JP3459727B2 - チルト機構 - Google Patents
チルト機構Info
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- JP3459727B2 JP3459727B2 JP16260396A JP16260396A JP3459727B2 JP 3459727 B2 JP3459727 B2 JP 3459727B2 JP 16260396 A JP16260396 A JP 16260396A JP 16260396 A JP16260396 A JP 16260396A JP 3459727 B2 JP3459727 B2 JP 3459727B2
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- sliding mechanism
- frictional force
- spring
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型電子機器等に
用いるチルト機構に関するものである。
用いるチルト機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のチルト機構としては、例えば、ビ
デオカメラを机の上に置いて撮像したりする場合に、カ
メラの向きを上下方向にチルトするものがあり、これ
を、第1の従来例とし図4に示して説明する。
デオカメラを机の上に置いて撮像したりする場合に、カ
メラの向きを上下方向にチルトするものがあり、これ
を、第1の従来例とし図4に示して説明する。
【0003】図4において、スタンドキャビ12に下側
から、可動アーム13、制動板(ステンレス製の薄い
板)14、固定台15を順に取り付け、スタンドキャビ
12に固定台15をネジで固定して組み立てる。なお、
カメラ本体11は可動アーム13の腕部に固定される。
そして、組み立てた状態図は図4(b)であり、可動ア
ーム13と固定台15との間は、制動板14が無けれ
ば、可動アーム13と固定台15の間に制動板14の厚
みより少し大きくスキマができる寸法としておく。さら
に、制動板14は両端の屈曲部が可動アーム13を保持
して該可動アーム13と一体になって回動する。
から、可動アーム13、制動板(ステンレス製の薄い
板)14、固定台15を順に取り付け、スタンドキャビ
12に固定台15をネジで固定して組み立てる。なお、
カメラ本体11は可動アーム13の腕部に固定される。
そして、組み立てた状態図は図4(b)であり、可動ア
ーム13と固定台15との間は、制動板14が無けれ
ば、可動アーム13と固定台15の間に制動板14の厚
みより少し大きくスキマができる寸法としておく。さら
に、制動板14は両端の屈曲部が可動アーム13を保持
して該可動アーム13と一体になって回動する。
【0004】また、制動板14は、組み立てた状態で
は、固定台15の円筒面にそって曲がって取り付けてあ
るため水平になろうとする力が生じ、この力により固定
台15との間に摩擦力が生じ、可動アーム13に固定さ
れたカメラ本体11を支えることができる。さらに、前
記構成により、図4(b)に矢印で示すように、カメラ
本体11の先端を、上下方向に向くようににチルトして
も、カメラ本体11が任意の位置で固定される。
は、固定台15の円筒面にそって曲がって取り付けてあ
るため水平になろうとする力が生じ、この力により固定
台15との間に摩擦力が生じ、可動アーム13に固定さ
れたカメラ本体11を支えることができる。さらに、前
記構成により、図4(b)に矢印で示すように、カメラ
本体11の先端を、上下方向に向くようににチルトして
も、カメラ本体11が任意の位置で固定される。
【0005】第2の従来例のチルト機構は、特開平5−
289775号公報に開示されており、これを図5に示
して説明する。図5において、本体17に設けた突出部
21と該突出部21の両側に設けた開閉体16の突出部
18とに、軸孔22を形成し、これらに跨がって樹脂プ
ラグ20を軸孔22に挿通し、その中心の貫通孔20b
に雄ねじ19をねじ込んで、樹脂プラグ20の外径を膨
張させることにより、摩擦力を発生させ開閉体16が支
えられる。
