JP3464954B2 - 自己消火性難燃シートとその製造方法 - Google Patents
自己消火性難燃シートとその製造方法Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射性物質取扱所
等において使用する自己消火性難燃シートとその製造方
法に関する。詳しくは、燃焼時にハロゲン系ガス、NO
2ガス、SO2ガス等の発生がなく、かつ、燃焼ガスが
通過するフィルターの目詰まりを起こす燐系ガスを発生
せず、灰分が微量で取扱性が容易で、放射性物質取扱所
の床面、機器類、資材置場、壁面等を被覆するために使
用する難燃シートとその製造方法に関するものである。
等において使用する自己消火性難燃シートとその製造方
法に関する。詳しくは、燃焼時にハロゲン系ガス、NO
2ガス、SO2ガス等の発生がなく、かつ、燃焼ガスが
通過するフィルターの目詰まりを起こす燐系ガスを発生
せず、灰分が微量で取扱性が容易で、放射性物質取扱所
の床面、機器類、資材置場、壁面等を被覆するために使
用する難燃シートとその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、オレフィン系樹脂等の可燃性の合
成樹脂の難燃化方法には、臭素等のハロゲン系化合物と
三酸化アンチモンを併用して配合する方法がよく知られ
ている。また、焼却の際に有毒ガスを発生しないよう
に、可燃性の非塩素系ポリマーに塩素系添加剤を配合す
ることなく、オルガノポリシロキサンと有機金属化合物
とを配合してなる難燃性組成物も公知である。この組成
物は焼却時に臭素ガス等のハロゲンガスや、NO2ガス
や、SO2ガスを発生し、さらに灰分が多量に発生する
問題がある。また、特開平3−7767号公報、特開平
3−15539号公報、特開平4−332640号公
報、特開平7−164594号公報には、難燃剤として
尿素を用いた組成物やフイルムが記載されているが、尿
素は極性が強く、熱可塑性重合体との相溶性が悪い。ま
た尿素は水に対する溶解性が大きく、吸湿性が大なので
凝集し取扱し難い。さらに132℃で溶融し、分解する
ので加工性が悪い欠点がある。
成樹脂の難燃化方法には、臭素等のハロゲン系化合物と
三酸化アンチモンを併用して配合する方法がよく知られ
ている。また、焼却の際に有毒ガスを発生しないよう
に、可燃性の非塩素系ポリマーに塩素系添加剤を配合す
ることなく、オルガノポリシロキサンと有機金属化合物
とを配合してなる難燃性組成物も公知である。この組成
物は焼却時に臭素ガス等のハロゲンガスや、NO2ガス
や、SO2ガスを発生し、さらに灰分が多量に発生する
問題がある。また、特開平3−7767号公報、特開平
3−15539号公報、特開平4−332640号公
報、特開平7−164594号公報には、難燃剤として
尿素を用いた組成物やフイルムが記載されているが、尿
素は極性が強く、熱可塑性重合体との相溶性が悪い。ま
た尿素は水に対する溶解性が大きく、吸湿性が大なので
凝集し取扱し難い。さらに132℃で溶融し、分解する
ので加工性が悪い欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特に放射性物質を取り
扱う場所、たとえば原子力発電所や放射性物質研究所等
では、床、壁、天井、間仕切り機器類等に放射性物質が
付着しないように、熱可塑性合成樹脂フイルムで被覆し
ている。そして一定期間経過後に新しいフイルムと交換
し、取り除いた古いフイルムは焼却している。しかし、
焼却後に残留灰分の放射性は残るので、灰分量が増加す
れば、放射性灰分を密封するのに必要な材料費や保管の
空間が増加するため、焼却後の残留灰分が少ないことが
要求される。同時に、使用中に損傷して床等が露出する
ことのないような強度が必要とされる。また、近年、難
燃剤としてハロゲン含有物質だけでなく燐系の含有物質
も焼却時にフィルターの目詰まりを起こすので使用しな
いことになった。本発明は、上記の従来の問題点を解消
し、難燃性でありながら焼却可能であり、焼却に際して
有害ガスを発生せず、灰分の発生も少なく、強度の強い
複合フイルムを提供することを目的とする。
扱う場所、たとえば原子力発電所や放射性物質研究所等
では、床、壁、天井、間仕切り機器類等に放射性物質が
付着しないように、熱可塑性合成樹脂フイルムで被覆し
ている。そして一定期間経過後に新しいフイルムと交換
し、取り除いた古いフイルムは焼却している。しかし、
焼却後に残留灰分の放射性は残るので、灰分量が増加す
れば、放射性灰分を密封するのに必要な材料費や保管の
空間が増加するため、焼却後の残留灰分が少ないことが
要求される。同時に、使用中に損傷して床等が露出する
ことのないような強度が必要とされる。また、近年、難
燃剤としてハロゲン含有物質だけでなく燐系の含有物質
も焼却時にフィルターの目詰まりを起こすので使用しな
いことになった。本発明は、上記の従来の問題点を解消
し、難燃性でありながら焼却可能であり、焼却に際して
有害ガスを発生せず、灰分の発生も少なく、強度の強い
