JP3463180B2 - 磁性ガーネット酸化物粉末の製造方法及び磁性ガーネット酸化物膜の製造方法 - Google Patents

磁性ガーネット酸化物粉末の製造方法及び磁性ガーネット酸化物膜の製造方法

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JP3463180B2 JP09333494A JP9333494A JP3463180B2 JP 3463180 B2 JP3463180 B2 JP 3463180B2 JP 09333494 A JP09333494 A JP 09333494A JP 9333494 A JP9333494 A JP 9333494A JP 3463180 B2 JP3463180 B2 JP 3463180B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,磁気光学デバイスの原
料となる高純度で,組成が均一であり,かつ微細粒径で
あるようなBi系磁性ガーネット酸化物粉末とその製造
方法及びそれを用いたBi系磁性ガーネット薄膜と,こ
のBi系磁性ガーネット薄膜を磁気光学素子として使用
し外部磁界の反転,もしくは外部磁界の印加と解除によ
り光の通過と遮断を制御できるようにした光スイッチと
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光スイッチは光の伝送方向を制御するた
めの重要な光機能素子であり,その一つに磁気光学効果
を利用したものである。この光スイッチは,磁気回転素
子に印加する磁界の方向を反転させることにより光をス
イッチングするもので,この光スイッチは第1の複屈折
結晶板と磁気光学素子と1/2波長板と,第1のものと
同じ結晶方位を有し同じ厚さの第2の複屈折結晶板と光
検出器とを光路中でこの順序に並べた構成である。そし
て,磁気光学素子の周囲には磁場を印加するためのコイ
ルが設けられており,印加する電流の方向を反転できる
ように構成される。この光スイッチがオンの状態には,
コイルに流す電流により磁気光学素子には,光軸方向に
外部磁界が印加される。その時,第1の複屈折結晶板で
光はP成分とS成分に分離され,磁気光学素子でその偏
波面が同方向にさらに45度回転する。この結果,S成
分はP成分に,またP成分に変換されて第2の複屈折結
晶板に入射する。そのため分離されていた光は再び一致
し第2の複屈折結晶板から出る光は1本に集められ光検
出器で受光される。一方,光スイッチがオフ状態の時に
は,コイルに逆向きの電流を流し,磁気光学素子に印加
する磁場の方向を反転させると,第1の複屈折結晶板で
分離されたP成分とS成分は磁気光学素子では前記オン
の時とは逆方向に45度偏波面が回転する。ついで,1
/2波長板ではオンの時と同じように45度回転するの
で,磁気光学素子による偏波面の回転と1/2波長板に
よる偏波面の回転とはちょうど相殺されS成分はS成分
のまま,またP成分はP成分のまま第2の複屈折結晶板
に達する。したがってそれを通過した光はさらに分離し
た光検出器には達しない。
【0003】ところで,光スイッチは,外部磁界のオン
オフによりスイッチング制御するもので,ファラデー回
転角が90度の磁気光学素子を挾んでその前後に偏光子
を配設した構成を有している。この光スイッチの2個の
偏光子の偏波面の方向は動作モードに応じて同一であっ
ても,90度異なるように設けてもよい。
【0004】従来,このような磁気回転効果を応用した
光スイッチにおいて,磁気光学素子には磁性ガーネット
結晶板が用いられていた。その磁性ガーネットの結晶板
の製造方法としては液層エピタキシャル法やスパッタ法
が考えられる。
【0005】一方,磁性ガーネット膜の製法としては,
磁性ガーネット粉末を用いる方法が検討されている。こ
の方法で磁気光学素子用の磁性ガーネット膜を製造する
ためには,組成及び形状が均一であるような粉末の製造
方法が必要である。これまでの磁性ガーネット粉末の製
造方法には,一般的な粉末冶金による固相反応を利用し
た製法や共沈法が用いられてきた。
【0006】粉末冶金による固相反応法においては,磁
性ガーネットの構成元素である,鉄(Fe),ビスマス
(Bi),希土類元素(以下,Rと呼ぶ)の各々の酸化
物粉末を目的組成になるように秤量し,湿式もしくは乾
式で混合し,乾燥,熱処理を施して製造される。
