JP3459634B2 - 液状活性物質のコアを無機質シェルにより包囲させてなるカプセルの製造方法 - Google Patents

液状活性物質のコアを無機質シェルにより包囲させてなるカプセルの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明の主題は、制御された厚みの無機質
シェルを含み且つ少なくとも1種の活性物質を中に分散
及び(又は)溶解することができる水性流体よりなるコ
アを有するカプセルの製造法である。
【0002】各種のカプセル化技術が種々の活性物質を
包装するために既に利用されている。このタイプの包装
は、活性物質の味を遮蔽し、その放出を経時的に制御し
及び(又は)それを周囲媒体から保護しようと望むとき
には特に好ましい。全体として、二つのタイプのカプセ
ル化技術が見分けられる。
【0003】第一のタイプは“溜め”型の系をもたら
す。活性物質は、重合体の膜によりカプセルの中心に不
動化される。このタイプのカプセルは、一般に、界面重
縮合技術と称される技術によって得られる。それは、2
種の不混和性の液体の界面で重合体を縮合させることか
らなる。このようにして、カプセルの総重量の5〜15
%のみを占める薄い重合体皮膜により覆われた液状コア
からなる平均直径が10〜30μmの微小球体が得られ
る。重合体膜は、一般に活性物質を含み且つその多孔性
がそのカプセルからの拡散の制御を可能にさせる液状コ
アを外部媒体に関して保護するものである。このタイプ
のカプセル化は、特に、その放出を経時的に制御するこ
とを望む農薬型の活性物質を包装するために提供され
る。噴霧による被覆、相分離による被覆及び固化による
被覆と称される技術もこの“溜め”型の系をもたらす。
【0004】第二のタイプのカプセル化技術は、“マト
リックス”型の系をもたらす。カプセル封入しようとす
る活性物質は、重合体型の有機網状構造又は例えばシリ
カのような無機質網状構造内に分散される。このタイプ
のカプセル化の代表として、ゾル−ゲル経路による無機
的カプセル化の技術が挙げられる。在来のゾル−ゲル技
術は、包装しようとする活性物質を含む水性媒体又は水
/アルコール性媒体中で金属アルコキシドの加水分解及
び重縮合を開始させることからなる。これにより、該活
性物質が分散されたゲルが形成され、このゲルは乾燥し
た後に、多孔質のガラスとなる。エマルジョンゾル−ゲ
ル技術と称されるゾル−ゲル技術の別法によれば、無機
酸化物、一般にシリカの網状構造が、活性物質が分散さ
れた油中水滴型エマルジョンの存在下にアルコキシド型
の先駆物質分子から形成される。無機物質の加水分解及
び縮合の工程中に存在する活性物質は粉末中に捕捉され
る。
【0005】本発明は、詳しくは、無機質シェルにより
包囲された水性流体よりなるコアを含むカプセルを製造
するのを可能にさせる新規なカプセル化技術を提供する
ことを目的とする。更に詳しくは、本発明の主題は、水
性液状コアを無機質シェルによって包囲させてなる無機
質カプセルを製造する方法であって、 1)水性流体を、この水性流体と不混和性である有機可
溶性の相内で乳化させてその中に水性液滴の形で分散さ
せようにし、 2)このようにして得られたエマルジョン中で、少なく
とも1種の加水分解性で且つ重縮合性のジルコニウム、
珪素、アルミニウム及び(又は)遷移金属化合物を、相
当する酸化物又は水酸化物よりなる無機質沈殿の形成を
助成する温度及び圧力下に接触させ、 3)このようにして形成された無機質カプセルを回収
し、適当ならば、それを乾燥することを含み、しかも第
二工程における無機質沈殿の形成が、エマルジョン中に
存在していて形成された該沈殿の無機質粒子の付着を該
水性液滴と有機可溶性の相との界面に濃縮させ且つ該液
滴内に拡散するのを有効に妨げることができる両親媒性
界面活性剤の存在下に実施されることを特徴とする、該
カプセルの製造方法である。
【0006】本発明の関連で、水性流体、例えば水だけ
を包装することを企図することができる。この別法によ
れば、水が活性物質として直接使用される。しかして、
それは、官能基付与されたシリコーンのような化合物の
遅延された加水分解のための反応剤を表わすことができ
る。
【0007】本発明の第二の好ましい別法によれば、本
発明に従って得られるカプセルのコアを構成する水性媒
体は、少なくとも1種の活性物質を含む。
【0008】しかして、本発明の方法は、液状処方物に
慣用されている物質を固体状で処方するか又は液状の環
境で貯蔵しなければならない活性物質を包装するのに特
に有用であることを立証する。これは、特に、細胞、微
生物又は酵素のような生物学的活性物質による場合であ
る。本発明の方法は、将来、このタイプの活性物質をそ
の自然の生物学的媒体中に穏やかな実験条件下に(特に
温度に関して)で包装するのを有利に可能にさせる。こ
れは、カプセル化しようとする活性物質がそれに有害と
なり得る温度及び場合によてはpH値に曝されないため
である。