複合フイルムを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、
「1. 樹脂固形分10〜70重量%のポリエステル主
構造のウレタン樹脂有機溶剤溶液の固形分100重量部
に対し、20〜200重量部のジシアンジアミドを配合
してなる燐化合物を使用せず灰分が0.1重量%以下の
組成物で形成したシートの、少なくとも片面に熱可塑性
樹脂フイルムを積層した燐化合物を使用せず、灰分が
0.1重量%以下である放射性物質取扱所で使用する自
己消火性難燃シート。 2. 樹脂固形分10〜70重量%のポリエステル主構
造のウレタン樹脂有機溶剤溶液の固形分90〜40重量
%に対し、樹脂固形分10〜60重量%のアクリル系樹
脂有機溶剤溶液固形分10〜60重量%を配合し、全樹
脂固形分100重量部に対し、20〜200重量部のジ
シアンジアミドを配合してなる燐化合物を使用せず灰分
が0.1重量%以下の組成物で形成したシートの、少な
くとも片面に熱可塑性樹脂フイルムを積層した燐化合物
を使用せず、灰分が0.1重量%以下である放射性物質
取扱所で使用する自己消火性難燃シート。 3. ジシアンジアミドの平均粒径が200μm以下で
ある、1項または2項に記載された燐化合物を使用せ
ず、灰分が0.1重量%以下である放射性物質取扱所で
使用する放射性物質取扱所で使用する自己消火性難燃シ
ート。 4. 厚さが40〜1000μmで酸素指数が26以上
である、1項ないし3項のいずれか1項に記載された燐
化合物を使用せず、灰分が0.1重量%以下である放射
性物質取扱所で使用する自己消火性難燃シート。 5. 1項または2項に記載された燐化合物を使用せ
ず、灰分が0.1重量%以下である組成物を、熱可塑性
樹脂の少なくとも片面に被覆してシートを形成すること
を特徴とする、燐化合物を使用せず、灰分が0.1重量
%以下である放射性物質取扱所で使用する自己消火性難
燃シートの製造方法。 6. 燐化合物を使用せず、灰分が0.1重量%以下で
ある組成物の被覆方法が、該組成物を熱可塑性樹脂の少
なくとも片面に流延して被覆する方法である、5項に記
載された燐化合物を使用せず、灰分が0.1重量%以下
である放射性物質 取扱所で使用する自己消火性難燃シー
トの製造方法。」に関する。
構造のウレタン樹脂有機溶剤溶液の固形分100重量部
に対し、20〜200重量部のジシアンジアミドを配合
してなる燐化合物を使用せず灰分が0.1重量%以下の
組成物で形成したシートの、少なくとも片面に熱可塑性
樹脂フイルムを積層した燐化合物を使用せず、灰分が
0.1重量%以下である放射性物質取扱所で使用する自
己消火性難燃シート。 2. 樹脂固形分10〜70重量%のポリエステル主構
造のウレタン樹脂有機溶剤溶液の固形分90〜40重量
%に対し、樹脂固形分10〜60重量%のアクリル系樹
脂有機溶剤溶液固形分10〜60重量%を配合し、全樹
脂固形分100重量部に対し、20〜200重量部のジ
シアンジアミドを配合してなる燐化合物を使用せず灰分
が0.1重量%以下の組成物で形成したシートの、少な
くとも片面に熱可塑性樹脂フイルムを積層した燐化合物
を使用せず、灰分が0.1重量%以下である放射性物質
取扱所で使用する自己消火性難燃シート。 3. ジシアンジアミドの平均粒径が200μm以下で
ある、1項または2項に記載された燐化合物を使用せ
ず、灰分が0.1重量%以下である放射性物質取扱所で
使用する放射性物質取扱所で使用する自己消火性難燃シ
ート。 4. 厚さが40〜1000μmで酸素指数が26以上
である、1項ないし3項のいずれか1項に記載された燐
化合物を使用せず、灰分が0.1重量%以下である放射
性物質取扱所で使用する自己消火性難燃シート。 5. 1項または2項に記載された燐化合物を使用せ
ず、灰分が0.1重量%以下である組成物を、熱可塑性
樹脂の少なくとも片面に被覆してシートを形成すること
を特徴とする、燐化合物を使用せず、灰分が0.1重量
%以下である放射性物質取扱所で使用する自己消火性難
燃シートの製造方法。 6. 燐化合物を使用せず、灰分が0.1重量%以下で
ある組成物の被覆方法が、該組成物を熱可塑性樹脂の少
なくとも片面に流延して被覆する方法である、5項に記
載された燐化合物を使用せず、灰分が0.1重量%以下
である放射性物質 取扱所で使用する自己消火性難燃シー
トの製造方法。」に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で有機溶剤に溶解した樹脂
溶液を使用する。ウレタン樹脂水性デイスパージョン及
びウレタン樹脂有機溶剤溶液から難燃シートをドクター
ナイフ等のフローティングコート法で製造する場合、難
燃性樹脂水性液を熱可塑性樹脂フイルム上に流延し、そ
の後加熱炉で加熱し、水分を揮散熱処理加工して難燃シ
ートを製造すると、水性デイスパージョン樹脂の水分は
樹脂有機溶剤溶液の溶剤と比較すると揮散し難い。揮散
を早めるために乾燥温度を高くすると難燃シートに気泡
が発生する。そのため水性デイスパージョン樹脂は、生
