JP3460677B2 - Osi管理システムにおける管理対象装置 - Google Patents

Osi管理システムにおける管理対象装置

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JP3460677B2
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/20Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor of structured data, e.g. relational data
    • G06F16/28Databases characterised by their database models, e.g. relational or object models
    • G06F16/289Object oriented databases

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、インスタンスを抽
出するスコープ処理方法および、短時間でスコープ処理
を行い、管理情報ベースに保持すべき情報量を少なくす
るOSI管理システムにおける管理対象装置に関する。 【0002】 【従来の技術】図11は、OSI(Open Systems Interc
onnection)管理システムの構成の例を示すブロック図で
ある。OSI管理システムにおいて、管理対象装置10
0は、管理対象であるネットワーク上のネットワークノ
ードである。具体的には、管理対象ネットワーク上に存
在するパーソナルコンピュータ、プリンタ等の資源が管
理対象装置100に該当する。ネットワーク管理システ
ム110は、管理対象装置100を監視し制御する。管
理対象装置100、ネットワーク管理システム110の
制御部101,111は、いずれも記憶装置102,1
12に記憶するプログラムに従い、各装置を制御する。
また、インタフェース部104,114は、ネットワー
クを介して情報の送受信を行う。 【0003】MIB(Management Information Base:管
理情報ベース )7は、管理対象装置100を表した管理
オブジェクトを木構造として格納している。この木構造
をなす木を包含木という。各管理オブジェクトは、管理
対象装置100の様々な情報を示すインスタンスを有す
る。 【0004】エージェント103およびマネージャ11
3は、それぞれ管理対象装置100、ネットワーク管理
システム110におけるネットワーク管理処理を行うソ
フトウェアモジュールである。実際に動作するのは制御
部101,111であるが、以下の説明ではソフトウェ
アの動作として説明する。OSI管理システムでは、エ
ージェント103およびマネージャ113がCMIP(C
ommon Management Information Protocol)により情報の
授受を行うことで、ネットワークを管理している。 【0005】従来、エージェント103が、MIB7内
に存在するインスタンスを絞り込んで抽出する処理(ス
コープ処理)を行う場合、次のような方法を用いてい
た。まず、包含木のノードに格納されている各インスタ
ンスは、あらかじめ、包含木の根(ルート)からの深度
情報とともに格納されていた。スコープ処理の際、エー
ジェント103は、抽出すべきインスタンスの条件(深
度に関する条件)と各インスタンスが保持している深度
情報とを比較し、条件に合致する深度情報を保持するイ
ンスタンスを抽出していた。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかし、このような方
法では、エージェント103は、条件に合致する深度情
報を保持しているか否かの検査を包含木内の全インスタ
ンスについて行わねばならず、目的とするインスタンス
の抽出完了までに時間がかかっていた。また、包含木内
の各インスタンスは、それぞれ深度情報とともに格納さ
れていたため、包含木情報の占める領域が大きくなって
いた。 【0007】本発明は、短時間でインスタンスを抽出す
るスコープ処理方法と、短時間でスコープ処理を行い、
MIBに保持すべき情報量を少なくするOSI管理シス
テムにおける管理対象装置を提供することを目的とす
る。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明によるスコープ処
理方法は、包含木上に格納された管理対象情報であるイ
ンスタンスを包含木から抽出するスコープ処理方法であ
って、スコープ処理を行うスコープ記述子オブジェクト
がスコープ処理の開始位置とスコープ条件とによって定
められる包含木内の範囲で参照するインスタンスを変え
ながら目的とするインスタンスを抽出し、スコープ記述
オブジェクトは、スコープ処理の開始位置からの相対
深度に対応する記憶領域を有するスタック領域を確保
し、スコープ処理の開始位置とスコープ条件とによって
定められる包含木内の範囲で参照するインスタンスを変
えるときに、参照するインスタンスを開始位置から下位
のインスタンスに変えることを試み、参照するインスタ
ンスを下位のインスタンスに変更できなくなった場合に
参照するインスタンスを一つ横のインスタンスに変更
してから下位のインスタンスへの変更を試みることを繰
り返し、参照するインスタンスを一つ横のインスタンス
変更できなくなった場合には参照するインスタンスを
一つ上位のインスタンスに変更してから一つ横のインス
