JP3462734B2 - ブレ判定装置 - Google Patents

ブレ判定装置

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JP3462734B2
JP3462734B2 JP29951597A JP29951597A JP3462734B2 JP 3462734 B2 JP3462734 B2 JP 3462734B2 JP 29951597 A JP29951597 A JP 29951597A JP 29951597 A JP29951597 A JP 29951597A JP 3462734 B2 JP3462734 B2 JP 3462734B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばカメラに搭
載されるブレ補正機能を検査する際に用いられるブレ判
定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来ブレ判定装置として、光スポット位
置検出装置としてのPSD装置を用いたものが知られて
いる。この場合、静止している点光源の光がカメラ等に
備えられたPSD装置により検出される。このPSD装
置は、光スポットの相対的な位置を検出する装置であ
り、半導体位置検出素子(PSD)を備える。PSD
は、フィルム面に現れる手ブレの影響を忠実に再現する
ために、検査されるカメラのフィルム面に設置される。
このカメラを用いて例えば手ブレを測定するとき、シャ
ッタが開かれている間(露光時間)に、レンズから入射
した光スポットによって、PSDが露光される。光スポ
ットはカメラのブレに対応して変位している。PSDは
光を検出して電気信号を出力し、PSD装置はこの電気
信号に基づいて光の変位を算出して出力する。
【0003】ブレ判定装置では、最大ブレ量として光ス
ポットの変位の最大値が算出され、この最大ブレ量によ
り、写真上にブレが生じるか否かが判定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】カメラのブレに応じて
PSD上を光スポットが変位する。この光スポットの変
位の最大値を最大ブレ量とすると、最大ブレ量は必ずし
も写真上のブレ量と一致しない。例えばシャッタが開放
されている時間、すなわち露光時間の間の光スポットの
変位をbとする。光スポットが露光時間の間中ゆるやか
にbの変位をする場合、撮影された写真にはブレが生じ
る。しかし光スポットが露光時間の間の極短い時間に限
り、bの変位をする場合、写真にはブレが生じない。後
者の場合、極短い時間以外の長時間の間光スポットは静
止した状態にあるため、写真上には、静止した状態で被
写体像が撮影される。このため写真上にはブレが生じな
い。この両者の場合、光スポットの変位の最大値がbで
あるので、上述のブレ判定装置において同一の最大ブレ
量が算出される。したがって両者とも写真上にブレが生
じると判定されてしまう。すなわちこのブレ判定装置で
は、写真上と一致したブレ判定を正確に行うことができ
ない。
【0005】本発明は、例えばカメラに搭載されるブレ
補正機能を検査する際に用いられるブレ判定装置におい
て、実際の写真上のブレと一致したブレ量を算出し、正
確なブレ判定を行うことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るブレ判定装
置は、カメラの手ブレ補正機能が正常に動作しているか
否かを検査するブレ判定装置であって、カメラに固定さ
れて、静止した光源からの光によって露光される受光面
を有し、カメラに手ブレが与えられて手ブレ補正機能が
動作した状態において、手ブレ補正された光の受光面に
おける相対的な位置を露光時間の間検出して、位置信号
に変換する位置検出手段と、位置信号を構成する所定時
間毎の位置データの度数分布を作成する度数分布作成手
段と、度数分布においてフィルム上で実質的にブレが生
じるような所定数以上の度数を有する分布幅を算出する
分布幅算出手段と、分布幅から手ブレ補正された光の位
置の変位量即ちフィルム上に生じるブレに対応したブレ
量を求め、ブレ量が許容値以下であればカメラの手ブレ
補正機能が正常に動作していると判定するブレ判定手段
とを備えることを特徴としている。
【0007】好ましくは、度数分布作成手段は位置信号
を所定時間毎に検出することにより複数の位置データを
検出する。好ましくは、所定数は度数分布の最大度数の
所定の割合である。さらに好ましくは、度数分布作成手
段は所定のデータ幅毎の度数分布を作成する。この場合
光がレンズを介して受光面に照射され、所定のデータ幅
がレンズの解像度に依存してもよい。
【0008】
