JP3472551B2 - 骨盤底筋訓練装置 - Google Patents

骨盤底筋訓練装置

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JP3472551B2 JP2000346749A JP2000346749A JP3472551B2 JP 3472551 B2 JP3472551 B2 JP 3472551B2 JP 2000346749 A JP2000346749 A JP 2000346749A JP 2000346749 A JP2000346749 A JP 2000346749A JP 3472551 B2 JP3472551 B2 JP 3472551B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、骨盤底筋訓練装
置に関し、とくに尿失禁を予防し治療するための骨盤底
筋群の強化体操を効果的に実行できるように補助的に用
いる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】尿失禁には、腹圧性尿失禁や遠心性神経
障害に寄る切迫性尿失禁などがある。腹圧性尿失禁は、
出産などで骨盤底が緩むことが主な原因となって起こる
もので、成人女性に多い。成人女性の3、4人に1人は
腹圧性尿失禁があるといわれているが、たいていは治ら
ないとあきらめ、軽失禁用パッドやナプキンを使用する
ことで対処している。男性では前立腺摘出後の腹圧性尿
失禁者がいる。
【0003】この腹圧性尿失禁の治療には、外科的手
術、薬物療法、理学療法の3つがある。また、一部の遠
心性神経障害による切迫性尿失禁に関して、腹圧性尿失
禁と同じ上記の3つの治療方法が有効とされている。手
術による治療としては、膀胱頚部釣り上げ術、器具とし
ては挿入型女性用失禁防止リング等がある。また、コラ
ーゲンで尿道壁をおさえるコラーゲン注入法や、薬を定
期的に投与する治療方法もあり、骨盤底筋群への電気的
刺激も有効である。
【0004】ところが、手術による治療やリングなどの
器具は積極的には施せないことが多いし、コラーゲン注
入法や薬の投与は定期的に行う必要があり、とくに薬は
すべての患者に効果があるとはかぎらず、副作用の可能
性もある。また、骨盤底筋群への電気的刺激は、家庭で
の治療に適していず、体に電気を通すことで危険性が残
る。
【0005】その点、薬や手術に頼らなくて済む軽度の
尿失禁の治療や予防という目的では、骨盤底筋群を強化
する体操によることが望ましく、またそれが有効である
ことはよく知られている。各種文献によると、軽症なら
ば、1日10分、2〜3ヶ月の間、骨盤底筋訓練体操を
すれば、遠心性神経障害による尿失禁で70〜80%、
腹圧性尿失禁で約85%の人に効果があるといわれてい
る。
【0006】現在、こういった腹圧性尿失禁者に骨盤底
筋訓練体操を奨励することが主に行われており、病院で
この体操の指導を施しているところもあるが、一般に病
院では体操指導時間がとれなかったり、診療報酬がつき
にくい背景があるため、骨盤底筋訓練体操指導は普及し
にくい、という実情もある。また、羞恥心や、尿失禁は
治らないのでしょうがないというあきらめから、病院に
診療に来ない患者がほとんどであるという、病院での診
療以前の問題もある。そのような患者はほとんど生理用
ナプキンで対応しているが、根本治療にはならない。軽
度であればなおさら、病院に行こうという動機につなが
らず、軽度治療・予防といった意味での尿失禁の病院で
の治療には困難性がある。
【0007】そこで、家庭で気楽に骨盤底筋訓練体操を
実施できることが望まれるが、正しい骨盤底筋の動作を
知覚することは一般に難しい。このように必要な筋肉が
鍛えられているかどうかを確認することが難しかった
り、効果が現れるといわれている1日10分程度の体操
を約3ヶ月間程度の期間を継続して行うという体操の習
慣化が難しいこともあって、家庭での骨盤底筋訓練体操
の実施には困難性がつきまとう。
【0008】従来、骨盤底筋を強化させる筋肉の動かし
方の習得を助ける器具・装置として、コーンを膣内に挿
入してこのコーンが膣から落下しないように意識して筋
肉を締める方法(特開平2−152449)や、パンツ
に電極を取り付け腹筋の筋電を測定するもの、あるいは
膣内に挿入した弾性変形体が膣圧によって変形したとき
にに流出する空気量を測定することにより膣圧を調べる
もの(特開平7−194560)などが知られている。
腹圧性尿失禁は女性に多いため、膣内に圧力計を挿入し
て膣内圧を数値表示するという、病院での指導目的に開
発された装置も知られている(米国特許No.5,88
