JP3463291B2 - 圧縮ディジタル・ビデオ・シーケンスをデコードし表示する方法および装置 - Google Patents

圧縮ディジタル・ビデオ・シーケンスをデコードし表示する方法および装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ圧縮の分野
に関し、より具体的には、ディジタル・モーション・ビ
デオ信号を圧縮解除するためのシステムおよび技法に関
する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル伝送網、ディジタル記憶媒
体、超大規模集積回路素子、ビデオおよびオーディオ信
号のディジタル処理における技術の進歩が集中し、広範
囲の応用分野でディジタル・ビデオの伝送や記憶が経済
的なものになっている。ディジタル・ビデオ信号の記憶
と伝送は多くの応用分野にとって主要なものであり、ビ
デオ信号の未圧縮表現は大容量の記憶装置を必要とする
ので、ディジタル・ビデオ圧縮技法の使用は、発展中の
この技術分野にとって重大なものである。これに関し
て、この10年間にディジタル・ビデオ信号の圧縮に関
するいくつかの国際規格が出現したが、さらに多くの規
格が現在作成中である。このような規格は、テレビ電話
およびテレビ会議、同軸および光ファイバ・ネットワー
ク上での高品質ディジタル・テレビ伝送ならびに地上放
送および直接放送衛星による放送、CD−ROM、ディ
ジタル・オーディオ・テープ、ウィンチェスタ・ディス
ク・ドライブ上の対話式マルチメディア製品など、様々
な応用分野において圧縮ディジタル・ビデオの伝送およ
び記憶のためのアルゴリズムに適用される。
【0003】このような規格のいくつかは、たとえば、
CCITT(国際電信電話諮問委員会)勧告H.12
0、CCITT勧告H.261、ISO/IEC MP
EG−1およびMPEG−2規格など、複数の圧縮技法
に共通する中心部分に基づくアルゴリズムを含む。MP
EGアルゴリズムは、国際標準化機構(ISO)と国際
電気標準会議(IEC)の共同技術委員会の一部である
Moving Picture ExpertsGroup (MPEG)によって開発され
たものである。このMPEG委員会は、ビデオおよび関
連のオーディオ信号の多重化圧縮表現に関する規格を開
発してきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ビデオ・デコーダは、
通常、汎用または専用プロセッサおよびメモリとして実
現される。従来のMPEG−2デコーダの場合、通常、
3つまたはそれ以上のデコード化フレームが同時にメモ
リに格納される。したがって、メモリのコストがデコー
ド・サブシステムのコストを左右する場合が多い。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、いくつかのピ
クチャを複数回デコードすることにより、デコード・サ
ブシステムのメモリ要件を低減するものである。システ
ムと方法の両方を提供する。この方法により、シーケン
ス内のピクチャの第1回目のデコードが行われる。この
第1のデコードに応答して、ピクチャの第1の部分がデ
ィスプレイに供給される。このピクチャは、もう一度デ
コードされる。この第2のデコードに応答して、ピクチ
ャの第2の部分がディスプレイに供給される。好ましい
実施例のビデオ・デコーダは、2つのデコード化フレー
ムと、第3のデコード化フレームの一部を加えたものだ
けをメモリに格納する。本発明は、ISO/IEC M
PEG−2規格での使用に適したデコーダで実施できる
ことで有利である。
【0006】
【発明の実施の形態】
a.MPEG−2環境 本発明は、MPEG−2デコーダに関連して適用可能な
ので、本発明の理解を容易にするために、MPEG−2
圧縮アルゴリズムの関連態様の一部について以下に検討
する。ただし、本発明は、MPEG−2アルゴリズムの
特徴の一部を供用する他のビデオ・コーディング・アル
ゴリズムにも適用可能であることに留意されたい。
【0007】まず、1ページ分のテキスト、イメージ、
音声セグメント、ビデオ・シーケンスなど、任意のデー
タ・オブジェクトの圧縮は、1)そのオブジェクトをト
ークンの集合に分解するステップと、2)ある意味で最
小長を有するバイナリ・ストリングによってそのトーク
ンを表現するステップと、3)適切に定義された順序に
ストリングを連結するステップとを含む一連のステップ
と見なすことができることに留意されたい。ステップ2
と3は損失が発生しないものである。すなわち、逆の処
理を行ったときに元のデータが忠実に回復可能である。
また、ステップ2はエントロピ・コーディングとして知
られているものである。ステップ1は、一般に、損失が
発生しない場合もあれば、損失が発生する場合もある。
多くのビデオ圧縮アルゴリズムでは、厳重なビット伝送
速度要件のために損失が発生する。正常で損失が発生す
る圧縮アルゴリズムでは、冗長情報と不適切情報を除去
し、視覚的に重要なものになりそうもない比較的大きい
エラーを許し、人間の監視者が非常に敏感に反応するシ
ーケンスの諸態様を慎重に表現する。ステップ1のMP
EG−2アルゴリズムで使用する技法については、予測
/補間動き補償ハイブリッドDCT/DPCMコーディ
ングと記述することができる。ステップ2では、可変長
コーディングとしても知られているハフマン・コーディ
ングを使用する。
【0008】MPEG−2ビデオ規格は、ISO-IEC JTC1
/SC29/WG11, Generic Coding of Moving Pictures and
Associated Audio Information: Video, International
Standard, 1994に規定されているように、伝送用のビ
デオのコード化表現を規定するものである。このアルゴ
リズムは、インタレースまたはノンインタレース成分ビ
デオについて機能するように設計されている。それぞれ
のピクチャは、輝度(Y)、赤色差(Cr)、青色差
(Cb)という3つの成分を有する。ビデオ・データ
は、各YサンプルごとにCrとCbのサンプルが1つず
つ存在する4:4:4のフォーマットか、水平方向に輝
度サンプルの半分の数のCrサンプルとCbサンプルが
存在する4:2:2のフォーマットか、または水平方向
と垂直方向の両方に輝度サンプルの半分の数のCrサン
プルとCbサンプルが存在する4:2:0のフォーマッ
トでコーディングすることができる。
【0009】MPEG−2データ・ストリームは、ビデ
オ・ストリームとオーディオ・ストリームから構成さ
れ、これらのストリームをシステム情報および他に可能
なビットストリームとともにパックすると、階層化と見
なすことができるシステム・データ・ストリームにな
る。MPEG−2データ・ストリームのビデオ層内で
は、圧縮データがさらに階層化されている。この層の構
成を説明すると、本発明を理解する上で役に立つだろ
う。MPEG−2ビデオ階層化構造のこれらの層につい
ては、図1〜2に示す。これらの層は、圧縮アルゴリズ
ムの操作ならびに圧縮ビット・ストリームの構成に関連
する。最上位の層はビデオ・シーケンス層であり、シー
ケンス全体の制御情報とパラメータを含む。次の層で
は、1つのシーケンスが複数セットの連続ピクチャに細
分化されるが、それぞれのセットは「ピクチャ・グルー
プ」(GOP)と呼ばれる。この層の全体的な図を図1
に示す。先行するGOPとはほぼ無関係に、いずれのG
OPの先頭からでもデコードを開始することができる。
1つのGOP内に含めることができるピクチャの数には
制限がなく、すべてのGOP内のピクチャの数を同じに
する必要もない。
【0010】第3の層すなわちピクチャ層は、単一ピク
チャである。この層の全体的な図を図2に示す。各ピク
チャの輝度成分は16×16の領域に細分化され、色差
成分は16×16の輝度領域と空間的に同位置の適当な
サイズのブロックに細分化される。すなわち、4:4:
4のビデオの場合、色差成分は16×16になり、4:
2:2のビデオの場合、色差成分は8×16になり、
4:2:0のビデオの場合、色差成分は8×8になる。
このような同位置の輝度領域と色差領域をひとまとめに
すると、「マクロブロック」(MB)と呼ばれる第5の
層が構成される。1つのピクチャ内のマクロブロックに
は、マクロブロック1から始まって、辞書編集上の順序
で連続番号が付けられている。
【0011】ピクチャ層とMB層との間には、第5の層
すなわち「スライス」層が存在する。各スライスは、任
意の数の連続MBから構成される。最後に、各MBは、
4つの8×8輝度ブロックと、8つ、4つ、または2つ
(4:4:4のビデオ、4:2:2のビデオ、4:2:
0のビデオ用)のクロミナンス・ブロックとから構成さ
れる。シーケンス層、GOP層、ピクチャ層、スライス
層はいずれも、それに関連するヘッダを有する。このヘ
ッダは、バイト位置合せされた開始コードから始まり、
対応する層に含まれるデータに関連する情報を含む。
【0012】ピクチャは、フィールド構造化になってい
る場合もあれば、フレーム構造化になっている場合もあ
る。フレーム構造化ピクチャは、フレーム全体を再構築
するための情報、すなわち、奇数線を含む一方のフィー
ルドと、偶数線を含むもう一方のフィールドとの組合せ
を含む。フィールド構造化ピクチャは、1つのフィール
ドを再構築するための情報を含む。各輝度フレームの幅
(ピクチャ・エレメントまたはピクセル数)をCで示
し、高さをRで示す場合(Cは列、Rは行)、フレーム
構造化ピクチャはC×Rピクセル分の情報を含み、フィ
