JP3472859B2 - バーナの着火制御方法と、着火制御装置 - Google Patents

バーナの着火制御方法と、着火制御装置

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JP3472859B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、バーナ、殊に石油給
湯機等に使用するガンタイプバーナを、速やかに、しか
も安定に軟着火させることができるバーナの着火制御方
法と、着火制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】石油給湯機等に使用するガンタイプバー
ナは、一般に、燃焼用空気を供給する送風機を最大風量
となるように起動した後、イグナイタを作動させなが
ら、バーナの燃料噴射量を最少値から連続的に増加させ
て着火する。
【0003】このとき、バーナは、燃料噴射量が送風機
の最大風量に見合う適量にまで増加することにより自動
的に着火するから、格別な着火制御が不要であり、簡単
な構成の着火制御装置を使用することができる。なお、
着火後のバーナは、燃料噴射量を規定値にまで増加させ
ることにより、そのまま定常運転に移行させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、バーナは、送風機の最大風量に見合う燃料噴射
量において自動的に着火するから、着火までの所要時間
が長い上、着火音が大きく、さらに、着火前の燃料がす
べて未燃ガスとして蓄積されるため、煤の発生も多くな
りがちであるという問題が避けられなかった。また、着
火後の吹消えや、不安定なリフト燃焼の発生を抑えるた
めに、燃料噴射量の増加率を大きくしなければならず、
したがって、過大な着火音を抑えて軟着火を実現し、同
時に煤の発生を抑えることが極めて難しいという問題も
あった。
【0005】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、送風機を低速起動するとともに、着火
の前後に亘って燃料噴射量を適切に制御することによっ
て、着火までの所要時間を最短にし、煤の発生を最少に
抑えるとともに、安定な軟着火を実現することができる
バーナの着火制御方法と、着火制御装置を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの出願に係る第1発明の構成は、送風機を低速起
動し、イグナイタを起動してバーナの燃料噴射量を所定
の初期値から漸増させ、着火後、燃料噴射量を所定の切
換値にまで漸増させて送風機を高速運転に切り換え、燃
料噴射量を規定値にまで漸増させることをその要旨とす
る。
【0007】なお、燃料噴射量の初期値を着火時の燃料
噴射量によって修正し、次回に反映させることができ
る。
【0008】また、着火時の燃料噴射量に一定値を加え
て切換値を算出することができ、さらに、送風機を高速
運転にした後、所定時間経過によりイグナイタを停止さ
せることができる。
【0009】第2発明の構成は、バーナの着火を示す着
火信号とバーナの燃料噴射量を示す噴射量信号とに基づ
き着火制御シーケンスにおける各制御状態を判別する判
別手段と、判別手段からのパターン信号に基づき所定の
制御パターンに従って燃料噴射量を連続的に制御する燃
料制御手段と、判別手段からの制御信号により送風機を
駆動制御する送風機制御手段と、判別手段からの制御信
号によりイグナイタを起動制御するスイッチ手段とを備
えることをその要旨とする。
【0010】なお、判別手段には、着火時の燃料噴射量
に基づき、次回の燃料噴射量の初期値を修正する修正手
段を付設してもよい。
【0011】
【作用】かかる第1発明の構成によるときは、まず、送
風機を低速起動し、バーナの燃料噴射量を所定の初期値
から漸増させるから、バーナは、送風機の低速運転時の
風量に見合う少量の燃料噴射量において、速やかに着火
させることができる。その後、送風機は、燃料噴射量が
所定の切換値にまで増加したことによって高速運転に切
り換えるが、このときの切換値は、燃焼炎が十分に安定
し、吹消えを生じることがなく、しかも、過大な煤が発
生しないような燃料噴射量に定めればよい。送風機を高
速運転に切り換えた後、燃料噴射量は、送風機の低速運
転から高速運転までの風量増加特性に見合うように漸増
させ、規定値に到達させることにより、全体を定常運転