タンスに変更してさらに下位のインスタンスへの変更
試みることを繰り返し、参照するインスタンスを下位の
インスタンスに変更できなくなった場合と一つ横のイン
スタンスに変更できずに一つ上位のインスタンスに変更
した場合に包含木内での参照するインスタンスの変更
中断し、変更を中断したインスタンスが目的とするイン
スタンスであるか否かを判断し、変更を中断したインス
タンスが目的とするインスタンスであるならばそのイン
スタンスを抽出して、参照するインスタンスの変更を再
開し、参照するインスタンスを一つ下位のインスタンス
変更したときには変更後のインスタンスの相対深度に
対応する記憶領域に変更後のインスタンスの情報を記憶
し、参照するインスタンスを一つ横のインスタンスに
したときには現在位置の相対深度に対応する記憶領域
変更後のインスタンスの情報を記憶し、参照するイン
スタンスを一つ上位のインスタンスに変更したときには
変更前のインスタンスの相対深度に対応する記憶領域に
記憶している情報を削除し、インスタンスを抽出すると
きには現在位置の相対深度に対応する記憶領域からイン
スタンスの情報を抽出することを特徴とする。 【0009】このようなスコープ処理方法によれば、目
標とするインスタンスを短時間で抽出することができ
る。 【0010】 【0011】このようなスコープ処理方法によれば、ス
タック領域に記憶する情報に基づいてどの深度のインス
タンスを参照しているのかを判断できるので、包含木が
深度情報を保持する必要がない。 【0012】また、包含木上に格納された管理対象情報
は、例えば、OSI管理システムにおける管理対象装置
の情報である。 【0013】また、本発明によるOSI管理システムに
おける管理対象装置は、管理対象情報を示すインスタン
スを包含木上に格納する管理情報ベースを備えたOSI
管理システムにおける管理対象装置であって、スコープ
処理の開始位置とスコープ条件とによって定められる包
含木内の範囲で参照するインスタンスを変えながら目的
とするインスタンスを抽出するインスタンス抽出手段を
備え、インスタンス抽出手段は、スコープ処理の開始位
置からの相対深度に対応する記憶領域を有するスタック
領域を確保し、包含木内で参照するインスタンスを開始
位置から下位のインスタンスに変えることを試み、参照
するインスタンスを下位のインスタンスに変更できなく
なった場合には参照するインスタンスを一つ横のインス
タンスに変更してから下位のインスタンスへの変更を試
みることを繰り返し、参照するインスタンスを一つ横の
インスタンスに変更できなくなった場合には参照するイ
ンスタンスを一つ上位のインスタンスに変更してから一
つ横のインスタンスに変更してさらに下位のインスタン
スへの変更を試みることを繰り返し、包含木内で参照す
るインスタンスを下位のインスタンスに変更できなくな
った場合と一つ横のインスタンスに変更できずに一つ上
位のインスタンスに変更した場合に包含木内での参照す
るインスタンスの変更を中断し、変更を中断したインス
タンスが目的とするインスタンスであるか否かを判断
し、変更を中断したインスタンスが目的とするインスタ
ンスであるならばそのインスタンスを抽出して、参照す
るインスタンスの変更を再開し、参照するインスタンス
一つ下位のインスタンスに変更したときには変更後の
インスタンスの相対深度に対応する記憶領域に変更後の
インスタンスの情報を記憶し、参照するインスタンスを
一つ横のインスタンスに変更したときには現在位置の相
対深度に対応する記憶領域に変更後のインスタンスの情
報を記憶し、参照するインスタンスを一つ上位のインス
タンスに変更したときには変更前のインスタンスの相対
深度に対応する記憶領域に記憶している情報を削除し、
インスタンスを抽出するときには現在位置の相対深度に
対応する記憶領域からインスタンスの情報を抽出するこ
とを特徴とする。 【0014】このような管理対象装置によれば、目標と
するインスタンスを短時間で抽出することができる。 【0015】 【0016】このような管理対象装置によれば、スタッ
ク領域に記憶する情報に基づいてどの深度のインスタン
スを参照しているのかを判断できるので、包含木が深度
情報を保持する必要がない。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図11に示すようなOSI管理シ
ステムにおいて、MIB7が格納する包含木からインス
タンスを抽出するスコープ処理を説明する。包含木は、
ルートを持ち、ルートから木構造として格納される各オ
ブジェクトへのポインタが張られている。図1は、スコ
ープ処理を行うスコープ記述子オブジェクトを示す説明
図である。スコープ記述子オブジェクト2は、オブジェ
クト指向技術におけるオブジェクトであり、包含木から
インスタンスを抽出する。 【0018】スコープ記述子オブジェクト2において、
スコープ条件情報部3はスコープ条件等を保持する。図
2は、スコープ条件情報部3を示す説明図である。開始
位置部10は、開始位置を記憶する。開始位置は、スコ
ープ処理の際に包含木内のどのインスタンスにスコープ
条件をあてはめるかを示す情報である。例えば、開始位
置部10が図3に示す包含木におけるB−1を開始位置
として保持するならば、B−1にスコープ条件をあては
めたインスタンスを抽出することになる。 【0019】スコープ条件部11は、以下に示す各スコ
ープ条件の何れかを記憶する。”baseObject”は、開始
位置にあるインスタンスを指す条件である。”firstLev