ールド構造化ピクチャはC×R/2ピクセル分の情報を
含む。
【0013】1つのフレーム内の2つのフィールドは、
上部フィールドと下部フィールドである。1つのフレー
ム内の線に1から番号を付けると、上部フィールドは奇
数線(1、3、5、・・)を含み、下部フィールドは偶
数線(2、4、6、・・)を含む。したがって、上部フ
ィールドを奇数フィールドと呼び、下部フィールドを偶
数フィールドと呼ぶこともできる。
【0014】フィールド構造化ピクチャ内のマクロブロ
ックは、単一フィールドからの16×16のピクセル・
セグメントを含む。フレーム構造化ピクチャ内のマクロ
ブロックは、両方のフィールドが構成するフレームから
の16×16のピクセル・セグメントを含み、それぞれ
のマクロブロックは2つのフィールドのそれぞれからの
16×8の領域を含む。
【0015】図3には、フレーム構造化ピクチャとして
コード化された32×32のフレームのマクロブロック
区分が描かれている。この図では、上部フィールドのピ
クセルをxで示し、下部フィールドのピクセルを0で示
している。ただし、それぞれのマクロブロックは各フィ
ールドからの16×8の領域を含むことに留意された
い。
【0016】図4および図5には、2つのフィールド構
造化ピクチャとしてコード化された32×32のフレー
ムのマクロブロック区分が描かれている。この場合も、
上部フィールドのピクセルをxで示し、下部フィールド
のピクセルを0で示している。図4には上部フィールド
・ピクチャを示し、各マクロブロックは上部フィールド
からの16×16のピクセルからなるアレイになってい
る。図5には下部フィールド・ピクチャを示し、各マク
ロブロックは下部フィールドからの16×16のピクセ
ルからなるアレイになっている。ただし、これらのピク
チャは表示順にコード化されており、上部フィールドを
先に表示する場合は上部フィールドに関連するピクチャ
が先にビット・ストリームに現れ、下部フィールドを先
に表示する場合は下部フィールドに関連するピクチャが
先にビット・ストリームに現れることに留意されたい。
【0017】1つのGOP内では3つのタイプのピクチ
ャを表示することができる。このピクチャ・タイプを区
別する違いは、使用する圧縮方法である。第1のタイプ
であるイントラモード・ピクチャすなわちIピクチャ
は、他のどのピクチャとも無関係に圧縮される。Iピク
チャ間の距離には一定の上限がないが、ランダム・アク
セスや他の特殊動作モードを容易にするためにシーケン
ス全体に散在する場合が多くなるものと思われる。予測
動き補償ピクチャ(Pピクチャ)は、前に表示されたI
ピクチャまたはPピクチャからの2つの再構築フィール
ドとともにそのピクチャとして、圧縮データから再構築
される。双方向動き補償ピクチャ(Bピクチャ)は、前
に表示されたIピクチャまたはPピクチャからの2つの
再構築フィールドと、今後表示されるIピクチャまたは
Pピクチャからの2つの再構築フィールドとともにその
ピクチャとして、圧縮データから再構築される。再構築
したIピクチャまたはPピクチャを使用すると他のピク
チャを再構築できるので、これらのピクチャを基準ピク
チャと呼ぶ。
【0018】MPEG−2規格の場合、1つのフレーム
は、1つのフレーム構造化ピクチャまたは2つのフィー
ルド構造化ピクチャとしてコーディングすることができ
る。1つのフレームを2つのフィールド構造化ピクチャ
としてコーディングする場合、両方のフィールドをIピ
クチャとしてコーディングするか、第1のフィールドを
Iピクチャとしてコーディングし、第2のフィールドを
Pピクチャとしてコーディングするか、両方のフィール
ドをPピクチャとしてコーディングするか、または両方
のフィールドをBピクチャとしてコーディングすること
ができる。
【0019】1つのフレームを1つのフレーム構造化I
ピクチャとしてコーディングするか、2つのフィールド
構造化Iピクチャとしてコーディングするか、または1
つのフィールド構造化Iピクチャとそれに続く1つのフ
ィールド構造化Pピクチャとしてコーディングする場
合、このフレームはIフレームであるという。すなわ
ち、前のフレームからのピクチャ・データを使用せずに
再構築することができる。1つのフレームを1つのフレ
ーム構造化Pピクチャとしてコーディングするか、また
は2つのフィールド構造化Pピクチャとしてコーディン
グする場合、このフレームはPフレームであるという。
すなわち、現行フレームと、前にコーディングしたIま
たはPフレーム内の情報から再構築することができる。
1つのフレームを1つのフレーム構造化Bピクチャとし
てコーディングするか、または2つのフィールド構造化
Bピクチャとしてコーディングする場合、このフレーム
はBフレームであるという。すなわち、現行フレーム
と、前にコーディングした2つのIまたはPフレーム
(すなわち、Bフレームの前後に現れるIまたはPフレ
ーム)内の情報から再構築することができる。Iまたは
Pフレームを基準フレームと呼ぶことにする。
【0020】ピクチャ・コーディング・タイプ(I、
P、またはB)ならびにピクチャ構造(フィールド構造
化またはフレーム構造化)は、コード化ピクチャを開始
するヘッダ情報に含まれている。フィールド構造化ピク
チャの場合、ヘッダは、そのピクチャが上部フィールド
か下部フィールドかを示す。前者の場合、デコーダは最
上部セットの線としてデコード化フィールドを表示し、
後者の場合は、最下部セットとして表示する。フレーム
構造ピクチャの場合、ヘッダは、フレームが「上部フィ
ールド優先」であるかどうかを指定する。そうである場
合、上部フィールドが先に表示され、そうではない場
合、上部フィールドが2番目に表示される。図3を参照
すると、フレームが上部フィールド優先である場合は
「x」が先に表示され、そうでない場合は「0」が先に
表示される。前述のように、2つのフィールド構造化ピ
クチャとしてコード化されたフレームの場合、デコーダ
は、そのフィールドがコード化された順序によってどの
フィールドを先に表示するかを把握する。上部フィール
ドが先にコード化された場合はそれが先に表示され、下
部フィールドが先にコード化された場合はそれが先に表
示される。ヘッダは「repeat_first_fielf」というビッ
トも含む。フィールド構造化ピクチャの場合、このビッ
トは必ず0に設定される。フレーム構造化ピクチャの場
合、このビットは1に設定することができるが、その場
合、第2のフィールドの前後に第1のフィールドが表示
される。
【0021】一般的な圧縮技法は変換コーディングであ
る。MPEG−2およびその他のいくつかの圧縮規格で
は、離散コサイン変換(DCT)がえり抜きの変換方法
である。Iピクチャの圧縮は、1)ピクセル・ブロック
のDCTを取るステップと、2)DCT係数を量子化す
るステップと、3)その結果をハフマン・コーディング
するステップというステップによって達成される。MP
EG−2では、DCT操作により、n×nピクセルのブ
ロックがn×nセットの変換係数に変換される。国際的
な圧縮規格のいくつかのように、MPEG−2アルゴリ
ズムでは、8×8というDCTブロック・サイズを使用
する。DCT変換自体は損失が発生しない動作であり、
それが実行される計算装置とアルゴリズムの精度の範囲
内で反転することができる。
【0022】1つのマクロブロックからDCT用の8×
8ブロックへの区分は、フレーム構造化ピクチャでは適
応実行され、フィールド構造化ピクチャでは非適応実行
される。フレーム構造化ピクチャでは、各マクロブロッ
クを「フレーム」モードまたは「フィールド」モードで
区分することができる。これをマクロブロックの「コー
ディング・モード」と呼ぶことにする。
【0023】図15〜18には、フレーム構造化ピクチ
ャ内のピクセルのマクロブロック区分を示す。図15に
は、フレーム・モードでの輝度ピクセルの区分を示す
が、16×16ブロックの輝度ピクセルは4つの8×8
ブロックに分割されている。ブロックAは左上のブロッ
クであり、ブロックBは右上のブロックであり、ブロッ
クCは左下のブロックであり、ブロックDは右下のブロ
ックである。図16には、フィールド・モードでの輝度
ピクセルの区分を示すが、16×16ブロックの輝度ピ
クセルは4つの8×8ブロックに分割されている。ブロ
ックAは上部フィールド左のブロックであり、ブロック
Bは上部フィールド右のブロックであり、ブロックCは
下部フィールド左のブロックであり、ブロックDは下部
フィールド右のブロックである。4:2:0のデータの
場合、各マクロブロックのクロミナンス成分は8×8で
あり、したがって非適応区分が行われる。(ただし、こ
れは、フィールド・コーディング・モードを使用する場
合でも各クロミナンス・ブロックが4:2:0のデータ
用の両方のフィールドからのデータを有することになる
ことを意味することに留意されたい。)4:4:4モー
ドでは、各マクロブロックのクロミナンス成分は16×
16であり、輝度成分と同じように区分される。図17
には、フレーム・モードでのクロミナンス・ピクセルの
区分を示すが、16×8の各ブロックのクロミナンス・
ピクセルは2つの8×8ブロックに分割され、ブロック
Eは上部ブロックであり、ブロックFは下部ブロックで
ある。図18には、フィールド・モードでのクロミナン
ス・ピクセルの区分を示すが、16×8の各ブロックの
クロミナンス・ピクセルは2つの8×8ブロックに分割
され、ブロックEは上部フィールド・ブロックであり、
ブロックFは下部フィールド・ブロックである。
【0024】フィールド構造化ピクチャでは、輝度デー
タは必ず図15のように区分される。4:2:2のデー
