JP3469622B2 - 酸素遮断性が改善されたチユーブ状ソーセージケーシング包装材料 - Google Patents

酸素遮断性が改善されたチユーブ状ソーセージケーシング包装材料

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】本発明は、多層同時押出し2軸延伸された
チューブ状ソーセージケーシング包装材料においてその
酸素遮断性が改善され、それによって内容物が充填され
た時から包装が除かれるまでの間、充分な貯蔵寿命と外
観を保持し得る水蒸気並びに酸素遮断性を持っているチ
ューブ状ソーセージケーシング包装材料に関する。特に
適している包装内容物の例は、ボイルドソーセージであ
る。 【0002】フィルムユーザーの、チューブ状包装材料
の水蒸気および酸素遮断性をもっと向上させ、同時に材
料の使用量を減らしたいという要求に沿って、近年異な
るポリマーを同時押出しした多層複合フィルムによっ
て、材料の性質を要求あるいは注文に合わせる傾向が発
生している。複合フィルムは、機械加工性、柔軟性が要
求され、そして原材料を節約しようとの意図から、層厚
さが35ないし70μmのものが特に受けいれられ、需
要が増加している。 【0003】先行技術により生産されている、直径が2
0ないし150mmの多層2軸延伸ポリアミド/ポリオ
レフィン複合フィルムは、厚さが65μm以下である。 【0004】このようなフィルム構造では、ポリアミド
は酸素遮断性を確実にするだけでなく、適当な弾性変形
性を維持しながら同時に破壊抵抗性および破裂強さを増
加させる要求も満たさなければならない。このようなフ
ィルム構造では、ポリオレフィンが必要な水蒸気遮断性
を与える。 【0005】特に、包装される内容物の酸化傾向が高い
ときに、このようなフィルムを使用すると、ポリアミド
の酸素遮断層は欠点があることが、過去においてしばし
ば証明されている。 【0006】ポリアミドによる水分吸収が増加するとそ
れに従い、酸素遮断性は減少し、場合によっては、特に
湿潤物質では、あるいはラップ包装された商品が湿潤条
件下に貯蔵されているときは、包装内容物の表面が明ら
かに酸化される。ポリアミドの酸素透過性は、含水量に
依存するだけでなく、温度にも依存するので、内容物表
面の酸化は過去にはしばしば、滅菌処理を長時間実施し
た際にも観察された。酸素の作用による好ましくない包
装内容物の貯蔵寿命減少効果に加えて、酸化された内容
物の表面は灰色に見え、最終消費者には包装商品が新鮮
であるとは見えず、買って食べてみたいという食欲を起
こさせない。 【0007】本発明の目的は従って、酸素遮断性が改善
された2軸延伸ラップ包装材料を提供することである。 【0008】ドイツ国特許出願DE第 4 017 046 号
は、ソーセージ包装材料として使用するための2軸延伸
同時押出しチューブ状フィルムを記載している。 【0009】同チューブ状フィルムは、包装内容物に面
する内部層が脂肪族および/または芳香族ポリアミドま
たはその共重合体、外部層が脂肪族ポリアミドまたはそ
の共重合体、そして中間層が接着成分のポリオレフィン
からなる3層の同時押出しケーシング包装材料であると
その定義から推測できる。 【0010】このフィルム設計は、酸素遮断性が不十分
であることを別にすれば、ソーセージケーシング材料と
して使用するのに満足できる範囲の性質を有している。
酸化に敏感な内容物を沸騰処理する際、特に酸素透過性
が明らかにかなり高い。しかし、酸素遮断性はまた、内
容物の水分が内部ポリアミド層に入り込んで来て酸素透
過性を高めてしまうために、包装商品を貯蔵する場合で
も不十分である。 【0011】ドイツ国特許出願DE第 1 001 612 号の