289775号公報に開示されており、これを図5に示
して説明する。図5において、本体17に設けた突出部
21と該突出部21の両側に設けた開閉体16の突出部
18とに、軸孔22を形成し、これらに跨がって樹脂プ
ラグ20を軸孔22に挿通し、その中心の貫通孔20b
に雄ねじ19をねじ込んで、樹脂プラグ20の外径を膨
張させることにより、摩擦力を発生させ開閉体16が支
えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た第1、第2の従来例に示したチルト機構では、回動す
る本体の上方向へのチルト,下方向へのチルトに必要な
トルクは同じである。このため、これらのチルト機構を
図6に示すようなカメラに用いた場合には、回転中心が
スタンド台23の後端部にあるため、カメラ本体24の
先端部24aを上方向に回動する時、スタンド台23を
手で固定するか、スタンド台23を重くしないとスタン
ド台23も、カメラ本体24と一体となって一端が上方
に持ち上がるという欠点があった。
た第1、第2の従来例に示したチルト機構では、回動す
る本体の上方向へのチルト,下方向へのチルトに必要な
トルクは同じである。このため、これらのチルト機構を
図6に示すようなカメラに用いた場合には、回転中心が
スタンド台23の後端部にあるため、カメラ本体24の
先端部24aを上方向に回動する時、スタンド台23を
手で固定するか、スタンド台23を重くしないとスタン
ド台23も、カメラ本体24と一体となって一端が上方
に持ち上がるという欠点があった。
【0007】本発明のチルト機構は、回動方向により摩
擦力を変えることにより、片手でカメラ本体等の可動本
体を容易に回動することを目的としている。
擦力を変えることにより、片手でカメラ本体等の可動本
体を容易に回動することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のチルト機構は、
上記の課題を解決するものであり、請求項1に記載の発
明は、可動部材と、該可動部材を回動自在に軸支する支
持部材とからなる機器において、上記可動部材の回動方
向により摩擦力が変化する摺動機構を備え、上記摺動機
構は、上記可動部材に配設される筒状のロックリング
と、一端部が上記支持部材に固定され、他端が該ロック
リングの直径より小さく形成される輪状で該ロックリン
グに装嵌される弾性部材とからなり、上記可動部材の先
端部を上方に位置するように回動する場合に、上記弾性
部材はその直径が大きくなることで上記ロックリングと
の間の摩擦力が小さくなり、該先端部を下方に位置する
ように回動する場合に、該弾性部材はその直径が小さく
なることで上記摩擦力が大きくなることを特徴とするも
のである。
上記の課題を解決するものであり、請求項1に記載の発
明は、可動部材と、該可動部材を回動自在に軸支する支
持部材とからなる機器において、上記可動部材の回動方
向により摩擦力が変化する摺動機構を備え、上記摺動機
構は、上記可動部材に配設される筒状のロックリング
と、一端部が上記支持部材に固定され、他端が該ロック
リングの直径より小さく形成される輪状で該ロックリン
グに装嵌される弾性部材とからなり、上記可動部材の先
端部を上方に位置するように回動する場合に、上記弾性
部材はその直径が大きくなることで上記ロックリングと
の間の摩擦力が小さくなり、該先端部を下方に位置する
ように回動する場合に、該弾性部材はその直径が小さく
なることで上記摩擦力が大きくなることを特徴とするも
のである。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明に加えて、上記弾性部材はスプリングであ
り、該スプリングの巻数を増やすことで、該スプリング
と上記ロックリングとの間の摩擦力を増やすことを特徴
とするものである。
に記載の発明に加えて、上記弾性部材はスプリングであ
り、該スプリングの巻数を増やすことで、該スプリング
と上記ロックリングとの間の摩擦力を増やすことを特徴
とするものである。
【0010】さらに、請求項3に記載の発明は、可動部
材と、該可動部材を回動自在に軸支する支持部材とから
なる機器において、上記可動部材の回動方向により摩擦
力が変化する摺動機構を備え、上記摺動機構は、上記可
