、水平磁界の強い長手巻線部
のネック部に対応するところで磁性片が円周方向に移動
され、且つ、磁界修正部のツメ部の間の任意の位置で固
定することができるため、差動コイル装置を用いる場合
に生じた電力損失を生じることがなく、また水平偏向コ
イルの偏向効率が低下することもなく、水平偏向コイル
の上下非対称な水平磁界によって生ずるミスコンバーゼ
ンスを容易に効率よく低減することができる優れた偏向
ヨークを実現できるものである。
用いられインライン型陰極線管(CRT)用の偏向ヨー
クのミスコンバーゼンスの低減に関するものである。 【0002】 【従来の技術】以下、従来の偏向ヨークについて図を参
照しながら説明する。図8は水平偏向コイルの外観斜視
図である。図8において、水平偏向コイル1は鞍型輪郭
形状の上側コイル2と下側コイル3で構成され、水平管
軸X−Xの位置で対向して配設している。4は開口部側
のベンドアップ部、5はネック側のベンドアップ部、6
は長手巻線部である。偏向ヨークは水平偏向コイル1の
外側に絶縁枠(図示していない)を配し、前記絶縁枠の
外側にあって、水平偏向コイル1の長手巻線部6に対応
するところに、垂直偏向コイル(図示していない)を配
設して、それらが内部から順番に積み重なった配置で構
成されている。 【0003】以上のように構成され偏向ヨークについ
て、その動作について説明する。図9(a)は従来の実
際の偏向ヨークによる上下非対称な水平磁界図である。
図9(b)は従来の実際の偏向ヨークによる上下非対称
な水平磁界による赤と青ビームの軌跡を示すCRT画面
図である。 【0004】図9(a)において、水平偏向コイル1に
電流が流れると、水平磁界7が誘起され、これにより、
赤、青と緑ビーム(R,BとG)を水平方向に偏向して
いる。緑ビーム(G)はセンタービームであるが、便宜
上図示していない。 【0005】理想的な偏向ヨークでは、水平磁界7は上
下対称な形となるが、実際の偏向ヨークでは、上側コイ
ル2と下側コイル3は線経の不均一、巻線時のテンショ
ンのバラツキ、巻枠の金型形状の僅かな差異等に起因す
る巻線形状の相違と、また組み立て時においても、CR
Tの水平管軸に対して正確に対称に配置されずに上下方
向にずれたり、多少回転されて組み合わされる。それに
よって上側のコイル2と下側のコイル3に誘起される磁
界分布はCRTの水平管軸に対して上下非対称になる。
例えば、上側コイル2と下側コイル3が水平管軸に対し
て対称に配置されずに少し上側に配置される場合が生じ
る。その場合は、上側磁界が見かけ上強められ図9
(a)に示す上下非対称な水平磁界7となる。 【0006】次に、図9(a)の上下非対称な水平磁界
7において、赤ビームRと青ビームBが水平管軸上をど
のように偏向されてCRT画面に映し出されるかを説明
する。赤ビームRと青ビームBが画面右側に偏向される
時、それぞれのビームは水平磁界7と直角な方向に力を
受ける。赤ビームRは偏向の初期にCRTネック側の長
手部巻線6で強い上側の力を受け、ファネルカーブに沿
って右側へ偏向されていく時も常に上側の力を受ける。
一方、青ビームBは偏向の初期にCRTネック側の長手
巻線部6で強い下側の力を受け、CRTの垂直軸を過ぎ
て、ファネルカーブに沿って右側へ偏向されていく時は
多少弱い上側の力を受ける。従って、画面右端において
は、赤ビームRは上に、青ビームBは下に映し出され
る。 【0007】また、赤ビームRと青ビームBが画面左側
に偏向される時、青ビームBは偏向の初期にCRTネッ
ク側の長手巻線部6で強い上側の力を受け、ファネルカ
ーブに沿って左側へ偏向されていく時も常に上側の力を
受ける。一方、赤ビームRは偏向の初期にCRTネック
側の長手巻線部6で強い下側の力を受け、CRTの垂直
軸を過ぎて、ファネルカーブに沿って左側へ偏向されて
いく時は多少弱い上側の力を受ける。従って、画面左端
においては、青ビームBは上に、赤ビームRは下に映し
出される。この様子を示したのが図9(b)であり、こ
の赤ビームRと青ビームBとの位置ずれをミスコンバー
ゼンスと呼んでいる。図9(b)に示すように赤ビーム
Rと青ビームBは管軸を中心としてクロスしており端面
に行くほどミスコンバーゼンスが大きくなり、赤ビーム
Rと青ビームBの色ずれが大きくなって画面に映し出さ
れる。この上下非対称な水平磁界7によるミスコンバー
ゼンスを改善するためには、何らかの手段によって、見
かけ上、上下対称な水平磁界7になるように補正する必