フィルム構造も、酸素遮断性については同様な弱点を示
している。 【0012】この2軸延伸フィルムの内部および外部層
は、脂肪族ポリアミドおよび/またはポリアミド共重合
体からなり、一方フィルムの中間層は部分芳香族ポリア
ミドまたはポリアミド共重合体からなる。同フィルムは
水蒸気遮断性が不十分なために、特に内容物からの水分
が各のポリアミド層に浸透し、その結果酸素透過性が増
大するという欠点がある。 【0013】以下に記載する本発明の目的は、内容物の
充填工程から最終消費者によって包装が破られるまでの
製品寿命全般に亙って、酸素透過性を十分満足できる程
度に低く押えた、酸素遮断性が改善されたケーシング材
料をユーザーに提供することである。製品寿命を左右す
る特に重要であり、大いに注意を払うべき段階は、湿潤
雰囲気下での熱処理およびそれに続く室温で製品を貯蔵
する所である。公知のポリアミド/ポリオレフィン複合
フィルムからなるケーシング材料では、上述した気候的
条件下で包装内容物、特に酸素に敏感な内容物が劣化し
て見かけが悪くなり、更に細菌によって劣化する。 【0014】本発明は、少なくとも4層からなり、その
中の少なくとも1つの内部層、および少なくとも1つの
外部層が実質的に脂肪族ポリアミドからなる同時押出し
2軸延伸チューブ状ソーセージケーシング包装材料にお
いて、該内部および外部ポリアミド層の間に、少なくと
も1層の、実質的にエチレン/ビニールアルコール(E
VOH)共重合体からなる層が存在し、そして更に少な
くとも1層の、ポリエチレンおよび/またはポリプロピ
レンおよび/またはエチレンまたはプロピレンを基体と
した共重合体からなる層が、内部ポリアミド層と少なく
とも1つのEVOH層との間に存在することを特徴とす
るチューブ状ソーセージケーシング包装材料を提供す
る。 【0015】驚くべきことに包装内容物表面の酸化現象
は、薄いエチレン/ビニールアルコール(EVOH)共
重合体層を含ませることによって明らかに減少させるこ
とができる。更にこれは、EVOH層の遮断作用は、E
VOHの含水量および透過するガスの温度に極端に依存
することが知られていたので、全く驚くべきことであ
る。 【0016】厚さが僅か2ないり5μmの極端に薄いE
VOH層で、沸騰工程後、および包装商品を21日間貯
蔵した後の両方で、酸化現象が減少するのが明確に認識
できる。 【0017】この場合、湿潤包装内容物とEVOH層と
の間に配置された水蒸気遮断層が特に重要であることは
明らかである。この水蒸気遮断層が包装内容物からの水
蒸気がEVOH層内に通過侵入するのを充分に低下さ
せ、沸騰処理後確実にEVOH層を乾燥させると考えら
れる。こうしてEVOH層が乾燥することによって今度
はEVOH層の酸素透過性が低下する。 【0018】ケーシング包装材料の酸素透過性の改善
は、酸化に敏感な内容物、例えばレバーソーセージを用
いて工業的な条件の下で試験をすると特に顕著に表れ
る。この点に関して、実際には最終消費者によって包装
が破られるまで、気候条件は連続的に変化してフィルム
の含湿量が定常状態に達することは殆どないので、充填
およびそれに続く貯蔵試験が、特に酸素遮断性を確認す
るのに適している。このように包装の酸素透過性が絶え
ず変化するのは、水分が一定化しないので避けられない
ことである。 【0019】酸化がどの程度進んでいるかの評価は、包
装内容物を目で調べて行い、内容物周辺層での色の変化
が重要な役割を演ずる。 【0020】本発明の2軸延伸チューブ状フィルムは好
ましくは、公知の2重バブル法、または射出バブル法に
よって、押出した未延伸一次バブルを始めに強力に冷却