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態を図面を参
照して説明する。図1は本実施形態のブレ判定装置を示
すブロック図である。図2は裏蓋を取付ける前のカメラ
を示す図である。例えばカメラの製造工程において、本
実施形態のブレ判定装置を用いて手ブレ補正機能が検査
される。
【0010】ブレ判定装置には、半導体位置検出素子
(PSD)11、PSD回路12、制御装置13、判定
結果「正常」を示す表示素子14および判定結果「異
常」を示す表示素子15が設けられる。PSD回路12
と制御装置13は、それぞれ直流電源VDDと直流電源
VCCにより電力を供給される。
【0011】PSD11は、光スポット位置検出用のフ
ォトダイオードであって、カメラ20に設置される。こ
のカメラ20には、フィルム撮影時に機能する手ブレ補
正機能が備えられている。
【0012】カメラ20は、本体20bと鏡筒部20a
により構成される。この鏡筒部20aの内部には、撮影
レンズ系23が設けられている。本体20bには、シャ
ッタボタン24が設けられる。シャッタボタン24が押
されることにより、シャッタ(図示せず)は所定の時間
(露光時間)だけ開放される。
【0013】カメラ20は、製造工程において裏蓋を取
付ける前の状態である。本体20bの背面側には、アパ
ーチャ21が開口される。このアパーチャ21は、裏蓋
を取り付け、カメラ20が完成した時に、装填されるフ
ィルムの感光面が位置される部位であり、フィルム撮影
時には撮影レンズ系23を透過し、アパーチャ21を通
った光によりフィルムの感光面が露光される。手ブレ補
正機能の検査において、アパーチャ21には、フィルム
の代わりに受光装置22が設置される。
【0014】受光装置22には、孔22aが開口されて
いる。この孔22aには、PSD11が嵌合されて固定
される。
【0015】手ブレ補正機能検査においてカメラ20に
より図示しない点光源の光が検出される。点光源は、静
止している。カメラ20は操作者により手で保持され、
シャッタボタン24が押される。シャッタが開放される
露光時間の間だけ、PSD11の受光面が、撮影レンズ
系23を介したスポット状の光により露光される。光
は、カメラ20が手ブレにより変位するのに対応して受
光面上を変位する(図3参照)。この光の位置が、PS
D11により受光面上の基準位置(素子個有)からの位
置として検出され、電気信号に変換される。
【0016】PSD回路12において、電気信号は所定
の2次元座標に基づく2つの位置信号に変換される。こ
の2つの位置信号により、受光面上の光の位置が示され
る。この2つの位置信号は、2つの相互に直交する方向
(例えばX方向、Y方向とする)における光スポットの
像である。この位置信号の変位は光の変位(ブレ)に対
応している。またPSD回路12において、所定値より
大きな電気信号が入力されると、すなわち光がPSD1
1の受光面に照射されると、トリガ信号が出力される。
トリガ信号は、制御装置13においてブレ判定処理を開
始するための信号である。
【0017】制御装置13において、入力端子A/D1
にはX方向の位置信号、A/D2にはY方向の位置信
号、P10にはトリガ信号がそれぞれ入力される。制御
装置13ではブレ判定処理が行われる。このブレ判定処
理は、トリガ信号が入力されると開始される。X方向の
位置信号とY方向の位置信号とからブレ量が算出され、
撮影される写真上にブレが生ずるか否かが判定される。
ブレ判定処理の詳細は後述する。
【0018】表示素子14、15はLED等の発光素子
である。表示素子14、15のアノード端子は、それぞ
れ保護抵抗R1、R2を介して直流電源VCCに接続さ
れ、カソード端子は制御装置13に接続される。表示素
子14、15の点灯と消灯は制御装置13により制御さ
れる。すなわちブレ判定処理において、写真上にブレが
生じないと判定された場合、「正常」を示す表示素子1
4が点灯され、ブレが生じると判定された場合、「異
常」を示す表示素子15が点灯される。
【0019】図4を参照してブレ判定処理について説明
する。図4は、本実施形態のブレ判定装置において行な
われるブレ判定処理のフローチャートである。このブレ
判定処理は制御装置13の制御により行なわれる。
【0020】ステップ100において、制御装置13
(図1参照)の入力端子P10にトリガ信号が入力され
たか否かが判定される。すなわち入力端子P10がハイ
(Hi)レベルとなったか否かが判定される。入力端子P
10がロー(Lo)レベルであるとき、入力端子P10が
ハイレベルとなるまで、ステップ100の処理が繰り返
される。
【0021】ステップ100において、入力端子P10
がハイレベルになったと判定されたとき、すなわちシャ
