JP3459124B2 - Msk信号送出器 - Google Patents
Msk信号送出器Info
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- JP3459124B2 JP3459124B2 JP25713294A JP25713294A JP3459124B2 JP 3459124 B2 JP3459124 B2 JP 3459124B2 JP 25713294 A JP25713294 A JP 25713294A JP 25713294 A JP25713294 A JP 25713294A JP 3459124 B2 JP3459124 B2 JP 3459124B2
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- JP
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- signal
- unit
- waveform
- msk
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- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、送信情報としてのディ
ジタル符号列を2つの周波数に周波数変調して送出する
MSK信号送出器に関する。
ジタル符号列を2つの周波数に周波数変調して送出する
MSK信号送出器に関する。
【0002】
【従来の技術】正弦波副搬送波をディジタル信号で変調
するシフト・キーイングにおいて、2つの正弦波副搬送
波を用いたMSKの変調方式は、データ伝送、テレメー
タ、テレコントロール、リモコン等に広く利用されてい
る。このMSKの変調方式では、伝送されるディジタル
符号列に対応した正弦波副搬送波を発生するために、発
振・変調手段が必要であり、例えば、これらの機能を有
するモデムLSIが用いられている。
するシフト・キーイングにおいて、2つの正弦波副搬送
波を用いたMSKの変調方式は、データ伝送、テレメー
タ、テレコントロール、リモコン等に広く利用されてい
る。このMSKの変調方式では、伝送されるディジタル
符号列に対応した正弦波副搬送波を発生するために、発
振・変調手段が必要であり、例えば、これらの機能を有
するモデムLSIが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
発振・変調手段としてのモデムLSIは、さまざまなデ
ータ通信において用いることができるようにするため
に、汎用性の広いものとなっており、FSKモデムとし
て送信用の変調機能のみでなく受信用の復調機能を有
し、さらに、単にFSKモデムとしてではなく、PSK
モデムとしても用いることができるなどのように、幅広
い機能を有する大型のチップとなっている。このため、
例えば、送出される信号の種類が少ない無線リモコンな
どにおいてMSK信号を正弦波副搬送波として用いよう
とする場合に、上記のモデムLSIをMSK信号発生用
に用いると、リモコン装置の簡素化、小型化を図ること
ができないという問題がある。
発振・変調手段としてのモデムLSIは、さまざまなデ
ータ通信において用いることができるようにするため
に、汎用性の広いものとなっており、FSKモデムとし
て送信用の変調機能のみでなく受信用の復調機能を有
し、さらに、単にFSKモデムとしてではなく、PSK
モデムとしても用いることができるなどのように、幅広
い機能を有する大型のチップとなっている。このため、
例えば、送出される信号の種類が少ない無線リモコンな
どにおいてMSK信号を正弦波副搬送波として用いよう
とする場合に、上記のモデムLSIをMSK信号発生用
に用いると、リモコン装置の簡素化、小型化を図ること
ができないという問題がある。
【0004】これに対して、装置の簡素化、小型化を図
る一つの方法として、近年通信制御に多用されるように
なったマイコンのタイマ機能を利用して、送出されるべ
きディジタル符号列がMSK変調された正弦波副搬送波
と同一周波数、同一位相の方形波をマイコンから出力さ
せ、これをフィルタによって波形整形して相当する正弦
波副搬送波を得る方法が一部で用いられているが、この
方法では、フィルタにおいて通過させるべき正弦波副搬
送波の周波数と阻止すべき高調波の周波数が近いため、
例えば、図6に示すように、フィルタの出力信号に低次
の高調波が乗って正弦波副搬送波の波形が歪んだり、正
弦波副搬送波の振幅が一定にならないため、十分な信号
伝送機能が得られない等の問題がある。
る一つの方法として、近年通信制御に多用されるように
なったマイコンのタイマ機能を利用して、送出されるべ
きディジタル符号列がMSK変調された正弦波副搬送波
と同一周波数、同一位相の方形波をマイコンから出力さ
せ、これをフィルタによって波形整形して相当する正弦
波副搬送波を得る方法が一部で用いられているが、この
方法では、フィルタにおいて通過させるべき正弦波副搬
送波の周波数と阻止すべき高調波の周波数が近いため、
例えば、図6に示すように、フィルタの出力信号に低次
の高調波が乗って正弦波副搬送波の波形が歪んだり、正
弦波副搬送波の振幅が一定にならないため、十分な信号
伝送機能が得られない等の問題がある。
【0005】本発明の目的は、構成が簡素で小型化が容
易で、安価であり、しかも歪みのない正弦波のMSK信
号を送出することができるMSK信号送出器を提供する
ことにある。
易で、安価であり、しかも歪みのない正弦波のMSK信
号を送出することができるMSK信号送出器を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1の発
明では、伝送すべきディジタル符号列の各ディジタル信
号に対して2種の異なる周波数を割り当てて送出する通
信用のMSK信号送出器において、前記ディジタル符号
列に対応したMSK信号の送出を指示するための送出指
示手段と、前記MSK信号の波形情報を量子化した波形
量子化データ列を記憶した波形情報記憶手段と、前記送
出指示手段の操作に応じて対応する前記波形量子化デー