【0009】本発明の方法によりカプセル化できる活性
物質は、発酵、植物保護、化粧品、医薬品及び(又は)
化学工業の分野において産業的に利益のある化合物であ
ることができる。
【0010】しかして、本発明の方法に従って、希土類
金属トリフル酸塩、硼酸塩のような水溶性の触媒、例え
ば凝固型のマトリックスに放出させようと望む反応性ラ
テックス、又は精油のような化粧品的利益のある化合物
をカプセル化することを企図することができる。同様
に、それらは、剛性の活性物質、例えば医薬品又は植物
保護用活性成分、例えば殺細菌剤、殺菌剤及びペスチサ
イドのような化学品であることができる。。最後に、本
発明の意味の範囲内で、用語“活性物質”とは、生物学
的な活性物質、例えば、細菌型の細胞、微生物、蛋白質
及び抗体と称される活性物質を包含する。
【0011】これらの活性物質は、それらの水溶性に応
じて、水性液状媒体に溶解されるか又は分散される。
【0012】本発明の方法により得られる無機質シェル
は、液状媒体とこれが含有する活性物質とを有効に保護
し及び合によりカプセルの周囲媒体との交換を可能にさ
せるという二重の利点を有する。これは、特に、本発明
に従って得られる無機質カプセルの多孔性の度合を調節
することによって達成される。
【0013】本発明の第一の別法によれば、得られる無
機質カプセルは非多孔質であることができる。この特異
性は、その周囲媒体に関して、活性物質を組み入れ又は
組み入れてない水性媒体の有効な保護を与えようと望む
ときに特に有益である。界面重縮合により得られ且つ無
機質シェルよりなるマイクロカプセルとは異なって、本
発明に従って得られるカプセルは、そのシェルの無機質
性のためにもっと機械的に、化学的に強く、耐熱性であ
る。この特定の場合には、水性媒体及び更にはこれが含
有する活性物質は、一般にカプセルの分割により又はそ
の誘発された分解によって放出される。
【0014】本発明の第二の別法によれば、得られるカ
プセルは多孔質であることができ、この多孔性は制御す
ることができる。このことは、カプセルのコアを構成す
る水性媒体を保護することの他に、該カプセルの周囲媒
体との交換を可能にさせることを望むときに有意義な利
点である。事実、この多孔性の調節と同様にカプセルの
大きさの調節は、主として無機質シェルを構成する無機
物質の選定、又は更に詳しくはこの物質の先駆物質の選
定によって達成される。本発明のこの観点は以下に検討
する。
【0015】本発明により特に提起され且つ解決された
問題点は、水性液状媒体の有意な容量を発生された無機
質カプセルの中心に保存することに関する。一般に、例
えば、珪素アルコキシド型の先駆物質のエマルジョン加
水分解及び重縮合は、水性流体の液滴の中心に自然に拡
散する無機質粒子を発生させ、しかして水性媒体に存在
し得る活性物質が形成された無機質粉末により捕捉され
且つ均質に分散されている無機質マトリックスを形成さ
せる。これが上で述べたエマルジョンゾル−ゲル技術で
ある。
【0016】驚いたことに、本願発明者は、この自然の
拡散現象を加水分解性で重縮合性の無機先駆物質の加水
分解及び重縮合を両親媒性界面活性剤系の存在下に実施
することによって制御することが可能であることを立証
した。
【0017】本発明の意味の範囲内で、用語“両親媒性
界面活性剤系”とは、単一の化合物であって二つの領域
が共存し、この二つの領域が非常に異なった溶解度を有
し且つ互いに無関係に挙動するように十分に離間されて
いるようなものか、或いは非常に異なった溶解度を有す
る少なくとも2種の化合物の組合せ、例えば、性質が親
水性である第一化合物と性質が疎水性である第二化合物
との組合せのいずれかを意味するものと理解される。一
般に、これらの二つの領域又は化合物は、それぞれ、少
なくとも1個の親水基及び性質が疎水性である1個以上
の長鎖を含む。
【0018】従って、本発明に従って使用される界面活
性剤系は、第二工程、即ち、加水分解及び重縮合工程を
実施する前に導入され、或いは少なくとも2種の界面活
性剤、例えば、有機可溶性の相に最初から存在する有機
可溶性界面活性剤及び水性流体に存在する水溶性化合物
との現場での相互作用から生じる単一の化合物により表
わすことができる。また、第一有機可溶性薬剤とイオン
性の第二有機可溶性薬剤、例えば第四アンモニウムとの
間のカップリングを企図することもできる。二つの化合
物は、乳化中に形成される液滴の界面で出会う。それら
の相互作用によって、それらは、一方では、液滴の界面
で界面張力を低下させることによって系を安定化させる
ことに寄与し、恐らくは沈殿する無機物質の粒子に関し
て立体的又は静電的障壁として作用する。
【0019】水溶性/親油性の組合せの場合には、恐ら
くは、界面活性剤系において示される水素結合型の強い
引力が液滴の中心から界面まで粘度勾配を発生させ且つ
水性液滴の界面で有意の立体障害を生じさせ、しかして
液滴と有機可溶性の相との界面で有効な拡散障壁を作り
