JP3465122B2 - 墓地用かろうど - Google Patents

墓地用かろうど

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JP3465122B2 JP22555094A JP22555094A JP3465122B2 JP 3465122 B2 JP3465122 B2 JP 3465122B2 JP 22555094 A JP22555094 A JP 22555094A JP 22555094 A JP22555094 A JP 22555094A JP 3465122 B2 JP3465122 B2 JP 3465122B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、墓地用かろうどに係
り、特にかろうどの出入口を完全かつ容易に密閉して長
期間にわたって該出入口からの雨水等の浸水を防止して
かろうど室内に埋葬された骨壺内の遺骨が濡れたり、汚
れたりすることなく完全な状態で安置できるようにした
墓地用かろうどに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の地下埋葬式の墓地1は、図7にお
いて、地下を掘り下げた穴2を鉄筋コンクリートで覆っ
て箱3とし、該鉄筋コンクリート製の箱3上に同じく鉄
筋コンクリートで製作された蓋4を乗せてかろうど5と
し、該かろうど5上に墓石6を配置した墓地が一般的で
あった。
【0003】鉄筋コンクリート製の箱3の上縁3aは、
通常地面の高さと面一とされており、遺骨が収納された
骨壺をかろうど5内に埋葬した後、蓋4を乗せて上縁3
aとの間にモルタルセメントによる目地を施して納骨を
行い、浸水、盗難及びいたずらを防止するようになって
いる。
【0004】蓋4は、新しい遺骨を納骨するときでない
と開けることはなく、また密閉状態の点検もほとんど行
われることはないのが現状であり、数年間乃至数十年間
はそのままとされるため、目地は日照り、地震等の影響
を受けて径年変化によって亀裂が入ったりして上縁3a
と蓋4との間に隙間ができることが多く、該亀裂から地
下水や雨水が進入してしまい、骨壺の中にまで水が入っ
て骨が水を吸って変質してしまうことがしばしば起こっ
ており、死者の尊厳を傷付け、由々しき問題となってい
た。
【0005】鉄筋コンクリート製の箱3の上縁3aを地
面より高くなるように作っておけば雨水の進入は防止す
ることはできるが、強い雨にも対処できるようにするた
めには相当地面より高くする必要があり、外観上も、ま
た墓石6の安定感に欠け、見栄えも良くないためこのよ
うな処置がなされることはない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、耐水性及び弾性を有する浸水防止
枠をかろうど室の入口に配設すると共に該浸水防止枠に
当接して該浸水防止枠との隙間を密閉する閉鎖枠を蓋の
裏面に装着することにより、経時変化によってかろうど
室と蓋との間に隙間が生じるのを防止することであり、
またこれによって該隙間から雨水がかろうど内に浸水す
るのを防止することである。
【0007】また他の目的は、外方から穴に向かうに従
って次第に高くなる堤部が全周に形成された耐水性及び
弾性を有する浸水防止枠をかろうど室の出入口に接着
し、閉鎖枠が裏面に装着された蓋を該浸水防止枠に当接
させて配置することにより、浸水防止枠との隙間を閉鎖
枠で密閉できるようにすると共に、外方から次第に高く
なる堤部によって、たとえ目地に亀裂が生じても雨水が
かろうど内に浸水するのを防止することであり、またこ
れによって長年月にわたってかろうど内を良好な状態に
保持できるようにして骨壺の中には浸水することなく安
心して遺骨を埋葬しておけるようにし、また骨が水を吸
って変質したりすることがないようにして死者の尊厳を
守ることができるようにすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】要するに本発明に係る墓
地用かろうどの浸水防止枠(請求項1)は、中央に穴が
設けられ周囲の縁部が額縁状に形成されると共に該縁部
の上面は外方から前記穴に向かうに従って次第に高くな
る堤部が前記穴の全周に形成された耐水性及び弾性を有
することを特徴とするものである。
【0009】また本発明に係る墓地用かろうどの浸水防
止装置(請求項2)は、中央に穴が設けられ周囲の縁部
が額縁状に形成されると共に該縁部の上面は外方から前
記穴に向かうに従って次第に高くなる堤部が前記穴の全
周に形成された耐水性及び弾性を有する浸水防止枠と、
該浸水防止枠の前記堤部の外周と同程度の大きさの穴が
形成され該堤部の外方に当接して該浸水防止枠との隙間
を密閉する閉鎖枠とからなることを特徴とするものであ
る。
【0010】また本発明に係る墓地用かろうど(請求項
3)は、中央に穴が設けられ周囲の縁部が額縁状に形成
