JP3465996B2 - 圧力センサ - Google Patents

圧力センサ

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JP3465996B2 JP12836195A JP12836195A JP3465996B2 JP 3465996 B2 JP3465996 B2 JP 3465996B2 JP 12836195 A JP12836195 A JP 12836195A JP 12836195 A JP12836195 A JP 12836195A JP 3465996 B2 JP3465996 B2 JP 3465996B2
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時夫 伊藤
喜一 廣瀬
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株式会社シチズン電子
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はダイヤフラムを用いた静
電容量型の圧力センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の圧力センサとして、例え
ば図11及び図12に示したような構造のものが知られ
ている(特開昭63−262537号公報参照)。この
圧力センサ1は、下面中央部にエアー取入口3が突出形
成されたハウジング2と、このハウジング2の上面に配
置され且つ周縁部の3ヶ所がネジ4によって固定された
固定電極板5と、この固定電極板5の下側で所定の隙間
を設けて配置された可動電極板6と、この可動電極板6
の下面中央部に半田付けされ且つ周縁部が前記ハウジン
グ2の底部上面に接着固定されたダイヤフラム7とで構
成されている。そして、前記ハウジング2の周縁部に
は、前記固定電極板5と一体に打ち抜かれた一対の固定
電極端子8が、上記固定電極板のネジ4固定位置で下方
に折り曲げられて形成されており、またダイヤフラム7
の周縁部には可動電極端子9の一端が溶接もしくは半田
付けされている。なお、可動電極端子9の他端はハウジ
ング2の底を貫通して設けられている。
【0003】上述のような構成からなる圧力センサ1に
あっては、測定圧力に応じた空気がエアー取入口3から
ハウジング2内に入ると、その空気圧に対応してダイヤ
フラム7が押圧変形され、さらにこのダイヤフラム7の
変形量に応じて可動電極板6が固定電極板5の方へ移動
するので、両者間の測定前後の静電容量の変化をとらえ
て圧力を測定することができる。なお、この種の圧力セ
ンサは、例えば血圧計などに利用されており、圧力セン
サ1から得られた電気的信号をCR回路によって周波数
に変換し、これをマイコンなどで処理して血圧を表示す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の圧力センサ1にあっては、固定電極板5がハウジン
グ2に対して3ヶ所のネジ4で固定されているために、
ネジ固定の応力によるハウジング2の経時変形やネジ4
の経時緩みなどによって、固定電極板5と可動電極板6
との間の隙間が変化してしまい、これが測定誤差の原因
となるおそれがあった。また、従来の固定電極端子8は
固定電極板5と一体にプレス加工され、なおかつネジ4
により固定されており、大きなボリュームを占めている
ために、固定電極端子8及びネジ4の持つ浮遊容量が静
電容量の測定に影響して圧力感度や直線性を悪くしてし
まう等の問題があった。
【0005】そこで、本発明は固定電極と可動電極との
間の隙間を一定に保持すると共に、電極以外の部分が静
電容量の測定に影響を及ぼさないようにして圧力感度や
直線性を向上させ、測定精度や信頼性をアップすること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る圧力センサ
は、測定圧力に対応して変位を発生するダイヤフラム
と、該ダイヤフラムに固着された可動電極と、該可動電
極に対向して設けられた固定電極と、これらダイヤフラ
ムに固着された可動電極および固定電極が組み込まれる
ハウジングとを備え、前記可動電極および固定電極から
延びる各電極端子をハウジングに固定することによっ
て、前記可動電極および固定電極がそれぞれハウジング
に固定されてなる圧力センサにおいて、前記固定電極の
電極端子が該固定電極とは別体で設けられると共に、こ
れら電極端子および固定電極が導電性接着剤によってハ
ウジングに一体に固定されることを特徴とする。特に、
固定電極の電極端子はピンのようなボリュームの小さな
ものが好ましい。また、上記ハウジングには固定電極を
固定するための取付孔や、電極端子を貫通させるための
貫通孔が設けられるが、これらの取付孔や貫通孔は導電
性接着剤が流れ込み易い形状となっていることが望まし
い。
【0007】
【作用】上述の手段によれば、固定電極は導電性接着剤
によりハウジングに固定されるため、ネジ固定の応力に