要があり、その手段の一つが差動コイル装置を用いるも
のである。 【0008】図10(a)は差動コイル装置の断面図を
示している。図10(a)において、8は第1のコイ
ル、9は第2のコイル、10はコア、11はコイルボビ
ンであり、第1のコイル8と第2のコイル9は同一のコ
イルボビン11に巻回され、コイルボビン11の中空部
に挿入されているコア10は矢印方向に移動可能な構成
になっている。前記構成において、コア10を移動する
ことにより第1のコイル8と第2のコイル9のインダク
タンスのいずれか一方を高くし、他方を低くすることが
可能である。すなわち、コア10を右側に動かすと、第
2のコイル9とは近くなり、第2のコイル9のインダク
タンスが高くなるが、第1のコイル8とはかえって遠ざ
かることにより第1のコイル8のインダクタンスは低く
なる。図10(b)は差動コイル装置を水平偏向コイル
に接続した配線図である。図10(b)において、差動
コイル装置の第1のコイル8は水平偏向コイル1の上側
コイル2と直列に接続され、第2のコイル9は水平偏向
コイル1の下側コイル3と直列に接続され、前記直列接
続されたものをさらに並列接続して、両端12と13に
偏向電源より偏向電流(i2+i3)を供給している。 【0009】次に、図9(a)の上下非対称な水平磁界
図を差動コイル装置にて上下対称な水平磁界に補正する
手段について、図10(b)を用いながら説明する。 【0010】例えば、上側コイル2と下側コイル3が水
平管軸に対して対称に配置されずに少し上側に配置され
る場合は、上側磁界が見かけ上強められているので、上
側コイル2に流れる偏向電流i2を下側コイル3に流れ
る偏向電流i3より小さくすれば良い。偏向電流i2は上
側コイル2と第1のコイル8の合成インダクタンスに反
比例して流れ、また、偏向電流i3は下側コイル3と第
2のコイル9の合成インダクタンスに反比例して流れる
ので、コア10を左側に動かし第1のコイル8と近くし
て第1のコイル8のインダクタンスを高くすることによ
り、上側コイル2と第1のコイル8の合成インダクタン
スを高くし、上側コイル2に流れる偏向電流i2を下側
コイル3に流れる偏向電流i3より小さくすることがで
きる。 【0011】このようにして、差動コイル装置のコア1
0の位置調整により、上側コイル2に流れる偏向電流i
2と下側コイル3に流れる偏向電流i3を調整して、前記
上下非対称な水平磁界7を見かけ上、対称な水平磁界7
に補正できる。従って、赤ビームRと青ビームBは水平
管軸方向の左右に偏向される時、上下の力を受けること
がなく、赤ビームRと青ビームBの軌跡は一致し、前記
ミスコンバーゼンスが生じることなく画面に映し出され
る。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
差動コイル装置によるミスコンバーゼンス補正では第1
のコイル8と第2のコイル9に高周波の偏向電流が流れ
ることにより、差動コイル装置に大きな電力損失が生じ
るとともに、また、第1のコイル8と第2のコイル9が
挿入されることにより、水平偏向コイル1の偏向効率の
低下を生じるという問題点を有していた。 【0013】また、前記電力損失の発生と偏向効率の低
下を解消するには、差動コイル装置も大型にならざるを
えないため、コストアップになるという欠点もあった。 【0014】本発明は、上記従来の問題点に鑑みて成さ
れたものであり、差動コイル装置による電力損失の発生
および偏向効率の低下を生じることなく、前記ミスコン
バーゼンスを低減できる偏向ヨークを提供することを目
的とする。 【0015】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の偏向ヨークは、水平偏向コイルのネック側ベ
ンドアップ部近傍に一対の磁界修正部が設けられた絶縁
枠の前記磁界修正部に、磁性片を挿着した構成を有し、
磁界修正部が、ストッパー部とこれと対向した一対のツ
メ部とから構成されて水平管軸X−X上に設けられ、磁
性片が、ストッパー部と一対のツメ部間の長さに対して
プラス公差の軸方幅を備えて円周方向に移動可能円周面
と、円周面の端部中央に設けられ一対のツメ部の間で移
動可能に配置される凸部とから構成され、磁性片が凸部
によって一対のツメ部間で移動されて固定されるという
特徴を有している。 【0016】 【0017】 【作用】絶縁枠の磁界修正部が水平管軸X−X上に設け
られたため、挿着された磁性片を円周方向に移動するこ
