JP3460222B2 - 半導体レーザモジュール - Google Patents

半導体レーザモジュール

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JP3460222B2
JP3460222B2 JP22501098A JP22501098A JP3460222B2 JP 3460222 B2 JP3460222 B2 JP 3460222B2 JP 22501098 A JP22501098 A JP 22501098A JP 22501098 A JP22501098 A JP 22501098A JP 3460222 B2 JP3460222 B2 JP 3460222B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペルチェ素子を搭
載した半導体レーザモジュールに関し、特に、高周波特
性が改善可能な半導体レーザモジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】バタフライ型パッケージに組み立てられ
た半導体レーザモジュールは、ペルチェ素子と、このペ
ルチェ素子の一電極上に搭載された配線基板と、絶縁部
材を介して搭載された半導体レーザとを備える。半導体
レーザの一端子には、配線基板上の導電層およびボンデ
ィングワイヤを介して駆動信号が供給され、また他の端
子には配線基板上の導電層およびボンディングワイヤを
介して接地電位が供給されている。これらペルチェ素
子、半導体レーザ、および配線基板は、バタフライパッ
ケージ内に気密封止されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の半導
体レーザモジュールの伝送特性を測定すると、−3dB
ダウンの周波数によって規定される帯域が1.8GHz
程度であることが明らかになった。この特性では、2G
Hzを越える周波数領域での使用の妨げとなる。
【0004】そこで、本発明の目的は、高周波特性が改
善可能な半導体レーザモジュールを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、発明者は、従来の半導体レーザモジュールの特性を
更に詳細に解析することにした。
【0006】この解析の結果を図5に示す。図5は、発
明者が詳細な解析の結果として得た半導体レーザモジュ
ールの等価回路図である。図5を概説すれば、Viは半
導体レーザの駆動部であり、C1〜C5はキャパシタン
ス、L1〜L4はインタクタンス、R1は抵抗をそれぞ
れ示す。これらの等価素子とレーザモジュールの構成部
分との対応、およびその典型的な値については後述す
る。
【0007】図6は、図5の等価回路図に基づいてシミ
ュレーションによって求めた周波数特性図であり、横軸
にレーザの駆動信号の周波数、縦軸にレーザ駆動電流の
応答特性を示す。図6を参照すると、周波数3.8GH
z付近に鋭い共鳴帯が存在していることが分かった。こ
の共鳴帯のために、−3dBダウンの帯域幅が1.8G
Hz程度になっているとの結論に至った。
【0008】発明者は、このような解析結果に基づき様
々な試行錯誤を行った結果、本発明を以下のような構成
とすることによって、上記の周波数特性を改善できるこ
とを見出した。
【0009】本発明に係わる半導体レーザモジュール
は、ペルチェ素子の一電極との間に絶縁部材を介して設
けられた半導体レーザと、所定のリードピンとを備え、
前記半導体レーザがレーザ駆動信号を受けるための第1
の端子と第2の端子とを有しており、前記第1の端子ま
たは前記第2の端子はに複数のボンディングワイヤを介
して前記所定のリードピンに接続されている半導体レー
ザモジュールであって、前記第2の端子と前記ペルチェ
素子の一電極との間に抵抗性インピーダンスを加えるた
めのダンピング手段、を備える。
【0010】このように、ペルチェ素子の一電極上に設
けられた半導体レーザの第2の端子とペルチェ素子の一
電極との間に抵抗性インピーダンスを加えるためのダン
ピング手段を設けたので、このモジュール自体が有する
共鳴作用によって生じていた周波数特性における減衰帯
が、追加された抵抗性インピーダンスを加えるための手
段によって消失される。
【0011】本発明に係わる半導体レーザモジュールで
は、ダンピング手段は、抵抗素子から成るようにしても
よい。
【0012】このように、ダンピング手段を抵抗素子に
よって構成すれば、簡素な構成でダンピング手段が実現