【0007】また,共沈法によってもBi系磁性ガーネ
ット薄膜の研究開発が進められている。共沈法による磁
性ガーネット粉末の製造工程は以下の通りである。目標
の組成になるように調整した硝酸塩混合水溶液中に,ア
ンモニア水等のアルカリ溶液をPHが9〜11前後にな
るように加え共沈澱物を得る。この共沈澱物を蒸留水等
で充分に洗浄し,遠心分離機等により脱水したのち乾燥
し500〜700℃で熱処理して磁性ガーネット粉末が
製造される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】年々光スイッチの低コ
スト化の要求が高まってきている。従来の光スイッチで
は磁気光学素子に単結晶の磁性ガーネット膜が使用され
てきた。しかし,上述の液相エピタキシャル法やスパッ
タ法では大面積の磁性ガーネット膜が得られず結晶育成
にも長時間を要する。これがコスト高の原因になってお
り改善の要求がなされている。
【0009】一方では,光透過率の大きい光スイッチの
要求がなされている。この要求に応えるためには,必要
とするファラデー回転材料の光透過方向の厚さを小さく
すればよく,ファラデー回転係数の大きな磁性膜が必要
となる。したがって,例えば,(R1-x Bix 3 Fe
5 12(0≦x≦1)で与えられる磁性ガーネット膜に
おいて,ファラデー回転係数を大きくするためにはxを
増大させればよく,x=1の時ファラデー回転係数が最
大となる。しかし液相エピタキシャル法では,Bi系ガ
ーネットの製造においてBiの組成を(R1-x Bix
3 Fe5 12(0≦x≦1)としたときx=1であるよ
うな組成の結晶を製造することは未だ成功していない。
【0010】現在の所,Bi系磁性ガーネット(R1-x
Bix 3 Fe5 12(0≦x≦1)において,x=1
の材料はスパッタ法による薄膜のみしか得られていな
い。しかしスパッタ法では膜の成長速度がおよそ0.0
6μm/Hrと非常に遅い。そのためファラデー回転角
の大きい特性が要求されるような製品に応用するのに充
分な膜厚(例えば波長0.8μmの光の偏光面が45°
回転するのに必要な膜厚はおよそ20μm)を得るには
非常に時間がかかり,製造コストが高いという欠点があ
る。
【0011】一方,上述したように,磁性ガーネット膜
の製造方法として,磁性ガーネット粉末を用いる方法も
検討されてきた。この場合,組成が均一で,形状が均一
な粉末が要求される。
【0012】従来の一般的な粉末冶金による製法を用い
てBi系磁性ガーネットを製造しようとする場合,B
i,Fe及びRの原料粉末を均一に混合することは非常
に難しく,分散剤を溶媒に加えて粉末同志の凝集を防
ぎ,さらに長時間混合しなければならない。しかし,長
時間混合する場合には,外部やボールミル装置等から不
純物が混入する可能性がある。製造工程の管理が難し
い。また長時間混合することはコストアップにもつなが
る。特に,湿式混合の場合,脱水,乾燥の工程を経た
後,熱処理を施さなければならないため非常に手間がか
かるコスト高の要因になるという欠点がある。
【0013】また,一般的な粉末冶金による製造方法に
おいては,熱処理の段階では,粉末冶金法の場合反応が
固相反応であるため,均一に構成元素同志を反応させる
ことは非常に困難で,均一な組成のBi系磁性ガーネッ
ト粉末の製造は難しい。またBi系磁性ガーネット(R
1-x Bix 3 Fe5 12(0≦x≦1)においてxが
2/3以上(但しRによりxの最大値は異なる)とする
ことは,Biの反応性の問題から極めて困難である。
【0014】一方,共沈法の場合には,組成の均一な粉
末ができる。しかしこの方法でBi系の磁性ガーネット
(R1-x Bix 3 Fe5 12(0≦x≦1)を製造し
てもx=1の粉末は得られていない。
【0015】ところで,Bi系磁性ガーネット{(Bi
x 1-X 3 Fe5 12(0≦x≦1)}において,B
iの量を増大させる,即ち,xを限りなく,1に近づけ
る)ことによりファラデー回転角を増大させる効果のあ
ることは,既に知られている。
【0016】しかし,粉末冶金法において,Bi系磁性
ガーネット((Bix 1-X 3 Fe5 12(0≦x≦
1))においてxが2/3以上(但し,Rによりxの最
大値は異なる)とすることは,Biの反応性の問題から
不可能である。
【0017】一方,共沈法の場合には,組成の均一な酸
化物粉末ができるという利点がある。しかし,この方法
