JP3469233B1 - 多孔質成形体の製造方法、及び多孔質成形体、並びに粒状物 - Google Patents

多孔質成形体の製造方法、及び多孔質成形体、並びに粒状物

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Abstract

【要約】 【課題】植物栽培用として用いられる場合、水道代を節
約でき、かつ、ビルの屋上での栽培であっても栽培面積
を大きくすることができる構造でありながら、肥料に多
くのコストをかけなくても済む多孔質成形体を製造する
方法、及び多孔質成形体、並びに粒状物を提供する。 【解決手段】ガラス材と発泡剤とゼオライトとの混合物
を焼成し冷却して多孔質成形体1を得る。例えば前記ガ
ラス材は粉状であり、前記ゼオライトは粒状である。ガ
ラス製品を粉砕して成る粒状のガラス材に前記発泡剤を
加え、これらを粉砕することで、粉状のガラス材と発泡
剤から成る粉状ガラス類を生成し、粉状ガラス類に粒状
のゼオライトを混合して前記混合物を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多孔質成形体の製
造方法及び多孔質成形体、並びに粒状物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビルの屋上で植物を栽培し、太陽
からの熱を植物で吸収して、ビルやその周囲の温度を下
げる手段が採用されている。この手段では、屋上の花壇
に収容された土に植物が植付けられる。そして肥料を施
され、一定の時間ごとに潅水装置により潅水される。こ
れにより、ビルの屋上を長期間にわたって緑化し、冷房
に要する電気量を低減して省エネルギー化を図ってい
る。
【0003】ところが上記の手段によれば、土の保水力
があまり大きくないために、潅水の間隔を短くしなけれ
ばならず、水道代が高くなっていた。また、重量のある
土を強度の弱い屋上に大量に載せることは好ましくない
ために、栽培面積を大きくすることができなかった。
【0004】これらの問題を解消する技術として、土を
使わずに多孔質成形体に植物を植付ける技術が提案され
ている[特許文献1参照]。この多孔質成形体は、石炭
灰クリンカーアッシュ等の粗粒骨材にガラスを配合した
ものを成形し焼成して構成されている。詳しくは、前記
粗粒骨材の表面は多孔質結晶化ガラスで覆われている。
そして、それらの粗粒骨材同士が多孔質結晶化ガラスに
よって部分的に結合され、それらの粗粒骨材間に連続孔
隙が多数形成されている。粗粒骨材は、微生物が棲みつ
く0.1〜100μmの多数の細孔を有し、多孔質結晶
化ガラスは10〜100μmの通孔を有している。前記
連続孔隙は0.4〜10mmである。
【0005】
【特許文献1】特開2002−335747号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記構造の多孔質成形
体は、多数の細孔、通孔、連続孔隙に水が貯えられるこ
とから保水性が高い。従って、灌水の間隔を長くするこ
とができて水道代を節約することができる。また、土よ
りも軽量であるので屋上での植物の栽培面積を大きくす
ることができる。そのうえ、連続孔隙に植物の根が進入
して根付く。そして細孔に微生物が棲み、これが栄養分
となって植物が成長する。
【0007】しかしながら、多孔質成形体は焼成物であ
り、成形当初から内部に土壌並の微生物が存在すること
はない。そのために、有機肥料等の充填材を連続孔隙に
十分充填しないと、植物が成長不良になりやすかった。
つまり、従来の多孔質成形体では、肥料に要するコスト