タ列を読み出すデータ列読み出し手段と、該データ列読
み出し手段に読み出された前記波形量子化データ列に基
づいて前記MSK信号に対応するパルス幅変調信号を出
力するパルス信号出力手段と、該パルス信号出力手段の
出力する前記パルス幅変調信号を入力し前記2種の周波
数成分を透過するフィルタ手段とを具備することを技術
的手段とする。
明では、伝送すべきディジタル符号列の各ディジタル信
号に対して2種の異なる周波数を割り当てて送出する通
信用のMSK信号送出器において、前記ディジタル符号
列に対応したMSK信号の送出を指示するための送出指
示手段と、前記MSK信号の波形情報を量子化した波形
量子化データ列を記憶した波形情報記憶手段と、前記送
出指示手段の操作に応じて対応する前記波形量子化デー
タ列を読み出すデータ列読み出し手段と、該データ列読
み出し手段に読み出された前記波形量子化データ列に基
づいて前記MSK信号に対応するパルス幅変調信号を出
力するパルス信号出力手段と、該パルス信号出力手段の
出力する前記パルス幅変調信号を入力し前記2種の周波
数成分を透過するフィルタ手段とを具備することを技術
的手段とする。
【0007】請求項2では、伝送すべきディジタル符号
列の各ディジタル信号に対して2種の異なる周波数を割
り当てて送出する通信用のMSK信号送出器において、
前記2種の周波数の単位波形についてそれぞれ位相の異
なる2つの波形情報をそれぞれ個別に量子化した複数の
単位波形量子化データ列を記憶した単位波形情報記憶手
段と、前記ディジタル符号列における前記各ディジタル
信号と直前に読み出された前記単位波形量子化データ列
とに応じて、前記単位波形情報記憶手段に記憶された前
記複数の単位波形量子化データ列から対応する単位波形
量子化データ列を読み出すデータ列読み出し手段と、該
データ列読み出し手段に読み出された前記単位波形量子
化データ列に基づいて前記MSK信号に対応するパルス
幅変調信号を出力するパルス信号出力手段と、該パルス
信号出力手段の出力する前記パルス幅変調信号を入力し
前記2種の周波数成分を透過するフィルタ手段とを具備
することを技術的手段とする。
列の各ディジタル信号に対して2種の異なる周波数を割
り当てて送出する通信用のMSK信号送出器において、
前記2種の周波数の単位波形についてそれぞれ位相の異
なる2つの波形情報をそれぞれ個別に量子化した複数の
単位波形量子化データ列を記憶した単位波形情報記憶手
段と、前記ディジタル符号列における前記各ディジタル
信号と直前に読み出された前記単位波形量子化データ列
とに応じて、前記単位波形情報記憶手段に記憶された前
記複数の単位波形量子化データ列から対応する単位波形
量子化データ列を読み出すデータ列読み出し手段と、該
データ列読み出し手段に読み出された前記単位波形量子
化データ列に基づいて前記MSK信号に対応するパルス
幅変調信号を出力するパルス信号出力手段と、該パルス
信号出力手段の出力する前記パルス幅変調信号を入力し
前記2種の周波数成分を透過するフィルタ手段とを具備
することを技術的手段とする。
【0008】
【作用】本発明は、請求項1の発明では、送出指示手段
によってMSK信号の送出が指示されると、波形情報記
憶手段に記憶された波形量子化データ列がデータ列読み
出し手段によって読み出され、パルス信号出力手段は、
データ列読み出し手段に読み出された波形量子化データ
列に基づいてMSK信号に対応したパルス幅変調信号を
出力する。波形量子化データ列はMSK信号の波形情報
が量子化されたものであり、パルス幅変調信号は波形量
子化データ列に基づいた信号であるため、パルス信号出
力手段のパルス幅変調信号がフィルタ手段を透過する
と、MSK信号の2種の周波数成分が正確に現れる。フ
ィルタ手段を透過するパルス幅変調信号は、MSK信号
の波形情報が量子化されたものであるため、MSK信号
を量子化するときに、MSK信号の周波数より遙に大き
なサンプリング周波数を用いることによって、目的のM
SK信号の周波数が大きく離れ、フィルタ手段で分離し
易くなり、それぞれの波形が歪むことない。
によってMSK信号の送出が指示されると、波形情報記
憶手段に記憶された波形量子化データ列がデータ列読み
出し手段によって読み出され、パルス信号出力手段は、
データ列読み出し手段に読み出された波形量子化データ
列に基づいてMSK信号に対応したパルス幅変調信号を
出力する。波形量子化データ列はMSK信号の波形情報
が量子化されたものであり、パルス幅変調信号は波形量
子化データ列に基づいた信号であるため、パルス信号出
力手段のパルス幅変調信号がフィルタ手段を透過する
と、MSK信号の2種の周波数成分が正確に現れる。フ
ィルタ手段を透過するパルス幅変調信号は、MSK信号
の波形情報が量子化されたものであるため、MSK信号
を量子化するときに、MSK信号の周波数より遙に大き
なサンプリング周波数を用いることによって、目的のM
SK信号の周波数が大きく離れ、フィルタ手段で分離し
易くなり、それぞれの波形が歪むことない。
【0009】請求項2では、MSK信号においては、各
周波数の単位波形の位相がその直前の周波数の単位波形
の位相に応じて異なることから、単位波形情報記憶手段
には、MSK信号の2種の周波数の単位波形についてそ
れぞれ位相の異なる2つの単位波形情報がそれぞれ個別
に量子化されたものが単位波形量子化データ列として記
憶されており、データ読み出し手段にディジタル符号列
が与えられると、単位波形情報記憶手段に記憶された複
数の単位波形量子化データ列の中から、ディジタル符号
列におけるそれぞれ各ディジタル信号と直前に読み出さ
れた単位波形量子化データ列とに応じてディジタル符号
列の各ディジタル信号に対応する単位波形量子化データ
列が順に読み出されて波形量子化データ列が形成され、
パルス信号出力手段は、データ列読み出し手段によって
得られた波形量子化データ列に基づいてMSK信号に対
応したパルス幅変調信号を出力する。パルス幅変調信号
は波形量子化データ列に基づいた信号であるため、パル
ス信号出力手段のパルス幅変調信号がフィルタ手段を透
過すると、MSK信号の2種の周波数成分の位相が連続
して正確に現れる。フィルタ手段を透過するパルス幅変