elOnly”は、開始位置より一つ下位の深度のインスタン
スを指す条件である。”wholeSubtree”は、開始位置以
下の全インスタンスを指す条件である。”individualLe
vels”は、開始位置から指定した深度にあるインスタン
スを指す条件である。また、”baseToNthLevel”は、開
始位置から指定した深度までにある全インスタンスを指
す条件である。例えば、開始位置がB−1であり、スコ
ープ条件が”firstLevelOnly”であるならば、スコープ
記述子オブジェクト2は、B−1よりも一つ下位の深度
のインスタンス、すなわちD−1ないしD−4を抽出す
る。 【0020】開始深度部12は、開始深度を記憶する。
開始深度は、スコープ条件が定める範囲内で一番浅い深
度を開始位置からの相対深度として示す情報である。終
了深度部13は、終了深度を記憶する。終了深度は、ス
コープ条件が定める範囲内で一番深い深度を開始位置か
らの相対深度として示す情報である。例えば、スコープ
条件”firstLevelOnly”は、開始位置より一つ下位の深
度を指定するので、開始深度および終了深度はともに1
となる。 【0021】また、スコープ処理振舞部4は、開始深度
および終了深度が示す範囲内のインスタンスを抽出する
関数へのポインタを保持する。この関数は、参照するイ
ンスタンスを変えていき、スコープ条件によって定めら
れるインスタンスを抽出する。参照するインスタンスを
変えることを「移動する」と記す。スコープ記述子オブ
ジェクト2は、この関数を呼び出して包含木内を移動
し、インスタンスを抽出する。また、スコープ処理振舞
部4は、包含木内を移動する際の移動方法(「下に行
く」、「横に行く」等)を保持する。移動方法は、スコ
ープ記述子オブジェクト生成時に指定されるが、スコー
プ処理の過程において変更される。 【0022】スタック領域5は、包含木内の深度と1対
1に対応する記憶領域を有する。深度に対応する各記憶
領域は、包含木内の位置を示す現在位置情報とその位置
におけるインスタンスの情報とを記憶する。スコープ記
述子オブジェクト2が包含木内を横方向に移動するとき
は、その深度に対応する記憶領域において、現在位置情
報とその位置におけるインスタンス情報を上書きしてい
く。また、包含木内を下方向に移動するときは、移動し
た位置における現在位置情報とインスタンス情報を移動
先深度に対応する領域に書き込み、上方向に移動すると
きは、移動する前の深度に対応する領域の情報を削除す
る。 【0023】スコープ記述子オブジェクト2が移動する
ときのスタック領域5の変化の例を図4に示す。図4
は、スコープ記述子オブジェクト2が深度1のインスタ
ンスから下方向または上方向へ移動した場合におけるス
タック領域5の変化を示している。深度1から深度2へ
移動するときには、移動先深度である深度2の領域に現
在位置情報とその位置におけるインスタンス情報を書き
込む。また、深度1から深度0に移動するときには、深
度1の領域に記憶していた情報を削除する。また、深度
1において横方向に移動するときは、深度1の領域に記
憶する情報を更新する。 【0024】次に、動作について説明する。図5は、エ
ージェント103がマネージャ113から所定のインス
タンスを抽出する旨の命令を受けたときに、スコープ記
述子オブジェクト2を生成する際の動作の例を示すフロ
ーチャートである。エージェント103は、マネージャ
113から開始位置およびスコープ条件を入力し(ステ
ップS51)、スコープ条件から開始深度および終了深
度を計算する(ステップS52)。続くステップS53
では、これらの条件をスコープ条件情報部3に保持し、
スコープ処理振舞部4およびスタック領域5を確保する
スコープ記述子オブジェクト2(マネージャ113の命
令に対応したスコープ記述子インスタンス)を生成す
る。ステップS53において、スコープ処理振舞部4に
は「下に行く」という移動方法を保持させる。ステップ
S51〜S53の動作により、包含木内のインスタンス
を抽出するスコープ記述子オブジェクト2が生成され
る。 【0025】図6は、スコープ記述子オブジェクト2が
包含木内を移動して、開始位置およびスコープ条件によ
って定められるインスタンスを抽出する動作の例を示す
フローチャートである。ステップS61において、スコ
ープ記述子オブジェクト2は、スコープ条件部11に保
持するスコープ条件が”baseObject”であるか判断す
る。スコープ条件が”baseObject”であるならば、包含
木内の開始位置のインスタンスを抽出し(ステップS6
2)、スコープ処理を終了する。 【0026】ステップS61で、スコープ条件が”base
Object”でなかったならば、スコープ記述子オブジェク
ト2は、開始位置として指定されたインスタンスまで包
含木内を移動する(ステップS63)。スコープ処理振
舞部4が保持する移動方法は変更されていないので、ス
テップS63において移動方法は「下に行く」として保
持している。続いて、開始位置となるインスタンスから
深さ優先探索方法に従い、包含木内を移動する。このと
き、下位にインスタンスが無く横に移動するときと、横
へ移動ができず上に移動したときに移動を中断する(ス
テップS64)。ステップS64において包含木内を移
動したときには、移動した方向に応じてスタック領域5
に記憶する情報を更新する。ステップS64における深
さ優先探索方法による移動については後述する。 【0027】スコープ記述子オブジェクト2は、ステッ
プS64で移動を中断した後に、その位置が処理終了位