される。
【0013】このような抵抗素子は、ペルチェ素子の一
電極上に設けられた配線基板上に配置されたチップ抵抗
であることが好ましい。また、このような抵抗素子は、
ペルチェ素子の一電極上に設けられた配線基板上に形成
された薄膜抵抗であることが好ましい。
【0014】このように、抵抗素子をチップ抵抗によっ
て実現すれば、半導体レーザモジュールに内蔵するため
に好適であると共に、配線基板上に搭載することも可能
であるので高周波特性に関しても好ましい。また、抵抗
素子を配線基板上の薄膜抵抗によって実現すれば、寄生
インダクタンスを低減するために好適であり、高周波特
性に関して更に良好な特性が実現される。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
しながら説明する。可能ならば、同一の部分には同一の
符号を付して、重複する説明は省略する。
【0016】本発明の実施の形態に係る半導体レーザモ
ジュールを図1(a)および(b)を用いて説明する。
図1(a)は、本発明に従う半導体レーザモジュール1
(以下、単にモジュールという)の上面図であり、内部
の様子が明らかになるように封止用のキャップを除いた
状態を示している。図1(b)は、図1(a)に示され
たモジュールのA−A’断面における断面図である。
【0017】図1(a)および(b)を参照すると、モ
ジュール1の主要部は、搭載部材に収納されている。搭
載部材としては、例えばバタフライ型パッケージ(以
下、PKGと記す)10があり、以下、PKG10を使
用する場合について説明を行う。
【0018】PKG10は、側面に複数のリードピン3
6を有し、また底面に、PKGの接地端子に接続されて
いる導電層を有する。この導電層上には、ペルチェ素子
12が下面電極を対面させて搭載されている。ペルチェ
素子12は、上面電極と下面電極との間に電流を流すこ
とによって冷却素子として作動する。ペルチェ素子12
への電流の供給は、PKGの側面に備わっているリード
ピン36を介して外部から行われる。
【0019】ペルチェ素子12の上面電極上には、導電
性の部材14を挟んでチップキャリア16、24が搭載
されている。さらに、チップキャリア16上には、サブ
マウント17、ダンピング手段19、サーミスタ20、
および配線基板21、22が搭載されている。
【0020】サブマウント17上には、半導体レーザ1
8が搭載されている。このサブマウント17は、良熱伝
導体材料、例えば窒化アルミ(AlN)、アルミナ(A
23)を用いて形成されているため、半導体レーザ1
8の動作中に発生した熱は、サブマウント17を伝導し
てペルチェ素子12に到達し、電気的にモジュール外に
排出される。半導体レーザ18の第1の端面は、2つの
レンズ28、30を介して光ファイバ34の一端面と光
学的に結合している。光ファイバ34は、フェルール3
2の中央部に設けられた開口部に挿入されて、更にフェ
ルール32はPKG10を介して、半導体レーザ18と
光軸と合わされて固定されている。
【0021】ダンピング手段19は、半導体レーザ18
の一端子とペルチェ素子12の一電極との間に抵抗性イ
ンピーダンスを与える。具体的には、このような半導体
レーザモジュールでは、抵抗素子として実現できるが、
これに限られるものではない。
【0022】チップキャリア24上には、フォトダイオ
ード(以下、PDと記す)26が搭載されている。PD
26の受光面は、半導体レーザ18の第1の端面と対向
する第2の端面に対面している。このため、半導体レー
ザ18の出射光の強度を検知するためのモニタPDとし
て作動する。この信号も、またリードピン36を介して
外部へ取り出される。
【0023】サーミスタ20は、半導体レーザ18に近
接してチップキャリア16上に搭載されて、半導体レー
ザ18の発熱の程度を検知するための検出器として作動
する。その信号は、リードピン36を介して外部へ取り
出される。
【0024】配線基板21,22は、その第1の面をペ
ルチェ素子12の上面電極(部品搭載面)に対面するよ
うに向けて導電性部材14を挟んで搭載されている絶縁
部材である。この第1の面に対向する第2の面上には、
半導体レーザ18のアノードおよびカソードをリードピ
ン36と接続するための配線導電層が形成されている。
【0025】図2は、図1(a)のモジュール1の上面
図であり、特に配線基板上の配線導電層およびボンディ
ングワイヤが明確に示されるように拡大されている。な
お、簡単にするために、チップキャリア16および24