よるハウジングの経時変形やネジの経時緩みなどがな
く、固定電極と可動電極との間の隙間が経時変化するこ
とがない。また、固定電極とその電極端子とを別体に構
成しネジをなくしたことで、電極端子の持つ浮遊容量が
静電容量の測定に影響を及ぼすことが非常に少ない。
【0008】
【実施例】以下添付図面に基づいて本発明に係る圧力セ
ンサの実施例を詳細に説明する。図1乃至図9は圧力セ
ンサ11の一実施例を示したものであり、先の実施例と
同様、下面中央部にエアー取入口13が突出形成された
ハウジング12を備える。そして、このハウジング12
の上部周縁には等間隔に3ヶ所、固定電極板14の周縁
部を固定するための円柱部15a,15b,15cが設
けられ、その内の2ヶ所の円柱部15a,15bには図
6及び図9に示したように上下方向の貫通孔16が形成
され、残りの1ヶ所の円柱部15cには図4に示したよ
うに突起部17が設けられている。
【0009】一方、固定電極板14は薄い金属製の円板
で構成されており、上記ハウジング12の各円柱部15
a,15b,15cに対応して張出部18a,18b,
18cが周囲3ヶ所に形成されている.また、各張出部
18a,18b,18cの中央には図6及び図9に示し
たように固定電極端子19と一緒にハウジング12に固
定するための取付孔20が設けられている。この取付孔
20は、図9に示したように、左右に一対の小孔部21
a,21bを有する円孔であり、左右の小孔部21a,
21bから内部に導電性接着剤が流れ込み易い形状とな
っている。一方、上記ハウジング12の円柱部15a,
15bに形成されている貫通孔16は、図9に示したよ
うに、円柱部15a,15bの上面開口が上記取付孔2
0の小孔部21a,21b側と同じ大きさの楕円形状を
している。そして、上面開口から下側へ向かってテーパ
22が付けられており、さらにその下側にはハウジング
12の底を貫通する細長い孔が形成されている。なお、
上記固定電極端子19は、図3及び図9に示したよう
に、頭部23と長い脚部24とで構成されるが、この頭
部23は上記取付孔20の円孔の直径より小さく、また
上記貫通孔16の上面開口の短軸径より大きい。また、
この固定電極端子19は特にピン形状のボリュームの小
さいものが望ましい。
【0010】上記ハウジング12に固定電極板14を取
り付ける場合には、先ずハウジング12の上面に固定電
極板14を載置し、2ヶ所の取付孔20を円柱部15
a,15bの各貫通孔16に位置合わせすると共に、1
ヶ所の取付孔20を円柱部15cの突起部17に嵌め合
わせる。そして、固定電極板14の上から取付孔20内
に固定電極端子19を挿入し、脚部24の先端を貫通孔
16から突出させる。この時、固定電極端子19の頭部
23は貫通孔16の上面開口縁に係合する。そして、こ
の状態で取付孔20の小孔21a,21b内にエポキシ
系銀ペースト等の導電性接着剤25を注入すると、図6
に示したように、導電性接着剤25が貫通孔16のテー
パ22内に流れ込むと共に、固定電極端子19の頭部2
3の周囲にも充填され、更に頭部23が導電性接着剤2
5によって被覆される。なお、図4に示したように、円
柱部15cの突起部17の周囲にも導電性接着剤25を
充填して突起部17と固定電極板14とを接着する。こ
のように、固定電極端子19の周囲に導電性接着剤25
を充填することで、ハウジング12に対して固定電極板
14と固定電極端子19が一体となって確実に固定され
ると共に、固定電極板14と固定電極端子19との間の
導通も確実となる。
【0011】一方、前記固定電極板14の下面側には、
同心円状の可動電極板26及びダイヤフラム27がそれ
ぞれ所定の隙間を設けた状態で配置される。可動電極板
26は固定電極板14との間に設けられる隙間が全面に
亘って同一寸法を保持するように配置され、図4及び図
7に示したように、可動電極板26の下面中央部がダイ
ヤフラム27の上面中央部に半田付けされている。ダイ
ヤフラム27は、その周縁部がハウジング12の底部上
面にエポキシ系接着剤によって固定されていると共に、
図5及び図8に示したように、その周縁部の1ヶ所にピ
ン形状の可動電極端子28が立設されている。この可動
電極端子28は、上記固定電極端子19と同様、頭部2
9と脚部30とで構成されており、ハウジング12に設
けられた貫通孔31に脚部30が挿入される。脚部30
の先端が貫通孔31から突出した状態で頭部29及びダ
イヤフラム27の周縁固定部を覆うようにして導電性接
着剤32を充填すると、可動電極端子28がハウジング
12に固定されると共に、可動電極端子28とダイヤフ
ラム27との導通が確実にとれる。なお、上記いずれの
導電性接着剤25,32も、約120°Cのキュアー炉
で5分間ほど加熱することで固着する。
【0012】このようにして完成させた圧力センサ11
の圧力感度は、従来のものに比べて大幅に向上する。例
えば、圧力センサ11に掛かる空気圧が0mmHgの時
の静電容量の値と、空気圧が280mmHg(圧力セン
サを血圧計用として使用したときの最大空気圧とほぼ同
