JP3462709B2 - 電力変換器用平形半導体スタック - Google Patents

電力変換器用平形半導体スタック

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JP3462709B2
JP3462709B2 JP11576097A JP11576097A JP3462709B2 JP 3462709 B2 JP3462709 B2 JP 3462709B2 JP 11576097 A JP11576097 A JP 11576097A JP 11576097 A JP11576097 A JP 11576097A JP 3462709 B2 JP3462709 B2 JP 3462709B2
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勇雄 小林
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Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の平形半導体
素子と冷却部材などの積層要素を積層して積層体を構成
する平形半導体スタックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、従来の平形半導体スタックに
は、特開昭50-112736号公報に開示されたよう
なものが知られている。図15は、上記公報に開示され
た従来の平形半導スタックの略正面図である。
【0003】図15に示すように、この平形半導体スタ
ックにおいては、平形半導体素子1とこれを冷却する冷
却部材2とが交互に積み重ねられ、電気的絶縁のための
絶縁碍子3がこれらの両端に配置されている。絶縁碍子
3の一端には圧力保持用の圧縮バネ4、圧縮バネガイド
5および圧力目視機構(圧縮バネガイド移動量目視機
構)11、14が取り付けられ、その一方、他端には集
中荷重が加わるように鋼球7、鋼球を受ける金具6およ
び加圧用押しボルト8が設けられている。
【0004】また、全体の圧力保持機構として、押え板
9および10が、押え板支持ボルト12により固定され
ている。さらに、平形半導体スタックは、ボルト15に
よりスタック取付け用碍子13に取り付けられている。
なお、図15において符号Pはスタック取付け面を示し
ている。
【0005】このような構成の平形半導体スタックを作
成する場合には、まず、圧縮バネ4、圧縮バネガイド
5、押え板9および圧縮量指示針11を組み立て、これ
らを加圧機を用いて規定圧接力で加圧する。次いで、こ
の加圧状態を維持しつつ、圧縮量目視ボルト14を圧縮
バネガイド5にネジ込み、圧縮量目視ボルト14にあら
かじめ刻印してある目盛Qと圧縮量指示針11とを一致
させ、その後に、圧縮量目視ボルト14を、ポンチ、接
着剤などにて圧縮バネガイド5に固定する。
【0006】以上の作業が終ったら、このセットを加圧
機より取り外し、圧縮バネ4の加圧力を零にしておく。
次いで、絶縁碍子3、3の間に平形半導体素子1と冷却
部材2とを交互に積み重ねたものに、鋼球を受ける金具
6、鋼球7および加圧用押しボルト8を取付け、これら
の両端に、押え板9、10を配置する。押え板9、10
は、押え板支持ボルト12により固定されている。
【0007】この状態では、圧接力は零であるが、加圧
用押しボルト8をスパナなどによりネジ込むことにより
徐々に圧縮バネ4が圧縮され、最終的には、最初にセッ
トした圧縮量目視ボルト14の目盛Qが圧縮量指示針1
1と一致するまで圧縮される。この時点で、規定圧接力
が加わることになる。
【0008】このように圧縮バネ4を設定することによ
り、他の積み重ね部分の数量、寸法に関係なく規定圧接
力を得られることは、平形半導体素子1、冷却部材2、
絶縁碍子3などの積み重ね部品の寸法公差に関係なく、
常に規定圧接力が得られることを意味している。
【0009】また、素子交換作業も同様の作業工程で行
えるが、この時は圧縮バネのセット工程は不要となるの
で加圧機を必要としない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
構成された半導体スタックにおいては、圧縮量目視ボル
ト14に刻印してある目盛Q、および、圧縮量指示針1
1には、それぞれ幅があり、圧縮量目視ボルト14と圧
縮量指示針11との位置合わせの精度は、作業員の熟練
度および目の位置で異なり、誤差が生じるおそれがあ
る。特に、半導体電力変換装置が設置された現地で行う
平形半導体素子1の交換作業においては、細心の注意が
必要とされるが、圧縮量目視ボルト14と圧縮量指示針
11との位置合わせに誤差が生じ、平形半導体素子1が
規定圧接力で加圧されない恐れがある。
【0011】また、半導体電力変換装置の運転時には、
平形半導体スタックの構成部品が熱膨張するため圧縮バ
ネ4の圧縮量は変化する。このため、圧縮バネ4のバネ
定数は、熱膨張による圧縮バネ4の圧縮量の変化が生じ
ても、或いは、目視ボルト14と圧縮量指示針11との
位置合わせ誤差が生じても、平形半導体素子1が規定圧
接力範囲で加圧されるように設定されている。
【0012】通常、圧縮バネ4は皿バネを直列に積み重
ねて使用しており、皿バネの使用枚数が多いほどバネ定
数は小さくなり、圧縮量の変化に対する加圧力の変化量