されると共に該縁部の上面は外方から前記穴に向かうに
従って次第に高くなる堤部が前記穴の全周に形成された
耐水性及び弾性を有する浸水防止枠と、該浸水防止枠の
前記堤部の外周と同程度の大きさの穴が形成され該堤部
の外方に当接して該浸水防止枠との隙間を密閉し蓋の裏
面に装着される閉鎖枠とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0011】また本発明に係る墓地用かろうど(請求項
4)は、中央に四角穴が設けられ四辺の縁部が額縁状に
形成されると共に該縁部の上面は外方から前記穴に向か
うに従って次第に高くなる堤部が前記四角穴の全周に形
成された耐水性及び弾性を有する浸水防止枠が出入口に
接着されたかろうど室と、該浸水防止枠の前記堤部の外
周と同程度の大きさの穴が形成され該堤部の外方に当接
して該浸水防止枠との隙間を密閉する閉鎖枠が裏面に装
着された前記かろうど室の蓋とを備えたことを特徴とす
るものである。
【作用】
【0012】本発明の墓地用かろうどは、そのかろうど
室の出入口に耐水性及び弾性を有する浸水防止枠が接着
され、また蓋の裏面に閉鎖枠が設けられており、該浸水
防止枠に閉鎖枠を当接させて蓋をすることにより、出入
口からの雨水の浸水が完全に防止される。
【0013】また浸水防止枠の上面には、外方から穴に
向かうに従って次第に高くなる堤部が形成されているの
で、かろうどの縁が地面と同一高さになっていても確実
にかろうど内への浸水を防ぐことができ、長期間の間に
多量の雨水が浸水して知らない間に骨壺内の遺骨が吸水
して変質する等の事故を防止できる。
【0014】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明
する。本発明に係る墓地用かろうど10は、図1から図
6において、浸水防止枠11と、閉鎖枠12と、かろう
ど室13と、蓋14とを備えており、浸水防止枠11
と、閉鎖枠12とで墓地用かろうど10の浸水防止装置
を構成している。
【0015】まず地下埋葬式の墓地15の構造について
説明すると、図1において、地下を掘り下げて鉄筋コン
クリート製のかろうど室13を製作し、地面18の高さ
と面一とされたかろうど室13の上縁13a上に花崗石
(みかげ石)又は鉄筋コンクリート等で製作された蓋1
4を乗せて出入口13bを閉鎖し、更に墓石16を配置
した構成が一般的な地下埋葬式の墓地15となってい
る。
【0016】浸水防止枠11は、かろうど室13への浸
水を防止するためのものであって、図2及び図4におい
て、中央にかろうど室13の出入口13bと同じ大きさ
の四角穴11aが設けられた四周の縁部11bが形成さ
れ、例えばウレタン樹脂、耐水ゴム(自動車のタイヤ等
に用いられる加硫ゴム)等の耐水性及び弾性を有する素
材で製作されている。
【0017】縁部11bの上面には、外方から四角穴1
1aに向かうに従って次第に高くなる堤部11cが形成
されて外部からの浸水を確実に阻止するようになってお
り、更に四角穴11aの一辺にはリップ状の垂下部11
dが形成され、かろうど室13との接着面積を増加させ
て強固に接着できるようになっている。
【0018】閉鎖枠12は、浸水防止枠11に当接して
蓋14との隙間を密閉するためのものであって、図2及
び図3において、堤部11cの外周と同程度の大きさの
穴12aが形成された枠であり、ステンレス鋼、アルミ
ニウム合金、ウレタン樹脂又は加硫ゴム等の素材で製作
されており、浸水防止枠11に乗せたとき堤部11cの
外方の縁部11b上に当接して該浸水防止枠11との隙
間を密閉するように構成されている。
【0019】かろうど室13は、骨壺19を納骨するた
めのものであって、図5及び図6において、地面18を
120cm程度掘り下げて製作された厚さ9cmの鉄筋
コンクリート製の室であり、上縁13aは地面の高さと
同じ高さに設定され、また上縁13aの一部に出入口1
3bが開口して製作されている。
【0020】かろうど室13内には、棚13cが設けら
れており、複数の骨壺19を該棚13c上に安置して納
骨できるようになっている。
【0021】そしてかろうど室13の出入口13bに
は、浸水防止枠11が嵌め込まれ、浸水防止枠11の縁
部11bとかろうど室13の上縁13aとを接着し、更
にかろうど室13の出入口13bと浸水防止枠11の垂
下部11dとを接着して両者をより強固に接着して一体
化するようになっている。
【0022】蓋14は、かろうど室13の出入口13b
を閉鎖するためのものであって、大理石製の厚さ9cm
程度の板であり、出入口13bよりも大きく製作され、
裏面14aには閉鎖枠12が接着されていてかろうど室
13の出入口13b上に載置して浸水防止枠11と該閉
鎖枠12とが当接して出入口13bを完全に閉鎖するよ
うになっている。
【0023】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。図5及び図6におい