タの場合、クロミナンス・データは必ず図17のように
区分され、4:4:4のデータの場合、クロミナンス・
データは必ず図15のように区分される。
【0025】第2のステップであるDCT係数の量子化
は、MPEG−2アルゴリズムでの損失発生の主な発生
源である。DCT係数の2次元アレイのエレメントをc
mnで示すと、その場合、mおよびnは0〜7の範囲に
することができるが、切捨てまたは丸めによる訂正は除
き、各DCT係数cmnをwmn×QPで割ることによ
って量子化が達成される。その場合、wmnは重み係数
であり、QPは量子化器パラメータである。重み係数w
mnにより、視覚的にあまり重要ではない係数に対して
より大まかな量子化を適用することができる。量子化器
パラメータQPは、MPEG−2における品質対ビット
伝送速度の兼ね合いをはかる主な手段である。1つのピ
クチャ内のMBごとにQPが変化可能であることに留意
することは重要である。
【0026】量子化後、1組のハフマン・コードを使用
して、各MBごとのDCT係数情報が構成され、コーデ
ィングされる。このステップの詳細は本発明を理解する
上で不可欠なものではなく、当技術分野ではだいたい理
解されているので、ここではこれ以上詳しい説明は行わ
ない。
【0027】多くのビデオ・シーケンスは、連続ピクチ
ャ間の高度の相関関係を示す。ピクチャをコーディング
する前にこの冗長性を除去するための有用な方法は「動
き補償」である。MPEG−2は、いくつかの動き補償
方法(以下に記載する)のツールを提供するものであ
る。
【0028】多くの動き補償方法では以下の点が共通し
ている。各マクロブロックごとに1つまたは複数の動き
ベクトルがビット・ストリームにコード化される。この
ような動きベクトルにより、デコーダは、予測マクロブ
ロックというマクロブロックを再構築することができ
る。エンコーダは、コード化すべきマクロブロックから
「予測」マクロブロックを引いて「差」マクロブロック
を形成する。エンコーダは、イントラ・マクロブロック
を圧縮するのに使用するツールによく似たツールを使用
して、差マクロブロックを圧縮する。
【0029】ピクチャのタイプによって、使用できる動
き補償の方法が決まる。エンコーダは、ピクチャ内の各
マクロブロックごとにこのような方法の中から選択す
る。使用するマクロブロック・モードおよび動き補償モ
ードによって、動き補償方法の1つを説明する。マクロ
ブロック・モードとしては、イントラ(I)モードと、
順方向(F)モードと、逆方向(B)モードと、補間順
方向/逆方向(FB)モードという4通りがある。Iモ
ードの場合、動き補償は一切使用しない。それ以外のマ
クロブロック・モードの場合、16×16(S)または
16×8(E)動き補償モードを使用することができ
る。Fマクロブロック・モードの場合、2重基本(D)
動き補償モードも使用することができる。マクロブロッ
ク・モードとマクロブロックが使用する動き補償モード
との組合せを動き補償「方法」と呼ぶことにすると、M
PEG−2のこのような方法としては、F/S、B/
S、FB/S、F/E、B/E、FB/E、F/Dの7
通りになる。これらの方法のすべてについて後述する。
【0030】どのピクチャ内のマクロブロックでも、I
マクロブロック・モードで圧縮することができる。これ
は、Iピクチャで使用可能な唯一のマクロブロック・モ
ードであり、動き補償を使用しないものである。
【0031】Fマクロブロック・モードは、PまたはB
ピクチャで使用できるが、Iピクチャでは使用できな
い。Fマクロブロック・モードを使用すると、現行ピク
チャの前に表示すべき基準ピクチャ(前の基準フレー
ム)から最も最近デコードした上部および下部フィール
ドから予測マクロブロックが形成される。ただし、フィ
ールド・ピクチャを使用すると、前のフレームが連続表
示されない2つのフィールドから構成することができ、
フレームが2つのフィールド構造化Pピクチャとして圧
縮される場合、第2のフィールドに使用した前のフレー
ムが現行フレームの第1のフィールドと、最後の基準ピ
クチャからの反対パリティの最後のデコード化フィール
ドになるので、前のフレームの2つのフィールド間に多
くのBピクチャが存在する可能性があることに留意され
たい。
【0032】BまたはFBマクロブロック・モードは、
Bピクチャで使用できるが、IまたはPピクチャでは使
用できない。Bマクロブロック・モードを使用すると、
現行ピクチャの後に表示すべき、最も最近デコードした
2つの基準フィールド(今後の基準フレーム)から予測
マクロブロックが形成される。FBマクロブロック・モ
ードを使用すると、今後の基準フレームと前の基準フレ
ームから予測マクロブロックが形成される。
【0033】Fマクロブロック・モードとS動き補償モ
ードとを使用する動き補償方法(F/S)については、
次のように説明することができる。エンコーダは、ビッ
ト・ストリームで単一ベクトルを送る。フレーム構造化
ピクチャでは、このベクトルを使用して前のフレームに
1組のインデックスを生成し、このインデックスの位置
に位置する16×16の領域が予測マクロブロックにな
る。フィールド構造化ピクチャでは、このベクトルを使
用して前のフレームからのフィールドの1つに1組のイ
ンデックスを生成し、これらのインデックスの位置に位
置する16×16の領域が予測マクロブロックになる。
エンコーダは、1ビットを送り、予測マクロブロックを
生成するために前のフレーム内のどのフィールドを使用
すべきかを示す。
【0034】B/S動き補償方法はF/S方法と同じで
あるが、予測マクロブロックを生成する際に、前のフレ
ームではなく、今後のフレームを使用する。
【0035】Fマクロブロック・モードとE動き補償モ
ードとを使用する動き補償方法(F/E)については、
次のように説明することができる。エンコーダは、ビッ
ト・ストリームで2つのベクトルを送る。各ベクトルを
使用して、前のフレーム内のフィールドの1つからのピ
クセルからなる16×8のアレイを形成する。2ビット
を送り、現行フレームのどのフィールドを各ベクトルと
使用すべきかを示す。フレーム構造化ピクチャでは、こ
の2つのアレイをインタリーブすることによって予測マ
クロブロックが形成されるが、第1のアレイは予測マク
ロブロックの偶数線をもたらし、第2のアレイは奇数線
をもたらす。(各アレイは、予測マクロブロック内の各
種フィールドに使用される。)フィールド構造化ピクチ
ャでは、第1のアレイを予測マクロブロックの第1の8
本の線に使用し、第2のアレイを最後の8本の線に使用
する。
【0036】B/E動き補償方法はF/E方法と同じで
あるが、予測マクロブロックを生成する際に、前のフレ
ームではなく、今後のフレームを使用する。
【0037】F/D方法はPピクチャでのみ使用するこ
とができ、現行ピクチャと前のフレームのいずれかのフ
ィールドとの間に表示されるBピクチャが一切存在しな
い場合に限られる。F/D方法の場合、エンコーダは、
同一パリティ・ベクトルとデルタ・ベクトルという2つ
のベクトルを送る。これらのベクトルを使用して2つの
マクロブロックを生成し、次にそれらを平均化して予測
マクロブロックを形成する。
【0038】フィールド構造化ピクチャでは、F/S方
法の予測マクロブロックを構築するためにベクトルを使
用するのと同じように、同一パリティ・ベクトルを使用
して同一パリティ・フィールドから(すなわち、現行ピ
クチャがフレームの上部フィールドである場合は上部フ
ィールドから、現行ピクチャが下部フィールドである場
合は下部フィールドから)マクロブロックを構築するこ
とによって、第1のマクロブロックが得られる。次に、
MPEG−2規格に記載された規則により、同一パリテ
ィ・ベクトルとデルタ・ベクトルから第2のベクトルが
得られる。F/S方法の予測マクロブロックを構築する
ためにベクトルを使用するのと同じように、この第2の
ベクトルを使用して前のフレームのもう一方のフィール
ド(オフパリティ・フィールド)から第2のマクロブロ
ックを構築する。フレーム構造化ピクチャでは、F/D
方法の予測マクロブロックを得るために(平均化に)使
用する各マクロブロックが次のように得られる。F/E
方法の予測マクロブロックを構築するために2つのベク
トルを使用するのと同じように、2つのベクトルを使用
して各マクロブロックを構築する。
【0039】第1のマクロブロックを構築するために使
用するデータは前のフレームの上部フィールドからのも
のであり、第2のマクロブロックを構築するために使用
するデータは前のフレームの下部フィールドからのもの
である。第1のマクロブロックに使用する第1のベクト
ルは同一パリティ・ベクトルであり、第2のベクトルは
同一パリティ・ベクトルとデルタ・ベクトルから導出さ
れる。第2のマクロブロックに使用する第1のベクトル
は同一パリティ・ベクトルとデルタ・ベクトルから導出
され、第2のベクトルは同一パリティ・ベクトルであ
る。
【0040】FB/S動き補償方法は次のように機能す
る。エンコーダは、順方向ベクトルと逆方向ベクトルと
いう2つの動きベクトルを送る。F/S動き補償方法の
予測マクロブロックを形成するためにベクトルを使用す
るのと同じように、順方向ベクトルを使用して前のフレ
ームからマクロブロックを構築し、B/S動き補償方法
の予測マクロブロックを形成するためにベクトルを使用
するのと同じように、逆方向ベクトルを使用して今後の
フレームからマクロブロックを構築する。この2つのマ
クロブロックを平均化して、予測マクロブロックを形成
する。
【0041】FB/E動き補償方法は次のように機能す