動部材に配設される筒状のロックリングと、一端部が上
記支持部材に固定され、他端が該ロックリングの直径よ
り小さく形成される輪状で該ロックリングに装嵌される
弾性部材からなる第1と第2の摺動機構を備え、第1と
第2の摺動機構における上記弾性部材の他端を上記ロッ
クリングへ巻きつける方向を各々逆向きとなるようにし
たことを特徴とするものである。
材と、該可動部材を回動自在に軸支する支持部材とから
なる機器において、上記可動部材の回動方向により摩擦
力が変化する摺動機構を備え、上記摺動機構は、上記可
動部材に配設される筒状のロックリングと、一端部が上
記支持部材に固定され、他端が該ロックリングの直径よ
り小さく形成される輪状で該ロックリングに装嵌される
弾性部材からなる第1と第2の摺動機構を備え、第1と
第2の摺動機構における上記弾性部材の他端を上記ロッ
クリングへ巻きつける方向を各々逆向きとなるようにし
たことを特徴とするものである。
【0011】そして、請求項4に記載の発明は、請求項
3に記載の発明に加えて、上記弾性部材はスプリングで
あり、上記第1の摺動機構と上記第2の摺動機構のスプ
リングの巻数、または該スプリングの他端の直径、また
はロックリンクの直径を各々異ならせたことを特徴とす
るものである。
3に記載の発明に加えて、上記弾性部材はスプリングで
あり、上記第1の摺動機構と上記第2の摺動機構のスプ
リングの巻数、または該スプリングの他端の直径、また
はロックリンクの直径を各々異ならせたことを特徴とす
るものである。
【0012】また、請求項5に記載の発明は、可動部材
と、該可動部材を回動自在に軸支する支持部材とからな
る機器において、上記可動部材の回動方向により摩擦力
を増減する第1の摺動機構と、該第1の摺動機構の摩擦
力が増大すると減少し、該第1の摺動機構の摩擦力が減
少すると増大するように摩擦力を変化させる第2の摺動
機構とを備えるものである。
と、該可動部材を回動自在に軸支する支持部材とからな
る機器において、上記可動部材の回動方向により摩擦力
を増減する第1の摺動機構と、該第1の摺動機構の摩擦
力が増大すると減少し、該第1の摺動機構の摩擦力が減
少すると増大するように摩擦力を変化させる第2の摺動
機構とを備えるものである。
【0013】さらに、請求項6に記載の発明は、請求項
5に記載の発明に加えて、上記第1の摺動機構と第2の
摺動機構との摩擦力の組み合わせにより、上記可動部材
の回動方向にかかわらず、一定の摩擦力を保持するもの
である。
5に記載の発明に加えて、上記第1の摺動機構と第2の
摺動機構との摩擦力の組み合わせにより、上記可動部材
の回動方向にかかわらず、一定の摩擦力を保持するもの
である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のチルト機構の各実施形態
について以下、詳細に説明する。
について以下、詳細に説明する。
【0015】[第1の実施形態]本発明のチルト機構の
第1の実施形態を、図1に示して説明する。図1(a)
において、摺動機構の構成を説明すると、1はステンレ
ス等からなる金属製筒状のロックリング、2は弾性を有
する金属からなりロックリング1に装嵌される輪状のス
プリング(弾性部材)である。なお、スプリング2の直
径d2をロックリング1の直径d1よりわずかに小さく形
成してある。
第1の実施形態を、図1に示して説明する。図1(a)
において、摺動機構の構成を説明すると、1はステンレ
ス等からなる金属製筒状のロックリング、2は弾性を有
する金属からなりロックリング1に装嵌される輪状のス
プリング(弾性部材)である。なお、スプリング2の直
径d2をロックリング1の直径d1よりわずかに小さく形
成してある。
【0016】図1(b)に示すように、ロックリング1
にスプリング2を嵌めると、スプリング2の直径d2の
方がロックリング1の直径d1より小さいため、ロック
リング1をスプリング2が締め付けることになる。さら
に、スプリング2の直径方向外側に突出させた端部A
を、後述するスタンド台6等に形成した固定部に固定す
る。これにより、ロックリング1を回転する時に回転の
向きにより、スプリング2が圧縮されてその径が小さく
なったり、スプリング2が伸びてその径が大きくなった