産ラインの速度を速くすることが困難である。有機溶剤
に溶解した樹脂溶液は、溶剤が揮散しやすく、気泡の発
生が少ないので生産ラインの速度を速くできるので好ま
しい。熱可塑性樹脂フイルムに微量灰分性組成物を被覆
して被膜を形成する方法としては、塗布、浸漬等適宜使
用できるが、流延法が膜厚の良好性等からみて最も好ま
しい。
溶液を使用する。ウレタン樹脂水性デイスパージョン及
びウレタン樹脂有機溶剤溶液から難燃シートをドクター
ナイフ等のフローティングコート法で製造する場合、難
燃性樹脂水性液を熱可塑性樹脂フイルム上に流延し、そ
の後加熱炉で加熱し、水分を揮散熱処理加工して難燃シ
ートを製造すると、水性デイスパージョン樹脂の水分は
樹脂有機溶剤溶液の溶剤と比較すると揮散し難い。揮散
を早めるために乾燥温度を高くすると難燃シートに気泡
が発生する。そのため水性デイスパージョン樹脂は、生
産ラインの速度を速くすることが困難である。有機溶剤
に溶解した樹脂溶液は、溶剤が揮散しやすく、気泡の発
生が少ないので生産ラインの速度を速くできるので好ま
しい。熱可塑性樹脂フイルムに微量灰分性組成物を被覆
して被膜を形成する方法としては、塗布、浸漬等適宜使
用できるが、流延法が膜厚の良好性等からみて最も好ま
しい。
【0006】本発明で使用するウレタン樹脂としては、
可撓性、密着性等からみてポリエステル主構造のウレタ
ン樹脂を用いる。本発明で使用するウレタン樹脂の有機
溶剤溶液としては、固形分10〜70重量%、粘度10
0〜5000cpのものが好ましく、例えば住友バイエ
ルウレタン株式会社製のデスモコール 130、デスモ
コール 406、旭電化工業株式会社製のアデカボンタ
イター U−500M21、アデカボンタイター U−
500M22、大日本インキ化学工業株式会社製のCR
ISVON 2016EL、CRISVON 2116
EL、CRISVON 75ST等がある。
可撓性、密着性等からみてポリエステル主構造のウレタ
ン樹脂を用いる。本発明で使用するウレタン樹脂の有機
溶剤溶液としては、固形分10〜70重量%、粘度10
0〜5000cpのものが好ましく、例えば住友バイエ
ルウレタン株式会社製のデスモコール 130、デスモ
コール 406、旭電化工業株式会社製のアデカボンタ
イター U−500M21、アデカボンタイター U−
500M22、大日本インキ化学工業株式会社製のCR
ISVON 2016EL、CRISVON 2116
EL、CRISVON 75ST等がある。
【0007】本発明で使用するアクリル樹脂有機溶剤溶
液は、固形分15〜70重量%、粘度100〜3000
cpのものが好ましく、大日本インキ化学工業株式会社
製のCRISCOAT AC−100、CRISCOA
T P−1130、CRISCOAT P−1330等
がある。
液は、固形分15〜70重量%、粘度100〜3000
cpのものが好ましく、大日本インキ化学工業株式会社
製のCRISCOAT AC−100、CRISCOA
T P−1130、CRISCOAT P−1330等
がある。
【0008】ウレタン樹脂有機溶剤溶液は、単独で使用
してもよく、アクリル樹脂有機溶剤溶液と混合して使用
することもできる。両者の使用割合はウレタン樹脂有機
溶剤溶液の固形分90〜40重量%に対してアクリル樹
脂有機溶剤溶液を固形分10〜60重量%の割合が好ま
しい。アクリル樹脂を混合すると風合いがソフトでタッ
クのない製品が得られるので好ましい。アクリル樹脂が
10重量%以下では、風合いをよくする効果が小さく、
60重量%以上では難燃性を悪くするので好ましくな
い。
してもよく、アクリル樹脂有機溶剤溶液と混合して使用
することもできる。両者の使用割合はウレタン樹脂有機
溶剤溶液の固形分90〜40重量%に対してアクリル樹
脂有機溶剤溶液を固形分10〜60重量%の割合が好ま
しい。アクリル樹脂を混合すると風合いがソフトでタッ
クのない製品が得られるので好ましい。アクリル樹脂が
10重量%以下では、風合いをよくする効果が小さく、
60重量%以上では難燃性を悪くするので好ましくな
い。
【0009】本発明は難燃剤としてジシアンジアミドを
使用する。ジシアンジアミドの化学式は、
使用する。ジシアンジアミドの化学式は、
【0010】
【化1】
で示される化合物であり、融点209℃、灰分0.03
重量%以下、比重1.4である。
重量%以下、比重1.4である。
【0011】ジシアンジアミドは樹脂有機溶剤溶液への
分散性を考えると、平均粒径は200μm以下とするこ
とが好ましい。平均粒径が5〜100μmのものがさら
に好ましい。ジシアンジアミドは樹脂有機溶剤溶液の固
形分100重量部に対して20〜200重量部を添加す
るが、ポリウレタン有機溶剤溶液との相溶性がよく、こ
れら樹脂に多量に配合しても溶液の粘度の上昇は少な
い。またブレートアウトもほとんどない。ジシアンジア
ミドは燃焼時に分解してアンモニアガスを発生し、自己
消火性を与える。配合量が20重量部以下では難燃効果
が小さく、200重量部を超えると難燃効果の上昇は小