置か否かを判断する(ステップS65)。処理終了位置
か否かに関する情報(探索終了フラグ)は、後述の図7
に示すステップS79で設定される。移動を中断した位
置が処理終了位置であるならば、スコープ処理を終了す
る。 【0028】移動を中断した位置が処理終了位置でない
ならば、現在位置の深度と開始深度とを確認して比較す
る(ステップS66)。このとき、現在位置の深度は、
開始位置からの相対深度として求める。現在位置の深度
が開始深度より小さいならば、その位置からステップS
64の移動を再開する。また、現在位置の深度が開始深
度以上であるならば、その位置におけるインスタンスを
抽出し(ステップS67)、ステップS64の移動を再
開する。ステップS67では、スタック領域5から現在
位置のインスタンスを抽出する。 【0029】図7は、ステップS64における深さ優先
探索方法による移動の例を示したフローチャートであ
る。まず、スコープ記述子オブジェクト2は、包含木内
における次の移動方法を確認する(ステップS71)。
移動方法が「下に行く」であるならば、包含木において
一つ下位への移動を試みる(ステップS72)。ステッ
プS72において下に移動できた場合には、ステップS
71以降の動作を繰り返す。ステップS72において下
に移動できなかった場合には、現在位置が開始位置に戻
っているかどうかを判断する(ステップS73)。開始
位置に戻っていなければ、スコープ記述子オブジェクト
2は、スコープ処理振舞部4が保持する移動方法を「横
に行く」に変更して(ステップS74)、ステップS6
4における移動を中断し、ステップS65に進む。ステ
ップS73において、開始位置に戻っているならば、現
在位置を処理終了位置として探索終了フラグを立て(ス
テップS79)、ステップS65に進む。 【0030】ステップS71において移動方法が「横に
行く」であるならば、スコープ記述子オブジェクト2
は、一つ横への移動を試みる(ステップS75)。ステ
ップS75において、開始位置から横への移動はできな
い。横に包含木が続いていて横に移動できたならば、次
の移動方法を「下に行く」として(ステップS76)、
ステップS71以降の動作を繰り返す。ステップS75
において横に移動できなかった場合には、一つ上位への
移動を試みる(ステップS77)。ステップS77にお
いて上に移動できた場合には、次の移動方法を「横に行
く」にして(ステップS78)、移動を中断し、ステッ
プS65に進む。ステップS77で上に移動できなかっ
たならば、現在位置を処理終了位置として探索終了フラ
グを立て(ステップS79)、ステップS65に進む。 【0031】図8(a)は、ステップS72で下への移
動を試みる場合における移動可否判断の例を示すフロー
チャートである。下への移動可否判断を行う場合、スコ
ープ記述子オブジェクト2は、現在位置の深度および終
了深度を確認する(ステップS81)。ただし、現在位
置の深度は、開始位置からの相対深度として求める。続
いて、スコープ記述子オブジェクト2は、現在位置の深
度と終了深度とを比較し(ステップS82)、終了深度
の方が大きいならば、ステップS72において下に移動
する。終了深度が現在位置の深度以下であるならば、ス
テップS72において下に移動できず、ステップS73
以降の動作を行う。ただし、ステップS82で終了深度
の方が大きいと判断しても、現在位置のインスタンスに
下位のインスタンスが存在しない場合がある。この場合
には、ステップS72において下に移動できず、ステッ
プS73以降の動作を行う。 【0032】図8(b)は、ステップS77で上への移
動を試みる場合における移動可否判断の例を示すフロー
チャートである。上への移動可否判断を行う場合、スコ
ープ記述子オブジェクト2は、現在位置が開始位置に戻
っているかどうかを判断する(ステップS86)。現在
位置に戻っていなければ、ステップS77で上に移動す
る。現在位置に戻っているならば、ステップS77にお
いて上に移動できず、ステップS79以降の動作を行
う。 【0033】次に、各スコープ条件のもとでの動作を、
具体例を用いて説明する。MIB7は、図3に示す包含
木を登録されているものとする。また、開始位置はB−
1とする。 【0034】スコープ条件が、”baseObject”である場
合、ステップS51〜S53の処理により生成されたス
コープ記述子オブジェクト2は、ステップS61,S6
2の処理を行う。すなわち、ステップS62で開始位置
(B−1)のインスタンスを抽出してスコープ処理を終
了する。 【0035】次に、スコープ条件が”firstLevelOnly”
である場合について説明する。スコープ条件が定める範
囲はB−1より一つ下位の深度である。したがって、エ
ージェント103は、ステップS52で開始深度および
終了深度をそれぞれ1として計算し、ステップS53で
これらの情報を保持するスコープ記述子オブジェクト2
を生成する。 【0036】スコープ記述子オブジェクト2は、ステッ
プS61の後、開始位置であるB−1に移動する(ステ
ップS63)。続いて、深さ優先探索方法で包含木内を
移動する(ステップS64)。ここで、最初の移動方法
を「下に行く」として保持しているので、ステップS7
1の後、下への移動を試みる(ステップS72)。終了
深度は1、現在位置(B−1)の相対深度は0であるの
で、スコープ記述子オブジェクト2はD−1に移動でき
る。スコープ記述子オブジェクト2は、D−1に移動し
たときに、スタック領域5の深度1に対応する領域に現