上の配線パターンは描かれていない。
【0026】図2を参照すると、サブマウント17上に
搭載されている半導体レーザ18の一端子は、リードピ
ン36及びパッケージ配線(PKG配線という)42を
通してモジュール1の外部から供給されるレーザ駆動信
号を受ける。このリードピン36及びPKG配線42に
は、PKG10の接地端子との間に寄生容量C1が存在
する。また、この駆動信号はボンディングワイヤ44を
介して配線基板21上の配線導電層46へ接続される。
ボンディングワイヤ44は、直径20μm〜50μmの
細金線であるため、電気的特性として、等価的に寄生イ
ンダクタンスL1として作用する。配線導電層46は、
配線基板21上にあり、PKG配線42と対向する配線
基板21の一辺からチップキャリア16に対面する一辺
まで延びる。このため、配線基板21の第1の面に面し
て存在するペルチェ素子12の上面電極との間に寄生キ
ャパシタが形成され、配線導電層46は寄生容量C2と
して電気的に作用する。配線導電層46は、ボンディン
グワイヤ52を介してサブマウント17上の半導体レー
ザ18の一電極と接続される。このボンディングワイヤ
52もまた、寄生インダクタンスL2として電気的に作
用する。
【0027】このようにして、駆動信号は、半導体レー
ザ18のカソード端子に接続される。半導体レーザ18
は、電気的特性を求めるに際しては、理想的特性のダイ
オードLDとこれに直列して接続される内部抵抗R1に
よって表現可能である。また、半導体レーザ18は、チ
ップキャリア16に搭載され、またサブマウント17
は、絶縁性の良熱伝導体により形成されている部材であ
る。このため、それ自体に寄生容量を持ち、チップキャ
リア16を介してペルチェ素子12の上面電極との間に
寄生容量C3が存在する。
【0028】半導体レーザ18のアノード端子は、ボン
ディングワイヤ48を介して配線基板22上に配線導電
層54へ接続される。ボンディングワイヤ48は、上記
と同様な理由によって寄生インダクタンスL3として電
気的に作用する。配線導電層54は、サブマウント17
の一側面からPKG配線56と対面する一辺の位置まで
延びる。故に、配線導電層54は、ペルチェ素子12の
上面電極との間において寄生容量C4として電気的に作
用する。次いで、配線導電層54は、ボンディングワイ
ヤ58を介してPKG配線56に接続される。このた
め、アノード信号は、PKG配線56およびリードピン
36を通してPKGの外部と電気的に接続可能となる。
ボンディングワイヤ58は、上記と同様に寄生インダク
タンスL4として電気的に作用する。PKG配線56
は、PKG10の接地端子に接続されていてもよい。な
お、配線導電層46、54は、別個の配線基板上に形成
されるものとして描かれているけれども、単一の配線基
板上に形成されるようにしてもよく、このようにすれば
部品数の削減に寄与する。
【0029】ペルチェ素子12は、上面電極上に導電性
部材14を搭載すると共に、下面電極をPKG底面に面
して搭載されている。また、ペルチェ素子モジュール
は、ペルチェ素子をセラミックで挟みこむ構造になって
いるため、セラミック部分により寄生容量C5が存在す
るように電気的に作用する。
【0030】以上、説明したような範囲において電気的
に接続関係を図示すると、図5に示される等価回路図に
よって表される。このような等価回路図によって表され
る半導体レーザモジュールは、図6に表された特性を示
す。この回路図において、レーザ駆動回路は、時間的に
変化する電圧を出力する電圧源Viと、この電圧源に直
列に接続される等価出力抵抗とを用いて表現される。な
お、この抵抗値は、本実施の形態においては、50Ωと
した。
【0031】加えて、本発明の半導体レーザモジュール
1は、半導体レーザ18のアノード端子とペルチェ素子
12の上面電極と間に抵抗性インピーダンスを加えるた
めのダンピング手段(図1(a)の19)を備えてい
る。このようなダンピング手段は、図2においては抵抗
素子60として示されている。また、このようなダンピ
ング手段は、抵抗性インピーダンスを有する回路および
素子によっても実現可能である。この抵抗素子60の一
端子66は、ボンディングワイヤ62およびサブマウン
ト17上の導電層(図示せず)を介して半導体レーザ1
8のアノード端子に電気的に接続される。また、この抵
抗素子60の他端68は、ボンディングワイヤ64を介
してチップキャリア16に接続され、導電性部材14お
よびチップキャリア16を介してペルチェ素子12の上