さくなるので20〜200重量部が好ましい。ジシアン
ジアミドの例として油化シェルエポキシ株式会社製のエ
ピキュア DICY 7A、エピキュア DICY
7、エピキュア DICY 15、エピキュア DIC
Y 20、日本カーバイド工業株式会社製のヂシアンヂ
アミドの平均粒径50〜100μm、平均粒径100〜
300μmのものが挙げられる。
分散性を考えると、平均粒径は200μm以下とするこ
とが好ましい。平均粒径が5〜100μmのものがさら
に好ましい。ジシアンジアミドは樹脂有機溶剤溶液の固
形分100重量部に対して20〜200重量部を添加す
るが、ポリウレタン有機溶剤溶液との相溶性がよく、こ
れら樹脂に多量に配合しても溶液の粘度の上昇は少な
い。またブレートアウトもほとんどない。ジシアンジア
ミドは燃焼時に分解してアンモニアガスを発生し、自己
消火性を与える。配合量が20重量部以下では難燃効果
が小さく、200重量部を超えると難燃効果の上昇は小
さくなるので20〜200重量部が好ましい。ジシアン
ジアミドの例として油化シェルエポキシ株式会社製のエ
ピキュア DICY 7A、エピキュア DICY
7、エピキュア DICY 15、エピキュア DIC
Y 20、日本カーバイド工業株式会社製のヂシアンヂ
アミドの平均粒径50〜100μm、平均粒径100〜
300μmのものが挙げられる。
【0012】本発明でジシアンジアミドを配合した樹脂
有機溶剤溶液で形成したシートの少なくとも片面に熱可
塑性樹脂フイルムを積層するのは、難燃シートの引張強
度の補強のためである。このフイルムは、樹脂の有機溶
剤溶液を熱可塑性樹脂フイルム上に被覆し、その後の加
熱炉で加熱加工するので、加熱によるフイルムの収縮が
少ないポリエステルフイルムが望ましい。難燃シートを
形成した熱可塑性樹脂フイルムの他の面は、床面に敷い
て、歩行時に滑らないようにするためにフイルムを張ら
ずに摩擦抵抗の大きいものとして使用する場合が多い。
フイルムを張る場合は、ゴム弾性があるエチレン−酢酸
ビニル共重合体フイルムが望ましい。さらにエンボス加
工することが滑り防止の点からより望ましい。被覆方法
は流延法が最も望ましい。熱可塑性樹脂フイルムの厚み
は5〜50μmである。引張強度補強の点からは厚い方
がよく、難燃性、風合いの点からは薄い方が望ましく5
〜35μmが好ましく、より好ましくは5〜25μmで
ある。
有機溶剤溶液で形成したシートの少なくとも片面に熱可
塑性樹脂フイルムを積層するのは、難燃シートの引張強
度の補強のためである。このフイルムは、樹脂の有機溶
剤溶液を熱可塑性樹脂フイルム上に被覆し、その後の加
熱炉で加熱加工するので、加熱によるフイルムの収縮が
少ないポリエステルフイルムが望ましい。難燃シートを
形成した熱可塑性樹脂フイルムの他の面は、床面に敷い
て、歩行時に滑らないようにするためにフイルムを張ら
ずに摩擦抵抗の大きいものとして使用する場合が多い。
フイルムを張る場合は、ゴム弾性があるエチレン−酢酸
ビニル共重合体フイルムが望ましい。さらにエンボス加
工することが滑り防止の点からより望ましい。被覆方法
は流延法が最も望ましい。熱可塑性樹脂フイルムの厚み
は5〜50μmである。引張強度補強の点からは厚い方
がよく、難燃性、風合いの点からは薄い方が望ましく5
〜35μmが好ましく、より好ましくは5〜25μmで
ある。
【0013】本発明の難燃シートは、厚さが40μm以
下では、難燃性樹脂有機溶剤溶液を熱可塑性樹脂フイル
ムに流延してナイフコーター(ドクターブレード)等に
より難燃シートを製造する際、難燃シートにスジ、被覆
ムラが出来て均一な厚さの難燃シートが得難くなり、製
造加工に問題が生ずる。1000μmを超えると風合い
がハードになり、取扱性が悪い難燃シートになる。また
自己消火性、難燃性を示す酸素指数は26以上である。
26未満では自己消火性、難燃性が不充分であって好ま
しくない。
下では、難燃性樹脂有機溶剤溶液を熱可塑性樹脂フイル
ムに流延してナイフコーター(ドクターブレード)等に
より難燃シートを製造する際、難燃シートにスジ、被覆
ムラが出来て均一な厚さの難燃シートが得難くなり、製
造加工に問題が生ずる。1000μmを超えると風合い
がハードになり、取扱性が悪い難燃シートになる。また
自己消火性、難燃性を示す酸素指数は26以上である。
26未満では自己消火性、難燃性が不充分であって好ま
しくない。
【0014】本発明で難燃剤に適宜に種類及び量を選び
顔料、染料、可塑剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防
止剤、安定剤、カップリング剤、希釈剤、増粘剤、発泡
剤、分散剤、散泡剤、防黴剤、防藻剤、架橋剤等を併用
することができる。
顔料、染料、可塑剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防
止剤、安定剤、カップリング剤、希釈剤、増粘剤、発泡
剤、分散剤、散泡剤、防黴剤、防藻剤、架橋剤等を併用
することができる。
【0015】
