JP3458396B2 - イオン注入装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

イオン注入装置および半導体装置の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、イオン注入装置およ
び半導体装置の製造方法に関し、特に高エネルギーを得
るために多価イオンビームを用いたイオン注入装置およ
び半導体装置の製造方法に係わる。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
デバイスの微細化に伴い、イオン注入工程でのプロセス
ニーズは厳しさを増しつつある。特に、ソース・ドレイ
ンの浅い接合形成がイオン注入プロセスのキーテクノロ
ジーの一つとなり、その対応方法として質量数の大きな
分子イオン(BF2 +など)を用いたプロセスが多く利用
されている。また一方では、MOS工程でのα線対策、
バイポーラ工程での埋め込みコレクタ形成など、高エネ
ルギー(200keV〜)での注入プロセスも開発が盛
んであり、多価イオン利用によるエネルギー増大を図っ
ている。この際、装置の大きさやコストを考えた時、加
速電圧部は〜250keVとし多価イオンビームを用い
るケースが多い。こうした多価イオンや分子イオンを用
いた注入プロセスでは、同一イオン種または同一ドーパ
ントで異なったエネルギーを持つものがウェハに注入さ
れるという問題(エネルギーコンタミネーション)があ
る。このエネルギーコンタミネーションの存在により、
浅い接合や深い埋め込み層形成時に所望のプロファイル
を得ることができず、ドーズ量と注入深さが大幅に変化
するという問題が生じている。例えば2価のリンイオン
を具体例として説明すると、エネルギーコンタミネーシ
ョンの主要因は、P2++A→ + +A + やP2 +→P++P
であり、これはフラグメントの2次衝突において発生す
る。イオン注入装置内でのP+の発生状態は、図2に示
す通りである。なお、同図中1はアナライザマグネッ
ト、2はビームフィルタを示している。この時発生した
+は主ビームP2+と別のSi基板中飛程分布やビーム
スキャン量1/2からくる面内分布等のトラブルを発生
させる。現在では、ビーム系の到達真空度をなるべく上
げ、ウェハからのアウトガスを除去するため、イオン注
入装置の終端側の排気能力を上げた上で状況把握のため
にエネルギーコンタミネーション量を測定している。そ
して、このエネルギーコンタミネーション量が増加した
時は、装置にインターロックがかかり作業を停止させて
いる。図3は、このようなイオン注入装置の側面説明図
である。この装置は、ソースガスが導入されるイオンソ
ース部11と、ソースガスを励起するアークフィラメン
トを備えた励起部12を有し、励起されたイオンは、ア
ナライザマグネット13,分析スリット14,ビームフ
ィルター15,対向四極ダブレット16,ビームスキャ
ン用電極17,ドリフトチャンバ19,レンズマグネッ
ト20,加速カラム21を経てウェハプレート24に到
達する。このウェハプレート24が設けられたチャンバ
はゲートバルブ23を介して設けられたクライオポンプ
22により真空度を上げウェハからのアウトガスが除去
される。そして、ウェハプレート24の近傍に配設され
たファラデーカップ25により、二価ビーム電流と一価
ビーム電流の両方を測定し、次いでビームスキャン用電
極17の電圧を変えて、一価イオンビームだけを測定
し、この測定値に基づいて以下の式を用いて一価イオン
と二価イオンの比率を計算することができる。
【0003】EC(エネルギーコンタミネーション)=
+/P++=2×I+/(I++−I+)このEC量に応じ
て装置にインターロックがかかり作業を停止するように
なっている。しかしながら、エネルギーコンタミネーシ
ョン量が増加した時点で作業を停止させるのみでは、エ
ネルギーコンタミネーションの実質的な解決にはなら
ず、この量を制御し得るイオン注入装置の実現が望まれ
ている。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであって、本発明の目的は、エネルギーコンタミネー
ション量を低下させるイオン注入装置および半導体装置
の製造方法を得んとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
基板に対するイオン注入を行う間に該注入イオンと
なるイオンの電荷を検出する検出手段(例えば図1に示
すように、注入イオンとは異なるイオンのみを検出でき
る位置に配置される検出手段)と、(基板に対するイオ
ン注入を行う間に)該検出手段の検出結果に応じてビー
ム電流量を制御する制御手段とを有することを、その解
決手段としている。
【0006】請求項2記載の発明は、上記制御手段は、
フィラメント電流を制御することを特徴としている。
【0007】請求項3記載の発明は、基板に対するイオ
ン注入を行う間に該注入イオンと異なるイオンの電荷
を検出する検出手段(例えば図1に示すように、注入イ
オンとは異なるイオンのみを検出できる位置に配置され
る検出手段)と、(基板に対するイオン注入を行う間
に)該検出手段の検出結果に応じてソースガス量を制御
する制御手段とを有することを、解決手段としている。
【0008】請求項4記載の発明は、上記検出手段の検
出結果に応じてビーム電流と被イオン注入面との相対的
なスキャン速度を制御する手段を備えることを特徴とし
ている。
【0009】請求項5記載の発明は、(基板に対するイ
オン注入を行う間に)注入イオンと異なるイオンの電荷
を検出すると共に、該検出結果に応じてビーム電流量を
制御しながら基板に対するイオン注入を行うことを、解
決手段としている。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明においては、検出手段が
入イオンと異なるイオンの電荷を検出した場合、制御手
段がビーム電流量を制御して、エネルギーコンタミネー
ションを一定化あるいは設定しきい値以下に制御する。
このため、Si基板中の飛程分布や面内分布等の劣化を
防止できる。
【0011】請求項2記載の発明においては、検出手段
の検出結果に基づいて、制御手段によりフィラメント電
流を制御することにより、ビーム電流量が制御され、エ