調信号は、MSK信号の波形情報が量子化されたもので
あるため、MSK信号を量子化するときに、MSK信号
の周波数より遙に大きなサンプリング周波数を用いるこ
とによって、目的のMSK信号の周波数が大きく離れ、
フィルタ手段で分離し易くなり、それぞれの波形が歪む
ことない。
周波数の単位波形の位相がその直前の周波数の単位波形
の位相に応じて異なることから、単位波形情報記憶手段
には、MSK信号の2種の周波数の単位波形についてそ
れぞれ位相の異なる2つの単位波形情報がそれぞれ個別
に量子化されたものが単位波形量子化データ列として記
憶されており、データ読み出し手段にディジタル符号列
が与えられると、単位波形情報記憶手段に記憶された複
数の単位波形量子化データ列の中から、ディジタル符号
列におけるそれぞれ各ディジタル信号と直前に読み出さ
れた単位波形量子化データ列とに応じてディジタル符号
列の各ディジタル信号に対応する単位波形量子化データ
列が順に読み出されて波形量子化データ列が形成され、
パルス信号出力手段は、データ列読み出し手段によって
得られた波形量子化データ列に基づいてMSK信号に対
応したパルス幅変調信号を出力する。パルス幅変調信号
は波形量子化データ列に基づいた信号であるため、パル
ス信号出力手段のパルス幅変調信号がフィルタ手段を透
過すると、MSK信号の2種の周波数成分の位相が連続
して正確に現れる。フィルタ手段を透過するパルス幅変
調信号は、MSK信号の波形情報が量子化されたもので
あるため、MSK信号を量子化するときに、MSK信号
の周波数より遙に大きなサンプリング周波数を用いるこ
とによって、目的のMSK信号の周波数が大きく離れ、
フィルタ手段で分離し易くなり、それぞれの波形が歪む
ことない。
【0010】
【発明の効果】本発明は、請求項1では、パルス信号出
力手段は、波形量子化データ列に基づいてMSK信号に
対応するパルス幅変調信号を出力することができ、サン
プリング周波数とフィルタ手段のカットオフ周波数との
差を大きく設定することができるため、信号波形に歪の
ない正弦波のMSK信号を容易に発生させることができ
る。また、波形量子化データ列を記憶した波形情報記憶
手段と、波形量子化データ列を読み出すデータ列読み出
し手段と、波形量子化データ列に基づいてMSK信号に
対応するパルス幅変調信号を出力するパルス信号出力手
段とをマイコンによって構成できるため、マイコンとフ
ィルタとを組み合わせるだけで、ディジタル符号列に対
応したMSK信号を送出することができる。従って、簡
単な構成によって、正確なMSK信号を送出するMSK
信号送出器とすることができるため、小型化を図ること
ができ、また安価な装置とすることができる。
力手段は、波形量子化データ列に基づいてMSK信号に
対応するパルス幅変調信号を出力することができ、サン
プリング周波数とフィルタ手段のカットオフ周波数との
差を大きく設定することができるため、信号波形に歪の
ない正弦波のMSK信号を容易に発生させることができ
る。また、波形量子化データ列を記憶した波形情報記憶
手段と、波形量子化データ列を読み出すデータ列読み出
し手段と、波形量子化データ列に基づいてMSK信号に
対応するパルス幅変調信号を出力するパルス信号出力手
段とをマイコンによって構成できるため、マイコンとフ
ィルタとを組み合わせるだけで、ディジタル符号列に対
応したMSK信号を送出することができる。従って、簡
単な構成によって、正確なMSK信号を送出するMSK
信号送出器とすることができるため、小型化を図ること
ができ、また安価な装置とすることができる。
【0011】請求項2では、データ列読み出し手段にデ
ィジタル符号列が与えられると、信号波形が連続するよ
うに単位波形量子化データ列が順に読み出されるため、
パルス信号出力手段は、与えられたディジタル符号列の
各ディジタル信号に対応するパルス幅変調信号を送出す
る。従って、サンプリング周波数とフィルタ手段のカッ
トオフ周波数との差を大きく設定することができるた
め、フィルタ手段の出力には、信号波形に歪のない正弦
波からなる2種の周波数の信号が、連続した位相で出力
される。従って、与えられるディジタル符号列に応じた
MSK信号を容易に発生させることができる。また、複
数の単位波形量子化データを記憶した単位波形情報記憶
手段と、波形量子化データを読み出すデータ列読み出し
手段と、パルス幅変調信号を出力するパルス信号出力手
段とをマイコンによって構成することができるため、マ
イコンとフィルタとを組み合わせるだけで、ディジタル
符号列をMSK信号に変換することができる。従って、
簡単な構成によって、ディジタル符号列をMSK信号に
変換できるMSK信号送出器とすることができるため、
小型化が容易であり、安価な装置とすることができる。
ィジタル符号列が与えられると、信号波形が連続するよ
うに単位波形量子化データ列が順に読み出されるため、
パルス信号出力手段は、与えられたディジタル符号列の
各ディジタル信号に対応するパルス幅変調信号を送出す
る。従って、サンプリング周波数とフィルタ手段のカッ
トオフ周波数との差を大きく設定することができるた
め、フィルタ手段の出力には、信号波形に歪のない正弦
波からなる2種の周波数の信号が、連続した位相で出力
される。従って、与えられるディジタル符号列に応じた
MSK信号を容易に発生させることができる。また、複
数の単位波形量子化データを記憶した単位波形情報記憶
手段と、波形量子化データを読み出すデータ列読み出し
手段と、パルス幅変調信号を出力するパルス信号出力手
段とをマイコンによって構成することができるため、マ
イコンとフィルタとを組み合わせるだけで、ディジタル
符号列をMSK信号に変換することができる。従って、
簡単な構成によって、ディジタル符号列をMSK信号に
変換できるMSK信号送出器とすることができるため、
小型化が容易であり、安価な装置とすることができる。
【0012】
【実施例】次に本発明を図に示す実施例に基づいて説明
する。図1に概略構成を示す第1実施例のMSK信号送
出器1は、例えば、リモコンから発せられる無線信号に
よって、遠隔操作によって自動車のエンジンを自動的に
始動させるための遠隔始動装置として用いられるリモコ