が高くなっていた。
【0008】ところで、この種の多孔質成形体は植物栽
培用としてではなく、脱臭処理・汚水処理・浄水処理な
ど、別の目的で用いられることも多い。上記従来の構造
の多孔質成形体をこれらの処理を目的として用いた場
合、細孔等にアンモニア等の成分を吸着させるだけで、
処理効果が十分ではなく、より処理効果を上げる多孔質
成形体の開発が望まれていた。
【0009】本発明は上記実状に鑑みて成されたもので
ある。その目的は、植物栽培用として用いられる場合、
水道代を節約でき、かつ、ビルの屋上での栽培であって
も栽培面積を大きくすることができる構造でありなが
ら、肥料に多くのコストをかけなくても済む多孔質成形
体を製造する方法、及び多孔質成形体、並びに粒状物を
提供する点にある。
【0010】そして、本発明の目的は、脱臭処理・汚水
処理・浄水処理等のために用いられる場合、これらの処
理効果をより上げることができる多孔質成形体を製造す
る方法、及び多孔質成形体、並びに粒状物を提供する点
にもある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、粒子径
が20μm〜30μmの粉状のガラス材と、発泡剤と、
粒子径が1mm〜1.5mmの粒状のゼオライトとの混
合物を焼成し冷却して多孔質成形体を得る点にある。
【0012】この手段により製造した多孔質成形体を植
物栽培のために用いる場合、例えば多孔質成形体に穴を
開け、この穴に植物の根を嵌め込んで栽培する。穴には
土を入れなくてもよい。
【0013】上記の手段によれば、発泡剤の作用で多孔
質成形体に多数の空隙が形成される。その結果、多孔質
成形体の保水性を大きく、重量を軽くすることができ
る。多孔質成形体は焼成物であるが、多孔質成形体のゼ
オライトには成形当初からカリウム・カルシウム・ナト
リウム・亜鉛・鉄分・銅分・ミネラル等の栄養分が含ま
れている。この栄養分を植物が吸収して成長し、植物の
根が多数の空隙に進入して根付く。従って、土が不要に
なるとともに、少しの肥料を与えるだけで植物を十分成
長させることができる。そして、ゼオライトは強度が強
いから多孔質成形体の構造を強くすることができる。
【0014】例えば、ガラス材と発泡剤の混合物を生成
し、この混合物を焼成し冷却して多孔質成形体(ゼオラ
イトが含まれていない多孔質成形体)を成形することも
考えられる。しかしながら、この構造では、保水性を大
きく、重量を軽くすることができるものの、栄養分がな
くて植物の根が付きにくい。そのために土や肥料が必要
で、植物を植付けた状態では重量化する。そして肥料に
コストがかかり、強度も弱い。これに対して本発明にか
かる上記の手段で製造した多孔質成形体ではこのような
問題は生じない。
【0015】ゼオライトが含まれていない上記の多孔質
成形体の植物収容穴に粒状のゼオライトを収容し、そこ
に植物の根を植付けることも考えられるが、多孔質成形
体とゼオライトとが別体になっていると、多孔質成形体
の多数の空隙に侵入した植物の根がゼオライトの栄養分
を吸収することができない。そのために、肥料なしでは
植物の成長が止まりやすい。そのうえ、植物の植付け時
に多孔質成形体のほかにゼオライトを準備しなければな
らず、取り扱いが煩雑で作業に手間がかかる。これに対
して本発明にかかる上記の手段で製造した多孔質成形体
では、多孔質成形体内にゼオライトが存在するから、多
孔質成形体内の多数の空隙に侵入した植物の根がゼオラ
イトから栄養分を吸収しやすい。そして、植物の植付け
時の取り扱いが簡単で植付け作業を簡単化できる。
【0016】また、ゼオライトだけから成る多孔質成形
