JP3469839B2 - 小型交流発電機、発電機内蔵照明灯及び風力発電装置 - Google Patents

小型交流発電機、発電機内蔵照明灯及び風力発電装置

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JP3469839B2 JP2000032189A JP2000032189A JP3469839B2 JP 3469839 B2 JP3469839 B2 JP 3469839B2 JP 2000032189 A JP2000032189 A JP 2000032189A JP 2000032189 A JP2000032189 A JP 2000032189A JP 3469839 B2 JP3469839 B2 JP 3469839B2
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  • Control Of Eletrric Generators (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、起動トルクが少な
い小型交流発電機、点灯時間が長い発電機内蔵携帯式照
明灯、及び微風でも発電可能な可搬式風力発電装置に関
するものである。より詳しく述べるならば、本発明は、
長い点灯時間が得られ、アウトドアライフなどに適した
発電機内蔵携帯式照明灯、国内外において電力の供給が
ない,屋外,山小屋,キャンピング地、離島、辺境などに
おいて簡単に設置、移動が可能である可搬式風力発電装
置、及びこれらの装置に使用するのに適した小型交流発
電機に関するものである。以下,発電機内蔵携帯式照明
灯、風力発電装置及び小型交流発電機の順に従来技術を
説明する。
【0002】
【従来の技術】まず、発電機内蔵携帯式照明灯に関する
実開昭60−102803号公報が提案する携帯用照明
灯は、(イ)ボックス内に配置されたクランシャフト、
(ロ)クランクシャフトの二つの回転軸、(ハ)クラン
クシャフトの一方の回転軸に係止された大歯車、(ニ)
クランクシャフトの一方の回転軸がボックス外に突出し
た端部に係止されたフライホィール、(ホ)大歯車とか
み合う小歯車、(ヘ)小歯車(ホ)に直結された発電
機、(ト)クランクピン、(チ)クランクピンに回転自
在に下端で係合する連接棒、(リ)連接棒(チ)の上端
と一端で回動自在に係止し、かつ他端は支柱に回動自在
に係止されたアーム、及び(ヌ)スプリングを備えてな
り、手の甲でアーム(チ)を押し下げた後、(ヌ)スプ
リングの復元力がアーム(チ)を上昇位置に復帰させ、
これに伴い連接棒(チ)がクランクシャフトの回転軸
(ロ)を回転させ、これにより回転される大歯車(ハ)
の回転数が小歯車(ホ)により増加され、発電機(ヘ)
に伝えられる;さらにフライホィール(ニ)の慣性運動
によって回転むらを減少させると言うものである。
【0003】同様にフライホィールを組み込んだ発電式
懐中電灯は実開昭49-81084号公報にて公知であ
り、揺動腕を人手で押し下げて発電機を回転させるもの
である。
【0004】電池と手動発電機構を併用した懐中電灯も
実開昭49-4485号公報にて公知であり、うず巻き
ばねの復元力により歯車とピニオンを介して所定の回転
が発電機に伝えられる。
【0005】次に、風力発電装置の従来技術について説
明する。風のエネルギー(E)はE=0.5dAV3(但し、
dは空気の密度(kg/m3)、Aは受風面積(m2)、V
は風速(m/sec)である)で表される。ところでベ
ンツの法則によると風のエネルギーの1/3が電力に変
換されるが、これにさらにCp(バウアー係数、通常は
0.4)を掛けたものが発電電力になる。これらの因子
を表1に示す。
【0006】
【表1】
【0007】可搬式風力発電装置における風車の直径は
3m程度が、又発電装置全体の重量は95kg程度が限
度である。また、発電に利用可能な風速は一般に4m/
sec以上であると言われている。表1より、直径1mの
風車が4m/secの風速で発生し、換算される電力は
13wとなるが、この電力では例えば電灯を点灯するに
も実用としては不十分であるので、発電機の特性を低風
速でも十分な電力を得ることができるように改良する必
要がある。
【0008】ところで、風力発電装置の具体的改良は例
えば実公平4−15990号公報で公知であって、風車
による回転する横軸に固着された横軸傘歯車と噛み合う
垂直軸傘歯車や遠心クラッチ装置を介して風車の回転を
衛星発電機に伝達している。衛星発電機は強風、中風及
び強風用にそれぞれのクラッチ装置に作動的に連結され
ている。
【0009】最後に、交流小型発電機に関しては、機関
等の回転軸に取付けられた永久磁石回転子と、機関等の
ケースに取付けられた電機子により構成される発電機も
公知であって、この型式の発電機は小型高出力化のため
に放射状に突出した多数の突極部を備えている(実公平