ッタが開口されて、PSD11の受光面に光が照射され
たとき、ステップ105に進む。
【0022】ステップ105において、表示素子14、
15が消灯される。ステップ110において、X、Y方
向の位置信号がA/D変換され、それぞれ位置データ
X、Yとして読込まれる。
【0023】X方向の位置信号とY方向の位置信号とが
時間の経過に伴い例えば図5、図6に示すように変化す
る。図5、図6における原点は、シャッタが開放され、
PSD11の受光面に光照射が開始された時間(t=
0)である。時間t=0において、X、Y方向の位置信
号がそれぞれ入力端子A/D1、A/D2(図1参照)
から入力される。これらの位置信号は、制御装置13に
設けられたA/D変換器によって、アナログ信号から例
えば1μm単位のデジタル信号に変換され、位置データ
X、Yとして読込まれる。
【0024】ステップ115において、パラメータiの
初期値が0に設定される。このパラメータiは、時間t
に対応している。ステップ120において、位置データ
X、Yが、それぞれメモリ上のアドレスである位置X
(i)、Y(i)すなわちX(0)、Y(0)に格納さ
れる。この位置X(0)、Y(0)は、時間t=0の位
置データX、Yである。
【0025】ステップ125において、入力端子P10
がハイレベルであるか否かが判定される。入力端子P1
0がハイレベルである間、すなわちPSD11の受光面
が露光されている間、ステップ130からステップ14
5の処理が実行される。
【0026】ステップ130において、次の位置データ
X、Yが読込まれるまでの時間(1msec)、処理が待機
状態になる。すなわち図5、図6の・印に示すように位
置データX、Yは、1msec間隔で読込まれる。待機時間
1msecを経過していないとき、再度ステップ125の処
理が実行される。一方待機時間1msecを経過したとき、
ステップ135へ進む。
【0027】ステップ135において、位置データX、
Yが読込まれる。このときのX、Y方向の位置信号が入
力端子A/D1、A/D2(図1参照)から入力され
る。各位置信号は、制御装置13に設けられたA/D変
換器によって、アナログ信号からデジタル信号に変換さ
れ、位置データX、Yが読込まれる。
【0028】ステップ140において、パラメータiが
1だけ加算される。ステップ145において、位置デー
タX、Yがメモリ上のアドレスである位置X(i)、Y
(i)にそれぞれ格納される。位置X(i)、Y(i)
は、時間t=i×1msecにおける位置データである。ス
テップ145の処理が終了すると、ステップ125が再
度実行される。
【0029】一方ステップ125において、入力端子P
10がローレベルであるとき、すなわちシャッタが閉じ
て、PSD11の受光面が露光されなくなったとき、ス
テップ150へ進む。
【0030】ステップ150において、図7に示すブレ
幅算出のサブルーチンが実行される。ブレ幅算出のサブ
ルーチンでは、位置データX、Yの度数分布(例えば図
10、図11)が作成され、X方向のブレ幅とY方向の
ブレ幅が算出される。
【0031】ステップ155において、ブレ量Breが
X、Y方向のブレ幅XW、YWから算出される。このブ
レ量Breは、PSD11の受光面上の光の変位量であ
り、(1)式により算出される。
【数1】
【0032】ステップ160において、ブレ量Breがブ
レ許容値OKBre 以下であるか否かが判定される。このブ
レ許容値OKBre は、撮影された写真にブレが生じないブ
レ量の最大値である。
【0033】ステップ160において、ブレ量Breがブ
レ許容値OKBre以下であると判定されたとき、ステップ
165において、「正常」を示す表示素子14(図1参
照)が点灯される。すなわち撮影される写真にはブレが
生じず、カメラ20(図2参照)に設けられる手ブレ
機能は、正常に動作している。
【0034】これに対しステップ160において、ブレ
量Breがブレ許容値OKBreより大きいと判定されたとき、
ステップ170において、「異常」を示す表示素子15
(図1参照)が点灯される。すなわち撮影される写真に
はブレが生じ、カメラ20(図2参照)に設けられる手
ブレ補正機能は、異常動作している。
【0035】表示素子14あるいは表示素子15が点灯
されると、再びステップ100へ戻り上述した処理が実
行される。すなわち上述のブレ判定処理を、1つのカメ
ラで連続して複数回行うことが可能である。またカメラ
を交換して行ってもよい。
【0036】なおこのブレ判定処理は、図1に示す直流
電源VCCをオフして制御装置13の駆動を停止させる
ことにより終了する。
【0037】図7を参照してブレ幅算出のサブルーチン
について説明する。図7は、ブレ幅を算出するサブルー
