JP3467555B2 - 樹脂被覆手摺材及びその押出し成形方法 - Google Patents
樹脂被覆手摺材及びその押出し成形方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、円形断面の薄肉
鋼管の外周面に接着して2層構造の樹脂を被覆して成る
樹脂被覆手摺材と、これを製造する押出し成形方法の技
術分野に属する。
鋼管の外周面に接着して2層構造の樹脂を被覆して成る
樹脂被覆手摺材と、これを製造する押出し成形方法の技
術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、手摺材として使用できる木
目模様樹脂被覆鋼管を開発し、特許第2757155
号、及び特許第2867244号公報にそれぞれ開示し
ている。
目模様樹脂被覆鋼管を開発し、特許第2757155
号、及び特許第2867244号公報にそれぞれ開示し
ている。
【0003】従来、軟質の塩化ビニルをアルミニウム芯
材の外面に被覆した手摺材、或いは特開平11−336
282号公報に記載されたように、鋼管の外周面に、複
数の合成樹脂を混合し、その中の少なくとも一つの樹脂
を着色したオレフィン系エラストマーとして押出し成形
し被覆した手摺材も公知である。
材の外面に被覆した手摺材、或いは特開平11−336
282号公報に記載されたように、鋼管の外周面に、複
数の合成樹脂を混合し、その中の少なくとも一つの樹脂
を着色したオレフィン系エラストマーとして押出し成形
し被覆した手摺材も公知である。
【0004】
【本発明の解決しようとする課題】I)上記した特許第
2757155号、及び特許第2867244号公報に
それぞれ開示した木目模様樹脂被覆鋼管は、AAS樹脂
又はABS樹脂に木粉を混合して滑り難く構成している
が、樹脂自体が固いために、高齢者や身障者のように握
力が小さい人にとっては滑り易く、特に階段や段差部分
などの手摺材としては安全性が十分とは言えない問題が
ある。
2757155号、及び特許第2867244号公報に
それぞれ開示した木目模様樹脂被覆鋼管は、AAS樹脂
又はABS樹脂に木粉を混合して滑り難く構成している
が、樹脂自体が固いために、高齢者や身障者のように握
力が小さい人にとっては滑り易く、特に階段や段差部分
などの手摺材としては安全性が十分とは言えない問題が
ある。
【0005】II)軟質の塩化ビニルをアルミニウム芯材
の外面に被覆した手摺材は、これを廃棄処分すると有毒
のダイオキシン発生の原因となるほか、焼却時には有毒
の塩素ガスを発生する等々の問題があり、使用が差し控
えられる。
の外面に被覆した手摺材は、これを廃棄処分すると有毒
のダイオキシン発生の原因となるほか、焼却時には有毒
の塩素ガスを発生する等々の問題があり、使用が差し控
えられる。
【0006】III)上記特開平11−336282号公
報に記載されたように、鋼管の外周面に、複数の合成樹
脂を混合し、その中の少なくとも一つの樹脂を着色した
オレフィン系エラストマーとして押し出し成形し被覆し
た手摺材の場合は、オレフィン系エラストマーが、その
硬度を下げると「べとつき」易く、逆に硬度を上げると
滑り易くなる性質なので、握力の小さい身障者等にとっ
ては、やはり階段や段差での手摺としては安全性に欠け
て適さない。また、ポリオレフィン系エラストマーは、
耐摩耗性が低く、爪などによって容易に削れてしまう、
等々の問題がある。
報に記載されたように、鋼管の外周面に、複数の合成樹
脂を混合し、その中の少なくとも一つの樹脂を着色した
オレフィン系エラストマーとして押し出し成形し被覆し
た手摺材の場合は、オレフィン系エラストマーが、その
硬度を下げると「べとつき」易く、逆に硬度を上げると
