JP3471060B2 - 画像形成装置の同期信号発生装置 - Google Patents

画像形成装置の同期信号発生装置

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JP3471060B2
JP3471060B2 JP00245694A JP245694A JP3471060B2 JP 3471060 B2 JP3471060 B2 JP 3471060B2 JP 00245694 A JP00245694 A JP 00245694A JP 245694 A JP245694 A JP 245694A JP 3471060 B2 JP3471060 B2 JP 3471060B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像形成装置の同期信号
発生装置に関し、詳しくは、複数の光ビームを同時に走
査させて複数ラインを同時に記録させる構成の画像形成
装置において、前記複数の光ビームの走査方向における
ずれを検知し、これに基づいて各ビームに対応する同期
信号を発生させる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像信号に基づいて変調されたレーザビ
ーム(光ビーム)を回転多面鏡などにより偏向して記録
媒体上に走査させることにより、画像情報の前記記録媒
体上への記録を行わせる画像形成装置においては、記録
の高速化を図るために、複数のレーザビームを用いて複
数ラインを同時に記録させることが行われている。
【0003】ここで、上記のように複数のレーザビーム
を同時走査させる場合には、各レーザビーム間に走査方
向のずれが発生すると、各ライン間で画像記録位置のず
れが生じ、忠実な画像形成が安定的に行えないという問
題が生じる。そこで、各レーザビームの走査位置を検知
し、各ビーム毎に同期信号(水平同期信号)を発生させ
ることによって、たとえ走査方向におけるビーム位置の
ずれが環境条件や経時変化などによって生じても、忠実
な画像形成が行えるようにした装置が種々提案されてい
る(特開平2−188713号公報,特開昭57−39
669号公報参照)。
【0004】例えば特開平2−188713号公報に開
示される画像形成装置では、複数ビームをスリット部材
を介して時系列に順次検出させることで、1つのセンサ
を用いて各ビームに対応する同期信号を発生させてい
る。また、特開昭57−39669号公報に開示される
同期信号発生装置では、ビーム検知手段の出力が、入射
ビーム数によって段階的に変化することを利用し、ビー
ム検知手段の出力変化に基づいて各レーザビームに対応
する同期信号を発生させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、半導体レー
ザに流す順方向の電流と、該電流に対する光出力との相
関は、半導体レーザの固体間で変動すると共に、温度環
境などによって大きく変動し、複数の半導体レーザ間に
おける光出力のばらつきは、ビーム径のばらつきを来す
ことになる。
【0006】そして、ビーム径がレーザビーム間でばら
つくと、本来であればビーム中心位置のずれに応じて同
期信号を発生させたいのに、ビーム中心位置が同じでも
ビーム径のばらつきによってビームの検知タイミングが
早まったり遅くなったりするために、同期信号の発生タ
イミングに誤差を生じてしまうという問題があった。本
発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、複数の光
ビームを同時走査させて画像記録を行う画像形成装置に
おいて、ビーム径の変動を生じさせる環境条件の変化な
どがあっても、光ビーム間における走査方向における位
置ずれを高精度に検知でき、以て、各光ビームに対応す
る同期信号を高精度に発生させることができる同期信号
発生装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1の発明
にかかる装置は、複数の光ビームにより記録媒体上を同
時走査して複数ラインを同時に記録させる画像形成装置
の同期信号発生装置であり、走査領域内に走査方向に並
べて配設された前記複数の光ビームに一致する数のビー
ム検知手段を備え、ずれ検知手段は、前記複数のビーム
検知手段それぞれに同一かつ1つの光ビームのみを検知
させたときの各ビーム検知手段における検知信号の発生
間隔と、前記複数のビーム検知手段それぞれに相互に異
なる1つの光ビームのみを検知させたときの各ビーム検
知手段における検知信号の発生間隔との偏差として、前
記各ビーム間の走査方向におけるずれを検知する。そし
て、同期信号発生手段は前記検知された走査方向におけ
るずれに基づいて前記複数の光ビーム毎に画像記録用の
同期信号を発生させる。ここで、ビームパワー調整手段
は、前記ずれ検知手段の動作の直前に前記複数の光ビー
ムそれぞれのビームパワーが相互に等しくなるように調
整する。
【0008】また、請求項2の発明にかかる画像形成装
置の同期信号発生装置では、前記複数の光ビームそれぞ
れが半導体レーザから出力されるレーザビームであり、
前記ビームパワー調整手段が、半導体レーザの光出力を
所定値とすべく半導体レーザに流す電流を設定するよう
構成される。
【0009】更に、請求項の発明にかかる画像形成装
置の同期信号発生装置では、前記同期信号発生手段が、
前記同期信号発生手段が、前記複数の光ビームのうち先
頭となって走査される光ビームが前記ビーム検知手段で
検出されて発生する検知信号を基準の同期信号とし、該
基準の同期信号を、前記先頭の光ビームに対する他の光
ビームの走査位置のずれに応じた時間だけ遅延処理し、