でBi系の磁性ガーネット(Bix 1-X 3 Fe5
12(0≦x<1)を製造することができるがRを含まな
い,即ち,x=1の粉末は得られていない。
【0018】また近年,平均粒径0.5μm以下でかつ
粒度分布の狭いBi系磁性ガーネット酸化物粉末の要求
が高まってきている。しかし,粉末冶金的な製造方法で
は原料の粉末が0.5μm以上ありかつ,熱処理を施す
ため粒成長を引き起こし,この要求に応えることができ
ない。一方,共沈法によっても500〜700℃で熱処
理をほどこさねばならず粒成長が進みこの要求を満たす
ことができない。
【0019】更に,最近になってBi系磁性ガーネット
酸化物粉末を磁界で駆動させる液晶ディスプレイについ
て検討されている。この場合粉末の形状としては,針状
もしくは平板状の粉末が要求される。しかし,従来の製
造方法では,等方的な球に近い形状のものしか得られな
かった。
【0020】そこで,本発明の第1の技術的課題は,微
細であり,異方的な形状を有するBi系磁性ガーネット
酸化物粉末を製造する方法を提供することにある。
【0021】また,本発明の第2の技術的課題は,共沈
法等の製造方法に比べて,その組成を(R1-x Bix
3 Fe5 12(但し0≦x≦1)と表したとき,xの大
きい粉末が得られるBi系磁性ガーネット酸化物粉末の
製造方法を提供することにある。
【0022】また,本発明の第3の技術的課題は,Bi
系磁性ガーネット膜に用いられる酸化物粉末の製造が可
能であるBi系磁性ガーネット酸化物粉末の製造方法と
を提供することにある。
【0023】
【0024】また,本発明の第の技術的課題は,スパ
ッタ法よりも容易に前記Bi系磁性ガーネット膜が得ら
れるBi系磁性ガーネット膜の製造方法を提供すること
にある。
【0025】また,本発明の第の技術的課題は,ファ
ラデー回転角の大きなBi系磁性ガーネット膜を磁気光
学素子として用いた光スイッチを製造する方法を提供す
ることにある。
【0026】また,本発明の第7の技術的課題は,前記
光スイッチを製造する方法を提供することにある。
【0027】
【0028】
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明によれば,Fe,
Bi,R(但し,RはYを含む希土類元素の内の少なく
とも一種)を含むBi−Fe系ガーネット酸化物粉末の
製造方法において,予め定められたモル比のBi,F
e,Rの夫々の硝酸塩を含む溶媒を用意する準備工程
と,前記硝酸塩を含む溶媒にアミノ基又はイミノ基を含
むカルボン酸を混合した混合溶液を得る有機酸混合工程
と,前記混合溶液を加熱してBi−Fe系ガーネット酸
化物粉末を得る加熱工程とを含むことを特徴とする磁性
ガーネット酸化物粉末の製造方法が得られる。ここで,
本発明において,アミノ基又はイミノ基を含むカルボン
酸としては,アミノ酢酸,アラニン,トレオニン,アル
ギニン等のα−アミノ酸であるアミノ酸及びプロリン等
のα−イミノ酸であるイミノ酸が例示できるが,α−ア
ミノ酸が最も好ましい。
【0030】本発明によれば,前記磁性ガーネット酸化
物粉末の製造方法において,前記加熱工程は,前記溶媒
の沸点以上の温度に加熱された気流中に前記混合溶液を
噴霧して,前記混合溶液中の溶媒を気化させることを含
むことを特徴とする磁性ガーネット酸化物粉末の製造方
法が得られる。
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】本発明によれば,前記したいずれかのBi
系磁性ガーネット酸化物粉末の製造方法により得られた
Bi系磁性ガーネット酸化物粉末にバインダーを混合す
るバインダー混合工程と,基板上に塗布する塗布工程と
を含むことを特徴とするBi系磁性ガーネット酸化物膜
の製造方法が得られる。
【0035】ここで,本発明のBi系磁性ガーネット酸
化物膜の製造方法において,前記バインダーとして,ジ
オメタン等の有機溶媒を用いることができるが,Bi系
ガーネットと同等の高屈折率をもつものならば,これら
に限定されず,例えば,メタクリル樹脂(PMMA),
フッ素系樹脂,ポリエチレン系樹脂,ポリスチレン系樹
脂,ポリカーボネート系樹脂,ナイロン系樹脂,ビニル
系樹脂,アクリル系樹脂の有機系樹脂や,鉛系ガラスな
どの無機系溶媒を用いることができる。
【0036】また,本発明のBi系磁性ガーネット酸化