出すものと思われる。また、界面活性剤と無機質シェル
を構成する物質との間で例えば錯化型の相互作用を出現
させることを企図することもできる。
【0020】この水性液滴内の無機質粒子の拡散に対す
る障壁の役割に加えて、本発明により選定された界面活
性剤系は、好ましくは、エマルジョンの安定化にも寄与
する。更に詳しくは、それは、水性液滴の凝固、従って
エマルジョンの不安定化に抵抗する。同様に、それは、
無機質シェルの発生中のコロイドの安定性に寄与する。
【0021】本発明の関連で、その目的が逆エマルジョ
ンを安定化させることである限りにおいて、界面活性剤
系は、好ましくは、7以下のHLB値を持つ少なくとも
1種の界面活性剤を含むか又はこのHLB値を有する少
なくとも1個の分岐若しくは基をその構造内に有するか
のいずれであるように選定される。
【0022】用語“HLB”とは、界面活性剤分子の極
性基の親水性とこの同じ分子の親油性部分の疎水性の比
率をいう。勿論、エマルジョンの安定化を提供するよう
に本質的に意図される1種以上の追加の陰イオン又は陽
イオン性界面活性剤をエマルジョンに組み入れることを
企図することができる。この特別の場合には、この又は
これらの界面活性剤は、上で定義した両親媒性界面活性
剤と別のものであり且つカプセルの製造方法を妨げない
ように選定される。
【0023】水性液滴への無機質粒子の拡散に有効に抵
抗し且つエマルジョンを安定化させることができる界面
活性剤系をもたらすように相互作用できる少なくとも2
種の化合物を使用する具体例が、本発明の方法で特に好
ましい。この特定の場合には、二つの化合物は、好まし
くは、それぞれ、一般に水性流体及び有機可溶性相に存
在し、その水性媒体がこの有機可溶性の相内で乳化され
る間に互いに相互作用する。このオプションは、相当す
るエマルジョンが形成される否やそれに満足できる安定
性を付与するという利点を有する。更に、それは、必要
ならば、両親媒性界面活性剤系を構成する薬剤を適当に
選定することによって、pHを活性物質と適合できる値
に調節することが可能であることを証明する。
【0024】乳化に関しては、それは強い機械的攪拌エ
ネルギー及び(又は)超音波処理を適用することによっ
て実施することができる。乳化工程の終わりに得られる
液滴の大きさは、ほぼ0.1〜10μm程度であり得
る。
【0025】溶媒としてではなく、界面活性剤として水
性流体に存在する化合物は、好ましくは、粘度調節作用
を有する。更に詳しくは、この化合物は、糖類及びそれ
らの誘導体から選定される化合物であることができる。
この観点で、オース(又は単糖類)、オシド及び高度に
解重合されたポリホロシドが好適である。これらは、重
量平均分子量が特に20000g/モル以下である化合
物を意味するものと理解されたい。特に、線状又は環状
のC〜C、好ましくはC又はCの単糖類、例え
ばフルクトース、マンノース、ガラクトース、タロー
ス、グロース、アロース、アルトロース、イドース、ア
ラビノース、キシロース、リキソース及びリボースが挙
げられる。
【0026】オシドは、オース分子と非グルシド分子と
の脱水縮合から生じる化合物である。オシドのうちで
は、専らグルシド単位を結合することによって形成され
るホロシド、特に、限られた数の、即ち、一般的に10
以下の数のこれらの単位のみを含むオリゴホロシド(又
はオリゴ糖類)が好ましい。オリゴホロシドの例として
は、オリゴサッカロール、蔗糖、ラクトース、セロビオ
ース及びマルトースが挙げられる。
【0027】好適な高度に解重合されたポリホロシド
(又は多糖類)は、例えば、P.アルナウド氏による論
文“有機化学の流れ”(グチエ−ビラール編、198
7)に記載されている。重量平均分子量が特に2000
0g/モル以下であるポリホロシドが使用される。高度
に解重合されたポリホロシドの例としては、デキストラ
ン、でんぷん、キサンタンガム及びガラクトマンナン、
例えばグアー又はカロブガムのような多糖類が挙げられ
るが、これらの限定されない。これらの多糖類は、好ま
しくは、100℃以上の融点及び10〜500g/lの
水溶解度を有する。
【0028】また、本発明に好適なものは、アラビアゴ
ム、ゼラチン及びそれらの脂肪誘導体、例えば脂肪酸糖
エステル、ソルビット又はマンニット型の炭水化物アル
コール、炭水化物エーテル、例えば、セルロースのメチ
ル、エチル、カルボキシメチル、ヒドロキシエチル及び
ヒドロキシプロピルエーテル、グリセリン、ペンタエリ
トリット、プロピレングリコール、エチレングリコー
ル、粘稠性でないジオール類及び(又は)ポリビニルア
ルコールである。
【0029】また、好ましくは、親水コロイドが挙げら
れる。このタイプの化合物の代表例としては、特に、ア
ルギン酸塩、天然ガム型の多糖類、例えば、カラジーナ
ン、キサンタン及びグアーガム、特に、セルロース誘導
体が挙げられる。好ましくは、それは、セルロース誘導
体、更に好ましいのはヒドロキシエチルセルロースであ
る。
【0030】疎水性の相に存在する有機可溶性の界面活