チンのフローチャートである。
【0038】まずX方向のブレ幅XWを算出する。ステ
ップ200において、位置X(i)の各位置データがメ
モリ上のアドレスである位置Z(i)に格納される。
【0039】ステップ210において、図8に示す度数
分布作成のサブルーチンが実行される。度数分布作成の
サブルーチンでは、位置Z(i)について各位置データ
の度数分布(例えば図10)が作成される。この度数分
布は、位置データ幅例えば7μm毎の度数分布である。
【0040】ステップ215において、図9に示す分布
幅算出のサブルーチンが実行される。分布幅算出のサブ
ルーチンでは度数分布から分布幅Bmax が算出される。
この分布幅Bmax は、位置データの有効な最大分布幅
(図10に示すXW)であって、最小有効値MINから
最大有効値MAXまでの幅である。この最小有効値MI
Nは、最大度数Dmax の所定の割合(例えば15%)以
上の度数BLVLを有する最小位置データであり、最大有効
値MAXは、最大度数Dmax の所定の割合(例えば15
%)以上の度数BLVLを有する最大位置データである。
【0041】ステップ220において、ステップ215
において算出された分布幅Bmax がX方向のブレ幅XW
に格納される。
【0042】次にX方向と同様にして、Y方向のブレ幅
YWを算出する。ステップ225において、位置Y
(i)の各位置データがメモリ上のアドレスである位置
Z(i)に格納される。ステップ235において、図9
に示す度数分布作成のサブルーチンが実行され、例えば
図11に示す度数分布が作成される。
【0043】ステップ240において、図9に示す分布
幅算出のサブルーチンが実行される。分布幅算出のサブ
ルーチンでは、図11に示す度数分布から分布幅Bmax
が算出される。ステップ245において、算出された分
布幅Bmax がY方向のブレ幅YWに格納される。
【0044】このサブルーチンはブレ幅XW、YWが算
出されると終了して、図4に示すフローチャートのステ
ップ155の処理が実行される。
【0045】図8を参照して、度数分布の作成について
説明する。図8は、度数分布を作成するサブルーチンの
フローチャートである。
【0046】ステップ400において、メモリ上のアド
レスである度数Bunに格納されている各データが0に設
定される。度数Bunには、位置Z(j)の各位置データ
に対応する度数が格納される。度数Bunの要素数は、例
えば2001である。この要素数は、通常考えられる最
大ブレ量に対応している。最大ブレ量を±1000μm
とすると、位置データが取り得る最大データ範囲が20
00μmである。したがって例えば1μm単位で位置デ
ータが読み取られるとき、度数Bunの要素は0から20
00となり、度数Bunの要素数は、2001あればよ
い。
【0047】ステップ405において、パラメータjの
初期値が0に設定される。このパラメータjは、位置Z
(j)の要素数のカウンタである。
【0048】ステップ410において、パラメータjが
位置Z(j)の要素数より大きいか否かが判定される。
位置Z(j)の要素数はパラメータiの終了値であり、
パラメータiの終了値は、図7に示すステップ200あ
るいはステップ225が終了した時点のパラメータiの
値である。パラメータjがパラメータiの終了値以下で
あるとき、ステップ415の処理が実行される。これに
対しパラメータjがパラメータiの終了値より大きくな
ったと判定されたとき、すなわち位置Z(j)に格納さ
れる全ての位置データについて度数Bunが作成されたと
き、ステップ425が実行される。
【0049】ステップ415において、度数Bun(位置
Z(j)+1000)が1だけ加算される。この度数B
un(位置Z(j)+1000)は、位置Z(j)に格納
されている位置データの度数である。ここで位置Z
(j)に格納されている位置データの範囲は±1000
μmである。(位置Z(j)+1000)は、位置デー
タの範囲を0〜2000μmに変換するための処理であ
る。この位置データ範囲の変換によって、位置データ範
囲が正の範囲となり、後述するブレ幅の算出が容易にな
る。ただしこの位置データ範囲の変換を行わなくてもブ
レ幅は算出可能である。
【0050】ステップ420において、パラメータjが
1だけ加算され、ステップ410の処理が再び実行され
る。ステップ410において、パラメータjがパラメー
タiの終了値より大きくなるまでステップ410からス
テップ420の処理が繰り返される。
【0051】以上のようにステップ410からステップ
420において、位置データのメモリ上のアドレスであ
る位置Z(j)についてデータ幅1μm毎の度数Bunが
求められる。この度数Bunの分布の一例を図12に示
す。