【実施例】実施例を示して本発明を具体的に説明する。
【0016】実施例1
プラネタリヤミキサー(容量25リットル)の中へウレ
タン樹脂有機溶剤溶液CRISVON 2016EL
(大日本インキ化学工業株式会社製:固形分30重量
%、)333重量部とジシアンジアミドはヂシアンヂア
ミド(日本カーバイド工業株式会社製:平均粒径50〜
100μm、灰分0.03%以下)を粉砕機パルベライ
ザーA型ACM−10A(ホソカワミクロン株式会社
製)で粉砕した平均粒径30〜80μmを100重量部
及びジメチルホルムアミド(DMF)60重量部とメチ
ルエチルケトン(MEK)40重量部を添加し、30分
間撹拌混練りした。粘度5630cp(BM型粘度計、
ローターV−6、30rpm、25℃)の難燃性樹脂有
機溶剤溶液を得た。幅120cm、厚さ25μmのポリ
エステルフイルムをガイドロールを通して引き出し、該
フイルム上へ、難燃性樹脂有機溶剤溶液をホースで徐々
に注入し、ナイフコーター(ドクターブレード)により
該フイルムの片面に流延塗布し、温度80℃、100
℃、120℃、130℃の加熱炉で加熱処理して片面に
ポリエステルフイルムが積層された難燃シートをワイン
ダーで巻き取った。もう一方の面には難燃性樹脂シート
を積層せず、該シートの積層は片面のみの難燃シートを
得た。難燃シートの厚さは140μmであった。難燃シ
ートについての性能を測定した結果は表1に示す。
タン樹脂有機溶剤溶液CRISVON 2016EL
(大日本インキ化学工業株式会社製:固形分30重量
%、)333重量部とジシアンジアミドはヂシアンヂア
ミド(日本カーバイド工業株式会社製:平均粒径50〜
100μm、灰分0.03%以下)を粉砕機パルベライ
ザーA型ACM−10A(ホソカワミクロン株式会社
製)で粉砕した平均粒径30〜80μmを100重量部
及びジメチルホルムアミド(DMF)60重量部とメチ
ルエチルケトン(MEK)40重量部を添加し、30分
間撹拌混練りした。粘度5630cp(BM型粘度計、
ローターV−6、30rpm、25℃)の難燃性樹脂有
機溶剤溶液を得た。幅120cm、厚さ25μmのポリ
エステルフイルムをガイドロールを通して引き出し、該
フイルム上へ、難燃性樹脂有機溶剤溶液をホースで徐々
に注入し、ナイフコーター(ドクターブレード)により
該フイルムの片面に流延塗布し、温度80℃、100
℃、120℃、130℃の加熱炉で加熱処理して片面に
ポリエステルフイルムが積層された難燃シートをワイン
ダーで巻き取った。もう一方の面には難燃性樹脂シート
を積層せず、該シートの積層は片面のみの難燃シートを
得た。難燃シートの厚さは140μmであった。難燃シ
ートについての性能を測定した結果は表1に示す。
【0017】実施例2
実施例1において実施例1と同様のヂシアンヂアミド
(日本カーバイド工業株式会社製:平均粒径50〜10
0μm)を粉砕機ACM−10Aで粉砕して平均粒径3
0〜80μmを40重量部を使用した。その他は実施例
1と同様にして粘度2820cpの難燃性樹脂有機溶剤
溶液を得た。該難燃性樹脂有機溶剤溶液を使用し、その
他は実施例1と同様にして厚さ120μmの難燃シート
を得た。該難燃シートについての性能を測定した結果は
表1に示す。
(日本カーバイド工業株式会社製:平均粒径50〜10
0μm)を粉砕機ACM−10Aで粉砕して平均粒径3
0〜80μmを40重量部を使用した。その他は実施例
1と同様にして粘度2820cpの難燃性樹脂有機溶剤
溶液を得た。該難燃性樹脂有機溶剤溶液を使用し、その
他は実施例1と同様にして厚さ120μmの難燃シート
を得た。該難燃シートについての性能を測定した結果は
表1に示す。
【0018】実施例3
実施例1において実施例1と同様のヂシアンヂアミド
(日本カーバイド工業株式会社製:平均粒径50〜10
0μm)を粉砕しないで180重量部使用した。その他
は実施例1と同様にして粘度7740cpの難燃性樹脂
有機溶剤溶液を得た。該難燃性樹脂有機溶剤溶液を使用
し、その他は実施例1と同様にして厚さ280μmの難
燃シートを得た。該難燃シートについての性能を測定し
た結果は表1に示す。
(日本カーバイド工業株式会社製:平均粒径50〜10
0μm)を粉砕しないで180重量部使用した。その他
は実施例1と同様にして粘度7740cpの難燃性樹脂
有機溶剤溶液を得た。該難燃性樹脂有機溶剤溶液を使用
し、その他は実施例1と同様にして厚さ280μmの難
燃シートを得た。該難燃シートについての性能を測定し
た結果は表1に示す。
【0019】実施例4
実施例1においてウレタン樹脂有機溶剤溶液CRISV
ON 2016EL(大日本インキ化学工業株式会社
製)の代わりにCRISVON 2116EL(大日本
インキ化学工業株式会社製)333重量部を使用し、ジ
シアンジアミドはヂシアンヂアミド(日本カーバイド工
業株式会社製:平均粒径50〜100μm)を粉砕機A
CM−10Aで粉砕した平均粒径10〜30μmを10
0重量部使用した。その他は実施例1と同様にして粘度