して固化させてから製造する。 【0021】製造工程ではその後、得られた膜厚さが比
較的厚いバブル(300ないし500μm)を固相延伸
に適した温度にまで再加熱する。再加熱は、例えば熱
風、水蒸気、温度を調節した水浴または赤外線放射ヒー
ターを使用して、1段または多段で進める。 【0022】好ましい実施態様においては、2軸延伸に
続いて、1段または多段で順に熱処理して熱固定を行
い、チューブ状フィルムの寸法安定性を改善する。ここ
でも同熱固定のための熱源は、熱風、水蒸気、温度を調
節した液体および/または赤外線放射ヒーターである。
ポリアミド類の水分吸収が速くて温度に依存するため、
水または水蒸気を存在させて熱固定を行うとポリアミド
層が更に軟化し、フィルムの柔軟性が改善される。 【0023】2軸延伸したチューブ状フィルムは好まし
くは、変動(varying)ワインダーを使用して巻取り、フ
ィルムを横方向に変位させることによって、縁の部分が
嵩高になるのを防止する。特に好ましい実施態様におい
ては、チューブ状フィルムは更に長さ方向軸の回りに回
転させて、どうしても他より場所より厚くなる場所が互
いに重なって巻き取られないようにして、リール上に厚
い部分ができないようにする。 【0024】本発明を下記実施例によって更に詳細に説
明する。 【0025】 【実施例】以下に記載する実施例は、5層のチューブ状
インフレーションフィルムを同時に押し出す製造ライン
で実施したものである。熱可塑性ポリマー類はポリマー
層の数によって、4個または5個の別々の押出機を使用
して可塑化そして均一化する。 【0026】異なるそれぞれのチューブ状フィルム試料
の酸素遮断性の品質的な評価は、試験条件が正常な状態
で実際に使用される条件と確実に適合するように、工業
的な使用条件下に試験して実施した。 【0027】これらの工業的な使用条件下での比較試験
で、チューブ状フィルム試料(評価表参照)には、レバ
ーソーセージ用精肉を充填した。ラップ包装したソーセ
ージは逆圧オートクレーブ中105℃で1.5時間沸騰
させ、更に通常の方法で加工を行った。 【0028】酸素遮断性を改善するという目的から、包
装内容物表面での酸化進行程度は、以下に示す手順を用
い目視検査によって評価した。 【0029】 A:包装ソーセージ表面での灰色化の比較による評価: 1.沸騰工程から24時間後、 2.室温(23℃)で10日間貯蔵後、 3.室温(23℃)で20日間貯蔵後。 【0030】B:包装しなかったソーセージ表面での灰
色化の、表面1部を掻き取り、元の表面と掻き取った後
の新しい表面との間で色を比較する個々の評価。貯蔵条
件と評価の時点はAと同じ。 【0031】実施例では同時押出しフィルム構造で使用
されるポリマーに対して下記の略号が使用されている。 【0032】A1 ポリアミド6(バイエル社製、Du
rethan B38 FKS) A2 共重合ポリアミド6.66(BASF社、Ult
ramid C35) A3 部分芳香族ポリアミド(Solvay社、Myr
ex MX D6) B1 プロピレンを基体とし、マレイン酸無水物基をグ
ラフトした共重合体(三井社、Admer QF551
E、PO-AD=接着成分を含むポリオレフィン) XX1 エチレン/ビニールアルコール共重合体(クラ
レー社、EVAL EP-F 101 BZ) (ピリオドの後の数字、例えばA1.は、同じポリマ
ーからなる層のナンバーリングであり、この場合、フィ
ルムバブルの層を内側から外側へ数えて、Dureth
an B38 Fの2番目の層であることを示す。) 実施例1 [PA6/PO-AD/EVOH/PA6] 下記構造(内側から外へ向かって)を有する4層未延伸