在位置およびその位置におけるインスタンスの情報を記
憶する。続いて、再度ステップS71,S72の動作を
行う。現在位置がD−1となった場合、終了深度および
現在位置の深度はともに1であるので、スコープ記述子
オブジェクト2は、これより下に移動できない。したが
って、ステップS73,S74の動作を行い、移動を中
断する。 【0037】続いて、ステップS65,S66の判断を
行う。現在位置(D−1)の相対深度は1、開始深度は
1であるので、ステップS66の後にステップS67の
処理を行う。スコープ記述子オブジェクト2は、スタッ
ク領域5の深度1に対応する領域からD−1のインスタ
ンスを抽出し(ステップS67)、再度D−1から移動
を開始する(ステップS64)。 【0038】ステップS74で移動方向を「横に行く」
に変更したため、ステップS71の後、横への移動を試
みる(ステップS75)。このとき、D−1からD−2
に移動したスコープ記述子オブジェクト2は、スタック
領域5の深度1に対応する領域にD−2の情報を上書き
する。スコープ記述子オブジェクト2は、移動方向を
「下に行く」に変更して(ステップS76)、この後、
ステップS71,S72,S73,S74の動作を行
う。(ステップS72において、D−2の相対深度と終
了深度はともに1であるので、ステップS72の後には
ステップS73の動作を行うことになる。) 【0039】この後、移動を中断し、ステップS65,
S66の判断をして、ステップS67でD−2のインス
タンスを抽出する。D−3,D−4の抽出も、同様の動
作で行う。D−4を抽出後に移動を再開したとき、ステ
ップS75では横に行けないため、上への移動(B−
1)への移動を試みる(ステップS77)。現在位置が
D−4である場合、開始インスタンスに戻っていないの
で、上(B−1)に移動し、ステップS78の後に移動
を中断する。続いて、ステップS65,S66の判断を
行うが、B−1の相対深度は0、開始深度は1なので、
ステップS66の後にはステップS67を行わずに移動
を再開する。すなわち、B−1のインスタンスは抽出さ
れない。 【0040】移動再開後、開始位置から横への移動はで
きないので、ステップS71,S75,S77の動作を
行う。ステップS77において、現在位置B−1に戻っ
ているので上に移動できず、現在位置を処理終了位置と
して(ステップS79)、移動を中断する。その後、ス
テップS65の判断により、スコープ処理を終了する。
この結果、D−1、D−2、D−3、D−4のインスタ
ンスが抽出される。 【0041】次に、スコープ条件が”wholeSubtree”で
ある場合について説明する。この場合、スコープ条件が
定める範囲はB−1以下の全てのインスタンスであるの
で、エージェント103は、開始深度を0、終了深度を
2として保持するスコープ記述子オブジェクト2を生成
する(ステップS51〜S53)。 【0042】スコープ記述子オブジェクト2は、”firs
tLevelOnly”の場合と同様にステップS63においてB
−1に移動した後、さらにD−1に移動し、スタック領
域5を更新する。D−1に移動したときの深度は1であ
り、終了深度は2であるので、D−1の下位にインスタ
ンスが存在すればさらに下位に移動できる。しかし、D
−1の下にはインスタンスが存在しないので、D−1よ
り下に移動できず、ステップS73,S74を行い移動
を中断する。その後、”firstLevelOnly”の場合と同様
にステップS65,S66の判断を行い、ステップS6
7においてD−1のインスタンスをスタック領域5から
抽出する。 【0043】スコープ記述子オブジェクト2は、ステッ
プS74で移動方向を「横に行く」に変更したため、移
動を再開したときにステップS71,S75によりD−
2に移動する。その後移動方向を「下に行く」に変更し
て(ステップS76)、この後、ステップS71、S7
2の動作を繰り返す。D−2の相対深度は1、終了深度
は2であるのでステップS72においてG−1に移動す
る。このとき、スタック領域5の深度2に対応する領域
に現在位置およびその位置におけるインスタンスの情報
を記憶する。さらに、ステップS71,S72を繰り返
すときには、G−1の相対深度は2であるので下位に移
動できず、ステップS73,S74の後、移動を中断す
る。そして、ステップS65,S66の判断の後、G−
1のインスタンスを抽出する(ステップS67)。 【0044】G−1のインスタンスを抽出後、移動を再
開した場合、ステップS71,S72により横への移動
を試みる。しかし、G−1の横にはインスタンスがなく
移動できないため、ステップS77で上への移動を試み
る。現在位置がG−1である場合、開始位置に戻ってい
ないので、G−1から上のインスタンス(D−2)に移
動する。このとき、スタック領域5の深度2に対応する
領域の情報を削除する。続いて、ステップS78におい
て、移動方法を「横に行く」に変更し、移動を中断す
る。そして、ステップS65,S66の判断の後、D−
2のインスタンスを抽出する(ステップS67)。 【0045】G−2,D−3,D−4の抽出も、同様の
動作で行う。D−4を抽出後に移動を再開したとき、ス
テップS75では横に行けないため、上への移動(B−
1)への移動を試みる(ステップS77)。現在位置が
D−4である場合、開始位置に戻っていないので、上
(B−1)に移動し、ステップS78の後に移動を中断
する。このとき、スタック領域5の深度1に対応する領
域の情報を削除する。そして、ステップS65,S66