る。エンコーダは、2つの順方向ベクトルと2つの逆方
向ベクトルという4つの動きベクトルを送る。F/E動
き補償方法の予測マクロブロックを形成するために2つ
のベクトルを使用するのと同じように、順方向ベクトル
を使用して前のフレームからマクロブロックを構築し、
B/E動き補償方法の予測マクロブロックを形成するた
めに2つのベクトルを使用するのと同じように、逆方向
ベクトルを使用して今後のフレームからマクロブロック
を構築する。この2つのマクロブロックを平均化して、
予測マクロブロックを形成する。
【0042】どの動き補償モードについても送られるベ
クトルは、半ピクセル・ユニットにすることができる。
F/S、F/E、B/S、B/E動き補償方法の場合
は、使用するベクトルが半ピクセル・ユニットになって
いると、空間補間を使用して予測マクロブロックを生成
する。FB/S、FB/E、F/D方法の場合は、使用
するベクトルが半ピクセル・ユニットになっていると、
空間補間を使用してマクロブロックを生成し、それを平
均化して予測マクロブロックを作る。
【0043】そのモードに関連する各MBと任意の動き
ベクトルをコーディングするために使用するMBモード
に関する側面情報をコーディングする必要性は除き、動
き補償マクロブロックのコーディングはイントラモード
MBのコーディングによく似ている。量子化にわずかな
違いがあるが、wmn×QPによる除算のモデルは依然
として持続する。
【0044】MPEG−2アルゴリズムは、固定ビット
伝送速度の伝送媒体とともに使用することができる。し
かし、各ピクチャに含まれるビット数は正確に一定には
ならない。というのは、ピクチャ処理のタイプが様々で
あると同時に、コーディング中のシーンの時空的複雑さ
が本質的に時間とともに変動するからである。MPEG
−2アルゴリズムでは、ビット伝送速度で許される変動
に対して意味のある制限を加えるため、バッファベース
の速度制御方式を使用する。ビデオ・バッファ検査装置
(VBV)は仮想バッファの形式で考案されているが、
その唯一の課題は、全体的なビット伝送速度が目標割振
りと等しくなり、目標からの短期偏差が制限されるよう
に、各ピクチャのコーディングに使用するビットの数に
制限を加えることである。この速度制御方式は、次のよ
うに説明することができる。バッファとそれに続く仮想
デコーダとから構成されるシステムについて検討する。
バッファは、一定のビット伝送速度で記憶媒体からのビ
ット・ストリームに含まれる圧縮データが充填される。
バッファ・サイズとビット伝送速度はどちらも、圧縮ビ
ット・ストリームで伝送されるパラメータである。同じ
くビット・ストリーム内の情報から得られる初期遅延の
後、仮想デコーダは、第1のピクチャに関連するデータ
のすべてを瞬時にバッファから除去する。その後、その
シーケンスのピクチャ速度と等しい間隔で、デコーダは
バッファ内の最も早いピクチャに関連するすべてのデー
タを除去する。
【0045】図6には、従来のビデオ・デコーダの図を
示す。圧縮データは信号501としてメモリ・ユニット
502に読み込まれる。次に、圧縮データは信号503
としてメモリから可変長デコーダ・ユニット(VLD)
504に読み込まれる。可変長デコーダ・ユニット50
4は、動き補償情報を信号505として動き補償ユニッ
ト(MC)507に送る。動き補償ユニット507は、
信号514としてメモリ・ユニット502から基準デー
タを読み取って予測マクロブロックを形成し、そのマク
ロブロックは信号515として加算器511に送られ
る。また、可変長デコーダ・ユニット504は、量子化
された係数および量子化スケールを信号506として逆
量子化ユニット(IQ)518に送り、逆量子化ユニッ
ト518は逆量子化された係数を計算する。これらの係
数は信号508として逆変換ユニット(IDCT)50
9に送られる。逆変換ユニット509は、逆量子化係数
の逆変換として、再構築した差マクロブロックを計算す
る。再構築した差マクロブロックは信号510として加
算器511に送られ、そこで予測マクロブロックに加算
される。加算器511は、再構築した差マクロブロック
と予測マクロブロックの合計として、再構築したマクロ
ブロックを計算する。次に、再構築したマクロブロック
は、信号512としてメモリ・ユニット502に格納さ
れる。最後に、再構築したデータは信号513としてメ
モリ・ユニット502から読み出される。
【0046】図7には、従来のデコーダにおけるフレー
ムのデコードとフレームの表示とのタイミングの関係を
示す。第2のコード化基準フレームの半分以上がデコー
ドされた後、第1の基準フレームの表示が始まる。その
後、フレームは定期的に表示される。ただし、次の基準
フレームの約半分がデコードされてから基準フレームの
表示が始まることに留意されたい。Bフレームの表示
は、Bフレームの約半分がデコードされてから始まる。
Bフレームが2つのフィールド構造化ピクチャとしてコ
ード化されている場合、各フィールドは完全にデコード
され、表示される。Bフレームが1つのフレーム構造化
ピクチャとしてコード化されている場合、第1のフィー
ルドの表示が始まる前に第1のフィールドの一部(約半
分)しかデコードされない。しかし、第1のフィールド
の終りの表示が必要になる前に、ピクチャのデコードが
終了する。この場合、第2のフィールドは、第2のフィ
ールドの表示が始まる前に完全にデコードされる。
【0047】repeat_first_field=1であるピクチャをデ
コードする場合、デコーダは、第1のフィールドが2度
目に表示される1フィールド期間の間、デコードを停止
することができる。
【0048】標準のMPEG−2デコーダのメモリ割振
りを図8に示す。2フレーム分のメモリは基準フレーム
用に予約され、1フレーム分をわずかに上回る量のメモ
リはBフレーム用に予約されている。基準フレームをデ
コードすると、そのフレームはメモリ内の2つの基準フ
レームのうちの古い方に上書きされる。ただし、この古
い方の基準フレームは他のピクチャの再構築にはもはや
不要であり、すでに表示されたものであることに留意さ
れたい。
【0049】Bフレーム用に割り振られたメモリは、1
つのフレームを格納するのに必要な量よりわずかに多
い。Bフレームをデコードすると、そのフレームの先頭
は最後のBフレームが使用していないメモリに格納され
る。Bフレームの残りは、最後のBフレームが使用して
いるメモリに格納される。図7を参照すると、この方式
の場合、表示される前にデータが上書きされることは一
切なく、すべてのデータは表示が必要になる前にデコー
ドされることが分かる。
【0050】b.デコーダの好ましい実施例 本発明の原理によるデコード方法については、次のよう
に説明することができる。基準ピクチャとフィールド構
造化Bピクチャは1回デコードされる。repeat_first_f
ield=0であるフレーム構造化Bは2回デコードされ、re
peat_first_field=1であるフレーム構造化Bは3回デコ
ードされる。Bピクチャの表示は、そのピクチャのデコ
ードが始まった直後に開始される。基準フレームの表示
は、次の基準フレームのデコードが始まった直後に開始
される。フレーム構造化Bの1回目のデコードが行われ
た場合、第1のフィールドだけがメモリに格納される。
フレーム構造化Bの2回目のデコードが行われた場合、
第2のフィールドだけがメモリに格納される。フレーム
構造化Bの3回目のデコードが行われた場合(repeat_f
irst_field=1である場合)、第1のフィールドだけがメ
モリに格納される。この方法では、所与の時点でBフレ
ームの一部だけがメモリ内にあればよいので、デコーダ
が必要とするメモリの量が低減される。ただし、各フレ
ーム構造化Bピクチャが複数回デコードされるので、デ
コーダは従来のデコーダの約2倍の速度で機能しなけれ
ばならないことに留意されたい。
【0051】本発明の原理によるデコード方法の概要に
ついては、図9を参照して説明する。ステップ801で
は、ピクチャ・ヘッダを読み取る。ステップ802で
は、ピクチャのコーディング・タイプを検査する。これ
がBフレームではない場合、制御はステップ803に移
行し、そこでフレーム(2つのフィールド構造化または
1つのフレーム構造化ピクチャ)をデコードし、メモリ
に格納する。このフレームのデコードが開始された直後
に最も最近デコードされた基準フレームの表示が始ま
る。基準フレームのデコード後、制御はステップ801
に戻る。そのピクチャがBピクチャであることがステッ
プ801のピクチャ・ヘッダに示されている場合、制御
はステップ804に移行し、そこでBフレームが2つの
フィールド構造化ピクチャとしてコーディングされてい
るかまたは1つのフレーム構造化ピクチャとしてコーデ
ィングされているかを検査する。それが2つのフィール
ド構造化ピクチャとしてコーディングされている場合、
制御はステップ805に移行し、そこで各フィールドを
1回デコードしてBメモリ(FIFO)に格納する。ス
テップ805でBピクチャをデコードしているときに、
マクロブロックをメモリに格納すると、まだ表示されて
いないピクセルが上書きされる恐れがある場合は、デコ
ードが停止する。次のマクロブロックをメモリに格納し
ても、まだ表示されていないピクセルを上書きしないほ
ど、表示が十分進行している場合には、デコードが再開
される。ステップ805でBフレーム内の両方のフィー
ルド構造化Bピクチャがデコードされた後、制御はステ
ップ801に戻る。ステップ804でBフレームがフレ
ーム構造化ピクチャとしてコード化されていることが分