滑り易くなる性質なので、握力の小さい身障者等にとっ
ては、やはり階段や段差での手摺としては安全性に欠け
て適さない。また、ポリオレフィン系エラストマーは、
耐摩耗性が低く、爪などによって容易に削れてしまう、
等々の問題がある。
【0007】IV)したがって、本発明の目的は、握力の
小さい身障者等が握り易く、滑り難い硬度の樹脂(粘着
性が低い第一樹脂)を使用し、一方、非粘着性で高価な
樹脂を第二樹脂として第一樹脂の外周面に薄い筋状に被
覆し、もって健常者の使用においても滑らなさ過ぎる不
快感がなく、勿論、廃棄処分時に公害問題が発生する虞
のない樹脂を使用した樹脂被覆手摺材、及びその押出し
成形方法を提供することである。
小さい身障者等が握り易く、滑り難い硬度の樹脂(粘着
性が低い第一樹脂)を使用し、一方、非粘着性で高価な
樹脂を第二樹脂として第一樹脂の外周面に薄い筋状に被
覆し、もって健常者の使用においても滑らなさ過ぎる不
快感がなく、勿論、廃棄処分時に公害問題が発生する虞
のない樹脂を使用した樹脂被覆手摺材、及びその押出し
成形方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の課題
を解決するための手段として、請求項1に記載した発明
に係る樹脂被覆手摺材は、円形断面の薄肉鋼管の外周面
に、第一樹脂として、粘着性が低い硬度JIS−A80
〜95のポリウレタンエラストマーが、比較的厚い層状
に接着して被覆されていること、前記第一樹脂の外周面
に、第二樹脂として、非粘着性で硬度JIS−A65〜
95程度のフッ素樹脂等の共重合ポリウレタンエラスト
マーが、比較的薄く、押し出し方向への筋状模様を伴っ
て被覆された2層被覆構造であることを特徴とする。
を解決するための手段として、請求項1に記載した発明
に係る樹脂被覆手摺材は、円形断面の薄肉鋼管の外周面
に、第一樹脂として、粘着性が低い硬度JIS−A80
〜95のポリウレタンエラストマーが、比較的厚い層状
に接着して被覆されていること、前記第一樹脂の外周面
に、第二樹脂として、非粘着性で硬度JIS−A65〜
95程度のフッ素樹脂等の共重合ポリウレタンエラスト
マーが、比較的薄く、押し出し方向への筋状模様を伴っ
て被覆された2層被覆構造であることを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1に記載し
た樹脂被覆手摺材において、第二樹脂は、第一樹脂とは
異なる色に着色されており、筋状模様を伴って成形され
ていることを特徴とする。
た樹脂被覆手摺材において、第二樹脂は、第一樹脂とは
異なる色に着色されており、筋状模様を伴って成形され
ていることを特徴とする。
【0010】
【0011】請求項3に記載した発明に係る樹脂被覆手
摺材の押出し成形方法は、円形断面の薄肉鋼管の外周面
に接着して2層構造の樹脂を被覆し樹脂被覆手摺材を製
造する押出し成形方法であって、薄肉鋼管の外周面に接
着剤を塗布し、第一樹脂として、粘着性が低い硬度JI
S−A80〜95のポリウレタンエラストマーを、比較
的厚い層状に押出し成形して接着し被覆する段階と、前
記第一樹脂の外周面に、第二樹脂として、非粘着性で硬
度JIS−A65〜95程度のフッ素樹脂等の共重合ポ
リウレタンエラストマーを、筋状模様を伴って押出し成
形し被覆する段階とからなることを特徴とする。
摺材の押出し成形方法は、円形断面の薄肉鋼管の外周面
に接着して2層構造の樹脂を被覆し樹脂被覆手摺材を製
造する押出し成形方法であって、薄肉鋼管の外周面に接
着剤を塗布し、第一樹脂として、粘着性が低い硬度JI
S−A80〜95のポリウレタンエラストマーを、比較
的厚い層状に押出し成形して接着し被覆する段階と、前
記第一樹脂の外周面に、第二樹脂として、非粘着性で硬
度JIS−A65〜95程度のフッ素樹脂等の共重合ポ
リウレタンエラストマーを、筋状模様を伴って押出し成
形し被覆する段階とからなることを特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項3に記載し
た樹脂被覆手摺材の押出し成形方法において、第二樹脂
として、第一樹脂とは異なる色に着色されたエラストマ
ーを、筋状模様を伴って押出し成形することを特徴とす
る。
た樹脂被覆手摺材の押出し成形方法において、第二樹脂
として、第一樹脂とは異なる色に着色されたエラストマ
ーを、筋状模様を伴って押出し成形することを特徴とす
る。
【0013】
【0014】
【発明の実施形態】図1と図2は、請求項1〜3に記載
した発明に係る樹脂被覆手摺材の実施形態を示してい
る。
した発明に係る樹脂被覆手摺材の実施形態を示してい
る。
【0015】図1に示す樹脂被覆手摺材1は、請求項1
記載の発明の実施形態である。外径が30mm程度で円形
断面の薄肉鋼管2の外周面に、先ず接着剤を塗布した上
で、第一樹脂3として、粘着性の低い硬度JIS−A8
0〜95程度のポリウレタンエラストマーが、約0.7
mm程度と比較的厚く均一な層状に接着被覆されている。
記載の発明の実施形態である。外径が30mm程度で円形
断面の薄肉鋼管2の外周面に、先ず接着剤を塗布した上
で、第一樹脂3として、粘着性の低い硬度JIS−A8
0〜95程度のポリウレタンエラストマーが、約0.7
mm程度と比較的厚く均一な層状に接着被覆されている。
【0016】そして、前記第一樹脂3の外周面には、第
二樹脂4として、非粘着性のポリウレタンエラストマー
が、およそ0.2〜0.3mm程度と比較的薄く、しかも
押し出し方向への筋状模様を描いて被覆されており、い
わゆる2層被覆構造に構成されている。その理由は、握
力が小さい障害者でも握り易い硬度と滑り難さを得るた
めである。しかも前記ポリウレタンエラストマーは比較
的に安価だからである。
二樹脂4として、非粘着性のポリウレタンエラストマー
が、およそ0.2〜0.3mm程度と比較的薄く、しかも
押し出し方向への筋状模様を描いて被覆されており、い
わゆる2層被覆構造に構成されている。その理由は、握
力が小さい障害者でも握り易い硬度と滑り難さを得るた
めである。しかも前記ポリウレタンエラストマーは比較
的に安価だからである。
【0017】前記第二樹脂4には、使用者の握力の程度
に応じて硬度JIS−A65〜95程度のフッ素樹脂等
の共重合ポリウレタンエラストマー、より具体的には大
日精化工業(株)社製のレザミンPS−62490、P
S22490などが好適に使用される。
に応じて硬度JIS−A65〜95程度のフッ素樹脂等
の共重合ポリウレタンエラストマー、より具体的には大
日精化工業(株)社製のレザミンPS−62490、P
S22490などが好適に使用される。
【0018】第二樹脂4として使用した前記非粘着性の
ポリウレタンエラストマーは、高価なので、その使用量
をできるだけ節約する意味で、できるだけ薄い筋状に被
覆されるのである。
ポリウレタンエラストマーは、高価なので、その使用量
をできるだけ節約する意味で、できるだけ薄い筋状に被
覆されるのである。
【0019】こうして非粘着性のポリウレタンエラスト
マーを第二樹脂4として図1の如き筋状模様を描いて第
一樹脂3の外周面に薄く被覆する結果、第一樹脂3が有
する、握力の小さい身障者でも握り易い硬度と滑り難さ
を保持して、階段や段差部分における手摺材としての安
全性を十分に発揮する。その一方で、非粘着性である第
二樹脂4の硬度JIS−A65〜95の滑り性が、健常
者の使用上に不快感を感じさせない手離れの良い感触を
も発揮するので、何れの人々に対しても使い勝手に優れ
た手摺材を提供できるのである。
マーを第二樹脂4として図1の如き筋状模様を描いて第
一樹脂3の外周面に薄く被覆する結果、第一樹脂3が有
する、握力の小さい身障者でも握り易い硬度と滑り難さ
を保持して、階段や段差部分における手摺材としての安
全性を十分に発揮する。その一方で、非粘着性である第
二樹脂4の硬度JIS−A65〜95の滑り性が、健常
者の使用上に不快感を感じさせない手離れの良い感触を
も発揮するので、何れの人々に対しても使い勝手に優れ
た手摺材を提供できるのである。
【0020】なお、上記の筋状模様を伴って成形する手
段としては、種々な方法が考えられ実施される。例え
ば、 (1)第一樹脂3と第二樹脂4を色違いにすると、筋状
模様が発生する。即ち、第一樹脂3を濃い色とし、第二
樹脂4を淡い色に設定して押し出し成形すると、両樹脂
の境界に滲みが発生して、それが筋状模様を形成する。 (2)第一樹脂3と第二樹脂4の硬度を異ならせて押し
出し成形した場合にも、2種類の滑り易い樹脂と滑り難
い樹脂とが交互に表出し、それが筋状模様を形成する。 (3)後述する図3に示した第二口金64の所謂ランド
ウの長さLを短くすると、粘性が高いエラストマーは、
高圧状態で口金64を通過して、大気圧下に露出すると
同時に膨張を起こして、盛り上がる(層が若干厚くな
る)現象を呈し、筋状模様を発生する。逆に、ランドウ
の長さLを長くすると、前記膨張が抑止されて筋状模様
の発生は起らず、第二樹脂4の外径は口金64の口径に
等しく、平滑面(内層、外層を同色とした場合は無模
様)の成形状態となる。
段としては、種々な方法が考えられ実施される。例え
ば、 (1)第一樹脂3と第二樹脂4を色違いにすると、筋状
模様が発生する。即ち、第一樹脂3を濃い色とし、第二
樹脂4を淡い色に設定して押し出し成形すると、両樹脂
の境界に滲みが発生して、それが筋状模様を形成する。 (2)第一樹脂3と第二樹脂4の硬度を異ならせて押し
出し成形した場合にも、2種類の滑り易い樹脂と滑り難
い樹脂とが交互に表出し、それが筋状模様を形成する。 (3)後述する図3に示した第二口金64の所謂ランド
ウの長さLを短くすると、粘性が高いエラストマーは、
高圧状態で口金64を通過して、大気圧下に露出すると
同時に膨張を起こして、盛り上がる(層が若干厚くな
る)現象を呈し、筋状模様を発生する。逆に、ランドウ
の長さLを長くすると、前記膨張が抑止されて筋状模様
の発生は起らず、第二樹脂4の外径は口金64の口径に
等しく、平滑面(内層、外層を同色とした場合は無模
様)の成形状態となる。
【0021】本実施形態では、第二樹脂4を、第一樹脂
3とは異なる色に着色して押し出し成形することによっ
て筋状模様が成形されている(請求項2記載の発明)。
3とは異なる色に着色して押し出し成形することによっ
て筋状模様が成形されている(請求項2記載の発明)。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】次に、図2、図3に示した押し出し成形装
置(の特にクロスダイスの口金部分6)の構造に基い
て、請求項3、4に記載した樹脂被覆手摺材1(図1参
照)の押し出し成形方法の実施形態を説明する。ちなみ
に、この押し出し成形装置は、基本的に特許第2867
244号公報に記載した、二層押し出し成形に使用する
クロスダイス形式の押し出し成形機を示している。
置(の特にクロスダイスの口金部分6)の構造に基い
て、請求項3、4に記載した樹脂被覆手摺材1(図1参
照)の押し出し成形方法の実施形態を説明する。ちなみ
に、この押し出し成形装置は、基本的に特許第2867
244号公報に記載した、二層押し出し成形に使用する
クロスダイス形式の押し出し成形機を示している。
【0027】先ず請求項3に記載した発明に係る樹脂被
覆手摺材の成形方法は、上述した円形断面の薄肉鋼管2
の外周面に接着して樹脂を2層構造に被覆し樹脂被覆手
摺材1を製造する押出し成形方法である。
覆手摺材の成形方法は、上述した円形断面の薄肉鋼管2
の外周面に接着して樹脂を2層構造に被覆し樹脂被覆手
摺材1を製造する押出し成形方法である。
【0028】そのため、薄肉鋼管2を水平方向の右方へ
通過させるアダプタ60の先側(図2中の右側)に、第
一口金63と第二口金64が、対を成す分配板61と6
2によって設置されている。第一口金63と第二口金6
4の接線上の分配板61と62に、第二樹脂4の加熱筒
子シリンダと連結した連結駒7が接続されている。第一
口金63において省略したクロスダイスからの第一樹脂
3を薄肉鋼管2の外周面へ被覆し、続く第二口金64に
おいて連結駒7からの第二樹脂4を先の第一樹脂3の外
周面へ被覆する構成とされている。
通過させるアダプタ60の先側(図2中の右側)に、第
一口金63と第二口金64が、対を成す分配板61と6
2によって設置されている。第一口金63と第二口金6
4の接線上の分配板61と62に、第二樹脂4の加熱筒
子シリンダと連結した連結駒7が接続されている。第一
口金63において省略したクロスダイスからの第一樹脂
3を薄肉鋼管2の外周面へ被覆し、続く第二口金64に
おいて連結駒7からの第二樹脂4を先の第一樹脂3の外
周面へ被覆する構成とされている。
【0029】前記連結駒7から第二口金64へ至る樹脂
の流路68は、図3に示したように、薄肉鋼管2を中心
とする大きな半円状を描く第一の流路68aの両端部
が、内側に小径の縁を描く第二の流路68bと180°
対称な位置で接続されている。この第二流路68bから
は、一対をなす分配バランス駒66、67が形成する流
路へとつながっている。更に中心部の放射状分配駒65
が放射状に形成した流路へとつながっている。
の流路68は、図3に示したように、薄肉鋼管2を中心
とする大きな半円状を描く第一の流路68aの両端部
が、内側に小径の縁を描く第二の流路68bと180°
対称な位置で接続されている。この第二流路68bから
は、一対をなす分配バランス駒66、67が形成する流
路へとつながっている。更に中心部の放射状分配駒65
が放射状に形成した流路へとつながっている。
【0030】したがって、図2のように薄肉鋼管2をた
とえば毎分当たり12m程度の速度で進行させると、そ
の外周面に、第一口金63へ供給された第一樹脂3とし
て、粘着性の低い高度JIS−A80〜95のポリウレ
タンエラストマーを比較的厚い層状に押出し成形して接
着し被覆する。なお、この第一樹脂3は、第一口金6
3、第二口金64それぞれの通孔を楕円形に設けて、被
覆を楕円形に成形することも実施される。
とえば毎分当たり12m程度の速度で進行させると、そ
の外周面に、第一口金63へ供給された第一樹脂3とし
て、粘着性の低い高度JIS−A80〜95のポリウレ
タンエラストマーを比較的厚い層状に押出し成形して接
着し被覆する。なお、この第一樹脂3は、第一口金6
3、第二口金64それぞれの通孔を楕円形に設けて、被
覆を楕円形に成形することも実施される。
【0031】つづいて、第二口金64へ到達すると、第
二樹脂4としてそこへ供給された、非粘着性のポリウレ
タンエラストマーが筋状模様を伴って押し出し成形さ
れ、前記第一樹脂3の外周面に被覆されるのである。
二樹脂4としてそこへ供給された、非粘着性のポリウレ
タンエラストマーが筋状模様を伴って押し出し成形さ
れ、前記第一樹脂3の外周面に被覆されるのである。
【0032】その際に、第二樹脂4に、第一樹脂3とは
異なる色に着色されたエラストマーを使用して押出し成
形すると、上述した理由(1)により、筋状模様を確実
に発生させることができる(請求項4記載の発明)。
異なる色に着色されたエラストマーを使用して押出し成
形すると、上述した理由(1)により、筋状模様を確実
に発生させることができる(請求項4記載の発明)。
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【本発明が奏する効果】請求項3、4に記載した発明に
係る押し出し成形方法によって製造される、請求項1、
2記載の発明に係る樹脂被覆手摺材は、第一樹脂を粘着
性が低い硬度JIS−A80〜95とし、その外周面
に、第二樹脂として非粘着性で硬度JIS−A65〜9
5程度のフッ素樹脂等の共重合ポリウレタンエラストマ
ーを薄く筋状模様に被覆したから、握力の小さい身障者
等が握り易く滑り難いものとなり、一方、健常者の使用
においても滑らなさ過ぎる不快感がないのである。
係る押し出し成形方法によって製造される、請求項1、
2記載の発明に係る樹脂被覆手摺材は、第一樹脂を粘着
性が低い硬度JIS−A80〜95とし、その外周面
に、第二樹脂として非粘着性で硬度JIS−A65〜9
5程度のフッ素樹脂等の共重合ポリウレタンエラストマ
ーを薄く筋状模様に被覆したから、握力の小さい身障者
等が握り易く滑り難いものとなり、一方、健常者の使用
においても滑らなさ過ぎる不快感がないのである。
【0038】
【0039】更にまた、高価な第二樹脂の使用量を節約
出来るから、安価に提供できるし、廃棄処分時に公害問
題が発生する虞のない手摺材でもある。
出来るから、安価に提供できるし、廃棄処分時に公害問
題が発生する虞のない手摺材でもある。
【図1】請求項1記載の発明に係る樹脂被覆手摺材の実
施形態を示した斜視図である。
施形態を示した斜視図である。
【図2】請求項3、4記載の発明に係る樹脂被覆手摺材
の押し出し成形方法を実施するクロスダイスの口金部分
を示した断面図である。
の押し出し成形方法を実施するクロスダイスの口金部分
を示した断面図である。
【図3】図2のIV−IV線矢視の断面図である。
2 薄肉鋼管3
第一樹脂4
第二樹脂
Claims (4)
- 【請求項1】円形断面の薄肉鋼管の外周面に、第一樹脂
として、粘着性が低い硬度JIS−A80〜95のポリ
ウレタンエラストマーが、比較的厚い層状に接着して被
覆されていること、 前記第一樹脂の外周面に、第二樹脂として、非粘着性で
硬度JIS−A65〜95程度のフッ素樹脂等の共重合
ポリウレタンエラストマーが、比較的薄く、押し出し方
向への筋状模様を伴って被覆された2層被覆構造である
ことを特徴とする、樹脂被覆手摺材。 - 【請求項2】第二樹脂は、第一樹脂とは異なる色に着色
されており、筋状模様を伴って成形されていることを特
徴とする、請求項1に記載した樹脂被覆手摺材。 - 【請求項3】円形断面の薄肉鋼管の外周面に接着して2
層構造に樹脂を被覆して樹脂被覆手摺材を製造する押出
し成形方法であって、 薄肉鋼管の外周面に接着剤を塗布し、第一樹脂として、
粘着性が低い硬度JIS−A80〜95のポリウレタン
エラストマーを、比較的厚い層状に押出し成形して接着
し被覆する段階と、 前記第一樹脂の外周面に、第二樹脂として、非粘着性で
硬度JIS−A65〜95程度のフッ素樹脂等の共重合
ポリウレタンエラストマーを、筋状模様を伴って押出し
成形し被覆する段階とからなることを特徴とする、樹脂
被覆手摺材の押出し成形方法。 - 【請求項4】第二樹脂として、第一樹脂とは異なる色に
着色されたエラストマーを、筋状模様を伴って押出し成
形することを特徴とする、請求項3に記載した樹脂被覆
手摺材の押出し成形方法。
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