を小さくすることができる。つまり、目視ボルト14と
圧縮量指示針11との位置合わせの誤差が大きくなるほ
ど皿バネの使用枚数を多くする必要があるという問題点
がある。
【0013】さらに、圧縮バネ4のセット工程および平
形半導体スタックの組み立て作業は、水平に設置された
治具上で行われるが、圧縮量目視ボルト14および圧縮
量指示針11が、押え板9より外側に突出しているいる
ため特殊な治具が必要となるばかりでなく、組み立て後
の平形半導体スタックの運搬、保管の際に、圧縮量目視
ボルト14および圧縮量指示針11を破損させないよう
に細心の注意を要していた。
【0014】また、特開昭52−141567号公報に
も、半導体素子および冷却部材を交互に積層させたもの
を指示する下部受台に基準線を設け、基準線とバネ受の
加圧目盛とが一致するまで、半導体素子および冷却部材
を圧縮する技術が開示されている。この技術において
も、基準線と加圧目盛とが一致しているか否かの判断
は、作業の熟練度や作業者の目の位置により、かならず
しも均一化できないという問題点があった。
【0015】本発明の目的は、作業員の熟練度や目の位
置にかかわらず、圧縮バネの加圧力を容易かつ正確に設
定することにより、皿バネの使用枚数を減らし、さら
に、組み立ておよび素子交換時に特殊な治具を必要とせ
ず、運搬、保管が容易で低コストな平形半導体スタック
を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、積層要
素として複数の平形半導体素子および冷却部材が少なく
とも積層された積層体と、前記積層体の積層要素の積層
方向への移動を規制するように、それらを挟んで対向配
置される2つの押え板と、一方の押え板の側に配置さ
れ、前記積層要素を圧接させるための圧力を積層体に加
えるための加圧部材と、前記他方の押え板の側に配置さ
れ、前記積層体に対して加圧部材によって加えられる圧
力を保持するための圧縮バネと、前記他方の押え板の側
に配置され、当該押え板に設けられた貫通部に、その一
端が遊嵌されて、前記圧縮バネの伸縮に応じて変位する
圧縮バネガイドとを備え、前記圧縮バネガイドは、前記
積層要素が前記加圧部材によって規定の圧接力で締め付
けられた状態である場合に、前記貫通部を貫通する一端
の端面の位置が、前記他方の押え板の端面の位置と一致
するように構成されたことを特徴とする半導体スタック
により達成される。
【0017】本発明によれば、積層体の積層要素が規定
の圧接力で締め付けられた状態で、圧縮バネガイドの端
面の位置と押え板の端面の位置とが一致するように構成
されているため、積層要素である平形半導体素子、冷却
部材、絶縁碍子等の積み重ね部品の寸法公差に関係な
く、容易かつ正確に規定圧接力が得られる。また、スタ
ック構成部品および皿バネの使用枚数が少なく、かつ、
組み立ておよび素子交換時に特殊な治具を必要とせず、
運搬、保管が容易で低コストな平形半導体スタックを提
供することができる。
【0018】また、本発明の目的は、前記圧縮バネガイ
ドが、前記積層方向に可動なスペーサを設け、前記スペ
ーサを所定の位置に位置決めすることにより、前記積層
要素である半導体素子、冷却部材等が規定の圧接力で締
め付けられた状態で、前記スペーサの端面の位置と、前
記他方の押え板の端面の位置が一致するように構成され
たことによっても達成される。
【0019】この発明によれば、圧縮バネガイドに装着
され積層方向に自在に可動し得るスペーサを設け、積層
要素が規定の圧接力で締め付けられた状態で、スペーサ
の端面の位置と押え板の端面の位置を一致させたことに
より、平形半導体素子、冷却部材、絶縁碍子等の積み重
ね部品の寸法公差に関係なく、容易かつ正確に規定圧接
力を得ることた可能となる。また、圧縮バネの高さ、押
え板の厚さ、圧縮バネガイドの長さ等の寸法公差を厳し
くする必要がなくなり、前記部品の製作コストをさらに
低減することができる。さらに、スタック構成部品およ
び皿バネの使用枚数が少なく、かつ、素子交換時に特殊
な治具を必要とせず、運搬、保管が容易で低コストな平
形半導体スタックを提供することが可能となる。
【0020】本発明の好ましい実施態様においては、前
記他方の押え板の上面の少なくとも圧縮バネと接する部
分、および、下面の少なくとも前記貫通穴の周辺部の少
なくとも一方に、凹部を設け、前記凹部を平滑面として
いる。
【0021】この実施態様によれば、押え板の面に部分
的に凹部を設けこの部分を機械加工などにより平滑にす
ることにより、押え板の加工時間を短縮でき、部品コス
トを低減させることができる。また、皿バネの取り付け
面を平坦にすることができるため、皿バネのすわりを向
上させることが可能となる。さらに、位置合わせ面を平
坦にすることができるため、位置合わせ精度をさらに向
上させることができ、正確な規定圧接力を得ることが可
能となる。
【0022】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記圧縮バネガイドが、前記貫通穴に貫通する部分
にネジ部を有し、前記スペーサが、前記ネジ部に螺合す
るナットから構成されている。
【0023】この実施態様によれば、簡単な公正で、ス
ペーサを積層方向に自在かつ容易に移動させることがで
きる。また、これにより、組み立て作業が容易で低コス
トな平形半導体スタックを提供することが可能となる。