1,731)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置では、腹圧性尿失禁が女性に多いことから現状では
膣圧を測定するものが多く、圧力計挿入部位に使用者の
抵抗感や違和感などがあり、衛生上の問題もある。しか
も、膣圧は、腹圧の影響を受けるため、骨盤底筋強化に
は必要のない筋肉を動かした場合にも区別がつかず、圧
力表示値から骨盤底筋群の動きを読み取ることは難し
い。コーン挿入法については、体形により向き不向きが
あり、使用できない人が少なくない。これら膣圧に着目
した装置は、男性の尿失禁患者の骨盤底筋訓練には使用
できないという根本的な問題がある。また、パンツに電
極を取り付け腹筋の筋電を測定するものは、実際上、筋
電を適切にとることが難しく、しかも消耗品の単価が高
い。
【0010】骨盤底筋訓練体操をしたい患者には、骨盤
底筋強化が効果的にできているかを自分で確認できるよ
うなフィードバック装置が必要で、そのような装置がな
ければ継続して運動しても無駄になることが多いが、従
来の装置ではいずれにしても、そのための十分に有効な
補助手段として役立つにはいたっていない。
【0011】この発明は、上記に鑑み、強化したい骨盤
底筋の動きと不要な他の筋肉の動きとを区別して検出し
て、その検出結果を訓練者に知らすというフィードバッ
クにより、治療に直接必要な骨盤底筋群のみを訓練・強
化することができるようにする、骨盤底筋訓練装置を提
供することを目的とする。
【0012】また、この発明の他の目的は、衛生上およ
び実際の使用上、使い勝手の良いものとした、骨盤底筋
訓練装置を提供することにある。
【0013】さらに、この発明の別の目的は、家庭で気
楽にかつ楽しく骨盤底筋訓練体操を実行できるような骨
盤底筋訓練装置を提供することにある。
【0014】この発明のさらなる別の目的は、訓練体操
実行時の筋肉の緊張・弛緩の測定結果を後で医師や指導
者が訓練の記録として用い、適切な指導に役立てるデー
タとして使用できるようにした、骨盤底筋訓練装置を提
供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1記載の発明による骨盤底筋訓練装置におい
ては、肛門および直腸内に挿入可能となっており、肛門
内圧に感応する深さに対応する浅部感圧部と直腸内圧に
感応する深さに対応する深部感圧部とを有する測定部
と、該測定部に一端が着脱自在に接続される接続部と、
浅部感圧部での圧力測定情報と深部感圧部での圧力測定
情報とを処理することによって骨盤底筋の動き成分のみ
を表す情報を取り出し表示する処理・表示部とが備えら
れることが特徴となっている。
【0016】請求項2記載の発明による骨盤底筋訓練装
置では、測定部が、接続部の一端から取り外されて洗浄
可能になっていることが特徴となっている。
【0017】請求項3記載の発明による骨盤底筋訓練装
置では、測定部が、接続部の一端から取り外されて使い
捨て型になっていることが特徴となっている。
【0018】請求項4記載の発明による骨盤底筋訓練装
置では、処理・表示部は、浅部感圧部での圧力測定情報
と深部感圧部での圧力測定情報とを処理し、それらの測
定情報に応じて変化するグラフィカルな表示を行うもの
であることが特徴となっている。
【0019】請求項5記載の発明による骨盤底筋訓練装
置では、処理・表示部は、浅部感圧部での圧力測定情報
と深部感圧部での圧力測定情報とを記憶し、後に読み出
して出力することができるものであることが特徴となっ
ている。
【0020】肛門内圧は肛門周囲の骨盤底の収縮による
圧力に対応し、直腸内圧は腹筋などの他の筋肉の動きに
応じて変化する。請求項1記載の骨盤底筋訓練装置は、
測定部が肛門および直腸内に挿入可能となっているとと
もに、その測定部に浅部感圧部と深部感圧部とを備え
る。浅部感圧部は肛門内圧に感応する深さに対応してお
り、深部感圧部は直腸内圧に感応する深さに対応してい
る。そのため、測定部が肛門および直腸内に挿入された
とき、浅部感圧部は肛門内圧に感応し、深部感圧部は直
腸内圧に感応する。そこで、肛門および直腸内に挿入可
能な測定部が浅部感圧部と深部感圧部とを持ち、かつ浅
部感圧部での圧力測定情報と深部感圧部での圧力測定情
報とを処理することによって骨盤底筋の動き成分のみを
表す情報を取り出し表示する処理・表示部を備えること
により、骨盤底筋の動きを、腹筋などの他の筋肉の動き
と区別して検出し表示することができるため、骨盤底筋
強化訓練を効果的に行うことができる。すなわち、骨盤
底筋の筋肉を強化する訓練は、肛門を締める要領で力を
入れる動作を繰り返して行うが、この場合、本来は骨盤