面電極に接続される。抵抗素子60の両方の端子66、
68の間には、抵抗値R2の抵抗体70が設けられてい
る。
【0032】このように、ダンピング手段を抵抗素子6
0によって構成すれば、簡素な構成でダンピング手段が
実現される。このような抵抗は、チップ抵抗であること
が好ましく、また、薄膜抵抗であることが好ましい。こ
のように、抵抗素子をチップ抵抗によって実現すれば、
半導体レーザモジュールに内蔵するために好適であると
共に、チップキャリア16上に設けられた配線基板上に
搭載することも可能であるので高周波特性に関しても好
ましい。抵抗素子を配線基板の配線導電層(配線パター
ン)と同一面上に形成される薄膜抵抗によって実現すれ
ば、寄生インダクタンスを低減するために好適なので、
高周波特性に関して更に良好な特性が実現される。ま
た、配線導電層が形成される基板とは別個の配線基板上
に抵抗素子を設けるようにすれば、寄生インダクタンス
を低減するために好適な配置が可能となる。このような
抵抗素子は、ペルチェ素子12の上面電極との間に配線
基板を挟むように搭載されているので、ペルチェ素子1
2の上面電極とそれぞれの端子66、68との間にそれ
ぞれ寄生容量C6、C7が存在する。
【0033】このような抵抗素子60の構成において、
ボンディングワイヤ62は、寄生インダクタンスL5と
して電気的に作用し、またボンディングワイヤ64は、
寄生インダクタンスL6として電気的に作用する。
【0034】このように構成されるモジュール1におい
て、半導体レーザ18のアノード端子とペルチェ素子の
上面電極と間に抵抗性インピーダンスR2を有するダン
ピング手段を設けたので、このモジュール1自体が有す
る共鳴効果によって生じていた周波数特性における共振
帯が、追加された抵抗性インピーダンスによって減衰可
能となる。
【0035】本実施の形態においては、このような抵抗
性インピーダンスの好適な値として、後にも記載される
ように15Ωが示されているが、本発明はこの値に限ら
れるものではない。この値はこのモジュール1自体が有
する共鳴効果によって生じていた周波数特性における共
振を消失させるように決定されることが好ましい。
【0036】本実施の形態に従うレーザモジュール1
は、さらに、引き続いて以下の構成を備える。
【0037】チップキャリア16上に搭載されたサーミ
スタ20の各端子は、それぞれボンディングワイヤ7
2,74を介してPKG配線に接続され、対応するリー
ドピン36に接続される。
【0038】チップキャリア24上に搭載されたPD2
6の各端子は、それぞれボンディングワイヤ76、7
8、配線基板80、82上の配線導電層(図示せず)、
およびボンディングワイヤ84、86を介してPKG配
線に接続され、対応するリードピン36に接続される。
【0039】このような構成の半導体レーザモジュール
1の電気的な構成要素に関して、半導体レーザモジュー
ルの各部と対応させながら説明してきた。図3は、以上
の説明において示された本実施の形態に従う半導体レー
ザモジュールの数GHz程度の高周波数領域の動作にお
いて等価的に作用する素子を示した等価回路図である。
発明者が詳細な解析の結果として見出したこれらの素子
の典型的な値を以下に例示すると、 キャパシタンス C1=1.9pF、C2=0.5pF C3=0.3pF、C4=0.6pF C5=20pF インダクタンス L1=2nH、 L2=1nH L3=1nH、 L4=2nH L5=0.5nH、L6=0.5nH 抵抗 R1=5Ω、R2=15Ω という値になる。
【0040】このような典型的な数値を用いて、本発明
の半導体レーザモジュールの周波数特性をシミュレーシ
ョンによって求めた結果を図4に示す。図4において横
軸は駆動信号の周波数を示し、縦軸はレーザの駆動電流
の応答特性を示している。
【0041】図4を参照すると、周波数特性において、
従来のモジュールの形態において現れていた3.8GH
z近傍の共鳴による鋭いディップは消失して、5GHz
程度の周波数までなだらかに減少する特性が得られた。
この結果、−3dBダウンにおいて求めた帯域幅は、
2.5GHzまで広がるので、本実施の形態に従う半導
体レーザモジュールは、2GHzを越える信号にまで応
答可能となる。
【0042】このような結果を得ることができた理由を
発明者は、以下のように考えている。その理由は、半導
体レーザのアノード側を抵抗性インピーダンスを介して
ペルチェ素子の一電極に接続することによって、半導体
レーザの抵抗成分とペルチェ素子の容量成分との間にお
いて発生していた従来の共鳴効果を緩和することが可能
になり、3GHzを越える領域で発生していた鋭い減衰
帯を高周波側へ展開することが可能になるということで
ある。
【0043】
【発明の効果】以上、図面を参照しながら本発明を詳細
に説明したように、本発明に係わる半導体レーザモジュ
ールは、半導体レーザの一端子とペルチェ素子の一電極
と間に抵抗性インピーダンスを加えるためのダンピング
手段を備えるようにした。
【0044】このため、半導体レーザモジュール自体が
有する共鳴周波数において生じていた周波数特性におけ
る減衰が、追加された抵抗性インピーダンスによって消
失する。
【0045】したがって、周波数特性が改善された半導
体レーザモジュールが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明の一実施の形態に従う半
導体レーザモジュールの上面図であり、内部の様子が明
らかになるように封止用のキャップを除いた状態を示し
ている。図1(b)は、図1(a)に示されたモジュー
ルのA−A’断面における断面図である。
【図2】図2は、図1(a)のモジュール1の上面図で
あり、特に配線基板上の配線導電層およびボンディング
ワイヤが明確に示されるように拡大されている。
【図3】 図3は、本発明に従う半導体レーザモジュー
ルの高周波特性を示した等価回路図である。
【図4】図4は、本発明の一実施の形態に従う半導体レ
ーザモジュールの高周波特性を示した特性図である。
【図5】図5は、従来の半導体レーザモジュールの等価
回路図である。
【図6】図6は、図5の等価回路図に基づいてシミュレ
ーションによって求めた周波数特性図である。
【符号の説明】
1…半導体レーザモジュール、10…バタフライ型パッ
ケージ、12…ペルチェ素子、14…導電性部材、1
6、24…チップキャリア、17…サブマウント、18
…半導体レーザ、19…ダンピング手段、20…サーミ
スタ、22…配線基板、26…フォトダイオード、2
8、30…レンズ、32…フェルール、34…光ファイ
バ、36…リードピン 42、56…パッケージ配線(PKG配線)、44、4
8、52、58、62、64、72、74、76、7
8、84、86…ボンディングワイヤ、46、54…配
線導電層、60…抵抗素子、66、68…抵抗の端子、
70…抵抗体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲野 滋 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社 横浜製作所内 (72)発明者 三木 淳 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社 横浜製作所内 (72)発明者 高木 敏男 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社 横浜製作所内 (56)参考文献 特開 平2−21680(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペルチェ素子の一電極との間に絶縁部材
    を介して設けられた半導体レーザと、所定のリードピン
    を備え、前記半導体レーザがレーザ駆動信号を受ける
    ための第1の端子と第2の端子とを有しており、前記第
    1の端子または前記第2の端子は複数のボンディングワ
    イヤを介して前記所定のリードピンに接続されている
    導体レーザモジュールであって、 前記第2の端子と前記ペルチェ素子の一電極との間に抵
    抗性インピーダンスを加えるためのダンピング手段、を
    備える半導体レーザモジュール。
  2. 【請求項2】 前記ダンピング手段は、抵抗素子から成
    ることを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザモジ
    ュール。
  3. 【請求項3】 前記抵抗素子は、前記ペルチェ素子の一
    電極上に設けられた配線基板上に配置されたチップ抵抗
    であることを特徴とする請求項2に記載の半導体レーザ
    モジュール。
  4. 【請求項4】 前記抵抗素子は、前記ペルチェ素子の一
    電極上に設けられた配線基板上に形成された薄膜抵抗で
    あることを特徴とする請求項2に記載の半導体レーザモ
    ジュール。
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