JP3462241B2 - パークロック装置付き手動変速機 - Google Patents

パークロック装置付き手動変速機

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JP3462241B2
JP3462241B2 JP29189593A JP29189593A JP3462241B2 JP 3462241 B2 JP3462241 B2 JP 3462241B2 JP 29189593 A JP29189593 A JP 29189593A JP 29189593 A JP29189593 A JP 29189593A JP 3462241 B2 JP3462241 B2 JP 3462241B2
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悟 宮腰
一馬 佐藤
弘好 有尾
勇 小沼
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Aichi Machine Industry Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H63/302Final output mechanisms for reversing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/40Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism comprising signals other than signals for actuating the final output mechanisms
    • F16H63/48Signals to a parking brake or parking lock; Control of parking locks or brakes being part of the transmission

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手動変速機、特に電気
自動車用として有用なパークロック装置付き手動変速機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気自動車は、その原動機であるモータ
の特性上、モータの後段に設ける変速機が手動変速機で
あっても、該手動変速機にパークロック装置を必要とす
る。
【0003】ところで、電気自動車用の手動変速機とし
て、それ専用のものを造るのでは、開発費が嵩み、不経
済であることから、内燃機関用の既存の手動変速機にパ
ークロック装置を付加して間に合わせるのが一般的であ
った。
【0004】しかし、この際パークロック装置は、自動
変速機に採用されているように、変速機ケースにパーキ
ングポールを枢支して具え、運転者が駐車レンジに操作
する時、このパーキングポールを、出力軸に結合したパ
ーキングギヤに係合させ、これにより出力軸を固定して
駐車を可能にするよう構成するのが常識的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる常識的
なパークロック装置は、手動変速機の既存部品を全く利
用することなしに構成するため、電気自動車専用のパー
クロック装置付き手動変速機を開発する程ではないにし
ても、なお不経済である。
【0006】本発明は、手動変速機に必要不可欠な既存
のリバースアイドラギヤを利用したパークロック装置を
具える手動変速機として上述の不経済を解消することを
主たる目的とする。
【0007】本発明は更に、このようなパークロック装
置を具えた手動変速機において、シフト操作を直線的な
操作にすることにより操作性に優れたものにすることを
も目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的のため第1発明
のパークロック装置付き手動変速機は、常時噛合歯車組
を介した入出力軸間の噛合いにより前進変速段を選択可
能で、リバースアイドラギヤを含む選択噛合歯車組を介
した入出力軸間の噛合いにより後進変速段を選択可能な