物膜の製造方法において,前記基板として,透明なガラ
ス,及びセラミック基板のうちの少なくとも一種が使用
できるが,これらに限定されるものではない。
【0037】即ち,本発明では,Bi系磁性ガーネット
酸化物粉末の製造方法において,Bi,Feの硝酸塩も
しくはBi,Fe及び希土類元素の硝酸塩とアミノ基又
はイミノ基を含むカルボン酸の錯体との溶液を加熱処理
することによりBi系磁性ガーネット粉末と,その製造
する方法を提供するものである。更に,この粉末をジオ
メタン等の有機溶媒をバインダーとして用い該粉末と混
合した後,セラミック等の基板上に塗布してBi磁性ガ
ーネッ磁性膜と,安価に製造する方法とを提供するもの
である。
【0038】また,本発明では,光スイッチにおける磁
気回転光学素子に用いる磁性ガーネット膜を自己燃焼法
で製造される粉末を用いて得られた磁性膜を用いて磁気
光学素子を構成し,これを光スイッチに使用するもので
ある。
【0039】即ち,本発明によれば,Bi,Feの硝酸
塩もしくはBi,Fe及び希土類元素の硝酸塩とアミノ
基又はイミノ基を含むカルボン酸の錯体との溶液を加熱
することにより,Bi系磁性ガーネット粉末を製造し,
これにバインダーを混合するなどして基板上に塗布して
得られた磁性ガーネット膜を磁気光学素子に使用した光
スイッチを提供するものである。
【0040】尚,本発明の光スイッチにおいて磁気光学
素子以外の構成要素は,従来のものと同様な構成でもよ
い。
【0041】
【作用】本発明において,Bi系磁性ガーネット酸化物
粉末の構成元素の硝酸塩をアミノ酸の錯体との溶液を加
熱,溶媒を蒸発させると,自己燃焼反応が起こり,組成
の均一なBi系磁性ガーネット酸化物粉末が製造され
る。この反応は非常に速やかに起こるため,(R1-X
x 3 Fe5 12(但し0≦x≦1)の磁性ガーネッ
ト酸化物粉末においてx≧2/3であるような磁性ガー
ネット酸化物粉末の製造が可能となる。
【0042】さらに,この方法によれば,反応が瞬時に
進むことから粒成長が起こらないため,粒径が0.5μ
m以下の粒度分布幅の狭いBi系磁性ガーネット酸化物
粉末を製造することができる。
【0043】また,本発明によれば異方的な形状のBi
系磁性ガーネット酸化物粉末の製造が可能である。さら
に,本発明により製造されたBi系磁性ガーネット酸化
物粉末を基板に塗布した後,熱処理することによりBi
系磁性ガーネット膜の製造が可能である。
【0044】また,本発明において,上述の自己燃焼法
で製造された粉末を基板に塗布して得られた磁性ガーネ
ット膜は,従来の液相エピタキシャル法やスパッタ法の
ものよりも大きな面積のものが容易に得られるため磁気
光学素子のコストダウンが可能となる。この自己燃焼反
応は非常に速やかに起こるため,(R1-x Bix 3
5 12(但し0≦x≦1)の磁性ガーネット粉末にお
いてx≧2/3であるような磁性ガーネット粉末が得ら
れこれを用いて磁性ガーネット膜を製造するので,従来
よりも薄い磁性ガーネット膜でファラデー回転角の大き
な磁気光学素子即ち光透過率の大きい素子の製造が可能
になる。
【0045】
【実施例】以下,本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0046】(実施例1)光スイッチにおいて自己燃焼
法により作製した粉末を用いて磁性ガーネット膜を作製
し,それを用いて磁気光学素子を作製し光スイッチを作
製した。
【0047】粉末の製法は以下の通りである。まず,
Y,Bi,及びFeの硝酸塩を(Y1- x Bix 3 Fe
5 12(但しx=0.5)となるように秤量し,純水に
溶解し,その溶液中にアミノ酢酸を15wt%となるよ
うに添加しよく混合した。次にこの溶液を300℃に加
熱し水分を蒸発させた。水分蒸発後,溶液の残留物は自
己燃焼反応を起こし,磁性ガーネット粉末が得られた。
【0048】これをジオメタンと混合し,ガラス基板上
に塗布してスピンナー上で毎分100回転と高速回転さ
せて膜厚を±10%以下に均一化して磁性ガーネット膜
を作製した。この方法で作製した磁性ガーネット膜の面
積は100cm2 であった。従来の液相エピタキシャル
法により製造した磁性ガーネット膜の面積は最大25c
2 程度であるので,上述の方法によれば従来の磁性ガ
ーネット膜よりも大きな面積のものを得ることができる
ことが判明した。
【0049】図1及び図2は本発明の実施例1に係る光