【0024】本発明の別の実施態様においては、積層要
素として複数の平形半導体素子および冷却部材が少なく
とも積層された積層体と、前記積層体の積層要素の積層
方向への移動を規制するように、それらを挟んで対向配
置される2つの押え板と、一方の押え板の側に配置さ
れ、前記積層要素を圧接させるための圧力を積層体に加
えるための加圧部材と、前記他方の押え板の側に配置さ
れ、前記積層体に対して加圧部材によって加えられる圧
力を保持するための圧縮バネと、前記圧縮バネの圧縮量
を拡大表示するための指示計を備えている。
【0025】この実施態様によれば、圧縮バネガイドの
圧縮量を拡大表示する指示計を設けたことにより、積層
要素である平形半導体素子、冷却部材、絶縁碍子等の積
み重ね部品の寸法公差に関係なく、容易かつ正確に規定
圧接力が得られる。また、スタック構成部品および皿バ
ネの使用枚数が少なく、さらに、組み立ておよび素子交
換時に特殊な治具を必要としない、低コストな平形半導
体スタックを提供することが可能となる。
【0026】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記指示計が、前記圧縮バネガイドの積層方向への
移動量を拡大表示するように構成されている。
【0027】上述した指示計は、着脱可能であるのが好
ましい。これにより、平形半導体スタックの運搬、保守
などを容易にすることが可能となる。
【0028】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記指示計が、前記積層方向に可動であり、さらに
好ましくは、指示計は長穴を有し、前記長穴にネジを挿
入して締付けることにより、所定の位置に位置決めされ
る。
【0029】また、本発明の好ましい実施態様において
は、前記指示計が、前記他方の押え板の表面に装着され
る。これにより、指示計の取り付け作業を容易にするこ
とができ、かつ、指示計の表示を容易に確認することが
可能となる。
【0030】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記指示計が、前記他方の押え板の表面に固定され
た基部と、基部から延びる腕部と、前記腕部の略先端を
中心に回動自在なレバーとを備え、前記レバーの一端
が、前記圧縮バネおよび前記圧縮バネガイドの一方に接
触し、レバーの他端により、前記圧縮量が拡大表示され
るように構成されている。
【0031】この実施態様によれば、比較的簡単な構成
にて、圧縮バネ或いはバネガイドの積層方向への移動量
を正確に拡大表示することができる。
【0032】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、前記指示計が、レバーの他端の側に位置する、前記
基部から延びる第2の腕部を有し、前記積層要素が規定
の圧接力で締付けられた状態で、前記レバーの他端の位
置と、前記第2の腕部中の所定の位置とが一致するよう
に構成され、或いは、前記積層要素が規定の圧接力で締
付けられた状態で、前記レバーの他端の位置が、前記他
方の押え板の表面の位置と一致するように構成されてい
る。
【0033】また、本発明の好ましい実施態様によれ
ば、前記レバーが、前記腕部の先端に設けられた窪みま
たは突起部と係合する突起部または窪みを有し、前記突
起部と前記窪みとの接触点を中心に回動するように構成
されている。
【0034】これにより、より簡単な構成の指示計を得
ることが可能となり、その結果、さらに低コストな平形
半導体スタックを提供することが可能となる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態につき説明を加える。図1は、本発明の
第1の実施の形態にかかる平形半導体スタックの略正面
図、図2は、図1に示す平形半導体スタックのA−A断
面の部分略拡大図である。図1および図2において、図
15に示す従来の平形半導体スタックの構成部分と同じ
ものには、同一の符号を付している。
【0036】図1および図2から理解できるように、こ
の実施の形態にかかる平形半導体スタックにおいては、
圧縮量指示針11および圧縮量目視ボルト14が使用さ
れていない。図1に示すように、この実施の形態にかか
る平形半導体スタックは、平形半導体素子1とこれを冷
却する冷却部材2とが交互に積み重ねられ、さらに、電
気的絶縁のための絶縁碍子3がこれらの両端に配置され
ている。すなわち、平形半導体素子1と冷却部材2と絶
縁碍子3とが積層要素として積層され、積層体を構成し
ている。絶縁碍子3の一端には、圧力保持用の圧縮バネ
4をガイドするための圧縮バネガイド5が取り付けられ
ている。図2に示すように、圧縮バネガイド5の下側部
材5aは、押え板9に貫通部として設けられた貫通穴9
aを遊嵌している。
【0037】絶縁碍子3の他端には、集中荷重が加わる
ように鋼球7、剛球7を受け入れる金具6および押え板
10に螺合された加圧用押しボルト8が設けられてい
る。なお、押え板9、10が、ボルト12により所定間
隔で固定され、これらが、平形半導体スタック全体の圧
力保持機構を構成している。
【0038】ここで、図2に示すように、圧縮バネ4を
スタックの規定圧接力で加圧したときの圧縮バネ4の高
さ寸法L1は予め測定されており、押え板9の厚さ寸法
L2および圧縮バネガイド5の下側部材5aの長さL3