手動変速機において、前進変速段は、前記常時噛合歯車
組を成す歯車のうち、出力軸上における歯車を、カップ
リングスリーブの一方向シフト操作で出力軸に回転係合
させることにより達成し、後進変速段は、該カップリン
グスリーブの逆方向シフト操作で前記歯車および出力軸
間の回転係合を解除すると共に前記リバースアイドラギ
ヤを同じ逆方向シフト操作により前記入力軸およびカッ
プリングスリーブに噛み合わせて達成するよう構成し、
リバースアイドラギヤの前記逆方向シフト操作位置を越
えた位置に、リバースアイドラギヤがカップリングスリ
ーブとの前記噛み合いを保ったまま入力軸との前記噛合
いから外れるパークロック位置を設定し、該リバースア
イドラギヤのパークロック位置で変速機ケースに回転係
合する噛合い部をリバースアイドラギヤに設けて前記出
力軸をパークロック可能とし、前記カップリングスリー
ブおよびリバースアイドラギヤをシフト操作するための
シフト部材を共通なシフトロッドに係合させて、該シフ
トロッドの軸線方向直線運動により前記前進変速段、後
進変速段およびパークロックを選択可能にしたことを特
徴とするものである。
【0009】第2発明のパークロック装置付き手動変速
機は、上記第1発明において、前記リバースアイドラギ
ヤの噛合い部が回転係合する変速機ケースの噛合い部
を、リバースアイドラギヤと同じ軸線上で変速機ケース
にシフト可能に弾支される非回転部材に形成したことを
特徴とするものである。
【0010】
【作用】第1発明においてパークロック装置付き手動変
速機は、常時噛合歯車組を介した入出力軸間の噛合いに
より前進変速段を選択可能で、リバースアイドラギヤを
含む選択噛合歯車組を介した入出力軸間の噛合いにより
後進変速段を選択可能であるが、前進変速段の選択に当
たっては、上記常時噛合歯車組を成す歯車のうち、出力
軸上における歯車を、カップリングスリーブの一方向シ
フト操作で出力軸に回転係合させることにより達成し、
後進変速段の選択に当たっては、該カップリングスリー
ブの逆方向シフト操作で上記歯車および出力軸間の回転
係合を解除すると共に上記リバースアイドラギヤを同じ
逆方向シフト操作により上記入力軸およびカップリング
スリーブに噛み合わせて達成する。
【0011】そして、リバースアイドラギヤを上記の逆
方向シフト操作位置を越えたパークロック位置にする
と、このリバースアイドラギヤはカップリングスリーブ
との上記噛み合いを保ったまま入力軸との上記噛合いか
ら外れる。この時リバースアイドラギヤの噛合い部が変
速機ケースに回転係合し、出力軸をパークロック状態に
して駐車状態が可能になる。ところで、かかる駐車状態
を得るためのパークロック装置は、手動変速機に不可欠
なリバースアイドラギヤを利用して構成したため、大い
に経済的である。
【0012】ところで第1発明によれば更に、カップリ
ングスリーブおよびリバースアイドラギヤをシフト操作
するためのシフト部材を共通なシフトロッドに係合させ
て、該シフトロッドの軸線方向直線運動により上記前進
変速段、後進変速段およびパークロックを選択可能にし
たから、シフト操作パターンを、前進変速段選択位置、
後進変速段選択位置、およびパークロック選択位置の全
てのセレクト位置が一直線上に位置する直線のシフトパ
ターンとして、シフト操作性を向上させることができ
る。
【0013】第2発明は、上記第1発明において、リバ
ースアイドラギヤの上記噛合い部が回転係合する変速機
ケースの噛合い部を、リバースアイドラギヤと同じ軸線
上で変速機ケースにシフト可能に弾支される非回転部材
に形成したから、この非回転部材がパークロック装置の
待ち機構を構成し、リバースアイドラギヤを上記パーク
ロックが得られるべきシフト位置にした時、その噛合い
部が上記非回転部材の噛合い部に対し位相ずれを起こし
ていても、当該シフト位置への操作を可能である。な
お、この状態から出力軸の僅かな回転により上記の位相
ずれが解消されたところで、リバースアイドラギヤの噛
合い部が上記非回転部材の噛合い部に回転係合して、出
力軸をパークロックすることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1は、本発明の一実施の態様になるパーク