に移行させることができる。
【0012】なお、以上の一連の着火制御を行なうと
き、制御パラメータとして、燃料噴射量の初期値、切換
値の他、着火まで、着火後切換値到達まで、切換値到達
以後の各燃料噴射量の増加率が必要である。
【0013】一般に、着火時の燃料噴射量は、使用する
バーナにより、送風機の低速運転時の風量とバランスす
る一定値となるから、燃料噴射量の初期値は、着火時の
それより数%程度小さく定めるのがよい。初期値を過小
に定めると、着火までの所要時間が不当に長くなる上、
着火までに蓄積される未燃ガスが多くなり、煤の発生も
多くなる傾向があり、初期値を過大にすると、軟着火が
実現できず、着火音が大きくなる傾向があるからであ
る。また、切換値は、燃焼炎が十分に安定して吹消えが
発生せず、しかも、有害な煤が認められない燃料噴射量
に定めればよい。
【0014】一方、着火までの燃料噴射量の増加率は、
過大であると着火音が大きくなり、過小であると煤が発
生し、着火までの所要時間も長くなる。そこで、この間
のバランスをとって、最適値に設定する。着火後切換値
到達までの増加率は、過大であると煤が発生し、段着火
音が発生することがあり、過小であると、定常運転まで
の所要時間が過大になるから、これらの不都合が生じな
いように規定する。同様に、切換値到達から規定値到達
までの増加率は、過大であると煤や異常音が発生し、過
小であると吹消えやリフト燃焼が発生するから、これら
の不都合が生じない適値に定めればよい。
【0015】なお、ここでいう燃料噴射量とは、バーナ
からの実際の燃料噴射量の他、それを間接的に示す物理
量であってもよい。たとえば、ソレノイド駆動のプラン
ジャ形電磁ポンプの駆動ストローク量や駆動周波数の
他、可変速駆動する燃料ポンプの回転数であってもよ
い。また、燃料ポンプがソレノイド駆動の電磁ポンプで
ある場合、回転形の燃料ポンプを位相制御形の直流モー
タや周波数制御形の交流モータによって駆動する場合
は、それぞれ、ソレノイドまたはモータ駆動用電源の通
電位相デューティや、周波数であってもよい。
【0016】燃料噴射量の初期値を着火時の燃料噴射量
によって修正すれば、いわゆる学習制御により、着火ま
での所要時間を一定に制御することができるから、この
間の時間が長くなって未燃ガスの蓄積により煤が発生し
たり、逆に、この間の時間が短くなって軟着火ができ
ず、着火音が大きくなったりする不都合を積極的に回避
することができる。
【0017】着火時の燃料噴射量に一定値を加えて切換
値を算出するときは、たとえば、燃料ポンプの回転数等
の間接的な物理量を使用して燃料噴射量を制御する場合
において、燃料ポンプの吐出量にばらつきがあっても、
それを有効に吸収することができ、したがって、送風機
を高速運転に移行する際に、燃料噴射量が不足して吹消
えを生じたり、燃料噴射量が過大となって煤が発生した
りすることを有効に防止することができる。このときの
切換値は、着火時の燃料ポンプの回転数等に基づいて設
定したとしても、着火時の実際の燃料噴射量を反映して
正しく設定することができるからである。
【0018】送風機を高速運転にした後、所定時間経過
によりイグナイタを停止すれば、イグナイタの作動時間
を必要最少限に制限し、点火用電極の消耗を防ぐことが
できる。
【0019】第2発明の構成によるときは、判別手段
は、着火信号と噴射量信号とに基づき着火制御シーケン
スにおける各制御状態を判別する。すなわち、判別手段
は、着火の前後、切換値到達の前後を判別し、着火ま
で、着火後切換点到達まで、切換点到達以後の各制御状
態を判別した上、各制御状態をパターン信号として外部
に送出することができる。そこで、燃料制御手段は、判
別手段からのパターン信号に基づき、各制御状態に対応
する所定の制御パターンに従って燃料噴射量を連続的に
制御することができる。また、送風機制御手段、スイッ
チ手段は、それぞれ判別手段からの制御信号により、適
切な時点において送風機を駆動制御し、イグナイタを起
動停止させることが可能である。
【0020】判別手段に修正手段を付設すれば、修正手
段は、着火時の燃料噴射量に基づいて次回の燃料噴射量
の初期値を修正することにより、第1発明における学習
制御を実現することができる。
【0021】
【実施例】以下、図面を以って実施例を説明する。
【0022】バーナの着火制御装置10は、判別手段1
1、燃料制御手段12、送風機制御手段13、スイッチ