スイッチの構成例を概略的に示しており,磁気光学素子
を上記製法で作製したものを用いたことを除いて,従来
のものと同様な構成を有する。そして,図1に示される
光スイッチは,磁気光学素子に印加する磁場の反転によ
りスイッチング動作させるものであり,図2に示される
光スイッチは,磁場の印加と解除によりスイッチング動
作させるものである。さらに具体的に説明すると,図1
の光スイッチは,第1の複屈折結晶板2と,磁気光学素
子12と,1/2波長板3と,第1の複屈折結晶板2と
同じ結晶方位を有し同じ厚さの第2の複屈折結晶板4
と,光検出器5とを光路中で,入射側からこの順序に並
べた構成である。磁気光学素子1の周囲には磁場を印加
するためのコイル6が設けられており,このコイル6に
印加する電流の方向を反転できるように構成される。図
1(A)は光スイッチがオンの状態を示している。コイ
ル6に流す電流により磁気光学素子1には,白抜きの矢
印で示される向きの外部磁界(Ha)が印加される。ま
ず,入射した光10aは第1の複屈折結晶板2で第1の
成分(P成分)と第2の成分(S成分)に分離され,磁
気光学素子1でその偏波面が45度回転される。そして
1/2波長板3で同方向にさらに45度回転される。こ
の結果,S成分はP成分に,またP成分はS成分に夫々
変換されて第2の複屈折結晶板4に入射する。このため
分離されていた光は再び一致し,第2の複屈折結晶板4
から出る光10bは1本に集められた光検出器5で受光
される。
【0050】それに対して,コイル6に逆向きの電流を
流し,図1(B)に示すように磁気光学素子1に印加す
る磁場の方向を白抜きの矢印Hbで示す方向に反転させ
ると,第1の複屈折結晶板2で分離されたP成分とS成
分は磁気光学素子1では前記オンの時とは逆方向に45
度偏波面が回転する。次いで1/2波長板4では前記オ
ンの時と同じように45度回転するので,磁気光学素子
1による偏波面の回転波長板1/2波長板3による偏波
面の回転とはちょうど相殺されS成分はS成分のまま,
またP成分はP成分のまま第2の複屈折結晶板4に達す
る。したがってそれを通過した光は更に分離した光10
c及び10dに夫々なり,光検出器5には達しない。
【0051】図2は外部磁界のオンオフによりスイッチ
ング制御する光スイッチの構成を示している。図2の光
スイッチにおいては,外部磁界のオンオフは,コイル6
に通電する電流のオンオフで制御されている。図2に示
すように,光スイッチは,ファラデー回転角が90度の
磁気光学素子1を挾んでその前後に第1及び第2の偏光
子2´,4´を配設している。なお2個の偏光子2´,
4´の偏波面の方向は動作モードに応じて同一であって
も,90度異なるように受けてもよい。また,磁場はコ
イル6に電流を印加することにより誘起され,スイッチ
9によりオンオフすることにより制御される。磁気光学
素子1の内部には磁性ガーネット膜3´が入っている。
尚,図中符号7はコイルに電流を印加するための直流電
源で,符号8は抵抗である。
【0052】以上,説明したように,本発明の実施例1
によれば従来よりも大きな面積の磁性ガーネット膜が容
易に得られるので,磁気光学素子の低コスト化を図るこ
とができ,さらには光スイッチの低コスト化が可能とな
った。
【0053】(実施例2)図3は本発明に関するもので
あって,実施例1で得られたBi系磁性ガーネット粉を
ジオメタンと混合し,ガラス基板上に塗布して得られた
磁性膜のファラデー回転角のBi組成依存性を示すもの
である。図3中において,実線(○)(ロ)は,本発明
によるBi系磁性ガーネット膜のファラデー回転角を示
し,点線(●)(イ)は,比較例としてスパッタ法によ
り製造されたもののファラデー回転角度を示した。本比
較例においては,ファラデー回転角が45°以上を得る
のに充分な膜厚のものを製造することはできなかった。
【0054】本発明の実施例2に関する粉末作製法は次
の通りである。
【0055】まずY,Bi,Feの硝酸塩を(Y1-x
x 3 Fe5 12(x=0.2,0.4,0.6,
0.8)になるように秤量し,純水に溶解し,その溶液
中にアミノ酢酸を15wt%となるように添加して良く
混合した。次にこの溶液を300℃に加熱し水分を蒸発
させた。水分蒸発後,溶液の残留物は自己燃焼反応を起
こし,磁性ガーネット粉末が得られた。さらにこの粉末
をジオメタンと混合し,ガラス基板上に塗布することに