ン送信器において、無線信号の正弦波副搬送波としての
MSK信号を送出するものである。
する。図1に概略構成を示す第1実施例のMSK信号送
出器1は、例えば、リモコンから発せられる無線信号に
よって、遠隔操作によって自動車のエンジンを自動的に
始動させるための遠隔始動装置として用いられるリモコ
ン送信器において、無線信号の正弦波副搬送波としての
MSK信号を送出するものである。
【0013】MSK信号送出器1から送出されるMSK
信号m0 、m1 は、エンジンの始動あるいは停止のため
に送出すべき所定のワードからなる各ディジタル符号列
W0、W1 のそれぞれのデータ「1」、「0」に対し
て、それぞれ1200Hz、1800Hzの2種の周波
数の正弦波を割り当てた連続位相周波数であり、送信速
度1200bpsで送出されるようにしている。このた
めの構成として、MSK信号送出器1は、マイコン10
とローパスフィルタ2とからなり、操作スイッチ3、4
を備えている。
信号m0 、m1 は、エンジンの始動あるいは停止のため
に送出すべき所定のワードからなる各ディジタル符号列
W0、W1 のそれぞれのデータ「1」、「0」に対し
て、それぞれ1200Hz、1800Hzの2種の周波
数の正弦波を割り当てた連続位相周波数であり、送信速
度1200bpsで送出されるようにしている。このた
めの構成として、MSK信号送出器1は、マイコン10
とローパスフィルタ2とからなり、操作スイッチ3、4
を備えている。
【0014】操作スイッチ3、4は、それぞれエンジン
の始動あるいは停止を指示するためのものであるととも
に、いずれもMSK信号送出器1を含むリモコン送信機
全体の電源スイッチを兼用しており、いずれかの押し操
作によってマイコン10、ローパスフィルタ2および高
周波変調器(図示なし)を作動させる。
の始動あるいは停止を指示するためのものであるととも
に、いずれもMSK信号送出器1を含むリモコン送信機
全体の電源スイッチを兼用しており、いずれかの押し操
作によってマイコン10、ローパスフィルタ2および高
周波変調器(図示なし)を作動させる。
【0015】マイコン10は、その出力信号がローパス
フィルタ2を透過したときに各ディジタル符号列W0 、
W1 に対応するMSK信号m0 、m1 が得られるような
パルス幅変調信号P0 、P1 を送出するように構成され
たもので、メモリ11、読み出し部12、パルス信号出
力部13の各機能部からなる。
フィルタ2を透過したときに各ディジタル符号列W0 、
W1 に対応するMSK信号m0 、m1 が得られるような
パルス幅変調信号P0 、P1 を送出するように構成され
たもので、メモリ11、読み出し部12、パルス信号出
力部13の各機能部からなる。
【0016】メモリ11には、送出すべき各ディジタル
符号列W0 、W1 に対応する連続波形からなる各MSK
信号m0 、m1 の電圧レベルV0 、V1 を、各MSK信
号m 0 、m1 の周波数(1200Hz、1800Hz)
より遙に大きな所定のサンプリング周波数(例えば、M
SK信号の周波数の10倍程度)で量子化して得られる
波形量子化データ列D0 、D1 を記憶している。ここで
は、これらの波形量子化データ列D0 、D1 は、後述す
るパルス信号出力部13において各パルス幅変調信号P
0 、P1 を送出する際の各データの変換処理が簡素化で
きるようにするために、例えば、サンプリング周波数と
同一周期のパルス幅変調信号P0 、P1 を得るためのデ
ューティ比データ列として記憶している。メモリ11に
記憶しておく波形量子化データ列D0 、D1 としては、
他に、各パルス幅変調信号P0 、P1 のパルス幅時間デ
ータ列の形で記憶してもよい。
符号列W0 、W1 に対応する連続波形からなる各MSK
信号m0 、m1 の電圧レベルV0 、V1 を、各MSK信
号m 0 、m1 の周波数(1200Hz、1800Hz)
より遙に大きな所定のサンプリング周波数(例えば、M
SK信号の周波数の10倍程度)で量子化して得られる
波形量子化データ列D0 、D1 を記憶している。ここで
は、これらの波形量子化データ列D0 、D1 は、後述す
るパルス信号出力部13において各パルス幅変調信号P
0 、P1 を送出する際の各データの変換処理が簡素化で
きるようにするために、例えば、サンプリング周波数と
同一周期のパルス幅変調信号P0 、P1 を得るためのデ
ューティ比データ列として記憶している。メモリ11に
記憶しておく波形量子化データ列D0 、D1 としては、
他に、各パルス幅変調信号P0 、P1 のパルス幅時間デ
ータ列の形で記憶してもよい。
【0017】読み出し部12は、操作スイッチ3、4の
操作に応じてメモリ11に記憶された波形量子化データ
列D0 、D1 のいずれかを連続して読み出し、パルス信
号出力部13へ送出する。パルス信号送出部13は、読
み出された波形量子化データ列D0 、D1 に応じてパル
ス幅変調信号P0 、P1 を出力する。このとき出力され
るパルス幅変調信号P0 、P1 は、MSK信号m0 、m
1 がパルス幅変調されたものに相当する連続したパルス
信号である。
操作に応じてメモリ11に記憶された波形量子化データ
列D0 、D1 のいずれかを連続して読み出し、パルス信
号出力部13へ送出する。パルス信号送出部13は、読
み出された波形量子化データ列D0 、D1 に応じてパル
ス幅変調信号P0 、P1 を出力する。このとき出力され
るパルス幅変調信号P0 、P1 は、MSK信号m0 、m
1 がパルス幅変調されたものに相当する連続したパルス
信号である。
【0018】マイコン10の各機能部における信号と他
の機能部との関連を図2に示す。図2において、最上段
には、ディジタル符号列Wとしてのデータ列「1、0、
──」が示され、2段目にはそれに対応する送出すべき
MSK信号mが示されている。3段目には、2段目のM
SK信号mの電圧波形を量子化した例が示されており、
メモリ11には、この量子化された波形量子化データ列
Dに基づいたデューティ比データ列が記憶されている。
4段目には、メモリ11のデューティ比データ列に基づ
いてマイコン10のパルス信号出力部13から送出され