手段14を備えてなる(図1)。ただし、着火制御装置
10は、石油給湯機のバーナユニットFを着火制御する
ために使用されている。
【0023】バーナユニットFは、ガンタイプのバーナ
BNの他、バーナBNに燃料を供給する回転形の燃料ポ
ンプP、燃焼用空気を供給する送風機FNを備えてお
り、さらに、点火用のイグナイタG、着火検出用の光セ
ンサCS、外付けの燃料タンクTKを有している。な
お、燃料ポンプPは、位相制御形の直流モータからなる
モータM1 によって連続的に可変速駆動され、送風機F
Nは、低速運転、高速運転が可能な適当なモータM2 に
よって駆動されている。
【0024】判別手段11には、外部からの起動信号S
s が入力されている。ただし、起動信号Ss は、図示し
ない自動運転装置から出力される自動起動信号であって
もよく、適当な手動スイッチを介して与える手動起動信
号であってもよい。
【0025】判別手段11の出力は、パターン信号Sp
、制御信号S1 、S2 として、それぞれ燃料制御手段
12、送風機制御手段13、スイッチ手段14に個別に
入力されている。また、燃料制御手段12、送風機制御
手段13、スイッチ手段14の各出力は、燃料ポンプP
用のモータM1 、送風機FN用のモータM2 、イグナイ
タGにそれぞれ接続されている。一方、燃料制御手段1
2の別の出力は、噴射量信号Sf として判別手段11に
フィードバックされており、光センサCSの出力は、着
火信号Sb として、判別手段11に入力されている。
【0026】かかる着火制御装置10の作動を時経列的
に説明すれば、図2、図3のとおりである。
【0027】判別手段11は、全体の着火制御シーケン
スを規定するとともに、光センサCSからの着火信号S
b 、燃料制御手段12からの噴射量信号Sf を入力する
ことにより、着火制御シーケンスにおける各制御状態を
判別し、パターン信号Sp として出力することができ
る。すなわち、判別手段11は、バーナBNの着火前
(図3の点Aから点Bまで)、着火から切換値到達まで
(同図の点Bから点Cまで)、切換値到達以後定常運転
まで(同図の点Cから点Dまで)の各制御状態を判別
し、パターン信号Sp として燃料制御手段12に出力す
る。
【0028】一方、燃料制御手段12は、燃料ポンプP
用のモータM1 を位相制御することにより、燃料ポンプ
Pの吐出量、すなわち、バーナBNの燃料噴射量を連続
的に可変制御することができる。なお、このときの燃料
制御手段12は、パターン信号Sp を介して判別手段1
1から与えられる各制御状態ごとに、図3のパターン1
ないしパターン3に示すようにモータM1 の通電位相デ
ューティdを時間的に変化させ、燃料噴射量を所定の制
御パターンに従って漸増させることができる。
【0029】すなわち、燃料制御手段12は、パターン
1において、通電位相デューティdを所定の初期値d=
d1 (%)から、所定の増加率Δt1 秒/%に従って漸
増させる。また、燃料制御手段12は、パターン2にお
いて、通電位相デューティdを着火時の通電位相デュー
ティd=d2 (%)から切換値d=d3 (%)まで所定
の増加率Δt2 秒/%に従って漸増させ、パターン3に
おいて、切換値d=d3 (%)からd=100(%)の
規定値にまで所定の増加率Δt3 秒/%に従って漸増さ
せる。そこで、図3のパターン1ないしパターン3の各
所要時間ΔT1、ΔT2 …は、それぞれ、 ΔT1 =Δt1 (d2 −d1 ) ΔT2 =Δt2 (d3 −d2 ) ΔT3 =Δt3 (100−d3 ) となっている。
【0030】なお、ここで、通電位相デューティdと
は、交流商用電源波形を全波整流して位相制御する場合
において、各正方向の半波ごとに通電位相角θ=θa
(ただし、0≦θa ≦180(度))とするとき(図
4)、 d=((180−θa )/180)×100 =(1−θa /180)×100(%) によって定義するものとする。
【0031】判別手段11は、外部からの起動信号Ss
が発生すると、図3のプログラムフローチャートに従っ
て作動する。すなわち、判別手段11は、まず、送風機
制御手段13に制御信号S1 を送出し、送風機制御手段
13を介して送風機FNを低速起動する(図3のプログ
ラムステップ(1)、以下、単に(1)のように記す。
図2の時刻t=t1 )。つづいて、判別手段11は、適
当な時間遅れの後(2)、スイッチ手段14に制御信号
