JP3457026B2 - ゴムホース外面成形用被覆材 - Google Patents

ゴムホース外面成形用被覆材

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JP3457026B2
JP3457026B2 JP11993393A JP11993393A JP3457026B2 JP 3457026 B2 JP3457026 B2 JP 3457026B2 JP 11993393 A JP11993393 A JP 11993393A JP 11993393 A JP11993393 A JP 11993393A JP 3457026 B2 JP3457026 B2 JP 3457026B2
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rubber hose
vulcanization
molding
metal wire
coating material
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吉信 渡辺
孝志 佐藤
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Yokohama Rubber Co Ltd
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ゴムホース外面成形
用被覆材に係わり、更に詳しくはゴムホースの加硫成形
時に、ホース本体の外周面を被覆して外面成形を行い
加硫成形後には剥離させる布製の外面成形用被覆材に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般のゴムホースの加硫成形時に
は、マンドレルが挿入されたホース本体の外周面に、
鉛,樹脂,布等の外面成形用被覆材を被覆し、そして外
面成形用被覆材が被覆されたホース本体をドラムに巻取
った状態で加硫機内に挿入して加硫成形を行い、加硫成
形後にはホース表面から外面成形用被覆材を剥離して製
品としている。
【0003】前記外面成形用被覆材として使用されてい
る布1は、図5の組織図に示すように、66ナイロン糸
でタテ糸2aとヨコ糸2bとで平織に形成され、この布
1は特に鉛,樹脂材料に比べて材料費自体が安く、また
大掛かりな設備も必要としない上に、ホースのサイズ変
更等による段取り替え作業も非常に簡便であると言う利
点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】然しながら、通常の
長尺製造方法では、上記のようにホース本体をドラムに
巻取った状態で加硫するが、外面成形用被覆材として布
を使用した場合、鉛に比べて熱伝導率が悪く、外側の巻
付け部分については差ほど問題はないが、内側は昇温が
遅く、加硫温度を高くしたり、加硫時間を延長させる等
の問題があった。
【0005】この発明は、かかる従来の課題に着目して
案出されたもので、従来の布被覆材に比較して熱伝導率
を良くし、加硫温度を低下させることが出来ると共に、
加硫時間の短縮化を図ることが出来、品質の安定及び生
産性を向上させることが出来るゴムホース外面成形用被
覆材を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、外面成形用被覆材を、繊維材料と金属線と
を混撚りして布被覆材に構成したことを要旨とするもの
である。また、前記繊維材料をタテ糸に使用し、金属線
をヨコ糸に使用し、更に繊維材料として、66ナイロン
を使用し、金属線として熱伝導率の優れた銅線またはア
ルミ線を用いるものである。
【0007】
【発明の作用】この発明は上記のように構成され、外面
成形用被覆材を、繊維材料と熱伝導率の良い金属線とを
混撚りして布被覆材に構成したことにより、ホースの加
硫成形時において、布被覆材の内側の昇温も早く、加硫
温度を高くしたり、加硫時間を延長させる必要がなく、
品質のバラツキを少なく、効率良くホースの加硫成形が
できるものである。
【0008】
【発明の実施例】以下、添付図面に基づき、この発明の
実施例を説明する。図1は、ホース本体3の外周面にこ
の発明にかかる布被覆材4をスパイラル状に巻付けた一
部正面図を示し、前記布被覆材4は、この発明の第1実
施例では、図2に示すように、タテ糸4aに66ナイロ
ンを使用し、またヨコ糸4bには、熱伝導率の優れた銅
線またはアルミ線等の金属線5と66ナイロン糸6を使
用して、同時に織り込んで平織に構成してある。
【0009】また、図3の第2実施例では、タテ糸4a
に66ナイロンを使用し、またヨコ糸4bには、熱伝導
率の優れた銅線またはアルミ線等の金属線5を使用して
混撚りにより平織に構成したものである。このように、
布被覆材4として従来のように66ナイロン糸のみを使
用してたものに比べて、熱伝導率の優れた銅線またはア
ルミ線等の金属線5を66ナイロン糸に織り込むこと
で、熱伝導率は著しく向上し、加硫温度を高くしたり、
加硫時間を延長させることなくホースの加硫成形を行う
ことが出来るものである。
【0010】図4は、この発明の実施例1,2と、従来
例とにおけるモジュラスと加硫時間との関係を示すグラ
フであって、加硫温度160℃における加硫時間は、従
来例と比較すると、約25%短縮できたことが判る。次
に、従来の布被覆材と、この発明の第2実施例とにおけ
る熱伝導率を比較した実験結果を、以下の表ー1に示
す。 注)66ナイロンと銅線との混合割合は、体積比で表し
ている。以上の表ー1に示す実験結果からも明らかなよ
うに、布被覆材4を66ナイロンと熱伝導率の高い金属
線5とで構成することで、熱伝導率は50倍から約10
0倍程度高くなり、この結果、加硫温度も従来のように
高める必要はなく、また加硫時間を延ばす必要もなくな
るものである。
【0011】なお、上記の実施例では、ヨコ糸のみに金
属線5を用いたが、タテ糸に金属線5を用いることも可
能であり、これによっても熱伝導率を高めることが出来
るものである。
【0012】
【発明の効果】この発明は、上記のように外面成形用被
覆材を、繊維材料と金属線とを混撚りして布被覆材に構
成したので、従来の布被覆材に比べて、加硫温度を低減
することが出来ると共に、加硫時間を短縮させることが
出来、従って、省エネルギー化を図ることが出来る上
に、生産性の向上も図ることが出来、また加硫成形時の
ドラム巻取り位置による加硫度のバラツキを低減して、
品質の向上を図ることが出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】ホース本体の外周面にこの発明にかかる布被覆
材をスパイラル状に巻付けた一部正面図である。
【図2】この発明の第1実施例を示す布被覆材の組織図
である。
【図3】この発明の第2実施例を示す布被覆材の組織図
である。
【図4】この発明の実施例1,2と、従来例とにおける
モジュラスと加硫時間との関係を示すグラフである。
【図5】従来の外面成形用被覆材として使用されている
布の組織図である。
【符号の説明】
3 ホース本体 4 布被覆材 4a タテ糸 4b ヨコ糸 5 金属線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 33/00 - 33/76 B29C 35/00 - 35/18 B29D 23/00 - 23/24

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴムホースの加硫成形時に、ホース本体
    の外周面を被覆して外面成形を行い、加硫成形後には剥
    離させるゴムホース外面成形用被覆材において、 前記外面成形用被覆材を、繊維材料と金属線とを混撚り
    して布被覆材に構成したことを特徴とするゴムホース外
    面成形用被覆材。
  2. 【請求項2】 前記繊維材料をタテ糸に使用し、金属線
    をヨコ糸に使用した請求項1に記載のゴムホース外面成
    形用被覆材。
  3. 【請求項3】 前記繊維材料として、66ナイロンを使
    用し、金属線として熱伝導率の優れた銅線またはアルミ
    線を用いた請求項1または請求項2に記載のゴムホース
    外面成形用被覆材。
JP11993393A 1993-05-21 1993-05-21 ゴムホース外面成形用被覆材 Expired - Fee Related JP3457026B2 (ja)

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