一次バブルを、ダイから同時熔融押出しして得る。 【0033】A1.1/B1.1/XX1.1/A1.2 そして内側と外側から10℃の水で冷却し、固化させ
る。 【0034】冷却後、未延伸一次チューブは直径が14
mmで、下記の層厚さ分布を持っている(内部層から外
部層へ)。 【0035】A1.1=180μm/B1.1=63μm
/XX1.1=36μm/A1.2=135μm 次いで、未延伸一次チューブを125℃に加熱した熱風
の中で再加熱し、気密シールを生ずる2対のローラーの
間で、バブルに圧空を吹き込んで横方向および縦方向両
方に3倍2軸延伸する。 【0036】再び、気密シールを生ずる2対のローラー
の間で、2軸延伸したフィルムバブルに265℃に加熱
した熱処理ゾーンを通過させ、その際、その内部圧力に
よるクッションで、熱の作用で直径が小さくなるのを防
ぐ。 【0037】この方法で得られたフィルムは直径が42
mm、合計厚さが46μmであり、上に示した方法で外
のフィルム構造と比較試験をした。 【0038】実施例2 [PA6.66/PO-HV/EVOH/PO-AD/P
A6.66] 実施例1と同様にして、下記構造(内側から外へ向かっ
て)を有する5層の未延伸一次バブルを製造する。 【0039】 A2.1/B1.1/XX1.1/B1.2/A2.2 冷却後、未延伸一次チューブは直径が16mmで、下記
の層厚さ分布を持っている(内部層から外部層へ)。 【0040】A2.1=260μm/B1.1=42μm
/XX1.1=32μm/B1.2=42μm/A2.2=
105μm 再加熱後、未延伸一次チューブを横方向および縦方向両
方に3.2倍2軸延伸し、熱固定する。 【0041】仕上げ製品の直径は50mm、合計厚さが
46μmである。 【0042】実施例3 [PA6.66/EVOH/PO-AD/EVOH/PA
6.66] 前実施例と同様にして、下記構造(内側から外へ向かっ
て)を有する5層の同時押出し未延伸一次バブルを製造
する。 【0043】 A2.1/XX1.1/B1.1/XX1.2/A2.2 冷却後、未延伸一次チューブは直径が16mmで、下記
の層厚さ分布を持っている(内部層から外部層へ)。 【0044】A2.1=260μm/XX1.1=32μ
m/B1.1=60μm/XX1.2=32μm/A2.
2=105μm 再加熱後、未延伸一次チューブを横方向および縦方向両
方に3.2倍2軸延伸し、熱固定する。 【0045】仕上げ製品の直径は51mm、合計厚さが
47μmである。 【0046】実施例4 [PA6/PA6.66/PO-AD/EVOH/PA
6.66] 前実施例と同様にして、下記構造(内側から外へ向かっ
て)を有する5層の同時押出し未延伸一次バブルを製造
する。 【0047】 A1.1/A2.1/B1.1/XX1.2/A2.2 冷却後、未延伸一次チューブは直径が16mmで、下記
の層厚さ分布を持っている。 A1.1=55μm/
A2.1=210μm/B1.1=60μm/XX1.2
=32μm/A2.2=105μm 再加熱後、未延伸一次チューブを横方向および縦方向両
方に3.2倍2軸延伸し、熱固定する。 【0048】仕上げ製品の直径は51mm、合計厚さが
44μmである。 【0049】実施例5 [PA6.66/PO-AD/PA6.66/EVOH/
PA6.66] 前実施例と同様にして、下記構造(内側から外へ向かっ
て)を有する5層の同時押出し未延伸一次チューブを製
造する。 【0050】A2.1/B1.1/A2.2/XX1.1/
A2.3 冷却後、未延伸一次チューブは直径が16mmで、下記
の層厚さ分布を持っている(内部層から外部層へ)。 【0051】A2.1=100μm/B1.1=50μm
/A2.2=150μm/XX1.1=32μm/A2.