該遅延処理した同期信号を、前記他の光ビームの同期信
号として出力する構成とした。
【0010】また、請求項の発明にかかる画像形成装
置の同期信号発生装置では、前記同期信号発生手段が、
前記複数のビーム検知手段それぞれに相互に異なる1つ
の光ビームのみを検知させたときの各ビーム検知手段に
おける検知信号を、前記複数のビーム検知手段それぞれ
に同一かつ1つの光ビームのみを検知させたときの各ビ
ーム検知手段における検知信号の発生間隔に基づいて遅
延処理して、各光ビーム毎の同期信号を発生させる構成
とした。
【0011】
【作用】請求項1の発明にかかる同期信号発生装置によ
ると、同時走査される複数の光ビームの走査方向におけ
る走査位置のずれが検知され、該検知されたずれに基づ
いて各光ビーム毎に画像記録用の同期信号を発生させる
が、前記ずれ検知の直前に、各光ビームそれぞれのビー
ムパワーが相互に等しくなるように調整され、ビームパ
ワーが等しく調整された状態でずれの検知が行われるよ
うにしてある。
【0012】ビームパワーが光ビーム間で異なると、ビ
ーム径のばらつきを生じさせることになり、かかるビー
ム径のばらつきが走査位置のずれを検知するときの誤差
要因となる。そこで、ビームパワーを揃えて各光ビーム
の径のばらつきを小さくしておいてから、走査位置ずれ
の検知を行わせるようにして、ビーム径のばらつきによ
って前記ずれが誤って検知されることを確実に回避でき
るようにした。また、走査位置のずれを検知させるとき
に、前記複数の光ビームに一致する数の複数のビーム検
知手段を走査領域内に走査方向に並べて配設し、これら
のビーム検知手段それぞれに同一かつ1つの光ビームの
みを検知させる。このときの各ビーム検知手段からの検
知信号の発生間隔は、光ビームの走査速度と、各ビーム
検知手段の設置間隔とによってのみ決定される。一方、
前記複数のビーム検知手段それぞれに相互に異なる1つ
の光ビームのみを検知させたときの各ビーム検知手段に
おける検知信号の発生間隔は、前記光ビームの走査速
度,各ビーム検知手段の設置間隔の他、各光ビーム間に
おける走査位置ずれに影響されて変化することになる。
従って、前記発生間隔相互を比較することで、検知信号
の発生間隔の偏差を走査位置のずれによって変化した分
として捉えることができる。
【0013】請求項2の発明においては、前記光ビーム
が半導体レーザから出力されるものであり、半導体レー
ザの光出力を所定値とすべく半導体レーザに流す電流を
設定することでビームパワーの調整を行う。前記半導体
レーザの光出力は、受光素子を用いてモニタ電流として
得ることができ、かかるモニタ電流と目標光出力に対応
する駆動電流との比較に基づいて電流値を調整すること
で、前記目標光出力が得られる。
【0014】
【0015】
【0016】更に、請求項の発明においては、先頭と
なって走査される光ビームの検知信号を基準の同期信号
とし、かかる基準の同期信号を前記先頭の光ビームに対
する他のビームのずれ量だけ遅延処理することで、前記
先頭の光ビームに遅れて走査される他の光ビームの同期
信号を発生させる。
【0017】また、請求項の発明においては、各光ビ
ームに対応する同期信号を同じく遅延処理によって得る
が、ここでは、各ビーム検知手段に相互に異なる1つの
光ビームのみを検知させたときに発生する検知信号を、
同一かつ1つの光ビームを検知させたときに求めた基準
の発生間隔に基づいて遅延することで、基準の発生間隔
を除いて走査位置のずれによって生じる発生間隔のずれ
で同期信号が順次発生するようにした。
【0018】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。図1は、
本発明にかかる画像形成装置の一実施例としてレーザプ
リンタの基本構成を示すブロック図であり、本実施例の
レーザプリンタは、画像データに応じて変調された2つ
のレーザビーム(光ビーム)を主走査方向に平行に走査
させ、2ラインを同時に記録させるタイプのものであ
る。
【0019】この図1において、各ラインのディジタル
画像データDATAはそれぞれ変調回路50a,50bに供
給され、該変調回路50a,50bで各画像データDATA
とデータクロックDCK1,DCK2とに基づいた信号
が形成される。変調回路50a,50bからの信号は、レー
ザ駆動回路(レーザ駆動IC)32a,32bを介してそれ
ぞれ半導体レーザ31a,31bに供給され、これによって
画像記録が行われる。
【0020】レーザ駆動回路32a,32bは、水平及び垂
直有効区間でのみ駆動状態となるようにタイミング回路
33からの制御信号で個別に制御される。尚、前記タイミ
ング回路33は、後述するインデックス信号S1,S2
(同期信号)の発生のために、レーザビームL1,L2
を選択的に点灯させる機能を有している。各レーザ駆動
回路32a,32bには、半導体レーザ31a,31bからレー
ザビーム光出力を示す信号(発光電圧)がフィードバッ
クされるようになっており、レーザ駆動回路32a,32b
は、かかる信号に基づいて半導体レーザ31a,31bに流
す順方向の電流を調整することで、レーザパワーを自動
制御する機能を有している。
【0021】半導体レーザ31a,31bからそれぞれ出力
される2つのレーザビームL1,L2は、ポリゴンミラ
ー(回転多面鏡)35に供給されて偏向され、図示しない
感光体(記録媒体)上に走査される。このポリゴンミラ
ー35によって偏向されたレーザビームL1,L2の走査
開始点は、走査領域の先端側に配設されたインデックス
センサ(ビーム検知手段)36によって検出される。そし
て、前記インデックスセンサ36の検出信号は、インデッ
クス信号(同期信号)発生回路37に供給されて、このイ