6−28946号公報)。この突極部は鋼板を積層して
形成され、その外面に合成樹脂等で一体に成形した絶縁
ボビンに巻回された電極子コイルが設けられている。小
型交流発電機では、回転子に永久磁石を使用したものが
一般に使用されており、固定子はコイルを巻いた珪素鋼
板の積層体からなる突極を有しているので、突極どうし
の間にはスロットが形成されている。この突極とスロッ
トでは磁束密度が大きく異なるために、回転子を回転さ
せるトルクが大きく異なることになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前掲実開昭49-81
084号公報及び実開昭60−102803号公報が提
案する携帯用照明灯もしくは懐中電灯では発電機に伝わ
る動力が手からの力であるために、この強弱により照明
の明暗が直接影響を受けるという問題の対策としてフラ
イホイールが併設されている。これらの携帯用照明灯で
は、フライホイールの作用により明暗の変化は少なくな
っているが、フライホイール自体を回転させるために消
費される力は発電機回転には利用されず、一方フライホ
イールを省略するとばねが復元している期間だけ明るく
なり、これがたちまちに消灯状態になるので、点灯時間
が短くなる。
【0011】次に、風力発電装置について述べると、前
掲実公平4−15990号公報の風力発電装置は弱風か
ら強風までもカバーしようとして複雑なクラッチ機構を
採用しているために、風力エネルギーの電力への変換効
率が低下し、また軽風で人間の生活に必要なレベルの発
電を行う可搬式風力発電装置に使用することは困難であ
ると考えられる。
【0012】さらに、発電機について述べると、前掲実
公平6−28946号公報にて公知の発電機にあって
は、回転子の永久磁石のN(S)極が突極に面したときそ
の鉄板がS(N)極に磁化されるために、回転子と突極の間
に吸引力が発生することとなり、この結果低回転数運転
中の発電機の発電力が低下する。従来の小型交流発電機
では、コギングが極めて大きくなるために起動を困難に
している。このために従来の小型交流発電機を携帯用照
明灯などに組み込むと、点灯時間が短い、明暗の変化が
大きいなどの弊害となり、風力発電装置に組み込むと軽
風での発電が困難になるなどの弊害を招いていた。そこ
で、従来の小型交流発電機の、起動特性を良好にするた
めには回転子と固定子の間の空隙距離を大きくとる必要
があり、これに伴って装置全体が大型化する弊害が生じ
ていた。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の問題点を解決する
ための本発明に係る小型交流発電機は、回転軸と、相互
に均等間隔を置いて外周に成形された茸状部の内部に永
久磁石を配置しかつ前記回転軸に連結された回転子と、
この回転子の周囲に設けられ、鋼板積層体からなりかつ
発電コイルを巻回した複数個の突極を円周方向に配列し
た固定子とを含んでなり、前記複数個の突極の先端を磁
気的連結する継鉄を該突極と連接させて一体に設けたこ
とを特徴とする可搬式風力発電機用もしくは携帯式照明
灯用小型交流発電機である。本発明に係る発電機内蔵携
帯式照明灯の実施態様は、小型交流発電機の回転軸に回
転駆動力を与える歯車と作動的に連結した渦巻ばねを筺
体外に一端が突出した取手で巻き締め、渦巻ばねの復元
力で発電機を駆動するように構成したことを特徴とす
る。さらに本発明に係る可搬式風力発電装置の実施態様
は、(イ)小型交流発電機の回転軸と連結された風車
と、各発電コイルと導通する整流器とを含んでなるも
の、(ロ)小型交流発電機の回転軸と連結された風車、
及び小型交流発電機からの交流出力を安定化する交流安
定化回路を含んでなるもの、及び(ハ)小型交流発電機
の回転軸と連結された風車、小型発電機からの交流出力
を直流に変換する直流変換回路及び交流を安定化する交
流安定化回路、並びに直流変換回路及び交流安定化回路
を切り替えて風力発電装置の出力に導通するスイッチを
含んでなるものである。
【0014】上記した風力発電装置(イ)は交流を整流
して常に一定直流電圧として電気機器に供給するもので
あり、同じく(ロ)は安定化回路により安定化された交
流を電気機器に供給するものであり、さらに(ハ)は直
流と交流を切り替える機能をもつものである。
【0015】
【作用】図1は、永久磁石1a〜1nを有する回転子2
の周囲に固定子3を配置した小型交流発電機の要部を示
す模式図である。なお、これらの磁石の反対磁極は回転
子2もしくは磁石自体の反対側に位置するが、図示され
ていない。図中、4は絶縁被覆銅線からなるコイル、5
はコイル4を巻きつけた鋼板積層体などからなる突極、
は突極先端を磁気的に連結する管からなる継鉄、7は
磁性体からなる円筒形ケースである。なお、継鉄6が省
略され、突極5の間のスロット8が永久磁石1に直接対
向するのが従来の小型交流発電機の構造である。図1の
