JP3471759B2 - 給電線支持具 - Google Patents

給電線支持具

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JP3471759B2
JP3471759B2 JP2001026862A JP2001026862A JP3471759B2 JP 3471759 B2 JP3471759 B2 JP 3471759B2 JP 2001026862 A JP2001026862 A JP 2001026862A JP 2001026862 A JP2001026862 A JP 2001026862A JP 3471759 B2 JP3471759 B2 JP 3471759B2
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秀雄 小原
幸文 町田
真二 山口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給電線を鉄塔等に
取り付けるための給電線支持具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の給電線支持具は、図9と図10に示
すように、半円形状凹部を各々有する、ベースブロック
体41と、ベースブロック体41に積み上げられる複数の積
み重ねブロック体42…と、を備え、隣接する一対のブロ
ック体41,42(42,42)の凹部の合体によって形成され
る円形孔にケーブル(給電線)Cを把持し、鉄塔の鉄骨
等の取付部材19の鉛直面19aに当接させ、締付ベルト20
にて一体状に固定されている。
【0003】ベースブロック体41の側面視形状は、取付
部材19への接触面41aの側面視中心線Nに対して、対称
形(略等脚台形)であり、積み重ねブロック体42の側面
視積上げ方向の中心線Lが、ベースブロック体41の中心
線Nと一致している。(但し、後述の小さな係止突出部
43は除外して判断するものとする。)
【0004】図9に示すように、この給電線支持具は、
ベースブロック体41の(接触面41a側の)上端部に係止
突出部43を有し、係止突出部43が、取付部材19の上端に
係止するように構成された、いわゆる上掛け用の給電線
支持具である。支持具本体40に掛かる(ケーブルC等の
自重等の)下方への荷重の内、先端側の荷重W1 は締付
ベルト20の上方部20aにて支持され、かつ、基端側の荷
重W2 は係止突出部43を介して取付部材19に、受け持た
れている。
【0005】図10に於て、比較説明用としての給電線支
持具を示し、ベースブロック体41の下端部に係止突出部
43が配設されるようにして、係止突出部43を、取付部材
19の下端に係止させた、いわば下掛け用の給電線支持具
である。支持具本体40に掛かる(ケーブルC等の自重等
の)下方への荷重の内、先端側の荷重W1 は締付ベルト
20の上方部20aにて受け持たれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
給電線支持具では、図9のような状態に於て、基端側の
荷重W2 は係止突出部43を介して取付部材19にて受け持
つことができるが、締付ベルト20の上方部20aが水平面
となす角度θが小さいため、締付ベルト20の上方部20a
の張力Tの鉛直方向の分力Rが、張力Tに比較して極端
に小さな値となり、先端に作用する荷重W1 を支持でき
なくなって、二点鎖線に示すように、支持具本体40の先
端が下方へ揺動するように倒れ、不安定なものとなる。
【0007】また、図10に示すような取付状態の給電線
支持具では、締付ベルト20の上方部20aの水平面となす
角度θが大きく、締付ベルト20の上方部20aの張力Tの
鉛直方向の分力Rが、比較的大となり、支持具本体40の
先端側の荷重W1 と釣り合うため、先端側の荷重W1
締付ベルト20の上方部20aにて受け持つことができる。
しかしながら、基端側は、荷重W2 によって、二点鎖線
に示すように、接触面41aで滑りを生じ、下方へ移動す
るように位置ずれし、不安定なものとなる。
【0008】そこで、本発明は、簡易な形状・構造のま
まで、安定した取付状態を維持できる給電線支持具を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る給電線支持具は、ベースブロック体
の側面視形状を、取付部材への接触面の側面視中心線に
対して、非対称形としたものである。
【0010】つ、上記ベースブロック体に積み重ね
れる側面から見た幅寸法が小さな積み重ねブロック体の
側面視積重ね方向の中心線を、該ベースブロック体の中
心線よりも、下方に位置させ、上記ベースブロック体と
上記積み重ねブロック体とを締付ベルトにて一体状に上
記取付部材に固定したものである。