8210cpの難燃性樹脂有機溶剤溶液を得た。該難燃
性樹脂有機溶剤溶液を使用し、その他は実施例1と同様
にして厚さ80μmの難燃シートを得た。該難燃シート
についての性能を測定した結果は表1に示す。
ON 2016EL(大日本インキ化学工業株式会社
製)の代わりにCRISVON 2116EL(大日本
インキ化学工業株式会社製)333重量部を使用し、ジ
シアンジアミドはヂシアンヂアミド(日本カーバイド工
業株式会社製:平均粒径50〜100μm)を粉砕機A
CM−10Aで粉砕した平均粒径10〜30μmを10
0重量部使用した。その他は実施例1と同様にして粘度
8210cpの難燃性樹脂有機溶剤溶液を得た。該難燃
性樹脂有機溶剤溶液を使用し、その他は実施例1と同様
にして厚さ80μmの難燃シートを得た。該難燃シート
についての性能を測定した結果は表1に示す。
【0020】実施例5
実施例1においてウレタン樹脂有機溶剤溶液CRISV
ON 2016EL(大日本インキ化学工業株式会社
製)を使用する代わりにウレタン樹脂有機溶剤溶液アデ
カボンタイター U500M21(旭電化工業株式会社
製:固形分20重量%)500重量部を使用した。その
他は実施例1と同様にして粘度3450cpの難燃性樹
脂有機溶剤溶液を得た。該難燃性樹脂有機溶剤溶液を使
用し、その他は実施例1と同様にして厚さ120μmの
難燃シートを得た。該難燃シートについての性能を測定
した結果は表1に示す。
ON 2016EL(大日本インキ化学工業株式会社
製)を使用する代わりにウレタン樹脂有機溶剤溶液アデ
カボンタイター U500M21(旭電化工業株式会社
製:固形分20重量%)500重量部を使用した。その
他は実施例1と同様にして粘度3450cpの難燃性樹
脂有機溶剤溶液を得た。該難燃性樹脂有機溶剤溶液を使
用し、その他は実施例1と同様にして厚さ120μmの
難燃シートを得た。該難燃シートについての性能を測定
した結果は表1に示す。
【0021】実施例6
実施例1においてウレタン樹脂有機溶剤溶液CRISV
ON 2016EL(大日本インキ化学工業株式会社
製:固形分30重量%)233重量部、アクリル樹脂有
機溶剤溶液 CRISCOAT P−1130(大日本
インキ工業化株式会社製:固形分30重量%)100重
量部を使用した。ジシアンジアミドはヂシアンヂアミド
(日本カーバイド工業株式会社製:平均粒径50〜10
0μm)を粉砕機ACM−10Aで粉砕した平均粒径3
0〜80μmを使用する代わりにエピキュア DICY
7A(油化シェルエポキシ株式会社製、平均粒径5〜
10μm、灰分0.05%以下)130重量部を使用し
た。その他は実施例1と同様にして粘度11370cp
の難燃性樹脂有機溶剤溶液を得た。該難燃性樹脂有機溶
剤溶液を使用し、その他は実施例1と同様にして厚さ3
50μmの難燃シートを得た。該難燃シートについての
性能を測定した結果は表1に示す。
ON 2016EL(大日本インキ化学工業株式会社
製:固形分30重量%)233重量部、アクリル樹脂有
機溶剤溶液 CRISCOAT P−1130(大日本
インキ工業化株式会社製:固形分30重量%)100重
量部を使用した。ジシアンジアミドはヂシアンヂアミド
(日本カーバイド工業株式会社製:平均粒径50〜10
0μm)を粉砕機ACM−10Aで粉砕した平均粒径3
0〜80μmを使用する代わりにエピキュア DICY
7A(油化シェルエポキシ株式会社製、平均粒径5〜
10μm、灰分0.05%以下)130重量部を使用し
た。その他は実施例1と同様にして粘度11370cp
の難燃性樹脂有機溶剤溶液を得た。該難燃性樹脂有機溶
剤溶液を使用し、その他は実施例1と同様にして厚さ3
50μmの難燃シートを得た。該難燃シートについての
性能を測定した結果は表1に示す。
【0022】実施例7
実施例1において実施例1と同様の難燃性樹脂有機溶剤
溶液を使用し、実施例1と同様にして片面にポリエステ
ルフイルムが積層された難燃シートをワインダーが巻き
取り、次にもう一方の面に厚さ12μmのエチレン−酢
酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含有量19重量%)フイ
ルムをドライラミネート方式で積層し、厚さ160μm
の難燃シートを得た。該難燃シートについての性能を測
定した結果は表1に示す。
溶液を使用し、実施例1と同様にして片面にポリエステ
ルフイルムが積層された難燃シートをワインダーが巻き
取り、次にもう一方の面に厚さ12μmのエチレン−酢
酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含有量19重量%)フイ
ルムをドライラミネート方式で積層し、厚さ160μm
の難燃シートを得た。該難燃シートについての性能を測
定した結果は表1に示す。
【0023】比較例1
実施例1において実施例1と同様のヂシアンヂアミド
(日本カーバイド工業株式会社製:平均粒径50〜10
0μm)を粉砕機ACM−10Aで粉砕して平均粒径3
0〜80μmを得て10重量部を使用した。ジメチルホ