の判断の後、B−1のインスタンスを抽出する(ステッ
プS67)。 【0046】更に移動を再開したときには、ステップS
71,S75,S77の処理を行うが、ステップS77
において、開始位置(B−1)に戻っているので、上に
移動できず、ステップS79で現在位置を終了位置と
し、ステップS65の判断によってスコープ処理を終了
する。この結果、D−1ないしD−4、およびB−1の
各インスタンスが全て抽出される。 【0047】次に、スコープ条件が”individualLevel
s”で、深度2を指定した場合について説明する。この
場合、スコープ条件が定める範囲はB−1から二つ下位
の深度であるので、エージェント103は、開始深度を
2、終了深度を2として保持するスコープ記述子オブジ
ェクト2を生成する(ステップS51〜S53)。 【0048】スコープ記述子オブジェクト2は、ステッ
プS63でB−1に移動した後、B−1から下へ移動す
る。そして、”wholeSubtree”の場合と同様にD−1に
移動し、ステップS73,S74にの後、移動を中断す
る。その後、ステップS65,S66の判断を行うが、
ステップS66において、D−1の相対深度は1、開始
深度は2であるので、ステップS67の処理を行わずに
移動を再開する。 【0049】移動を再開したときには、”wholeSubtre
e”の場合と同様に、G−1まで移動して移動を中断す
る。その後のステップS65,S66の判断を行うが、
ステップS66において、G−1の相対深度は2、開始
深度は2であるので、ステップS67の処理を行い、G
−1のインスタンスを抽出する。続いて移動を再開した
ときにも、”wholeSubtree”の場合と同様にD−2で移
動を中断する。このとき、ステップS66において、D
−2の相対深度は1、開始深度は2であるので、ステッ
プS67の処理を行わずに移動を再開する。 【0050】移動再開後も同様に処理を進める。G−
2、D−3、D−4において移動を中断するが、ステッ
プS66の判断により、D−3とD−4についてはイン
スタンスが抽出されない。また、D−4の位置から移動
を再開した後には、”firstLevelOnly”の場合と同様に
D−4からB−1に移動し、B−1で移動を中断する。
そして、B−1で移動を中断したときには、ステップS
66の判断によりB−1のインスタンスを抽出しない。
その後、B−1から移動を再開した後の動作も、”firs
tLevelOnly”の場合と同様である。この結果、G−1と
G−2が抽出される。 【0051】次に、スコープ条件が”baseToNthLevel”
で、深度1を指定した場合について説明する。この場
合、スコープ条件が定める範囲はB−1からB−1の一
つ下位の深度までであるので、エージェント101は、
開始深度を0、終了深度を1として保持するスコープ記
述子オブジェクト2を生成する(ステップS51〜S5
3)。 【0052】スコープ記述子オブジェクト2は、ステッ
プS63でB−1に移動した後、B−1から下へ移動す
る。このとき、終了深度は1であるので深度2以下のイ
ンスタンスへは移動しない。D−1に移動し、ステップ
S73,S74の後、移動を中断する。その後、ステッ
プS65,S66の判断を行う。ステップS66におい
てD−1の相対深度は1、開始深度は0であるので、ス
テップS67でD−1を抽出する。移動再開後は、他の
スコープ条件の場合と同様にD−2に移動する。しか
し、終了深度が1であるので、D−2の下位のG−1に
は移動せず、ステップS73,S74の後、移動を中断
し、D−2を抽出する。同様にD−3,D−4を抽出
し、D−4抽出後は”wholeSubtree”の場合と同様にB
−1を抽出してスコープ処理を終了する。 【0053】ここでは、図3に示す包含木中のB−1を
開始位置とした場合を例に説明したが、他の場合に関し
ても同様に目的のインスタンスを抽出できる。また、ス
コープ条件として”individualLevels”や”baseToNthL
evel”とともに指定する深度を変えた場合にも、その深
度に応じたインスタンスを抽出できる。 【0054】以上のようなスコープ処理方法によれば、
スコープ記述子オブジェクト2は、開始位置とスコープ
条件で定まる範囲内でインスタンスを移動し、処理対象
外のインスタンスへは移動しない。したがって、包含木
上の全インスタンスを移動していく必要がないので、ス
コープ処理時間が少なくて済む。また、スコープ記述子
オブジェクト2は、どの深度のインスタンスを参照して
いるのかを判断できるので、MIB7は、包含木情報と
して各インスタンスの深度情報を保持する必要がない。 【0055】次に、本発明の他の実施の形態について説
明する。この実施の形態によるスコープ処理方法は、開
始位置およびスコープ条件によって定められるインスタ
ンスを抽出する際、特定の属性を有するインスタンスを
抽出するスコープ処理方法である。図9は、この実施の
形態においてスコープ処理を行うスコープ記述子オブジ
ェクトを示す。このスコープ記述子オブジェクト20
は、スコープ条件情報部3、スコープ処理振舞部4、ス
タック領域5の他に、フィルタ情報部21を有し、フィ
ルタ情報部21に特定のインスタンスのみを抽出するた
めのフィルタ条件を保持する。 【0056】このスコープ記述子オブジェクト20を生
成する際の動作は、図5に示す動作と同様である。ただ
し、エージェント103は、ステップS51においてス
コープ条件と開始位置だけでなくフィルタ条件も入力
し、このフィルタ条件をフィルタ情報部21に保持する