3=95μm 再加熱後、未延伸一次チューブを横方向および縦方向両
方に3.2倍2軸延伸し、熱固定する。 【0052】仕上げ製品の直径は51mm、合計厚さが
42μmである。 【0053】実施例6 [PA6/PO-AD/PA6/EVOH/PA6] 前実施例と同様にして、下記構造(内側から外へ向かっ
て)を有する5層の同時押出し未延伸一次チューブを製
造する。 【0054】 A1.1/B1.1/A1.2/XX1.1/A1.3 冷却後、未延伸一次チューブは直径が14mmで、下記
の層厚さ分布を持っている(内部層から外部層へ)。 【0055】A1.1=45μm/B1.1=45μm/
A1.2=135μm/XX1.1=27μm/A1.3
=180μm 再加熱後、未延伸一次チューブを横方向および縦方向両
方に3倍2軸延伸し、熱固定する。 【0056】仕上げ製品の直径は42mm、合計厚さが
48μmである。 【0057】比較実施例 V1:[PA/PO-AD/PA] 下記構造(内側から外へ向かって)を有する3層そ同時
押出し未延伸一次バブルを製造する。 【0058】A2.1/B1.1/A2.2 冷却後、未延伸一次チューブは直径が16mmで、下記
の層厚さ分布を持っている(内部層から外部層へ)。 【0059】A2.1=265μm/B1.1=70μm
/A2.2=130μm 再加熱後、未延伸一次チューブを横方向および縦方向両
方に3.2倍2軸延伸し、熱固定する。 【0060】完成製品は直径が51mm、合計厚さが4
7μmであり、本発明のケーシング包装材料と比較試験
をした。(付加説明参照) V2:[PA/部分芳香族PA/PA] 下記構造(内側から外へ向かって)を有する3層同時押
出し未延伸一次バブルを製造する。 【0061】A2.1/A3.1/A2.2 冷却後、未延伸一次チューブは直径が16mmで、下記
の層厚さ分布を持っている(内部層から外部層へ)。 【0062】A2.1=265μm/A3.1=50μm
/A2.2=140μm 再加熱後、未延伸一次チューブを横方向および縦方向両
方に3.2倍延伸し、熱固定する。 【0063】完成製品は直径が51mm、合計厚さが4
6μmであり、本発明のケーシング包装材料と比較試験
をした。(付加説明参照) V3:[PA12] ポリアミド12から、公知のフィルムインフレーション
法を使用して、製造した単一層の、押出し、未延伸チュ
ーブ状フィルムも、工業的な使用条件下での比較試験に
付け加えた。 【0064】ポリアミド12はHuels社製のポリマ
ー(Vestamid 2106F)である。 【0065】試験結果の表示: A.ラップ包装ソーセージ表面での灰色化の比較評価 【0066】 【表1】 【0067】 0=ソーセージ肉の灰色化が認識できない。 【0068】 1=ソーセージ肉の灰色化が僅かに認識できる。 【0069】 2=ソーセージ肉の灰色化が明確に認識できる。 【0070】B:表面を掻き取ることによる灰色化の個
々のソーセージについての評価 【0071】 【表2】 【0072】 0=ソーセージ肉の灰色化が認識できない。 【0073】 1=ソーセージ肉の灰色化が僅かに認識できる。 【0074】 2=ソーセージ肉の灰色化が明確に認識できる。 【0075】 本発明の主なる特徴及び態様は以下のようである。 【0076】1.少なくとも4層からなり、その中の少
なくとも1つの内部層と少なくとも1つの外部層が実質
的に脂肪族ポリアミドからなる同時押出し2軸延伸チュ
ーブ状ソーセージケーシング包装材料において、該内部
および外部ポリアミド層の間に、少なくとも1層の、実
質的にエチレン/ビニールアルコール(EVOH)共重
合体からなる層が存在し、そして更に少なくとも1層
の、ポリエチレンおよび/またはポリプロピレンおよび
/またはエチレンまたはプロピレンを基体とした共重合
体からなる層が、内部ポリアミド層と少なくとも1つの
EVOH層との間に存在することを特徴とするチューブ
状ソーセージケーシング包装材料。 【0077】2.上記第1項記載のチューブ状フィルム
において、エチレン/ビニールアルコール(EVOH)
共重合体のエチレン含量が20ないし50重量%であ
り、そしてエチレン/酢酸ビニール共重合体出発物質の
鹸化度が少なくとも85%であることを特徴とするチュ
ーブ状フィルム。 【0078】3.上記第1項または第2項記載のチュー
ブ状フィルムにおいて、該エチレン/ビニールアルコー
ル共重合体が更にオレフィン成分、プロピレン、1-ブテ