かった場合、制御はステップ806に移行し、そこでそ
のフレームのrepeat_first_fieldを検査する。repeat_f
irst_field=1である場合は、ステップ808で変数n_de
cを3に設定する。それ以外の場合は、ステップ807
で変数n_decを2に設定する。(変数n_decはピクチャが
デコードされる回数に等しい。)いずれの場合も、制御
はステップ809に移行し、そこで変数nを0に設定す
る。ステップ809後、制御はステップ810に移行
し、そこで変数nを増分する。ステップ810後、制御
はステップ811に移行し、そこでデコード中のBフレ
ームのtop_field_firstを検査する。top_field_first=1
である場合は、制御がステップ813に移行し、それ以
外の場合は、制御がステップ812に移行する。ステッ
プ812では、変数nを検査する。n=2である場合
は、ステップ814で変数Fを「top」に設定し、そ
れ以外の場合は、ステップ815で変数Fを「bott
om」に設定する。ステップ813では、変数nを検査
する。n=2である場合は、ステップ815で変数Fを
「bottom」に設定し、それ以外の場合は、ステッ
プ814で変数Fを「top」に設定する。ステップ8
14または815のいずれかの後、制御はステップ81
6に移行し、そこでBフレームをデコードする。ステッ
プ805のように、マクロブロックをFIFOメモリに
格納すると、まだ表示されていないピクセルが上書きさ
れる恐れがある場合は、デコードが停止する。次のマク
ロブロックをFIFOメモリに格納しても、まだ表示さ
れていないピクセルを上書きしないほど、表示が十分進
行している場合には、デコードが再開される。Bフレー
ムをデコードした後、制御はステップ817に移行し、
そこで変数nが変数n_decと等しいかどうかを検査す
る。等しい場合は、制御がステップ801に戻り、それ
以外の場合は、制御がステップ810に戻る。
【0052】本発明の実施例によるデコーダのブロック
図を図19に示す。圧縮データは信号1301として入
力され、圧縮データ・メモリ1302に格納される。可
変長デコーダ(VLD)1304は圧縮データを信号1
303として読み取り、動き補償情報を信号1308と
して動き補償ユニット(MC)1309に送り、量子化
された係数を信号1307として逆量子化ユニット(I
Q)1310に送る。また、可変長デコーダ1304
は、各ピクチャのピクチャ・コーディング・タイプとピ
クチャ構造に関する情報を信号1305として反復決定
ユニット1306に送る。この情報により、反復決定ユ
ニット1306は、各ピクチャを何回デコードすべきか
を決定する。具体的には、各IピクチャまたはPピクチ
ャは1回デコードし、各フィールド構造化Bピクチャは
1回デコードし、repeat_first_field=0である各フレー
ム構造化Bピクチャは2回デコードし、repeat_first_f
ield=1である各フレーム構造化Bピクチャは3回デコー
ドする。動き補償ユニット1309は、基準フレーム・
メモリ1312から信号1311として基準データを読
み取って予測マクロブロックを形成し、そのマクロブロ
ックは信号1314として加算器1317に送られる。
逆量子化ユニット1310は逆量子化された係数を計算
し、この係数は信号1313として逆変換ユニット(I
DCT)1315に送られる。逆変換ユニット1315
は、逆量子化係数の逆変換として、再構築した差マクロ
ブロックを計算する。再構築した差マクロブロックは信
号1316として加算器1317に送られ、そこで予測
マクロブロックに加算される。加算器1317は、再構
築した差マクロブロックと予測マクロブロックの合計と
して、再構築したマクロブロックを計算する。次に、再
構築したマクロブロックは信号1318としてデマルチ
プレクサ(DEMUX)1319に送られ、そのデマル
チプレクサ1319は、再構築したマクロブロックが基
準ピクチャからのものである場合はそのマクロブロック
を信号1321として基準メモリに格納し、そのマクロ
ブロックがBピクチャからのものである場合は信号13
20としてBバッファ1322に格納する。出力マルチ
プレクサ(MUX)1325は、Bフレームを表示する
ために信号1323としてBバッファ1322からピク
セルを読み取り、基準フレームの表示中に信号1324
として基準フレーム・メモリからピクセルを読み取るこ
とにより、信号1326として表示用の出力ピクセルを
送出する。圧縮データ・メモリ1302、基準フレーム
・メモリ1312、Bバッファ1322は、単一半導体
メモリ内にインスタンス化した個別のデータ構造として
実現することができる。
【0053】図10には、本発明の原理によるフレーム
の表示とフレームのデコードとのタイミングの関係を示
す。ただし、基準フレームの表示は、次の基準フレーム
のデコードが始まった直後に始まり、Bフレームの表示
は、そのBフレームのデコードの直後に始まることに留
意されたい。
【0054】図11には、本発明の原理によるメモリ割
振りを示す。ただし、2つの基準フレームが格納される
間に、Bピクチャからは数本の線しか格納されないこと
に留意されたい。
【0055】図12〜14を参照すると、Bフレームの
一部だけをメモリに格納するために使用する方法をより
詳しく理解することができる。これらの図では、一例と
してフレーム幅32を使用している。また、使用するメ
モリの量は(各フレーム内に何本の線が含まれているか
にかかわらず)48本分のデータと等しくなると想定し
ている。これらの図のいずれでも、32×48のピクセ
ル・アレイを示す。xで示すピクセルは、メモリに書き
込まれているが、まだディスプレイによって読み取られ
ていないピクセルである。0は、デコーダがメモリに書
き込むマクロブロックを表している。yは、使用しない
ピクセルを表している。丸で囲んだピクセルは、読取り
中のピクセルである。
【0056】図12では、16本分のデータがデコード
されたが、まだ表示されていない場合を示す。デコーダ
は、次の8本の線の16列から構成されるマクロブロッ
クを書き込んでいる。図13では、4本の線が表示され
ており、図13で書き込まれるマクロブロックが完全に
書き込まれている。デコーダは、次のマクロブロックの
書込み中である。図14では、さらに4本の線がディス
プレイによって読み取られたので、デコーダはこれらの
線の上に新しいマクロブロックを上書きすることができ
る。
【0057】図9に示したデコード方法では、各ピクチ
ャをデコードするための従来方法を使用しているが、デ
コードと表示とのタイミングの関係は従来のデコード方
法とは異なり、各フレーム構造化Bピクチャをデコード
する回数は従来方法とは異なり、Bピクチャに使用する
メモリの量も従来方法とは異なっている。図9の方法に
よってフレーム構造化Bピクチャをデコードすると、一
方のフィールド(フィールドF、ただし、F=topま
たはF=bottom)だけがメモリに格納され、もう
一方のフィールドは廃棄されるので、図9の方法を使用
するときは、フレーム構造化Bピクチャをデコードする
ために従来方法以外の方法を使用することができる。
(すなわち、ステップ816として、従来方法以外のデ
コード方法を使用することができる。)
【0058】図20には、図9のデコード方法を使用す
る場合にフレーム構造化Bピクチャ内のマクロブロック
について動き補償を実行するための方法の流れ図を示
す。ステップ1401では、制御変数F、動きベクトル
および動き補償方法(すなわち、マクロブロック用の動
き補償方法を識別するデータ)を入力する。制御変数F
は、上部フィールドをメモリに格納する場合は「to
p」、下部フィールドを格納する場合は「botto
m」になる。ステップ1401後、制御はステップ14
02に移行し、F=topであるかどうかを検査する。
そうである場合、制御はステップ1403に移行し、そ
こで基準マクロブロックの上部フィールドの計算に必要
な基準データを取り出す。ステップ1403後、ステッ
プ1406で基準マクロブロックの上部フィールドを計
算する。Fがtopになっていないことがステップ14
02で判明した場合、制御はステップ1404に移行
し、そこで基準マクロブロックの下部フィールドの計算
に必要な基準データを取り出す。ステップ1404後、
ステップ1405で基準マクロブロックの下部フィール
ドを計算する。この動き補償方法は、簡潔動き補償方法
と呼ぶ。ただし、この簡潔動き補償方法では、動き補償
モードがフィールドである場合または動きベクトルの垂
直成分が整数である場合、必要なメモリ帯域幅と計算能
力が従来の動き推定より大幅に低減されることに留意さ
れたい。(後者の場合、垂直半ペル平均化は一切行われ
ないので、基準マクロブロックのフィールドF用とし
て、基準マクロブロック全体を計算するのに必要な基準
データの約半分だけが必要になる。)
【0059】図21には、図9のデコード方法を使用す
る場合にフレーム構造化Bピクチャ内のマクロブロック
について逆量子化を実行するための方法の流れ図を示
す。ステップ1501では、制御変数F、マクロブロッ
ク用の量子化された係数、およびコーディング・モード
を入力する。制御変数Fは、上部フィールドをメモリに
格納する場合は「top」、下部フィールドを格納する
場合は「bottom」になる。ステップ1501後、
制御はステップ1502に移行し、コーディング・モー
ドがフィールドになっているかどうかを検査する。そう
である場合、ステップ1503ではF=topであるか
どうかを検査する。そうである場合、制御はステップ1