各部を流れる磁束の説明図である図2(a)を参照し、
N型磁石1a、S型磁石1f及び突極5に着目すると、
これらに形成される磁気回路は継鉄6を経由しているた
めに、磁力線の密度が永久磁石1と突極5の間で均一に
なる。回転子2の回転がさらに進行すると、N型磁石1
a、1fと突極5の間に流れる磁力線により形成される
磁気回路が図示されている突極とは別の突極に移る。こ
れに対して従来の構造では継鉄6がなくスロット8が磁
石1と向かい合っているので磁力線の分布の変化が大き
くなる。したがって、本構造によるとコギングをなくす
ることができ、起動トルクが小さくなる。永久磁石1g
〜1nを回転子の茸状部に固定した図2(b)でも同様
であるが、茸状に広がった先端全体から磁束が流れる
これら図2(a),(b)の磁気回路によって、永久磁石
1自体もしくはこれを内部に埋め込んだローター2の先
端と継鉄6の間隔は回転子2の回転を許容する最小限ま
で小さくすることができるとの利点も引き出すことが
きる。
【0016】本発明と同様に小型交流発電機に属する自
転車用発電機は、通常の走行速度(15km/h)で約4
000rpmで永久磁石(通常はフェライト)を回転さ
せる界磁回転型であり、これに対して本発明の発電機は
低速回転型でありかつ回転トルクが低いが発電力は大で
ある。同じく、自動車用発電機(オルタネータ)の所要
回転数は1000rpm程度以上であり、ローターコイ
ルを使用する他励式であるのに対し、本発明の発電機は
所要回転数が500rpm前後であり、かつ回転トルク
もはるかに低く、さらに自励式である。また、自動車用
発電機では低速回転の電流をバッテリーから供給する
が、本発明の発電機はトルクが小さく、人手で動力を供
給でき、また微風でも発電できるから風車から動力を供
給する。続いて本発明の実施形態を説明する。
【0017】
【発明の実施形態】図3、4には、本発明に係る発電機
内蔵携帯式照明灯(以下「照明灯」と略する)の一実施
態様が示され、図5には内蔵発電機の例を示す。これら
の図面を参照した本発明を説明する。照明灯10は各部
が円筒形筺体10a内に配置されており、把手11を人
手で時計方向に回転することにより渦巻きばね12を巻
き締め、この際蓄えられた巻き戻し力を発電機25の駆
動力とするものである。把手11は、例えば360°回
転を4〜5回繰り返すことにより渦巻きばね12を完全
に巻き取る。この巻き取り機構としては、把手11の中
心に回転軸13を固着し、これに固着された巻取り平歯
車16と係合するドラム19の回転を利用するものであ
る。続いて、把手11を解放すると,巻き戻し軸15が
時計方向に回転して渦巻きばね12を巻き戻し、巻き戻
し軸15に固着されたドラム20及び平歯車18も時計
方向に回転して、前者は把手11を初期位置に復帰させ
かつ後者はピニオン21を回転させて、これに固着した
回転軸22を介して発電機25に500rpm程度の回
転駆動力を与え、数分程度点灯する。なお、ここで歯車
比は発電機25を2500回転させるようなものである
ことが好ましい。固定子の図示を省略した発電機25
は、回転軸22と固着された回転子保持アーム30及び
固定子保持部材26,27,28,29からなり、後者
の26は固定子嵌着体、26に固着された27,28は
スリーブ状すべり軸受、29は筺体10aへの固定治具
である。35は照明器具、36は発電機25に接続され
たランプである。図3の正面から歯車の位置関係を見た
図4では渦巻きばね12はドラム19に完全に巻き取ら
れ、蓄力された状態にある。図5は、照明灯に適した、
回転子2である永久磁石1a,1b,1cを外側に配置
した発電機の参考例である。なお、38は継鉄、39は
発電機のケースである。
【0018】続いて、風力発電装置の実施態様を説明す
る。上記した発電機と風車を、必要により増速機構など
を介して連結し、さらにコイルと整流器40を導通させ
ることにより、直流を取出し、電灯、その他の電気機器
などの負荷に電流を流すことができる(図6)。必要に
より整流器40と負荷の間に充電制御器41を介在さ
せ、発電機の出力が一定値より低いときはバッテリー4
2から放電させ、発電機の出力が一定値以上のときはバ
ッテリー42に充電してもよい。
【0019】さらに、本発明の好ましい風力発電装置に
よると、図7に示すように、風車45の羽根45aを螺
着している中心軸46aを発電機25の中心軸22と一
体の軸体にすることにより、風車45と発電機25を直
結している。なお、図面では軸を一体にしているが、継
手などで直結してもよい。このような直結構造のため
に、これらの中間に設けられるクラッチ機構などによる
動力損失がなくなる。図中45bは羽根45aの中心に位
置して中心軸46aと噛み合う孔部であり、47はブラ
ケット、48はナットである。
【0020】図7に示す直結構造において、羽根45a
の枚数=3(120°間隔)、羽根45aの直径=1.