ン、1-ペンテン、または4-メチエウル-1-ペンテンを含
んでいることを特徴とするチューブ状フィルム。 【0079】4.上記第1項ないし第3項記載のチュー
ブ状フィルムにおいて、該エチレン/ビニールアルコー
ル共重合体が、エチレン/ビニールアルコール共重合体
と相溶性である他のポリマー成分50%以下とブレンド
されていることを特徴とするチューブ状フィルム。 【0080】5.上記第1項ないし第4項記載のチュー
ブ状フィルムにおいて、水蒸気遮断性を有するポリマー
がその主要成分として、エチレンまたはプロピレンを含
むことを特徴とするチューブ状フィルム。 【0081】6.上記第1項ないし第5項記載のチュー
ブ状フィルムにおいて、水蒸気遮断性を有するポリマー
が、酸官能基を含むエチレンおよび/またはプロピレン
ポリマーを基体とする典型的な接着剤であることを特徴
とするチューブ状フィルム。 7.第1項ないし第6項記載のチューブ状フィルムにお
いて、水蒸気遮断性を有するポリマー層が、ポリエチレ
ンまたはエチレンを基体とした共重合体および/または
ポリプロピレンまたはプロピレンを基体とした共重合体
およびエチレンまたはプロピレンを基体とした典型的な
接着剤からなることを特徴とするチューブ状フィルム。 【0082】8.上記項のいずれか1項において、PA
層がPA6、PA11、PA66または脂肪族ポリアミ
ド共重合体、PA6.66、PA6.8、PA6.9、P
A6.10、PA6.11、PA6.12、その中に含ま
れる上記モノマー単位の共重合体または上述脂肪族ポリ
アミド/ポリアミド共重合体のブレンド体からなること
を特徴とするチューブ状フィルム。 【0083】9.上記項のいずれか1項において、PA
層の少なくとも1つが70ないし95重量%の脂肪族ポ
リアミドおよび/またはポリアミド共重合体および/ま
たはそれらのブレンド体を含み、そして少なくとも1つ
の −(部分)芳香族PAまたはその共重合体および/また
は −エチレンまたはプロピレンを基体とする共重合体(E
VA、EVOH、アイオノマー樹脂、酸改質エチレンま
たはプロピレン共重合体)および/または −ポリエステルまたはポリエステル共重合体をポリマー
ブレンド体総重量に対して少なくとも3ないし30重量
%含むことを特徴とするチューブ状フィルム。 【0084】10.上記項いずれか1項において、完成
品における全層厚さの合計が30ないし70、特に45
ないし60μmであることを特徴とするチューブ状フィ
ルム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // B65D 85/50 B65D 85/50 B (72)発明者 ウルリヒ・ライナース ドイツ連邦共和国デー29643ノイエンキ ルヘン・ブルーメンシユトラーセ15 (56)参考文献 特開 平1−225550(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 81/26 A23L 1/317 B32B 27/28 B32B 27/28 102 B65D 65/40 B65D 85/50

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】5層からなる同時押出し2軸延伸チューブ
    状ソーセージケーシング包装材料であって、該5層を構
    成するポリマーが、内側から外側へ向って、 [I] (1)脂肪族ポリアミド、(2)エチレン/ビ
    ニルアルコール(EVOH)共重合体、(3)ポリエチ
    レンまたはポリプロピレンおよび/またはエチレンまた
    はプロピレンを基体とした共重合体、(4)エチレン/
    ビニルアルコール(EVOH)共重合体および(5)脂
    肪族ポリアミドであるか、または [II] (1)脂肪族ポリアミド、(2)ポリエチレ
    ンまたはポリプロピレンおよび/またはエチレンまたは
    プロピレンを基体とした共重合体、(3)脂肪族ポリア
    ミ ド、(4)エチレン/ビニルアルコール(EVO
    H)共重合体および(5)脂肪族ポリアミド である、
    ことを特徴とするチューブ状ソーセージケーシング包装
    材料。
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DE59308844D1 (de) 1998-09-10
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