【0052】これに対しステップ410において、パラ
メータjがパラメータiの終了値より大きくなったと判
定されたとき、すなわちデータ幅1μm毎の度数Bunが
求められたとき、ステップ425の処理が実行される。
ステップ425からステップ480の処理により、デー
タ幅1μm毎の度数Bunは例えばデータ幅7μm毎の度
数に変換される。
【0053】図1に示す制御装置13に設けられたA/
D変換器において、位置信号は1μm単位のデジタル位
置信号に変換される。したがって処理を容易にするた
め、まずデータ幅1μm毎の度数Bunが算出され、その
後この度数Bunが所定のデータ幅毎の度数に変換され
る。この所定のデータ幅は、図2に示すカメラ20に設
けられる撮影レンズ系23の解像度に応じて設定され
る。一般的な撮影レンズ系23の解像度は7μm程度で
あるので、データ幅は7μmに設定される。現状の撮影
レンズ系では、解像度が1μm以下になることはないの
で、様々な撮影レンズ系の解像度は1 μmの倍数で近似
でき、データ幅1μm毎の度数Bunを算出しておけば、
撮影レンズ系の解像度に応じたデータ幅の度数に変換す
ることは容易となる。
【0054】ステップ425において、パラメータkの
初期値と度数和TMP の初期値とが0に設定される。パラ
メータkは位置データに対応している。
【0055】ステップ430において、パラメータkが
最大データ範囲2000(すなわち度数Bunの要素数)
より大きいか否かが判定される。パラメータkが最大デ
ータ範囲2000以下であるとき、ステップ435の処
理が実行される。
【0056】ステップ435において、パラメータjが
0に設定される。パラメータjは位置データに対応して
いる。ステップ440において、パラメータjが所定値
以上であるか否かが判定される。ここで度数Bunがデー
タ幅7μm毎の度数に変換されるので、所定値は7であ
る。パラメータjが7より小さいと判定されたとき、ス
テップ445の処理が実行される。
【0057】ステップ445において、度数和TMP が度
数Bun(k+j)を加算される。度数Bun(k+j)
は、位置データ(=k+j)の度数である。ステップ4
50において、パラメータjが1だけ加算され、ステッ
プ440の処理が再び実行される。ステップ440にお
いて、パラメータjが7以上になったと判定されるま
で、ステップ440からステップ450が繰り返され、
7μm分の度数和TMP が求められる。
【0058】ステップ440において、パラメータjが
7以上になったと判定されたとき、ステップ460にお
いて、パラメータjが再び0に設定される。ステップ4
65において、パラメータjが7以上であるか否かが判
定される。パラメータjが7より小さいとき、ステップ
470が実行される。
【0059】ステップ470において、度数Bun(k+
j)が度数和TMP に置き換えられる。度数Bun(k+
j)は位置データ(=k+j)の度数である。ステップ
475において、パラメータjが1だけ加算され、ステ
ップ465の処理が再び実行される。ステップ465、
470、475において、7μm分の位置データの度数
Bun(k+j)が7μm分の度数和TMP に置き換えられ
る。
【0060】一方ステップ465において、パラメータ
jが7以上になったと判定されたとき、ステップ480
において、パラメータkが7だけ加算される。
【0061】ステップ480の処理が終了すると、再び
ステップ430の処理が実行され、次の7μm分の度数
和TMP が算出され、7μm分の度数Bun(k+j)が度
数和TMP に置き換えられる。
【0062】ステップ435からステップ480におい
て、データ幅7μm毎の度数Bun(k+j)が算出され
る。このデータ幅7μmの度数分布の一例を図13に示
す。
【0063】これに対しステップ430において、パラ
メータkが最大データ範囲2000より大きくなったと
判定されたとき、ステップ490において、データ幅7
μmの度数分布(例えば図13)から最大度数Dmax が
算出される。ステップ495において、判定数BLVLが算
出される。判定数BLVLは、最大度数Dmax の所定の割合
の値である。所定の割合は、フィルム上のブレ量と検出
されるブレ量とが同等となるように設定される値であ
り、例えば15%に設定される。この判定数BLVLに基づ
いて、最大有効値MAXと最小有効値MINとが求めら
れる。
【0064】最大度数Dmax と判定数BLVLとが算出され
ると、このサブルーチンは終了して、図7に示すブレ幅
算出のサブルーチンのステップ215あるいはステップ
240が実行される。なおこの度数分布作成のサブルー
チンでは、まずデータ幅1μmの度数Bunが算出され、
これがデータ幅7μmの度数Bunに変換されるが、カメ