504に移行し、そこで上部フィールドの再構築に必要
なブロックに対して逆量子化を行う。Fがtopではな
い場合、制御はステップ1505に移行し、そこで下部
フィールドの再構築に必要なブロックに対して逆量子化
を行う。コーディング・モードがフィールドではないと
ステップ1502で判明した場合、制御はステップ15
06に移行し、そこですべてのブロックに対して逆量子
化を行う。
【0060】逆量子化の場合、コーディング・モードが
フィールドであれば、(従来のデコーダに比べ)計算を
低減することができた。逆変換の場合は、コーディング
・モードがフィールドかフレームかにかかわらず、計算
量を低減できるはずである。しかし、この方法について
説明する前に、まず、1つのブロックについて逆変換を
計算するための従来の方法について説明する。
【0061】この従来方法は列/行方法と呼ばれるもの
で、この列/行方法の流れ図を図22に示す。ステップ
1601では、逆変換係数を入力する。次に制御はステ
ップ1602に移行し、そこで各列について8ポイント
(1次元)逆変換を計算し、データを8×8のアレイに
再配置する。次に制御はステップ1603に移行し、そ
こで各行の8ポイント変換を計算し、データを8×8の
アレイに戻す。
【0062】状況によっては、逆変換の出力の奇数行ま
たは偶数行だけを計算することが必要になる。図23に
は、逆変換の出力の奇数行または偶数行だけを計算する
ための方法の流れ図を示す。この方法は、「行数削減」
方法と呼ぶ。ステップ1701では、逆量子化された係
数(8×8のアレイ)および制御変数Fを入力する。制
御変数Fは、所望の出力行が奇数行である場合は「to
p」になり、所望の出力行が偶数行である場合は「bo
ttom」になる。ステップ1701後、制御はステッ
プ1702に移行し、そこで各列について8ポイント逆
変換を計算し、データを8×8のアレイに再配置する。
次に制御はステップ1703に移行し、F=topであ
るかどうかを検査する。そうである場合、制御はステッ
プ1704に移行し、奇数行について逆変換を計算す
る。そうではない場合、制御はステップ1705に移行
し、偶数行について逆変換を計算する。
【0063】図24には、図9のデコード方法を使用
し、データを4:2:0のフォーマットでコード化する
場合にフレーム構造化Bピクチャ内のマクロブロックに
ついて逆変換を実行するための方法の流れ図を示す。ス
テップ1801では、制御変数F、マクロブロック用の
逆量子化された係数、およびコーディング・モードを入
力する。制御変数Fは、上部フィールドをメモリに格納
する場合は「top」になり、下部フィールドを格納す
る場合は「bottom」になる。ステップ1801
後、制御はステップ1802に移行し、コーディング・
モードがフィールドになっているかどうかを検査する。
そうなっている場合、ステップ1803はF=topで
あるかどうかを検査する。そうである場合、制御はステ
ップ1804に移行し、そこで上部フィールドの再構築
に必要な輝度ブロックに対して逆変換を行う。Fがto
pになっていない場合、制御はステップ1805に移行
し、そこで下部フィールドの再構築に必要な輝度ブロッ
クに対して逆変換を行う。コーディング・モードがフィ
ールドではないとステップ1802で判明した場合、制
御はステップ1806に移行し、そこで、行数削減方法
(図23)を使用してすべての輝度ブロックに対して逆
変換を行う。すなわち、F=topの場合は、奇数行出
力だけを計算し、F=bottomの場合は、偶数行出
力だけを計算する。ステップ1804、1805、また
は1806後、制御はステップ1807に移行し、そこ
で行数削減方法を使用して、クロミナンス・ブロックに
対して逆変換を行う。すなわち、F=topの場合は、
奇数行出力だけを計算し、F=bottomの場合は、
偶数行出力だけを計算する。
【0064】図25には、図9のデコード方法を使用
し、データを4:2:2または4:4:4のフォーマッ
トでコード化する場合にフレーム構造化Bピクチャ内の
マクロブロックについて逆変換を実行するための方法の
流れ図を示す。ステップ1901では、制御変数F、マ
クロブロック用の逆量子化された係数、およびコーディ
ング・モードを入力する。制御変数Fは、上部フィール
ドをメモリに格納する場合は「top」になり、下部フ
ィールドを格納する場合は「bottom」になる。ス
テップ1901後、制御はステップ1902に移行し、
コーディング・モードがフィールドになっているかどう
かを検査する。そうなっている場合、ステップ1903
はF=topであるかどうかを検査する。そうである場
合、制御はステップ1904に移行し、そこで上部フィ
ールドの再構築に必要な輝度ブロックとクロミナンス・
ブロックに対して逆変換を行う。Fがtopになってい
ない場合、制御はステップ1905に移行し、そこで下
部フィールドの再構築に必要な輝度ブロックとクロミナ
ンス・ブロックに対して逆変換を行う。コーディング・
モードがフィールドではないとステップ1902で判明
した場合、制御はステップ1906に移行し、そこで、
行数削減方法(図23)を使用してすべてのブロックに
対して逆変換を行う。すなわち、F=topの場合は、
奇数行出力だけを計算し、F=bottomの場合は、
偶数行出力だけを計算する。
【0065】図26には、簡潔動き補償方法(図20)
より高速であるが、一般にまったく同じ結果をもたらす
わけではない、フレーム構造化Bピクチャの動き補償方
法の流れ図を示す。(したがって、図9の方法を十分使
用できるほど高速のデコーダが経済的ではなく、画像品
質が多少損なわれても構わない場合には、この方法を使
用する方が適切である。)具体的には、図26に示す方
法は、表示がデコードより先行する危険がある場合、一
部のフレーム動きベクトルの垂直成分を丸めることにな
る。ステップ2001では、マクロブロック用の動きベ
クトルおよび動き補償方法、ならびにデコードされたが
まだ表示されていないBフレーム内のピクセルの数kを
入力する。(図12〜14を参照すると、kは「y」と
表示されたピクセルの数であると識別することができ
る。)また、制御変数Fも入力する。制御変数Fは、上
部フィールドをメモリに格納する場合は「top」にな
り、下部フィールドを格納する場合は「bottom」
になる。さらに、2つのしきい値変数T0およびT1も
入力する。ステップ2001後、制御はステップ200
2に移行し、動き補償モードがフレームであるかどうか
を検査する。そうである場合は、制御がステップ200
3に移行し、そうではない場合は、制御がステップ20
07に移行する。ステップ2003は、kがT0未満で
あるかどうかを検査する。そうである場合は、制御がス
テップ2006に移行し、そうではない場合は、制御が
ステップ2004に移行する。
【0066】ステップ2004では、変数kをしきい値
T1と比較する。kがT1未満である場合は、制御がス
テップ2005に移行し、そうではない場合は、制御が
ステップ2007に移行する。ステップ2005では、
マクロブロック・モードを検査する。すなわち、順方向
/逆方向補間を使用する場合は、制御がステップ200
6に移行し、そうではない場合は、制御がステップ20
07に移行する。ステップ2006では、動きベクトル
(複数も可)の垂直成分を整数まで丸め、制御はステッ
プ2007に移行する。ステップ2007では、簡潔動
き補償方法(図25)を使用する。
【0067】ステップ2001で入力されたkの値が大
きい場合、表示に比べ、デコードが高速であることを示
す。簡潔動き補償方法の速度は、動き補償モードがフレ
ームの場合よりフィールドの場合の方が高速になる。垂
直動きベクトルを丸めることによる簡潔動き補償方法の
速度の増加は、動き補償モードがフレームの場合よりフ
ィールドの場合の方が大きくなる。図26の方法の場
合、動き補償モードがフレームのときは、近似動き補
償、すなわち、動きベクトルの丸めだけが行われる。
【0068】動き補償の速度は、マクロブロック・モー
ドがイントラ、順方向のみ、逆方向のみの場合より、順
方向/逆方向補間の場合の方が遅くなる。好ましい実施
例では、T0はT1より小さい。この場合、表示に比べ
デコードが非常に遅い(k<T0)か、またはデコード
に比べデコードがいくらか遅く(T1>k>T0)、し
かもマクロブロックが順方向/逆方向補間を使用する場
合、近似動き補償(正確な動き補償より高速である)を
使用する。
【0069】好ましい実施例によって本発明を説明して
きたが、当業者には様々な変更および改良が思い浮かぶ
だろう。したがって、好ましい実施例は制限としてでは
なく、例として示したものであることに留意されたい。
本発明の範囲は特許請求の範囲によって定義されてい
る。
【0070】まとめとして、本発明の構成に関して以下
の事項を開示する。
【0071】(1)圧縮ディジタル・ビデオ・シーケン
スをデコードし表示する方法であって、前記シーケンス
内のピクチャの1回目のデコードを行うステップと、前
記1回目のデコードに応答して、前記ピクチャの第1の
部分をディスプレイに供給するステップと、前記ピクチ
ャの2回目のデコードを行うステップと、前記2回目の
デコードに応答して、前記ピクチャの第2の部分を前記
ディスプレイに供給するステップとを含み、前記第1の
部分と前記第2の部分がピクチャ全体の異なったサブセ
ットを含むことを特徴とする方法。 (2)前記1回目のデコードおよび前記2回目のデコー
ドのうちの少なくとも一方が、前記ピクチャの各種領域
の変換係数および動きベクトルを可変長デコードし、デ