りするため、回転方向によりトルクを変えることができ
る。
にスプリング2を嵌めると、スプリング2の直径d2の
方がロックリング1の直径d1より小さいため、ロック
リング1をスプリング2が締め付けることになる。さら
に、スプリング2の直径方向外側に突出させた端部A
を、後述するスタンド台6等に形成した固定部に固定す
る。これにより、ロックリング1を回転する時に回転の
向きにより、スプリング2が圧縮されてその径が小さく
なったり、スプリング2が伸びてその径が大きくなった
りするため、回転方向によりトルクを変えることができ
る。
【0017】ここで、スプリング2の端部Aをスタンド
台に固定しロックリング1を回転する場合の動作を説明
する。ロックリング1をU方向に回転する場合は、端部
Aがスタンド台に固定されているため、スプリング2の
径が大きくなろうとし、ロックリング1とスプリング2
との間の摩擦力が小さくなり、ロックリング1を小さな
トルクで回転させることができる。次に、ロックリング
1をD方向に回転する場合は、端部Aがスタンド台に固
定されているため、スプリング2の径が小さくなろうと
し、スプリング2とロックリング1との間の摩擦力が大
きくなり、ロックリング1の回動には大きなトルクが必
要となる。上記のように構成することにより、回転方向
により回転トルクを変えることができる。
台に固定しロックリング1を回転する場合の動作を説明
する。ロックリング1をU方向に回転する場合は、端部
Aがスタンド台に固定されているため、スプリング2の
径が大きくなろうとし、ロックリング1とスプリング2
との間の摩擦力が小さくなり、ロックリング1を小さな
トルクで回転させることができる。次に、ロックリング
1をD方向に回転する場合は、端部Aがスタンド台に固
定されているため、スプリング2の径が小さくなろうと
し、スプリング2とロックリング1との間の摩擦力が大
きくなり、ロックリング1の回動には大きなトルクが必
要となる。上記のように構成することにより、回転方向
により回転トルクを変えることができる。
【0018】図1に示したチルト機構を備えたチルトス
タンドを、図2に示して説明する。図2において、4は
CCDカメラ等を備える可動本体(可動部材)、4aは
可動本体4の前記CCDカメラの受光部が配設される先
端部、4bは可動本体4の後部下面の一端に形成しロッ
クリング3の固着部を有する回転軸、4cは可動本体4
の後部下面の他端に形成する回転軸、5は可動本体4を
支持するスタンド台(指示部材)、5aはスタンド台5
に形成し可動本体4の回転軸4bを支持する一対の軸受
穴、6はスプリングである。なお、スプリング6として
は、上記したスプリング2と同一のものを用いる。
タンドを、図2に示して説明する。図2において、4は
CCDカメラ等を備える可動本体(可動部材)、4aは
可動本体4の前記CCDカメラの受光部が配設される先
端部、4bは可動本体4の後部下面の一端に形成しロッ
クリング3の固着部を有する回転軸、4cは可動本体4
の後部下面の他端に形成する回転軸、5は可動本体4を
支持するスタンド台(指示部材)、5aはスタンド台5
に形成し可動本体4の回転軸4bを支持する一対の軸受
穴、6はスプリングである。なお、スプリング6として
は、上記したスプリング2と同一のものを用いる。
【0019】そして、ロックリング3は回転軸4bの固
定部に固着されると共に、ロックリング3の回転軸4b
を、スタンド台5に形成した軸受穴5aに挿入し、回転
軸4cを軸受穴5bに挿入する。さらに、スプリング6
はロックリング3に巻き付けてあると共に、その端部A
をスタンド台5に形成した固定部5cに固定する。
定部に固着されると共に、ロックリング3の回転軸4b
を、スタンド台5に形成した軸受穴5aに挿入し、回転
軸4cを軸受穴5bに挿入する。さらに、スプリング6
はロックリング3に巻き付けてあると共に、その端部A
をスタンド台5に形成した固定部5cに固定する。
【0020】なお、可動本体4はカメラ等を内部に備え
ているため重量があり、スプリング6により回動が規制
されるロックリング3がなければ、先端部4aは下方向
に向いてしまう。しかし、ロックリング3により、可動
本体4の先端部4aが下方向を向こうとしても、スプリ
ング6が伸びる方向に力が加わり、この力がスプリング
6の直径を小さくするように働き、これによって可動本
体4の位置を固定するためのロックリング3とスプリン
グ6との間の摩擦力が大きくなり、可動本体4の重量を
支えることができる。
ているため重量があり、スプリング6により回動が規制
されるロックリング3がなければ、先端部4aは下方向
に向いてしまう。しかし、ロックリング3により、可動
本体4の先端部4aが下方向を向こうとしても、スプリ
ング6が伸びる方向に力が加わり、この力がスプリング
6の直径を小さくするように働き、これによって可動本
体4の位置を固定するためのロックリング3とスプリン
グ6との間の摩擦力が大きくなり、可動本体4の重量を
支えることができる。
【0021】なお、可動本体4の重量が重い場合には、
可動本体4の重量に応じて、スプリング6の巻数を増や
すことにより、スプリング6とロックリング3との間の
摩擦力を増やすことができ、可動本体4を十分支えるこ
とができる。
可動本体4の重量に応じて、スプリング6の巻数を増や
すことにより、スプリング6とロックリング3との間の
摩擦力を増やすことができ、可動本体4を十分支えるこ
とができる。
【0022】また、可動本体4の先端部4aを下方向に
向ける場合は、片手で可動本体4の先端部4aを下方向
に押し下げることにより可能である。一方、可動本体4
の先端部4aを上方向に向ける場合は、片手で可動本体
4の先端部4aを上方向に持ち上げると、スプリング6
の直径が大きくなり、スプリング6とロックリング3と
の間の摩擦力が小さくなり、小さなトルクで可動本体4
の回動可能となる。このため、スタンド台5を片手で固
定し残った手で可動本体4を押し上げる必要がなく、片
手のみで可動本体4の先端部4aを上方向に向けること
が可能となる。このようにして、両手を用いることな
く、可能本体4を片手で回動することができる。
向ける場合は、片手で可動本体4の先端部4aを下方向
に押し下げることにより可能である。一方、可動本体4
の先端部4aを上方向に向ける場合は、片手で可動本体
4の先端部4aを上方向に持ち上げると、スプリング6
の直径が大きくなり、スプリング6とロックリング3と
の間の摩擦力が小さくなり、小さなトルクで可動本体4
の回動可能となる。このため、スタンド台5を片手で固
定し残った手で可動本体4を押し上げる必要がなく、片
手のみで可動本体4の先端部4aを上方向に向けること
が可能となる。このようにして、両手を用いることな
く、可能本体4を片手で回動することができる。
【0023】ところで、第1の実施形態は、上記のよう
に可動本体4の先端部4aを上方向に向くように回動す
る場合は、ほとんどトルクが必要の無い構成である。し
かし、同じトルクで上と下にチルトしたい場合もある。
これを実現する第2の実施形態を以下に説明する。
に可動本体4の先端部4aを上方向に向くように回動す
る場合は、ほとんどトルクが必要の無い構成である。し
かし、同じトルクで上と下にチルトしたい場合もある。
これを実現する第2の実施形態を以下に説明する。
【0024】[第2の実施形態]本発明のチルト機構の
第2の実施形態を備えたチルトスタンドを、図3に示し
て説明する。なお、上記第1の実施形態と同一部分には
同一符号を付して説明する。また、第2の実施形態を備
えたチルトスタンドの側面図は、図2(a)と同一であ
るため、その図示は省略する。
第2の実施形態を備えたチルトスタンドを、図3に示し
て説明する。なお、上記第1の実施形態と同一部分には
同一符号を付して説明する。また、第2の実施形態を備
えたチルトスタンドの側面図は、図2(a)と同一であ
るため、その図示は省略する。
【0025】図3(b)に示すように、ロックリング
8、10とスプリング7,9とをそれぞれ用意し、スプ
リング7とスプリング9とのロックリング8、10への
巻き付ける方向を逆向きなるように、それぞれを可動本
体4に配設されたロックリング8、10に巻き付ける。
そして、可動本体4の先端部4aを下方向に回動する時
に必要なトルクは、図3(b)に示す左側の第1の摺動
機構のトルクがほとんど無くなるため、右側の第2の摺
動機構のトルクのみで決まる。また、逆に可動本体4の
先端部4aを上方向に回動する時に必要なトルクは、第
1の摺動機構のトルクがほとんど無くなるため、第2の
摺動機構のトルクのみで決まる。これにより、同一形状
のロックリングとスプリングとを用いて、可動本体4の
先端部4aを同じトルクで上下方向に回動できる。
8、10とスプリング7,9とをそれぞれ用意し、スプ
リング7とスプリング9とのロックリング8、10への
巻き付ける方向を逆向きなるように、それぞれを可動本
体4に配設されたロックリング8、10に巻き付ける。
そして、可動本体4の先端部4aを下方向に回動する時
に必要なトルクは、図3(b)に示す左側の第1の摺動
機構のトルクがほとんど無くなるため、右側の第2の摺
動機構のトルクのみで決まる。また、逆に可動本体4の
先端部4aを上方向に回動する時に必要なトルクは、第
1の摺動機構のトルクがほとんど無くなるため、第2の
摺動機構のトルクのみで決まる。これにより、同一形状
のロックリングとスプリングとを用いて、可動本体4の
先端部4aを同じトルクで上下方向に回動できる。
【0026】また、可動本体4の先端部4aを上方向に
チルトする時のトルクと、下方向にチルトする時のトル
クを、異なるようにしたい場合もある。この場合は、図
3に示す左右のスプリング7、9の巻数を異なるように
形成するか、または、左右のスプリング7、9の直径を
異なるものを用いるか、もしくは、左右のロックリング
8、10の大きさを変えるか、または、スプリングの固
定部5cの位置を複数設けることにより、可動本体4の
先端部4aの上下方向への回動のトルクを微妙に調整す
ることが可能となる。
チルトする時のトルクと、下方向にチルトする時のトル
クを、異なるようにしたい場合もある。この場合は、図
3に示す左右のスプリング7、9の巻数を異なるように
形成するか、または、左右のスプリング7、9の直径を
異なるものを用いるか、もしくは、左右のロックリング
8、10の大きさを変えるか、または、スプリングの固
定部5cの位置を複数設けることにより、可動本体4の
先端部4aの上下方向への回動のトルクを微妙に調整す
ることが可能となる。
【0027】
【発明の効果】本発明は上記のように構成するため、請
求項1に記載の発明によれば、可動部材と、該可動部材
を回動自在に軸支する支持部材とからなる機器におい
て、上記可動部材の回動方向により摩擦力が変化する摺
動機構を備えるため、可動部材の回動が容易となる。
求項1に記載の発明によれば、可動部材と、該可動部材
を回動自在に軸支する支持部材とからなる機器におい
て、上記可動部材の回動方向により摩擦力が変化する摺
動機構を備えるため、可動部材の回動が容易となる。
【0028】さらに、上記摺動部材は、上記可動部材に
配設されるロックリングと、一端部が上記指示部材に固
定され他端が該ロックリングを締め付ける弾性部材とか
らなるため、可動部材の回動方向により確実に摩擦力を
変えることができる。
配設されるロックリングと、一端部が上記指示部材に固
定され他端が該ロックリングを締め付ける弾性部材とか
らなるため、可動部材の回動方向により確実に摩擦力を
変えることができる。
【0029】さらに、上記可動部材の先端部を上方に位
置するように回動する場合に、摩擦力を小さくし、該先
端部を下方に位置するように回動する場合に、摩擦力を
大きくする摺動機構を備えるため、支持部材を手で固定
することなく、片手で可動部材を回動できる。さらに、
請求項2に記載の発明によれば、上記弾性部材はスプリ
ングであり、スプリングの巻数を増やすことで、スプリ
ングと上記ロックリングとの間の摩擦力を増やすことが
でき、可動本体を十分支えることができる。
置するように回動する場合に、摩擦力を小さくし、該先
端部を下方に位置するように回動する場合に、摩擦力を
大きくする摺動機構を備えるため、支持部材を手で固定
することなく、片手で可動部材を回動できる。さらに、
請求項2に記載の発明によれば、上記弾性部材はスプリ
ングであり、スプリングの巻数を増やすことで、スプリ
ングと上記ロックリングとの間の摩擦力を増やすことが
でき、可動本体を十分支えることができる。
【0030】そして、請求項3に記載の発明によれば、
可動部材と、該可動部材を回動自在に軸支する支持部材
とからなる機器において、上記可動部材の回動方向によ
り摩擦力が変化する摺動機構を備え、上記摺動機構は、
上記可動部材に配設される筒状のロックリングと、一端
部が上記支持部材に固定され、他端が該ロックリングの
直径より小さく形成される輪状で該ロックリングに装嵌
される弾性部材からなる第1と第2の摺動機構を備え、
第1と第2の摺動機構における上記弾性部材の他端を上
記ロックリングへ巻きつける方向を各々逆向きとなるよ
うにしたことで、可動本体の先端部を同じトルクで上下
方向に回動できる。 さらに、請求項4に記載の発明によ
れば、可動本体の先端部の上下方向への回動のトルクを
微妙に調整することが可能となる。
可動部材と、該可動部材を回動自在に軸支する支持部材
とからなる機器において、上記可動部材の回動方向によ
り摩擦力が変化する摺動機構を備え、上記摺動機構は、
上記可動部材に配設される筒状のロックリングと、一端
部が上記支持部材に固定され、他端が該ロックリングの
直径より小さく形成される輪状で該ロックリングに装嵌
される弾性部材からなる第1と第2の摺動機構を備え、
第1と第2の摺動機構における上記弾性部材の他端を上
記ロックリングへ巻きつける方向を各々逆向きとなるよ
うにしたことで、可動本体の先端部を同じトルクで上下
方向に回動できる。 さらに、請求項4に記載の発明によ
れば、可動本体の先端部の上下方向への回動のトルクを
微妙に調整することが可能となる。
【0031】また、請求項5に記載の発明によれば、上
記可動部材の回動方向により摩擦力を増減する第1の摺
動機構と、該第1の摺動機構の摩擦力が増大すると減少
し、該第1の摺動機構の摩擦力が減少すると増大するよ
うに摩擦力を変化させる第2の摺動機構とを備えるた
め、回動方向によって適切な摩擦力を得ることができ
る。
記可動部材の回動方向により摩擦力を増減する第1の摺
動機構と、該第1の摺動機構の摩擦力が増大すると減少
し、該第1の摺動機構の摩擦力が減少すると増大するよ
うに摩擦力を変化させる第2の摺動機構とを備えるた
め、回動方向によって適切な摩擦力を得ることができ
る。
【0032】さらに、請求項6に記載の発明によれば、
上記第1の摺動機構と第2の摺動機構との摩擦力の組み
合わせにより、上記可動部材の回動方向にかかわらず、
一定の摩擦力を保持するため、スムーズに可動部材を回
動することができる。
上記第1の摺動機構と第2の摺動機構との摩擦力の組み
合わせにより、上記可動部材の回動方向にかかわらず、
一定の摩擦力を保持するため、スムーズに可動部材を回
動することができる。
【図1】本発明のチルト機構の第1の実施形態の斜視図
である。
である。
【図2】図1のチルト機構を備えるチルトスタンドの
(a)正面図、及び(b)側面図である。
(a)正面図、及び(b)側面図である。
【図3】本発明のチルト機構の第2の実施形態を備える
チルトスタンドの説明図である。
チルトスタンドの説明図である。
【図4】第1の従来例のチルト機構の(a)分解図、
(b)及び組立図である。
(b)及び組立図である。
【図5】第2の従来例のチルト機構の(a)要部拡大
図、(b)分解図である。
図、(b)分解図である。
【図6】本発明の課題の前提となる電子機器の概略側面
図である。
図である。
1 ロックリング
2 スプリング
3 ロックリング
4 可動本体
5 スタンド台
6 スプリング
7 スプリング
8 ロックリング
9 スプリング
10 ロックリング
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G03B 17/56
F16M 11/06
F16M 11/10
H04N 5/225
Claims (6)
- 【請求項1】 可動部材と、該可動部材を回動自在に軸
支する支持部材とからなる機器において、 上記可動部材の回動方向により摩擦力が変化する摺動機
構を備え、上記摺動機構は、上記可動部材に配設される筒状のロッ
クリングと、一端部が上記支持部材に固定され、他端が
該ロックリングの直径より小さく形成される輪状で該ロ
ックリングに装嵌される弾性部材とからなり、 上記可動部材の先端部を上方に位置するように回動する
場合に、上記弾性部材はその直径が大きくなることで上
記ロックリングとの間の摩擦力が小さくなり、該先端部
を下方に位置するように回動する場合に、該弾性部材は
その直径が小さくなることで上記摩擦力が大きくなる こ
とを特徴とするチルト機構。 - 【請求項2】 上記弾性部材はスプリングであり、該ス
プリングの巻数を増やすことで、該スプリングと上記ロ
ックリングとの間の摩擦力を増やすことを特徴とする請
求項1に記載のチルト機構。 - 【請求項3】 可動部材と、該可動部材を回動自在に軸
支する支持部材とからなる機器において、上記可動部材の回動方向により摩擦力が変化する摺動機
構を備え、 上記摺動機構は、上記可動部材に配設される筒状のロッ
クリングと、一端部が上記支持部材に固定され、他端が
該ロックリングの直径より小さく形成される輪状で該ロ
ックリングに装嵌される弾性部材からなる第1と第2の
摺動機構を備え、 第1と第2の摺動機構における上記弾性部材の他端を上
記ロックリングへ巻きつける方向を各々逆向きとなるよ
うにしたことを特徴とするチルト機構。 - 【請求項4】 上記弾性部材はスプリングであり、上記
第1の摺動機構と上記第2の摺動機構のスプリングの巻
数、または該スプリングの他端の直径、またはロックリ
ンクの直径を各々異ならせたことを特徴とする請求項3
に記載のチルト機構。 - 【請求項5】 可動部材と、該可動部材を回動自在に軸
支する支持部材とからなる機器において、 上記可動部材の回動方向により摩擦力を増減する第1の
摺動機構と、 該第1の摺動機構の摩擦力が増大すると減少し、該第1
の摺動機構の摩擦力が減少すると増大するように摩擦力
を変化させる第2の摺動機構とを備えることを特徴とす
るチルト機構。 - 【請求項6】 上記第1の摺動機構と第2の摺動機構と
の摩擦力の組み合わせにより、上記可動部材の回動方向
にかかわらず、一定の摩擦力を保持することを特徴とす
る請求項5に記載のチルト機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16260396A JP3459727B2 (ja) | 1996-06-24 | 1996-06-24 | チルト機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16260396A JP3459727B2 (ja) | 1996-06-24 | 1996-06-24 | チルト機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1010642A JPH1010642A (ja) | 1998-01-16 |
JP3459727B2 true JP3459727B2 (ja) | 2003-10-27 |
Family
ID=15757737
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16260396A Expired - Fee Related JP3459727B2 (ja) | 1996-06-24 | 1996-06-24 | チルト機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3459727B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5905923A (en) * | 1998-02-02 | 1999-05-18 | Sensormatic Electronics Corporation | Video camera mounting assembly with friction bearings for inhibiting pan and tilt movements |
CN203500788U (zh) * | 2013-10-16 | 2014-03-26 | 无锡知谷网络科技有限公司 | 支撑结构、播放器及使用该播放器的移动设备 |
-
1996
- 1996-06-24 JP JP16260396A patent/JP3459727B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1010642A (ja) | 1998-01-16 |
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