S2 を送出し、スイッチ手段14を介してイグナイタG
を起動する((3)、図2の時刻t=t2 )。なお、イ
グナイタGは、時刻t=t2 以後、判別手段11、スイ
ッチ手段14を介して停止されるまで、連続的に作動す
るものとする。
【0032】その後、判別手段11は、さらに適当な時
間遅れの後(4)、制御状態が着火前である旨のパター
ン信号Sp を燃料制御手段12に出力し、燃料制御手段
12に対し、パターン1による位相制御を開始させる
(5)。すなわち、燃料制御手段12は、モータM1 の
通電位相デューティdを所定の初期値d=d1 から所定
の増加率Δt1 秒/%に従って漸増させ、バーナBNか
らの燃料噴射量を通電位相デューティdとともに漸増さ
せることができる。その後、判別手段11は、バーナB
Nの着火を待って待機する(6)。
【0033】なお、燃料制御手段12による位相制御動
作は、たとえば、図5のプログラムフローチャートによ
って示すことができる。
【0034】図5において、パターン1が指定されると
(図5のプログラムステップ(1)、以下、単に(1)
のように記す)、プログラムは、タイマに対し、タイマ
時間ta を設定する(2)。ここで、タイマとは、図4
において、電源電圧波形の位相角θ=0(度)の位置
(以下、ゼロクロスポイントという)からの経過時間を
計測する別置のタイマをいうものとする。プログラム
は、つづいて、ゼロクロスポイントの経過を待ち
(3)、ゼロクロスポイントの経過とともに、モータM
1に対する通電を一時中断させる(4)。と同時に、タ
イマをスタートさせ(5)、タイマ時間ta の経過によ
ってモータM1 に再通電すると((6)、(7))、プ
ログラムは、タイマ時間ta に対応する通電位相角θ=
θa においてモータM1 に通電させ、モータM1 を位相
制御することができる。
【0035】プログラムは、その後、タイマを再設定す
るが(8)、ここでいう再設定とは、たとえば、ta =
ta −Δta として、タイマ時間ta を再設定すること
をいう。ただし、Δta は、パターン1における通電位
相デューティdの増加率Δt1 秒/%に対応する時間幅
であって、モータM1 を駆動する交流商用電源の周波数
により、増加率Δt1 を半波ごとの時間長に換算して算
出することができる。プログラムは、その後、パターン
信号Sp を介して判別手段11から異なるパターンが指
定されない限り、プログラムステップ(3)ないし
(9)を繰り返し、パターン1による位相制御を続行す
ることができる。
【0036】なお、図5のプログラムは、パターン2、
パターン3が指定されると(10)、それぞれのパター
ンの開始時の通電位相デューティd=d2 、d=d3 に
対応するタイマ時間tb 、tc をタイマに設定すること
により((11)、(12))、それぞれの制御パター
ンに従って、同様の位相制御動作を実行することができ
る。
【0037】パターン1において、バーナBNの燃料噴
射量が低速運転中の送風機FNの風量に見合う適量にま
で増加すると、バーナBNは、自動的に着火し(図2の
時刻t=t4 )、光センサCSは、これを検出すること
ができる。イグナイタGは、連続的に作動しているから
である。そこで、判別手段11は、光センサCSからの
着火信号Sb を介してバーナBNの着火を検出すると
(図3のプログラムステップ(6))、制御状態が着火
から切換点到達までの状態になった旨のパターン信号S
p を燃料制御手段12に出力し、燃焼制御手段12に対
し、パターン2による位相制御を開始させることができ
る(7)。
【0038】そこで、燃料制御手段12のプログラム
は、パターン1による位相制御動作を一旦終了させると
ともに(図5のプログラムステップ(9))、パターン
2による位相制御動作を再開することができる(同図の
プログラムステップ(10)、(11))。このときの
プログラムは、パターン1に代えて、パターン2が新た
に指定されたからである。ただし、このときのプログラ
ムは、プログラムステップ(11)において、着火時の
通電位相デューティd=d2 に対応するタイマ時間tb
をタイマに設定することにより、パターン1による位相
制御動作との連続性を維持するものとする。また、判別
手段11は、その後、通電位相デューティdが切換点d
=d3 となるのを待って待機する(図3のプログラムス
テップ(8))。
【0039】通電位相デューティdが切換点d=d3 に