じ)の時の静電容量の値を測定した所、その容量変化が
上記実施例に係る圧力センサ11の場合には100サン
プル測定した平均が15.738〔pF〕であったのに
対して、上述の従来例に係る圧力センサ1の場合には1
00サンプル測定した平均が12.306〔pF〕であ
った。したがって、その差3.432(15.738−
12.306)となり、圧力感度が概ね28%も向上し
たことになる。
【0013】また、本実施例に係る圧力センサ11は、
圧力感度だけなく直線性も大幅に向上する。直線性は、
圧力センサ11に所定の空気圧を加えた時の入力側と出
力側の圧力をそれぞれ測定し、そのときの圧力差の大小
で善し悪しを判断することができ、圧力差が小さいほど
直線性に優れる。図10は、上記実施例に係る圧力セン
サ11と従来の圧力センサ1との間で直線性を比較した
ものであり、空気圧が0mmHgから280mmHgの
間の数ヶ所で入出力側双方の圧力を測定し、その圧力差
をそれぞれプロットした。これによれば、各測定圧力に
おける圧力差は、実施例の場合が従来例に比べて約1/
2の値となっている。換言すれば、本実施例の圧力セン
サ11は、従来例の圧力センサ1に対して約2倍の直線
性があることになる。このことは測定値を補正して直線
に近づけるために用いるトリマ抵抗の抵抗値が小さくて
済むことを意味しており、その分ノイズに対する影響が
少なくなり信頼性がアップすると共にノイズ対策も容易
となる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る圧力
センサによれば、固定電極を導電性接着剤によりハウジ
ングに固定したから、従来のようなネジの緩みなどによ
って固定電極と可動電極との間の隙間が経時変化するこ
とがない。また、固定電極とその電極端子とを別体で構
成したので、電極端子が持つ浮遊容量が固定電極と可動
電極との間の静電容量の測定に影響を及ぼすことが少な
く、その分圧力感度や直線性が向上した。その結果、従
来の圧力センサに比べて測定精度が大幅にアップし信頼
性を一段と増すことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧力センサの一実施例を示す斜視
図である。
【図2】本発明に係る圧力センサの一実施例を示す平面
図である。
【図3】上記図2のP1 −O−P2 線断面図である。
【図4】上記図2のO−P3 線断面図である。
【図5】上記図2のO−P4 線断面図である。
【図6】上記図3のA部拡大図である。
【図7】上記図3のB部拡大図である。
【図8】上記図5のC部拡大図である。
【図9】上記図6の拡大斜視図である。
【図10】圧力センサの直線性を従来例と比較したとき
のグラフである。
【図11】従来における圧力センサの一例を示す斜視図
である。
【図12】上記図11における圧力センサの縦断面図で
ある。
【符号の説明】 11 圧力センサ 12 ハウジング 14 固定電極板(固定電極) 19 固定電極端子 25 導電性接着剤 26 可動電極板(可動電極) 27 ダイヤフラム 28 可動電極端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01L 9/12 G01L 27/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定圧力に対応して変位を発生するダイ
    ヤフラムと、該ダイヤフラムに固着された可動電極と、
    該可動電極に対向して設けられた固定電極と、これらダ
    イヤフラムに固着された可動電極および固定電極が組み
    込まれるハウジングとを備え、前記可動電極および固定
    電極から延びる各電極端子をハウジングに固定すること
    によって、前記可動電極および固定電極がそれぞれハウ
    ジングに固定されてなる圧力センサにおいて、前記固定電極の電極端子が該固定電極とは別体で設けら
    れると共に、これら電極端子および固定電極が導電性接
    着剤によってハウジングに一体に固定される ことを特徴
    とする圧力センサ。
  2. 【請求項2】 前記固定電極にはハウジングに固定する
    ための取付孔が設けられ、この取付孔は導電性接着剤が
    流れ込み易い形状となっている請求項1記載の圧力セン
    サ。
  3. 【請求項3】 前記ハウジングには固定電極の電極端子
    がハウジングを貫通するための貫通孔が設けられ、この
    貫通孔の上面開口から下側に向かってテーパが設けられ
    ている請求項1記載の圧力センサ。
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DE102007031980A1 (de) * 2007-07-10 2009-01-15 Robert Bosch Gmbh Anschlusseinheit für eine Druckmesszelle
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