ンデックス信号発生回路37によって各レーザビームL
1,L2による記録開始をそれぞれに制御するためのイ
ンデックス信号(水平同期信号)S1,S2が形成され
る。
【0022】前記インデックス信号S1,S2は、同期
回路60に供給される。同期回路60には、発振回路55より
所定の周波数を有する基本クロックCKが供給され、各
インデックス信号S1,S2に同期した分周出力DCK
1,DCK2を出力する。前記分周出力DCK1,DC
K2は、それぞれ変調回路50a,50bに対してデータク
ロック(ドットクロック)として供給される。
【0023】34はポリゴンミラー35を回転させるモータ
駆動回路であり、そのオン・オフ制御信号はタイミング
回路から供給される。図2は、前記レーザビームL1,
L2が結像する像露光系の一例を示す図である。この図
2において、光源ユニット1は、前記2つの半導体レー
ザ31a,31bを1列に配置してなり、該光源ユニット1
から発せられる2つの発散光は、集光レンズ2によって
平行な2つのレーザビームL1,L2になる。
【0024】前記2つのレーザビームL1,L2はポリ
ゴンミラー35に照射され、該ポリゴンミラー35によって
偏向される2つのレーザビームL1,L2は、fθレン
ズ3を介して感光ドラム(記録媒体)4上に走査され
る。これによって画像データに対応した露光が2ライン
同時に行われて静電潜像が感光ドラム4(記録媒体)上
に形成される。そして、この静電潜像に対して逆極性に
帯電したトナーが付着されて現像が行われ、その後記録
紙がトナー像に重ねられ、記録紙の裏側からコロナ帯電
器でコロナ帯電極性とは逆極性の電荷が記録紙に与えら
れることにより、トナー像が記録紙に転写される。
【0025】尚、図2で、反射鏡5は、走査ラインの先
端にレーザビームL1,L2が照射されたときに、該レ
ーザビームL1,L2をインデックスセンサ36に導くた
めのものである。ここで、各レーザビームL1,L2の
走査方向における位置ずれに対応して、各レーザビーム
L1,L2に対応するインデックス信号S1,S2を発
生させるには、各レーザビームL1,L2の走査位置の
相関、即ち、走査方向における位置ずれを検知する必要
があるが、本実施例は、図3のフローチャートに示すよ
うにして、前記ずれ検知及び前記インデックス信号S
1,S2の発生制御を行わせる。
【0026】図3のフローチャートにおいて、まず、ス
テップA(ビームパワー調整手段)では、レーザビーム
L1,L2のビームパワーの自動設定を行わせ、各半導
体レーザ31a,31bの光出力(レーザパワー)を所定値
に揃える。次いで、ステップB(ずれ検知手段)では、
レーザビームL1,L2の走査方向における位置ずれ
を、前記インデックスセンサ36を用いて行う。そして、
次のステップC(同期信号発生手段)では、前記検知さ
れたずれに基づいて、前記ずれに対応する発生間隔を有
するインデックス信号S1,S2を発生させる。
【0027】即ち、本実施例では、2つのレーザビーム
L1,L2の走査方向における位置ずれを検知する直前
毎に、各半導体レーザ31a,31bの光出力を所定値に揃
えるようにしてある。各半導体レーザ31a,31bの光出
力が不揃いであると、各レーザビームL1,L2のビー
ム径にばらつきを生じ、走査に伴ってインデックスセン
サ36に対してレーザビームL1,L2が入射して検知さ
れるタイミングが、ビーム中心の間隔とは無関係に変動
し、2つのレーザビームL1,L2の走査方向における
ずれ(ビーム中心の間隔)を精度良く検知することがで
きなくなってしまう。
【0028】そこで、前記ずれを検知させる前に、各レ
ーザビームL1,L2の光出力を揃えてビーム径を一致
させ、ビーム径のばらつき影響を受けて走査位置のずれ
が誤って検知されることがないようにしている。従っ
て、各半導体レーザ31a,31bの周囲の温度変化に影響
された場合であっても、光出力は自動設定により所定値
に固定されているのでビーム径のばらつきを発生せず、
高い精度で2つのレーザビームL1,L2の走査方向に
おけるずれを検知でき、これによって、各インデックス
信号S1,S2を精度良く発生させて、2つのレーザビ
ームL1,L2の同時走査により忠実な画像形成が可能
となる。
【0029】次に、前記ステップAで行われる光出力
(ビームパワー)調整(ビームパワー調整手段)の具体
例を、以下に説明する。図4に示すブロック図は、前記
レーザ駆動回路(レーザ駆動IC)32a,32bの回路構
成の概略を示す。レーザ駆動回路(レーザ駆動IC)32
a,32bには、カウンタ(1)101 ,D/A変換器
(1)102 ,トランジスタ103 からなる第1制御系と、
カウンタ(2)104 ,D/A変換器(2)105 ,トラン
ジスタ106 からなる第2制御系があり、半導体レーザ31
a,31bには、前記第1制御系により設定される駆動電
流IF1と、前記第2制御系により設定される駆動電流
IF2と、ベース電流IOSとの総和からなる駆動電流I
op(=IOS+IF1+IF2)が供給されるようにな
っている。
【0030】尚、前記ベース電流IOSは、電源E1とト
ランジスタ107 と抵抗R1とによって決定される定電流
である。ここで、前記駆動電流IFopを目標とする光出
力に対応する値とするビームパワーの自動設定は、前記
第1,第2制御系を用いて以下のように行われる。前記
カウンタ(1)101 ,カウンタ(2)104 は、発信器10
8 の出力をカウントアップ又はカウントダウンするもの
であり、前記駆動電流IF1,IF2はカウントアップ
によって増大する。ここで、前記カウントアップ,カウ
ントダウンは、コンパレータ109 からの信号によって制