スコープ記述子オブジェクト20を生成する。 【0057】図10は、スコープ記述子オブジェクト2
0が、包含木内を移動して開始位置、スコープ条件およ
びフィルタ条件によって定められるインスタンスを抽出
する動作の例を示すフローチャートである。このフロー
チャートにおいて、ステップS61〜S67の動作は、
図6に示す場合と同様である。ただし、ステップS66
の後に、スコープ記述子オブジェクト20は、現在位置
(移動を中断した位置)のインスタンスの属性がフィル
タ情報部21に保持するフィルタ条件に合致しているか
を検査するフィルタ処理を行う(ステップS68)。し
たがって、この後に行うステップS67では、フィルタ
条件に合致するインスタンスのみが抽出されることにな
る。また、ステップS61において、スコープ条件が”
baseObject”であると判断したならば、スコープ記述子
オブジェクト20は、開始位置のインスタンスの属性が
フィルタ情報部21に保持するフィルタ条件に合致して
いるかを検査するフィルタ処理を行う(ステップS6
9)。したがって、この後に行うステップS62では、
開始位置のインスタンスがフィルタ条件に合致しないな
らば抽出されないことになる。 【0058】この実施例における具体的な動作を説明す
る。MIB7には図3に示す包含木が登録されており、
D−1,D−2のみが”属性A”を有しているものとす
る。また、ステップS51では、開始位置としてB−1
を入力し、フィルタ条件として”属性A”を入力するも
のとする。 【0059】スコープ条件が”firstLevelOnly”である
場合について説明する。この場合、スコープ記述子オブ
ジェクト20は、ステップS64において前述の実施例
と同様に深さ優先探索方法による移動を行う。移動を中
断すると、ステップS65,S66,S68,S67の
動作を行い、ステップS64の移動を再開する。図7に
示す深さ優先探索方法による移動は、前述の実施例と同
様であるので、この場合、スコープ記述子オブジェクト
20は、D−1,D−2,D−3,D−4において移動
を中断する。中断する度に、ステップS68のフィルタ
処理が行われるが、D−1,D−2は”属性A”を有し
ているので、D−1やD−2で移動が中断された場合、
これらのインスタンスはフィルタ処理を通過する。した
がって、スコープ記述子オブジェクト20は、ステップ
S67においてD−1やD−2のインスタンスを抽出す
る。 【0060】しかし、”属性A”を有しないD−3やD
−4で移動を中断した場合、D−3,D−4のインスタ
ンスは、ステップS68のフィルタ処理を通過しない。
よって、スコープ記述子オブジェクト20は、ステップ
S67においてD−3やD−4のインスタンスを抽出し
ない。 【0061】スコープ条件が、”wholeSubtree”、”in
dividualLevels”、”baseToNthLevel”の場合も、ステ
ップS67でインスタンスを抽出する前に、フィルタ処
理(ステップS68)を行うので、フィルタ条件に合致
するインスタンスのみを抽出することになる。 【0062】スコープ条件が”baseObject”である場
合、ステップS61の判断の後、開始位置のインスタン
スにフィルタ処理を行い(ステップS69)、開始位置
のインスタンスを抽出する(ステップS62)。しか
し、B−1は”属性A”を有しておらず、ステップS6
9のフィルタ処理を通過しないので、ステップS62で
は抽出されない。 【0063】CMIPにおいて、インスタンスに対する
フィルタ処理が必要な場合があり、このような場合に本
実施例が適用できる。 【0064】この実施の形態によるスコープ処理方法に
よれば、スコープ条件に合致するインスタンスを全て抽
出してから、フィルタ処理を行うのではなく、スコープ
条件とフィルタ条件の双方に合致するインスタンスのみ
を抽出する。したがって、OSI管理システム内に無駄
なバッファ領域を持つ必要がなくなる。 【0065】 【発明の効果】本発明によるスコープ処理方法では、ス
コープ処理の開始位置とスコープ条件とによって定めら
れる包含木内の範囲で参照するインスタンスを変えなが
目的とするインスタンスを抽出するので、包含木内の
全範囲で参照するインスタンスを変えていく必要がな
い。したがって、短時間でスコープ処理を終了すること
ができる。また、スコープ処理の開始位置からの相対深
度に対応する記憶領域を有するスタック領域を確保し、
参照するインスタンスを一つ下位のインスタンスに変更
したときには変更後のインスタンスの相対深度に対応す
る記憶領域に変更後のインスタンスの情報を記憶し、
照するインスタンスを一つ横のインスタンスに変更した
ときには現在位置の相対深度に対応する記憶領域に変更
後のインスタンスの情報を記憶し、参照するインスタン
スを一つ上位のインスタンスに変更したときには変更
のインスタンスの相対深度に対応する記憶領域に記憶し
ている情報を削除し、インスタンスを抽出するときには
現在位置の相対深度に対応する記憶領域からインスタン
スの情報を抽出する。よって、スタック領域に記憶する
情報に基づいてどの深度のインスタンスを参照している
のかを判断できるので、包含木が深度情報を保持する必
要がない。 【0066】また、本発明によるOSI管理システムに
おける管理対象装置は、スコープ処理の開始位置とスコ
ープ条件とによって定められる包含木内の範囲で参照す
るインスタンスを変えながら目的とするインスタンスを
抽出するインスタンス抽出手段を備えた構成であるの