【0011】また、ベースブロック体が取付部材の上面
端縁への係止突出部を有し、積み重ねブロック体の中心
線が、該ベースブロック体の中心線よりも、該係止突出
部から離れる方向である下方位置に偏在しているもので
ある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づき、本発明を詳説する。
【0013】本発明に係る給電線支持具は、例えば、図
1に示す支持具本体1と、図2に示す筒状のケーブル把
持部材2とを備える。支持具本体1は、図1の組立状態
と図3の分解状態に示すように、半円形状凹部7を各々
有する、ベースブロック体5と、ベースブロック体5に
積み上げられる積み重ねブロック体3と、を備える。積
み重ねブロック体3は、先端ブロック体4と中間ブロッ
ク体6の2種類があり、そして、支持具本体1は、図1
と図3に示した如くベースブロック体5と先端ブロック
体4及び少なくとも1個の中間ブロック体6から構成さ
れる場合と、(図4に例示した)ベースブロック体5と
先端ブロック体4とから構成される場合がある。これら
の各ブロック体4,5,6は、例えば高密度ポリエチレ
ンやポリプロピレン等の耐候性に優れた樹脂にて形成さ
れ、各凹部7…には、軸方向中間部に周方向の凹溝21が
形成され、周方向両端部に軸方向の凹溝28,28が形成さ
れている。
【0014】この支持具本体1は、隣接する一対のブロ
ック体3,3(3,5)の凹部7,7の合体によって形
成される円形孔8にて(前記ケーブル把持部材2を介し
て)ケーブル(給電線)を把持し、一方のブロック体3
には、その凹部7を形成する左右側壁部13,13から突出
状に弾性フック部30とガイド部31を各々設け、他方のブ
ロック体3(5)には、その凹部7を形成する左右側壁
部13,13の端面に該弾性フック部30・ガイド部31が夫々
挿入可能な嵌合孔32を設け、さらに、該弾性フック部30
が係合する係止雌部34(図4参照)を該嵌合孔32内に形
成し、該弾性フック部30と該係止雌部34との係合にて、
上記一対のブロック体3,3(3,5)の分離を阻止
し、かつ、上記弾性フック部30に側外方から押圧力を加
えて弾性変形させて上記係止雌部34から離脱させ、上記
一対のブロック体3,3(3,5)を分離可能とするよ
うに構成されている。
【0015】先端ブロック体4は、凹部7を形成する左
右の側壁部13,13を有し、一方の側壁部13は、(凹部7
が開口する側で他のブロック体に当接する)接合面10を
切り欠いて形成された段付面35を有し、その段付面35に
弾性フック部30が(垂直状に)立設され、他方の側壁部
13の接合面10にガイド部31が(垂直状に)立設されてい
る。弾性フック部30は、段付面35に連設される薄肉部30
cと、該薄肉部30cに連設される本体部30aと、本体部
30aに連設されると共に先端に側外方(反凹部7側)へ
突設状の爪部33を有する薄板状の挿入部30bと、から成
る。ガイド部31は、平板状に形成され、その厚みは、爪
部33を含む挿入部30bの厚みと比較して、同等乃至若干
大きく設定されている。また、先端ブロック体4の先端
面14の短手(幅)方向両端縁には、左右2対の面取溝15
…が形成されている。この面取溝15は後述する締付ベル
ト20のずれ防止用である(図6参照)。
【0016】ベースブロック体5は、凹部7を形成する
左右側壁部13,13の(凹部7の開口側となる)接合面1
0,10に(接合面10と垂直方向の)嵌合孔32が、各々、
凹部7から等間隔に設けられている。この一対の嵌合孔
32,32は、同一形状であり、弾性フック部30の挿入部30
b(爪部33)とガイド部31のいずれとも選択的にスライ
ド自在に挿入可能とする。また、嵌合孔32内には、弾性
フック部30の爪部33が係合する係止雌部34が形成されて
いる(図4参照)。また、ベースブロック体5の接合面
10と反対側の面は、鉄塔の鉄骨等の取付部材19と当接す
る接触面5aを形成する。接触面5aの短手(幅)方向
一端縁には鉄塔等の取付部材19に引掛けて位置決めする
ための係止突出部9…が設けられる。凹部7の軸心方向
で係止突出部9側のベースブロック体5の一面16には締
付ベルト20,20(図6参照)をガイドするための左右一
対のガイド溝17,17が(接触面5aと垂直方向に)形成
されている。
【0017】そして、図1と図3と図7に示すように、
ベースブロック体5の側面視形状は、取付部材19への接
触面5aの側面視中心線Nに対して、非対称形である。
具体的に述べると、ベースブロック体5の側壁部13の形
状は、接触面5a側が拡がった略不等脚台形となり、そ
の側壁部13の接合面10側の幅寸法E1 は、積み重ねブロ
ック体3の側面から見た(側壁部13の)幅寸法Hと略同
一となると共に、側壁部13の接触面5a側の幅寸法E2
よりも小さく、側壁部13の接合面10側の辺の垂直二等分
線(中心線L)は、側壁部13の接触面5a側の辺の中心
線N(垂直二等分線)よりも、係止突出部9から離れる
方向に偏在する。
【0018】中間ブロック体6は、相互に反対側に開口
する一対の半円形状凹部7,7を有し、一方の凹部7の
左右側壁部13,13の端面(段付面35と接合面10)に上記
弾性フック部30と上記ガイド部31を各々設け、他方の凹
部7の左右側壁部13,13の端面(接合面10,10)に上記
嵌合孔32を各々設けている。
【0019】円筒状のケーブル把持部材2は、図2と図
6に示すように、一対の弾性半割体22,22から成り、各
ブロック体3,5の凹部7に嵌合される。弾性半割体22
は、ブロック体3,5の凹部7に対応する半円形状でか
つ所定厚みに形成された円弧部23と、円弧部23の凸状外
面に設けられて凹部7の周方向の凹溝21に嵌合する周方
向の突条部24と、円弧部23の凸状外面に設けられて凹部
7の軸方向の凹溝28,28に嵌合する軸方向の突条部29,
29とから成り、全体としてゴムや弾性プラスチック等の
弾性材料から形成されている。
【0020】また、ケーブル把持部材2はその内面27
に、異径ケーブルに対応するための弾性変形自在のひだ
部36を有している。具体的にひだ部36は、弾性半割体22
の円弧部23の内面に設けられた複数の円弧状突条部37…
であり、円弧状突条部37…は、同心円状で、軸心方向に
所定ピッチで配設される。なお、ひだ部36は同心円状の
突条部37…以外にも、ケーブル把持部材2の内面27に設
けた螺旋状の突条部としても良い。勿論、ひだ部36を有
さない内面27とすることもできる。
【0021】このように、把持部材2は外径が異なる種
々のケーブルCに対応することができるので、ケーブル
外径に応じてその都度取り替える必要が無くなり、ま
た、サイズ選択の誤りによるケーブル把持不良を未然に
防止することにもなる。つまり、弾性材料から形成され
る把持部材2のひだ部36,36が、把持するケーブルC外
径の変動に対して、軸方向に倒れる弾性変形により、ケ
ーブルCの外径変動分を吸収することができる。言い換
えると、把持部材2(ひだ部36,36)の内径よりも大き
い外径のケーブルCを把持する場合であってもひだ部36
がケーブル径に対応して容易に弾性変形し、径差を十分
に許容することができる。なお、このようにして1本又
は複数本の異径のケーブルCを布設するが、使用するケ
ーブル把持部材2は、その(ひだ部36の)内径寸法が、
最も小径のケーブルCの外径寸法以下のサイズとされ
る。
【0022】次に、本発明の給電線支持具の組立て及び
作用について説明する。初めに先端ブロック体4とベー
スブロック体5から成る支持具本体1の組立ての一例を
説明すると、図4(イ)に示すように、先ず、先端ブロ
ック体4のガイド部31をベースブロック体5の一方の嵌
合孔32に挿入していくと、先端ブロック体4の弾性フッ
ク部30の挿入部30b(爪部33)が、他方の嵌合孔32の開
口端縁部に当接し、さらに、先端ブロック体4を押し込
むと、爪部33が、その勾配面33aを嵌合孔32の開口端縁
部に摺接しながら、嵌合孔32内に誘導され───即ち、
弾性フック部30の基端である薄肉部30cが弾性変形し
て、弾性フック部30が側内方(凹部7側)へ揺動して、
挿入部30b(爪部33)が嵌合孔32内に誘導される。──
─、図4(ロ)に示すように、爪部33が嵌合孔32内の係
止雌部34に係合し、先端ブロック体4の側壁部13の接合
面10が、ベースブロック体5の側壁部13の接合面10に当
接すると共に、弾性フック部30の本体部30aの先端面
が、ベースブロック体5の側壁部13の接合面10に当接し
て、これ以上の押し込みが不可能となって、弾性フック
部30(挿入部30b)及びガイド部31が嵌合孔32,32に挿
嵌された状態となる。
【0023】この際、弾性フック部30は、所定寸法の可
動代Mにてスライド自在となるように、係止雌部34と係
合しているため、先端ブロック体4とベースブロック体
5は相対的に接近・離間する方向に移動自在に連結され
ることとなる。なお、可動代Mは、挿入部30bの長さと
係止雌部34の長さにより決定される。また、先端ブロッ
ク体4とベースブロック体5を相対的に離間させると、
爪部33と係止雌部34との係合にて、弾性フック部30が嵌
合孔32から抜け止めされて先端ブロック体4とベースブ
ロック体5の分離が阻止される。なお、この際、弾性フ
ック部30は、凹部7から離間する方向に若干弾発付勢し
ている。
【0024】また、先端ブロック体4とベースブロック
体5を分離(分解)する際には、弾性フック部30の本体
部30aに、弾性フック部30が凹部7に接近するように、
側外方から(指先で)押圧力を加えることで、弾性フッ