るパルス幅変調信号Pが示されている。
の機能部との関連を図2に示す。図2において、最上段
には、ディジタル符号列Wとしてのデータ列「1、0、
──」が示され、2段目にはそれに対応する送出すべき
MSK信号mが示されている。3段目には、2段目のM
SK信号mの電圧波形を量子化した例が示されており、
メモリ11には、この量子化された波形量子化データ列
Dに基づいたデューティ比データ列が記憶されている。
4段目には、メモリ11のデューティ比データ列に基づ
いてマイコン10のパルス信号出力部13から送出され
るパルス幅変調信号Pが示されている。
【0019】以上の構成からなるマイコン10は、操作
スイッチ3、4を操作すると、操作された操作スイッチ
3、4に応じた波形量子化データ列D0 、D1 が読み出
され、それに基づいて送出すべきMSK信号m0 、m1
に相当するパルス幅変調信号P0 、P1 を送出する。
スイッチ3、4を操作すると、操作された操作スイッチ
3、4に応じた波形量子化データ列D0 、D1 が読み出
され、それに基づいて送出すべきMSK信号m0 、m1
に相当するパルス幅変調信号P0 、P1 を送出する。
【0020】ローパスフィルタ2は、マイコン10から
送出されるパルス幅変調信号P0 、P1 を入力して透過
させることによって、信号の高周波成分がカットされ
て、ディジタル符号列W0 、W1 が2種の周波数に変換
された連続したMSK信号m0、m1 を送出する。その
一例を図3に示す。この場合、パルス幅変調信号P0 、
P1 は、MSK信号m0 、m1 がパルス幅変調されたも
のに相当するため、ローパスフィルタ2から出力される
MSK信号m0 、m1 は、各周波数の波形が歪むことが
ない。MSK信号送出器1から送出されるMSK信号m
0 、m1 は、変調器によって所定の高周波に変調され
て、リモコン送信機の無線信号として発信される。他
方、自動車では、無線信号が受信部で受信されてMSK
信号m0 、m1 が検波されて、その正弦波列に応じて、
エンジンの始動制御等が行われる。
送出されるパルス幅変調信号P0 、P1 を入力して透過
させることによって、信号の高周波成分がカットされ
て、ディジタル符号列W0 、W1 が2種の周波数に変換
された連続したMSK信号m0、m1 を送出する。その
一例を図3に示す。この場合、パルス幅変調信号P0 、
P1 は、MSK信号m0 、m1 がパルス幅変調されたも
のに相当するため、ローパスフィルタ2から出力される
MSK信号m0 、m1 は、各周波数の波形が歪むことが
ない。MSK信号送出器1から送出されるMSK信号m
0 、m1 は、変調器によって所定の高周波に変調され
て、リモコン送信機の無線信号として発信される。他
方、自動車では、無線信号が受信部で受信されてMSK
信号m0 、m1 が検波されて、その正弦波列に応じて、
エンジンの始動制御等が行われる。
【0021】以上のとおり、第1実施例のMSK信号送
出器1によれば、MSK信号を量子化するときに、MS
K信号の周波数より遙に大きなサンプリング周波数を用
いることによって、目的のMSK信号の周波数が大きく
離れ、フィルタ手段で分離し易くなり、送出すべきディ
ジタル符号列に相当するMSK信号を、歪みが少ない波
形の正弦波として送出させることができ、無線信号にお
ける良質な正弦波副搬送波として用いることができる。
出器1によれば、MSK信号を量子化するときに、MS
K信号の周波数より遙に大きなサンプリング周波数を用
いることによって、目的のMSK信号の周波数が大きく
離れ、フィルタ手段で分離し易くなり、送出すべきディ
ジタル符号列に相当するMSK信号を、歪みが少ない波
形の正弦波として送出させることができ、無線信号にお
ける良質な正弦波副搬送波として用いることができる。
【0022】以上のとおり、MSK信号送出器1の送出
すべきディジタル符号列W0 、W1の数が少なく種類が
限定されたものである場合には、記憶しておく必要のあ
るデータ量が少なく、また、マイコン10においては、
読み出したデータに基づいてパルス幅変調信号を出力す
るだけでよく、データ処理のためのプログラム自体が簡
素でよいため、上記の第1実施例のように、送出すべき
ディジタル符号列のすべてに相当するMSK信号の電圧
波形全体の波形量子化データ列のすべてを、データ処理
のプログラムとともにマイコン10のメモリ11に記憶
させておくことができる。また、MSK信号送出器1が
マイコン10とローパスフィルタ2のみで構成され、記
憶されるプログラムおよびデータ量が少ないため、メモ
リ容量の小さいワンチップマイコンによっても容易に構
成できる。従って、簡素で小型化が容易であり、安価な
MSK信号送出器1とすることができる。
すべきディジタル符号列W0 、W1の数が少なく種類が
限定されたものである場合には、記憶しておく必要のあ
るデータ量が少なく、また、マイコン10においては、
読み出したデータに基づいてパルス幅変調信号を出力す
るだけでよく、データ処理のためのプログラム自体が簡
素でよいため、上記の第1実施例のように、送出すべき
ディジタル符号列のすべてに相当するMSK信号の電圧
波形全体の波形量子化データ列のすべてを、データ処理
のプログラムとともにマイコン10のメモリ11に記憶
させておくことができる。また、MSK信号送出器1が
マイコン10とローパスフィルタ2のみで構成され、記
憶されるプログラムおよびデータ量が少ないため、メモ
リ容量の小さいワンチップマイコンによっても容易に構
成できる。従って、簡素で小型化が容易であり、安価な
MSK信号送出器1とすることができる。
【0023】次に本発明の第2実施例を図4に基づいて
説明する。第2実施例のMSK信号送出器1は、上記の
第1実施例と同様に、ディジタル符号列Wnのそれぞれ
のデータ「1」、「0」に対して、それぞれ1200H
z、1800Hzの2種の周波数の正弦波を割り当てた
連続位相周波数を送出するもので、マイコン20とロー
パスフィルタ2とから構成され、複数のスイッチからな
る操作部3aを備えているが、マイコン20における機
能が上記第1実施例とは異なる。
説明する。第2実施例のMSK信号送出器1は、上記の