到達すると、燃料制御手段12は、噴射量信号Sf を判
別手段11に出力する。そこで、判別手段11は、その
旨を検知し(8)、送風機制御手段13を介し、送風機
FNを高速運転に切り換える((9)、図2の時刻t=
t5 )。と同時に、判別手段11は、燃料制御手段12
を介し、パターン3による位相制御を開始させることが
できる(10)。なお、このときも、図5の燃料制御手
段12のプログラムは、そのプログラムステップ(1
2)において、切換点d=d3 に対応するタイマ時間t
c をタイマに設定することにより、パターン2による位
相制御動作との連続性を維持するものとする。
【0040】一方、判別手段11は、パターン3による
位相制御動作開始後、すなわち、送風機FNを高速運転
にした後、所定時間経過によりイグナイタGを停止させ
る((11)、(12)、図2の時刻t=t6 )。ま
た、判別手段11は、通電位相デューティdがd=10
0(%)の規定値となるのを待って待機し(13)、d
=100(%)のフルデューティ到達により、一連の着
火制御動作を終了するとともに、全体を定常運転に移行
させる(図2の時刻t=t7 )。
【0041】
【他の実施例】判別手段11は、バーナBNの着火時に
おいて、燃料制御手段12からの噴射量信号Sf を介し
て着火時の通電位相デューティd=d2 を読み取り、着
火時の標準的な通電位相デューティd=d2aと比較する
ことができる(図6のプログラムステップ(21)、以
下、単に(21)のように記す)。いま、何らかの原因
により着火までの所要時間ΔT1 が長くなり、d2 >d
2aであるときは((21)、図7の実線)、パターン1
の初期値d=d1 を d=d1a =d1 +Δd2 =d1 +(d2 −d2a)>d1 として大きくして記憶し(22)、次回の着火制御に反
映させる。ただし、Δd2 =d2 −d2aは、着火時の位
相デューティ偏差である。
【0042】次回の動作において、パターン1の位相制
御は、初期値d=d1 に代えて初期値d=d1aが採用さ
れるから(図7の一点鎖線)、以後、バーナBNは、通
電位相デューティd=d2 において、所定の所要時間Δ
T1a<ΔT1 後に着火させることができ(同図の時刻t
=t4a)、以後の各動作も、順次前倒し方向に修正する
ことができる(同図の時刻t=t5a、t6a、t7a)。す
なわち、このときの全体動作は、何らかの原因により着
火までの所要時間ΔT1 が長くなっても、それを規定の
所要時間ΔT1aに修正することにより、未燃ガスの蓄積
によって煤が発生したり、着火音が大きくなったりする
不都合を積極的に回避することができる。
【0043】なお、着火時の通電位相デューティd=d
2 がd2 <d2aであるときは(21)、位相デューティ
偏差Δd2 =d2 −d2a<0であるから、次回の初期値
d=d1 をd=d1a=d1 +Δd2 <d1 として小さく
して記憶し(23)、次回の着火制御に反映させればよ
い。すなわち、図6のプログラムステップ(21)ない
し(23)は、判別手段11に付設され、着火時の通電
位相デューティd=d2 の大小に基づき、次回の初期値
d=d1 を修正する修正手段となっている。
【0044】また、判別手段11は、図3のプログラム
ステップ(8)において切換値d=d3 を待って待機す
るが、このときの切換値d3 は、あらかじめ定める固定
値に代えて、着火時の通電位相デューティd=d2 によ
り、d3 =d2 +dc (ただし、dc は、適当な一定
値)として算出してもよい。
【0045】以上の説明において、通電位相デューティ
dは、燃料ポンプPが回転形であり、モータM1 が位相
制御形の直流モータである場合を前提にしている。そこ
で、モータM1 が周波数制御形の交流モータである場合
は、通電位相デューティdに代えて、モータM1 に供給
する駆動用電源の周波数を使用すればよい。また、燃料
ポンプPは、ソレノイド駆動のプランジャ形の電磁ポン
プであってもよく、このときは、通電位相デューティ
d、駆動用電源の周波数のいずれをも使用することがで
きる。この種の電磁ポンプは、ソレノイドを駆動する電
源の通電位相デューティdを可変することによりプラン
ジャの駆動ストローク量を変え、あるいは、駆動周波数
を可変することによりプランジャの単位時間当りの駆動
頻度を変え、バーナBNの燃料噴射量を可変することが
できるからである。さらに、たとえば、バーナBNの燃
