JP3471751B2 - 給電線支持具 - Google Patents

給電線支持具

Info

Publication number
JP3471751B2
JP3471751B2 JP2000383342A JP2000383342A JP3471751B2 JP 3471751 B2 JP3471751 B2 JP 3471751B2 JP 2000383342 A JP2000383342 A JP 2000383342A JP 2000383342 A JP2000383342 A JP 2000383342A JP 3471751 B2 JP3471751 B2 JP 3471751B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
block
block body
elastic
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000383342A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002186158A (ja
Inventor
勉 麻生
秀雄 小原
幸文 町田
誠一郎 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Cable Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority to JP2000383342A priority Critical patent/JP3471751B2/ja
Publication of JP2002186158A publication Critical patent/JP2002186158A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3471751B2 publication Critical patent/JP3471751B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Cable Installation (AREA)
  • Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給電線を鉄塔等に
取付けるための給電線支持具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄塔に給電線を取付けるための支
持具としては特許第2954841 号が公知である。この給電
線支持具は、ケーブル(給電線)を挿通するための半円
形凹部を各々有する上下複数個のブロックと、各凹部に
嵌合されてケーブルを把持するための半割状のゴムクッ
ションと、を備えている。この複数個のブロックに於
て、隣接する一対のブロックの一方には左右一対の係合
片が設けられると共に、他方には一対の係合片を係止さ
せる左右一対の係止凹部が設けられ、一対のブロックの
半円形凹部間に各ゴムクッションを嵌込んでケーブルを
挿通させ、上記係合片を係止凹部に係止させることによ
りケーブルを把持し、このように各ブロックを順次連結
してケーブルを保持した後に鉄塔等の鉄骨にベルト部材
にて一体状に固定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の給電線支持具では、ケーブルを新たに布設あるいは
取り替える場合、ケーブルをブロックに挿通するために
上下複数個のブロックを分解する(切り離す)ことが必
要となり、そのためには、上記係止凹部に強固に係止し
た上記係合片を、工具などを使用して外方側へ弾性変形
させて、係止凹部から離脱させる(こじ開ける)作業を
行う必要がある。そして、この作業は、通常、(鉄塔上
等の)高所でかつ作業性が悪い場所で行われることが多
いため、作業中に不意にブロックを損傷させたり、落下
させたりする危険性があった。また、ケーブルを把持す
るゴムクッションは対象ケーブルの外径に応じて選択す
る必要があり、そのケーブルに対応したゴムクッション
を選択して交換する作業がその都度必要となり、ゴムク
ッションのサイズを取り違えてケーブル把持不良を起こ
すというような問題が生じ易かった。また、ゴムクッシ
ョンはブロックに係止しない構造であるので、接着剤な
どを用いて、ゴムクッションがブロックから脱落しない
ようにあらかじめ固定する作業が必要であった。
【0004】そこで、本発明は、ケーブルの布設作業を