体では、強度が強く、肥料を節約できるものの、重量化
する。そしてゼオライトに要するコストが高くなる。こ
れに対して、本発明にかかる上記の手段で製造した多孔
質成形体ではこのような問題は生じない。
【0017】このように、ガラスとゼオライトとの組み
合わせにより、互いに相手側の短所を補い合って上記の
優れた効果を得ることができる。すなわち、軽量である
からビルの屋上に広い面積にわたって載せることができ
て、屋上での栽培面積を大きくすることができる。しか
も潅水間隔を短くできて、水道代を低く抑えることがで
きる。そして、肥料に要するコストを少なくすることが
できる。さらに製作コストを低廉化できる。
【0018】以上、多孔質成形体を植物栽培のために用
いる場合を例に挙げて説明したが、脱臭処理・汚水処理
・浄水処理等のために用いる場合であっても上記の作用
効果とほぼ同様の作用効果を奏することができる。つま
り、多孔質成形体を軽量化できるとともに製作コストを
低廉化できる。また、汚水処理(水の浄化)には、従
来、活性炭・砂等が浄化媒体として使われていたが、砂
で有害微粒子を12〜14μmレベルで篩にかけるのに
対し、ゼオライトは4μmレベルで篩にかける。かつ、
ゼオライトの一大特徴であるイオン交換能力(CEC)
に優れ、アンモニア等の成分に対する吸着力が強いの
で、脱臭効果・汚水処理効果・浄水処理効果等をより上
げることができる。
【0019】本発明において、前記ガラス材が粉状であ
り、前記ゼオライトが粒状であると、前記混合物を焼成
しやすくなる。そして、ゼオライトを多孔質成形体の全
体にわたって分散させやすくすることができる。
【0020】本発明においては、ガラス製品を粉砕して
成る粒状のガラス材に前記発泡剤を加え、これらを粉砕
することで、粉状のガラス材と発泡剤から成る粉状ガラ
ス類を生成し、前記粉状ガラス類に粒状のゼオライトを
混合して前記混合物を生成する手段を取ることができ
る。
【0021】この手段により、廃棄されたガラス製品を
粒状に粉砕すれば、ガラス製品をリサイクルすることが
でき、環境保護の面で有利になる。しかも製作コストを
低く抑えることができる。また、粒状のガラス材に発泡
剤を加え、これらをさらに粉状に粉砕するから、両者を
十分混合させることができ、前記多数の空隙を分散配置
させやすくなる。
【0022】本発明においては、前記粉状ガラス類とゼ
オライトとの重量混合比が7:3〜6:4の範囲内に設
定することができる。
【0023】この手段によれば、粉状ガラス類の特性を
活かして、軽量化を十分図ることができる。さらに、ゼ
オライトの特性を活かして、植物に栄養分を十分供給で
きるとともに、十分強い構造体にすることができる。
【0024】前記粒状のガラス材の粒子径が1.5mm
〜2mmであると、ガラス材を粉状にしやすく、ガラス
材に発泡剤を均一に混合させやすい。また、粉状のガラ
ス材の粒子径が20μm〜30μmであると、粉状ガラ
ス類の上記の特性を活かしやすい。すなわち、20μm
未満では粉砕にかかる費用が高くなるという問題があ
り、30μmを超えると混合時に均一に分散しにくいと
いう問題があるが、粉状のガラス材の粒子径を20μm
〜30μmにすることで、これらの問題を解消すること
ができる。
【0025】そして、前記ゼオライトの粒子径が1mm
〜1.5mmであると、上記のゼオライトの特性を活か
しやすい。すなわち、1mm未満ではガラス粒子との混
合焼成にむらがでやすいという問題があり、1.5mm
を超えてもガラス粒子との混合焼成にむらがでやすいと
いう問題があるが、ゼオライトの粒子径を1mm〜1.
5mmにすることで、これらの問題を解消することがで
きる。
【0026】前記混合物を成形型に収容して700℃〜
900℃の温度で1.7時間〜2.3時間焼成し自然冷
却すると、ゼオライトや空隙が均一に分布した多孔質成
形体を得やすくなる。
【0027】上記の手段で製造した多孔質成形体の構成
によれば、上記の作用効果と同様の作用効果を奏するこ
とができる。
【0028】上記の手段で製造した多孔質成形体を粒状
に粉砕して成る粒状物を、砂地や砂漠に蒔くと、保水性
や栄養分供給作用により植物の種子が成長して、砂地や
砂漠を緑化しやすい。そして、花壇や田畑や鉢の土に蒔
くと、保水性や栄養分供給作用により植物が成長しやす
くなる。この場合、ゼオライトとガラスが一体になって
いるから、粒状のゼオライトだけを蒔いた場合よりも、
比重を小さくできて屋上の緑化に適する。また、製作コ
ストを低廉化することができる。前記粒状物を容器に入
れ、その中に植物を植付けることもできる。
【0029】上記の粒状物に水を通して浄水すること
で、浄水効果を上げることができる。同様に、粒状物で
アンモニア等を吸収して脱臭効果を上げることができ、
汚水処理効果を上げることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に、本発明にかかる方法で製
造された直方体状の多孔質成形体1を示し、図2に、こ
の多孔質成形体1で栽培されている観葉植物3を示して
ある。多孔質成形体1はゼオライトを含んでおり、複数
の丸い穴2が開けられている。そして、それぞれの穴2
に複数の観葉植物3の根4が嵌め込まれている。穴2に
は土を入れてない。5は穴2に連通する排水口である。
【0031】前記多孔質成形体1の製造方法は、ガラス
材と発泡剤とゼオライトとの混合物を焼成し冷却して多
孔質成形体1を得る方法であり、次の工程から成る。
【0032】[原料選別工程]ガラス製品を選別する。
ガラス製品としては廃棄されたガラス瓶や板ガラスや蛍
光灯を挙げることができる。ガラス瓶の場合、異なる種
類のものを混ぜない。例えばビール瓶ならビール瓶だけ
を選別する。ガラス以外の不純物やガラスに付いている
金属をガラスから十分に除去する。
【0033】[粉砕工程]ガラス製品を粒状に粉砕す
る。粒状のガラス材の粒子径は1.5mm〜2mmであ
る。この工程でも、ガラス材以外の不純物やガラス材に
付いている金属があれば、これらをガラス材から除去す
る。
【0034】そして、その粒状のガラス材に発泡剤を加
え、これらをさらに粉砕し、粉状のガラス材と発泡剤と
から成る粉状ガラス類を生成する。粉状のガラス材と発
泡剤との重量混合比は99:1〜95:5の範囲内にあ
る。粉状のガラス材の粒子径は20μm〜30μmであ
る。例えば、縦横1m、厚さ5cmの直方体の多孔質成
形体1を成形する場合、粉状ガラス類の重量は12.6
Kgである。
【0035】[混合工程]前記粉状ガラス類に粒状のゼ
オライトを混合し攪拌して前記混合物を生成する。混合
攪拌はコンクリートミキサーで行う。バインダー(結合
剤)としてベントナイトを発泡剤に加えてある。ベント
ナイトと発泡剤との重量混合比は1:9〜9:1であ
る。
【0036】ゼオライトの粒子径は1mm〜1.5mm
である。粉砕工程で一例として挙げた大きさの直方体の
多孔質成形体1を成形する場合、ゼオライトの重量は
5.4Kgである。つまり、粉状ガラス類とゼオライト
との重量混合比は7:3である(9:1〜5:5の範囲
内にあってもよい)。
【0037】[成形工程]前記混合物を成形型に収容
し、700℃〜900℃の温度で約2時間焼成する
(1.7時間〜2.3時間であってもよい)。
【0038】[冷却工程]焼成後に4〜5時間自然冷却
する。
【0039】(表1)に上記の方法で製造した多孔質成
形体1の特性を示してある。
【0040】上記の多孔質成形体1を粉砕することで、
ゼオライトを含んだ粒状物を得ることができる。粒子径
は例えば(1.4mm〜2.54mm)にする。この粒
状物を容器に入れ、その中に植物を植付けてもよい。ま
た、この粒状物を砂地や砂漠に蒔くと、これらを緑化し
やすくなる。
【0041】
【表1】
【0042】[別実施形態]上記の実施形態で挙げた数
値は一例であり、別の数値であってもよい。ゼオライト
は天然のゼオライトであっても人工のゼオライトであっ
てもよい。天然のゼオライトを用いるとコストを低く抑
えることができる。前記発泡剤としては炭酸カルシウム
やドロマイト等を挙げることができる。前記多孔質成形
体1を鉢形に成形することもできる。また、多孔質成形
体1で観葉植物以外の植物も栽培することができる。前
記成形型で成形する際に、前記植物の根を嵌め込む穴2
を成形工程で成形してもよい。すなわち、図1の前記穴
2(あるいは穴2と排水口5)に対応する中型を下型と
上型との間にセットし、これらから成る成形型に前記混
合物を収容し、焼成して穴2等を成形してもよい。
【0043】これまで、植物栽培用の多孔質成形体1を
例に挙げて説明したが、前記多孔質成形体1を次のよう
にして用いることもできる。(1)畜舎の壁材等として
用いてアンモニア等を吸収させ、脱臭効果を得る。
(2)浄水処理材として用いる。(3)汚水処理材とし
て用いる。(4)核廃棄物処理材として用いる。この場
合、CEC(cation exchange cap
acity 陽イオン交換作用)が160〜180me
q/100g程度のものであれば、よい効果を得ること
ができる。(5)これらに限られず、その他の処理等を
目的として多孔質成形体1を用いることもできる。
【0044】屋上緑化植物栽培用以外の多孔質成形体や
その粒状物に合成ゼオライトを含ませると、よりよい効
果を得ることができる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、植物栽培用として用い
られる場合、水道代を節約でき、かつ、ビルの屋上での
栽培であっても栽培面積を大きくすることができる構造
でありながら、肥料に多くのコストをかけなくても済む
多孔質成形体を製造する方法、及び多孔質成形体、並び
に粒状物を提供することができた。
【0046】そして、脱臭処理・汚水処理・浄水処理等
のために用いられる場合、これらの処理効果をより上げ
ることができる多孔質成形体を製造する方法、及び多孔
質成形体、並びに粒状物を提供することができた。
【0047】また、本発明にかかる粒状物によって、砂
地や砂漠を緑化することができ、花壇や田畑や鉢植えの
植物を成長しやすくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】多孔質成形体を示す斜視図
【図2】多孔質成形体で植物を栽培している状態を示す
縦断面図
【符号の説明】
1 多孔質成形体 2 多孔質成形体に開けられた穴 3 植物 4 植物の根 5 排水口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 龍三 兵庫県明石市大久保町306−901 (72)発明者 臼井 英之 兵庫県神戸市垂水区美山台3丁目17番9 号 (56)参考文献 特開 平9−195290(JP,A) 特開2003−20290(JP,A) 特開2003−23851(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 38/00 - 38/10 E04B 1/62

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒子径が20μm〜30μmの粉状のガ
    ラス材と、発泡剤と、粒子径が1mm〜1.5mmの粒
    状のゼオライトとの混合物を焼成し冷却して多孔質成形
    体を得る多孔質成形体の製造方法。
  2. 【請求項2】 ガラス製品を粉砕して成る、粒子径が1.
    5mm〜2mmの粒状のガラス材に前記発泡剤を加え、
    これらを粉砕することで、前記粉状のガラス材と発泡剤
    から成る粉状ガラス類を生成し、前記粉状ガラス類に
    粒状のゼオライトを混合して前記混合物を生成する
    求項1記載の多孔質成形体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記粉状ガラス類とゼオライトとの重量
    混合比が7:3〜6:4の範囲内にある請求項2記載の
    多孔質成形体の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記混合物を成形型に収容して700℃
    〜900℃の温度で1.7時間〜2.3時間焼成し自然
    冷却する請求項1〜3のいずれか一つに記載の多孔質成
    形体の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4 のいずれか一つに記載の方
    法で製造した多孔質成形体。
  6. 【請求項6】 請求項5 に記載の多孔質成形体を粉砕し
    て成る粒状物。
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