JP3466697B2 - 真空式ドライヤのサンプリング装置 - Google Patents

真空式ドライヤのサンプリング装置

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JP3466697B2
JP3466697B2 JP07593394A JP7593394A JP3466697B2 JP 3466697 B2 JP3466697 B2 JP 3466697B2 JP 07593394 A JP07593394 A JP 07593394A JP 7593394 A JP7593394 A JP 7593394A JP 3466697 B2 JP3466697 B2 JP 3466697B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂チップ(合成
樹脂ペレット)等の所望材料の乾燥処理を行う真空式ド
ライヤからその材料をサンプリングするのに適用される
真空式ドライヤのサンプリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】真空式ドライヤは、例えばポリアミド
(ナイロン)等の合成樹脂材料の乾燥処理に多々適用さ
れるが、このような乾燥処理工程にあっては、タンブラ
ー内から一部の材料をサンプリングし、その水分測定等
を行うことが望まれる。ところが、この種の真空式ドラ
イヤでは、その稼働時にはタンブラー内の真空状態を維
持させておく必要がある。また、タンブラーはかなり高
温に加熱されるため、例えば電気回路等を備えた自動開
閉弁等をタンブラーに取付けることが非常に困難であ
る。そこで、従来では、かかる材料のサンプリングを行
う方法としては、例えば図9に示すような手段を採用し
ていた。
【0003】即ち、従来の真空式ドライヤ1eでは、回
転自在に設けられたタンブラー2eの材料取出用の配管
部4eに2つの手動式バルブV1、V2を取付けてい
た。そして、タンブラー2e内の材料をサンプリングす
る際には、タンブラー2eの回転を停止させた状態で、
作業者が先ず上側のバルブV1を開けて下側のバルブV
2上にサンプリング材料を落下させ、その後かかる上側
のバルブV1を閉じた後に下側のバルブV2を開放させ
ていた。かかる手順によれば、2つのバルブV1、V2
のうち少なくとも何れか一方側が常に閉状態にあるの
で、タンブラー2e内の真空状態を維持したまま、サン
プリング材料を取り出すことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の手段では、2つのバルブV1、V2の開閉操作を人
手によって行っているために、作業員の労力負担が大き
く、この点で改善の余地があった。また、重要な問題点
として、従来では、タンブラー2eの回転動作時にバル
ブV1、V2の開閉操作を行うことはできないため、材
料のサンプリングを行う場合には、タンブラー2eを逐
一停止させる必要がある。従って、サンプリングの作業
効率のみならず、真空式ドライヤ1eによる乾燥作業の
効率も悪くなっていた。
【0005】尚、上記難点を解消する策としては、例え
ば2つのバルブV1、V2の操作ハンドルに回転力を付
与するためのシリンダ駆動方式又はモータ駆動方式等の
駆動装置をタンブラー2eとは別に設置し、この駆動装
置によって各バルブV1、V2の操作ハンドルを回転さ
せることが考えられる。ところが、このような装置を設
けた場合には、省人化は図れるものの、バルブV1、V
2の操作ハンドルに駆動装置を連結させて回転させるに
は、やはりタンブラー2eの回転を停止させる必要があ
る。従って、上記難点を適切に解消するには到らない。
【0006】本発明は上記の点に鑑みて提案されたもの
で、真空式ドライヤのタンブラーの回転を停止させる必
要がなく、しかも人手によることなく、タンブラー内の
材料のサンプリングを効率よく且つ適切に行えるように
することを、その目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、真空式ドライ
ヤのタンブラーの回転力をサンプリング材料の取り出し
に要する駆動力として有効に利用することにより、上記
目的を達成せんとする全く新規な発想の下に発明された
ものである。即ち、請求項1に記載の本発明に係る真空
式ドライヤのサンプリング装置は、回転自在に設けられ
た真空式ドライヤのタンブラーのサンプリング材料取出
口に、このサンプリング材料取出口を封止するための2
つの弁体を二重に配置し且つこれら2つの弁体の各々と
個別に連動動作する2つの弁体操作部を備えたサンプリ
ング装置本体部が設けられていると共に、このサンプリ
ング装置本体部の回転軌道の外方位置には、このサンプ
リング装置本体部への接近と離反とが自在で且つサンプ
リング装置本体部が下向き状態で回転しているときの接
近時に前記2つの弁体が上側の弁体側から順次個別に開
閉動作を行うように2つの弁体操作部の各々に接触して
タンブラーの回転移動力によって各弁体操作部を動作さ
せる弁体動作手段が設けられている。
【0008】請求項2に記載の本発明に係る真空式ドラ
イヤのサンプリング装置は、上記請求項1の構成におい
て、前記2つの弁体操作部は、スライド動作によってサ
ンプリング材料取出口を開閉するスライド弁を構成する
弁体に連結されたカムフォロア、又は回転動作によって
サンプリング材料取出口を開閉するボール弁を構成する
弁体に連結された歯車であると共に、前記弁体動作手段
は、前記スライド弁を構成する弁体をスライド動作させ
るべくタンブラーの回転に伴って回転移動するカムフォ
ロアをその回転移動軌跡と交差する方向へ移動させるカ
ム溝、又は前記ボール弁を構成する弁体を回転動作させ
るべくタンブラーの回転に伴って回転移動する歯車と歯
合して回転させるラックである。
【0009】請求項3に記載の本発明に係る真空式ドラ
イヤのサンプリング装置は、上記請求項1又は2の構成
において、前記弁体のうち少なくともサンプリング装置
本体部が下向き状態となったときに上側に位置する側の
弁体は、スライド動作によってサンプリング材料取出口
を開閉するスライド弁を構成する板状の弁体として構成
されていると共に、この弁体には、サンプリング装置本
体部が下向き状態となったときにサンプリング材料を収
容させるための孔部が設けられ、しかもこの弁体の孔部
がサンプリング材料取出口に対面する位置から非対面位
置へ退避すべく前記弁体がスライド移動したときには、
前記孔部内のサンプリング材料がこの弁体に摺接する部
材によって擦り切られてからその下方に位置する他方の
弁体上へ排出されるように構成されている。
【0010】請求項4に記載の本発明に係る真空式ドラ
イヤのサンプリング装置は、上記請求項1乃至3の何れ
かの構成において、前記弁体動作手段には、サンプリン
グ装置本体部の2つの弁体が順次開閉されて取り出され
るサンプリング材料を受領するサンプリング材料受領手
段が設けられ、このサンプリング材料受領手段には、受
領したサンプリング材料を所望の処理工程位置へ輸送す
る輸送手段が接続して設けられている。
【0011】
【作用】上記構成を特徴とする請求項1に記載の本発明
に係る真空式ドライヤのサンプリング装置では、真空式
ドライヤのタンブラーが回転動作を行うと、これに伴っ
てサンプリング装置本体部の各部も回転動作を行うが、
この状態で弁体動作手段をサンプリング装置本体部の回
転軌道へ接近させると、サンプリング装置本体部が下向
き状態で回転する際に2つの弁体操作部が回転移動を行
いながら弁体動作手段に接触する。すると、2つの弁体
操作部はかかる弁体動作手段との接触を伴った回転力に
よって動作し、2つの弁体は各弁体操作部に連動してそ
の上側の弁体側から順次個別にサンプリング材料取出口
を開閉させる動作を行うこととなる。即ち、サンプリン
グ装置本体部が下向き状態で回転している際において、
上側の弁体が先ず開閉動作を行って下側の弁体上にタン
ブラー内の材料を落下させ、その後上側の弁体が閉じた
状態で下側の弁体が開放することにより、前記材料がタ
ンブラーの外部へ落下排出することとなる。
【0012】従って、タンブラー内の真空状態を維持し
たまま材料のサンプリングが行えることは勿論のこと、
タンブラーの回転を停止させることなく、また作業員の
人手を要することなく、タンブラー内の材料のサンプリ
ングを適切に行うことが可能となる。尚、サンプリング
作業を行わない通常時にあっては、弁体動作手段をサン
プリング装置本体部の回転軌道の外方位置へ離反させて
おくことができ、真空式ドライヤの乾燥処理に不都合を
生じさせることもない。
【0013】請求項2に記載の本発明に係る真空式ドラ
イヤのサンプリング装置では、サンプリング装置本体部
の弁体操作部がカムフォロア又は歯車として構成され、
サンプリング装置本体部がタンブラーの回転に伴って回
転動作を行うときには、前記カムフォロアが弁体動作手
段としてのカム溝に嵌合してその回転移動軌跡と交差す
る方向に移動することによりスライド弁を構成する弁体
がスライドし、又は前記歯車が弁体動作手段としてのラ
ックに歯合して回転することによりボール弁を構成する
弁体が回転する。そして、これら弁体のスライド動作又
は弁体の回転動作によって、サンプリング材料取出口が
開閉されることとなる。
【0014】請求項3に記載の本発明に係る真空式ドラ
イヤのサンプリング装置では、サンプリング装置本体部
が下向き状態となったときには、上側に位置する側のス
ライド弁を構成する板状の弁体に設けられた孔部内にタ
ンブラー内の材料が収容される。そして、かかる弁体に
連動する弁体操作部が弁体動作手段に接触することによ
り、この弁体の孔部がサンプリング材料取出口に対面す
る位置から非対面位置へ退避すべく前記弁体がスライド
移動する際には、前記孔部内のサンプリング材料がこの
弁体に摺接する部材によって擦り切られてからその下方
に位置する他方の弁体上へ排出されることとなる。従っ
て、その後他方の弁体が開状態となって外部に取り出さ
れる材料の量は、結局は、上側の弁体の孔部内に収容さ
れる量と同一となり、サンプリング材料の定量化が図れ
ることとなる。
【0015】請求項4に記載の本発明に係る真空式ドラ
イヤのサンプリング装置では、サンプリング装置本体部
の2つの弁体が順次開閉されて、タンブラー内の材料が
その外部へ落下排出されると、この材料が弁体動作手段
に設けられているサンプリング材料受領手段で受領され
る。そして、この受領されたサンプリング材料は、所定
の輸送手段によって例えば水分測定機等の所望の処理工
程位置へ輸送される。従って、タンブラーの外部に取り
出したサンプリング材料の運搬についても人手によらず
行え、機械化、又は自動化が図れることとなる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図1は本発明に係るサンプリング装置が
設けられた真空式ドライヤ1の概要を示す正面図、図2
はその側面図である。
【0017】この真空式ドライヤ1は、乾燥対象となる
材料を内部に収容するための中空容器状のタンブラー2
を支柱状のブラケット20a、20b間に支持して設け
たもので、その一端側の軸部21aにはモータMの駆動
力がチェーン等を介して伝達され、矢印a方向に回転自
在である。タンブラー2の他方の軸部21bには、真空
ポンプPが接続され、タンブラー2を回転させた状態の
ままその内部を減圧できるように構成されている。ま
た、このタンブラー2の外周面等の適当な箇所には、こ
のタンブラー2内に投入された材料を加熱するためのヒ
ーター(不図示)が設けられている。従って、タンブラ
ー2に電子部品等を実装した例えば電磁バルブ等を取付
けることが困難となっている。
【0018】タンブラー2には、サンプリング材料取出
口23が設けられており、このサンプリング材料取出口
23には本発明に係るサンプリング装置を構成するサン
プリング装置本体部3が取付けられている。サンプリン
グ材料取出口23としては、例えばタンブラー2内を洗
浄する際に洗浄水を注水させるための注水口がタンブラ
ー2に予め設けられている場合にはこの注水口をサンプ
リング材料取出口23として用いることができる。タン
ブラー2には、乾燥対象となる材料の投入及び乾燥処理
が終了した材料の排出を行うための材料出入口22も設
けられている。本発明では、かかる材料出入口22とサ
ンプリング材料取出口23との両者を個別に設けること
が好ましい。尚、材料出入口22とサンプリング材料取
出口23とは、それらのセンターが適当な寸法Lだけ偏
った状態に設けられ、材料出入口22がサンプリング材
料取出口23の直下に配置される後述の弁体動作機構部
7に不当に接触しないように配慮されている。
【0019】本実施例に係るサンプリング装置は、上記
したサンプリング装置本体部3と、その直下に配置され
る弁体動作機構部7とから構成され、次にこれら各部の
構成について詳述する。図3は本実施例に係るサンプリ
ング装置の要部正面断面図、図4はその要部断面側面図
である。
【0020】図3において、サンプリング装置本体部3
は、スライド弁を構成する板状の弁体5Aと、ボール弁
を構成するボール状の弁体5Bとを具備している。これ
ら2つの弁体5A、5Bのうち、一方の板状の弁体5A
は、同図に示す姿勢状態(サンプリング装置本体部3が
下向きの状態)において他方のボール状の弁体5Bより
も上側に位置するように設けられている。この上側の弁
体5Aは、サンプリング材料取出口23を構成する配管
部24のフランジ24aに接続された2つの上下ケーシ
ング31a、31b間のハウジング32内に収容されて
おり、矢印b方向に沿ってスライド自在である。
【0021】この弁体5Aには、タンブラー2内の材料
を収容するための貫通孔状の孔部51が開設され、その
側方にはサンプリング材料取出口23の気密性を維持す
るためのシール部52が設けられている。この弁体5A
では、その孔部51がサンプリング材料取出口23と対
峙するように配置されると、この孔部51内にタンブラ
ー2内の材料m(例えばポリアミドのチップ)が収容さ
れる。また、この際には、下側のケーシング31bに開
設された連通孔34の上部側が弁体5Aのシール部52
によって閉じられ、サンプリング材料取出口23の気密
性が維持される構成となっている。シール部52は、高
度な気密シールが図れるように配慮されたもので、例え
ば弾性パッキン等のシール部材を用いて構成されてい
る。
【0022】これに対し、前記弁体5Aが図3に示す状
態から同図右側方向にスライド移動したときには、図5
に示すようにその孔部51がケーシング31bの連通孔
34上に配置され、孔部51内に収容されていた材料m
を下方側の弁体5B上へ落下させるように配慮されてい
る。また、弁体5Aが上記のようにスライド移動すると
きには、孔部51内に収容されていた材料mが、上下の
ケーシング31a、31bによって擦り切られ、孔部5
1の容積と同等量の材料mが下方側の弁体5B上へ落下
し、定量性が得られる構成となっている。
【0023】弁体5Aは、図5に示す状態と図3に示す
状態との弁開閉動作を行うように設けられているが、こ
れは具体的には次のような構造によって達成される。即
ち、この弁体5Aは、例えば図6に示すように、孔部5
1やシール部52を備えた弁本体部50が、定位置に固
定された軸35を中心として矢印b方向に揺動して水平
方向にスライドするように構成されている。この弁本体
部50の一端側には、サンプリング装置本体部3の外部
へ突出した状態に配置されるレバー53が接続され、こ
のレバー53の下方には連結杆54を介してカムフォロ
ア55が取付けられている。即ち、この弁体5Aでは、
前記カムフォロア55が後述のカム溝72に嵌入して矢
印c方向へ強制的にガイド動作されると、これにより弁
体5Aの弁本体部50が軸35を支点として矢印b方向
に揺動してスライドする構成となっている。上記したカ
ムフォロア55は本発明の弁体操作部の一例に相当する
ものである。
【0024】図3において、サンプリング装置本体部3
の他方の弁体5Bは、上側の弁体5Aから供給されてく
る材料mを収容するための凹部56を備えている。この
弁体5Bの一端側には、この弁体5Bをハウジングケー
ス57内で回転動作させるための弁軸60が連結され、
更にはこの弁軸60には歯車61が取付けられている。
この歯車61も本発明の弁体操作部の一例に相当するも
ので、歯車61が後述の手段によって回転されると弁体
5Bが鉛直方向に沿って回転し、図7に示すように、凹
部56内の材料mをハウジングケース57の下部開口部
58からその下方へ落下排出できるようになっている。
尚、本実施例では歯車61の一例として、二枚のホイー
ル62、62間に複数本のピン63・・を横架設したタ
イプの歯車を適用したが、本発明はこれに限定されず、
他の種類の歯車を採用してもよい。
【0025】次に、弁体動作機構部7の構成について説
明する。図3において、この弁体動作機構部7は、タン
ブラー2の回転に伴って回転動作するサンプリング装置
本体部3の回転軌道よりも下方に配置されており、1又
は複数のエアシリンダ70によって昇降されるブロック
体71を具備している。このブロック体71の上面側に
は、サンプリング装置本体部3のカムフォロア55及び
歯車61を各々動作させるためのカム溝72とラック7
3が設けられている。これらカム溝72とラック73
は、本発明の弁体動作手段の一例に相当するものであ
る。
【0026】上記のうち、ラック73は、図4に示すよ
うに、ブロック体71の上面に複数本のピン73a・・
を一定ピッチで立設したもので、サンプリング装置本体
部3が同図の一点鎖線dに示す円弧状の軌道に沿って回
転移動してくると、その歯車61の各ピン63がラック
73の各ピン73aに順次当接して係合し、この歯車6
1を回転させるように構成されている。このラック73
は、このラック73と歯車61との歯合によってサンプ
リング装置本体部3の弁体5Bが丁度1回転だけ回転す
るようにそのピン73aの本数等が設定されている。
【0027】カム溝72は、例えば図8に示すように、
ブロック体71の上面部に形成されているが、このカム
溝72には、サンプリング装置本体部3のカムフォロア
55が矢印a方向に回転移動する際に、このカムフォロ
ア55をその回転移動方向と交差する矢印c方向に往復
動作させるための屈曲部72aが設けられている。カム
フォロア55がかかる屈曲部72aを通過し、矢印c方
向に往復動作すると、これによりサンプリング装置本体
部3の弁体5Aが図3に示す位置から図5に示す位置へ
スライドした後に、図3に示す元の位置へ復帰する動作
を行う構成となっている。
【0028】尚、上記したカム溝72によるカムフォロ
ア55のガイド動作は、ラック73による歯車61の回
転動作よりも先になされるように配慮されている。即
ち、サンプリング装置本体部3が矢印aに沿って移動し
てきたときには、先ずカムフォロア55がカム溝72に
よってガイドされて矢印c方向に往復動作され、これが
終了した後に歯車61がラック73との歯合によって回
転動作を開始するように構成されている。
【0029】ブロック体71には、上記したカム溝72
やラック73以外としてホッパー8も設けられている。
このホッパー8は、本発明のサンプリング材料受領手段
の一例に相当するもので、サンプリング装置本体部3か
ら落下排出されるサンプリング材料を受け取るためのも
のである。図4に示すように、このホッパー8の底部に
は、合成樹脂製パイプ等で構成された輸送管9が連結さ
れ、サンプリング材料がこの輸送管9を介して気力輸送
されることにより、図2に示す水分測定装置10内に投
入されるように構成されている。この輸送管9を用いた
サンプリング材料の気力輸送方法としては、例えば水分
測定装置10に接続したブロアーP1等によって、この
輸送管9内を減圧させて吸引力を発生させ、この吸引力
によってホッパー8内のサンプリング材料を水分測定装
置10側へ気力輸送させる方法を適用することができ
る。尚、本発明では必ずしもサンプリング材料を水分測
定装置10に気力輸送させる必要はなく、水分測定以外
として、例えば粘度(MI値)の測定や、色の検査等を
行うための作業位置へ気力輸送させるようにしてもよい
ことは言うまでもない。
【0030】次に、上記した構成のサンプリング装置の
使用例、作用について説明する。先ず、タンブラー2内
の材料のサンプリングを行わない通常時にあっては、図
1及び図2に示すように、弁体動作機構部7のシリンダ
70を下降させておく。これにより、サンプリング装置
本体部3の各部が弁体動作機構部7に接触することを回
避させた状態で、タンブラー2を回転させることができ
る。
【0031】次いで、タンブラー2内の材料のサンプリ
ングを行うときには、タンブラー2を回転させたまま、
前記シリンダ70を上昇させて弁体動作機構部7のブロ
ック体71を上昇させればよい。このブロック体71の
上昇は、作業員によるスイッチ操作によって行わせても
よいが、例えばタイマー設定等によって一定時間間隔毎
に自動で行わせてもよい。
【0032】ブロック体71が上昇した状態において、
図8に示すように、サンプリング装置本体部3が下向き
状態となって矢印a方向に移動してくると、先ずそのカ
ムフォロア55がカム溝72に嵌入してガイドされ、矢
印c方向に往復動する。従って、サンプリング装置本体
部3の上側の弁体5Aは、かかるカムフォロア55の動
作に連動し、図3に示す状態から図5に示す状態にスラ
イドする。すると、その孔部51内に収容されていた所
定量の材料mが下側の弁体5Bの凹部56内へ落下す
る。尚、この際、上側の弁体5Aによる気密シールは解
除されるが、下側の弁体5Bは閉状態にあるために、タ
ンブラー2内の真空状態は適切に維持される。上側の弁
体5Aは、上記した材料mの排出が終了すると、再度図
3に示す状態に復帰し、サンプリング材料取出口23の
気密シールを行う。
【0033】上記のようにして上側の弁体5Aが図3に
示した元の位置へ復帰した後には、サンプリング装置本
体部3の歯車61が弁体動作機構部7のラック73の各
ピン73aと接触し、回転を開始する。これによりサン
プリング装置本体部3の下側の弁体5Bが、図7に示す
ように回転し、その凹部56内に収容されていた材料m
は落下排出される。また、この落下排出された材料m
は、弁体動作機構部7のホッパー8内に収容されてか
ら、輸送管9を介して水分測定装置10まで気力輸送さ
れ、その水分測定が自動でなされることとなる。
【0034】弁体5Bには、通常のボール弁の弁体とは
異なり、貫通孔を設けていないため、図7に示す状態で
あってもこの弁体5Bによってサンプリング材料取出口
23の気密シール状態を維持させておくことができる
が、仮にこの弁体5Bで気密シールが維持できなくて
も、上側の弁体5Aによってサンプリング材料取出口2
3の気密シールが図れるので、タンブラー2の真空破壊
が生じるようなことはない。上記した一連のサンプリン
グ材料の取り出し処理については、タンブラー2を回転
させたまま行えるので、サンプリング作業の都度タンブ
ラー2の回転を停止させる必要がなく、所望材料の乾燥
作業を効率よく行うことが可能となる。
【0035】尚、上記した実施例では、サンプリング装
置本体部3の2つの弁体5A、5Bのうち、一方をスラ
イド弁を構成する弁体とし、他方をボール弁を構成する
弁体としたが、本発明は必ずしもこれに限定されない。
例えば2つの弁体の双方をスライド弁を構成する弁体と
して構成する等の設計変更は任意である。
【0036】その他、本発明では、タンブラー2内で乾
燥処理されてサンプリングされる材料の種類等も一切限
定されない。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、請求
項1乃至4に記載の本発明に係る真空式ドライヤのサン
プリング装置によれば、タンブラーのサンプリング材料
取出口に設けられたサンプリング装置本体部に弁体動作
手段を接触させることにより、サンプリング装置本体部
の2つの弁体をタンブラーの回転力を利用して順次開閉
させることができる。従って、タンブラー内の真空状態
を維持したまま材料のサンプリングが適切に行えること
は勿論のこと、サンプリング作業時にタンブラーの回転
を停止させる必要がないので、サンプリング作業並びに
所望材料の乾燥作業を効率よく行えるという格別な効果
が得られる。更に、人手を要することなくタンブラー内
の材料のサンプリングが行え、便利である。
【0038】特に、請求項3に記載の本発明によれば、
サンプリング装置本体部の2つの弁体のうち一方の弁体
によってサンプリング材料の定量化が図れるため、材料
の水分測定やその他の処理や計測を行う場合に便宜が図
れ、一層便利である。
【0039】また、請求項4に記載の本発明によれば、
タンブラーから取り出したサンプリング材料を、輸送手
段によって所望の処理工程位置へ輸送させることができ
るので、サンプリング材料の運搬等に際しても人手によ
らず、機械化が図れ、省人化を徹底することができると
いう利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される真空式ドライヤの概略構成
の一例を示す正面図。
【図2】本発明が適用される真空式ドライヤの概略構成
の一例を示す側面図。
【図3】本発明に係る真空式ドライヤのサンプリング装
置の要部構造の一例を示す正面断面図。
【図4】図3に示す真空式ドライヤのサンプリング装置
の要部断面側面図。
【図5】図3に示す真空式ドライヤのサンプリング装置
の上側の弁体が動作した状態を示す正面断面図。
【図6】本発明に係る真空式ドライヤのサンプリング装
置の弁体の一例を示す斜視図。
【図7】図3に示す真空式ドライヤのサンプリング装置
の下側の弁体が動作した状態を示す正面断面図。
【図8】本発明に係る真空式ドライヤのサンプリング装
置を構成する弁体動作手段としての弁体動作機構部の一
例を示す斜視図。
【図9】従来における真空式ドライヤのサンプリング方
法の一例を示す説明図。
【符号の説明】
1 真空式ドライヤ 2 タンブラー 3 サンプリング装置本体部 5A,5B 弁体 7 弁体動作機構部 8 ホッパー(サンプリング材料受領手段) 9 輸送管 10 水分測定装置 23 サンプリング材料取出口 31a,31b ケーシング 32 隙間 34 連通孔 50 弁本体部 51 孔部 52 シール部 53 レバー 54 連結杆 55 カムフォロア(弁体操作部) 56 凹部 60 弁軸 61 歯車(弁体操作部) 70 エアシリンダ 71 ブロック体 72 カム溝(弁体動作手段) 73 ラック(弁体動作手段) 73a ピン m 材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F26B 5/04 F26B 11/04 F26B 25/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転自在に設けられた真空式ドライヤのタ
    ンブラーのサンプリング材料取出口に、このサンプリン
    グ材料取出口を封止するための2つの弁体を二重に配置
    し且つこれら2つの弁体の各々と個別に連動動作する2
    つの弁体操作部を備えたサンプリング装置本体部が設け
    られていると共に、 このサンプリング装置本体部の回転軌道の外方位置に
    は、このサンプリング装置本体部への接近と離反とが自
    在で且つサンプリング装置本体部が下向き状態で回転し
    ているときの接近時に前記2つの弁体が上側の弁体側か
    ら順次個別に開閉動作を行うように2つの弁体操作部の
    各々に接触してタンブラーの回転移動力によって各弁体
    操作部を動作させる弁体動作手段が設けられていること
    を特徴とする真空式ドライヤのサンプリング装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、上記2つの弁体操作部
    が、スライド動作によってサンプリング材料取出口を開
    閉するスライド弁を構成する弁体に連結されたカムフォ
    ロア、又は回転動作によってサンプリング材料取出口を
    開閉するボール弁を構成する弁体に連結された歯車であ
    り、 上記弁体動作手段は、前記スライド弁を構成する弁体を
    スライド動作させるべくタンブラーの回転に伴って回転
    移動するカムフォロアをその回転移動軌跡と交差する方
    向へ移動させるカム溝、又は前記ボール弁を構成する弁
    体を回転動作させるべくタンブラーの回転に伴って回転
    移動する歯車と歯合して回転させるラックである真空式
    ドライヤのサンプリング装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、上記弁体のうち
    少なくともサンプリング装置本体部が下向き状態となっ
    たときに上側に位置する側の弁体は、スライド動作によ
    ってサンプリング材料取出口を開閉するスライド弁を構
    成する板状の弁体として構成されていると共に、 この弁体には、サンプリング装置本体部が下向き状態と
    なったときにサンプリング材料を収容させるための孔部
    が設けられ、 しかもこの弁体の孔部がサンプリング材料取出口に対面
    する位置から非対面位置へ退避すべく前記弁体がスライ
    ド移動したときには、前記孔部内のサンプリング材料が
    この弁体に摺接する部材によって擦り切られてからその
    下方に位置する他方の弁体上へ排出されるように構成さ
    れている真空式ドライヤのサンプリング装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3の何れかにおいて、上記弁
    体動作手段には、サンプリング装置本体部の2つの弁体
    が順次開閉されて取り出されるサンプリング材料を受領
    するサンプリング材料受領手段が設けられ、このサンプ
    リング材料受領手段には、受領したサンプリング材料を
    所望の処理工程位置へ輸送する輸送手段が接続して設け
    られている真空式ドライヤのサンプリング装置。
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