容易にかつ作業ミスを無くして確実に行うことができる
給電線支持具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る給電線支持具は、半円形状凹部を各
々有する上下複数個のブロック体を備え、隣接する一対
のブロック体の凹部の合体によって形成される円形孔に
ケーブルを把持する給電線支持具に於て、一方のブロッ
ク体には、その凹部を形成する左右側壁部から突出状に
弾性フック部とガイド部を各々設け、他方のブロック体
は、その凹部を形成する左右側壁部の端面に該弾性フ
ック部・ガイド部が夫々挿入可能な嵌合孔を設け、さら
に、該弾性フック部が所定寸法の可動代にてスライド自
在となるように係合する係止雌部を該嵌合孔内に形成
し、該弾性フック部と該係止雌部との係合にて、上記一
対のブロック体の分離を阻止し、かつ、上記弾性フック
部に側外方から押圧力を加えて弾性変形させて上記係止
雌部から離脱させ、上記一対のブロック体を分離可能と
するように構成したものである。
【0006】また、左右側壁部の端面に形成された一対
の嵌合孔を同一形状として、弾性フック部とガイド部の
いずれとも選択的に挿入可能に構成したものである。
【0007】た、各ブロック体には、落下防止用連繋
線条体が連結可能な引掛部を設けたものである。
【0008】また、上下複数個のブロック体が、上ブロ
ック体と、下ブロック体と、少なくとも1個の中間ブロ
ック体とを備え、該中間ブロック体は上下に各々半円形
状凹部を有し、一方の凹部の左右側壁部に弾性フック部
とガイド部を各々設け、他方の凹部の左右側壁部に嵌合
孔を各々設けたものである。
【0009】また、各ブロック体の凹部に嵌合される一
対の弾性半割体から成る筒状のケーブル把持部材を具備
し、該ケーブル把持部材はその内面に、ケーブル外径に
対応するための弾性変形自在のひだ部を有するものであ
る。また、各ブロック体の凹部の内面に設けられた凹溝
と、ケーブル把持部材の外面に設けられた突条部と、の
嵌合により、ケーブル把持部材が各ブロック体の凹部に
係止されるようにしてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づき、本発明を詳説する。
【0011】本発明に係る給電線支持具は、図1に示す
支持具本体1と、図2に示す筒状のケーブル把持部材2
とを備える。支持具本体1は、図1の組立状態と図4の
分解状態に示すように、半円形状凹部7を各々有する上
下複数個のブロック体3…を備える。即ち、支持具本体
1は、上ブロック体4と下ブロック体5とから構成され
る場合と、図1と図4に示した如く上ブロック体4と下
ブロック体5及び少なくとも1個の中間ブロック体6か
ら構成される場合がある。これらの各ブロック体3…
は、例えば高密度ポリエチレン等の耐候性に優れた樹脂
にて形成されている。また、上・中間・下ブロック体
4,6,5の各凹部7…には、軸方向中間部に周方向の
凹溝21が形成され、周方向両端部に軸方向の凹溝28,28
が形成されている。なお、図4に於て、上ブロック体4
は上下反転して図示されている。
【0012】この支持具本体1は、隣接する一対のブロ
ック体3,3の凹部7,7の合体によって形成される円
形孔8にてケーブルを把持し、一方のブロック体3に
は、その凹部7を形成する左右側壁部13,13から突出状
に弾性フック部30とガイド部31を各々設け、他方のブロ
ック体3には、その凹部7を形成する左右側壁部13,13
の端面に該弾性フック部30・ガイド部31が夫々挿入可能
な嵌合孔32を設け、さらに、該弾性フック部30が係合す
る係止雌部34を該嵌合孔32内に形成し、該弾性フック部
30と該係止雌部34との係合にて、上記一対のブロック体
3,3の分離を阻止し、かつ、上記弾性フック部30に側
外方から押圧力を加えて弾性変形させて上記係止雌部34
から離脱させ、上記一対のブロック体3,3を分離可能
とするように構成されている。
【0013】具体的には、上ブロック体4は、凹部7を
形成する左右の側壁部13,13を有し、一方の側壁部13
は、その下面10を切り欠いて形成された段付面35を有
し、その段付面35に弾性フック部30が設けられ、他方の
側壁部13の下面10にガイド部31が設けられている。弾性
フック部30は、本体部30aと、本体部30aの一方(下
方)に連設されると共に先端に側外方(反凹部7側)へ
突設状の爪部33を有する薄板状の挿入部30bと、本体部
30aの他方(上方)に連設されると共に段付面35に取り