ク部30の薄肉部30cが弾性変形して、爪部33を係止雌部
34から離脱させて弾性フック部30を嵌合孔32から抜き取
ることができる。なお、先端ブロック体4とベースブロ
ック体5の組み立てにおいて、本体部30aを指先で側外
方から押圧することで、薄肉部30cを弾性変形させて、
挿入部30b(爪部33)を嵌合孔32に挿入するようにして
もよい。
【0025】次に、先端ブロック体4と中間ブロック体
6とベースブロック体5とから成る支持具本体1を組立
てる場合は、図5に示すように、(上述の如く)ベース
ブロック体5の嵌合孔32,32と中間ブロック体6の弾性
フック部30及びガイド部31とを連結(嵌合)し、かつ、
中間ブロック体6の嵌合孔32,32と先端ブロック体4の
弾性フック部30及びガイド部31を連結すれば良い。
【0026】上述のように連結された支持具本体1にお
いて、ベースブロック体5の側面視形状を非対称形(非
対称台形)としたので、図1に示すように、ベースブロ
ック体5に積み上げられる側面から見た幅寸法Hが小さ
な積み重ねブロック体3の側面視積上げ方向の中心線L
(即ち、積み重ねブロック体3の側壁部13における接合
面10側の辺の垂直二等分線)が、ベースブロック体5の
中心線Nに対して、偏心しており、具体的に述べると、
積み重ねブロック体3の中心線Lが、ベースブロック体
5の中心線Nよりも、係止突出部9から離れる方向に偏
在している。
【0027】そして、実際のケーブル布設作業では、各
ブロック体4,5,6の分解状態(図3参照)のときに
ケーブル把持部材2の弾性半割体22,22(図2参照)を
各ブロック体4,5,6の各凹部7に嵌合し、図6に示
すように、ケーブル把持部材2を介してベースブロック
体5と中間ブロック体6にて1本目のケーブルCを把持
した後、ケーブル把持部材2を介して中間ブロック体6
と先端ブロック体4にて2本目のケーブルCを把持し、
取付部材19の鉛直面19aにベースブロック体5の接触面
5aを当接させ、かつ、取付部材19の上面端縁(角部)
にベースブロック体5の係止突出部9を係止させ───
即ち、上掛けとする───、ベースブロック体5を位置
決めした後、締付ベルト20,20にて各ブロック体4,
6,5を締付けて固定すれば良い。
【0028】このとき、ケーブル把持部材2…を嵌合し
た状態の支持具本体1を地上で予め組立てて(連結し
て)おき、高所のケーブル布設現場において先端・中間
ブロック体4,6及び中間・ベースブロック体6,5
を、(指先の側外方からの押圧力による)弾性フック部
30の離脱により分解して、ケーブルCを嵌め込んだ後に
組立て直して、ケーブルCを1本ずつ把持していくこと
ができるので、(分解するための)工具等を使用せずと
も、ケーブル布設作業が容易かつ迅速に行えると共に、
各ブロック体3…の組立ての際に落下させるようなこと
が無くなり、それによって作業の中断や落下物による危
険性が無くなる。なお、落下防止の万全を図るため、各
ブロック体3を串刺し状に貫通できる孔を各ブロック体
に設け、チェーンワイヤ等で仮止めするようにしても良
い。
【0029】そして、支持具本体1が取付部材19に取り
付けられた状態(即ち、積み重ねブロック体3の中心線
L及びベースブロック体5の中心線Nが、取付部材19の
鉛直面19aに垂直で、かつ、地面と水平となる)におい
て、図7に示すように、支持具本体1に掛かる(ケーブ
ルC等の自重等の)下方への荷重の内、先端側の荷重W
1 は締付ベルト20の上方部20aに、基端側の荷重W2
係止突出部9を介して取付部材19に、受け持たれてい
る。
【0030】この際、積み重ねブロック体3の中心線L
が、ベースブロック体5の中心線Nよりも下方に偏在し
ているため、締付ベルト20の上方部20aが水平面となす
角度θを大きくすることができる。これによって、締付
ベルト20の上方部20aの張力Tの鉛直方向の分力Rを、
張力Tに対して十分に大きくすることができる。従っ
て、このように十分に大きい分力Rによって、支持具本
体1の先端側の荷重W1と釣り合って、支持具本体1先
端側の下方への倒れを防止することができ、確実かつ安
定して重いケーブルCを支持可能である。
【0031】また、基端側の荷重W2 は係止突出部9を
介して取付部材19にて受け持つことができる。即ち、係
止突出部9にて機械的に歯止めしているため、荷重W2
に対して係止突出部9が有利に作用し、(図10に示す)
従来例のような支持具本体1基端側の下方への位置ずれ
(滑り)を防止することができる。
【0032】このように、中心線L,Nの偏心と係止突
出部9との相乗効果により、支持具本体1の安定した取
付状態を維持することができる。
【0033】次に、図8に本発明の他の実施の形態を示
し、支持具本体1は、複数個(4個)の中間ブロック体
6…を有し、各ブロック体4,5,6は、複数個(3