より磁性ガーネット膜複合板を得た。
【0056】この実施例2からわかるように本発明によ
れば,従来のスパッタ法よりもファラデー回転角の大き
いBi系磁性ガーネット膜が容易に得られる。
【0057】さらに,実施例2に係る方法により作製し
た磁性ガーネット膜(Bi3 Fe512)を用いて磁気
光学素子を作製し,光スイッチとしての性能を評価し
た。スイッチの構成は図2に示した構成と同様のものを
用いた。使用した光源の波長はλ=0.8μm,磁性ガ
ーネット膜の厚さは20μmとし,ガラス−ガーネット
膜複合板の両面に波長0.8μmに対する無反射コート
膜を施した。性能評価の結果,オン状態で透過率70
%,オフ状態で同じく0.5%が得られ,このガラスガ
ーネット膜複合板か光スイッチとして動作することを確
認できた。
【0058】(実施例3)図4は本発明の実施例3によ
るBi系磁性ガーネット酸化物粉末の粒度分布と比較例
として従来の製造方法により製造されたBi系磁性ガー
ネット酸化物粉末の粒度分布を示す図である。図4にお
いて,曲線(11)は実施例3のBi系磁性ガーネット
酸化物粉末の粒度分布であり,曲線(12)は比較例と
して共沈法により製造されたBi系磁性ガーネット酸化
物粉末の粒度分布,曲線(13)は従来の粉末冶金法に
より製造されたBi系磁性ガーネット酸化物粉末の粒度
分布を示している。
【0059】図4の曲線(14)に示す本発明の実施例
3に係るBi系磁性ガーネット酸化物粉末の製造方法は
次の通りである。Bi,Y,Fe,の硝酸塩をBi1.4
1. 6 Fe5 12で示す化学組成となるように秤量し,
純水中に溶解させ,その水溶液中に,アミノ酢酸が15
wt%となるように添加しよく混合した。次に,このア
ミノ酸混合溶液を300℃に加熱し,アミノ酸混合液中
の水分を蒸発させた。水分蒸発後,溶液の残留物は自己
燃焼反応を起こし,Bi系磁性ガーネット酸化物粉末が
得られた。
【0060】また,比較例に係る共沈法によるBi系磁
性ガーネット酸化物粉末の製造を次のように行った。組
成がBi1.4 1.6 Fe5 12となるように調整したB
i,Y,Feの硝酸塩を純水に溶解し,これにアンモニ
ア水を混入し,共沈澱物を得た。最終的な溶液のpHは
10.7であった。この沈澱物を500〜700℃の温
度で1時間熱処理することにより粉末を得た。また,図
4の曲線(13)に示したBi系磁性ガーネット酸化物
粉末の製造方法は次の通りである。原料としては,Bi
2 3 ,Y2 3 ,Fe2 3 の粉末を純水中で40時
間エンプラ製のボールミルで混合し,脱水,乾燥させた
後,700℃で熱処理して,粉末を得た。得られた粒度
分布を調べたその結果を図14に示す。
【0061】図4からわかるように,本発明の実施例3
によれば,従来の方法に比べて粒度分布が狭く,平均粒
径の小さな粉末が得られる。なお,本発明の実施例3に
おいて,希土類としてYの代わりに他の希土類元素の硝
酸塩を用いても同様の結果が得られた。
【0062】(実施例4)図5は本発明の実施例4によ
るBi系磁性ガーネット酸化物{(Bix 1-X3
5 12(但し0≦x≦1)}粉末のBi組成(x)を
変化させたときの磁性ガーネットのX線回折強度のピー
ク比の変化を示し,併せて従来法である共沈法により製
造されたBi系磁性ガーネット酸化物粉末の磁性ガーネ
ットのX線回折強度のピーク比の変化を示した。図5に
おいて,黒丸を結んだ実線(14)は本発明の実施例4
に係るBi系磁性ガーネット酸化物粉末,白丸を結んだ
破線(15)は従来例に係るBi系磁性ガーネット酸化
物粉末を夫々示している。
【0063】図5に示す本発明の実施例4に係るBi系
磁性ガーネット酸化物粉末の製造方法は次の通りであ
る。まず,Y,Bi,Feの夫々の硝酸塩を{(Bix
1-X3 Fe5 12(但しx=0,0.1,0.3,
0.5,0.7,1)}のモル比となるように秤量し,
純水に溶解し,その水溶液中にアミノ酢酸を15wt%
となるように添加しよく混合した。次に,このアミノ酸
水溶液を300℃に加熱し水分を蒸発させた。水分蒸発
後,溶液の残留物は自己燃焼反応を起こし,磁性ガーネ
ット粉末が得られた。
【0064】また,比較例として共沈法による粉末の製
造は次のように行った。
【0065】Y,Bi,Feの硝酸塩を{(Bix
1-X 3 Fe5 12(但しx=0,0.1,0.3,
0.5,0.7,1)}となるように秤量し,純水に溶