付けられる薄肉部30cとから成る。ガイド部31は、平板
状に形成され、その厚みは、爪部33を含む挿入部30bの
厚みと比較して、同等乃至若干大きく設定されている。
また、上ブロック体4の上面14の前後端縁には、左右2
対の面取溝15…が形成されている。この面取溝15は後述
する固定用ベルト20のずれ防止用である(図8参照)。
【0014】また、下ブロック体5は、凹部7を形成す
る左右側壁部13,13の上面14,14に上下方向の嵌合孔32
が、各々、凹部7から等間隔に設けられている。この一
対の嵌合孔32,32は、同一形状であり、弾性フック部30
の挿入部30b(爪部33)とガイド部31のいずれとも選択
的に上下スライド自在に挿入可能とする。また、嵌合孔
32内には、弾性フック部30の爪部33が係合する係止雌部
34が形成されている(図5・図6参照)。また、下ブロ
ック体5の前面16の下端縁には鉄塔等の取付部材19に引
掛けて位置決めするための突条18が設けられると共に、
前面16には固定用ベルト20,20をガイドするための左右
一対のガイド溝17,17が上下方向に形成されている(図
8参照)。なお、突条18及びガイド溝17,17は後面側に
設けても良い。
【0015】また、中間ブロック体6は、上下に開口す
る一対の半円形状凹部7,7を有し、一方(下方)の凹
部7の左右側壁部13,13の端面(段付面35と下面10)に
上記弾性フック部30と上記ガイド部31を各々設け、他方
(上方)の凹部7の左右側壁部13,13の端面(上面14,
14)に上記嵌合孔32を各々設けている。
【0016】図2と図3(イ)(ロ)及び図8に示すよ
うに、円筒状のケーブル把持部材2は一対の弾性半割体
22,22から成り、各ブロック体3の凹部7に嵌合され
る。弾性半割体22は、ブロック体3の凹部7に対応する
半円形状でかつ所定厚みに形成された円弧部23と、円弧
部23の凸状外面に設けられて凹部7の周方向の凹溝21に
嵌合する周方向の突条部24と、円弧部23の凸状外面に設
けられて凹部7の軸方向の凹溝28,28に嵌合する軸方向
の突条部29,29とから成り、全体としてゴムや弾性プラ
スチック等の弾性材料から形成されている。
【0017】また、ケーブル把持部材2はその内面27
に、異径ケーブルに対応するための弾性変形自在のひだ
部36を有している。具体的にひだ部36は、弾性半割体22
の円弧部23の内面に設けられた複数(本実施の形態では
5つ)の円弧状突条部37…であり、円弧状突条部37…
は、同心円状で、軸心方向に所定ピッチで配設される。
なお、ひだ部36は同心円状の突条部37…以外にも、ケー
ブル把持部材2の内面27に設けた螺旋状の突条部として
も良い。
【0018】次に、本発明の給電線支持具の組立て及び
作用について説明する。初めに上ブロック体4と下ブロ
ック体5から成る支持具本体1の組立ての一例を説明す
ると、図5(イ)に示すように、先ず、上ブロック体4
のガイド部31を下ブロック体5の一方の嵌合孔32に挿入
していくと、上ブロック体4の弾性フック部30の挿入部
30b(爪部33)が、他方の嵌合孔32の開口端縁部に当接
し、さらに、上ブロック体4を押し込むと、爪部33が、
その傾斜面を嵌合孔32の開口端縁部に摺接しながら、嵌
合孔32内に誘導され───即ち、弾性フック部30の基端
である薄肉部30cが弾性変形して、弾性フック部30が側
内方(凹部7側)へ揺動して、挿入部30b(爪部33)が
嵌合孔32内に誘導される。───、図5(ロ)に示すよ
うに、爪部33が嵌合孔32に挿入する。
【0019】さらに、上ブロック体4を押し込んでいく
と、図6(イ)に示すように、爪部33が嵌合孔32内の係
止雌部34に係合し、図6(ロ)に示すように、上ブロッ
ク体4の側壁部13の下面10が、下ブロック体5の側壁部
13の上面14に当接すると共に、弾性フック部30の本体部
30aの下面が、下ブロック体5の側壁部13の上面14に当
接して、これ以上の押し込みが不可能となって、弾性フ
ック部30(挿入部30b)及びガイド部31が嵌合孔32,32
に挿嵌された状態となる。この際、弾性フック部30は、
所定寸法の可動代Mにてスライド自在となるように、係
止雌部34と係合しているため、上・下ブロック体4,5
は相対的に接近・離間する方向に移動自在に連結される
こととなる。なお、可動代Mは、挿入部30bの長さと係
止雌部34の長さにより決定される。また、上・下ブロッ
ク体4,5を相対的に離間させると、爪部33と係止雌部
34との係合にて、弾性フック部30が嵌合孔32から抜け止
めされて上・下ブロック体4,5の分離が阻止される。
なお、この際、弾性フック部30は、凹部7から離間する
方向に若干弾発付勢している。
【0020】また、上ブロック体4と下ブロック体5を
分離(分解)する際には、弾性フック部30の本体部30a
に、弾性フック部30が凹部7に接近するように、側外方
から(指先で)押圧力を加えることで、弾性フック部30
の薄肉部30cが弾性変形して、爪部33を係止雌部34から
離脱させて弾性フック部30を嵌合孔32から抜き取ること
ができる。なお、上・下ブロック体4,5の組み立てに
おいて、本体部30aを指先で側外方から押圧すること
で、薄肉部30cを弾性変形させて、挿入部30b(爪部3
3)を嵌合孔32に挿入するようにしてもよい。
【0021】しかして、実際のケーブル布設作業では、
上・下ブロック体4,5の分解状態(図4参照)のとき
にケーブル把持部材2の弾性半割体22,22(図2参照)
を上・下ブロック体4,5の凹部7,7に嵌合し、ケー
ブルCを下ブロック体5の凹部7側に嵌め込み、上ブロ
ック体4を下ブロック体5に挿入することにより、把持
部材2を介して上・下ブロック体4,5にてケーブルC
を把持する(図8参照)。その後、鉄塔の鉄骨等の取付
部材19に下ブロック体5を突条18にて当接位置決めした
後、固定用ベルト20,20にて上・下ブロック体4,5を
締付けて固定する。
【0022】次に、上ブロック体4と中間ブロック体6
と下ブロック体5とから成る支持具本体1を組立てる場
合は、図7に示すように、(上述の如く)下ブロック体
5の嵌合孔32,32と中間ブロック体6の弾性フック部30
及びガイド部31とを連結(嵌合)し、かつ、中間ブロッ
ク体6の嵌合孔32,32と上ブロック体4の弾性フック部
30及びガイド部31を連結すれば良い。実際のケーブルC
の布設作業では、図8に示すように、ケーブル把持部材
2を介して下ブロック体5と中間ブロック体6にて1本
目のケーブルCを把持した後、ケーブル把持部材2を介
して中間ブロック体6と上ブロック体4にて2本目のケ
ーブルCを把持し、鉄塔の鉄骨等の取付部材19に下ブロ
ック体5を当接位置決めした後、固定用ベルト20,20に
て上・中間・下ブロック体4,6,5を締付けて固定す
れば良い。
【0023】このとき、ケーブル把持部材2…を嵌合し
た状態の支持具本体1を地上で予め組立てて(連結し
て)おき、高所のケーブル布設現場において上・中間ブ
ロック体4,6及び中間・下ブロック体6,5を、(指
先の側外方からの押圧力による)弾性フック部30の離脱
により分解して、ケーブルCを嵌め込んだ後に組立て直
して、ケーブルCを1本ずつ把持していくことができる
ので、(分解するための)工具等を使用せずとも、ケー
ブル布設作業が容易かつ迅速に行えると共に、各ブロッ
ク体3…の組立ての際に落下させるようなことが無くな
り、それによって作業の中断や落下物による危険性が無
くなる。
【0024】また、ガイド部31は、ブロック体3…の組
立てを確実に行う役割を有すると共に、ブロック体3…
への(ねじりなどの)外力による弾性フック部30の損傷
を防止する役割を有する。
【0025】また、図1に示すように、ブロック体3…
には、各々、引掛部38が設けられ、(ワイヤーなどの)
落下防止用連繋線条体を介して、全ての引掛部38…を連
結することで、ブロック体3…の落下防止の措置を行う
ことができ、分解したブロック体3…を置いておくよう
な場所を確保することができない高所の狭い現場での使
用に有利である。
【0026】また、把持部材2は外径が異なる種々のケ
ーブルCに対応することができるので、ケーブル外径に
応じてその都度取り替える必要が無くなり、また、サイ
ズ選択の誤りによるケーブル把持不良を未然に防止する
ことにもなる。つまり、弾性材料から形成される把持部
材2のひだ部36,36が、把持するケーブルC外径の変動
に対して、軸方向に倒れる弾性変形により、ケーブルC
の外径変動分を吸収することができる。言い換えると、
把持部材2(ひだ部36,36)の内径よりも大きい外径の
ケーブルCを把持する場合であってもひだ部36がケーブ
ル径に対応して容易に弾性変形し、径差を十分に許容す
ることができる。なお、このようにして1本又は複数本
の異径のケーブルCを布設するが、使用するケーブル把
持部材2は、その(ひだ部36の)内径寸法が、最も小径
のケーブルCの外径寸法以下のサイズとされる。
【0027】なお、本発明は上述の実施の形態に限定さ