とによって、水平偏向コイルによる上下非対称な水平磁
界が生じた場合でも、見かけ上、上下対称になるように
補正を行うことができる。また、磁性片の軸方向幅を磁
界修正部のストッパー部とツメ部との間の長さに対して
プラス公差になるようにし、凸部が一対のツメ部間に配
置されているので任意の位置で固定できる。 【0018】 【実施例】図1は本発明の実施例における偏向ヨークの
外観斜視図である。図1において、図8と同符号のもの
は図8記載の従来の偏向ヨークと基本的には変わりがな
いので、説明はそこに譲って省略する。14は絶縁枠、
15は一対の環状コア、16はトロイダル型の垂直偏向
コイル、17は磁性片である。垂直偏向コイル16は環
状コア15にコイルを巻回したものである。磁性片17
は絶縁枠14の水平偏向コイル1の長手巻線部6のネッ
ク側に対応するところで、垂直偏向コイル16のネック
側端面と前記水平偏向コイル1のネック側のベンドアッ
プ部5の間(以下この部分をネック側ベンドアップ部近
傍と呼称する)にあり、水平管軸X−X上に設けられた
左右の一対の磁界修正部18に挿着されている。前記磁
界修正部18の上下方向の中心は水平管軸X−Xに一致
するように構成されている。図2(a)は絶縁枠に設け
られた磁界修正部の拡大斜視図で、図2(b)は磁性片
の拡大斜視図で、図2(c)磁界修正部に磁性片を挿着
する方法を示した図である。 【0019】図1、図2(a)、図2(b)および図2
(c)において、磁性片17は円周面19と端部中央の
凸部20で構成され、また、絶縁枠14の磁界修正部1
8は磁性片17の形状に合わせたストッパー部21とそ
れに対向したツメ部22で構成されている。前記磁界修
正部18に磁性片の17の凸部20を保持し、磁性片1
7の円周面19を多少傾斜させながら磁界修正部18の
ストッパー部21に当てて(点線にて示している)か
ら、管軸方向に押してツメ部22を利用して挿着する。
磁性片17の固定を確実にするために、磁性片17の円
周面19の水平方向長さL1は絶縁枠14の磁界修正部
18に設置されたストッパー部21とツメ部22との間
の長さL2よりやや大きいプラス公差にするのが望まし
い。磁性片17を挿着した後、凸部20を用い円周方向
に移動することによりツメ部22の間の任意の位置で固
定することが可能となる。 【0020】以上のように構成された偏向ヨークについ
て、その動作を説明する。図3は本発明の偏向ヨークの
CRT管軸と垂直な面での断面図で、上側コイル2と下
側コイル3に電流が流れると、水平磁界7が誘起され、
これにより、赤、青と緑ビーム(R、BとG)を水平方
向に偏向している。緑ビーム(G)はセンタービームで
あるが、便宜上図示していない。 【0021】図3に示しているような上側コイル2の磁
界が強い上下非対称な水平磁界7での前記ミスコンバー
ゼンスを本発明の実施例の磁性片17で補正する方法に
ついて述べる。磁性片17は珪素鋼板やパーマロイ等の
高透磁率の磁性体で形成されており周辺の磁界を収拾し
て強める働きがある。上側にスライドした図3に示すよ
うな上下非対称な水平磁界7の場合、そのスライド分に
見合った程度、磁界修正部18に装着されている左右の
磁性片17の凸部20を用いて、円周方向に沿って下方
に移動させる(矢印にて示している)ことにより、上下
対称に補正できる。 【0022】図4は上下非対称な水平磁界を本発明の偏
向ヨークで補正した図である。図4において、上下非対
称な水平磁界7が磁性片17の働きにより上下対称に補
正されるので前記ミスコンバーゼンスを低減することが
できる。 【0023】さて、図3および図4において、右側の磁
性片17の働きについて説明する。右側偏向の初期にお
いて、赤ビームRは青ビームBより右側に位置している
ので、右側の磁性片17に近く、左側の磁性片17より
も右側の磁性片17の影響を受けやすい。それ故、右側
の磁性片17を円周方向の下方に移動させると、赤ビー
ムRは青ビームBより下側の力を受ける。また、右側の
磁性片17を円周方向の上方に移動させると赤ビームR
は青ビームBより上側の力を受ける。 【0024】次に、左側の磁性片17の働きについて説
明する。左側偏向の初期において青ビームBは赤ビーム
Rより左側に位置しているので、左側の磁性片17に近
く、右側の磁性片17よりも左側の磁性片17の影響を
受けやすい。それ故、左側の磁性片17を円周方向の下
方に移動させると青ビームBは赤ビームRより下側の力
を受ける。また、左側の磁性片17を円周方向の上方に