性剤は、脂肪アルコール、トリグリセリド、脂肪酸、ソ
ルビタンエステル又は脂肪アミン(これらの化合物はポ
リアルコキシル化された形であるか又はされていない形
である)、脂溶性レシチン、ポリアルキレンジポリヒド
ロキシステアレート、第四アンモニウム塩、モノグリセ
リド、ポリグリセリルエステル、ポリグリセリルポリリ
シノレート及び乳酸エステルから選択することができ
る。
【0031】脂肪アルコールは、一般に6〜22個の炭
素原子を有する。トリグリセリドは、植物又は動物起源
のトリグリセリド(例えば、豚脂、牛脂、グラウンドナ
ッツオイル、バターオイル、綿実油、亜麻仁油、オリー
ブ油、魚油、コプラオイル及びやし油)であることがで
きる。脂肪酸は、脂肪酸(例えば、オレイン酸又はステ
アリン酸)のエステルである。ソルビタンエステルは、
ソルビットと10〜20個の炭素原子を有する脂肪酸、
例えばラウリン酸、ステアリン酸又はオレイン酸との環
状のエステルである。本発明の好ましい態様によれば、
この界面活性剤は、上記のようなソルビタンエステル、
好ましくはソルビタンセスキオレエートである。
【0032】上の記載から明らかなように、水性流体に
存在する化合物は、疎水性の相に存在する有機可溶性の
界面活性剤と、無機質沈殿の粒子に関して有効な拡散障
壁を構成できる界面活性剤系を生じさせるように、相互
作用しなければならない。その結果、それらのそれぞれ
の選定は、この要件を考慮に入れてなされなければなら
ない。
【0033】勿論、本発明に従ってカプセル封入しよう
とする活性物質の種類並びに製造されるカプセルの無機
質シェルの組成も、界面活性剤系を選定し及び相当する
二つの化合物のそれぞれの量を評価する際の決定因子で
ある。これらの調節は、事実、当業者の技量の範囲内に
ある。
【0034】本発明に従って両親媒性型の単一化合物が
使用される特別の場合には、最も好適な化合物は、一般
式(I):
【化2】 {ここで、Rは7〜22個の炭素原子を有するアルキ
ル又はアルケニル基を表わし、Rは水素原子又は1〜
6個の炭素原子を有するアルキル基を表わし、Aは(C
O)又は(OCHCH)基を表わし、nは0又は1
の値を有し、xは2又は3の値を有し、yは0〜4の値
を有し、Qは−R−COOM基(Rは1〜6個の炭
素原子を有するアルキル基を表わし、Mは水素原子、ア
ルカリ金属、アルカリ土類金属又は第四アンモニウム基
(窒素原子に結合した基は同一でも異なっていてもよ
く、水素原子又は1〜6個の炭素原子を有するアルキル
若しくはヒドロキシアルキル基から選択される)を表わ
す)を表わし、BはH又はQを表わす}を満たすもので
ある。好ましくは、Mは、水素原子、ナトリウム、カリ
ウム又はNH基を表わす。式(I)に相当するこれら
の界面活性剤のうちでは、アルキルポリアミンの両性誘
導体、例えば、アンフィオニックXL(登録商標)、ミ
ラテインH2C−HA(登録商標)(ロデイア・シミー
社より販売)及びアンフォラック7T/X(登録商標)
(ベロール・ノーベル社より販売)が特に使用される。
【0035】また、主要な非イオン性界面活性剤であっ
てその親水性部分が1個以上の糖類単位を含有するもの
を使用することが可能である。この糖類単位は、一般
に、5〜6個の炭素原子を含有する。それらは、フルク
トース、グルコース、マンノース、ガラクトース、タロ
ース、グロース、アロース、アルトース、イドース、ア
ラビノース、キシロース、リキソース及び(又は)リボ
ースのような糖から誘導することができる。糖類構造を
有するこれらの界面活性剤のうちでは、アルキルポリグ
リコシドが挙げられる。それらは、グルコースと第一脂
肪アルコールとの縮合(例えば、酸触媒による)によっ
て得られ(米国特許第3,598,865号;同4,5
65,647号;EP−A−132043;EP−A−
132046;Tenside Surf.Det.2
8、419、1991、3;Langmuir 199
3、9、3375−3384)、好ましくはアルキルポ
リグリコシド(AGP)1モル当たり1.1〜1.8個
程度のC〜C20アルキル基を有するものである。特
に、それぞれ、ヘンケル社より販売されている商品名グ
ルコポン600EC(登録商標)、グルコポン650E
C(登録商標)及びグルコポン225CSUP(登録商
標)が挙げられる。
【0036】例示すれば、両親媒性界面活性剤系の濃度
は、有機可溶性の相に関してほぼ1重量%〜10重量%
の間であることができる。
【0037】無機質シェルの組成に関しては、それは、
少なくとも1種のアルミニウム、珪素、ジルコニウム及
び(又は)遷移金属の酸化物及び(又は)水酸化物より
なる。用語“遷移金属”とは、特定すれば、スカンジウ
ムから亜鉛までの第4周期の金属を意味するものとする
が、勿論それらは意図された用途にとって無害であると
いう点で適合できることを条件とする。それは、特にチ
タン、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル又は銅の酸化