は、圧縮バネ4の高さ寸法がL1の時に、圧縮バネガイ
ド5の端面Rの位置と押え板9の端面Sの位置とが一致
するように製作されている。
【0039】このように構成された平形半導体スタック
において、スタック組み立て作業は以下のようになされ
る。まず、押え板9に押え板支持ボルト12をネジ込
み、これをナット16にて固定し、貫通穴17aを有す
る、水平に設置された組立治具17の上に配置する。次
いで、圧縮バネ4を挿通するように圧縮バネガイド5を
取り付けた後に、その上に絶縁碍子3を配置する。
【0040】このように配置された絶縁碍子3の上に、
平形半導体素子1と冷却部材2とを交互に積み重ねたも
のを取付け、その上に、絶縁碍子3、該絶縁碍子の上に
配置され、鋼球7を受け入れる金具6および鋼球7を組
み込む。最後に、押え板10を、他方の押え板9との間
隔が所定距離L4となるように、ナット18にて固定す
る。
【0041】加圧用押しボルト8を、スパナなどを用い
て下方にネジ込むことにより、圧縮バネ4が、徐々に圧
縮され、最終的には、圧縮バネガイド5の下方部材5a
の端面Rの位置と押え板9の端面Sの位置とが一致する
ようになる。この位置は、平形半導体素子1などに、規
定圧接力が加わっていることを示している。
【0042】なお、押え板9の端面Sに、定規19など
を当接させることにより、圧縮バネガイド5の下側部材
5aの端面Rと押え板9の端面Sとの位置合わせの誤差
をほとんどなくすることができ、これにより、平形半導
体スタックを規定圧接力で締付けることが可能となる。
【0043】次に、素子交換作業につき説明を加える。
素子交換作業は、圧縮バネガイド5に設けられたネジ穴
5bに、ワッシャ20を介してボルト21をネジ込み、
圧縮バネ4を拘束して、その高さ寸法がL1となるよう
に、これを保持する。この状態で、加圧用押しボルト8
を緩めて、加圧用押しボルト8の先端と鋼球7との間
を、平形半導体素子1が交換可能となるまで広げた後
に、必要な素子を取り外して、新たな素子を挿入する。
平形半導体素子1の交換の後に、再度、加圧用押しボル
ト8の先端が鋼球7に接触するまで加圧用押しボルト8
をネジ込み、次いで、ボルト21をゆるめて、圧縮バネ
ガイド5から取り外す。これにより、圧縮バネ4の拘束
は解除され、圧縮バネ4の加圧力が、圧縮バネガイド
5、スタック内の積層物(平形半導体素子1および冷却
部材2)並びに鋼球7を介して、加圧用押しボルト8お
よび押え板10に伝わる。これにより、押え板支持ボル
ト12には、圧縮バネ4の加圧力が引っ張り力として作
用する。
【0044】このため、押え板支持ボルト12の引っ張
り力と圧縮バネ4の加圧力とが平衡状態に達するまで、
押え板支持ボルト12は若干伸びる。つまり、押え板支
持ボルト12が伸びた分だけ、圧縮バネ4が伸びること
になり、平形半導体スタックの圧接力は規定値以下とな
り、圧縮バネガイド5の下側部材5aの端面Rは,押え
板9の端面Sより若干内側に位置する。そこで、加圧用
押しボルト8を、圧縮バネガイド5の下側部材5aの端
面Rの位置と押え板9の端面Sの位置が一致するまで、
スパナ等によりネジ込むことにより、平形半導体スタッ
クを規定圧接力で締付けることができる。
【0045】なお、ボルト21をネジ込み、圧縮バネ4
の高さ寸法をL1に拘束するのは、圧縮バネ4の加圧力
が加圧用ボルト8に加わるのを防ぐことにより、加圧用
ボルト8の回動力を大幅に減少させ、素子交換作業を容
易にするためである。
【0046】上述したように、この実施態様によれば、
規定圧接力にて締め付けられた状態で、圧縮バネガイド
5の端面Rの位置と押え板9の端面Sの位置とを一致さ
せることにより、平形半導体素子1、冷却部材2、絶縁
碍子3等の積み重ね部品の寸法公差に関係なく、容易か
つ正確に規定圧接力が得られる。また、構成部品および
皿バネの使用枚数を少なくすることができ、さらに、組
み立ておよび素子交換時に特殊な治具を必要とせず、運
搬、保管が容易で低コストな平形半導体スタックを得る
ことが可能となる。
【0047】次に、本発明の第2の実施の形態につき説
明を加える。図3は、第2の実施の形態にかかる平形半
導体スタックの略正面図、図4は、図3に示す平形半導
体スタックの断面の部分略拡大図である。第2の実施の
形態にかかる平形半導体スタックは、圧縮バネガイド5
に、積層方向に自在に可動なスペーサ22を装着した点
で、第1の実施の形態のものと相違する。
【0048】図4により詳細に示すように、圧縮バネガ
イド5には、押え板9に設けられた貫通孔9aに遊嵌す
る下側部材5aと、その下部のネジ山を備えたネジ部5
cとが設けられている。
【0049】上記構成の平形半導体スタックにおいて、
まず、組立治具17の上に押え板9、圧縮バネ4および
圧縮バネガイド5を配置し、加圧機(図示せず)を用い
て、規定圧接力に加圧する。次いで、加圧状態のまま
で、スペーサ22を、圧縮バネガイド5のネジ部5cに
ネジ込み、スペーサ22の端面Rが押え板9の端面Sと
一致したら、スペーサ22をポンチ、接着剤などによ
り、圧縮バネガイド5に固定する。なお、この時、押え
板9の端面Sに定規19を当接させることにより、スペ
ーサ22の端面Rの位置と押え板9の端面Sの位置と
を、ほとんど誤差なく一致させることができる。
【0050】上述した作業が終了すると、押え板9、圧
縮バネ4、圧縮バネガイド5などからなるセットを、加