ロック装置付き手動変速機を示し、この手動変速機を本
実施の態様においては電気自動車用の手動変速機として
構成する。図1において、1は入力軸、2は出力軸、3
は変速機ケースであり、入出力軸1および2を互いに平
行に配して変速機ケース3内に回転自在に支持する。
【0015】入力軸1には、前進入力歯車4および後進
入力歯車5を形成し、出力軸2上には、前進出力歯車6
を回転自在に嵌合すると共に、同期噛合機構7を設け
る。前進出力歯車6は、前進入力歯車4に常時噛合さ
せ、同期噛合機構7は、前進出力歯車6を適宜、出力軸
2に駆動結合するものとする。
【0016】これがため同期噛合機構7は、出力軸2に
スプライン嵌合したシンクロハブ8と、このシンクロハ
ブの外周にスプライン嵌合したカップリングスリーブ9
と、前進出力歯車6に駆動結合したクラッチギヤ10
と、該クラッチギヤの外周コーン面に嵌合したボークリ
ング11とを主たる構成要素として、周知の如くに構成
する。
【0017】カップリングスリーブ9は、その外周に後
進出力歯車12を形成し、シンクロハブ8上で軸線方向
へ変位可能とする。カップリングスリーブ9の変位位置
としては、前進出力歯車6に最も近い前進変速段選択位
置9−Dと、前進出力歯車6から順次遠去かる中立位置
9−N、後進変速段選択位置9−R、およびパークロッ
ク位置9−Pとを設定する。
【0018】カップリングスリーブ9は前進変速段選択
位置9−Dで、ボークリング11による同期作用のもと
クラッチギヤ10に噛合し、これにより前進出力歯車6
を出力軸2に駆動結合するも、それ以外のシフト位置で
は、前進出力歯車6を出力軸2に駆動結合させないもの
とする。
【0019】カップリングスリーブ9の後進変速段選択
位置9−Rは、カップリングスリーブ9の外周に形成し
た後進出力歯車12が後進入力歯車5に整列するよう決
定し、カップリングスリーブ9のパークロック位置9−
Pは、後進出力歯車12が後進入力歯車5と整列しない
よう決定する。
【0020】出力軸2には、ファイナルドライブピニオ
ン13を形成し、これを図示せざるディファレンシャル
ギヤ装置のリングギヤに噛合させて、電気自動車の駆動
車輪に出力軸2を駆動結合する。
【0021】変速機ケース3内に、リバースアイドラシ
ャフト14を固設し、これを入出力軸1,2に対して平
行に配置する。そして、リバースアイドラシャフト14
上にリバースアイドラギヤ15を回転自在およびスライ
ド可能に支持する。
【0022】リバースアイドラギヤ15には、前進入力
歯車4に最も接近した実線図示の限界位置である中立位
置15−Nと、前進入力歯車4から順次遠去かる後進変
速段選択位置15−R、およびパークロック位置15−
Pとを設定する。なお、リバースアイドラギヤ15は、
中立位置15−Nで、前進入力歯車4および後進入力歯
車5間にあって、何等の動力伝達も行わないこととし、
後進変速段選択位置15−Rおよびパークロック位置1
5−Pで、これらと同名称の位置9−Rおよび9−Pに
おけるカップリングスリーブ9上の後進出力歯車12
と、後進入力歯車5に噛合し続けるものとする。
【0023】リバースアイドラギヤ15には更に、図1
の左端面にスプライン噛合い部16を突設し、リバース
アイドラギヤ15のパークロック位置15−Pで、この
スプライン噛合い部16を受容してこれに回転係合する
内歯スプライン17を持った非回転部材18を、リバー
スアイドラシャフト15上に摺動自在にスプライン嵌合
する。そして、非回転部材18をばね19により図示の
限界位置に弾支し、これにより上記噛合い部16と内歯
スプライン17との回転係合を可能にすると共に、これ
ら噛合い部16と内歯スプライン17とが位相ずれによ
り回転係合できない時でも、取り敢えずはリバースアイ
ドラギヤ15をパークロック位置15−Pにシフト操作
し得るよう、非回転部材18が2点鎖線で示す位置に後
退して待機する待ち機構を構成する。
【0024】なお、噛合い部16と内歯スプライン17
との相隣れる端部には、図2に明示するように、チャン
ファ面16a,17aを形成し、これら噛合い部16と
内歯スプライン17とが回転係合し易くなるようにする
のが良い。
【0025】上記手動変速機の変速操作系は、図3およ
び図4に示すように構成する。カップリングスリーブ9