個)の凹部7…を並設しており、各段にて、複数本のケ
ーブルC…を支持することができる。この場合も、積み
重ねブロック体3…の中心線L…は、ベースブロック体
5の中心線Nよりも係止突出部9から離れる方向に偏在
している。
【0034】なお、本発明は上述の実施の形態に限定さ
れず、例えば、各ブロック体3,5の形状や構造は、種
々変形自由である。また、支持具本体1を、取付部材19
の鉛直面19aに限らず、取付部材19の水平面に取り付け
てもよく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更可
能である。
【0035】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成されるので、次
に記載する効果を奏する。
【0036】(請求項1によれば)ベースブロック体5
の側面視形状を接触面5aの中心線Nに対して非対称形
とし、かつ、積み重ねブロック体3の中心線Lをベース
ブロック体5の中心線Nよりも下方に位置させたため、
中心線Lが中心線Nよりも下方に位置するように支持具
本体1を取付部材19の鉛直面19aに締付ベルト20にて一
体状に固定した場合、締付ベルト20の上方部20aの水平
面となす角度θを大きくすることができ、荷重に対する
反力(鉛直上方向の支持力)を大きくすることができ、
支持具本体1先端側の下方への倒れを防止することがで
、安定した取付状態を維持できる。
【0037】さらに、積み重ねブロック体3・締付ベル
ト20は、従来のものを使用でき、無駄のないものとな
る。
【0038】(請求項によれば)ベースブロック体5
が、ベースブロック体5の中心線Nに対して、積み重ね
ブロック体3の中心線Lと反対側に、取付部材19への係
止突出部9を有しているため、取付部材19へ機械的に上
掛けすることができ、荷重に対して係止突出部9が有利
に作用し、支持具本体1基端側の下方への位置ずれ(滑
り)を防止することができ、安定した取付状態を維持で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給電線支持具の支持具本体の実施
の一形態を示す斜視図である。
【図2】ケーブル把持部材を示す斜視図である。
【図3】支持具本体の分解状態を示す斜視図である。
【図4】支持具本体の組立状態の作用説明図である。
【図5】支持具本体の組立状態を示す斜視図である。
【図6】ケーブル布設状態を示す斜視図である。
【図7】ケーブル布設状態の作用説明図である。
【図8】本発明の他の実施の形態を示す構成説明図であ
る。
【図9】従来例を示す作用説明図である。
【図10】比較例を示す作用説明図である。
【符号の説明】
3 積み重ねブロック体 5 ベースブロック体 5a 接触面 9 係止突出部 19 取付部材 N 中心線 L 中心線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小原 秀雄 埼玉県熊谷市新堀1008番地 三菱電線工 業株式会社熊谷製作所内 (72)発明者 町田 幸文 東京都練馬区小竹町1丁目8番1号 菱 星電装株式会社内 (72)発明者 山口 真二 東京都練馬区小竹町1丁目8番1号 菱 星電装株式会社内 (72)発明者 林 誠一郎 東京都練馬区小竹町1丁目8番1号 菱 星電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−237838(JP,A) 特開 平8−149638(JP,A) 実開 昭50−154493(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 1/02 F16B 2/08 F16B 7/04 H02G 7/00 H02G 9/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースブロック体の側面視形状を、取付
    部材への接触面の側面視中心線に対して、非対称形と
    、かつ、上記ベースブロック体に積み重ねられる側面
    から見た幅寸法が小さな積み重ねブロック体の側面視積
    重ね方向の中心線を、該ベースブロック体の中心線より
    も、下方に位置させ、上記ベースブロック体と上記積み
    重ねブロック体とを締付ベルトにて一体状に上記取付部
    材に固定したことを特徴とする給電線支持具。
  2. 【請求項2】 ベースブロック体が取付部材の上面端縁
    への係止突出部を有し、積み重ねブロック体の中心線
    が、該ベースブロック体の中心線よりも、該係止突出部
    から離れる方向である下方位置に偏在している請求項1
    記載の給電線支持具。
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