御され、コンパレータ109 出力がハイレベルのときには
カウントアップされ、ローレベルのときにはカウントダ
ウンされる。
【0031】前記コンパレータ109 には、駆動電流IF
1,IF2のいずれを設定するかによって切り換えられ
る基準電圧がスイッチ110 を介して選択的に入力される
一方、受光素子111 によって検知された光出力に相当す
るモニタ電流が抵抗R2によって発光電圧として入力さ
れる。そして、まず、第2制御系のリセット状態で、実
際の光出力(発光電圧)が所定の目標(基準電圧)に一
致するように第1制御系による駆動電流IF2が調整さ
れ、次いで、駆動電流IF1を固定した状態で、駆動電
流IF2を調整して、最終目標(最終目標電圧)に光出
力(発光電圧)が一致するようにする。
【0032】このように、実際の光出力を検知して出力
されるモニタ電流に基づいて半導体レーザ31a,31bに
流す駆動電流を調整して光出力を揃える構成であれば、
簡便かつ高精度に光出力を揃えてビーム径を一定にでき
る。尚、図4において、外部から入力されるコントロー
ル信号CONT1,CONT2によって、前記第1,第
2制御系における駆動電流IF1,IF2のいずれかを
選択的に設定できるようになっている。また、画像デー
タによる半導体レーザ31a,31bのON,OFF制御
は、OR回路112 を介して行われる。
【0033】ここで、前記図4に示す回路構成によって
光出力調整を行い、各レーザビームL1,L2のビーム
径を揃えてから行われるビームずれの検知及びインデッ
クス信号S1,S2(同期信号)の発生制御の具体例
を、図5のフローチャートに示される手順に従い、図6
のタイムチャートを参照しつつ説明する。尚、本実施例
において、ずれ検知手段及び同期信号発生手段としての
機能は、前記図5のフローチャートに示されるようにし
てインデックス信号発生回路37等によって実現される。
【0034】また、以下に説明するビームずれ検知のた
めに、本実施例において前記インデックスセンサ36は、
図7に示すように、2つに分割された受光部A,Bを備
え、各受光部A,B毎に光ビームの検知信号を出力する
センサとしてあり、各受光部A,BがレーザビームL
1,L2の走査方向に並ぶように配置され、各受光部
A,Bには、それぞれ2つのレーザビームL1,L2が
共に入射し得るようになっている。以下では、前記イン
デックスセンサ36における2つの受光部A,Bにおける
出力を区別するためにセンサA,センサBとして説明
し、インデックスセンサ36はビーム数に対応して2つの
ビーム検知手段を内在させたものとする。
【0035】図5のフローチャートにおいて、まず、画
像の非記録時に、一方のレーザビームL1のみを点灯さ
せて通常の画像記録時と同様に走査させ、インデックス
センサ36のセンサA,センサB(2つのビーム検知手
段)にそれぞれレーザビームL1を入射させる(S
1)。そして、このときに走査開始側のセンサAでレー
ザビームL1が検知されるタイミング(センサAの検出
信号の立ち上がり)から、走査終端側のセンサBでレー
ザビームL1が検知されるタイミング(センサBの検出
信号の立ち上がり)までの時間Tφを計測する(S2:
図6参照)。
【0036】前記時間Tφは、所定の走査速度の下でセ
ンサA,Bの間隔に相当する値であり、レーザビームL
1の代わりにレーザビームL2のみを点灯させて走査さ
せたときにも同じ時間として計測されるはずである。次
に、実際にインデックス信号S1,S2を発生させて画
像記録を行わせるに当たって、センサAにはレーザビー
ムL1のみが入射し、また、センサBにはレーザビーム
L2のみが入射されるように、2つの半導体レーザ31
a,31bの点灯を制御する(S4)。
【0037】具体的には、走査を開始させるに当たって
まずレーザビームL1のみを点灯・走査させる。そし
て、レーザビームL1がセンサAで検知されると、レー
ザビームL1を直ちに消灯させ、代わりにレーザビーム
L2を点灯・走査させ、レーザビームL2をセンサBで
検出させる。センサBでビーム検知がなされると、その
後は両方のレーザビームL1,L2を点灯可能状態にさ
せて、画像記録に備える(図6参照)。
【0038】尚、上記のようにして、センサAにレーザ
ビームL1が検知されたときに、レーザビームL1を直
ちに消灯させ、代わりにレーザビームL2を点灯させる
構成において、前記レーザビームL2の点灯時の走査点
がセンサA上にある場合には、センサAからレーザビー
ムL2の検出信号が出力されることになってしまうの
で、センサAでレーザビームL1を検知した後は、セン
サAの出力を停止させる(マスク処理する)ことが好ま
しい。
【0039】このようにして、センサAではレーザビー
ムL1を検知させ、センサBではレーザビームL2を検
知させると、仮に、レーザビームL1,L2に走査方向
のずれがないとすると、センサAによるレーザビームL
1の検知タイミングからセンサBによるレーザビームL
2の検知タイミングまでは、前記センサ間隔時間Tφに
一致するはずである。そして、前記時間Tφに対する偏
差は、そのまま2つのレーザビームL1,L2の走査方
向におけるずれに相当する。
【0040】但し、上記のようにして行われるビームず
れの検知において、レーザビームL1,L2のビーム径
が不揃いであると、図8に示すように、各センサA,B
に相互に異なるレーザビームL1,L2を検知させると
きの検知間隔が、ビーム中心のずれの影響と共に、ビー
ム径の違いにも影響を受けて変化することになり、各レ
ーザビームL1,L2のインデックス信号S1,S2を
精度良く発生させることができなくなる。
【0041】図8に示すように、一方のレーザビームL
1のみの走査によってセンサA,B間の距離に相当する