コード済み変換係数およびデコード済み動きベクトルを
生成するステップと、前記デコード済み変換係数を逆量
子化し、逆量子化変換係数を生成するステップと、前記
逆量子化変換係数について線形変換を行い、前記ピクチ
ャの各種領域の訂正データを計算するステップと、前記
デコード済み動きベクトルおよびすでにデコードしたピ
クチャから、前記ピクチャ用の基準領域を計算するステ
ップと、前記基準領域に訂正データを加算するステップ
とを含むことを特徴とする、上記(1)に記載の方法。 (3)前記ピクチャが、2つのフィールドからのデータ
を含む双方向予測ピクチャであることを特徴とする、上
記(1)に記載の方法。 (4)前記ピクチャの3回目のデコードを行うステップ
と、前記3回目のデコードに応答して、前記ピクチャの
第3の部分をディスプレイに供給するステップとをさら
に含み、前記第1の部分、前記第2の部分、および前記
第3の部分のうちの少なくとも2つが、ピクチャ全体の
異なったサブセットを含むことを特徴とする、上記
(3)に記載の方法。 (5)前記ピクチャの第1の部分がビデオ・フレーム内
の一方のフィールドであり、前記ピクチャの第2の部分
がビデオ・フレーム内のもう一方のフィールドであるこ
とを特徴とする、上記(3)に記載の方法。 (6)前記第1の部分のピクセルの半分が再構築される
前に、前記ピクチャの表示が始まることを特徴とする、
上記(5)に記載の方法。 (7)圧縮ディジタル・ビデオ・シーケンスをデコード
し表示する方法であって、前記シーケンス内のピクチャ
の1回目のデコードを行うステップと、前記1回目のデ
コードに応答して、前記ピクチャの第1の部分のみ再構
築するステップと、前記第1の部分をディスプレイに供
給するステップと、前記ピクチャの2回目のデコードを
行うステップと、前記2回目のデコードに応答して、前
記ピクチャの第2の部分のみ再構築するステップと、前
記第2の部分をディスクプレイに供給するステップとを
含み、前記第1の部分および前記第2の部分がピクチャ
全体の異なったサブセットを含むことを特徴とする方
法。 (8)前記1回目のデコードおよび前記2回目のデコー
ドのうちの少なくとも一方が、前記ピクチャの各種領域
の変換係数および動きベクトルを可変長デコードし、デ
コード済み変換係数およびデコード済み動きベクトルを
生成するステップと、前記デコード済み変換係数を逆量
子化し、逆量子化変換係数を生成するステップと、前記
逆量子化変換係数について線形変換を行い、前記ピクチ
ャの各種領域の訂正データを計算するステップと、前記
デコード済み動きベクトルおよびすでにデコードしたピ
クチャから、前記ピクチャ用の基準領域を計算するステ
ップと、前記ピクチャの基準領域に訂正データを加算す
るステップとを含むことを特徴とする、上記(7)に記
載の方法。 (9)前記基準領域を計算するステップが、前記基準領
域のどの部分が前記ピクチャの再構築すべき部分に対応
するかを判定するステップと、前記基準領域のうち、前
記ピクチャの再構築すべき部分に対応する部分のみ再構
築するステップとを含むことを特徴とする、上記(8)
に記載の方法。 (10)非整数垂直成分を備えた少なくとも1つの動き
ベクトルを識別するステップと、少なくとも1つの動き
ベクトルの奇数垂直成分を整数に丸めるステップとをさ
らに含むことを特徴とする、上記(8)に記載の方法。 (11)前記デコード済み変換係数を逆量子化するステ
ップが、どの変換係数が前記ピクチャの再構築される部
分に対応するかを判定するステップと、前記ピクチャの
再構築される部分に対応する変換係数のみ逆量子化する
ステップとを含むことを特徴とする、上記(8)に記載
の方法。 (12)前記逆量子化係数について線形変換を行い、訂
正データを計算するステップが、どの訂正データが前記
ピクチャの再構築される部分に対応するかを判定するス
テップと、前記ピクチャの再構築される部分に対応する
訂正データについてのみ線形変換を行うステップとを含
むことを特徴とする、上記(8)に記載の方法。 (13)デコードから表示される線およびデコードから
表示されない線に対応する変換係数からなる少なくとも
1つのブロックを識別するステップと、前記少なくとも
1つのブロックの列について線形変換を行い、列変換デ
ータを供給するステップと、デコードから表示される線
に対応する前記列変換データについて線形変換を行うス
テップとをさらに含むことを特徴とする、上記(12)
に記載の方法。 (14)圧縮ディジタル・ビデオ情報をデコードするた
めの装置であって、圧縮データ・メモリと、基準データ
・メモリと、双方向フレーム・データ・メモリと、各ピ
クチャをデコードする回数を判定するための反復決定ユ
ニットと、前記圧縮データ・メモリからの圧縮データお
よび前記反復決定ユニットからの反復デコード決定を受
け取るように接続されたデコーダとを含むことを特徴と
する装置。 (15)前記デコーダが可変長デコーダであり、前記可
変長デコーダからの動きベクトルおよび前記基準データ
・メモリからの基準データを受け取って基準領域を形成
するように接続された動き補償ユニットと、前記可変長
デコーダから量子化された係数を受け取り、逆量子化さ
れた係数を生成するように接続された逆量子化ユニット
と、前記逆量子化ユニットから前記逆量子化された係数
を受け取り、訂正領域を生成するように接続された逆変
換ユニットと、前記訂正領域を前記基準領域に加算する
ための加算器と、前記基準データ・メモリまたは前記双
方向フレーム・データ・メモリに前記加算器の出力を選
択的に格納するためのデマルチプレクサと、前記基準デ
ータ・メモリまたは前記双方向フレーム・データ・メモ
リからのデータを選択的に出力するためのマルチプレク
サとをさらに含むことを特徴とする、上記(14)に記
載の装置。 (16)出力データを表示するためのディスプレイをさ
らに含むことを特徴とする、上記(15)に記載の装
置。 (17)各基準ピクチャは1回デコードし、各フィール
ド構造化Bピクチャは1回デコードし、反復フィールド
を備えていない各フレーム構造化Bピクチャは2回デコ
ードし、反復フィールドを備えている各フレーム構造化
Bピクチャは3回デコードすべきであると決定する1組
の規則に従って前記反復決定ユニットが動作することを
特徴とする、上記(14)に記載の装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】1対のピクチャ・グループ(GOP)の例を示
す図である。
【図2】1つのピクチャのマクロブロック(MB)細分
化の例(4:2:0のフォーマットの場合)を示す図で
ある。
【図3】フレーム構造化ピクチャとしてコード化された
32×32のフレームのマクロブロック細分化の例を示
す図である。
【図4】フィールド構造化ピクチャとしてコード化され
た32×32のフレームのマクロブロック細分化の例を
示す図である。
【図5】フィールド構造化ピクチャとしてコード化され
た32×32のフレームのマクロブロック細分化の例を
示す図である。
【図6】従来のデコーダのブロック図である。
【図7】従来のデコーダのタイミング図である。
【図8】従来のデコーダ用のデコード化データのメモリ
割振りを示す図である。
【図9】本発明の原理によるデコード化方法の流れ図で
ある。
【図10】図9の方法および図19のデコーダのタイミ
ング図である。
【図11】図9の方法および図19のデコーダ用のデコ
ード化データのメモリ割振りを示す図である。
【図12】図9の方法および図19のデコーダにおける
メモリ管理の例を示す図である。
【図13】図9の方法および図19のデコーダにおける
メモリ管理の例を示す図である。
【図14】図9の方法および図19のデコーダにおける
メモリ管理の例を示す図である。
【図15】フレームおよびフィールド・モードでのマク
ロブロックの区分化の例を示す図である。
【図16】フレームおよびフィールド・モードでのマク
ロブロックの区分化の例を示す図である。
【図17】フレームおよびフィールド・モードでのマク
ロブロックの区分化の例を示す図である。
【図18】フレームおよびフィールド・モードでのマク
ロブロックの区分化の例を示す図である。
【図19】本発明の実施例によるデコーダのブロック図
である。
【図20】図19のデコーダにおける動き補償の流れ図
である。
【図21】図19のデコーダにおける逆量子化の流れ図
である。
【図22】従来の逆変換計算の流れ図である。
【図23】図19のデコーダにおけるフレーム・コード
化ブロックの逆変換計算の流れ図である。
【図24】図19のデコーダにおける4:2:0のデー
タ用の逆変換計算の流れ図である。
【図25】図19のデコーダにおける4:2:2または
4:4:4のデータ用の逆変換計算の流れ図である。
【図26】本発明の代替実施例により図19のデコーダ
で使用するための近似動き補償の流れ図である。
【符号の説明】
1302 圧縮データ・メモリ 1304 可変長デコーダ 1306 反復決定ユニット 1309 動き補償ユニット 1310 逆量子化ユニット 1312 基準フレーム・メモリ 1315 逆変換ユニット 1317 加算器 1319 デマルチプレクサ 1322 Bバッファ 1325 出力マルチプレクサ
フロントページの続き (72)発明者 エリオット・ネイル・リンツァー アメリカ合衆国10463 ニューヨーク州 ブロンクスヘンリー・ハドソン・パーク ウェイ 3530 アパートメント 2ビー (72)発明者 プラソーン・ティワリ アメリカ合衆国10598 ニューヨーク州 ヨークタウン・ハイツ ガース・コート 662 (56)参考文献 欧州特許出願公開710028(EP,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/24 - 7/68