(図1参照)に係合させてシフトフォーク21を設ける
と共に、リバースアイドラギヤ15に係合させてシフト
レバー22を設け、シフトフォーク21はシフトロッド
23に結合し、シフトレバー22はピン24を介して変
速機ケース3内に枢支する。
【0026】シフトロッド23を、軸線方向摺動自在に
して変速機ケース3に支持し、シフトロッド23上には
別にシフタ25を結着する。このシフタ25に突起26
を設け、これを図4に示すように、シフトレバー22の
L字状スロット22aに係合させる。
【0027】シフタ25の先端にL字状セレクトレバー
27の一端を係合させ、セレクトレバー27の他端を、
ストライキングロッド28を介して運転席のコントロー
ルレバー29に連節する。なお、セレクトレバー27は
ピン27aを介して変速機ケースに枢着するが、その枢
着軸線をシフトロッド23に対し直角をなす方向に延在
させて、コントロールレバー29の操作時、ストライキ
ングロッド28およびセレクトレバー27を介してシフ
トロッド23が軸線方向にスライドされるものとする。
【0028】ここで、コントロールレバー29には、前
進変速段選択位置Dと、中立位置Nと、後進変速段選択
位置Rと、パークロック位置Pとを、順次隣り合わせに
設定し、これら各セレクト位置でシフトロッド23は、
シフトフォーク21を介してカップリングスリーブ9
(図1参照)を、前進変速段選択位置9−D、中立位置
9−N、後進変速段選択位置9−R、およびパークロッ
ク位置9−Pにシフトさせ、同時にシフタ25上の突起
26を図4に示す如く前進変速段選択位置26−D、中
立位置26−N、後進変速段選択位置26−R、および
パークロック位置26−Pにシフトさせるものとする。
【0029】但し、図4に示すように、シフトレバー2
2のL字状スロット22aは、突起26の中立位置26
−Nと、前進変速段選択位置26−Dとの間での変位
中、突起26の動き、つまりシフトロッド23のストロ
ークを拘束せず、リバースアイドラギヤ15が図4の限
界位置(中立位置15−N)にある場合でも、シフトロ
ッド23を前進変速段選択位置と、中立位置との間でス
トロークさせ得るようにする。
【0030】上記実施例の作用を次に説明する。コント
ロールレバー29の図3および図4に示す中立〔N〕位
置で、シフトフォーク21により操作されるカップリン
グスリーブ9およびリバースアイドラギヤ15も夫々、
図1に9−Nおよび15−Nで示す中立位置にある。従
って、入力軸2への回転は、前進入力歯車4を経て前進
出力歯車6に至ると共に、後進入力歯車5に至るも、出
力軸2には伝達されず、車両を停車させておくことがで
きる。
【0031】運転者がコントロールレバー29を図3お
よび図4に示す中立位置(N)から、前進変速段選択位
置(D)にすると、シフトロッド23は突起26が図4
の26−Dで示す位置に来るよう変位させる。この間シ
フトレバー22は図4の位置に保たれてリバースアイド
ラギヤ15を対応位置15−Nに保つも、シフトフォー
ク21はカップリングスリーブ9を図1の9−D位置に
シフトさせる。これにより、前進出力歯車6が出力軸2
に駆動結合され、入力軸1の回転を歯車4,6を経て出
力軸2に伝達する前進変速段選択状態にて、車両を前進
走行させることができる。
【0032】運転者がコントロールレバー29を図3お
よび図4に示す中立〔N〕位置から逆方向へ、後進変速
段選択位置(R)にセレクト操作すると、シフトロッド
23は突起26が図4の26−Rで示す位置に来るよう
変位される。この時シフトレバー22は図4の位置から
図4の上方へ回動されて、リバースアイドラギヤ15を
図1の15−R位置にストロークさせ、シフトフォーク
21を介して図1の9−R位置にされるカップリングス
リーブ9上の後進出力歯車12、および後進入力歯車5
に夫々噛合する。これにより、入力軸1の回転を後進入
力歯車5、リバースアイドラギヤ15および後進出力歯
車12を経て出力軸2に伝達する後進変速段選択状態に
て、車両を後進走行させることができる。
【0033】運転者がコントロールレバー29を図3に
おいてパークロック位置Pにセレクト操作すると、シフ
トロッド23は突起26が図4の26−Pで示す位置に