底筋群のみを意識的に動かさなければ効果的ではない。
しかし、通常の人の場合、腹筋などにも力が入ってしま
い、逆に骨盤底筋は弛緩してしまうことが多い。この装
置によると、上記の訓練体操を行うとき、骨盤底筋の動
きを腹筋などの他の筋肉の動きと区別して検出しその測
定結果を表示することができるため、このようなフィー
ドバックにより、どのように力を入れたらよいのかを訓
練者自らが容易に把握できるようになって、家庭で独り
で訓練する場合でも、尿失禁治療に直接必要な骨盤底筋
群のみを訓練・強化することを効果的に実行することが
できる。
【0021】請求項2記載のように、測定部が、接続部
の一端から取り外されて洗浄可能になっていることによ
り、洗浄した後、再度使用することができ、衛生的であ
り、繰り返しの使用に耐え得る。
【0022】請求項3のように、測定部が、接続部の一
端から取り外されて使い捨て型になっているなら、1回
使用したら取り外して使い捨て、つぎの訓練時には新た
な測定部を取り付けて使用することができるので、きわ
めて清潔である。
【0023】請求項4によると、処理・表示部は、浅部
感圧部での圧力測定情報と深部感圧部での圧力測定情報
とを処理し、それらの測定情報に応じて変化するグラフ
ィカルな表示を行うので、測定結果の無味乾燥な数値表
示ではなく、見た目に楽しく結果を知ることができて、
家庭で独りで行う場合でも、飽きないで毎日の訓練を習
慣づけて行うことが容易にできる。
【0024】請求項5によると、処理・表示部は、浅部
感圧部での圧力測定情報と深部感圧部での圧力測定情報
とを記憶し、後に読み出して出力することができるよう
になっているため、訓練結果を自ら省みたりして習慣化
の励みとすることができる。また、その家庭での訓練結
果を医者へ報告することも容易であり、医者はそれに基
づき具体的な指示を出したりすることができるなど、医
者の指導はやり易くなる。
【0025】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態に
ついて図面を参照しながら詳細に説明する。この発明の
実施の形態にかかる骨盤底筋訓練装置は、図1に示すよ
うに、測定部10と、接続部20と、処理・表示部30
とからなる。測定部10と処理・表示部30とは接続部
20により相互に着脱自在に接続される。測定部10
は、肛門および直腸に挿入可能な挿入部11と、基底部
12とからなる。接続部20の一端に設けられた着脱部
21が、この基底部12の裏面に着脱自在に取り付けら
れる。接続部20は屈曲自在なケーブルないし空気圧伝
達用チューブからなり、他端にはコネクタ部22が設け
られていて、処理・表示部30の筐体31の端部に設け
られたコネクタ受け部33に着脱自在に結合できるよう
にされている。処理・表示部30は、筐体31の上面に
液晶表示器32を取り付けたものとなっており、その筐
体31の内部にはデジタル信号処理回路および液晶表示
ドライバ回路などの電気回路が配置されている。さらに
図では省略しているが、スピーカが内蔵されており、ま
た筐体31の上面等には操作用の押しボタンスイッチな
どが設けられている。
【0026】測定部10は、たとえば図2に示すように
構成される。図2において、挿入部11と基底部12は
シリコン樹脂などにより一体に形成されており、外部か
らの圧力によって変形するような2つの空洞部が感圧部
13、14として作られている。感圧部13は基底部1
2から約20mm程度の浅い位置に作られ、感圧部14
は基底部12から約60mm程度の深い位置に作られ
る。これらの浅部感圧部13および深部感圧部14の各
々から基底部12に達する通気管が伸びている。
【0027】接続部20の一端に設けられた着脱部21
は、基底部12の裏面に着脱自在に取り付けられるもの
であるが、2つの凸部を有しており、この凸部と基底部
12の孔部とを嵌合することにより気密コネクタ23が
形成されるようになっている。この気密コネクタ23を
経て感圧部13、14内の空気の圧力が着脱部21に伝
えられ、さらに接続部20のチューブ内に伝達され、感
圧センサ24、25に到達するようにされている。感圧
センサ24、25はたとえば半導体圧力センサなどから
なり、チューブの末端あるいは途中に設けられ、伝えら
れた圧力を電気信号に変換する。この感圧センサ24、
25は着脱部21内に埋め込んでおいてもよく、その場
合は電気的な信号を伝達するためのケーブルが着脱部2
1から延びていくことになる。
【0028】感圧センサ24、25からの電気的な圧力
信号は、コネクタ受け部33に挿入されたコネクタ部2
2を経て処理・表示部30に入力される。なお、感圧セ