移動させると青ビームBは赤ビームRより上側の力を受
ける。実際の補正方法としては、CRT画面上に現れる
水平軸上のミスコンバーゼンスパターンのミスコンバー
ゼンスの程度をを見ながら、前述の磁性片17の働きを
考慮して、磁性片17の凸部20を手動若しくは治具を
用いて、円周方向の上方若しくは下方に移動させてCR
T画面のミスコンバーゼンスが最小になるところで固定
する。 【0025】例えば、図5(a)に示す上下非対称な水
平磁界によるミスコンバーゼンスパターン図の場合、右
端で赤ビームRを上げ、左端で青ビームBを上げるため
に、図5(b)に示す本発明の偏向ヨークによる補正図
のように、磁性片17の凸部20を用いて左右の磁性片
17をともに円周方向の上方に移動させ、上下対称な水
平磁界7に補正することができる。 【0026】なお、同様の原理にて図6(a)に示す上
下非対称な水平磁界によるミスコンバーゼンスパターン
図の場合、右端で赤ビームRを下げ、左端で青ビームB
を上げるために、図6(b)に示す本発明の偏向ヨーク
による補正図のように、右側の磁性片17を円周方向の
下方に、左側の磁性片17を円周方向の下方に移動さ
せ、上下対称な水平磁界7に補正することができる。 【0027】また、図7(a)に示す上下非対称な水平
磁界によるミスコンバーゼンスパターン図の場合、右端
で赤ビームRを下げるために、図7(b)に示す本発明
の偏向ヨークによる補正図のように、右側の磁性片17
を円周方向の下方に移動させ、上下対称な水平磁界7に
補正することができる。 【0028】ところで、前記磁性片17の円周面19の
水平方向の長さL1を絶縁枠14の磁界修正部18に設
置されたストッパー部21とツメ部22との間の長さL
2に対してプラス公差になるようにすると、磁性片17
の凸部20を用いて円周方向に移動させてツメ部22の
間の任意の位置で止めた場合、その位置で確実に固定で
きるので補正作業が容易になるという利点もある。 【0029】また、前記磁性片17は、前記水平偏向コ
イル1の長手巻線部6のネック側に対応するところで、
垂直偏向コイル16のネック側端面と水平偏向コイル1
のネック側のベンドアップ部5の間にありその中心が水
平管軸に一致する左右の磁界修正部18を有する絶縁枠
14の前記磁界修正部18に挿着されるため、極めて水
平磁界7が強いところに位置している。従って、磁性片
17による前記上下非対称な水平磁界7の補正は非常に
強く行われることになる。 【0030】 【発明の効果】以上のように本発明の偏向ヨークは、絶
縁枠の左右の外周面で水平管軸X−X上に設けられた磁
界修正部に磁性片を挿着し、水平磁界の強い長手巻線部
のネック部に対応するところで磁性片が円周方向に移動
され、且つ、磁界修正部のツメ部の間の任意の位置で固
定することができるため、差動コイル装置を用いる場合
に生じた電力損失を生じることがなく、また水平偏向コ
イルの偏向効率が低下することもなく、水平偏向コイル
の上下非対称な水平磁界によって生ずるミスコンバーゼ
ンスを容易に効率よく低減することができる優れた偏向
ヨークを実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における偏向ヨークの外観斜視
図 【図2】(a)絶縁枠に設けられた磁界修正部の拡大斜
視図 (b)磁性片の拡大斜視図 (c)磁界修正部に磁性片を挿着する方法を示した図 【図3】本発明の偏向ヨークのCRT管軸と垂直な面で
の断面図 【図4】上下非対称な水平磁界を本発明の偏向ヨークで
補正した図 【図5】(a)他の上下非対称な水平磁界によるミスコ
ンバーゼンスパターン図 (b)本発明の偏向ヨークによる補正図 【図6】(a)他の上下非対称な水平磁界によるミスコ
ンバーゼンスパターン図 (b)本発明の偏向ヨークによる補正図 【図7】(a)他の上下非対称な水平磁界によるミスコ
ンバーゼンスパターン図 (b)本発明の偏向ヨークによる補正図 【図8】水平偏向コイルの外観斜視図 【図9】(a)従来の実際の偏向ヨークによる上下非対
称な水平磁界図 (b)従来の実際の偏向ヨークによる上下非対称な水平
磁界による赤と青ビームの軌跡を示すCRT画面図 【図10】差動コイル装置を示す図 【符号の説明】 1 水平偏向コイル 2 上側コイル 3 下側コイル 4、5 ベンドアップ部 6 長手巻線部 7 水平磁界 8 第1のコイル 9 第2のコイル 10 コア 11 コイルボビン 14 絶縁枠 15 環状コア 16 垂直偏向コイル 17 磁性片 18 磁界修正部 19 円周面 20 凸部 21 ストッパー部 22 ツメ部