料管に瞬時計測形の流量計を挿入し、バーナBNの燃料
噴射量をリアルタイムに計測し得る場合は、燃料噴射量
の計測値そのものを使用することもできる。すなわち、
この発明において、燃料噴射量とは、バーナBNの燃料
噴射量を示す直接的または間接的な任意の物理量をいう
ものとする。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、この出願に係る第
1発明によれば、送風機を低速起動し、バーナの燃料噴
射量を所定の制御パターンに従って漸増させてバーナを
着火させ、送風機を高速運転にし、燃料噴射量を規定値
にまで増加させることによって、バーナは、着火までの
所要時間を最短にするとともに、煤の発生を抑え、着火
音が小さい安定な軟着火を確実に実現することができる
という優れた効果がある。
【0047】第2発明によれば、判別手段と、燃料制御
手段、送風機制御手段、スイッチ手段とを設けることに
よって、判別手段は、着火制御シーケンスにおける各制
御状態を判別し、燃料制御手段は、所定の制御パターン
に従ってバーナの燃料噴射量を制御し、送風機制御手
段、スイッチ手段は、それぞれ所定のタイミングにおい
て送風機、イグナイタを制御することができるから、第
1発明に係る着火制御動作を容易に実施することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成ブロック系統図
【図2】 全体動作説明線図
【図3】 プログラムフローチャート(1)
【図4】 動作説明線図
【図5】 プログラムフローチャート(2)
【図6】 他の実施例を示す要部プログラムフローチャ
ート
【図7】 他の実施例を示す図3相当図
【符号の説明】
BN…バーナ FN…送風機 G…イグナイタ Sb …着火信号 Sf …噴射量信号 Sp …パターン信号 S1 、S2 …制御信号 d1 、d1a…初期値 d3 …切換値 11…判別手段 12…燃料制御手段 13…送風機制御手段 14…スイッチ手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−9509(JP,A) 特開 昭59−56525(JP,A) 特開 平8−303759(JP,A) 実開 昭56−169164(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23N 1/02 101 F23N 1/00 117

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送風機を低速起動し、イグナイタを起動
    してバーナの燃料噴射量を所定の初期値から漸増させ、
    着火後、燃料噴射量を所定の切換値にまで漸増させて送
    風機を高速運転に切り換え、燃料噴射量を規定値にまで
    漸増させることを特徴とするバーナの着火制御方法。
  2. 【請求項2】 燃料噴射量の初期値を着火時の燃料噴射
    量によって修正し、次回に反映させることを特徴とする
    請求項1記載のバーナの着火制御方法。
  3. 【請求項3】 着火時の燃料噴射量に一定値を加えて切
    換値を算出することを特徴とする請求項1または請求項
    2記載のバーナの着火制御方法。
  4. 【請求項4】 送風機を高速運転にした後、所定時間経
    過によりイグナイタを停止させることを特徴とする請求
    項1ないし請求項3のいずれか記載のバーナの着火制御
    方法。
  5. 【請求項5】 バーナの着火を示す着火信号とバーナの
    燃料噴射量を示す噴射量信号とに基づき着火制御シーケ
    ンスにおける各制御状態を判別する判別手段と、該判別
    手段からのパターン信号に基づき所定の制御パターンに
    従って燃料噴射量を連続的に制御する燃料制御手段と、
    前記判別手段からの制御信号により送風機を駆動制御す
    る送風機制御手段と、前記判別手段からの制御信号によ
    りイグナイタを起動制御するスイッチ手段とを備えてな
    るバーナの着火制御装置。
  6. 【請求項6】 前記判別手段には、着火時の燃料噴射量
    に基づき、次回の燃料噴射量の初期値を修正する修正手
    段を付設することを特徴とする請求項5記載のバーナの
    着火制御装置。
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