れず、例えば、支持具本体1の各ブロック体3…(上・
中間・下ブロック体4,6,5)に設ける凹部7の数は
1個に限らず、2個以上並設しても良い。また、中間ブ
ロック体6の数は1個に限定されず、2個以上であって
も良い。また、上ブロック体4側に嵌合孔32,32を配設
し、下ブロック体5側に弾性フック部30及びガイド部31
を配設しても良い。
【0028】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成されるので、次
に記載する効果を奏する。
【0029】(請求項1によれば)ケーブルCを新たに
布設あるいは取り替える場合に於て、弾性フック部30
を、側外方から押圧力を加えて弾性変形させて、嵌合孔
32から抜き取ることができるため───要するに、従来
例とは、係合片(弾性フック部)を弾性変形させる方向
が違うため───、隣接する上下のブロック体3,3
を、(分解するための)工具等を使用せずとも、弾性フ
ック部30を(指先で)押圧するだけで、容易に分解でき
る。従って、各ブロック体3…の分解の際に、ブロック
体3…を損傷させたり、落下させるようなことが無くな
り、それによって作業の中断や落下物による危険性が無
くなり、ケーブル布設作業が容易かつ迅速に行える。
【0030】らに、ガイド部31により、ブロック体3
…の組立てを確実に行うことができると共に、ブロック
体3…への(ねじりなどの)外力による弾性フック部30
の損傷を防止することができる。
【0031】さらに、ブロック体3…の組立状態におい
て、ブロック体3…は、適度な可動代Mを有して相互に
接近・離間するので、ケーブルの整線や把持位置の調整
を容易に行うことができる。
【0032】(請求項によれば)弾性フック部30及び
ガイド部31は、左右何れの嵌合孔32にも嵌合可能となる
ので、ブロック体3を設置する際に、弾性フック部30側
に干渉物(障害物)がある場合でも、ブロック体3の左
右の向きを反転することで、設置が可能となる。
【0033】(請求項によれば)ブロック体3…に
は、各々、引掛部38が設けられ、(ワイヤーなどの)落
下防止用連繋線条体を介して、全ての引掛部38…を連結
することで、ブロック体3…の落下防止の措置を行うこ
とができ、分解したブロック体3…を置いておくような
場所を確保することができない高所の狭い現場での使用
に有利である。
【0034】(請求項によれば)上・下ブロック体
4,5の間に1個の中間ブロック体6を連結することに
より、上下2段にケーブルCを支持することができ、さ
らに、中間ブロック体6を上下複数段に連結することに
より、ケーブルCの支持が上下3段以上に自由に行え、
煩雑なブロック体の分解作業も不要であるため多数本の
ケーブル布設作業を行う場合に好適である。また、上下
複数個の中間ブロック体6は形状・構造が同一であるた
め、作製が容易であると共に、作業者側における取扱い
や在庫管理も簡便である。
【0035】(請求項によれば)ケーブル把持部材2
の内面27に弾性変形自在のひだ部36を設けたことによ
り、外径が異なる種々のケーブルCの把持に対応するこ
とができる。これによって、(従来のように)ケーブル
外径に応じてその都度把持部材を取り替える作業が不要
となると共に、サイズの選択ミスによるケーブル把持不
良を未然に防ぐことができる。
【0036】(請求項によれば)ブロック体3の凹溝
21,28と、ケーブル把持部材2の突条部24,29と、の嵌
合により、ケーブル把持部材2が各ブロック体3の凹部
7に係止されるため、(従来のように)把持部材をブロ
ック体に固定するための(接着剤塗布などの)作業が不
要となり、手間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給電線支持具の支持具本体の実施
の一形態を示す斜視図である。
【図2】ケーブル把持部材を示す斜視図である。
【図3】弾性半割体の形状・構造を示す説明図である。
【図4】支持具本体の分解状態を示す斜視図である。
【図5】支持具本体の組立状態の作用説明図である。
【図6】支持具本体の組立状態の作用説明図である。
【図7】上・中間・下ブロック体から成る支持具本体の
組立状態を示す斜視図である。