第1実施例と同様に、ディジタル符号列Wnのそれぞれ
のデータ「1」、「0」に対して、それぞれ1200H
z、1800Hzの2種の周波数の正弦波を割り当てた
連続位相周波数を送出するもので、マイコン20とロー
パスフィルタ2とから構成され、複数のスイッチからな
る操作部3aを備えているが、マイコン20における機
能が上記第1実施例とは異なる。
【0024】操作部3aの各スイッチは、第1実施例と
同様にいずれもMSK信号送出器1を含むリモコン送信
機全体の電源スイッチを兼用しており、いずれかの押し
操作によってマイコン20、ローパスフィルタ2および
高周波変調器(図示なし)を作動させる。
同様にいずれもMSK信号送出器1を含むリモコン送信
機全体の電源スイッチを兼用しており、いずれかの押し
操作によってマイコン20、ローパスフィルタ2および
高周波変調器(図示なし)を作動させる。
【0025】第2実施例のマイコン20は、その出力信
号がローパスフィルタ2を透過したときに送出すべきデ
ィジタル符号列Wnに対応するMSK信号mnが得られ
るようなパルス幅変調信号Pnを送出するように構成さ
れたもので、制御部21、メモリ22、読み出し変換部
23、パルス信号出力部24の機能部からなる。
号がローパスフィルタ2を透過したときに送出すべきデ
ィジタル符号列Wnに対応するMSK信号mnが得られ
るようなパルス幅変調信号Pnを送出するように構成さ
れたもので、制御部21、メモリ22、読み出し変換部
23、パルス信号出力部24の機能部からなる。
【0026】制御部21は、操作部3aのスイッチ操作
に応じて、リモコン送信機として送出すべき幾つかの制
御動作用のディジタル符号列Wnを出力する部分で、制
御動作としては、例えば、エンジンの始動、停止、その
他車両ドアロック等がある。
に応じて、リモコン送信機として送出すべき幾つかの制
御動作用のディジタル符号列Wnを出力する部分で、制
御動作としては、例えば、エンジンの始動、停止、その
他車両ドアロック等がある。
【0027】メモリ22は、制御部21から送出される
制御動作用のディジタル符号列Wnを、MSK信号mn
に変換するための波形データを記憶した部分である。第
2実施例では、メモリ22には、送出すべきディジタル
符号列Wnのそれぞれのデータ「1」、「0」に対して
それぞれ割り当てられる1200Hz、1800Hzの
2種の周波数の正弦波の1周期分あるいは1.5周期分
の電圧波形を単位波形とし、これらの単位波形の電圧レ
ベルv1 、v0 をMSK信号mの周波数(1200H
z、1800Hz)より遙に大きな所定のサンプリング
周波数(例えば、MSK信号の周波数の10倍程度)で
量子化して得られる単位波形量子化データ列dnを記憶
している。
制御動作用のディジタル符号列Wnを、MSK信号mn
に変換するための波形データを記憶した部分である。第
2実施例では、メモリ22には、送出すべきディジタル
符号列Wnのそれぞれのデータ「1」、「0」に対して
それぞれ割り当てられる1200Hz、1800Hzの
2種の周波数の正弦波の1周期分あるいは1.5周期分
の電圧波形を単位波形とし、これらの単位波形の電圧レ
ベルv1 、v0 をMSK信号mの周波数(1200H
z、1800Hz)より遙に大きな所定のサンプリング
周波数(例えば、MSK信号の周波数の10倍程度)で
量子化して得られる単位波形量子化データ列dnを記憶
している。
【0028】特にここでは、MSK信号mの2種の周波
数の正弦波1200Hz、1800Hzの周波数を用い
ており、これらの周波数の各正弦波が連続するために
は、各周波数についてそれぞれ位相が180°異なる2
種類の単位波形が必要である。このため、各周波数の単
位波形についての電圧レベルv1 、v0 の波形量子化デ
ータ列dnとして、データ「1」については、図5
(a)、図5(b)にそれぞれ示す電圧波形Va、Vb
を量子化した単位波形量子化データ列d11、d12を、ま
たデータ「0」については、図5(c)、図5(d)に
それぞれ示す電圧波形Vc、Vdを量子化した単位波形
量子化データ列d01、d02をそれぞれ記憶している。
数の正弦波1200Hz、1800Hzの周波数を用い
ており、これらの周波数の各正弦波が連続するために
は、各周波数についてそれぞれ位相が180°異なる2
種類の単位波形が必要である。このため、各周波数の単
位波形についての電圧レベルv1 、v0 の波形量子化デ
ータ列dnとして、データ「1」については、図5
(a)、図5(b)にそれぞれ示す電圧波形Va、Vb
を量子化した単位波形量子化データ列d11、d12を、ま
たデータ「0」については、図5(c)、図5(d)に
それぞれ示す電圧波形Vc、Vdを量子化した単位波形
量子化データ列d01、d02をそれぞれ記憶している。
【0029】これらの単位波形量子化データdnも、上
記第1実施例と同様に、後述するパルス信号出力部24
において各パルス幅変調信号P0 、P1 を送出する際の
各データの変換処理が簡素化できるようにするために、
例えば、サンプリング周波数と同一周期のパルス幅変調
信号P0 、P1 を得るためのデューティ比データ列とし
て記憶している。また、メモリ22に記憶しておく単位
波形量子化データ列d 11、d12、d01、d02としては、
他に、各パルス幅変調信号P0 、P1 のパルス幅時間デ
ータ列の形で記憶してもよい。
記第1実施例と同様に、後述するパルス信号出力部24
において各パルス幅変調信号P0 、P1 を送出する際の
各データの変換処理が簡素化できるようにするために、
例えば、サンプリング周波数と同一周期のパルス幅変調
信号P0 、P1 を得るためのデューティ比データ列とし
て記憶している。また、メモリ22に記憶しておく単位
波形量子化データ列d 11、d12、d01、d02としては、
他に、各パルス幅変調信号P0 、P1 のパルス幅時間デ
ータ列の形で記憶してもよい。
【0030】読み出し変換部23は、ディジタル符号列
Wが制御部21から送出されるとき、ディジタル符号列
Wの各データ「1」、「0」に対応する周波数の単位波
形量子化データ列dnを読み出し、ディジタル符号列W
に対応した連続した波形量子化データ列Dnに変換する