2m、羽根45aの回転数=509rpm(風速4m/
sec)の条件において、約36wの発電力を得るため
本発明の一実施態様に係る発電機の構造を図8に示
す。この発電機は照明灯にも使用される。図8におい
て、中心に配置された回転子のローター本体2aは、珪
素鋼板積層体などからなり、外周は茸状に成形されてお
り、その内部に6個の永久磁石1a〜fが均等間隔で固
定配置されている。一方、リング状固定子3は回転子2
の外側に位置して、36個の突極5を均等に配列してお
り、その先端を突極5と一体の継鉄6が連接している。
【0021】図7に示す直結構造では、強風下で運転さ
れる発電機が破壊するおそれがあるために、本発明のさ
らに好ましい風力発電装置によると、図9に示すように
風車45の方向を水平方向から強風時には上向き垂直方
向に偏向可能にする。すなわち、風上型風力発電装置5
0のケースを収納する筺体51の下部にバランスウェイ
ト52を懸吊・固定し、バランスウェイト52を支柱5
3に枢転可能に装着する。風速が例えば約15m/se
c未満では、風車45及び発電機50の重量とバランス
ウェイト52の重量が、バランスして風車の羽根45a
を風に対して垂直に保ち、一方風速が約15m/sec
を超える強風条件では風車45、発電機50及びバラン
スウェイト52が支柱53の支持軸54の周囲で枢転し
て風車45の羽根45aを風に対して水平に保ち、羽根
45aの回転数が急減するために発電機の破壊が防止で
きる。55は発電機50からの電流を導く導線であり、
56は風の整流板である。なお、携帯に際しては、風車
45を3枚の羽根に分解し、さらに装置のその他の部分
をバランスウェイト52、支柱53、整風板56の各部
に分解してトラックなどで搬送し、また組み立てに際し
ては、これらをボルトなどで固定する。なお、支柱53
は地中への埋め込みにするか、あるいはアングル鋼材を
組立てた三脚やぐらを基礎とすることにより、強風下で
の安全を確保する。
【0022】次に、交流及び直流の安定化回路、微風・
無風状態におけるバッテリーからの給電回路を備えた本
発明の実施例を図10及び11を参照して説明する。図
10は、設置場所の平均的風速で約100V,50/6
0Hzの出力特性をもつ風力発電装置と枠57に坦持さ
れた3個バッテリー58a,58b,58cを併用して
約101V(増減=6V)、2〜3kVAの安定した良
品質の交流を供給し、また6〜24V,10Aの直流も
供給する発電装置を示す。なお、図9と同じ部品は図1
0でも同じ符号を付して図示している。
【0023】図11は回路のブロック図を示す。風力発
電機からの入力端子60に入力される電流は、47.5
〜52.5Hzもしくは57〜63Hzの範囲の電流を
通過させるノイズフィルタ61を通過し、中風状態で導
通(ON)されるノンフューズブレーカー1(NFB
1)を経て整流器62にて交直変換される。変換後の電
力が、2〜3kVAの範囲内である場合は、電流をイン
バーター63にて50/60Hzの交流に変換し、4
9.75〜50.25Hzもしくは59.7〜60.3
Hzの範囲の電流を通過させるノイズフィルタ65を経
て、NFB2投入により電灯などの電気機器に供給され
る。
【0024】制御回路66は半導体メモリ及びIC論理
回路(CPU)を用いた制御回路であり、整流器62と
接続してその出力が85V以下であることを検知して後
述のバッテリーからの給電を行い、かつインバーター6
3で変換後の出力が2〜3kVAの電流を電灯、ラジオ
などの電気機器に供給される。また、制御回路66は電
子スィッチ64a,64bの導通(ON)に追従して表
示パネル68に種々の状態を表示し、さらにファン6
9,70を作動させて各要素62,63,64,65,
66,67などを冷却する。なお、バッテリー71,7
2,73は、12V,5A,15Wが定格の鉛蓄電池
(1個の寸法が125mm,125mm,440mm)
を使用することができ、風速の大小に拘らず、発電機が
発電している限り、充電器67を経て充電される。85
V以下の微風もしくは無風状態となると、これを制御回
路66が検知し、過放電スィッチ74及び昇圧回路75
を経てバッテリー71,72,73からインバーター6
3に放電させる。過放電スィッチ74はバッテリーの再
充電が不可能になるような放電を防止し、また昇圧回路
75は100Vまで電圧を増大させる。
【0025】上述の交流を出力する操作では、ノンフュ