圧機から取り外し、第1の実施の形態と同様の手順で、
平形半導体素子1と冷却部材2とを交互に積み重ねたも
のなどを配置して、平形半導体スタックを組み立てる。
次いで、スペーサ22の端面Rと押え板9の端面Sとが
一致するように、加圧用押しボルト8をねじ込む。これ
により、平形半導体スタックを規定圧接力にて締め付け
ることが可能となる。
【0051】素子交換作業も、第1の実施の形態のもの
と同様の手順で行う。平形半導体素子の交換の後に、再
度、加圧用押しボルト8を、スペーサ22の端面Rの位
置と押え板9の端面Sの位置とが一致するまでねじ込む
ことにより、平形半導体スタックを規定圧接力にて締付
けることが可能となる。
【0052】このように、第2の実施の形態によれば、
圧縮バネガイド5に績層方向に自在に可動し得るスペー
サ22を装着し、規定圧接力で締め付けられた状態で、
スペーサ22の端面Rの位置と押え板9の端面Sの位置
とを一致させることにより、平形半導体素子1、冷却部
材2、絶縁碍子3等の積み重ね部品の寸法公差に関係な
く、容易かつ正確に規定圧接力が得られる。また、スペ
ーサが積層方向に可動であるため、圧縮バネ4をスタッ
クの規定圧接力で加圧したときの高さL1、押え板9の
厚さ、或いは、圧縮バネガイド5の長さ等の寸法公差を
厳しくする必要がなくなり、前記部品の製作コストを低
減することができる。さらに、構成部品および皿バネの
使用枚数が少なくすることができるとともに、素子交換
時に特殊な治具を必要とせず、運搬、保管が容易で低コ
ストな平形半導体スタックを得ることが可能となる。
【0053】次に、本発明の第3および第4の実施の形
態につき、図5および図6を参照して説明を加える。図
5および図6は、それぞれ、第3および第4の実施の形
態にかかる平形半導体スタックの断面の部分略拡大図で
ある。たとえば、図2に示す押え板9の厚みが所定の寸
法L2にするのは容易ではない場合がある。たとえば、
押え板に機械加工を施さないと、その表面の微細な凹凸
により、厚みが一定にならない場合がある。また、表面
および裏面(端面S)全てを機械加工するためには、時
間を必要とし、押え板のコストを増大させる場合があ
る。
【0054】このため、第3および第4のの実施の形態
においては、表面および/または裏面の一部分に凹部を
設け、この凹部のみに機械加工を施し、凹部の頂面と他
の面との間の厚みを所定の寸法L2に設定している。
【0055】たとえば、第3の実施の形態においては、
図5に示すように、押え板9に、圧縮バネ4との当接面
を含む凹部51を設け、凹部51の頂面と端面Sとの間
が所定の寸法L2となるように、凹部51に機械加工を
施している。これにより、圧縮バネ4の座りを向上させ
ることが可能となる。
【0056】また、第4の実施の形態においては、押え
板9の裏面に、貫通孔9aを含むように、凹部61を設
けている。そして、凹部61の端面Sと押え板の表面と
の間が所定の寸法L2となるように、凹部61に機械加
工を施している。これにより、下側部材5aと端面Sと
の位置合わせの精度をより向上させることができる。
【0057】次に、本発明の第5の実施の形態につき説
明を加える。図7は、第5の実施の形態にかかる平形半
導体スタックの断面の部分略拡大図である。
【0058】図7に示すように、押え板9の上面側に
は、圧縮バネガイド5の積層方向の移動量を拡大表示す
る指示計23が設けられている。また、第5の実施の形
態にかかる平形半導体スタックは、圧縮バネガイド5の
下側部材5aが、押え板9に設けられた孔9aを部分的
に遊嵌している点で、第1の実施の形態のものと異な
る。この孔9aは、必ずしも貫通している必要はない。
或いは、下側部材5aは、貫通孔9aを貫通していても
良い。
【0059】図8は、第5の実施の形態にかかる平形半
導体スタックの指示計およびその周辺をより詳細に示す
部分略拡大図である。図8(a)に示すように、指示針
23は、押え板9の表面(上面)にネジ24により固定
され、かつ、積層方向に延びる腕を有するベース25a
と、ベース25aの腕に、ピン27を介して回動可能に
取り付けられたレバー26とを備えている。ピン27
は、止め輪28により、脱落しないようになっている。
【0060】レバー26は、その一端が圧縮バネガイド
5のフランジの裏面Uに接触し、圧縮バネガイド5の移
動にしたがって、ピン27を回転中心として回動するよ
うになっている。レバー26の回動にしたがって、レバ
ー26の他端は、圧縮バネガイド5の移動方向と逆方向
に動く。ここで、圧縮バネガイド5の績層方向の移動量
をG1、レバー16の一端(図8(a)の符号U参照)
からピン27までの長さをL7、および、レバー26の
他端(図8(a)の符号V参照)からピン27までの長
さをL8とすると、レバー26のV側先端部の績層方向
への移動量G2は、(1)式のように表わされる。
【0061】 G2≒G1×L8/L7 ……………(1) (1)式より、L8/L7を大きくするほどG2は大き
くなる。つまり、圧縮バネガイド5の績層方向の移動量
G1を、先端Vにおいて、G2として拡大表示すること
ができる。この実施例においては、G1が、先端Vにお
いてG2として、もとの5倍程度に拡大表示されるよう
に設定されている。
【0062】このように構成された平形半導体スタック
において、図7に示すように、圧縮バネ4をスタックの
