JP3457839B2 - 射出成形機の射出速度制御装置 - Google Patents

射出成形機の射出速度制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、溶融材料をスク
リューを移動させて射出成形型内に射出し充填する射出
成形機において使用され、溶融材料の射出速度を制御す
る射出速度制御装置に関係している。 【0002】 【従来の技術】従来、新たな射出成形型を使用して射出
成形機により射出成形加工を行う場合には、新たな射出
成形型から充分な品質を備えた製品を生み出す為にまず
最初に何回か試し打ちをして新たな射出成形型に適した
射出速度(即ち溶融材料射出圧)の制御を設定しなけれ
ばならない。 【0003】従来このような新たな射出成形型に適した
射出速度(即ち溶融材料射出圧)の制御の設定は、熟練
した作業員が溶融樹脂の種類や射出成形型内の型凹所の
大きさや形状等を考慮して勘と経験で行っていた。 【0004】しかしながら、熟練した作業員ではなくと
も比較的容易に自動的に射出速度(即ち溶融材料射出
圧)の制御の設定を行う方法が特開平7−186231
号に開示されている。ここにおいては、射出速度の制御
を設定する時にはまず最初に、射出成形機から射出成形
型内の型凹所に射出される溶融材料(通常は溶融樹脂)
の一定射出速度を手動で射出成形機の射出速度制御装置
に仮りに設定する。また、射出成形加工中の基準となる
基準樹脂圧力もまた射出速度制御装置に設定する。そし
てこの仮りの一定射出速度や基準樹脂圧力は、射出成形
機の製造業者や販売業者や使用者により溶融樹脂の種類
や射出成形型内の型凹所の大きさや形状等を基礎にして
作成されているデータから選択することが出来る。 【0005】次に射出成形加工を開始し、射出成形加工
の開始とともに射出成形型内の型凹所に射出され充填さ
れる溶融樹脂の圧力の検出も開始する。そして溶融樹脂
の圧力の検出は所定の周期で行われる。射出成形加工中
に溶融樹脂の検出圧力が基準樹脂圧力よりも大きくなる
と、予め定められていた所定の減速率を溶融樹脂の検出
圧力が基準樹脂圧力よりも大きくなった時点の射出速度
に乗じて修正された射出速度を設定し、この修正された
射出速度に従って射出成形加工が継続される。なおこの
所定の減速率も、射出成形機の製造業者や販売業者や使
用者により溶融樹脂の種類や射出成形型内の型凹所の大
きさや形状等を基礎にして作成されているデータから選
択することが出来る。 【0006】そして、このような射出速度の修正は射出
成形加工中に溶融樹脂の検出圧力が基準樹脂圧力よりも
大きくなっている間は射出速度の検出の所定の周期に伴
い繰り返し行われる。溶融樹脂の検出圧力が基準樹脂圧
力よりも小さくなると、溶融樹脂の検出圧力が基準樹脂
圧力よりも小さくなった時点で採用されていた修正され
た射出速度がそのまま維持される。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】上述した如き従来の射
出成形機の射出速度制御装置においては、射出速度の検
出が所定の周期で行われることが下に記す問題を生じさ
せている。射出成形機において使用される例えば溶融樹
脂の如き溶融材料は粘度が高く、射出成形機の溶融材料
流路の内壁面との間に大きな摩擦力を発生させる。また
溶融材料は幾分かの弾性を有している。この為に比較的
短い所定の周期で溶融樹脂圧力を検出して射出速度を修
正しても実際に溶融材料に圧力変動が生じるまでには比
較的長い時間を要する。 【0008】射出速度制御装置を使用して上述した如く
溶融材料の検出圧力が上記基準圧力を越えている範囲に
おいて検出圧力と基準圧力との差異を無くす射出速度の
修正値を演算して求める場合には、射出速度の修正によ
り実際に溶融材料に圧力低下が生じるまでに要する時間
よりも短い周期で溶融樹脂圧力を検出して射出速度を修
正すると、上記所定の周期で検出された実際の検出圧力
が上記基準圧力に到達するまでの間に射出速度の修正が
比較的短い周期でどんどん行われる為に、ついには射出
速度が極めて零に接近し、溶融材料の流速を極めて零に
させてしまうことがある。これもまた、射出成形加工に
より成形される成形品にひけや流線などの成形不良を生
じさせてしまう。 【0009】また溶融材料の流速が零にならないにして
も検出圧力が基準圧力からかなり低下してしまうと、検
出圧力が基準圧力に戻るまでに比較的多くの時間を要す
る。即ち、基準圧力に対する検出圧力の振れが大きくな
ってしまうと、射出成形加工に要する時間が長くなり射
出成形機で製造される製品の製造コストが上昇するばか
りでなく射出成形により製造される製品の品質が安定し
なくなる恐れが大きくなる。 【0010】さらに、上記所定の周期が比較的長いと、
上記所定の周期で射出速度がより低く修正されたとして
も射出速度の低下に溶融材料の圧力低下が追従せず、上
記比較的長い所定の周期で検出された実際の検出圧力が
低下せず上記基準圧力を大きく越えて、ついには射出成
形型の破損に至ることもある。 【0011】この発明は上記事情の下でなされ、この発
明の目的は、スクリューの移動中に溶融材料の圧力を検
出し、溶融材料の検出圧力が上記基準圧力を越えている
範囲において検出圧力と基準圧力との差異を無くす射出
速度の修正値を演算して求める場合に、修正値が低下し
てついには射出速度が極めて零に接近してしまうことや
基準圧力に対する検出圧力の振れが大きくなってしまう
ことを防止し、適性な成形品を得ることが出来る射出速
度の修正値を容易に素早く決定することが出来る、射出
成形機の射出速度制御装置を提供することである。 【0012】 【課題を解決するための手段】上述したこの発明の目的
を達成するために、この発明に従った射出成形機の射出
速度制御装置は、溶融材料をスクリューを移動させて射
出成形型内に射出し充填する射出成形機において使用さ
れ、選択された一定の初期射出速度で溶融材料を射出さ
せ、スクリューの移動中に溶融材料の圧力を検出し、溶
融材料の検出圧力を予め設定されている基準圧力と比較
し、上記検出圧力が上記基準圧力を越えている範囲にお
いて上記検出圧力と上記基準圧力との差異を無くす射出
速度の修正値を演算して求め、射出速度の修正値と修正
が行なわれた時のスクリューの位置とを記憶する、射出
速度制御装置であって、上記溶融材料の圧力を検出して
上記演算をし上記記憶をする射出速度制御周期を手動で
設定する設定器により上記射出速度制御周期を可変にし
た、ことを特徴としている。 【0013】ここにおいては、溶融材料の検出圧力が基
準圧力を越えている範囲において上記検出圧力と上記基
準圧力との差異を無くす射出速度の修正値を演算して求
めた場合に、上記溶融材料の圧力を検出して上記演算を
する射出速度制御周期(射出速度演算修正周期)を延ば
してやれば、上記検出圧力が上記基準圧力に到達するの
に時間が掛かることは変わらないが射出速度の演算修正
周期が長くなり、修正値が比較的短い周期でどんどん低
下してしまうことを防止出来る。また上記演算をする射
出速度制御周期(射出速度演算修正周期)を縮めてやれ
ば、射出速度の低下に溶融材料の圧力低下が追従せずに
実際の検出圧力が低下せず上記基準圧力を大きく越えて
射出成形型の破損に至ることを防止出来る。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、この発明の1つの実施の形
態を添付の図面を参照しながら詳細に説明する。図1
は、この発明の1つの実施の形態に従った射出成形機の
射出速度制御装置の構成を概略的に示す図である。 【0015】夫々の対向表面に型凹所10a,10bが
形成されている相互に接合及び離間自在な2つのブロッ
ク12A,12Bを所定の圧力で接合させている射出成
形型14には、射出成形型14の2つのブロック12
A,12B内の型凹所10a,10b中に後述する射出
成形機から射出された溶融材料(この実施の形態では溶
融樹脂)の圧力により射出成形型14の2つのブロック
12A,12Bが開く量を検知する型開量検知器16
と、型凹所10a,10b中で型凹所10a,10bに
射出された溶融樹脂の圧力を検出する型内溶融材料圧力
検知器(この実施の形態では型内樹脂圧力検知器18)
と、が設置されている。 【0016】型開量検知器16及び型内樹脂圧力検知器
18の夫々は相互に独立した別々の比較器20D,20
Bに接続されている。射出成形型14には型凹所10
a,10bの溶融樹脂注入孔10cに対して接合及び離
間自在な射出成形機22が油圧式移動装置24を介して
連結されている。射出成形機22の加熱シリンダ26の
射出ノズル26aには射出ノズル26aを介して射出成
形型14内の型凹所10a,10bに射出される溶融材
料の圧力を検出するノズル内溶融材料圧力検知器(この
実施の形態ではノズル部樹脂圧力検知器28)が設置さ
れており、押し出し部材としての射出スクリュー30の
スクリュー駆動油圧手段32にはスクリュー駆動油圧手
段32に発生するスクリュー駆動油圧(即ち、射出油
圧)を検出するスクリュー駆動油圧検知器(この実施の
形態では射出油圧検知器34)、及び射出スクリュー移
動距離検知器36が接続されている。 【0017】ノズル部樹脂圧力検知器28及び射出油圧
検知器34の夫々もまた相互に独立した別々の比較器2
0A,20Cに接続されている。上述した4つ比較器
20A,20B,20C,20Dの夫々は射出速度演算
装置38に接続されていて、射出速度演算装置38は射
出速度制御装置40及び記憶装置42に接続されてい
る。 【0018】射出速度制御装置40は射出スクリュー3
0のスクリュー駆動油圧手段32の為に油圧源43に接
続されている油圧流体流量制御装置44に接続されてい
る。記憶装置42にはさらに射出スクリュー移動距離検
知器36が接続されており、記憶装置42はまた射出速
度設定変換装置46を介して射出速度制御装置40に接
続されている。 【0019】記憶装置42はさらに上述した4つ比較
器20A,20B,20C,20Dの夫々に接続されて
いる。記憶装置42にはまたさらに、溶融樹脂の為の所
望の基準圧力を設定する為の基準圧力設定部材48aや
溶融樹脂の圧力を検出する周期を設定する為の圧力検出
周期設定部材48bや最初に射出成形機22から射出成
形型14内の型凹所10a,10bに射出される溶融材
料の初期射出速度(一定射出速度)を手動で設定する為
の図示しない初期射出速度設定部材を備えた設定器48
が接続されている。 【0020】次には、図1を参照しながら概略的な構成
が前述されたこの発明の1つの実施の形態に従った射出
成形機の射出速度制御装置の動作を図2の流れ図を参照
しながら詳細に説明する。 【0021】まず最初に射出成形機22から射出成形型
14内の型凹所10a,10bに射出される溶融材料の
初期射出速度(一定射出速度)を設定器48の図示しな
い初期射出速度設定部材を介して手動で図1の記憶装置
42に仮に設定する(STEP1)。なおこの一定射出
速度は、射出成形機22の製造業者や販売業者や使用者
により溶融材料の種類や射出成形型14内の型凹所10
a,10bの大きさや形状等を基礎にして作成されてい
るデータから選択することが出来る。 【0022】次には、射出中の溶融材料の圧力(この実
施の形態では樹脂圧力)を表している型内樹脂圧力また
はノズル部樹脂圧力または射出スクリュー30のスクリ
ュー駆動油圧手段32における油圧(即ち、射出油圧)
または型開量の基準値を、溶融材料の圧力(この実施の
形態では樹脂圧力)の基準値として射出スクリュー位置
または射出経過時間の関数として図1の設定器48の基
準圧力設定部材48aを介して記憶装置42に設定する
とともに、これらの圧力を検出する為の周期(即ち、圧
力検出周期)を図1の設定器48の圧力検出周期設定部
材48bを介して記憶装置42に設定する(STEP
2)。 【0023】なお本実施例では、圧力検出周期は射出速
度制御周期(射出速度演算修正周期)でもあり、射出成
形機22における溶融樹脂の射出充填時間に対して例え
ば分数比や%比の如き比率で設定されることが好まし
い。 【0024】そして射出成形作業を開始する(STEP
3)と同時に圧力検出周期の計測を開始する(STEP
4)。計測された時間はSTEP2で設定された圧力検
出周期の設定値と比較され(STEP5)、計測された
時間が圧力検出周期の設定値に至らなければSTEP4
に戻り圧力検出周期の計測が続けられる。 【0025】STEP5において計測された時間が圧力
検出周期の設定値に至ったことが確認されれば、STE
P6において図1の型開量検知器16,型内樹脂圧力検
知器18,ノズル部樹脂圧力検知器28,及び射出油圧
検知器34による型開量,型内溶融材料圧力,ノズル内
溶融材料圧力,及び射出油圧の少なくともいずれか1
つ、好ましくは複数の検出が行われ、検出した型開量,
型内溶融樹脂圧力,ノズル内溶融樹脂圧力,及び射出油
圧の少なくともいずれか1つ、好ましくは複数が対応す
る比較器20A,20B,20C,または20Dにおい
て記憶装置42に設定されている基準圧力と比較される
(STEP7)。 【0026】なお上記複数の検出は同時に行うことが出
来るし、また所望の順序で行うことも出来る。検出した
型開量,型内溶融樹脂圧力,ノズル内溶融樹脂圧力,及
び射出油圧の少なくともいずれか1つ、好ましくは複数
の中の1つ、より好ましくは型内溶融樹脂圧力の検出圧
力が対応する基準圧力を越えていない場合には、圧力検
出周期の計測時間をクリアーし(STEP11)、さら
に射出スクリュー30が射出スクリュー終端位置に到達
したかどうか(即ち、射出成形作業が終了したかどう
か)が判断され(STEP12)、射出スクリュー30
が射出スクリュー終端位置に到達していなければ上述し
たSTEP4に戻る。 【0027】検出した型開量,型内溶融樹脂圧力,ノズ
ル内溶融樹脂圧力,及び射出油圧の少なくともいずれか
1つ、好ましくは複数の中の1つ、より好ましくは型内
溶融樹脂圧力の検出圧力が対応する基準圧力を越えた場
合には、STEP7において検出した型開量,型内溶融
樹脂圧力,ノズル内溶融樹脂圧力,及び射出油圧の少な
くともいずれか1つ、好ましくは複数の中の1つ、より
好ましくは型内溶融樹脂圧力の検出圧力と基準圧力との
差異を減少させるよう射出速度演算装置38で射出速度
の修正値が演算により求められる(STEP8)。 【0028】次には、演算して得られた射出速度の修正
値に基づいて射出速度制御装置40が油圧流体流量制御
装置44を制御する(STEP9)。このようにして得
られた射出速度の修正値と修正が行われた時の射出スク
リュー30の位置は、図1に示された記憶装置42に記
憶される(STEP10)。 【0029】次にはSTEP11で圧力検出周期の計測
時間をクリアーし、さらにSTEP12で射出スクリュ
ー30が射出スクリュー終端位置に到達したかどうか
(即ち、射出成形作業が終了したかどうか)が判断さ
れ、射出スクリュー30が射出スクリュー終端位置に到
達していなければ上述したSTEP4に戻る。 【0030】そして、再度計測された時間が圧力検出周
期の設定値に至ったことがSTEP5において確認され
るまではSTEP4とSTEP5が繰り返され、再度計
測された時間が圧力検出周期の設定値に至ったことがS
TEP5において確認されれば、前述した如くSTEP
6,7,8,9,10,11,そして12が繰り返され
る。 【0031】STEP12において射出スクリュー30
が射出スクリュー終端位置に到達したことが確認されれ
ば、射出成形作業の開始時点から射出スクリュー30が
射出スクリュー終端位置に到達した射出成形作業の終了
時点までの上述した射出速度の修正値や修正が行なわれ
た時の射出スクリュー30の位置が記憶装置42から読
み出され、射出成形機22に予め設定されている所定の
射出速度の修正可能な段数で構成された射出速度変更パ
ターンに変更される(STEP13)。 【0032】これにより、この発明の1つの実施の形態
に従った射出充填圧力制御装置を使用した射出成形機2
2において射出成形加工を行う時に、溶融樹脂の種類や
射出成形型14内の型凹所10a,10bの大きさや形
状等により異なる最適な射出速度条件(射出速度変更パ
ターン)を熟練した作業員ではなくとも容易に短時間で
設定することが出来る。 【0033】図3には、この1つの実施の形態に従った
射出速度制御装置を使用して上述した如く溶融樹脂の検
出圧力が上記基準圧力を越えている範囲において検出圧
力と基準圧力との差異を無くす射出速度の修正値を演算
して求める場合における圧力検出周期(即ち、射出速度
制御周期(射出速度演算修正周期))と、この圧力検出
周期において射出速度を修正して得られた溶融樹脂の検
出圧力の代表としての型内樹脂圧力との関係を示す図が
示されている。 【0034】ここにおいては、溶融樹脂の検出圧力の代
表である型内樹脂圧力が上記基準圧力を越えている範囲
Cにおいて検出圧力と基準圧力との差異を無くす射出速
度の修正値を演算して求める場合に、圧力検出周期(即
ち、射出速度制御周期(射出速度演算修正周期))が小
さすぎる時には、溶融樹脂の粘性や弾性の故に検出圧力
の代表である型内樹脂圧力が上記基準圧力に到達するの
に時間が掛かる間に参照符号Aで示す如く射出速度の修
正値がどんどん低下してついには射出速度が極めて零に
接近し、溶融材料の流速を極めて零に接近させて型内樹
脂圧力を参照符号C´で示す如く上記基準圧力から低下
してから急速に低下させてしまったり、射出スクリュー
30の移動が溶融樹脂の粘性により発生される流路抵抗
に負けて失速してしまったりして、溶融材料の流速が零
にならないにしても検出圧力が基準圧力からかなり低下
してしまい検出圧力が基準圧力に戻るまでに比較的多く
の時間を要する様子が示されている。 【0035】また同時に、溶融樹脂の検出圧力の代表で
ある型内樹脂圧力が上記基準圧力を越えている範囲Cに
おいて検出圧力と基準圧力との差異を無くす射出速度の
修正値を演算して求める場合に、圧力検出周期(即ち、
射出速度制御周期(射出速度演算修正周期))を大きく
変更して、溶融樹脂の粘性や弾性の故に検出圧力の代表
である型内樹脂圧力が上記基準圧力に到達するのに時間
が掛かる間に参照符号Bで示す如く射出速度の修正値が
どんどん低下することが防止出来て、溶融材料の流速の
低下がなだらかになり型内樹脂圧力を参照符号Dで示す
如く上記基準圧力から低下してから急速に低下すること
が防止されて検出圧力が基準圧力に戻るまでに比較的少
ない時間しか要しない様子が示されている。 【0036】 【発明の効果】以上詳述したように、この発明に従った
射出成形機の射出速度制御装置においては、射出スクリ
ューの移動中に溶融材料の圧力を検出し、溶融材料の検
出圧力が上記基準圧力を越えている範囲において検出圧
力と基準圧力との差異を無くす射出速度の修正値を演算
して求める場合に、修正値が低下してついには射出速度
が極めて零に接近してしまうことや基準圧力に対する検
出圧力の振れが大きくなってしまうことを防止し、適性
な成形品を得ることが出来る射出速度の修正値を容易に
素早く決定することが出来る。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の1つの実施の形態に従った射出成形
機の射出速度制御装置の構成を概略的に示す図である。 【図2】図1の射出成形機の射出速度制御装置の動作を
示す流れ図である。 【図3】図1の射出成形機の射出速度制御装置を使用し
て溶融樹脂の検出圧力が上記基準圧力を越えている範囲
において検出圧力と基準圧力との差異を無くす射出速度
の修正値を演算して求める場合における圧力検出周期
(即ち、射出速度制御周期(射出速度演算修正周期)
と、この圧力検出周期において射出速度を修正して得ら
れた溶融樹脂の検出圧力の代表としての型内樹脂圧力と
の関係を示す図である。 【符号の説明】 14 射出成形型 16 型開量検知器 18 型内樹脂圧力検知器 22 射出成形機 28 ノズル部樹脂圧力検知器 30 射出スクリュー 34 射出油圧検知器 48 設定器 48b 圧力検出周期設定部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 勝田 弘 静岡県沼津市大岡2068の3 東芝機械株 式会社沼津事業所内 (72)発明者 鈴木 淳広 福島県福島市蓬莱町1丁目11番1号 東 北ムネカタ株式会社内 (72)発明者 舘山 弘文 福島県福島市蓬莱町1丁目11番1号 東 北ムネカタ株式会社内 (72)発明者 渡辺 広三 福島県福島市蓬莱町1丁目11番1号 東 北ムネカタ株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−186231(JP,A) 特開 平9−109219(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/77 B29C 45/50

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 溶融材料をスクリューを移動させて射出
    成形型内に射出し充填する射出成形機において使用さ
    れ、選択された一定の初期射出速度で溶融材料を射出させ、
    スクリューの移動中に溶融材料の圧力を検出し、溶融材
    料の検出圧力を予め設定されている基準圧力と比較し、
    上記検出圧力が上記基準圧力を越えている範囲において
    上記検出圧力と上記基準圧力との差異を無くす射出速度
    の修正値を演算して求め、射出速度の修正値と修正が行
    なわれた時のスクリューの位置とを記憶する、射出速度
    制御装置であって、 上記溶融材料の圧力を検出して上記演算をし上記記憶を
    する射出速度制御周期を手動で設定する設定器により上
    記射出速度制御周期を可変にした、 ことを特徴とする射出成形機の射出速度制御装置。
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