図 【図2】(a)絶縁枠に設けられた磁界修正部の拡大斜
視図 (b)磁性片の拡大斜視図 (c)磁界修正部に磁性片を挿着する方法を示した図 【図3】本発明の偏向ヨークのCRT管軸と垂直な面で
の断面図 【図4】上下非対称な水平磁界を本発明の偏向ヨークで
補正した図 【図5】(a)他の上下非対称な水平磁界によるミスコ
ンバーゼンスパターン図 (b)本発明の偏向ヨークによる補正図 【図6】(a)他の上下非対称な水平磁界によるミスコ
ンバーゼンスパターン図 (b)本発明の偏向ヨークによる補正図 【図7】(a)他の上下非対称な水平磁界によるミスコ
ンバーゼンスパターン図 (b)本発明の偏向ヨークによる補正図 【図8】水平偏向コイルの外観斜視図 【図9】(a)従来の実際の偏向ヨークによる上下非対
称な水平磁界図 (b)従来の実際の偏向ヨークによる上下非対称な水平
磁界による赤と青ビームの軌跡を示すCRT画面図 【図10】差動コイル装置を示す図 【符号の説明】 1 水平偏向コイル 2 上側コイル 3 下側コイル 4、5 ベンドアップ部 6 長手巻線部 7 水平磁界 8 第1のコイル 9 第2のコイル 10 コア 11 コイルボビン 14 絶縁枠 15 環状コア 16 垂直偏向コイル 17 磁性片 18 磁界修正部 19 円周面 20 凸部 21 ストッパー部 22 ツメ部
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】鞍型輪郭形状の水平偏向コイルと、一対の
環状コアと、前記環状コアに巻回された垂直偏向コイル
と、前記水平偏向コイルと前記垂直偏向コイルの間に設
けられるとともに前記水平偏向コイルのネック側ベンド
アップ部近傍に一対の磁界修正部が設けられた絶縁枠
と、前記磁界修正部に挿着される磁性片を備えた偏向ヨ
ークであって、前記磁界修正部が、ストッパー部とこれと対向した一対
のツメ部とから構成されて水平管軸X−X上に設けら
れ、 前記磁性片が、前記ストッパー部と前記一対のツメ部間
の長さに対してプラス公差の軸方幅を備えて円周方向に
移動可能円周面と、前記円周面の端部中央に設けられ前
記一対のツメ部の間で移動可能に配置される凸部とから
構成され、 前記磁性片が前記凸部によって前記一対のツメ部間で移
動されて固定されることを特徴とする偏向ヨーク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24967094A JP3473129B2 (ja) | 1994-10-14 | 1994-10-14 | 偏向ヨーク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24967094A JP3473129B2 (ja) | 1994-10-14 | 1994-10-14 | 偏向ヨーク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08115686A JPH08115686A (ja) | 1996-05-07 |
JP3473129B2 true JP3473129B2 (ja) | 2003-12-02 |
Family
ID=17196466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24967094A Expired - Fee Related JP3473129B2 (ja) | 1994-10-14 | 1994-10-14 | 偏向ヨーク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3473129B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1140079A (ja) | 1997-07-15 | 1999-02-12 | Nec Kansai Ltd | カラー陰極線管及びミスコンバーゼンスの補正方法 |
-
1994
- 1994-10-14 JP JP24967094A patent/JP3473129B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08115686A (ja) | 1996-05-07 |
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