物及び(又は)水酸化物である。勿論、この無機質シェ
ルは、異なった種類の酸化物及び(又は)水酸化物を含
むことができる。本発明のためには珪素、アルミニウ
ム、チタン及びジルコニウムの酸化物及び(又は)水酸
化物が特に好適である。
【0038】本発明の好ましい具体例によれば、無機質
シェルの物質は、次式(II):
【化3】 (ここで、Mはチタン、マンガン、鉄、コバルト、ニッ
ケル、珪素、アルミニウム又はジルコニウムから選択さ
れる元素を表わし、Rは加水分解性の置換基であり、n
は1〜6の整数であり、Pは非加水分解性の置換基であ
り、mは0〜6の整数である)の1種以上のアルコキシ
ドの加水分解及び重縮合から誘導される。
【0039】本発明の好ましい態様によれば、Mは珪
素、アルミニウム、チタン及びジルコニウムから選択さ
れ、RはC〜C18、好ましくはC〜Cアルコキ
シ基及び(又は)アリールオキシ基から選択される基で
あり、nは2〜4の整数であり、Pは1〜18個の炭素
原子を有するアルキル基、アリール基又はアルケニル
基、好ましくはC〜Cアルキル基、アリール基又は
アルケニル基から選択される基である。Rに関しては、
それは好ましくはC〜C、好ましくはC〜C
ルコキシ基である。このアルコキシ基は、場合により、
〜Cアルキル若しくはアルコキシ基、又はハロゲ
ン原子により置換され得る。一般式(II)において、R
は同一でも異なっていてもよいアルコキシ基を表わすこ
とができることが証明される。勿論、式(II)の数個の
化合物を使用することができる。
【0040】上で検討したように、この加水分解性で重
縮合性の無機化合物を選定することによって、カプセル
の多孔性及び大きさを調節することが可能である。無機
質シェルの多孔性は、カプセル封入された活性物質を外
部の媒体により生じ得るどんな損傷からも有効に保護す
ると同時に場合により該媒体と相互作用させることを可
能にさせる。カプセルの大きさに関しては、それを制御
できるという事実は、カプセルの核を構成する水性容量
の大きさ、カプセル封入された活性物質及びこれらの活
性物質の量と特に関連する拘束要因に従ってそれを調節
することも可能にさせる。
【0041】同様に、この加水分解性で重縮合性の無機
化合物を構成するアルキル及び(又は)アルコキシ鎖の
性状及び例えば長さを変更することによってカプセルに
多少の疎水性を付与することが可能である。
【0042】一般に、この無機先駆物質の加水分解及び
重縮合は、この先駆物質をエマルジョンと混合すること
によって自発的に達成され或いはエマルジョンのpH及
び(又は)温度をこれらの反応を起こさせるような値に
調節することによって開始される。この調節は、特に、
エマルジョン中にNHOH、NaOH若しくはHCl
のような水溶性イオン又はアミン型の有機可溶性イオン
の存在によってなし得る。これらの調節は、当業者の技
量の範囲内にある。
【0043】本発明の好ましい別法によれば、本発明に
従って得られる無機質シェルは、珪素酸化物を主体とす
る。それは少なくとも1種の珪酸エステルの沈殿から誘
導される。本発明に好適な珪酸エステルとしては、特
に、アルキルオルトシラン、アルコキシオルトシラン及
びハロアルキルシラン、好ましくはオルト珪酸テトラメ
チル(TMOS)、オルト珪酸テトラエチル(TEO
S)、オルト珪酸テトラプロピル(TPOS)が挙げら
れる。
【0044】本発明の特定の具体例によれば、無機質カ
プセルは、該珪素アルコキシドの加水分解兼重縮合剤の
存在下に珪素アルコキシドの周囲温度での界面加水分解
及び重縮合によって得られる。これらの珪素アルコキシ
ドの加水分解は、相当する酸化物及び(又は)水酸化物
が微粉末状で得られることを条件として、酸性触媒及び
塩基性触媒の両者によって起り得る。本発明の好ましい
態様によれば、加水分解兼重縮合剤としてのアンモニア
水の存在下で珪素アルコキシド、例えばオルト珪酸テト
ラエチル(TEOS)が使用される。
【0045】有機相は、一般的には、一般に水と混和せ
ず且つ好ましくは植物、動物及び無機油から選択される
油よりなる油性の相である。それは、例えば、液状パラ
フィン又はシリコーンオイルであることができる。しか
し、その他の有機溶媒、例えばペルフルオル溶媒を、こ
れらの溶媒が好適な条件下で、例えば、水性溶媒により
エマルジョンを生じさせるように混合物の形で使用され
ることを条件として、使用することを企図することもで
きる。本発明のために最も好適である有機可溶性の相と
しては、エクソンケミカル社より販売されているイソパ
ラフィンである溶媒イソパール(登録商標)が特に挙げ
られる。この有機可溶性の相は、少なくとも1種の有機
可溶性の界面活性剤を含み、これは好ましくはソルビタ
ンエステルから選定され、更に好ましくはソルビタンセ
スキオレエートにより代表される。
【0046】一般に水性相に関しては、それは、少なく
とも1種の親水コロイド及び随意の、加水分解性で重縮