ンサ24、25は処理・表示部30に内蔵させておいて
もよく、その場合は空気圧がそのまま接続部20のチュ
ーブおよびコネクタ部22を経て処理・表示部30に導
入される。
【0029】処理・表示部30では、浅部感圧部13の
内部圧力に対応する信号と、深部感圧部14の内部圧力
に対応する信号とがデジタル化されて処理を受ける。そ
れらの2つの圧力情報に応じてグラフィックスを変化さ
せ、それを液晶表示器32で表示させる。また、内蔵の
スピーカから音声を同時に出力するようにしてもよい。
【0030】骨盤底筋訓練体操を行うとき、測定部10
の挿入部11を肛門から直腸内に挿入する。そして、処
理・表示部30の液晶表示器32に映し出される画像を
見ながら、肛門を引き締める要領で力を入れる動作を繰
り返すことにより、骨盤底筋の訓練体操を行う。このと
き、挿入部11の浅部感圧部13は、肛門入口から約2
0mm程度の浅い位置となっているため、肛門周囲の骨
盤底の収縮に対応した圧力に感応する。また、深部感圧
部14は肛門入口より60mm程度の深さとなっている
ので、肛門内圧の影響を受けずに直腸内圧に感応する。
すなわち、一般に、肛門内圧の影響を受けずに直腸内圧
を測定するためには、肛門入口から40mm以上深い位
置で測定する必要があるが、ここでは余裕を見て60m
m程度としている。
【0031】そこで、浅部感圧部13における圧力が伝
えられる感圧センサ24からは肛門周囲の骨盤底筋の収
縮に対応した出力が得られ、また、深部感圧部14の圧
力が伝えられる感圧センサ25からは、肛門内圧の影響
を受けずに直腸内圧のみを検出した出力を得ることがで
きる。これらの信号が処理・表示部30内でデジタル信
号に変換された後デジタル信号処理回路により処理さ
れ、両出力の相関関係より、直腸内圧変動分が取り除か
れた、骨盤底筋の動き成分のみを表す情報が取り出され
る。この情報に応じて、たとえば一定のシンボル画像を
ぼんやりした形から鮮明な形に変化させたり、任意の画
像が組み立てられるようなゲーム感覚の画像を構成した
り、あるいは、骨盤底筋の動きをシュミレーションする
ようなリアルな画像として表示したりすることができ
る。
【0032】また、骨盤底筋の動き成分のみを表す情報
だけに応じてグラフィックを変化させるのではなく、直
腸内圧成分に応じて他の画像を変化させたり警報音を出
したりするようにして、不必要な筋肉の動きがあること
を訓練体操の実施者に知らせるようにすることもでき
る。
【0033】これにより、骨盤底筋訓練体操の実施者
は、自ら意図的に筋肉を緊張させてみた結果を処理・表
示部30の液晶表示器32の画面で知ることができる。
この画像を見て結果を確認しながら筋肉の収縮と弛緩と
を繰り返すことにより、独りでも、必要な骨盤底筋の動
作を知覚することができるようになり、骨盤底筋強化訓
練を効果的に行うことが可能となる。また測定結果が無
味乾燥な数字などで示されるわけではなく、楽しげなグ
ラフィック変化として表示されるので、家庭で独りで行
う場合でも、飽きずに習慣化して訓練体操を行うことが
できる。
【0034】この骨盤底筋訓練体操は、毎日10分程度
繰り返す必要があるが、測定部10は接続部20の着脱
部21に着脱自在な構成となっているため、洗浄も容易
であり、衛生上の問題なく繰り返し使用できる。また、
単にシリコン樹脂などに空洞部を形成しただけのもので
あるため、安価であり、使い捨て型として、1回ずつ新
たなものを使用するようにすることもできる。
【0035】また、処理・表示部30にはメモリが内蔵
されており、訓練時における感圧部13、14の両方で
の圧力測定値あるいはそれらを処理した結果として得ら
れた骨盤底筋の動き成分および直腸内圧成分を記憶して
おくことができる。そのため、後に読み出して液晶表示
器32で表示し、自らの訓練の経過を反省したり、成果
を確認したりすることができるので、訓練の励みにな
り、毎日行う訓練をより容易に行うことができる。さら
に、コネクタ受け部33(あるいは図示しない他の端
子)からその記憶された測定結果を外部に出力してプリ
ントアウトに供することもできる。このように訓練時に
おける両圧力変動を後で出力することができるので、訓
練経過を医師がチェックするのに便利であり、また医師
が具体的な指示を出すのにも役立つ。
【0036】図3は、測定部10の他の例を表すもので
ある。この図3では、シリコン樹脂などで形成された挿
入部11内に2つの感圧センサ24、25が埋め込まれ
ており、基底部12から深さ20mm程度および60m
m程度の位置での圧力に応じた電気信号が直接得られる
ようになっている。そのため、着脱部21と測定部10
の基底部12とが結合されたとき電気的コネクタ26に