ラがレンズ非交換型であり、撮影レンズ系が一般的なレ
ンズである場合は、初めからデータ幅7μmの度数Bun
を算出してもよい。
【0065】図9を参照して、分布幅の算出について説
明する。図9は、分布幅の算出を行うサブルーチンのフ
ローチャートである。
【0066】ステップ500において、パラメータkが
初期値0に設定される。このパラメータkは、位置デー
タに対応している。したがって初期値0は、位置データ
の最小値である。
【0067】ステップ505において、パラメータkが
終了値2000より大きくなったか否かが判定される。
終了値2000は、位置データの最大値である。パラメ
ータkが終了値2000より大きくなったと判定された
とき、ステップ555の処理が実行される。一方パラメ
ータkが終了値2000以下であるとき、ステップ51
0の処理が実行される。
【0068】ステップ510において、度数Bun(k)
が判定数BLVL以上であるか否かが判定される。判定数BL
VLは図8のステップ495において求められた値であ
る。度数Bun(k)が判定数BLVLより小さいとき、ステ
ップ515において、パラメータkが1だけ加算され、
再びステップ510の処理が実行される。
【0069】ステップ510において、度数Bun(k)
が判定数BLVL以上であると判定されたとき、ステップ5
20において、このときのパラメータkが最小有効値M
IN(例えば図13)に設定される。すなわち最小有効
値MINは、判定数BLVLを超える度数を有する最小の位
置データである。
【0070】ステップ525において、パラメータk
が、初期値2000に設定される。このパラメータk
は、位置データに対応しており、初期値2000は、位
置データの最大値である。
【0071】ステップ530において、パラメータkが
終了値0より小さくなったか否かが判定される。パラメ
ータkが終了値0より小さくなったと判定されたとき、
ステップ555の処理が実行される。一方パラメータk
が終了値0以上であるとき、ステップ535の処理が実
行される。
【0072】ステップ535において、度数Bun(k)
が判定数BLVL以上であるか否かが判定される。度数Bun
(k)が判定数BLVLより小さいとき、ステップ540に
おいて、パラメータkが1だけ減算され、再びステップ
530の処理が実行される。
【0073】ステップ535において、度数Bun(k)
が判定数BLVL以上であると判定されたとき、ステップ5
45において、このときのパラメータkが最大有効値M
AX(例えば図13)に設定される。すなわち最大有効
値MAXは、判定数BLVLを超える度数を有する最大の位
置データである。
【0074】以上のステップ500からステップ545
において、最小有効値MINと最大有効値MAXとが算
出されると、ステップ550において、分布幅Bmax が
算出される。すなわち分布幅Bmax は、最大有効値MA
Xから最小有効値MINを減じることにより算出され
る。
【0075】ステップ555の処理は、ステップ505
においてパラメータkが終了値2000より大きくなっ
たと判定されたとき、あるいはステップ530において
パラメータkが終了値0より小さくなったと判定された
とき実行される。これは最小有効値MINあるいは最大
有効値MAXが算出できないときのエラー処理である。
したがって、ブレ判定処理においてNGと判定されるよ
うに、分布幅Bmax が2000に設定される。
【0076】分布幅Bmax が算出されると、分布幅算出
のサブルーチンは終了して、図7に示すブレ幅算出のサ
ブルーチンのステップ220あるいはステップ245が
実行される。
【0077】以上のように本実施形態のブレ判定装置で
は、ブレ幅XW、YWが求められ、このブレ幅XW、Y
Wからブレ量が求められる。
【0078】ブレのX、Y方向の位置信号が例えば図1
4あるいは図15に示すように変位する。このとき、図
14のX、Y方向の最大ブレ幅XW’、YW’と図15
の最大ブレ幅XW’、YW’とは等しい。しかし図14
と図15のブレでは、撮影された写真への影響が異な
る。図14に示す位置の変位では、撮影された写真には
ブレが生じる。一方図15に示す位置の変位(ブレ)で
は、露光時間の間の極めて短かい時間Δtの間だけ変位
が生じている。したがって光がPSDの受光面上の時間
t=0の位置に長い時間静止しており、このため被写体
像が長い時間静止した状態で露光される。すなわち図1
5に示すように極めて短時間の間のみ位置が変位すると
き、写真には実質的にブレは生じない。このように位置
信号の最大ブレ幅と写真のブレとは必ずしも一致しな
い。
【0079】本実施形態では、上述の極めて短時間の位
置変位を取り除いている。すなわちブレ幅XW、YW