来るよう変位される。この時シフトレバー22は図4の
更に上方へ回動されて、リバースアイドラギヤ15を図
1の15−P位置にストロークさせる。ここで、リバー
スアイドラギヤ15は、後進入力歯車5との噛合から外
れ、噛合い部17を非回転部材18の内歯スプライン1
7に侵入させる。一方で、リバースアイドラギヤ15
は、図1の9−P位置にあるカップリングスリーブ9上
の後進出力歯車12との噛合状態を維持する。よって、
出力軸2がカップリングスリーブ9、歯車12、リバー
スアイドラギヤ15、噛合い部17および非回転部材1
8を介して変速機ケース3に対し回り止めされることと
なり、車両を駐車状態にすることができる。
【0034】なお、この時、噛合い部16と、内歯スプ
ライン17とが、位相ずれにより衝接して相互に侵入し
得ない場合も、非回転部材18がばね19に抗して図1
の2点鎖線位置に逃げるため、コントロールレバー29
のP位置への上記操作を行うことができる。そして、上
記の位相ずれが解消された時に、非回転部材18がばね
19により押動されて、噛合い部16と、内歯スプライ
ン17とを、相互侵入により噛合せることができ、車両
を駐車状態にし得る。
【0035】ところで、かかる駐車状態を得るためのパ
ークロック装置が、手動変速機に不可欠なリバースアイ
ドラギヤ15を利用して構成されているため、パークロ
ック装置付き電気自動車用の手動変速機を安価に造るこ
とができて、大いに経済的である。
【0036】また、図1に示すパークロック装置付きの
電気自動車用手動変速機によれば、そのシフト操作系を
図3および図4に示すように、全てのセレクト位置を共
通なシフトロッド23のスライドにより得ることがで
き、シフト操作パターンを、全てのセレクト位置が一直
線上に位置する直線パターンし得て、シフト操作性を大
いに向上させることができる。
【0037】
【発明の効果】かくして第1発明によるパークロック装
置付き手動変速機は、請求項1に記載の如く、常時噛合
歯車組を介した入出力軸間の噛合いにより前進変速段を
選択可能で、リバースアイドラギヤを含む選択噛合歯車
組を介した入出力軸間の噛合いにより後進変速段を選択
可能であるが、前進変速段の選択に当たっては、上記常
時噛合歯車組を成す歯車のうち、出力軸上における歯車
を、カップリングスリーブの一方向シフト操作で出力軸
に回転係合させることにより達成し、後進変速段の選択
に当たっては、該カップリングスリーブの逆方向シフト
操作で上記歯車および出力軸間の回転係合を解除すると
共に上記リバースアイドラギヤを同じ逆方向シフト操作
により上記入力軸およびカップリングスリーブに噛み合
わせて達成するよう構成し、更に、リバースアイドラギ
ヤの前記逆方向シフト操作位置を越えた位置に、リバー
スアイドラギヤがカップリングスリーブとの前記噛み合
いを保ったまま入力軸との前記噛合いから外れるパーク
ロック位置を設定し、該リバースアイドラギヤのパーク
ロック位置で変速機ケースに回転係合する噛合い部をリ
バースアイドラギヤに設けて前記出力軸をパークロック
可能としたから、パークロック装置が、手動変速機に不
可欠なリバースアイドラギヤを利用して構成されること
となり、大いに経済的である。
【0038】第1発明のパークロック装置付き手動変速
機は更に、前記カップリングスリーブおよびリバースア
イドラギヤをシフト操作するためのシフト部材を共通な
シフトロッドに係合させて、該シフトロッドの軸線方向
直線運動により前記前進変速段、後進変速段およびパー
クロックを選択可能にしたから、シフト操作パターン
を、前進変速段選択位置、後進変速段選択位置、および
パークロック選択位置の全てのセレクト位置が一直線上
に位置する直線のシフトパターンとして、シフト操作性
を向上させることができる。
【0039】第2発明のパークロック装置付き手動変速
機は、リバースアイドラギヤの上記噛合い部が回転係合
する変速機ケースの噛合い部を、リバースアイドラギヤ
と同じ軸線上で変速機ケースにシフト可能に弾支される
非回転部材に形成したから、この非回転部材がパークロ
ック装置の待ち機構を構成し、リバースアイドラギヤを
上記パークロックが得られるべきシフト位置にした時、
その噛合い部が上記非回転部材の噛合い部に対し位相ず
れを起こしていても、当該シフト位置への操作を可能で
ある。なお、この状態から出力軸の僅かな回転により上
記の位相ずれが解消されたところで、リバースアイドラ
ギヤの噛合い部が上記非回転部材の噛合い部に回転係合
して、出力軸をパークロックすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明一実施の態様になるパークロック装置
付き手動変速機を示す展開断面図である。
【図2】 図1のA−A線上で断面として、パークロッ
ク噛合い部の詳細を示す断面図である。
【図3】 図1の手動変速機に用いる変速操作系のカッ
プリングスリーブ操作部分を示す斜視図である。
【図4】 図1の手動変速機に用いる変速操作系のリバ
ースアイドラギヤ操作部分を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 入力軸 2 出力軸 3 変速機ケース 4 前進入力歯車 5 後進入力歯車 6 前進出力歯車 7 同期噛合機構 9 カップリングスリーブ 12 後進出力歯車 13 ファイナルドライブピニオン 15 リバースアイドラギヤ 16 噛合い部 17 内歯スプライン 18 非回転部材 21 シフトフォーク 22 シフトレバー 23 シフトロッド 25 シフタ 26 突起 27 セレクトレバー 28 ストライキングロッド 29 コントロールレバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小沼 勇 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−278483(JP,A) 特開 平5−187457(JP,A) 特開 昭61−165116(JP,A) 特開 平3−37456(JP,A) 実開 昭58−14066(JP,U) 実開 平3−270(JP,U) 実開 昭48−10126(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 61/26 - 61/36 F16H 63/00 - 63/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常時噛合歯車組を介した入出力軸間の噛
    合いにより前進変速段を選択可能で、リバースアイドラ
    ギヤを含む選択噛合歯車組を介した入出力軸間の噛合い
    により後進変速段を選択可能な手動変速機において、 前進変速段は、前記常時噛合歯車組を成す歯車のうち、
    出力軸上における歯車を、カップリングスリーブの一方
    向シフト操作で出力軸に回転係合させることにより達成
    し、後進変速段は、該カップリングスリーブの逆方向シ
    フト操作で前記歯車および出力軸間の回転係合を解除す
    ると共に前記リバースアイドラギヤを同じ逆方向シフト
    操作により前記入力軸およびカップリングスリーブに噛
    み合わせて達成するよう構成し、 リバースアイドラギヤの前記逆方向シフト操作位置を越
    えた位置に、リバースアイドラギヤがカップリングスリ
    ーブとの前記噛み合いを保ったまま入力軸との前記噛合
    いから外れパークロック位置を設定し、 該リバースアイドラギヤのパークロック位置で変速機ケ
    ースに回転係合する噛合い部をリバースアイドラギヤに
    設けて前記出力軸をパークロック可能とし、 前記カップリングスリーブおよびリバースアイドラギヤ
    をシフト操作するためのシフト部材を共通なシフトロッ
    ドに係合させて、該シフトロッドの軸線方向直線運動に
    より前記前進変速段、後進変速段およびパークロックを
    選択可能にし たことを特徴とするパークロック装置付き
    手動変速機。
  2. 【請求項2】 請求項において、前記リバースアイド
    ラギヤの噛合い部が回転係合する変速機ケースの噛合い
    部を、リバースアイドラギヤと同じ軸線上で変速機ケー
    スにシフト可能に弾支される非回転部材に形成したこと
    を特徴とするパークロック装置付き手動変速機。
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