合性の無機先駆物質のための加水分解兼重縮合剤を含
む。親水コロイドに関しては、それは、好ましくはセル
ロース誘導体、更に好ましくはヒドロキシエチルセルロ
ースである。
【0047】勿論、水性相のpHは、カプセルの製造及
び場合によりカプセル封入しようとする活性物質の一体
性の保存に関連する要件に従って調節される。このpH
は一般に8〜11であるが、しかし、反応を酸性pHで
実施することも可能である。
【0048】一般に、本発明に従って得られるカプセル
の大きさは、1〜数10μm、好ましくは30μmの間
である。これらのカプセルのシェルを構成する無機物質
の粒子の大きさはそれ自体数nm〜200nmである。
特に、無機質シェルの厚み関しては、それは数nm〜2
00nmであることができる。
【0049】また、これらのカプセルは、カプセルパラ
メーターの保持率を導入することによって無機質シェル
が保持する水性流体の量によって特徴づけることもでき
る。このパラメーターは、無機質シェルの質量とカプセ
ルのコアを構成する水性媒体の質量との比率に相当す
る。例示すれば、シリカシェルを持つカプセルの特別の
場合には、この保持率パラメーターは、シリカ/水性媒
体の3〜20%の間で変動できる。
【0050】シェルがあまりにも多孔質であるときは、
カプセルの保持率は低い。しかして、これらのパラメー
ターは、カプセルの保持率を変えるために界面で発生す
る物質の粒子の大きさを固定することによって変えられ
る。
【0051】また、例えば、細孔を一時的に又は明確に
閉じようとする表面組成物によって被覆することからな
る追加の処理によって本発明により得られるカプセルの
無機質シェルの多孔性を修正することを企図することが
できる。これは、カプセルの液状コアとその周囲媒体と
の間の交換を一部で又はずっと制御しようと望むときに
特に有益である。しかして、pH感受性の表面被覆は、
所定のpH値のために崩壊できるに過ぎず、しかしてこ
の値からのみ液状コアとそれが含む活性物質及びその外
部媒体との間の交換を可能にさせる。
【0052】以下の本発明の実施例及び図面は、本発明
の主題を例示するためにのみ示すが、これにより本発明
は何ら限定されない。
【0053】図1 ローダミンを含むシリカシェルを有するカプセルの走査
顕微鏡写真である。
【0054】例1 ローダミンを含む水性相を組み込んだシリカシェルを有
するカプセルの製造反応媒体の全組成 水性相: ・HO 43.40g ・ローダミン 0.430g(水に対して1%) ・ヒドロキシエチルセルロース 2.61g ・20%NH 0.5g 有機相: ・ソルビタンセスキオレエート(アルラセル83(登録商標))(ICI) 17.35g ・エクソン・ケミカルによって販売されるイソパールM(登録商標)溶剤 850g ・オルト珪酸テトラメチル 28.5g水性相の調製 ローダミンを水浴において40℃で20分間均質化す
る。これに、ヒドロキシエチルセルロース、次いでアン
モニア水溶液を添加する。有機相の調製 ソルビタンセスキオレエートをイソパールM溶剤中に溶
解させる。エマルジョンの調製 ウルトラタラックス(登録商標)を使用して、有機相を
最低の動力で即ち約3500rpmで撹拌する。これ
に、撹拌を続けながら水性相を添加する。その後、撹拌
動力を6000rpmに5分間増大させる。オレンジ色
のエマルジョンが得られる。カプセルの合成 磁性棒を備えた三つ口フラスコに、先に調製したエマル
ジョンを導入する。これに、オルト珪酸テトラメチルT
MOS(28.5g)を周囲温度において約1時間にわ
たって0.5ml/分程度の流量で添加する。得られた
粒子を分離し、メタノールで一度洗浄し、次いで精製水
で洗浄してから1000PRで30分間遠心分離し、次
いで周囲温度において夜通し乾燥させる。特性表示 得られた粒子は、5〜20μの大きさを有する(走査顕
微鏡法)。これらは、形状が球状である(図1)。
【0055】例2 抗菌剤を組み込んだシリカシェルの製造反応媒体の全組成: 水性相: 水 10.9g ヒドロキシエチルセルロース 0.65g 20%NH 0.926g ニパジンM(登録商標)(シプカ社にとって販売される抗菌剤) 0.109g 有機相: アルラセル83(登録商標) 4.34g イソパールM(登録商標) 212.5g 珪酸メチル 7.12g (*連続的に導入)水性相の調製 HEC溶液を水浴において40℃で20分間均質化し、
次いでニパジンMを添加し、そして最後に水性アンモニ
アを添加する。有機相の調製 ソルビタンセスキオレエートをイソパールM溶剤中に溶
解させる。エマルジョンの調製 ウルトラタラックスを使用して、有機相を6000rp
mの動力で撹拌し、次いで水性相を添加する。水溶液の
添加後、撹拌を5分間維持する。カプセルの合成 磁性棒を備えた三つ口フラスコに、先に調製したエマル
ジョンを導入する。これに、オルト珪酸テトラメチル
(7.12g)を周囲温度において0.12ml/分の
流量で添加する。かくして得られた粒子を分離し、ヘキ
サンで一度洗浄し、次いで30℃で乾燥させる。5〜1
0μの球状シリカ粒子が得られる(走査顕微鏡法によっ
て観察)。カプセルの膜構造は、透過電子顕微鏡法によ
って証明される。シェルを構成する粒子の大きさは50
nmの程度である。 [図面の簡単な説明]
【図1】ローダミンを含むシリカシェルを有するカプセ
ルの走査顕微鏡写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61K 47/14 A61K 47/18 47/18 47/24 47/24 47/26 47/26 47/36 47/36 47/38 47/38 47/42 47/42 47/44 47/44 A61P 31/04 A61P 31/04 C12N 1/00 N // C12N 1/00 B01J 13/02 H (72)発明者 カトリーヌ ジュールダ フランス国 エフ69110 サンフワレリ ヨン、シュマン ド ヴァロン、4 (56)参考文献 特開 昭61−57236(JP,A) 特開 昭60−99337(JP,A) 特開 平4−27426(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 13/14 A61K 7/00 A61K 9/66 A61K 47/00

Claims (26)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性液状コアを無機質シェルによって包
    囲させてなる無機質カプセルを製造する方法であって、 1)水性流体を、この水性流体と不混和性である有機可
    溶性の相内で乳化させてその中に水性液滴の形で分散さ
    せようにし、 2)このようにして得られたエマルジョン中で、少なく
    とも1種の加水分解性で且つ重縮合性のジルコニウム、
    珪素、アルミニウム及び(又は)遷移金属化合物を、相
    当する酸化物又は水酸化物よりなる無機質沈殿の形成を
    助成する温度及び圧力下に接触させ、 3)このようにして形成された無機質カプセルを回収
    し、適当ならば、それを乾燥する ことを含み、しかも第二工程における無機質沈殿の形成
    が、エマルジョン中に存在して形成された該沈殿の無機
    質粒子の付着を該水性液滴と有機可溶性の相との界面に
    濃縮させ且つ該液滴内に拡散するのを有効に妨げること
    ができる両親媒性界面活性剤の存在下に実施されること
    を特徴とする、該カプセルの製造方法。
  2. 【請求項2】 水性媒体が少なくとも1種の活性物質を
    含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 両親媒性界面活性剤系が第二工程を実施
    する前に導入される単一の界面活性剤よりなることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 両親媒性界面活性剤系が少なくとも2種
    の界面活性剤の間の現場での相互作用から生じることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 両親媒性界面活性剤系が有機可溶性の相
    に存在する少なくとも1種の有機可溶性界面活性剤と水
    性流体に存在する1種の水溶性化合物との間の現場での
    相互作用から生じることを特徴とする請求項4に記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 両親媒性界面活性剤系がエマルジョンの
    安定化に寄与することを特徴とする請求項1〜5のいず
    れかに記載の方法。
  7. 【請求項7】 該界面活性剤系が7以下のHLB値を持
    つ少なくとも1種の界面活性剤を含むことを特徴とする
    請求項1〜2及び4〜5のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】 該界面活性剤系がその構造内に7以下の
    HLB値を有する少なくとも1個の分岐又は基を有する
    ことを特徴とする請求項1〜3及び6のいずれかに記載
    の方法。
  9. 【請求項9】 有機可溶性の界面活性剤が脂肪アルコー
    ル、トリグリセリド、脂肪酸、ソルビタンエステル又は
    脂肪アミン(これらの化合物はポリアルコキシル化され
    た形であるか又はされていない形である)、脂溶性レシ
    チン、ポリアルキレンジポリヒドロキシステアレート、
    第四アンモニウム塩、モノグリセリド、ポリグリセリル
    エステル、ポリグリセリルポリリシノレート及び乳酸エ
    ステルから選択されることを特徴とする請求項4〜7の
    いずれかに記載の方法。
  10. 【請求項10】 有機可溶性の界面活性剤がソルビタン
    エステルである請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 水性流体に存在する化合物が粘度調節
    効果を有することを特徴とする請求項4〜7及び9又は
    10のいずれかに記載の方法。
  12. 【請求項12】 水性流体が線状又は環状のC
    、好ましくはC又はCの単糖類、例えばフルク
    トース、マンノース、ガラクトース、タロース、グロー
    ス、アロース、アルトロース、イドース、アラビノー
    ス、キシロース、リキソース及びリボース;オリゴ糖、
    例えば蔗糖、セロビオース、マルトース及びラクトー
    ス;多糖類、例えばでんぷん、セルロース、キサンタン
    ガム、カラジーナン、グアーガム又はローカストビーン
    ガム、アラビアゴム、ゼラチン及びそれらの脂肪誘導
    体、例えば脂肪酸糖エステル、ソルビット又はマンニッ
    ト型の炭水化物アルコール;炭水化物エーテル、例えば
    セルロースのメチル、エチル、カルボキシメチル、ヒド
    ロキシエチル及びヒドロキシプロピルエーテル;グリセ
    リン、ペンタエリトリット、プロピレングリコール、エ
    チレングリコール及び(又は)ポリ(ビニル)アルコー
    ルから選択されることを特徴とする請求項4〜7及び9
    〜11のいずれかに記載の方法。
  13. 【請求項13】 水性流体に存在する化合物が親水コロ
    イドであることを特徴とする請求項4〜7及び9〜12
    のいずれかに記載の方法。
  14. 【請求項14】 水性流体がアルギン酸塩、天然ガム型
    の多糖類、例えばカラジーナン、キサンタンガム及びグ
    アーガム、並びにセルロース誘導体から選択されること
    を特徴とする請求項4〜7及び9〜13のいずれかに記
    載の方法。
  15. 【請求項15】 水性流体に存在する化合物がセルロー
    ス誘導体であることを特徴とする請求項4〜7及び9〜
    14のいずれかに記載の方法。
  16. 【請求項16】 工程1の終わりで得られる水性液滴の
    大きさが0.1〜10μmであることを特徴とする請求
    項1〜15のいずれかに記載の方法。
  17. 【請求項17】 逆エマルジョンが機械的に及び(又
    は)超音波処理により得られることを特徴とする請求項
    1〜16のいずれかに記載の方法。
  18. 【請求項18】 加水分解性で且つ重縮合性の化合物が
    一般式(II): 【化1】 (ここで、 Mはチタン、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、珪
    素、アルミニウム及びジルコニウムから選択される元素
    を表わし、 Rは加水分解性の置換基であり、 nは1〜6の整数であり、 Pは非加水分解性の置換基であり、 mは0〜6の整数である) に相当することを特徴とする請求項1〜17のいずれか
    に記載の方法。
  19. 【請求項19】 該式(II)において、 Mが珪素、アルミニウム、チタン及びジルコニウムから
    選択され、 RがC〜C18アルコキシ基及び(又は)アリールオ
    キシ基から選択される基であり、 nは2〜4の整数であり、 PはC〜C18、好ましくはC〜C12アルキル
    基、アリール基又はアルケニル基から選択される基であ
    る ことを特徴とする請求項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 珪素アルコキシドが使用されることを
    特徴とする請求項18又は19に記載の方法。
  21. 【請求項21】 珪素アルコキシドがオルト珪酸テトラ
    メチル、オルト珪酸テトラエチル及び(又は)オルト珪
    酸テトラプロピルから選択されることを特徴とする請求
    項20に記載の方法。
  22. 【請求項22】 該沈殿の形成が該珪素アルコキシドの
    加水分解兼重縮合剤の存在下に実施されることを特徴と
    する請求項20又は21のいずれかに記載の方法。
  23. 【請求項23】 有機可溶性薬剤がソルビタンセスキオ
    レエートであり、水性流体中に存在する化合物がヒドロ
    キシエチルセルロースであることを特徴とする請求項2
    0〜22のいずれかに記載の方法。
  24. 【請求項24】 水性流体が植物保護、化粧品、医薬品
    及び(又は)化学工業の分野において工業的に利益のあ
    る少なくとも1種の活性物質を含むことを特徴とする請
    求項1〜23のいずれかに記載の方法。
  25. 【請求項25】 反応がほぼ8〜11の間のpHで実施
    されることを特徴とする請求項1〜24のいずれかに記
    載の方法。
  26. 【請求項26】 カプセルが1〜約10μmの大きさを
    有することを特徴とする請求項1〜25のいずれかに記
    載の方法。
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