ルムアミド(DMF)とメチルエチルケトン(MEK)
は添加しなかった。その他は実施例1と同様にして粘度
2270cpの難燃性樹脂有機溶剤溶液を得た。該難燃
性樹脂有機溶剤溶液を使用し、その他は実施例1と同様
にして厚さ140μmの難燃シートを得た。該難燃シー
トについての性能を測定した結果は表1に示す。
(日本カーバイド工業株式会社製:平均粒径50〜10
0μm)を粉砕機ACM−10Aで粉砕して平均粒径3
0〜80μmを得て10重量部を使用した。ジメチルホ
ルムアミド(DMF)とメチルエチルケトン(MEK)
は添加しなかった。その他は実施例1と同様にして粘度
2270cpの難燃性樹脂有機溶剤溶液を得た。該難燃
性樹脂有機溶剤溶液を使用し、その他は実施例1と同様
にして厚さ140μmの難燃シートを得た。該難燃シー
トについての性能を測定した結果は表1に示す。
【0024】比較例2
実施例1においてウレタン樹脂有機溶剤溶液CRISV
ON 2016EL(大日本インキ化学工業株式会社
製:固形分30重量%)66重量部、アクリル樹脂有機
溶剤溶液 CRISCOAT P−1130(大日本イ
ンキ工業化株式会社製:固形分30重量%)267重量
部を使用した。その他は実施例1と同様にして粘度54
60cpの難燃性樹脂有機溶剤溶液を得た。該難燃性樹
脂有機溶剤溶液を使用し、その他は実施例1と同様にし
て厚さ200μmの難燃シートを得た。該難燃シートに
ついての性能を測定した結果は表1に示す。
ON 2016EL(大日本インキ化学工業株式会社
製:固形分30重量%)66重量部、アクリル樹脂有機
溶剤溶液 CRISCOAT P−1130(大日本イ
ンキ工業化株式会社製:固形分30重量%)267重量
部を使用した。その他は実施例1と同様にして粘度54
60cpの難燃性樹脂有機溶剤溶液を得た。該難燃性樹
脂有機溶剤溶液を使用し、その他は実施例1と同様にし
て厚さ200μmの難燃シートを得た。該難燃シートに
ついての性能を測定した結果は表1に示す。
【0025】比較例3
実施例1においてヂシアンヂアミド(日本カーバイド工
業株式会社製:平均粒径50〜100μm)を使用する
代わりに、DICY 7A(油化シェルエポキシ株式会
社製、平均粒径5〜10μm)100重量部を使用し
た。ジメチルホルムアミド(DMF)150重量部とメ
チルエチルケトン(MEK)50重量部を添加した。そ
の他は実施例1と同様にして粘度3130cpの難燃性
樹脂有機溶剤溶液を得た。該難燃性樹脂有機溶剤溶液を
使用し、その他は実施例1と同様にして厚さ30μmの
難燃シートを得た。該難燃シートについての性能を測定
した結果は表1に示す。
業株式会社製:平均粒径50〜100μm)を使用する
代わりに、DICY 7A(油化シェルエポキシ株式会
社製、平均粒径5〜10μm)100重量部を使用し
た。ジメチルホルムアミド(DMF)150重量部とメ
チルエチルケトン(MEK)50重量部を添加した。そ
の他は実施例1と同様にして粘度3130cpの難燃性
樹脂有機溶剤溶液を得た。該難燃性樹脂有機溶剤溶液を
使用し、その他は実施例1と同様にして厚さ30μmの
難燃シートを得た。該難燃シートについての性能を測定
した結果は表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】(註)
1.表中のヂシアンヂアミド(日本カーバイド工業株式
会社製)Aは次の通りである。Aは「平均粒径50〜1
00μm」を示す。 2.表中の灰分「<0.1」は「0.1」より少ないこ
とを示す。 3.表中の引張強度の単位B及びcは「kgf/15m
m」である。 4.諸性能の測定方は次の通りである。 (1)酸素指数 JIS K 7210 支持方法の区分:B−1号 (2)引張試験 JIS Z 1702 (3)灰分 試料の適量を自金るつぼに採取し、熱板上で炭化した
後、電気炉に入れて850℃において30分間加熱し、
灰化させて、その残分を灰分の重量とした。 (4)外観(均一性) 難燃シートにスジ、被覆ムラの発生の有無 なし:〇 あり:× (5》燃焼ガス分析 イ)燃焼ガス発生方法 管状電気炉法 JIS K 2541 に準拠 燃焼温度 850℃±10℃ ロ)検定方法 検査方法を表2に示す。
会社製)Aは次の通りである。Aは「平均粒径50〜1
00μm」を示す。 2.表中の灰分「<0.1」は「0.1」より少ないこ
とを示す。 3.表中の引張強度の単位B及びcは「kgf/15m
m」である。 4.諸性能の測定方は次の通りである。 (1)酸素指数 JIS K 7210 支持方法の区分:B−1号 (2)引張試験 JIS Z 1702 (3)灰分 試料の適量を自金るつぼに採取し、熱板上で炭化した
後、電気炉に入れて850℃において30分間加熱し、
灰化させて、その残分を灰分の重量とした。 (4)外観(均一性) 難燃シートにスジ、被覆ムラの発生の有無 なし:〇 あり:× (5》燃焼ガス分析 イ)燃焼ガス発生方法 管状電気炉法 JIS K 2541 に準拠 燃焼温度 850℃±10℃ ロ)検定方法 検査方法を表2に示す。