が、X、Y各方向の位置データの度数分布(例えば図1
0、図11)に基づいて算出される。このブレ幅XW、
YWは、度数分布の最小有効値MINから最大有効値M
AXまでの幅である。この最小有効値MINあるいは最
大有効値MAXは、最大度数Dmax の15%以上の度数
(判定数BLVL)を有する最小あるいは最大の位置データ
である。
【0080】カメラは、最大度数Dmax を有する位置デ
ータを中心として変位している。度数は、その位置にカ
メラが滞在している時間の累積である。すなわち判定数
BLVL以上の度数を有する位置データだけにより、ブレ幅
XW、YWが算出されることによって、極めて短時間の
位置の変位(すなわち度数BLVLより小さい位置データ)
が取り除かれる。したがって、本実施形態によれば図1
5に示すような極めて短時間の位置の変位(ブレ)が生
じても、写真上のブレと一致したブレ量が算出され、正
確にブレ判定を行うことができる。
【0081】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、例えばカ
メラ等に搭載されるブレ補正機能を検査する際に用いら
れるブレ判定装置において、実際の写真上のブレと一致
したブレ量が算出され、正確なブレ判定が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるブレ判定装置を示すブ
ロック図である。
【図2】裏蓋を取付ける前のカメラを示す図である。
【図3】光の変位の一例を示す図である。
【図4】本実施形態のブレ判定装置において行なわれる
ブレ判定処理のフローチャートである。
【図5】時間に対するX方向の位置の一例を示す図であ
る。
【図6】時間に対するY方向の位置の一例を示す図であ
る。
【図7】ブレ幅を算出するサブルーチンのフローチャー
トである。
【図8】度数分布を作成するサブルーチンのフローチャ
ートである。
【図9】分布幅の算出を行うサブルーチンのフローチャ
ートである。
【図10】X方向の位置データの度数分布を示す図であ
る。
【図11】Y方向の位置データの度数分布を示す図であ
る。
【図12】位置データ幅1μm毎の度数分布を示す図で
ある。
【図13】位置データ幅7μm毎の度数分布を示す図で
ある。
【図14】時間に対するX、Y方向の位置の一例を示す
図である。
【図15】時間に対するX、Y方向の位置の一例を示す
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 5/00 H04N 5/222 - 5/257

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラの手ブレ補正機能が正常に動作し
    ているか否かを検査するブレ判定装置であって、 前記カメラに固定されて、静止した 光源からの光によっ
    て露光される受光面を有し、前記カメラに手ブレが与え
    られて手ブレ補正機能が動作した状態において、手ブレ
    補正された前記光の前記受光面における相対的な位置を
    露光時間の間検出して、位置信号に変換する位置検出手
    段と、 前記位置信号を構成する所定時間毎の位置データの度数
    分布を作成する度数分布作成手段と、 前記度数分布においてフィルム上で実質的にブレが生じ
    るような所定数以上の度数を有する分布幅を算出する分
    布幅算出手段と、 前記分布幅から手ブレ補正された前記光の位置の変位量
    即ちフィルム上に生じるブレに対応したブレ量を求め、
    前記ブレ量が許容値以下であれば前記カメラの手ブレ補
    正機能が正常に動作していると判定するブレ判定手段と
    を備えることを特徴とするブレ判定装置。
  2. 【請求項2】 前記度数分布作成手段が、前記位置信号
    を所定時間毎に検出することにより、複数の前記位置デ
    ータを検出することを特徴とする請求項1に記載のブレ
    判定装置。
  3. 【請求項3】 前記所定数が、前記度数分布の最大度数
    の所定の割合であることを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載のブレ判定装置。
  4. 【請求項4】 前記度数分布作成手段が、所定のデータ
    幅毎の前記度数分布を作成することを特徴とする請求項
    3に記載のブレ判定装置。
  5. 【請求項5】 前記光がレンズを介して前記受光面に照
    射され、前記所定のデータ幅が前記レンズの解像度に依
    存することを特徴とする請求項4に記載のブレ判定装
    置。
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