て、納骨に際しては骨壺19を該棚13c上に安置して
納骨した後、浸水防止枠11に閉鎖枠12を当接させて
蓋14をかろうど室13の出入口13bに乗せて該出入
口13bを閉鎖し、更に蓋14の全周にモルタルセメン
による目地20を施して完全に密閉する。
【0024】上記した墓地用かろうど10は、地下部は
厚さ9cmの鉄筋コンクリートで隙間なく囲まれ、唯一
の開口部である出入口13bは、耐水性及び弾性を有す
る浸水防止枠11を閉鎖枠12が蓋14の重量で押圧し
て密閉し、更に蓋14の全周にモルタルセメントによる
目地20を施しているので、完全に密閉されており、雨
水などが浸水することはなく、また耐久性にも優れ、万
一目地20に亀裂が生じても浸水防止枠11と閉鎖枠1
2とによって浸水は防止されるので、極めて長期間にわ
たって浸水を防止して遺骨を保護し、確実に安置するこ
とができる。
【0025】
【発明の効果】本発明は、上記のように耐水性及び弾性
を有する浸水防止枠をかろうど室の入口に配設すると共
に該浸水防止枠に当接して該浸水防止枠との隙間を密閉
する閉鎖枠を蓋の裏面に装着したので、経時変化によっ
てかろうど室と蓋との間に隙間が生じるのを防止するこ
とができ、またこの結果該隙間から雨水がかろうど内に
浸水するのを防止することができる効果がある。
【0026】また外方から穴に向かうに従って次第に高
くなる堤部が全周に形成された耐水性及び弾性を有する
浸水防止枠をかろうど室の出入口に接着し、閉鎖枠が裏
面に装着された蓋を該浸水防止枠に当接させて配置した
ので、浸水防止枠との隙間を閉鎖枠で密閉できると共
に、外方から次第に高くなる堤部によって、たとえ目地
に亀裂が生じても雨水がかろうど内に浸水するのを防止
でき、またこの結果長年月にわたってかろうど内を良好
な状態に保持できるから、骨壺の中に浸水することなく
安心して遺骨を埋葬しておける効果があり、また骨が水
を吸って変質したりすることがないため死者の尊厳を守
ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1から図6は本発明の実施例に係り、図1は
地下埋葬式の墓地の部分破断斜視図である。
【図2】墓地用かろうどの分解斜視図である。
【図3】閉鎖枠の斜視図である。
【図4】浸水防止枠の斜視図である。
【図5】完成して納骨が済んだ墓地用かろうどの縦断面
図である。
【図6】完成した墓地用かろうどの縦断面図である。
【図7】従来例に係る地下埋葬式の墓地の部分破断斜視
図である。
【符号の説明】
10 墓地用かろうど 11 浸水防止枠 11a 四角穴 11b 縁部 11c 堤部 12 閉鎖枠 13 かろうど室 13b 出入口 14 蓋 14a 裏面

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央に穴が設けられ周囲の縁部が額縁状
    に形成されると共に該縁部の上面は外方から前記穴に向
    かうに従って次第に高くなる堤部が前記穴の全周に形成
    された耐水性及び弾性を有することを特徴とする墓地用
    かろうどの浸水防止枠。
  2. 【請求項2】 中央に穴が設けられ周囲の縁部が額縁状
    に形成されると共に該縁部の上面は外方から前記穴に向
    かうに従って次第に高くなる堤部が前記穴の全周に形成
    された耐水性及び弾性を有する浸水防止枠と、該浸水防
    止枠の前記堤部の外周と同程度の大きさの穴が形成され
    該堤部の外方に当接して該浸水防止枠との隙間を密閉す
    る閉鎖枠とからなることを特徴とする墓地用かろうどの
    浸水防止装置。
  3. 【請求項3】 中央に穴が設けられ周囲の縁部が額縁状
    に形成されると共に該縁部の上面は外方から前記穴に向
    かうに従って次第に高くなる堤部が前記穴の全周に形成
    された耐水性及び弾性を有する浸水防止枠と、該浸水防
    止枠の前記堤部の外周と同程度の大きさの穴が形成され
    該堤部の外方に当接して該浸水防止枠との隙間を密閉し
    蓋の裏面に装着される閉鎖枠とを備えたことを特徴とす
    る墓地用かろうど。
  4. 【請求項4】 中央に四角穴が設けられ四辺の縁部が額
    縁状に形成されると共に該縁部の上面は外方から前記穴
    に向かうに従って次第に高くなる堤部が前記四角穴の全
    周に形成された耐水性及び弾性を有する浸水防止枠が出
    入口に接着されたかろうど室と、該浸水防止枠の前記堤
    部の外周と同程度の大きさの穴が形成され該堤部の外方
    に当接して該浸水防止枠との隙間を密閉する閉鎖枠が裏
    面に装着された前記かろうど室の蓋とを備えたことを特
    徴とする墓地用かろうど。
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