【0028】
【表2】
ハ)判定
検出限界値以下を不検出とした。
【0029】
【発明の効果】本発明は自己消火性を有し、使用時に良
好な難燃性を示し、焼却時にハロゲンガスや燐系ガスを
発生せず、焼却後の残存灰分も少ない、優れた効果を奏
する。
好な難燃性を示し、焼却時にハロゲンガスや燐系ガスを
発生せず、焼却後の残存灰分も少ない、優れた効果を奏
する。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭48−97935(JP,A)
特開 昭48−91889(JP,A)
特開 昭59−197416(JP,A)
特開2001−47567(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B32B 1/00 - 35/00
C08J 7/04
B05D 1/00 - 7/26
C09D 5/18,175/00 - 175/16
Claims (6)
- 【請求項1】 樹脂固形分10〜70重量%のポリエス
テル主構造のウレタン樹脂有機溶剤溶液の固形分100
重量部に対し、20〜200重量部のジシアンジアミド
を配合してなる燐化合物を使用せず灰分が0.1重量%
以下の組成物で形成したシートの、少なくとも片面に熱
可塑性樹脂フイルムを積層した燐化合物を使用せず、灰
分が0.1重量%以下である放射性物質取扱所で使用す
る自己消火性難燃シート。 - 【請求項2】 樹脂固形分10〜70重量%のポリエス
テル主構造のウレタン樹脂有機溶剤溶液の固形分90〜
40重量%に対し、樹脂固形分10〜60重量%のアク
リル系樹脂有機溶剤溶液固形分10〜60重量%を配合
し、全樹脂固形分100重量部に対し、20〜200重
量部のジシアンジアミドを配合してなる燐化合物を使用
せず灰分が0.1重量%以下の組成物で形成したシート
の、少なくとも片面に熱可塑性樹脂フイルムを積層した
燐化合物を使用せず、灰分が0.1重量%以下である放
射性物質取扱所で使用する自己消火性難燃シート。 - 【請求項3】 ジシアンジアミドの平均粒径が200μ
m以下である、請求項1または2に記載された燐化合物
を使用せず、灰分が0.1重量%以下である放射性物質
取扱所で使用する自己消火性難燃シート。 - 【請求項4】 厚さが40〜1000μmで酸素指数が
26以上である、請求項1ないし3のいずれか1項に記
載された燐化合物を使用せず、灰分が0.1重量%以下
である放射性物質取扱所で使用する自己消火性難燃シー
ト。 - 【請求項5】 請求項1または2に記載された燐化合物
を使用せず、灰分が0.1重量%以下である組成物を、
熱可塑性樹脂の少なくとも片面に被覆してシートを形成
することを特徴とする、燐化合物を使用せず、灰分が
0.1重量%以下である放射性物質取扱所で使用する自
己消火性難燃シートの製造方法。 - 【請求項6】 燐化合物を使用せず、灰分が0.1重量
%以下である組成物の被覆方法が、該組成物を熱可塑性
樹脂の少なくとも片面に流延して被覆する方法である、
請求項5に記載された燐化合物を使用せず、灰分が0.
1重量%以下である放射性物質取扱所で使用する自己消
火性難燃シートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32150699A JP3464954B2 (ja) | 1999-10-07 | 1999-10-07 | 自己消火性難燃シートとその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32150699A JP3464954B2 (ja) | 1999-10-07 | 1999-10-07 | 自己消火性難燃シートとその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001105558A JP2001105558A (ja) | 2001-04-17 |
JP3464954B2 true JP3464954B2 (ja) | 2003-11-10 |
Family
ID=18133335
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32150699A Expired - Fee Related JP3464954B2 (ja) | 1999-10-07 | 1999-10-07 | 自己消火性難燃シートとその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3464954B2 (ja) |
-
1999
- 1999-10-07 JP JP32150699A patent/JP3464954B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001105558A (ja) | 2001-04-17 |
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