ーズズブレーカーNFB3は遮断されているが、12V
の直流により、直流電気機器などを使用したい場合はN
FB3を投入させて直流安定化電源を通じて直流電気機
器に給電される。すなわち、まず入力フィルタ回路80
にて平滑化され、次に、入力整流回路81にて交直変換
され、突入電流制御回路82にて直流電気機器投入時の
突入防止され続いて、入力平滑回路83にて直流に混じ
った交流成分を平滑化し、出力電圧が12Vを大幅に越
えることを過電流検出回路が検知すると、ドライブ回路
86を活性化し、次にパワースィッチ回路87が自動投
入される。パワースィッチ回路87が活性化されると、
変換機88を経て出力整流平滑回路89にて平滑化され
た直流が出力される。なお、この出力が12Vを超える
ことを過電圧検出回路91で検出して、制御回路60を
活性化して12Vに制御する。92は出力直流中の交流
成分を通過させ入力フィルタ62に戻すコンデンサであ
る。
【0026】
【発明の効果】上述した本発明に係る発電機によると、
従来の発電機と比較して、特に突極を磁気的に連結とす
る継鉄を突極と一体にし、かつ永久磁石を内部に配置し
た回転子外周を茸状としたために、(a)起動トルクが
著しく、例えば数分の一に減少し、また回転開始後も回
転トルクが小さく、コギングがなく、且つ回転がスムー
スであり、(b)小型化が可能であり、また(c)出力
は同等である。また、継鉄は固定子突極と一体であるた
めに、工作及び取りつけには全く問題がない。さらに、
本発明に係る照明灯は、フライホィ−ルなどの補機を借
りなくとも、安定した照明が可能であり、人手による駆
動力がなくなっても明るさは維持できる。さらに、照明
時間が数分と長いために、山道、海岸、照明がない地域
などにおける人間の活動に十分に役立つところが大き
い。また、風力発電装置によると、4〜18m/sec
の風速条件で人間の生活に必要な電灯,ヒーター、ラジ
オ、などに必要な電力、例えば1〜3kVAを発電する
ことができ、またバッテリーを併用することにより微風
もしくは無風条件でも短時間100V、2〜3kVAの
電力を取り出すことを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】突極を管状継鉄で磁気的に連結した小型交流発
電機の要部を示す模式図である。
【図2】永久磁石を円筒状回転子の外周に接着した小型
交流発電機の磁気回路(a)を説明し、また本発明の小型
交流発電機の磁気回路(b)を説明する図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る発電機内蔵携帯式照
明灯の内部を示す平面図である。
【図4】図3の歯車及びピニオンの噛み合いを説明する
図である。
【図5】図3に組込まれている発電機の正面図である。
【図6】本請求項6に係る風力発電装置の回路の一実施
例を示す回路図である。
【図7】本発明の風力発電装置における風車と発電機の
接続構造を示す図面である。
【図8】本発明の風力発電装置及び携帯式照明灯に使用
する実施例を示す発電機の図である。
【図9】強風に対する防御機構を備えた風力発電装置の
説明図である。
【図10】本発明の風力発電装置の一実施例を示す斜視
図である。
【図11】 本請求項8の風力発電装置の制御回路図で
ある。
【符号の説明】
1−永久磁石 2−回転子 3−固定子 4−コイル 5−突極 6−継鉄 8−スロット 10−照明灯 11−把手 12−渦巻きばね 13−回転軸 14−巻き取り軸 15−巻き戻し軸 16−巻取り平歯車 17−平歯車 18−平歯車 19−ドラム 20−ドラム 21−ピニオン 22−回転軸 25−発電機 26−固定子嵌着体 27−すべり軸受 28−すべり軸受 30−回転子保持アーム 35−照明器具 36−ランプ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−30920(JP,A) 特開 昭52−129855(JP,A) 特開 平11−270456(JP,A) 特開 平7−322539(JP,A) 特開 平7−143714(JP,A) 特開 平6−121523(JP,A) 特開 平4−304126(JP,A) 実開 昭49−4485(JP,U) 実開 平7−20100(JP,U) 実開 平5−59505(JP,U) 実開 平4−61701(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 21/14 F03D 9/00 F21L 13/06 H02P 9/00