よる電気的接続がなされ、それらの電気信号がケーブル
を通じて処理・表示部30に伝達される。
【0037】このように測定部10を構成した場合も、
測定部10は接続部20の着脱部21に着脱自在な構成
となっているため、洗浄も容易であり、衛生上の問題な
く繰り返し使用できる。さらに、感圧センサ24、25
は安価な半導体圧力センサを用いることができるので、
使い捨て型とすることもできる。すなわち、これら感圧
センサ24、25で精度高く圧力を測定する必要はな
く、おおまかな圧力変動が測定できればよいので、安価
な半導体圧力センサを用いることが可能であるからであ
る。
【0038】なお、上の説明はこの発明の実施の形態に
関するものであり、この発明が上の説明に限定される趣
旨ではないことはもちろんである。具体的な構成などは
種々に変更できる。たとえば測定部10を図2のように
構成する場合、感圧部13、14における空気圧の変動
を感圧センサ24、25にまで導くのではなく、これら
感圧部13、14の内部および導通管の内部にシリコン
油や水などの流体を充填しておいてこれらによって感圧
部13、14の内部の圧力を感圧センサ24、25に導
くよう構成することもできる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の骨盤底
筋訓練装置によれば、骨盤底筋強化訓練体操の効果的な
実施を補助することができ、尿失禁の予防・治療に役立
てることができる。女性の患者のみでなく、男性の患者
でも同じように使用して必要な筋肉の動きを学ぶことが
できる。繰り返し使用する場合の衛生面でも問題がな
い。骨盤底筋強化訓練体操を家庭で独りで実施する場合
も、飽きることなく楽しく毎日継続的に行うことができ
る。圧力測定データを記憶し後で読み出すことができる
ので、自らの反省材料としたり励みとしたり、あるいは
医師の指導のための資料として用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す模式的な斜視図。
【図2】同実施形態にかかる測定部および着脱部の模式
的な縦断面図。
【図3】他の実施形態にかかる測定部および着脱部の模
式的な縦断面図。
【符号の説明】
10 測定部 11 挿入部 12 基底部 13 浅部感圧部 14 深部感圧部 20 接続部 21 着脱部 22 コネクタ部 23 気密コネクタ 24、25 感圧センサ 26 電気的コネクタ 30 処理・表示部 31 筐体 32 液晶表示器 33 コネクタ受け部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−122248(JP,A) 特開 平10−33488(JP,A) 実開 昭51−25979(JP,U) 実開 平1−178003(JP,U) 実開 平7−27508(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/20,5/22,5/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 肛門および直腸内に挿入可能となってお
    り、肛門内圧に感応する深さに対応する浅部感圧部と直
    腸内圧に感応する深さに対応する深部感圧部とを有する
    測定部と、該測定部に一端が着脱自在に接続される接続
    部と、浅部感圧部での圧力測定情報と深部感圧部での圧
    力測定情報とを処理することによって骨盤底筋の動き成
    分のみを表す情報を取り出し表示する処理・表示部とを
    備えることを特徴とする骨盤底筋訓練装置。
  2. 【請求項2】 測定部が、接続部の一端から取り外され
    て洗浄可能になっていることを特徴とする請求項1記載
    の骨盤底筋訓練装置。
  3. 【請求項3】 測定部が、接続部の一端から取り外され
    て使い捨て型になっていることを特徴とする請求項1記
    載の骨盤底筋訓練装置。
  4. 【請求項4】 処理・表示部は、浅部感圧部での圧力測
    定情報と深部感圧部での圧力測定情報とを処理し、それ
    らの測定情報に応じて変化するグラフィカルな表示を行
    うものであることを特徴とする請求項1記載の骨盤底筋
    訓練装置。
  5. 【請求項5】 処理・表示部は、浅部感圧部での圧力測
    定情報と深部感圧部での圧力測定情報とを記憶し、後に
    読み出して出力することができるものであることを特徴
    とする請求項1記載の骨盤底筋訓練装置。
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