【図8】ケーブル布設状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 ケーブル把持部材 3 ブロック体 4 上ブロック体 5 下ブロック体 6 中間ブロック体 7 凹部 8 円形孔 13 側壁部 21 (周方向の)凹溝 22 弾性半割体 24 (周方向の)突条部 27 内面 28 (軸方向の)凹溝 29 (軸方向の)突条部 30 弾性フック部 31 ガイド部 32 嵌合孔 33 爪部 34 係止雌部 36 ひだ部 38 引掛部 C ケーブル M 可動代
フロントページの続き (72)発明者 町田 幸文 東京都練馬区小竹町1丁目8番1号 菱 星電装株式会社内 (72)発明者 林 誠一郎 東京都練馬区小竹町1丁目8番1号 菱 星電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−114120(JP,A) 特開 平8−149638(JP,A) 実開 昭62−119110(JP,U) 登録実用新案3026426(JP,U) 登録実用新案3005145(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 7/02 F16G 11/00 H02G 1/02 H02G 1/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半円形状凹部を各々有する上下複数個の
    ブロック体を備え、隣接する一対のブロック体の凹部の
    合体によって形成される円形孔にケーブルを把持する給
    電線支持具に於て、一方のブロック体には、その凹部を
    形成する左右側壁部から突出状に弾性フック部とガイド
    部を各々設け、他方のブロック体には、その凹部を形成
    する左右側壁部の端面に該弾性フック部・ガイド部が夫
    々挿入可能な嵌合孔を設け、さらに、該弾性フック部が
    所定寸法の可動代にてスライド自在となるように係合す
    る係止雌部を該嵌合孔内に形成し、該弾性フック部と該
    係止雌部との係合にて、上記一対のブロック体の分離を
    阻止し、かつ、上記弾性フック部に側外方から押圧力を
    加えて弾性変形させて上記係止雌部から離脱させ、上記
    一対のブロック体を分離可能とするように構成したこと
    を特徴とする給電線支持具。
  2. 【請求項2】 左右側壁部の端面に形成された一対の嵌
    合孔を同一形状として、弾性フック部とガイド部のいず
    れとも選択的に挿入可能に構成した請求項1記載の給電
    線支持具。
  3. 【請求項3】 各ブロック体には、落下防止用連繋線条
    体が連結可能な引掛部を設けた請求項1又は2記載の給
    電線支持具。
  4. 【請求項4】 上下複数個のブロック体が、上ブロック
    体と、下ブロック体と、少なくとも1個の中間ブロック
    体とを備え、該中間ブロック体は上下に各々半円形状凹
    部を有し、一方の凹部の左右側壁部に弾性フック部とガ
    イド部を各々設け、他方の凹部の左右側壁部に嵌合孔を
    各々設けた請求項1、2又は3記載の給電線支持具。
  5. 【請求項5】 各ブロック体の凹部に嵌合される一対の
    弾性半割体から成る筒状のケーブル把持部材を具備し、
    該ケーブル把持部材はその内面に、ケーブル外径に対応
    するための弾性変形自在のひだ部を有する請求項1、
    2、3又は4記載の給電線支持具。
  6. 【請求項6】 各ブロック体の凹部の内面に設けられた
    凹溝と、ケーブル把持部材の外面に設けられた突条部
    と、の嵌合により、ケーブル把持部材が各ブロック体の
    凹部に係止される請求項5記載の給電線支持具。
JP2000383342A 2000-12-18 2000-12-18 給電線支持具 Expired - Fee Related JP3471751B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000383342A JP3471751B2 (ja) 2000-12-18 2000-12-18 給電線支持具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000383342A JP3471751B2 (ja) 2000-12-18 2000-12-18 給電線支持具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002186158A JP2002186158A (ja) 2002-06-28
JP3471751B2 true JP3471751B2 (ja) 2003-12-02