で、MIBの包含木の全範囲で参照するインスタンスを
変えていかなくてもよい。したがって、短時間で管理対
象情報を抽出することができる。また、インスタンス抽
出手段は、スコープ処理の開始位置からの相対深度に対
応する記憶領域を有するスタック領域を確保し、参照す
るインスタンスを一つ下位のインスタンスに変更したと
きには変更後のインスタンスの相対深度に対応する記憶
領域に変更後のインスタンスの情報を記憶し、参照する
インスタンスを一つ横のインスタンスに変更したときに
は現在位置の相対深度に対応する記憶領域に変更後のイ
ンスタンスの情報を記憶し、参照するインスタンスを
つ上位のインスタンスに変更したときには変更前のイン
スタンスの相対深度に対応する記憶領域に記憶している
情報を削除し、インスタンスを抽出するときには現在位
置の相対深度に対応する記憶領域からインスタンスの情
報を抽出する。よって、スタック領域に記憶する情報に
基づいてどの深度のインスタンスを参照しているのかを
判断できるので、包含木が深度情報を保持する必要がな
い。
【図面の簡単な説明】 【図1】 スコープ記述子オブジェクトを示す説明図で
ある。 【図2】 スコープ条件情報部を示す説明図である。 【図3】 包含木の例を示す説明図である。 【図4】 スタック領域の変化の例を示す説明図であ
る。 【図5】 スコープ記述子オブジェクトの生成動作の例
を示すフローチャートである。 【図6】 スコープ記述子オブジェクトが条件に該当す
るインスタンスを抽出する動作の例を示すフローチャー
トである。 【図7】 深さ優先探索方法による移動の例を示したフ
ローチャートである。 【図8】 上方向および下方向への移動可否判断の例を
示すフローチャートである。 【図9】 特定のインスタンスを抽出するスコープ記述
子オブジェクトを示す説明図である。 【図10】 スコープ記述子オブジェクトがフィルタ条
件等に該当するインスタンスを抽出する動作の例を示す
フローチャートである。 【図11】 OSI管理システムの構成の例を示すブロ
ック図である。 【符号の説明】 2 スコープ記述子オブジェクト 3 スコープ条件情報部 4 スコープ処理振舞部 5 スタック領域 7 MIB 100 管理対象装置 101 制御部 102 記憶装置 103 エージェント
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−305729(JP,A) 特開 平10−312258(JP,A) R.セジウィック著, 野下浩平、外 3名訳,「アルゴリズム 第1巻=基 礎・整列」,日本,株式会社近代科学 社,1990年10月10日,第1巻,p.49− 54, p.68−72. (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/30 G06N 5/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 管理対象情報を示すインスタンスを包含
    木上に格納する管理情報ベースを備えたOSI管理シス
    テムにおける管理対象装置であって、スコープ処理の開
    始位置とスコープ条件とによって定められる包含木内の
    範囲で参照するインスタンスを変えながら目的とするイ
    ンスタンスを抽出するインスタンス抽出手段を備え、 インスタンス抽出手段は、スコープ処理の開始位置から
    の相対深度に対応する記憶領域を有するスタック領域を
    確保し、 包含木内で参照するインスタンスを開始位置から下位の
    インスタンスに変えることを試み、 参照するインスタンスを下位のインスタンスに変更でき
    なくなった場合には参照するインスタンスを一つ横のイ
    ンスタンスに変更してから下位のインスタンスへの変更
    を試みることを繰り返し、 参照するインスタンスを一つ横のインスタンスに変更で
    きなくなった場合には参照するインスタンスを一つ上位
    のインスタンスに変更してから一つ横のインスタンスに
    変更してさらに下位のインスタンスへの変更を試みるこ
    とを繰り返し、 包含木内で参照するインスタンスを下位のインスタンス
    に変更できなくなった場合と一つ横のインスタンスに変
    更できずに一つ上位のインスタンスに変更した場合に包
    含木内での参照するインスタンスの変更を中断し、 変更を中断したインスタンスが目的とするインスタンス
    であるか否かを判断し、 変更を中断したインスタンスが目的とするインスタンス
    であるならばそのインスタンスを抽出して、参照するイ
    ンスタンスの変更を再開し、 参照するインスタンスを一つ下位のインスタンスに変更
    したときには変更後のインスタンスの相対深度に対応す
    る記憶領域に変更後のインスタンスの情報を記憶し、 参照するインスタンスを一つ横のインスタンスに変更し
    たときには現在位置の相対深度に対応する記憶領域に変
    更後のインスタンスの情報を記憶し、 参照するインスタンスを一つ上位のインスタンスに変更
    したときには変更前のインスタンスの相対深度に対応す
    る記憶領域に記憶している情報を削除し、 インスタンスを抽出するときには現在位置の相対深度に
    対応する記憶領域からインスタンスの情報を抽出するこ
    とを特徴とするOSI管理システムにおける管理対象装
    置。
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