部分である。特に、各データ「1」、「0」に対応して
単位波形量子化データ列dnを読み出す際には、その直
前に読み出された単位波形量子化データ列d(n−1)によ
って得られる周波数の単位波形との位相の連続性を確保
するために、与えられるディジタル符号列Wのデータ
と、その直前に読み出された単位波形量子化データdn
とから、表1に示すような法則に基づいて読み出す単位
波形量子化データdnを決定する。
Wが制御部21から送出されるとき、ディジタル符号列
Wの各データ「1」、「0」に対応する周波数の単位波
形量子化データ列dnを読み出し、ディジタル符号列W
に対応した連続した波形量子化データ列Dnに変換する
部分である。特に、各データ「1」、「0」に対応して
単位波形量子化データ列dnを読み出す際には、その直
前に読み出された単位波形量子化データ列d(n−1)によ
って得られる周波数の単位波形との位相の連続性を確保
するために、与えられるディジタル符号列Wのデータ
と、その直前に読み出された単位波形量子化データdn
とから、表1に示すような法則に基づいて読み出す単位
波形量子化データdnを決定する。
【0031】
【表1】
【0032】パルス信号出力部24は、読み出し変換部
23によって読み出された単位波形量子化データdnに
基づいて作られた波形量子化データ列Dnに基づいてパ
ルス幅変調信号Pnを出力する。このとき出力されるパ
ルス幅変調信号Pnは、送出すべきMSK信号mnがパ
ルス幅変調されたものに相当する連続したパルス信号で
ある。
23によって読み出された単位波形量子化データdnに
基づいて作られた波形量子化データ列Dnに基づいてパ
ルス幅変調信号Pnを出力する。このとき出力されるパ
ルス幅変調信号Pnは、送出すべきMSK信号mnがパ
ルス幅変調されたものに相当する連続したパルス信号で
ある。
【0033】以上の構成からなる第2実施例のマイコン
20においても、マイコン20では、操作部3aのスイ
ッチ操作が行われると、操作されたスイッチに対応する
ディジタル符号列Wnが送出され、このディジタル符号
列Wnの各データ「1」、「0」に応じてデューティ比
データ列からなる単位波形量子化データdnが次々に読
み出され、それがパルス幅変調信号Pnとして送出され
る。送出されたパルス幅変調信号Pnは、ローパスフィ
ルタ2を透過すると、信号の高周波成分がカットされ
て、ディジタル符号列Wnが2種の周波数に変換された
連続したMSK信号mnが送出される。MSK信号送出
器1から送出されるMSK信号mnは、変調器によって
所定の高周波に変調されて、リモコン送信機の無線信号
として発信される。この実施例でも、パルス幅変調信号
Pnは、MSK信号mnがパルス幅変調されたものに相
当するため、ローパスフィルタ2から出力されるMSK
信号mnは、各周波数の波形が歪むことがない。
20においても、マイコン20では、操作部3aのスイ
ッチ操作が行われると、操作されたスイッチに対応する
ディジタル符号列Wnが送出され、このディジタル符号
列Wnの各データ「1」、「0」に応じてデューティ比
データ列からなる単位波形量子化データdnが次々に読
み出され、それがパルス幅変調信号Pnとして送出され
る。送出されたパルス幅変調信号Pnは、ローパスフィ
ルタ2を透過すると、信号の高周波成分がカットされ
て、ディジタル符号列Wnが2種の周波数に変換された
連続したMSK信号mnが送出される。MSK信号送出
器1から送出されるMSK信号mnは、変調器によって
所定の高周波に変調されて、リモコン送信機の無線信号
として発信される。この実施例でも、パルス幅変調信号
Pnは、MSK信号mnがパルス幅変調されたものに相
当するため、ローパスフィルタ2から出力されるMSK
信号mnは、各周波数の波形が歪むことがない。
【0034】以上のとおり、第2実施例のMSK信号送
出器1でも、MSK信号を量子化するときに、MSK信
号の周波数より遙に大きなサンプリング周波数を用いる
ことによって、目的のMSK信号の周波数が大きく離
れ、フィルタ手段で分離し易くなるため、操作部3aの
スイッチ操作に応じて歪のない正弦波からなるMSK信
号mnが送出され、無線信号の良質な正弦波副搬送波と
して用いることができる。また、第2実施例でもMSK
信号送出器1は、マイコン20とローパスフィルタ2と
から構成されており、マイコン20では、制御部21に
おいて操作部3aのスイッチ操作に応じてディジタル符
号列Wnを送出させる必要があるため、マイコン20の
プログラムが複雑になるが、メモリ22に記憶すべき単
位波形量子化データの量が少ないため、ワンチップマイ
コンによって容易に構成することができる。従って、送
出すべきMSK信号が多い場合にも十分に対応できる。
また、良質なMSK信号を送出することができ、しか
も、装置を安価で小型のものとすることができる。
出器1でも、MSK信号を量子化するときに、MSK信
号の周波数より遙に大きなサンプリング周波数を用いる
ことによって、目的のMSK信号の周波数が大きく離
れ、フィルタ手段で分離し易くなるため、操作部3aの
スイッチ操作に応じて歪のない正弦波からなるMSK信
号mnが送出され、無線信号の良質な正弦波副搬送波と
して用いることができる。また、第2実施例でもMSK
信号送出器1は、マイコン20とローパスフィルタ2と
から構成されており、マイコン20では、制御部21に
おいて操作部3aのスイッチ操作に応じてディジタル符
号列Wnを送出させる必要があるため、マイコン20の
プログラムが複雑になるが、メモリ22に記憶すべき単
位波形量子化データの量が少ないため、ワンチップマイ
コンによって容易に構成することができる。従って、送
出すべきMSK信号が多い場合にも十分に対応できる。
また、良質なMSK信号を送出することができ、しか
も、装置を安価で小型のものとすることができる。
【0035】第2実施例では、制御部21を設けてスイ
ッチ操作に応じてディジタル符号列を発生させるように
したが、制御部21を省略して、外部の装置から別途与
えられるディジタル符号列をMSK信号に変換する変換
装置(モジュレータ)とすることもできる。この場合で
も、ワンチップマイコンにより構成でき、安価で小型の