時間Tφを計測させる場合には、センサA,Bが同じビ
ーム径x1のレーザビームを検知するから、ビーム径x
1は時間Tφの計測に影響しない。また、センサAでレ
ーザビームL1を検知させ、センサBでレーザビームL
2を検知させる場合に、レーザビームL2のビーム径が
レーザビームL1のビーム径x1と同じであるy1であ
れば、センサBによるレーザビームL2の検知タイミン
グは、レーザビームL1とレーザビームL2とのビーム
中心位置のずれに相関することになる。
【0042】ところが、例えばレーザビームL2のビー
ム径がレーザビームL1のビーム径x1よりも大きなy
2であるときには、センサBによるレーザビームL2の
検知タイミングが早まることになるから、2つのレーザ
ビームL1,L2の中心位置の検出に誤差Teを生じる
ことになってしまい、2つのレーザビームL1,L2の
走査方向におけるずれを誤検出することになってしま
う。
【0043】しかしながら、本実施例では、上記のビー
ムずれ検知の直前に光出力(ビーム径)を揃える調整を
行っているから、ビームずれを本来のビーム中心位置の
ずれとして精度良く検知することが可能である。ここ
で、センサAでレーザビームL1を検知したときの検知
信号を前記時間Tφだけ遅延させると、該遅延させた検
知信号と、センサBでレーザビームL2を検知したとき
の検知信号の位相差は、レーザビームL1,L2の走査
方向のずれ分に相当し、見掛け上は走査方向の同一位置
で各レーザビームL1,L2を個別に検知させて得られ
る信号と同じになる。
【0044】そこで、前記1つのレーザビームL1のみ
の点灯・走査によって予め得た時間Tφを、センサAの
検知信号の遅延時間として設定しておき(S3)、前述
のように、走査先端側での選択的な点灯によってセンサ
A,BでレーザビームL1,L2を個別に検知させたと
きに得られるセンサAの検知信号(S5)を前記遅延時
間Tφに応じて遅延させる(S6)。
【0045】そして、センサAの検知信号を遅延させた
信号をレーザビームL1のインデックス信号(同期信
号)S1として出力し(S7)、また、センサBの検知
信号(S8)をそのままレーザビームL2のインデック
ス信号(同期信号)S2として出力させるようにする
(S9)。そして、前記インデックス信号S1,S2に
基づいて各レーザビームL1,L2の記録開始を制御し
て、実際の画像記録を行わせる(S10)。
【0046】上記のようにして各レーザビームL1,L
2のインデックス信号S1,S2を発生させる構成とす
れば、レーザビームL1,L2の走査方向でのずれが一
定でなくても、そのときのずれに高精度に対応したイン
デックス信号S1,S2を発生させることができ、以
て、インデックス信号S1,S2に基づいて正確な記録
開始指令が行える。
【0047】然も、直前の光出力の調整によって、ビー
ム径のばらつき影響を受けてインデックス信号S1,S
2の発生タイミングに誤差を生じることが回避できる。
また、ビームの走査方向におけるずれを、ビーム検知の
間隔を時間計測することで検知する構成であるから、ビ
ームをON・OFF的に検知できれば良く、高い分解能
のビーム検知を必要とせず、更に、ずれ検知の基準とな
る前記時間Tφをその都度実際に計測することで、レー
ザビームL1,L2の走査速度の変化にも対応できる。
【0048】また、最終的にずれに相当する時間を演算
することなく、ずれに対応する発生間隔のインデックス
信号S1,S2を得ることができ、同期信号発生制御を
簡略化できる。更に、図6に示す例では、たまたまレー
ザビームL1の方が先頭となって走査されるようにずれ
が生じているものについて示したが、この関係が逆であ
っても良く、この場合には、センサAの検知信号を時間
Tφだけ遅延させることで、センサBの検知信号よりも
立ち上がりが遅れる信号が得られることになる。従っ
て、いずれのレーザビームL1,L2が先頭になってい
るかを判別する必要なく、単純な処理でそのときのずれ
に見合ったインデックス信号S1,S2(同期信号)が
得られる。
【0049】尚、上記実施例では、2つのレーザビーム
L1,L2を用いる画像形成装置を示したが、3つ以上
のレーザビームを同時に走査する構成の装置であっても
良い。例えば3つのレーザビームL1,L2,L3を用
いる場合には、かかるレーザビーム数に合わせて、イン
デックスセンサ39として走査方向に並ぶ3つの受光部
A,B,Cを備えるものを用意し、まず、いずれか1つ
のレーザビームのみを点灯・走査させて、センサA,
B,Cの間隔時間Tφ1,Tφ2を検出する。
【0050】次いで、センサAにはレーザビームL1
を、センサBにはレーザビームL2を、センサCにはレ
ーザビームL3をそれぞれ選択的に入射させ、各センサ
A,B,Cから検知信号を得る。このときに、センサA
の検知信号についてはTφ1,Tφ2だけ遅延させて、
該遅延信号をレーザビームL1用のインデックス信号S
1として出力する一方、センサBの検知信号については
Tφ2だけ遅延させて、該遅延信号をレーザビームL2
用のインデックス信号S2として出力させ、更に、セン
サCの検知信号についはそのままレーザビームL3用の
インデックス信号S3として出力させれば良い。
【0051】即ち、同一のレーザビームの点灯・走査に
よってセンサの間隔時間が得られれば、後は、各センサ
に個別にレーザビームを入射させて検知信号を出力さ
せ、走査終端側のセンサの検知タイミングに合わせるよ
うに、前記センサの間隔時間だけ手前側のセンサの検知
信号を遅延させれば良い。ここで、各センサA,Bから
の検知信号の出力時間差は、例えば図9に示すようにし
て測定させることができる。
【0052】図9において、dl0は基準クロックclk