ネルギーコンタミネーションを一定化あるいは設定しき
い値以下に制御することが可能となる。
【0012】請求項3記載の発明は、注入イオンと異な
るイオンの電荷を検出した場合、その検出結果に応じて
イオン源となるソースガス量を制御することにより、エ
ネルギーコンタミネーションの発生を抑制することが可
能となる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1〜3記載
の発明に、検出手段の検出結果に応じてビーム電流と被
イオン注入面との相対的なスキャン速度を制御する手段
を備える。このため、ビーム電流によりスキャン速度に
フィードバックをかけるため、スキャンドーズ量を一定
とする。
【0014】請求項5記載の発明は、イオン注入工程に
おいて注入イオンと異なるイオンの電荷を検出した場
合、ビーム電流量を制御して、エネルギーコンタミネー
ションを一定化あるいは設定しきい値以下に制御する。
このため、Si基板中の飛程分布や面内分布等の劣化を
防止できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係るイオン注入装置および半
導体装置の製造方法の詳細を図面に示す実施例に基づい
て説明する。
【0016】本実施例のイオン注入装置は、P2+のイオ
ン注入を行う装置であり、図1に示すように、ソースガ
スが導入されてイオンを励起させるアークフィラメント
31と、アナライザマグネット32と、ビームスキャン
用電極33と、ファラデーカップ34と、制御装置35
とから大略構成されている。なお、他の構成は、図3に
示す従来装置と同様である。
【0017】図1に示すように、P2+のビームスキャン
量は、P+の2倍(2α)であるため、P+のスキャンさ
れる位置にファラデーカップ34を配置している。この
ように、ファラデーカップ34を配置することにより、
エネルギーコンタミネーション(EC)量を知ることが
できる。このEC量の情報が制御装置35に入力され、
EC量の情報に基づいて制御装置35からアークフィラ
メント31へフィラメント電流の制御信号aが出力され
ると共に、制御装置35からビームスキャン用電極33
にウェハ36面へのビーム電流のスキャン速度を制御す
る制御信号bが出力されるようになっている。アークフ
ィラメント31へフィラメント電流の制御信号aが出力
されると、励起されるイオン量が変化し、ビーム電流が
制御される。例えば、EC量を0.1%と設定して、情
報がこれより多くなると、ビーム電流量をフィラメント
電流にて制御し、0.1%を達成させる制御を行わせ
る。逆に、0.2%と測定された時は、ビーム電流を増
すために、フィラメント電流量を増加させる。
【0018】理論的には、エネルギーコンタミネーショ
ンをなくすには、フラグメントの2次衝突をなくすよう
なビームラインを達成すればよい。それには、ビームラ
インで各真空系をクライオポンプで引き、且つウェハ寄
りのアウトガスを十分に排気できたとすると、2次衝突
量を決定するには、ビームラインを流れるフラグメント
量そのものである。即ち、ビーム電流量を増減すること
によりEC量は変化する。
【0019】以上、実施例について説明したが、本発明
は、これに限定されるものではなく、構成の要旨に基づ
いた各種の設計変更が可能である。
【0020】例えば、上記実施例においては、アークフ
ィラメント31のフィラメント電流を制御したが、ソー
スガス量を制御する構成としてもよい。なお、固体ソー
スの場合、温度,試料室からビームラインへの導入径等
を制御してもよい。
【0021】また、上記実施例においては、ビーム電流
のスキャン速度を制御する構成を有しているが、この構
成を有しなくともエネルギーコンタミネーションを抑制
する作用を有する。
【0022】さらに、上記実施例においては、検出手段
としてファラデーカップを用いたが、これに限定される
ものではない。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1〜3および請求項5記載の発明は、エネルギーコンタ
ミネーション量を一定化あるいは設定しきい値以下に
ることを可能にする効果がある。このため、エネルギー
コンタミネーションの発生を抑制する効果を奏し、浅い
接合や深い埋め込み層の形成においては、所望のプロフ
ァイルが得られる。
【0024】請求項4記載の発明は、上記効果に加え
て、面内のスキャンドーズ量を一定にできる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す説明図。
【図2】エネルギーコンタミネーションの発生状態を示
す説明図。
【図3】従来のイオン注入装置の側面説明図。
【符号の説明】
31…アークフィラメント 33…ビームスキャン用電極 34…ファラデーカップ 35…制御装置

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に対するイオン注入を行う間に該
    入イオンと異なるイオンの電荷を検出する検出手段
    と、 該検出手段の検出結果に応じてビーム電流量を制御する
    制御手段とを有することを特徴とするイオン注入装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、フィラメント電流を制
    御する請求項1記載のイオン注入装置。
  3. 【請求項3】 基板に対するイオン注入を行う間に該
    入イオンと異なるイオンの電荷を検出する検出手段
    と、 該検出手段の検出結果に応じてソースガス量を制御する
    制御手段とを有することを特徴とするイオン注入装置。
  4. 【請求項4】 上記検出手段の検出結果に応じてビーム
    電流と被イオン注入面との相対的なスキャン速度を制御
    する手段を備える請求項1又は請求項2又は請求項3記
    載のイオン注入装置。
  5. 【請求項5】 注入イオンと異なるイオンの電荷を検出
    すると共に、該検出結果に応じてビーム電流量を制御し
    ながら基板に対するイオン注入を行うことを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
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