規定圧接力で加圧したときの高さ寸法L1が予め測定さ
れている。また、ベース25aの底部からピン27の中
心までの高さL6と、レバー26のピン27の中心と対
応する位置から一端Uまでの高さL5との和が、L1と
等しくなるようになっている。すなわち、圧縮バネ4の
高さ寸法がL1のときに、ベース25aの腕の上面とレ
バー26の上面とが、整列するようになっている。な
お、双方の上面の位置が一致するのではなく、図8
(b)に示すように、ベース25bに目印Xを付けて、
目印Xとレバー26の上面とが整列するようにしてもよ
い。また、図示はしていないが、図5、6に示すよう
に、押え板9の一方或いは双方の端面を部分的に加工し
て、段差を設けても良いことは明らかである。
【0063】このように構成された平形半導体スタック
も、第1の実施の形態と同様の手順にて組み立てること
ができる。その後に、べース25aの腕の上面とレバー
26の上面とが一致するように、加圧用押しボルト8を
ねじ込む。この際に、圧縮バネガイド5の積層方向の移
動量G1は、レバー26の他端にて、G2として拡大表
示されるので、圧縮バネ4を規定圧接力で加圧したとき
の高さ寸法L1が、より正確に設定できる。なお、指示
計23は、平形半導体スタックの組み立て作業の終了後
に取り外して保管しても良い。
【0064】半導体素子の交換作業も第1の実施例と同
様の手順で行うことができる。半導体素子の交換後、再
度、加圧用押しボルト8をネジ込み、ベース25aの腕
の上面とレバー26の上面とを、所定の位置(符号V参
照)で整列させることにより、平形半導体スタックを規
定圧接力で締付けることができる。
【0065】この実施の形態によれば、圧縮バネガイド
5の績層方向の移動量を拡大表示する指示計23を、押
え板9に装着し、規定圧接力で締め付けられた状態で、
ベース25aの腕の上面とレバー26の上面とを整列さ
せる(すなわち、所定の位置Vで一致させる)ことによ
り、平形半導体素子1、冷却部材2、絶縁碍子3等の積
み重ね部品の寸法公差に関係なく、容易かつ正確に規定
圧接力を得ることが可能となる。また、皿バネの使用枚
数を少なくすることができ、かつ、組み立ておよび素子
交換時に特殊な治具を必要としない、低コストな平形半
導体スタックを得ることが可能となる。
【0066】次に、本発明の第6の実施の形態につき、
説明を加える。図9は、第6の実施の形態にかかる平形
半導体スタックの断面の部分略拡大図である。図7に示
すように、押え板9の上面側には、圧縮バネガイド5の
積層方向の移動量を拡大表示する、積層方向に自在に可
動の指示計35が設けられている。この実施の形態にか
かる半導体スタックは、指示計35の構成のが異なる他
は、第5の実施の形態のものと同一である。
【0067】図10は、指示計およびその周辺をより詳
細に示す部分略拡大図である。図10に示すように、指
示計35は、押え板9の側壁と当接する下側部材37b
および積層方向に延びる腕37cを有するベース37
と、ベース37の腕37cに、ピン36を介して回動可
能に取り付けられたレバー38とを備えている。ピン3
8は、止め輪により脱落しないようになっている。図1
0に示すように、ベース37の下側部材37bには、長
穴37aが設けられ、ネジ36により、積層方向に自在
な位置で、押え板9に固定できるようになっている。指
示計35の動作は、第5の実施の形態のものと同じであ
る。なお、図示はしていないが、図5および図6に示す
ように、押え板9の一方の端面または両端面を部分的に
機械加工しても良い。
【0068】このように構成された平形半導体スタック
において、まず、押え板9、圧縮バネ4、圧縮バネガイ
ド5を配置し、加圧機を用いてこれらを規定圧接力で加
圧する。次いで、この加圧状態のままで、指示計35を
押え板9にネジ36にて仮止めする。さらに、ベース3
5の腕35cの上面とレバー38の上面とが整列するよ
うに(すなわち、所定の位置(符号V参照)にて一致す
るように)、指示計35を績層方向に移動し、この位置
に、指示計35をネジ止めして固定する。
【0069】上述した作業が終わったら、押え板9、圧
縮バネ4などからなるセットを加圧機から取り外し、第
2の実施の形態と同様の手順で、半導体スタックの組み
立て作業を行う。次いで、ベース37の腕37cの上面
とレバー38の上面とが整列するように、加圧用押しボ
ルト8をネジ込む。この際に、圧縮バネガイド5の積層
方向の移動量G1は、レバー26の他端にて、G2とし
て拡大表示されるので、圧縮バネ4を規定圧接力で加圧
したときの高さ寸法L1が、より正確に設定できる。
【0070】半導体素子の交換作業も、第2の実施の形
態と同様の手順で行うことができる。
【0071】半導体素子の交換後、再度、加圧用押しボ
ルト8をネジ込み、ベース37の腕37bの上面とレバ
ー38の上面とを整列させることにより、平形半導体ス
タックを規定圧接力で締め付けることができる。
【0072】この実施の形態によれば、圧縮バネガイド
5の績層方向の移動量を拡大表示する、積層方向に自在
な位置に固定可能な指示計35を装着し、規定圧接力で
締め付けられた状態で、ベース37の腕の上面とレバー
38の上面とを整列させる(すなわち、所定の位置Vで
一致させる)ことにより、平形半導体素子1、冷却部材
2、絶縁碍子3等の積み重ね部品の寸法公差に関係な
く、容易かつ正確に規定圧接力を得ることが可能とな
る。また、圧縮バネ4をスタックの規定圧接力で加圧し
たときの高さL1、押え板9の厚み、圧縮バネガイド5
の長さ、指示計35の構成部品等の寸法公差を厳しくす
る必要がなくなり、前記部品の製作コストを低減するこ
とができる。さらに、皿バネの使用枚数が少なくするこ
とができ、かつ、素子交換時に特殊な治具を必要としな
い、低コストな平形半導体スタックを得ることが可能と
なる。
【0073】次に、圧縮バネガイド5の積層方向の移動
量を拡大表示する指示計の他の例につき説明を加える。
【0074】図11は、指示計の他の例を示す部分略拡
大図である。図11に示すように、この指示計45は、
押え板9の表面(上面)にネジ46にて固定され、か
つ、せい層方向に延びる腕47cを有するベース47
と、ベース37にピン27を介して回動可能に取り付け
られたレバー48とを有している。ピン27は、止め輪
28により脱落しないようになっている。レバー48の
一端は圧縮バネガイドの下面Uに接触し、圧縮バネガイ
ド5の移動にしたがって、レバー48がピン27を回転
中心として回動し、レバー48の他端が圧縮バネガイド
5の移動方向と逆方向に動くようになっている。これに
より、レバー48はスムーズに回動することができ、圧
縮バネガイド5の積層方向への移動量を正確に拡大表示
することができる。
【0075】このような構成の指示計45においても、
圧縮バネガイド5の積層方向の移動量G1、および、押
え板9の表面(上面)Wとレバー48の他端との距離G
2は、第3の実施の形態のものと同様に、(1)式によ
り表わされる。
【0076】また、このような指示計45を用いて平形
半導体スタックにおいて、圧縮バネ4をスタックの規定
圧接力で加圧したときの高さ寸法L1は予め測定されて
おり、かつ、押え板9の表面(上面)Wからピン27の
中心までの高さL6と、レバー48の他端が押え板9の
表面(上面)Wに接触しているときの、ピン27の中心
からレバー48の一端(U側の先端)までの高さL5と
の和が等しくなるようになっている。
【0077】したがって、圧縮バネガイド5の下面U
が、レバー48の先端に接触した状態のときに、圧縮バ
ネ4を規定圧接力で加圧していることが示される。この
例によれば、指示計45のベース47の形状をより簡略
にすることが可能となる。
【0078】図12は、指示計のさらに他の例を示す部
分略拡大図である。図12に示すように、この例におい
ては、図8(a)に示す指示計25のレバー26をピン
27にて回動可能に取り付ける代わりに、ベース57の
腕57cの上部に切り欠き57dを設け、そこに、レバ
ー58に設けた突起部58aを配置して回動中心にした
ものである。この例によれば、指示計の部品点数をさら
に削減することが可能となる。
【0079】なお、図8(b)に示すように、ベース5
7の他方の腕に目印を付けておいても良い。
【0080】図13は、指示計のさらに他の例を示す部
分略拡大図である。図13に示すように、この例におい
ては、図11に示す指示計45のレバー48をピン27
にて回動可能に取り付ける代わりに、ベース67の上部
に切り欠き67dを設け、そこに、レバー68に設けた
突起部68aを配置して回動中心にしたものである。こ
の例によっても、指示計の部品点数をさらに削減するこ
とが可能となる。
【0081】本発明は、以上の実施の形態に限定される
ことなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内
で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内
に包含されるものであることは言うまでもない。
【0082】たとえば、前記第2の形態において、図5
に示すように押え板9の上側に、圧縮バネ4との当接面
を含む凹部を設けても良い。また、第3および第4の実
施の形態を組合わせて、押え板9の表面および裏面に凹
部を設けて、凹部に機械加工を施しても良い。
【0083】また、図12および13に示す指示計に関
して、ベースに突起部を設け、かつ、レバーに切り欠き
を設けても良いことは明らかである。
【0084】さらに、図11および図13に示す指示計
を使用する場合に、指示計のレバーの他端が接触する側
の押え板の対応する部分に、図14に示すような切り欠
き9aを設け、レバーの他端が、押え板の表面(上面)
Wよりも下方に位置できるように構成し、レバーの他端
の位置が、押え板の表面(上面)Wの位置と一致したと
きに、圧縮バネ4が、規定圧接力にて圧縮されるように
しても良い。
【0085】また、一つの部材の機能が、二つ以上の物
理的部材により実現されても、若しくは、二つ以上の部
材の機能が、一つの物理的部材により実現されてもよ
い。
【0086】上述した例では、圧縮バネガイドの変位を
拡大してバネの圧縮量を指示しているが、これに限られ
ない。すなわち、圧縮バネの伸縮を直接検出して、これ
を拡大して指示するようにしてもよい。
【0087】以上に述べた例では、半導体素子と冷却部
材が交互に積層される構造を示したが、本発明は、これ
に限られない。例えば、半導体素子を2層ごとに、1層
の冷却部材が介在するようにしてもよい。
【0088】
【発明の効果】本発明によれば、作業員の熟練度や目の
位置にかかわらず、圧縮バネの加圧力を容易かつ正確に
設定することにより、皿バネの使用枚数を減らし、さら
に、組み立ておよび素子交換時に特殊な治具を必要とせ
ず、運搬、保管が容易で低コストな平形半導体スタック
を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる
平形半導体スタックの一部断面略正面図である。
【図2】 図2は、図1に示す平形半導体スタックのA
−A断面の部分略拡大図である。
【図3】 図3は、本発明の第2の実施の形態にかかる
平形半導体スタックの一部断面略正面図である。
【図4】 図4は、図3に示す平形半導体スタックの断
面の部分略拡大図である。
【図5】 図5は、第3の実施の形態にかかる平形半導
体スタックの断面の部分略拡大図である。
【図6】 図6は、第4の実施の形態にかかる平形半導
体スタックの断面の部分略拡大図である。
【図7】 図7は、第5の実施の形態にかかる平形半導
体スタックの断面の部分略拡大図である。
【図8】 図8(a)は、図7の部分略拡大図、図8
(b)は、第5の実施の形態にかかる指示計の他の例を
示す部分略拡大図である。
【図9】 図9は、第6の実施の形態にかかる平形半導
体スタックの断面の部分略拡大図である。
【図10】 図10は、図9の部分略拡大図である。
【図11】 図11は、本発明にかかる指示計のさらに
他の例を示す図である。
【図12】 図12は、本発明にかかる指示計のさらに
他の例を示す図である。
【図13】 図13は、本発明にかかる指示計のさらに
他の例を示す図である。
【図14】 図14は、本発明にかかる指示計のさらに
他の例を示す図である。
【図15】 図15は、従来の平形半導体スタックの部
分断面略正面図である。
【符号の説明】
1 平形半導体素子 2 冷却部材 3 絶縁碍子 4 圧縮バネ 5 圧縮バネガイド 6 鋼球受け金具 7 鋼球 8 加圧用押しボルト 9、10 押え板 12 押え板支持ボルト 17 組立治具 19 定規
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飛世 正博 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株式会社日立製作所 大みか工場内 (56)参考文献 特開 昭51−109776(JP,A) 特開 昭51−2931(JP,A) 特開 昭59−145558(JP,A) 特開 昭50−112736(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 25/11

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】積層要素として複数の平形半導体素子およ
    び冷却部材が少なくとも積層された積層体と、 前記積層体の積層要素の積層方向への移動を規制するよ
    うに、それらを挟んで対向配置される第1および第2の
    押え板と、第1の 押え板の側に配置され、前記積層要素を圧接させ
    るための圧力を積層体に加えるための加圧部材と、前記第2の 押え板の側に配置され、前記積層体に対して
    加圧部材によって加えられる圧力を調整するための圧縮
    バネ部とを有し、 前記圧縮バネ部は、圧縮バネと圧縮バネガイドとを含
    み、 該圧縮バネガイドは、前記積層体と前記第2の押さえ板
    との間に配置され、第1の端部が前記積層体と接し、第
    2の端部が前記第2の押え板に設けられた貫通部に遊嵌
    され、 前記圧縮バネは、前記圧縮バネガイドの前記第1の端部
    側に設けられた突起と前記第2の押さえ板との間に保持
    され、 前記圧縮バネガイドは、前記圧縮バネの伸縮に応じて前
    記積層体の積層方向に変位し、前記積層要素が前記加圧
    部材によって規定の圧接力で締め付けられた状態である
    場合に、前記貫通部を貫通する前記第2の端部の端面の
    位置が、前記第2の押え板の端面の位置と一致するよう
    に構成され、前記積層体の交換時に前記加圧部材の圧力を開放した場
    合に、前記規定の圧接力を得るための前記圧縮バネの伸
    縮状態を維持したまま、前記圧縮バネガイドが前記第2
    の押さえ板に対して前記積層体の積層方向に変位しない
    ようにするために、前記圧縮バネガイドの前記第2の端
    部には、前記第2の押さえ板の外側からボルトをねじ込
    むための雌ねじが設けられていること を特徴とする半導
    体スタック。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の半導体スタックにおい
    て、前記圧縮バネガイドは、第2の端部に取付られたス
    ペーサを有し、前記積層要素が前記加圧部材によって規
    定の圧 接力で締め付けられた状態である場合に、前記ス
    ペーサの端面が前記第2の押さえ板の端面と一致するよ
    うに構成されていることを特徴とする半導体スタック。
  3. 【請求項3】前記第2の押え板の上面の少なくとも圧縮
    バネと接する部分、および、下面の少なくとも前記貫通
    部の周辺部の少なくとも一方に、凹部を設け、前記凹部
    を平滑面としたことを特徴とする請求項1または2に記
    載の平形半導体スタック。
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