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮ディジタル・ビデオ・シーケンスをデ
    コードし表示する方法であって、 ピクチャをそれぞれデコードする回数を判定するステッ
    プと、 前記シーケンス内のピクチャの1回目のデコードを行う
    ステップと、 前記1回目のデコードに応答して、前記ピクチャの第1
    の部分をディスプレイに供給するステップと、前記判定するステップにおいて前記ピクチャを2回デコ
    ードすると判定した場合、 前記ピクチャの2回目のデコ
    ードを行うステップと、 前記2回目のデコードに応答して、前記ピクチャの第2
    の部分を前記ディスプレイに供給するステップとを含
    み、 前記第1の部分と前記第2の部分がピクチャ全体の異な
    ったサブセットを含むことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】前記1回目のデコードおよび前記2回目の
    デコードのうちの少なくとも一方が、 前記ピクチャの各種領域の変換係数および動きベクトル
    を可変長デコードし、デコード済み変換係数およびデコ
    ード済み動きベクトルを生成するステップと、 前記デコード済み変換係数を逆量子化し、逆量子化変換
    係数を生成するステップと、 前記逆量子化変換係数について線形変換を行い、前記ピ
    クチャの各種領域の訂正データを計算するステップと、 前記デコード済み動きベクトルおよびすでにデコードし
    たピクチャから、前記ピクチャ用の基準領域を計算する
    ステップと、 前記基準領域に訂正データを加算するステップとを含む
    ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】前記ピクチャが、2つのフィールドからの
    データを含む双方向予測ピクチャであることを特徴とす
    る、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】前記判定するステップにおいて前記ピクチ
    ャを3回デコードすると判定した場合、前記ピクチャの
    3回目のデコードを行うステップと、 前記3回目のデコードに応答して、前記ピクチャの第3
    の部分をディスプレイに供給するステップとをさらに含
    み、 前記第1の部分、前記第2の部分、および前記第3の部
    分のうちの少なくとも2つが、ピクチャ全体の異なった
    サブセットを含むことを特徴とする、請求項3に記載の
    方法。
  5. 【請求項5】前記ピクチャの第1の部分がビデオ・フレ
    ーム内の一方のフィールドであり、前記ピクチャの第2
    の部分がビデオ・フレーム内のもう一方のフィールドで
    あることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  6. 【請求項6】前記第1の部分のピクセルの半分が再構築
    される前に、前記ピクチャの表示が始まることを特徴と
    する、請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】圧縮ディジタル・ビデオ・シーケンスをデ
    コードし表示する方法であって、 ピクチャをそれぞれデコードする回数を判定するステッ
    プと、 前記シーケンス内のピクチャの1回目のデコードを行う
    ステップと、 前記1回目のデコードに応答して、前記ピクチャの第1
    の部分のみ再構築するステップと、 前記第1の部分をディスプレイに供給するステップと、前記判定するステップにおいて前記ピクチャを2回デコ
    ードすると判定した場合、 前記ピクチャの2回目のデコ
    ードを行うステップと、 前記2回目のデコードに応答して、前記ピクチャの第2
    の部分のみ再構築するステップと、 前記第2の部分をディスプレイに供給するステップとを
    含み、 前記第1の部分および前記第2の部分がピクチャ全体の
    異なったサブセットを含むことを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】前記1回目のデコードおよび前記2回目の
    デコードのうちの少なくとも一方が、 前記ピクチャの各種領域の変換係数および動きベクトル
    を可変長デコードし、デコード済み変換係数およびデコ
    ード済み動きベクトルを生成するステップと、 前記デコード済み変換係数を逆量子化し、逆量子化変換
    係数を生成するステップと、 前記逆量子化変換係数について線形変換を行い、前記ピ
    クチャの各種領域の訂正データを計算するステップと、 前記デコード済み動きベクトルおよびすでにデコードし
    たピクチャから、前記ピクチャ用の基準領域を計算する
    ステップと、 前記ピクチャの基準領域に訂正データを加算するステッ
    プとを含むことを特徴とする、請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】前記基準領域を計算するステップが、 前記基準領域のどの部分が前記ピクチャの再構築すべき
    部分に対応するかを判定するステップと、 前記基準領域のうち、前記ピクチャの再構築すべき部分
    に対応する部分のみ再構築するステップとを含むことを
    特徴とする、請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】非整数垂直成分を備えた少なくとも1つ
    の動きベクトルを識別するステップと、 少なくとも1つの動きベクトルの奇数垂直成分を整数に
    丸めるステップとをさらに含むことを特徴とする、請求
    項8に記載の方法。
  11. 【請求項11】前記デコード済み変換係数を逆量子化す
    るステップが、 どの変換係数が前記ピクチャの再構築される部分に対応
    するかを判定するステップと、 前記ピクチャの再構築される部分に対応する変換係数の
    み逆量子化するステップとを含むことを特徴とする、請
    求項8に記載の方法。
  12. 【請求項12】前記逆量子化係数について線形変換を行
    い、訂正データを計算するステップが、 どの訂正データが前記ピクチャの再構築される部分に対
    応するかを判定するステップと、 前記ピクチャの再構築される部分に対応する訂正データ
    についてのみ線形変換を行うステップとを含むことを特
    徴とする、請求項8に記載の方法。
  13. 【請求項13】デコードから表示される線およびデコー
    ドから表示されない線に対応する変換係数からなる少な
    くとも1つのブロックを識別するステップと、 前記少なくとも1つのブロックの列について線形変換を
    行い、列変換データを供給するステップと、 デコードから表示される線に対応する前記列変換データ
    について線形変換を行うステップとをさらに含むことを
    特徴とする、請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】圧縮ディジタル・ビデオ情報をデコード
    するための装置であって、 圧縮データ・メモリと、 基準データ・メモリと、 双方向フレーム・データ・メモリと、 ピクチャをそれぞれデコードする回数を判定するための
    反復決定ユニットと、 前記圧縮データ・メモリからの圧縮データおよび前記反
    復決定ユニットからの反復デコード決定を受け取るよう
    に接続されたデコーダとを含むことを特徴とする装置。
  15. 【請求項15】前記デコーダが可変長デコーダであり、 前記可変長デコーダからの動きベクトルおよび前記基準
    データ・メモリからの基準データを受け取って基準領域
    を形成するように接続された動き補償ユニットと、 前記可変長デコーダから量子化された係数を受け取り、
    逆量子化された係数を生成するように接続された逆量子
    化ユニットと、 前記逆量子化ユニットから前記逆量子化された係数を受
    け取り、訂正領域を生成するように接続された逆変換ユ
    ニットと、 前記訂正領域を前記基準領域に加算するための加算器
    と、 前記基準データ・メモリまたは前記双方向フレーム・デ
    ータ・メモリに前記加算器の出力を選択的に格納するた
    めのデマルチプレクサと、 前記基準データ・メモリまたは前記双方向フレーム・デ
    ータ・メモリからのデータを選択的に出力するためのマ
    ルチプレクサとをさらに含むことを特徴とする、請求項
    14に記載の装置。
  16. 【請求項16】出力データを表示するためのディスプレ
    イをさらに含むことを特徴とする、請求項15に記載の
    装置。
  17. 【請求項17】各基準ピクチャは1回デコードし、各フ
    ィールド構造化Bピクチャは1回デコードし、反復フィ
    ールドを備えていない各フレーム構造化Bピクチャは2
    回デコードし、反復フィールドを備えている各フレーム
    構造化Bピクチャは3回デコードすべきであると決定す
    る1組の規則に従って前記反復決定ユニットが動作する
    ことを特徴とする、請求項14に記載の装置。
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