変換装置とすることができる。
ッチ操作に応じてディジタル符号列を発生させるように
したが、制御部21を省略して、外部の装置から別途与
えられるディジタル符号列をMSK信号に変換する変換
装置(モジュレータ)とすることもできる。この場合で
も、ワンチップマイコンにより構成でき、安価で小型の
変換装置とすることができる。
【0036】以上のとおり、本発明によれば、送出すべ
きMSK信号の波形が歪むことがなく、良質な正弦波を
出力することができ、しかもそのための構成が簡単であ
るため、安価で小型の装置とすることができる。
きMSK信号の波形が歪むことがなく、良質な正弦波を
出力することができ、しかもそのための構成が簡単であ
るため、安価で小型の装置とすることができる。
【図1】本発明の第1実施例のMSK信号送出器を示す
機能ブロック図である。
機能ブロック図である。
【図2】第1実施例のマイコンの各機能部における信号
と他の機能部との関連を示す。
と他の機能部との関連を示す。
【図3】本発明によるマイコンから出力されるパルス幅
変調信号とローパスフィルタから送出されるMSK信号
とを示す波形図である。
変調信号とローパスフィルタから送出されるMSK信号
とを示す波形図である。
【図4】本発明の第2実施例のMSK信号送出器を示す
機能ブロック図である。
機能ブロック図である。
【図5】第2実施例のMSK信号送出器のメモリに記憶
された単位波形量子化データ列の元の電圧波形を示す波
形図である。
された単位波形量子化データ列の元の電圧波形を示す波
形図である。
【図6】従来の装置によるマイコン出力とローパスフィ
ルタ出力を示す波形図である。
ルタ出力を示す波形図である。
1 MSK信号送出器
2 ローパスフィルタ(フィルタ手段)
3、4 操作スイッチ(送出指示手段)
11 メモリ(波形情報記憶手段)
12 読み出し部(データ列読み出し手段)
13 パルス信号出力部(パルス信号出力手段)
22 メモリ(単位波形情報記憶手段)
23 読み出し変換部(データ列読み出し手段)
24 パルス信号出力部(パルス信号出力手段)
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平4−371046(JP,A)
特開 平5−14425(JP,A)
特開 昭62−109459(JP,A)
特開 昭62−110327(JP,A)
特開 昭56−119883(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H04L 27/12
Claims (2)
- 【請求項1】 伝送すべきディジタル符号列の各ディジ
タル信号に対して2種の異なる周波数を割り当てて送出
する通信用のMSK信号送出器において、 前記ディジタル符号列に対応したMSK信号の送出を指
示するための送出指示手段と、 前記MSK信号の波形情報を量子化した波形量子化デー
タ列を記憶した波形情報記憶手段と、 前記送出指示手段の操作に応じて対応する前記波形量子
化データ列を読み出すデータ列読み出し手段と、 該データ列読み出し手段に読み出された前記波形量子化
データ列に基づいて前記MSK信号に対応するパルス幅
変調信号を出力するパルス信号出力手段と、 該パルス信号出力手段の出力する前記パルス幅変調信号
を入力し前記2種の周波数成分を透過するフィルタ手段
とを具備することを特徴とするMSK信号送出器。 - 【請求項2】 伝送すべきディジタル符号列の各ディジ
タル信号に対して2種の異なる周波数を割り当てて送出
する通信用のMSK信号送出器において、 前記2種の周波数の単位波形についてそれぞれ位相の異
なる2つの波形情報をそれぞれ個別に量子化した複数の
単位波形量子化データ列を記憶した単位波形情報記憶手
段と、 前記ディジタル符号列における前記各ディジタル信号と
直前に読み出された前記単位波形量子化データ列とに応
じて、前記単位波形情報記憶手段に記憶された前記複数
の単位波形量子化データ列から対応する単位波形量子化
データ列を読み出すデータ列読み出し手段と、 該データ列読み出し手段に読み出された前記単位波形量
子化データ列に基づいて前記MSK信号に対応するパル
ス幅変調信号を出力するパルス信号出力手段と、 該パルス信号出力手段の出力する前記パルス幅変調信号
を入力し前記2種の周波数成分を透過するフィルタ手段
とを具備することを特徴とするMSK信号送出器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25713294A JP3459124B2 (ja) | 1994-10-21 | 1994-10-21 | Msk信号送出器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25713294A JP3459124B2 (ja) | 1994-10-21 | 1994-10-21 | Msk信号送出器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08125700A JPH08125700A (ja) | 1996-05-17 |
JP3459124B2 true JP3459124B2 (ja) | 2003-10-20 |
Family
ID=17302176
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25713294A Expired - Fee Related JP3459124B2 (ja) | 1994-10-21 | 1994-10-21 | Msk信号送出器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3459124B2 (ja) |
-
1994
- 1994-10-21 JP JP25713294A patent/JP3459124B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08125700A (ja) | 1996-05-17 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |