JP3458365B2 - 格子組み用単位組子の製造方法、およびその単位組子を使った格子組み構造 - Google Patents

格子組み用単位組子の製造方法、およびその単位組子を使った格子組み構造

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JP3458365B2 JP2000112770A JP2000112770A JP3458365B2 JP 3458365 B2 JP3458365 B2 JP 3458365B2 JP 2000112770 A JP2000112770 A JP 2000112770A JP 2000112770 A JP2000112770 A JP 2000112770A JP 3458365 B2 JP3458365 B2 JP 3458365B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】この発明は、障子、襖や欄間、屏風その
他の化粧仕上げ用手段として我が国に古くから伝わる格
子組み構造に係わるものであり、その伝統的な格子組み
構造に不可欠な組子(格子組み構造の格子を実現するた
めの構成部材)を、従前までに行われたことのない新た
な製造方法によって形成することにより、従前までに実
現することができなかった完全に閉じた円形状の格子組
み構造も形成可能にするようにした、新規な構成からな
る格子組み用単位組子の製造方法、およびそれを使った
新規な構造からなる格子組み構造を提供しようとするも
のである。
【0002】
【従来の技術】我が国の木工技術は、建築や建て具、家
具・調度品、造船に至るまでの拡範な分野において工
夫、創作がなされてきていて、世界にも類を見ない程の
高い技術レベルに達しているものであり、現存する古建
築や民芸品等には、未だに斬新な印象を与えるデザイン
のものとして残されていることから、それを目の辺りに
した多くの人々に、今以て深い感銘を与え続けてきてい
ることは諸般のとおりであり、経済的復興を遂げ、物質
的にも精神的にもゆとりが得られることとなった現代人
にとって、それら我が国古来の秀れた技術とデザインと
を少しでも日常生活の中に取り入れてみたいとする願望
も、少しずつ実現可能な時代になりつつあると言える。
【0003】このような傾向を端的に表す現象として、
耐久性があり、デザイン的にも洗練されてきているアル
ミ建て具が内外建て具として隆盛を極める中で、特に室
内用建て具として、木製建て具、それもかなり高級感に
溢れた外観を有するものとして、高級素材を使い、しか
も、上述のように我が国伝統の精緻な木組みによる手の
込んだものが要望される機会がかなりの割合で増えつづ
けてきており、建て具職人の間では、それら社会的な要
請に応えるべく、伝統技術を復興しようとして様々に模
索が続けられ、徐々にその成果も現れ始めてきている。
【0004】しかし、一方では、それら伝統技術を単に
復活させるだけではなく、より現代に受け入れ易くして
更に一層の普及を果たそうと試みる若い世代の意欲的な
建て具職人も台頭し始めてきており、持ち前の合理性に
新鋭機械工具を積極的に取り入れ、伝統的な意匠を基盤
にした斬新なデザインのものを、単に伝統的な技術工程
によるのではなく、できるだけ量産が利いて、しかも特
別高度な加工技術を要することもなく、簡便且つ確実に
実現してしまおうとする果敢な挑戦が試みられ、実績を
挙げてきている。
【0005】この発明も、そうした動きに呼応して試作
努力がなされた結果、漸くその成果が得られたものであ
り、従前までの格子組み構造の中でも極めて高度な技術
を要するものであって、既に完成された組み付け方法に
よらない限り、殆ど不可能とされてきている「干編み」
と称されている第8図に示すとおりの格子組み構造Hに
ついて、その伝統的な組み付け方法、即ち、第9図に示
すような特別な組手切り台を、予め伝えられているとお
りの寸法取りで用意した上、その組手切り台を型枠HF
として組子素材を一本ずつ丁寧に彎曲、重ね止めしてい
き、伝えられるとおりの逓減割合で少しずつ間隔を変
え、ノコギリで平行に切り込みを入れていって使用筒所
の限定された組子を造り上げてから、それらの特定のも
の同士を、図8のデザインになるように組み立てていく
方法に拘泥されず、全く試みられたことのない新たな組
み付けによって簡単、確実に実現できるようにすると共
に、従前までの手間の掛かる工数と難しい寸法取りとを
必要とするにも拘わらず、完成できる格子構造が、所謂
漁網を干している形(イチョウの葉形)に由来して名付
けられた「干編み」格子構造に限定されてしまうのでは
なく、完全に閉じた円形状に組み合わせた格子構造も完
成することができるようにしたものであり、以下では、
その新規な構成からなる格子組み用単位組子の製造方法
と、その製造方法によって形成された組子を使った新規
な構造からなる格子組み構造とについて、代表的な実施
例も取り上げながら、詳述していくこととする。
【0006】
【発明の構成】この発明の格子組み用単位組子の製造方
法は、基本的に次のとおりの構成を要旨とするものであ
る。即ち、弾性変形可能な比較的薄厚、細巾で、形成す
べき格子組み構造に応じた長さの組子素材を、その断面
が縦長、起立状であって、直線状配置に仮着、固定した
上、該組子素材に直交する線上であって、所定距離を置
いた箇所を仮想中心点とし、該仮想中心点を中心とする
仮想円周に常に接する方向がその切断方向となるよう規
制した上、適宜手段で当該仮着、固定状とした組子素材
を、所望する格子組み格子サイズに応じた一定間隔置き
であって、組子素材縦長サイズの略半分の深さの切り込
みが入るよう順次切断することにより、単位組子を形成
するようにした格子組み用単位組子の製造方法である。
【0007】そして、上記した基本的な構成の格子組み
用単位組子の製造方法は、より具体的な構成のものとし
て示せば、一端側が、所定長さの軸着アームにスライド
自在に取着され、平面内で軸杆周りを軸着アーム長分だ
け偏心して回転自在となるようにした回転ロッドの、他
端側には、同平面内で該回転ロッド軸心に回転軸が直交
し、切断方向を当該回転ロッド軸心に平行するようにし
た丸鋸装置部が着脱自在に取着されてなる丸鋸装置に対
し、弾性変形可能な比較的薄厚、細巾で、形成すべき格
子組み構造に応じた長さの組子素材を、その断面が縦
長、起立状であって、回転ロッドに直交する直線状配置
に仮着、固定した上、丸鋸装置の丸鋸装置部により、当
該組子素材を、所望する格子組み格子サイズに応じた一
定間隔置きであって、組子素材縦長サイズの略半分の深
さの切り込みが入るよう順次切断することにより、単位
組子を形成するようにした構成を要旨とする格子組み用
単位組子の製造方法ということができる。
【0008】また、その基本的な構成の格子組み用単位
組子の製造方法には、一端側が、所定長さの軸着アーム
にスライド自在に取着され、平面内で軸杆周りを軸着ア
ーム長分だけ偏心して回転自在となるようにした回転ロ
ッドの、他端側には、同平面内で該回転ロッド軸心に回
転軸が直交し、切断方向を当該回転ロッド軸心に平行す
るようにした丸鋸装置部が着脱自在に取着されてなる丸
鋸装置に対し、弾性変形可能な比較的薄厚、細巾で、形
成すべき格子組み構造に応じた長さを有する複数枚の組
子素材を、夫々の断面が縦長、起立状で互いに密着状の
束となるようにすると共、回転ロッドに直交する直線状
配置に仮着、固定した上、丸鋸装置の丸鋸装置部によ
り、それら複数枚の束とした組子素材を、所望する格子
組み格子サイズに応じた一定間隔置きであって、各組子
素材縦長サイズの略半分の深さの切り込みが入るよう順
次切断することにより、複数枚の束状単位組子を同時に
形成してしまい、それら所定の如く切り込みの入った束
状単位組子内の個々の単位組子は、夫々別々の木製格子
組みを形成するための単位組子であって、同様にして複
数枚の束とした組子素材から順次形成された束状単位組
子における同一束ね位置のもの同士が、同じ木製格子組
みのための同一の単位組子となるようにした格子組み用
単位組子の製造方法を包含している。
【0009】組子素材は、この格子組み構造を実現する
上で基本的な構成部材として必要になるものであって、
主として木製格子構造を対象として杉や檜、ヒバ等の針
葉樹から楢や栂等の広葉樹に至るまで、各種木材を弾性
変形可能な比較的薄厚、細巾なものに挽いてなるものを
対象としているが、必ずしも木製のものに限定するもの
ではなく、なだらかに変形可能な弾性体、例えば金属
製、合成樹脂製その他素材のものに応用することも当然
可能であって、形成すべき格子組み構造に応じた長さの
ものを、格子組みに必要となる本数、あるいは幾つもの
格子組み構造をまとめて用意する必要があるときには、
その一個当り格子組み構造に必要本数とする本数に、形
成すべき格子組み構造の数を掛け合わせた本数を用意す
る。
【0010】この組子素材は、先ず、その断面が縦長、
起立状となるようにした上で、従前までのように彎曲さ
せることなく、単に鋸挽きをするための載置台の上に直
線状配置に仮着、固定した上、所望する格子サイズにす
るための単位寸法、例えば比較的細かい格子組み構造を
所望するとすれば10mmとか15mm等といった単位
であり、それが比較的大き目の格子組み構造としたけれ
ば50mmとか70mm等と単位に設定し、決定した単
位寸法間隔が確認できるよう、組子素材に直接印を付け
るか、組子素材を可着、固定するために添設状とする側
の添え木の方に予め印を付けたものとする。
【0011】なお、この組子素材は、全て同一の切り込
みがなされたものを使用しなければならないものであっ
て、多数の組子素材を密着状に束にして同時にまとめて
挽いたのでは、後述する切断方法によって切り込みを入
れた場合、同一切り込み箇所でも、一枚ずつ僅かに切り
込み位置がずれてしまうことから、一つの格子組み構造
の組子を形成する手段として、束ねて同時に切断してし
まう手段を採用することはできず、それが許されるの
は、同時に造ろうとする格子組み構造が複数個である場
合に、その格子組み構造の数毎の枚数だけ組子素材を束
ね、それを一束毎別々にして、所定の単位寸法置きに切
断加工して切り込みを入れてしまい、各束の束ねられた
位置において同位置に属したもの同士を同一の格子組み
構造のための組子とする場合に限られるものである。し
たがって、一つの格子組み構造に要する組子の本数が、
例えば100枚であれば、何れの場合(一枚ずつであ
れ、所要枚数束ねたものであれ)にも100回の切断工
程を要することになる。但し、例えば100枚の組子素
材による格子組み構造を6個同時に製作する必要がある
ときに、一枚ずつの切断加工をする場合が600回(1
00枚×6個分)となるのに対し、6枚ずつ束ねて切断
加工するようにしたときには、100回で済ますことが
できることになるので、断然有利であること云うまでも
ない。
【0012】上記のようにしてセットされた組子素材
は、次に、該組子素材に直交する線上であって、所定距
離、例えば1mとか2m等(その距離が大きい程、大き
く広がった円形格子組み構造を実現可能にする。但し、
格子サイズの大小の製作についてはどちらの場合にも融
通がある。)を置いた箇所を仮想中心点とし、該仮想中
心点を中心とする仮想円周(実用上からは、半径約30
〜200mm程度とした円周)に常に接する方向が、各
単位寸法間隔で印を付けられた筒所の切断方向となるよ
う規制して、それら印を付けた筒所を目安に、それら仮
着、固定状としてある組子素材を、その縦長サイズの略
半分の深さにまで達するようにした切断加工し、各単位
寸法間隔毎に全て切り込みが入るようにすることによ
り、所定の単位組子を形成するものである。
【0013】この規制された切断加工の実施には、望ま
しくは、次のとおりの構成からなる切断加工機が採用さ
れるようにするとよい。即ち、一端側が、所定長さ(実
用上からは、約30〜200mm程度)の軸着アームに
スライド自在(但し、軸心に沿う方向だけであって、軸
心周りの回転を生じさせないような機構とされていなけ
ればならない。)に取着され、平面内で軸杆周りを軸着
アーム長分だけ偏心して回転自在となるようにした回転
ロッドを有していて、その他端側には、同平面内で該回
転ロッド軸心に回転軸が直交し、切断方向を当該回転ロ
ッド軸心に平行するようにした丸鋸を装着してなる丸鋸
装置部が着脱自在に取着されてなる丸鋸装置等をして切
断加工機にしたものである、
【0014】このような構成からなる丸鋸装置によれ
ば、回転ロッド軸心に直交する方向となるように載置台
を配した上、丸鋸によって挽かれても支障のない添設用
の木製当て木を使って組子素材またはそれを複数枚束ね
た状態の組子素材を仮着、固定し、所定単位間隔毎とな
る印を目安に丸鋸装置部の丸鋸で所定深さの切断加工を
進めていくと、回転ロッド軸心に直交した切断箇所から
離れるに従って、丸鋸自体の切断点は、そのままの位置
では組子素材またはそれを複数枚束ねた状態の組子素材
から遠離り、次第に切断することができなくなるため、
切断可能となる程度に、丸鋸装置部を引き寄せるように
することにより、丸鋸装置部を着脱自在として一体化し
ている回転ロッドが、その一端側を軸着アームに対して
軸心方向にスライドさせ、どの筒所での切断加工も可能
にするものである。
【0015】
【関連する発明】以上のとおりの構成からなるこの発明
の格子組み用単位組子の製造方法に関連し、この発明に
は、次のような構成を要旨とする格子組み構造も包含さ
れるものである。即ち、弾性変形可能な比較的薄厚、細
巾で、形成すべき格子組み構造に応じた長さの組子素材
を、その断面が縦長、起立状であって、直線状配置に仮
着、固定した上、該組子素材に直交する線上であって、
所定距離を置いた筒所を仮想中心点とし、該仮想中心点
を中心とする仮想円周に常に接する方向がその切断方向
となるよう規制した上、適宜手段で当該仮着、固定状と
した組子素材を、所望する格子組み格子サイズに応じた
一定間隔置きであって、組子素材縦長サイズの略半分の
深さの切り込みが入るよう順次切断、形成してなる所要
本数の単位組子を用意した上、各単位組子は、夫々の切
り込みにおいて、他の単位組子における同位の切り込み
同士が夫々噛み合う如くして他の単位組子と交叉状とな
るように次々に組み合わされていき、全ての単位組子
が、夫々の切り込みに他の単位組子を交叉状に組み合わ
せてしまうことにより、上下とも開放された概略円錐台
状格子体とした後、窄まっている上端側を中心に寄せ集
めながら下方に押し込み、やや広がっている下端側が外
側に広げられるようにするか、あるいは、上下を反転
し、やや広がっている上端側を全体的に外側に押し広げ
ながら、窄まっている下端側が中心に集まるようにする
かして全体を平板化し、周辺および中心部分を化粧仕上
げ処理してなるものとした格子組み構造である。
【0016】単位組子は、この発明の基本をなす既述の
格子組み用単位組子の製造方法によって得られるもので
あり、どの程度密な構成の格子組み構造に完成するかに
より、予め必要な本数を割り出しておき、それに見合っ
た本数部分の切断加工を実施して必要な数の単位組子を
用意しておき、各単位組子は、夫々の切り込みにおい
て、他の単位組子における同位の切り込み同士が夫々噛
み合って互いに交叉構造となるように順次組み立ててい
く。
【0017】個々の単位組子における切り込みは、組子
素材軸心に直交する方向の切り込みから次第に角度を変
え、単位寸法間隔が大きければ大きい程、隣接する切り
込み相互の間の角度変化は大きく変化するものとなって
おり、それら角度の変化していく切り込みに次々他の単
位組子を噛合、交叉状としていくと、下向き傾斜側で互
いの単位組子が重なり状となって同位の切り込み同士で
も噛合させ難くなるため、単位組子の軸心に直交する切
り込み側を少しずつ彎曲させながらの組合せとなるよう
にし、単位組子全体が、夫々の切り込みにおいて全て他
の単位組子と交叉構造に組み合わされるようにすると、
自然に上下端を開放状とした概略円錐台形(正確には、
単位組子切り込みの傾斜角度が強い側が窄んだ形状で、
単位組子の軸心に直交する切り込み側に向けてやや外側
に反り返りながら広がっていく形状、譬えるならば概略
富士山のような形状)のに形成される。
【0018】こうして全ての単位組子が組み合わされて
概略円錐台形の格子組み体とした後、注意深く且つ強制
的に、その窄まっている上端側を中心に寄せ集めながら
下方に押し込み、やや広がっている下端側が外側に広げ
られるようにして全体が平板化するようにするか、ある
いは、この概略円錐台形の格子組み体の上下を反転し、
やや広がっている上端側を全体的に外側に押し広げなが
ら、窄まっている下端側が中心に集まるようにして全体
を平板化するようにすれば、概略円錐台形の格子組み体
状態で略直状(より正確には、軸心に直交する切り込み
を有する側の単位組子が緩やかに彎曲した形状)であっ
た単位組子個々は、全てその外側に向かうに従って、同
一平面状で時計周りか反時計回り方向何れかに半々、大
きく彎曲された状態に移行されていて、その格子組み形
状も、彎曲した扇型形状で外側程格子目を大きくしてい
く極めてきれいな形に整い、一見すると伝統的な「干編
み」格子を円周上に連結(但し、この「干編み」格子
は、形成される組子の構造に由来し、円周上に連結して
閉じた円形状のものとならないことが古来から周知され
ている。)してなるような形状に見えるものとなる。
【0019】そして、最終的にこの平板化した格子組み
体は、所望する輪郭、即ち所定サイズの円形体として障
子や襖等の化粧桟に組み込んだり、二枚の透明ガラス間
に挟んで円卓天板等とするか、あるいは矩形枠体として
欄間の飾りや襖等の桟そのものとして組み込むか、ある
いはまた、その他の家具・調度品の一部の化粧のため
に、円形、矩形の外、三角形、五角形等の多角形や、星
形、その他雲型のようにしてオブジェ風の形とする等、
対象とするものの全体の輪郭に合うよう、不要な部分の
単位組子端部側を切除した上、適宜化粧用の枠で輪郭部
分の崩れを止めてしまう。
【0020】他方、平板化した格子組み体の中心部分
は、採用した単位組子数が多いときには、中心に集中で
きる本数に制限(単位組子の板厚に左右される)があっ
て、一本置きあるいは二、三本置き等で中心側端部を短
く間引き、何本かに一本だけが中心に達するものとし、
中心からの放射状形状が実現されるようにする化粧仕上
げをしなければならなかったり、あるいは、単位組子の
中心側端部は中心まで達するものとせず、それら中途で
止めた単位組子の端部側に、単位組子と同一素材、形状
とした組子素材のような薄板で、単位組子の端部側に一
部重なり状に差し込んで中心に達するものとし、恰も一
連の単位組子によって中心からの放射状形状が実現され
ているようにする化粧仕上げ等とする外、デザイン上の
選択で、中心部分を円形、その他の輪郭に刳り貫き(所
定輪郭の邪魔になる単位組子中心側端部を切除して)、
それら単位組子中心側端部の乱れを止めるための枠取り
材を一体化したり、化粧板体や適宜化粧彫り物等を一体
に嵌め込むようにした化粧仕上げ処理し、この発明で開
発された新規な製造方法で作り出された単位組子を使っ
てなる格子組み構造を完成するものである。
【0021】以下では、上述してきたこの発明の格子組
み用単位組子の製造方法、およびその単位組子を使った
格子組み構造の構成が、より一層明確に把握できるよう
にするため、図面に示すこの発明を代表的する実施例を
取り上げ、それらについて具体的な説明を加えていくこ
とにする。
【0022】
【実施例1】図1は、この発明の格子組み用単位組子の
製造方法を実施する際に必要とされる概略的構成の切断
装置による使用態様を示す平面図、図2は、該切断装置
の回転ロッド3に装着した丸鋸装置部2の切断方向と軸
着アーム4軸心40との軸杆5周りの変位状況を示す説
明図、図3は、組子素材10の切断加工状態を示す要部
拡大平面図には、この発明の最も基本的な構成からなる
ものの実施例を取り上げてある。
【0023】図1からも把握できるように、垂直な軸杆
5に対し、その軸心40が直交状であって、且つ、水平
面内での回転自在となるように軸着アーム4を取り付け
た上、該軸着アーム4の軸心40に直交する方向に穿設
してあるスリーブには、スリーブ軸心方向へのスライド
だけを自在とするようにして十分な長さを有する回転ロ
ッド3の一端側が装着されると共に、他端側には、電動
モータ22の回転取出し軸23を回転ロッド3軸心30
に直交する配置であって、当該回転取出し軸23には、
アサリ巾2mm程度とした丸鋸21を固定(したがっ
て、この丸鋸21の切断方向は、回転ロッド3軸心30
に平行状配置。)してなる丸鋸装置部2が、電動モータ
22部分で着脱自在に取着されてなるようにした主要部
からなる切断装置を使い、先ず、当該切断装置の回転ロ
ッド3の軸心30に直交し、軸杆5から垂直距離で約1
00cm離れた筒所に、断面、例えば1.8(厚みt)
×9mmの矩形断面とし、長さLが、図8の完成図に示
すような閉じられた円形状の格子組み体の形成に必要と
なる90cm程度の組子素材10を、縦長断面に立設し
た状態となるように配することにより、回転ロッド3軸
心30に平行状配置となっている丸鋸21に対しても、
縦長断面状に立設した組子素材10が直交状となるよう
にし、図中省略しているが、組子素材よりも十分丈夫な
板体からなる添え板等を添設状として仮着、固定する。
【0024】そして、図中、実線表示状態にある丸鋸装
置部2位置において、組子素材10自体か、添設した添
え板側に予め印を付けてある単位寸法間隔a、例えば1
5mm間隔とした目印を案内として、その目印部分を、
深さが組子素材10の縦長寸法の約半分程度、即ち4.
5mm程度に達し、巾dが丸鋸21のアサリ巾に相当す
る約2mm程度となる切断加工をなし、先ず、組子素材
10軸心に直交する切り込み11を形成した後、次の目
印に移って同様の切断加工を繰り返していくように、回
転ロッド3のハンドル部31を操作して、順次丸鋸装置
部2を目印側(図中では左側)に動かすと共に、次第に
丸鋸21の切断点がそのままでは仮着状としてある組子
素材10から離れていくため、回転ロッド3自体を手前
側(図中では下方側)に僅かずつ引き寄せ、丸鋸21切
断点が正しく組子素材10所定筒所を切断して切り込み
12,13,……,1nを形成してしまうことにより、
単位組子1を作り上げる。
【0025】こうして造られる単位組子1の切り込み1
1,12,13,……,1nは、組子素材10軸心に直
交状の切り込み11から次第に軸杆5側に向けて傾斜し
てなる構造に切り込まれ、その切り込み方向は、図2の
説明図に表されているとおり、軸杆5一点集中する方向
ではなく、軸着アーム4の長さr(実施例では約80m
m)を半径とする円周上で、軸着アーム4軸心40が所
定角度ずつ回転した筒所の接線方向であり、軸杆5中心
から偏心したまま、下記の表に示すとおり、等差級数的
な変化をしながらの変位角θ=約33′で角度を変えて
いく切り込み11,12,13,……,1nを、長さL
=90cmの中、実際の格子組みに必要なl=78cm
程度(したがって、組み立て段階に、両端側l1=約8
cm程度の部分と、l2=約4cm程度の部分とは適宜
切除される。)の範囲に渡って形成するようにして単位
組子を製造するものである。そして、以降も同様の製造
方法を組子素材10一枚ずつに施し、格子組み構造を完
成する上で必要な枚数分全体について実施し、それら複
数の組子素材10,10,……によって、一個の格子組
み構造が実現し得ることになる。
【0026】
【表1】
【0027】
【実施例2】図4の要部拡大平面図には、前記実施例1
と同様の組子素材101,102,……,107を七
枚、互いに密着状にして束ね、それらを実施例1と同様
の切断加工によって所定の切り込み11,12,13,
14,15を形成し、図示ないその他の切り込み……,
1nも形成し、束状のままとした状態のものが示されて
いる。
【0028】この実施例で得られる束状とした組子素材
101,102,……,107は、一個の格子組み構造
を組み上げるための七個の単位組子1,1,……が得ら
れるようにするものではなく、七個の格子組み構造を造
るための夫々一本の単位組子を同時に切断加工するため
の製造方法を説明するための事例として取り上げたもの
であり、したがって、一個の格子組み構造に72本とか
120本等という数の単位組子を必要とするならば、こ
の束状とした組子素材101,102,……,107を
72組とか120組必要とすることになり、その回数に
応じた切断加工を実施した上、各束状の組子素材10
1,102,……,107から、束状の位置において同
位のもの一本ずつ、例えば組子素材102であれば、他
の束状組子素材101,102,……,107からも組
子素材102だけを、同一の格子組み構造のための単位
組子1,1,……として採用するものである。
【0029】
【実施例3】図5の単位組子複数本1,1,……を使っ
て格子組みに組み立て始めた段階の状態を模擬的に示す
平面図、図6の全部の単位組子1,1,……を組み立て
終えた直後の概略円錐台形の立体的な格子組み体の斜視
図、図7のこの発明の格子組み構造の全体を示す平面図
には、前記した実施例1または2何れかの製造方法によ
って得られた単位組子1,1,……を使って、輪郭が円
形となる化粧仕上げ処理をしてなる格子組み構造を示し
てある。
【0030】それら各図からも容易に把握できるよう
に、この発明の上記した新規な製造方法によって得られ
る単位組子1,1,……によって、図5にその中途段階
を示してあるような組合せで、先ず、右方向に傾斜状と
した単位組子1一本と左方向に傾斜状とした単位組子1
一本とを、同位の切り込み、例えば一方が切り込み15
であれば他方のものも切り込み15が対応して交叉状と
なるように、互いの切り込み15と切り込み15とを対
向状として噛合させ、右方向に傾斜状とした単位組子1
の切り込み16には、先に切り込み15で噛合させた単
位組子1とは別の単位組子1の切り込み16と組み合せ
るといった組合せ方を次々に繰り返し、図5の状態から
左右に組み立てを増やしていき、次第に最終段階に近付
くに従って両端側を強制的に引っ張って図6に近い状態
にしながら、直も組み立てを続けると、最終段階では、
図6のような略円錐台形に自然に立ち上がる状態の立体
的な格子組み体が出来上る。
【0031】そして、最後に、この立体的な格子組み体
を、平坦なな場所に置き、窄まっている上端側を中心に
寄せ集めながら下方に押し込み、やや広がっている下端
側が外側に広げられるようにするか、あるいは、上下を
反転して窄まっている側を下にして置き、やや広がって
いる上端側を全体的に外側に押し広げながら、窄まって
いる下端側が中心に集まるようにするかして全体を平板
化してしまい、それらの周辺には、予め内側を溝に形成
した枠縁6の当該溝部分を勘合して縁取りし、単位組子
1,1,……の外周側が解けて乱れないような化粧仕上
げ処理をすれば、図7に表されているとおりのこの発明
の格子組み構造が完成する。
【0032】なお、この実施例に示したものでは、格子
組み構造の中心部分は、中心点に単位組子1,1,……
が集中している(中心からは、周辺に向けて各単位組子
1,1,……が放射状に広がっている)ような表現とさ
れているが、図7の図面大きさの限界で明確には表現さ
れていないが、中心部分に他の材料、特に単位組子製造
に用いた組子素材10,10,……と同様にした材料
を、単位組子1,1,……中心側端部と中心との間に密
に詰め込み、恰も各単位組子1,1,……中心側端部が
中心に集まってきているような外観を呈するものに形成
してなる事例によるものである。
【0033】
【作用効果】以上、詳述してきたとおり、この発明は、
弾性変形可能な比較的薄厚、細巾で、形成すべき格子組
み構造に応じた長さの組子素材を、古来から伝承されて
きている伝統的な手法による切り込み方ではなく、全く
新規な製造方法で切り込みを入れて造り上げた新規な構
造の複数の単位組子を使用するようにしたことにより、
伝統的な手法による組子では造ることができないものと
して永年周知されたままで、現在まで特にそれ以上の改
良もなさることのなかった完全に閉じた円形状の格子組
み構造を、比較的簡単な組み立て方によって確実に造り
上げることを可能にするという極めて大きな特徴を有す
るものである。
【0034】その結果、アルミ建て具に飽き足らず、天
然木使用によるものであって、より一層高級感に溢れ、
単に伝統的な外観を踏襲しただけではなく、少しでも斬
新なデザインを希望する住宅新築主や、神社・仏閣で現
代風な改造、改築を希望する関係者、将又テーブルや小
物入れ、衝立て等といった家具・調度品について新たな
デザインを望む人々等に対し、伝統的な雰囲気を引き継
ぎながら、実際に組子を使って造り上げた極めて斬新性
に富む格子組み構造を提供できることになり、特に天然
木によっても造り出されることから、木工関係のデザイ
ンの選択の巾を大幅に広げ、木工業界の活性化にも繋が
るという秀れた特徴を発揮できることになる。
【0035】特に、実施例に取り上げたこの発明を代表
する事例のものは、上記した特徴を確実に達成可能にす
るものであって、効率的な製造を実施する上で極めて有
利なものになるだけではなく、特別に習熟した技術者で
なくとも容易且つ確実に実施することも可能になる上、
特に複数枚の組子素材を束状にして所定の工程に遵って
同時に切断加工をなし、束ねられた状態における同位置
のものだけを一つの格子組み構造用の単位組子として使
用することさえ誤らない限り、その複数分の単位組子を
同時に製造していくことができることになって、更に一
層製造効率が高められ、新規なデザインの格子組み構造
を、より安価に提供することが可能になるという極めて
実用的な効果が期待できるものとなる。
【0036】叙述の如く、この発明の格子組み用単位組
子の製造方法、およびその単位組子を使った格子組み構
造は、その新規な構成によって所期の目的を遍く発揮す
ることができるものであり、特に伝統的な手法によるも
ののように、特別な型を用意し、特別な組み付けによる
製造をしなければなないという煩雑さがない上、その組
子によって造ることができる格子組み構造のデザインに
ついても、伝統的な「干し編」限定されるといった制約
もなく、多様性のあるものとなることから、木工業界は
もとよりのこと、その他素材による格子構造を必要とす
る分野についての影響も大きく、しかも、それら斬新な
デザインによる建具や各種家具・調度品を使う消費者に
とっても豊かな生活を享受する一つの要素にもなり得る
ことから、それら関係者から高く評価され、広く採用、
普及するものになると予想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明の格子組み用単位組子の製造方法、お
よびその単位組子を使った格子組み構造の構成を、より
明確に把握し得るようにするために取り上げた幾つかの
代表的な実施例を示すものである。
【図1】 この発明の格子組み用単位組子の製造方法を
実施する際に必要とされる概略的構成の切断装置による
使用態様を示す平面図である。
【図2】 切断装置の回転ロッドに装着した丸鋸装置部
の切断方向と軸着アーム軸心との軸杆周りの変位状況を
示す説明図である。
【図3】 組子素材の切断加工状態を示す要部拡大平面
図である。
【図4】 他の実施例によるものの要部拡大平面図であ
る。
【図5】 単位組子複数本を使って格子組みに組み立て
始めた段階の状態を模擬的に示す平面図である。
【図6】 全部の単位組子を組み立て終えた直後の概略
円錐台形の立体的な格子組み体の斜視図である。
【図7】 完全に閉じた円形平面となる完成した格子組
み構造の全体を示す平面図である。
【図8】 伝統的な「干編み」と称される格子組み構造
の正面図である。
【図9】 上図の組手切り台に特殊な配列で組子素材を
固定し、従前からの製造方法で単位組子を切断加工する
前工程段階を示す平面図である。
【符号の説明】
1 単位組子 10 同 組子素材 101 同 束ねた状態の束ね位置を伴う組子素材 102 同 束ねた状態の束ね位置を伴う組子素
材。以下同様 ・ ・ ・ 10N 11 同 組子素材の軸心に直交する切り込み 12 同 切り込み11の次に切断加工された切
り込み。以下、それ以降の順位を示す切り込み ・ ・ ・ ・ IN 2 丸鋸装置部 21 同 丸鋸 22 同 電動モータ 23 同 回転取り出し軸 3 回転ロッド 30 同 軸心 31 同 ハンドル 4 軸着アーム 40 同 軸心 5 軸杆 6 枠縁

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性変形可能な比較的薄厚、細巾で、形
    成すべき格子組み構造に応じた長さの組子素材を、その
    断面が縦長、起立状であって、直線状配置に仮着、固定
    した上、該組子素材に直交する線上であって、所定距離
    を置いた箇所を仮想中心点とし、該仮想中心点を中心と
    する仮想円周に常に接する方向がその切断方向となるよ
    う規制した上、適宜手段で当該仮着、固定状とした組子
    素材を、所望する格子組み格子サイズに応じた一定間隔
    置きであって、組子素材縦長サイズの略半分の深さの切
    り込みが入るよう順次切断することにより、単位組子を
    形成するようにしたことを特徴とする格子組み用単位組
    子の製造方法。
  2. 【請求項2】 一端側が、所定長さの軸着アームにスラ
    イド自在に取着され、平面内で軸杆周りを軸着アーム長
    分だけ偏心して回転自在となるようにした回転ロッド
    の、他端側には、同平面内で該回転ロッド軸心に回転軸
    が直交し、切断方向を当該回転ロッド軸心に平行するよ
    うにした丸鋸装置部が着脱自在に取着されてなる丸鋸装
    置に対し、弾性変形可能な比較的薄厚、細巾で、形成す
    べき格子組み構造に応じた長さの組子素材を、その断面
    が縦長、起立状であって、回転ロッドに直交する直線状
    配置に仮着、固定した上、丸鋸装置の丸鋸装置部によ
    り、当該組子素材を、所望する格子組み格子サイズに応
    じた一定間隔置きであって、組子素材縦長サイズの略半
    分の深さの切り込みが入るよう順次切断することによ
    り、単位組子を形成するようにしたことを特徴とする格
    子組み用単位組子の製造方法。
  3. 【請求項3】 一端側が、所定長さの軸着アームにスラ
    イド自在に取着され、平面内で軸杆周りを軸着アーム長
    分だけ偏心して回転自在となるようにした回転ロッド
    の、他端側には、同平面内で該回転ロッド軸心に回転軸
    が直交し、切断方向を当該回転ロッド軸心に平行するよ
    うにした丸鋸装置部が着脱自在に取着されてなる丸鋸装
    置に対し、弾性変形可能な比較的薄厚、細巾で、形成す
    べき格子組み構造に応じた長さを有する複数枚の組子素
    材を、夫々の断面が縦長、起立状で互いに密着状の束と
    なるようにすると共、回転ロッドに直交する直線状配置
    に仮着、固定した上、丸鋸装置の丸鋸装置部により、そ
    れら複数枚の束とした組子素材を、所望する格子組み格
    子サイズに応じた一定間隔置きであって、各組子素材縦
    長サイズの略半分の深さの切り込みが入るよう順次切断
    することにより、複数枚の束状単位組子を同時に形成し
    てしまい、それら所定の如く切り込みの入った束状単位
    組子内の個々の単位組子は、夫々別々の木製格子組みを
    形成するための単位組子であって、同様にして複数枚の
    束とした組子素材から順次形成された束状単位組子にお
    ける同一束ね位置のもの同士が、同じ木製格子組みのた
    めの同一の単位組子となるようにしたことを特徴とする
    格子組み用単位組子の製造方法。
  4. 【請求項4】 弾性変形可能な比較的薄厚、細巾で、形
    成すべき格子組み構造に応じた長さの組子素材を、その
    断面が縦長、起立状であって、直線状配置に仮着、固定
    した上、該組子素材に直交する線上であって、所定距離
    を置いた筒所を仮想中心点とし、該仮想中心点を中心と
    する仮想円周に常に接する方向がその切断方向となるよ
    う規制した上、適宜手段で当該仮着、固定状とした組子
    素材を、所望する格子組み格子サイズに応じた一定間隔
    置きであって、組子素材縦長サイズの略半分の深さの切
    り込みが入るよう順次切断、形成してなる所要本数の単
    位組子を用意した上、各単位組子は、夫々の切り込みに
    おいて、他の単位組子における同位の切り込み同士が夫
    々噛み合う如くして他の単位組子と交叉状となるように
    次々に組み合わされていき、全ての単位組子が、夫々の
    切り込みに他の単位組子を交叉状に組み合わせてしまう
    ことにより、上下とも開放された概略円錐台状格子体と
    した後、窄まっている上端側を中心に寄せ集めながら下
    方に押し込み、やや広がっている下端側が外側に広げら
    れるようにするか、あるいは、上下を反転し、やや広が
    っている上端側を全体的に外側に押し広げながら、窄ま
    っている下端側が中心に集まるようにするかして全体を
    平板化し、周辺および中心部分を化粧仕上げ処理してな
    るものとした、請求項1ないし3何れか記載の単位組子
    を使った格子組み構造。
  5. 【請求項5】 中心部分には、組子素材と同様の素材
    を、各単位組子の間に差し込み、中心から放射状構造に
    連続して見えるようにした、請求項4記載の単位組子を
    使った格子組み構造。
  6. 【請求項6】 周辺および中心部分に、何れも枠材が組
    み合わされ、格子組み部分がドーナツ状に収められ、中
    心部分には、組子素材と同様の素材による放射状構造部
    分を無くしてなるものとした、請求項4記載の単位組子
    を使った格子組み構造。
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