解し,これにアンモニア水を混入し,共沈澱物を得た。
最終的な溶液のpHは10.7であった。この沈澱物を
500〜700℃の温度で1時間熱処理することにより
粉末を得た。
【0066】図5からわかるように,実線(14)で示
される実施例4に係るBi系磁性ガーネット酸化物粉末
では,Biの組成に依存することなく磁性ガーネット酸
化物粉末が得られ,他方,破線(15)で示される従来
法である共沈法により得られたBi系磁性ガーネット粉
末においては,x≧0.5ではBi系磁性ガーネット酸
化物粉末が得られない。
【0067】なお,本発明の実施例4において,希土類
としてYの代わりに他の希土類元素の硝酸塩を用いても
同様の結果が得られた。
【0068】(実施例5)図6は本発明の実施例5に係
るBi系磁性ガーネット酸化物粉末の形状を示す図であ
り,比較の為に従来例によるBi系磁性ガーネット酸化
物粉末の形状を示した。図6の縦軸は相対頻度を,横軸
は粉体のSEM像より2次元的な解析により粉体の慣性
モーメントを求め,それに相当する楕円の短軸/長軸の
比を示している。粉末の製造方法は,実施例4と同様の
方法によるもので,実線の曲線(16)は実施例3に係
る粉末,破線の曲線(17)は従来の共沈法によるもの
である。
【0069】この図からわかるように,本発明の実施例
3によれば,従来の共沈法に比べて(短軸/長軸)比の
大きい形状の分布を有する粉末が得られる。
【0070】また本発明において,粉末の形状に及ぼす
効果は,希土類元素の量及び種類にはよらない。
【0071】(実施例6)図7は本発明の実施例6によ
るBi系磁性ガーネット酸化物粉末から形成した磁性薄
膜のファラデー回転角のBi組成依存性を示す図であ
り,比較の為に,スパッタ法により製造されたものを示
した。図7において,「○」で示す実線(ニ)は,本発
明の実施例6によるBi系磁性ガーネット膜のファラデ
ー回転角を示し,「●」に示す破線(ハ)は比較例のス
パッタ法により製造された磁性薄膜のファラデー回転角
を示している。
【0072】本発明の実施例6に係る磁性薄膜の製造方
法は次の通りである。まずY,Bi,Feの硝酸塩を
{(Bix 1-X 3 Fe5 12(但しx=0,0.
2,0.4,0.6,0.8)}となるように秤量し,
純水に溶解し,その溶液中にアミノ酢酸を15wt%と
なるように添加しよく混合した。次にこの溶液を300
℃に加熱し水分を蒸発させた。水分蒸発後,溶液の残留
物は自己燃焼反応を起し,磁性ガーネット粉末が得られ
た。さらにこの粉末をジオメタンと混合し,セラミック
基板上に塗布して,100〜300℃の温度で熱処理す
ることにより磁性膜を得た。
【0073】また,比較例においては,ファラデー回転
角が45°以上を得るのに充分な膜厚のものを製造する
ことはできなかったが,本発明の実施例4においては,
ファラデー回転角が45°以上のものが得られた。
【0074】この実施例からわかるように本発明の実施
例4によれば,従来のスパッタ法よりもファラデー回転
角の大きいBi系磁性ガーネット膜が容易に得られる。
【0075】
【発明の効果】以上,説明したように,本発明によれ
ば,Bi系磁性ガーネット酸化物粉末の製造が可能であ
る。
【0076】また,本発明によれば,共沈法等の製造方
法に比べて,その組成を(R1−xBiFe
12(但し0≦x≦1)と表したとき,xの大きいBi
系磁性ガーネット酸化物粉末の製造方法を提供すること
ができる。
【0077】また,本発明によれば,より微細であり,
異方的な形状を有するBi系磁性ガーネット酸化物粉末
製造方法を提供することができる。さらに,本発明に
よれば,スパッタ法よりも容易にファラデー回転角の大
きなBi系磁性ガーネット膜の製造方法を提供すること
ができる。
【0078】また,本発明では,液相エピタキシャル法
やスパッタ法により得られる磁性ガーネット膜よりも大
面積の磁性膜を用いるので,磁気光学素子の低コスト化
が図られ,従来の光スイッチと同等以上の特性のものが
より低価格で提供可能となる。
【0079】また,本発明によれば,自己燃焼反応は非
常に速やかに起こるため,(R1-xBix 3 Fe5
12(但し0≦x≦1)においてx≧2/3であるような
磁性ガーネット粉末の製造が可能であるので,薄い磁性
ガーネット膜で磁気光学素子を構成することが可能とな