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸と、相互に均等間隔を置いて外周
    に成形された茸状部の内部に永久磁石を配置しかつ前記
    回転軸に連結された回転子と、この回転子の周囲に設け
    られ、鋼板積層体からなりかつ発電コイルを巻回した複
    数個の突極を円周方向に配列した固定子とを含んでな
    り、前記複数個の突極の先端を磁気的連結する継鉄を該
    突極と連接させて一体に設けたことを特徴とする可搬式
    風力発電機用小型交流発電機。
  2. 【請求項2】 回転軸と、相互に均等間隔を置いて外周
    に成形された茸状部の内部に永久磁石を配置しかつ前記
    回転軸に連結された回転子と、この回転子の周囲に設け
    られ、鋼板積層体からなりかつ発電コイルを巻回した複
    数個の突極を円周方向に配列した固定子とを含んでな
    り、前記複数個の突極の先端を磁気的連結する継鉄を該
    突極と連接させて一体に設けたことを特徴とする携帯式
    照明灯用小型交流発電機。
  3. 【請求項3】 前記永久磁石が配置された茸状部の先端
    と前記継鉄の間隙を前記回転子の回転を許容する最小値
    としたことを特徴とする請求項1又は2項記載の小型交
    流発電機。
  4. 【請求項4】 前記永久磁石をネオジウム磁石としたこ
    とを特徴とする請求項1からまでの何れか1項記載の
    小型交流発電機。
  5. 【請求項5】 筺体内に内蔵された請求項2記載の小型
    交流発電機の前記回転軸に回転駆動力を与える歯車と作
    動的に連結した渦巻ばねを前記筺体外に一端が突出した
    取手で巻き締め、前記渦巻ばねの復元力で発電機を駆動
    することを特徴とする発電機内蔵携帯式照明灯。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の小型交流発電機の前記
    転軸と連結された風車と、前記各発電コイルと導通する
    整流器とを含んでなることを特徴とする可搬式風力発電
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項1又は6記載の小型交流発電機の
    前記回転軸と連結された風車、及び前記小型交流発電機
    からの交流出力を安定化する交流安定化回路を含んでな
    ることを特徴とする可搬式風力発電装置。
  8. 【請求項8】 請求項1、6又は7記載の小型交流発電
    機の前記回転軸と連結された風車、前記小型発電機から
    の交流出力を直流に変換する直流変換回路及び交流を安
    定化する交流安定化回路、並びに前記直流変換回路及び
    前記交流安定化回路を切り替えて風力発電装置の出力に
    導通するスイッチを含んでなることを特徴とする可搬式
    風力発電装置。
  9. 【請求項9】 前記直流変換回路が安定化回路を含んで
    なり、その出力が約6〜24Vである請求項8記載の可
    搬式風力発電装置。
  10. 【請求項10】 前記小型交流発電機からの出力が第1
    の所定値以下に低下した微風もしくは無風状態を検知し
    て直流を供給するバッテリーを付設したことを特徴とす
    請求項6から9までの何れか1項記載の可搬式風力発
    電装置。
  11. 【請求項11】 前記風車の回転軸と前記小型交流発電
    機の前記回転軸を直結したことを特徴とする請求項6か
    ら10までの何れか1項記載の可搬式風力発電装置。
  12. 【請求項12】 前記小型交流発電機を収納する筺体の
    下部に固定されかつ支柱に枢転可能に枢着したバランス
    ウェイトを含んでなり、軽風条件では風車の羽根が風に
    対して垂直に保たれ、かつ強風条件では風車、発電機及
    びバランスウェイトが支柱の支持軸の周囲で枢転して風
    車の羽根を風に対して水平に保つ安全機構を付設したこ
    とを特徴とする請求項6から11までの何れか1項記載
    の風力発電装置。
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