であり、この基準クロックclkの1/16周期だけ相互
に位相差を有するクロックdl1〜dl15を発生させてい
る。尚、図9においては、クロックdl0,dl1,dl2,
dl10,dl12のみを示し、後のクロックについては図示を
省略してある。そして、例えばセンサAの検知信号の立
ち上がりに同期したクロック(検知信号の立ち上がり直
後に最初に立ち上がるクロック)がクロックdl10であっ
たとすると、続いてこのクロックdl10の立ち上がりをカ
ウントさせる。
【0053】かかるカウント中に、センサBの検知信号
が立ち上がり、この検知信号の立ち上がりに同期するク
ロックがクロックdl12であったとすると、それまでのク
ロックdl10の立ち上がりをカウントした数(センサAの
検知信号に同期したクロックdl10の立ち上がりを含む)
から1を減算した値にクロック周期を乗算した時間に、
クロックdl10とクロッククロックdl12との位相差を加算
した値が、前記センサA,Bの検知信号の出力時間差に
なる。
【0054】また、上記のようにして時間が測定された
場合には、該測定結果を用いて図10に示すような回路構
成でセンサの検知信号を遅延させることができる。図10
において、複数段のシフトレジタ71が直列に接続されて
設けられており、各シフトレジスタ71には、前記クロッ
クdl0〜dl15が選択的に与えられるようになっている。
更に、各シフトレジスタ71による複数段のシフト出力
は、全てセレクタ72に出力され、該セレクタ72において
いずれか1つのシフト出力が選択的に遅延信号して出力
されるようになっている。
【0055】ここで、例えば図10に示すようにして、セ
ンサAの検知信号の立ち上がりがクロックdl10に同期し
ていて、センサBの検知信号の立ち上がりがクロックdl
12に同期していた場合であって、センサAの検知信号を
前記測定された時間だけ遅延させる場合には、各シフト
レジスタ71にそれぞれクロック信号としてクロックdl12
を与える。即ち、各シフトレジスタ71にクロックdl12を
与えることで、クロック周期で表すことができない端数
分を遅延させてシフトレジスタ71を動作させる。
【0056】一方、各シフトレジスタ71の出力として
は、クロックdl10のカウント数から1を減算したカウン
ト数に対応するシフトがなされた信号をセレクタ72で選
択して出力させれば良く、例えばクロックのカウント数
が3であった場合には、2周期分の遅れとなる2段目の
シフトレジスタの出力をセレクタ72で選択させれば良
い。
【0057】ところで、上記実施例では、センサ間隔時
間Tφの遅延処理を施すことで、結果的にレーザビーム
L1,L2の走査方向におけるずれ分だけ位相差を有す
るインデックス信号S1,S2を得るようにしたが、実
際にレーザビームL1,L2間における走査方向でのず
れ時間を演算させ、このずれ時間に基づいて検知信号を
遅延させることで、各レーザビームL1,L2に対応す
るインデックス信号S1,S2を得る構成としても良
い。
【0058】かかる実施例を、図11のフローチャートに
示される手順に従い、図12のタイムチャートを参照しつ
つ説明する。尚、ずれ検知の手順が異なっても、直前に
光出力(ビーム径)の調整を行うことに変わりはない。
まず、前記実施例と同様に、レーザビームL1のみの点
灯・走査によってセンサA,B間の間隔時間Tφを測定
させる(S11,S12)。
【0059】次いで、各センサA,Bに対してレーザビ
ームL1,L2を選択的に入射させて、センサAからの
レーザビームL1の検知信号、センサBからはレーザビ
ームL2の検知信号を得る(S13)。そして、このとき
の検知信号の発生時間差T2を計測させる(S14)。こ
こで、レーザビームL1,L2に走査方向のずれがない
場合には、TφとT2とは同一時間となるはずであり、
両者の差T1(←T2−Tφ)はレーザビームL1,L
2の走査方向でのずれに相当することになり、図12に示
す場合には、レーザビームL2側に遅れて走査されるこ
とを示す(S15)。
【0060】そこで、センサAの検知信号(S17)はレ
ーザビームL1に対応するインデックス信号S1として
そのまま出力させる一方(S20)、センサAの検知信号
(S17)を前記ずれ時間T1だけ遅延させた信号を発生
させ(S16,S18)、この遅延信号をレーザビームL2
に対応するインデックス信号S2として出力させる(S
19)。
【0061】即ち、レーザビームL1に対してレーザビ
ームL2が時間T1だけ遅れて走査され、センサAの検
知信号はレーザビームL1に対応して出力されるから、
このセンサAの検知信号を前記時間T1だけ遅延させれ
ば、この遅延信号はレーザビームL2の走査位置に対応
して出力されることになる。そして、各インデックス信
号S1,S2に基づき記録開始位置を制御してレーザビ
ームL1,L2による画像記録を行わせる(S21)。上
記実施例においても、実際にレーザビームL1,L2の
走査方向でのずれを求めて、このずれに見合った遅延処
理を行わせることで、各レーザビームL1,L2に対応
するインデックス信号S1,S2を発生させるから、前
記ずれが一定でなくても高精度なインデックス信号S
1,S2が得られる。然も、直前に光出力の調整を行う
から、光出力のばらつきによってインデックス信号S
1,S2の発生タイミングに誤差を生じることがない。
【0062】但し、レーザビームL2が先頭となって走
査され、レーザビームL1が遅れて走査される場合に、
センサAにレーザビームL1を入射させ、センサBにレ
ーザビームL2を入射させる構成であると、前記T1は
マイナスの値に演算されて、実質的にレーザビームL2
に対応するインデックス信号S2をセンサAの検知信号
に基づいて発生させることができなくなる。
【0063】このため、前記時間T1がマイナスの値と
して算出された場合には、前記S13でセンサA,Bに選
択的に入射させるレーザビームL1,L2の関係を逆転
させて、センサA側に最も先頭となって走査されるレー
ザビームを入射させるようにするか、レーザビームL2
によるセンサBの出力を基準にして、センサB出力をレ
ーザビームL2の同期信号とし、センサB出力をT1だ
け遅延させた信号をレーザビームL1の同期信号とす
る。
【0064】また、上記実施例では、一旦ずれ時間T1
が求められれば、先頭となって走査されるビームの検知
信号と前記ずれ時間T1とによって後から走査されるビ
ームに対するインデックス信号を発生させることができ
るので、画像記録中にセンサA,Bに対して選択的にビ
ームを検知させる必要がなく、記録中の制御が簡略化さ
れる。
【0065】尚、上記実施例では、2つのレーザビーム
L1,L2の走査方向におけるずれが時間として算出さ
れるから、ずれ時間の情報を他の制御に与えることがで
き、例えばずれ時間T1が所定値以上のときには、メン
テナンスを促す警告を発生させるようにしても良く、ま
た、ずれ時間が得られることから、別途設けたセンサに
よる光検知タイミングで各ビーム毎の同期信号を発生さ
せることも可能である。
【0066】上記のようにして実際にずれ時間を演算さ
せて遅延処理を行わせる構成においても、レーザビーム
の数は3つ以上であっても良い。例えば3つのレーザビ
ームL1,L2,L3を用いる場合には、かかるレーザ
ビーム数に合わせて、インデックスセンサ39として走査
方向に並ぶ3つの受光部A,B,Cを備えるものを用意
し、まず、いずれか1つのレーザビームのみを点灯・走
査させて、センサA,B,Cの間隔時間Tφ1(A,B
間),Tφ2(B,C間)を検出する。
【0067】次いで、センサAにはレーザビームL1
を、センサBにはレーザビームL2を、センサCにはレ
ーザビームL3をそれぞれ選択的に入射させ、各センサ
A,B,Cから検知信号を得て、このときの検知信号間
隔T2-1 (A,B間) ,T2-2(B,C間)を計測す
る。そして、T2-1 とTφ1との偏差としてレーザビー
ムL1に対するレーザビームL2の遅れ時間T1L2を
演算し、また、T2-2 とTφ2との偏差としてレーザビ
ームL2に対するレーザビームL3の遅れ時間T1L3
を演算する。
【0068】ここで、センサAでレーザビームL1を検
知した信号をレーザビームL1用のインデックス信号S
1として出力させる一方、該インデックス信号S1を前
記T1L2だけ遅延させた信号をレーザビームL2用の
インデックス信号S2として出力させ、更に、インデッ
クス信号S1を前記T1L2+T1L3だけ遅延させた
信号をレーザビームL3用のインデックス信号S3とし
て出力させれば良い。
【0069】尚、3つ以上のレーザビームを用いるとき
でも、走査開始端のセンサAに入射させるレーザビーム
は、最も先頭に走査されるレーザビームである必要があ
るが、センサB以降のセンサに入射させるレーザビーム
については、必ずしも走査順にする必要はない。上記の
ように、実際のずれ時間を演算させて、検知信号に遅延
処理を施す場合においても、図10に示すような回路によ
って遅延処理が行える。
【0070】例えば、1つのレーザビームを用いてセン
サA,Bの間隔時間Tφを求めるときに、図9に示した
ように、クロックdl10とクロックdl12とが各検知信号に
同期し、然も、クロック(周期)のカウント数が10であ
ったとする。一方、各センサA,BにレーザビームL
1,L2を選択的に入射させたときに、図13に示すよう
に、クロックdl10とクロックdl14とが各検知信号に同期
し、然も、クロックのカウント数が12であったとする。
【0071】この場合、図9で測定される時間は(10+
2/16)×周期であり、図13で測定される時間は(12+
4/16)×周期となるから、クロック(周期)のカウン
ト値の違いは2であり、また、クロックのカウント数で
表すことができない端数の偏差は2/16周期になる。そ
こで、図13に示す特性で計測された時間T2と、図9に
示す特性で計測された時間Tφとの偏差分だけ、センサ
Aの検知信号を遅延させる場合には、センサAの検知信
号が同期するクロックdl10よりも2段遅れたクロックで
あるクロックdl10をシフトレジスタ71に与えることで、
前記2/16周期に相当する遅延を設定し、また、シフト
レジスタ71の出力として2周期分遅れたものをセレクタ
72で選択して出力させることで2周期分の遅延が行われ
るようにすれば良い。
【0072】尚、上記実施例では、いずれもインデック
スセンサ36のセンサA,センサBの検知信号を、インデ
ックス信号発生回路37において遅延処理することで、各
レーザビームL1,L2に対応するインデックス信号S
1,S2(同期信号)を発生させるようにしたが、セン
サAにレーザビームL1のみを入射させ、センサBにレ
ーザビームL2のみを入射させる条件のときに、各セン
サA,Bの検知信号に同期するインデックス信号S1,
S2を発生させる一方、前記実施例における検知信号の
遅延データと同じデータを同期回路60に与え、該同期回
路60で発生させるデータクロック(ドットクロック)D
CKに所定の遅延処理を施すことで、各レーザビームL
1,L2の走査位置関係に見合ったデータクロックDC
Kを発生させる構成としても良い。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明にか
かる画像形成装置の同期信号発生装置によると、ビーム
パワーを等しく調整してから光ビームの走査方向におけ
るずれを検知させるから、ビーム径のばらつきに影響さ
れて前記ずれが誤検知されることを回避でき、各レーザ
ビーム毎の同期信号を精度良く発生させることができる
と共に、光ビームの検知タイミングの計測によって走査
方向における複数光ビームのずれを検知するから、光ビ
ームをON・OFF的に検知できれば良く、ずれ検知の
ために高い分解能を有するセンサを必要としないという
効果がある。
【0074】また、請求項2にかかる発明では、ビーム
パワーの調整を半導体レーザに流す電流制御によって行
う構成としたので、簡便かつ高精度にビームバワー、即
ち、ビーム径を揃えることが可能であるという効果があ
る。
【0075】また、請求項にかかる発明では、走査方
向におけるずれを最終的に演算する必要がなく、結果的
にずれに対応する発生間隔の同期信号を得ることができ
るため演算を簡略化でき、また、光ビームの走査順を判
別する必要がなく制御を単純化できるという効果があ
る。また、請求項にかかる発明では、走査方向におけ
るずれを時間として求めることができるから、ずれ時間
が検知された後は、先頭となって走査される光ビームの
検知信号のみが得られれば良く、画像記録中における制
御が簡略化されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のシステム構成を示すブロッ
ク図。
【図2】同上実施例における像露光系を示す斜視図。
【図3】実施例における基本的な制御ステップを示すフ
ローチャート。
【図4】実施例におけるビームパワーの調整回路を示す
回路図。
【図5】ビームずれ検知及び同期信号発生制御の第1実
施例を示すフローチャート。
【図6】上記第1実施例の信号特性を示すタイムチャー
ト。
【図7】実施例で用いるインデックスセンサの構成を示
す図。
【図8】走査位置ずれのビーム径による誤検出の様子を
説明するためのタイムチャート。
【図9】ビーム検知信号の発生間隔の測定法を示すタイ
ムチャート。
【図10】ビーム検知信号の遅延処理回路を示すブロック
図。
【図11】ビームずれ検知及び同期信号発生制御の第2実
施例を示すフローチャート。
【図12】上記第2実施例における信号特性を示すタイム
チャート。
【図13】ビーム検知信号の間隔時間を測定法を示すタイ
ムチャート。
【符号の説明】
1 光源ユニット 2 集光レンズ 3 fθレンズ 4 感光ドラム 5 反射鏡 31a,31b 半導体レーザ 32a,32b レーザ駆動回路 33 タイミング回路 35 ポリゴンミラー 36 インデックスセンサ 37 インデックス信号発生回路 50a,50b 変調回路 55 発振回路 60 同期回路 L1,L2 レーザビーム S1,S2 インデックス信号 DCK1,DCK2 データクロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/44 G02B 26/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の光ビームにより記録媒体上を同時走
    査して複数ラインを同時に記録させる画像形成装置の同
    期信号発生装置であって、走査領域内に走査方向に並べて配設された前記複数の光
    ビームに一致する数の複数のビーム検知手段と、 該複数のビーム検知手段それぞれに同一かつ1つの光ビ
    ームのみを検知させたときの各ビーム検知手段における
    検知信号の発生間隔と、前記複数のビーム検知手段それ
    ぞれに相互に異なる1つの光ビームのみを検知させたと
    きの各ビーム検知手段における検知信号の発生間隔との
    偏差として、前記各ビーム間の走査方向におけるずれを
    検知するずれ検知手段と、 該ずれ検知手段で検知された走査方向におけるずれに基
    づいて前記複数の光ビーム毎に画像記録用の同期信号を
    発生させる同期信号発生手段と、 前記ずれ検知手段の動作の直前に前記複数の光ビームそ
    れぞれのビームパワーが相互に等しくなるように調整す
    るビームパワー調整手段と、 を含んで構成されたことを特徴とする画像形成装置の同
    期信号発生装置。
  2. 【請求項2】前記複数の光ビームそれぞれが半導体レー
    ザから出力されるレーザビームであり、前記ビームパワ
    ー調整手段が、半導体レーザの光出力を所定値とすべく
    半導体レーザに流す電流を設定することを特徴とする請
    求項1記載の画像形成装置の同期信号発生装置。
  3. 【請求項3】前記同期信号発生手段が、 前記複数の光ビームのうち先頭となって走査される光ビ
    ームが前記ビーム検知手段で検出されて発生する検知信
    号を基準の同期信号とし、該基準の同期信号を、前記先頭の光ビームに対する他の
    光ビームの走査位置のずれに応じた時間だけ遅延処理
    し、 該遅延処理した同期信号を、前記他の光ビームの同期信
    号として出力する ことを特徴とする請求項1又は2記載
    の画像形成装置の同期信号発生装置。
  4. 【請求項4】前記同期信号発生手段が、前記複数のビー
    ム検知手段それぞれに相互に異なる1つの光ビームのみ
    を検知させたときの各ビーム検知手段における検知信号
    を、前記複数のビーム検知手段それぞれに同一かつ1つ
    の光ビームのみを検知させたときの各ビーム検知手段に
    おける検知信号の発生間隔に基づいて遅延処理して、各
    光ビーム毎の同期信号を発生させることを特徴とする請
    求項1又は2記載の画像形成装置の同期信号発生装置。
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