Family

ID=18851012

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000383342A Expired - Fee Related JP3471751B2 (ja) 2000-12-18 2000-12-18 給電線支持具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3471751B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101366896B1 (ko) 2014-01-10 2014-02-24 홍기곤 전신주용 송배전 케이블 안착장치

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3005145U (ja) 1994-06-10 1994-12-13 大明電話工業株式会社 電線支持具及び電線支持構造
JP3026426U (ja) 1995-12-28 1996-07-12 株式会社酒井機材製作所 ケーブル支持器具

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3005145U (ja) 1994-06-10 1994-12-13 大明電話工業株式会社 電線支持具及び電線支持構造
JP3026426U (ja) 1995-12-28 1996-07-12 株式会社酒井機材製作所 ケーブル支持器具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002186158A (ja) 2002-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3516960B2 (ja) ケーブルトレーユニット部分を組み立てるための継手および得られるケーブルトレーユニット部分
US5160811A (en) Duct transition converter and flexible connectors including same
US7938371B2 (en) Wiring holding unit
US7556438B2 (en) Optical connector and optical fiber connecting system
US7513791B1 (en) Adjustable power cord retainer and method of use
US20070246616A1 (en) Stackable transmission line hanger
US20100164226A1 (en) Holder
US7001202B2 (en) Reusable power cord retaining device
US20100051346A1 (en) Cable management system
US10135190B2 (en) Electrical plug and socket securement system
US20170138379A1 (en) Clips
US20180316137A1 (en) Double side adjustable electrical cord securement device
CA3137668C (en) Electrical box cable clamp
JP3471751B2 (ja) 給電線支持具
US4145105A (en) Apparatus for preventing accidental disconnection of electrical cords
ITTO20010764A1 (it) Fascetta di fissaggio reversibile, in particolare per il cablaggio dicavi elettrici su veicoli.
CA3135222A1 (en) Locking snap-on splice for cable basket
JP2002084640A (ja) 給電線支持具
US11143239B2 (en) Chain slider
JP3471763B2 (ja) 給電線支持具
JP3471759B2 (ja) 給電線支持具
JP2007174724A (ja) ケーブル固定具
US5820082A (en) Holding element
EP2830174B1 (en) Cable tray coupling device
KR100773313B1 (ko) 직경 가변형 클립

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3471751

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080912

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090912

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090912

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100912

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120912

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130912

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees