JP3466668B2 - 空気袋付腰装具 - Google Patents
空気袋付腰装具Info
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- JP3466668B2 JP3466668B2 JP20180693A JP20180693A JP3466668B2 JP 3466668 B2 JP3466668 B2 JP 3466668B2 JP 20180693 A JP20180693 A JP 20180693A JP 20180693 A JP20180693 A JP 20180693A JP 3466668 B2 JP3466668 B2 JP 3466668B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、腰椎を牽引する治療に
用いる腰装具の改良に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来の腰装具は実開平４−５５３２０号
公報に開示されるように、患者の腰部に巻き着けて止め
る腰用装着帯と、腰用装着帯に基端が止着されるベルト
とでなる。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】従来の腰装具は、牽引
時に当初の装着位置から患者の下肢方向へずれ、確実に
腰部の適正位置に固定できず不都合であり、強く締める
と内臓を圧迫して息苦しくなり不都合である。又、患者
腰部に均等に接触せず牽引力を不均等に掛けてしまい、
腰部の皮膚や骨に痛みを与え不都合である。本発明の目
的は、上記難点を解消することにあり、患者に痛みを与
えず位置ずれを起こさず患者腰部に好適に固定される空
気袋付腰装具を提供するものである。 【０００４】 【課題を解決するための手段】即ち本発明は、装着部材
（１）が、ベッド枠（７）に載設される摺動体（８）
と、該摺動体（８）の上面に門形状に設けられる枠体
（９）とで構成され、該枠体（９）の基端は摺動体
（８）の一方側壁に蝶着され、該枠体（９）の先端は摺
動体（８）の他方側壁に掛止具（１０）で掛止されてお
り、前記装着部材（１）の内側に空気袋（２）を設け、
該空気袋（２）に空気を供給する空気供給手段（２０）
と空気袋（２）の空気を排気する排気手段（２１）を設
け、患者の足が位置されるベッド（１３）端には牽引機
（１６）が設けられ、該牽引機（１６）から繰り出され
る牽引ワイヤー（１７）は摺動体（８）に連結されるこ
とを特徴とする空気袋付腰装具である。 【０００５】 【作用】本発明の空気袋付腰装具を患者の腰部に装着し
牽引治療をするのであり、その際、先ず最初に、腰椎の
牽引治療を受ける患者の腰部に装着部材１を装着し、空
気袋２で患者の腰部を押圧し、当該装着部位に装着部材
１を固定させる。 【０００６】装着部材１は摺動体８と枠体９でなる挾着
式のものであり、ベッド１３上に仰臥状態にした患者の
腰部を、該枠体９とベッド枠７に移動自在に載設される
摺動体８とで固定する。 固定後、空気袋２へ圧縮空気
を供給して膨らませ、該空気袋２で患者の腰部両側を押
圧し、装着部材１を患者の腰部へ固定させる。前記摺動
体８を患者の下肢方向へ牽引し、牽引力を摺動体８と空
気袋２を介して患者の腰部へ加える。 【０００７】 【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
すると、牽引治療に使用する実施例の装具は、人体腰部
に装着される装着部材１の内側に空気袋２を設けて構成
される。 【０００８】図１に示すように装着部材１を挾着式とす
る第１実施例では、装着部材１が摺動体８と、ベッド枠
７に載設される摺動体８の上面に門形状に設けられる枠
体９とでなり、該枠体９の基端は摺動体８の一方側壁に
蝶着され、該枠体９の先端は摺動体８の他方側壁に掛止
具１０で掛止される。枠体９の門形状の内側には枠体９
に添って空気袋２が取着され、摺動体８の下面には空気
を圧縮する空気供給手段２０（電動ポンプ１１）が取着
され、該ポンプ１１と空気袋２はホース１２で連通され
る。電動ポンプ１１には空気袋２の空気を排気する排気
手段２１（排気栓２２）が設けられる。患者の頭が位置
されるベッド１３端には掛止枠１４が固着され、該枠１
４に患者の上体の移動を止める上体止め具１５が掛止さ
れる。患者の足が位置されるベッド１３端には牽引機１
６が設けられ、該牽引機１６から繰り出される牽引ワイ
ヤー１７は摺動体８に連結される。 【０００９】前記ベッド枠７に載設された摺動体８に枠
体９等を加設してなる第１実施例を用いて牽引治療を行
う際には、先ず、枠体９の掛止具１０を持ち上げて開放
し、次に、患者をベッド１３に仰臥させ、続いて、枠体
９を下ろして患者の腰部を覆い、掛止具１０を用いて摺
動体８の他方側へ掛止する。電動ポンプ１１を作動させ
て空気を空気袋２へ供給して膨らませ、該空気袋２を患
者の腰部に押し当て、患者の腰部に第１実施例装具を密
着させる。患者の上体を上体止め具１５で止め、牽引機
１６から繰り出された牽引ワイヤー１７を摺動体８へ連
結し、続いて、牽引機１６を作動させ腰椎を牽引する。
牽引終了時には、排気栓２２を開けて空気袋２の空気を
排気し、掛止具１０を解除し、枠体９を上方へ上げて開
放状態にして、患者から第１実施例装具の装着を解く。 【００１０】図２には枠体９を固定ベルト２４に代えた
第２実施例を示しており、固定ベルト２４の内側に左・
右空気袋２ａ・２ｂが取着され、患者の個体差に対応し
て固定ベルト２４が掛け具２３に掛け回されて調節され
る。 【００１１】 【発明の効果】本発明は、空気袋２で患者の腰部を押圧
して腰部に固定するものであるから、本発明に係る空気
袋付腰装具が牽引時に、当初の装着位置から牽引方向即
ち患者の下肢方向へずれることをなくし、確実に腰部の
適正位置に固定でき好都合である。又、適宜に空気袋２
を膨らませて使用できるので、患者に内臓の圧迫により
息苦しさを与えることもなく、快適に牽引治療を施すこ
とができる。更に、患者の腰部に空気袋２が均等に当接
し牽引力が均等に掛かり、腰部の皮膚や骨に痛みを与え
ずに、腰部全体を牽引でき、好都合である。 【００１２】本発明は、患者がベッド１３に仰臥した上
に枠体９を下ろして覆うだけで簡単に装着できるので、
装着手数が簡略化でき好都合である。
用いる腰装具の改良に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来の腰装具は実開平４−５５３２０号
公報に開示されるように、患者の腰部に巻き着けて止め
る腰用装着帯と、腰用装着帯に基端が止着されるベルト
とでなる。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】従来の腰装具は、牽引
時に当初の装着位置から患者の下肢方向へずれ、確実に
腰部の適正位置に固定できず不都合であり、強く締める
と内臓を圧迫して息苦しくなり不都合である。又、患者
腰部に均等に接触せず牽引力を不均等に掛けてしまい、
腰部の皮膚や骨に痛みを与え不都合である。本発明の目
的は、上記難点を解消することにあり、患者に痛みを与
えず位置ずれを起こさず患者腰部に好適に固定される空
気袋付腰装具を提供するものである。 【０００４】 【課題を解決するための手段】即ち本発明は、装着部材
（１）が、ベッド枠（７）に載設される摺動体（８）
と、該摺動体（８）の上面に門形状に設けられる枠体
（９）とで構成され、該枠体（９）の基端は摺動体
（８）の一方側壁に蝶着され、該枠体（９）の先端は摺
動体（８）の他方側壁に掛止具（１０）で掛止されてお
り、前記装着部材（１）の内側に空気袋（２）を設け、
該空気袋（２）に空気を供給する空気供給手段（２０）
と空気袋（２）の空気を排気する排気手段（２１）を設
け、患者の足が位置されるベッド（１３）端には牽引機
（１６）が設けられ、該牽引機（１６）から繰り出され
る牽引ワイヤー（１７）は摺動体（８）に連結されるこ
とを特徴とする空気袋付腰装具である。 【０００５】 【作用】本発明の空気袋付腰装具を患者の腰部に装着し
牽引治療をするのであり、その際、先ず最初に、腰椎の
牽引治療を受ける患者の腰部に装着部材１を装着し、空
気袋２で患者の腰部を押圧し、当該装着部位に装着部材
１を固定させる。 【０００６】装着部材１は摺動体８と枠体９でなる挾着
式のものであり、ベッド１３上に仰臥状態にした患者の
腰部を、該枠体９とベッド枠７に移動自在に載設される
摺動体８とで固定する。 固定後、空気袋２へ圧縮空気
を供給して膨らませ、該空気袋２で患者の腰部両側を押
圧し、装着部材１を患者の腰部へ固定させる。前記摺動
体８を患者の下肢方向へ牽引し、牽引力を摺動体８と空
気袋２を介して患者の腰部へ加える。 【０００７】 【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
すると、牽引治療に使用する実施例の装具は、人体腰部
に装着される装着部材１の内側に空気袋２を設けて構成
される。 【０００８】図１に示すように装着部材１を挾着式とす
る第１実施例では、装着部材１が摺動体８と、ベッド枠
７に載設される摺動体８の上面に門形状に設けられる枠
体９とでなり、該枠体９の基端は摺動体８の一方側壁に
蝶着され、該枠体９の先端は摺動体８の他方側壁に掛止
具１０で掛止される。枠体９の門形状の内側には枠体９
に添って空気袋２が取着され、摺動体８の下面には空気
を圧縮する空気供給手段２０（電動ポンプ１１）が取着
され、該ポンプ１１と空気袋２はホース１２で連通され
る。電動ポンプ１１には空気袋２の空気を排気する排気
手段２１（排気栓２２）が設けられる。患者の頭が位置
されるベッド１３端には掛止枠１４が固着され、該枠１
４に患者の上体の移動を止める上体止め具１５が掛止さ
れる。患者の足が位置されるベッド１３端には牽引機１
６が設けられ、該牽引機１６から繰り出される牽引ワイ
ヤー１７は摺動体８に連結される。 【０００９】前記ベッド枠７に載設された摺動体８に枠
体９等を加設してなる第１実施例を用いて牽引治療を行
う際には、先ず、枠体９の掛止具１０を持ち上げて開放
し、次に、患者をベッド１３に仰臥させ、続いて、枠体
９を下ろして患者の腰部を覆い、掛止具１０を用いて摺
動体８の他方側へ掛止する。電動ポンプ１１を作動させ
て空気を空気袋２へ供給して膨らませ、該空気袋２を患
者の腰部に押し当て、患者の腰部に第１実施例装具を密
着させる。患者の上体を上体止め具１５で止め、牽引機
１６から繰り出された牽引ワイヤー１７を摺動体８へ連
結し、続いて、牽引機１６を作動させ腰椎を牽引する。
牽引終了時には、排気栓２２を開けて空気袋２の空気を
排気し、掛止具１０を解除し、枠体９を上方へ上げて開
放状態にして、患者から第１実施例装具の装着を解く。 【００１０】図２には枠体９を固定ベルト２４に代えた
第２実施例を示しており、固定ベルト２４の内側に左・
右空気袋２ａ・２ｂが取着され、患者の個体差に対応し
て固定ベルト２４が掛け具２３に掛け回されて調節され
る。 【００１１】 【発明の効果】本発明は、空気袋２で患者の腰部を押圧
して腰部に固定するものであるから、本発明に係る空気
袋付腰装具が牽引時に、当初の装着位置から牽引方向即
ち患者の下肢方向へずれることをなくし、確実に腰部の
適正位置に固定でき好都合である。又、適宜に空気袋２
を膨らませて使用できるので、患者に内臓の圧迫により
息苦しさを与えることもなく、快適に牽引治療を施すこ
とができる。更に、患者の腰部に空気袋２が均等に当接
し牽引力が均等に掛かり、腰部の皮膚や骨に痛みを与え
ずに、腰部全体を牽引でき、好都合である。 【００１２】本発明は、患者がベッド１３に仰臥した上
に枠体９を下ろして覆うだけで簡単に装着できるので、
装着手数が簡略化でき好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施例を示す斜視図である。
【図２】本発明の第２実施例を示す正面図である。
【符号の説明】
１ 装着部材
２ 空気袋
７ ベッド枠
８ 摺動体
９ 枠体
１０ 掛止具
１３ ベッド
１６ 牽引機
１７ 牽引ワイヤー
２０ 空気供給手段
２１ 排気手段
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭60−114262（ＪＰ，Ａ)
実開 昭50−106988（ＪＰ，Ｕ)
実開 平３−114217（ＪＰ，Ｕ)
実開 平５−35118（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭51−18491（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭48−10290（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭57−87724（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭62−54721（ＪＰ，Ｕ)
実開 平６−70709（ＪＰ，Ｕ)
実公 昭16−8677（ＪＰ，Ｙ１)
実公 昭35−7692（ＪＰ，Ｙ１)
実公 昭39−21877（ＪＰ，Ｙ１)
国際公開89／010732（ＷＯ，Ａ１)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
A61F 5/042
A61F 5/34
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 装着部材（１）は、ベッド枠（７）に載
設される摺動体（８）と、該摺動体（８）の上面に門形
状に設けられる枠体（９）とで構成され、該枠体（９）
の基端は摺動体（８）の一方側壁に蝶着され、該枠体
（９）の先端は摺動体（８）の他方側壁に掛止具（１
０）で掛止されており、前記装着部材（１）の内側に空
気袋（２）を設け、該空気袋（２）に空気を供給する空
気供給手段（２０）と空気袋（２）の空気を排気する排
気手段（２１）を設け、患者の足が位置されるベッド
（１３）端には牽引機（１６）が設けられ、該牽引機
（１６）から繰り出される牽引ワイヤー（１７）は摺動
体（８）に連結されることを特徴とする空気袋付腰装
具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20180693A JP3466668B2 (ja) | 1993-07-21 | 1993-07-21 | 空気袋付腰装具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20180693A JP3466668B2 (ja) | 1993-07-21 | 1993-07-21 | 空気袋付腰装具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0731639A JPH0731639A (ja) | 1995-02-03 |
| JP3466668B2 true JP3466668B2 (ja) | 2003-11-17 |
Family
ID=16447234
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20180693A Expired - Fee Related JP3466668B2 (ja) | 1993-07-21 | 1993-07-21 | 空気袋付腰装具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3466668B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4131873B2 (ja) * | 2006-09-29 | 2008-08-13 | 社会福祉法人富山県社会福祉総合センター | 身体補装具 |
| JP2008272046A (ja) * | 2007-04-26 | 2008-11-13 | Matao Misumi | 骨格矯正装置及び骨格矯正方法 |
| CN109350334B (zh) * | 2018-11-27 | 2021-02-19 | 拾欣 | 一种医疗腰椎牵引床 |
-
1993
- 1993-07-21 JP JP20180693A patent/JP3466668B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0731639A (ja) | 1995-02-03 |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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