り,光の透過率の大きい光スイッチの提供が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る光スイッチの構成を示
すものであって,磁気光学素子に印加する磁場の反転に
よりスイッチング動作させるものであり,(A)は光ス
イッチがオンの状態を,(B)は光スイッチがオフの状
態をそれぞれ示している。
【図2】本発明の実施例1に係る光スイッチであって外
部磁場のオンオフによりスイッチング動作させるもので
ある。
【図3】本発明の実施例3によりBi系磁性ガーネット
粉末を製造し,該粉末をジオメタンと混合し,セラミッ
ク基板上に塗布し,さらに100〜300℃の温度で熱
処理として得られた磁性薄膜のファラデー回転角のBi
組成依存性を示すものである。
【図4】本発明の実施例3によるBi系磁性ガーネット
酸化物粉末の粒度分布を示す図であり,比較例も併せて
示している。
【図5】本発明の実施例4によるBi系磁性ガーネット
酸化物{(Bix 1-X 3 Fe5 12(但し0≦x≦
1)}粉末のBi組成(x)を変化させた時のX線回折
強度のピーク比の変化を示す図で,比較例として共沈法
により作製したBi系磁性ガーネット酸化物粉末のX線
回折強度のピーク比の変化を示した。
【図6】本発明の実施例5によるBi系磁性ガーネット
酸化物粉末の形状の解析結果を示す図であり,比較例と
して共沈法により作製されたBi系磁性ガーネット酸化
物粉末の形状を解析結果も示している。
【図7】本発明の実施例6によりBi系磁性ガーネット
酸化物粉末を製造し,該粉末をジオメタンと混合し,セ
ラミック基板上に塗布して得られた磁性薄膜のファラデ
ー回転角のBi組成依存性を示す図で,比較例としてス
パッタ法により製造されたものも示している。
【符号の説明】
1 磁気光学素子 2,4 複屈折結晶板 2´,4´ 偏光板 3 1/2波長板 3´ 磁性ガーネット膜 5 光検出器 6 コイル 7 直流電源 8 抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−208501(JP,A) 特開 昭48−104099(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 1/12 - 1/38

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Fe,Bi,R(但し,RはYを含む希
    土類元素の内の少なくとも一種)を含むBi−Fe系ガ
    ーネット酸化物粉末の製造方法において, 予め定められたモル比のBi,Fe,Rの夫々の硝酸塩
    を含む溶媒を用意する準備工程と,前記硝酸塩を含む溶
    媒にアミノ基又はイミノ基を含むカルボン酸を混合した
    混合溶液を得る有機酸混合工程と,前記混合溶液を加熱
    してBi−Fe系ガーネット酸化物粉末を得る加熱工程
    とを含むことを特徴とする磁性ガーネット酸化物粉末の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項記載の磁性ガーネット酸化物粉
    末の製造方法において,前記加熱工程は,前記溶媒の沸
    点以上の温度に加熱された気流中に前記混合溶液を噴霧
    して,前記混合溶液中の溶媒を気化させることを含むこ
    とを特徴とする磁性ガーネット酸化物粉末の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の磁性ガーネット酸
    化物粉末の製造方法により得られたBi系磁性ガーネッ
    ト酸化物粉末にバインダーを混合するバインダー混合工
    程と,基板上に塗布する塗布工程とを含むことを特徴と
    る磁性ガーネット酸化物膜の製造方法。
  4. 【請求項4】 ファラデー回転効果による偏波面回転性
    を有する磁気光学素子と偏光素子より成る光スイッチを
    製造する方法において,前記磁気光学素子に,Bi及び
    Feの硝酸塩を必須としたアミノ基又はイミノ基を含む
    カルボン酸との錯体の溶液を加熱して粉末を得,この粉
    末にバインダーを混合した後,透明基板上に塗布するこ
    とにより製造した磁性ガーネット膜を用いること特徴と
    する光スイッチの製造方法。
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