JP3456552B2 - 遠心分離機のアングルロータ - Google Patents
遠心分離機のアングルロータInfo
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Description
ロータに関し、特に特定のチューブ孔を選択して、それ
ぞれの近傍にマークを表示したものに係わる。
は、図5に示すように、2N個のチューブ孔2が、中心
軸Lを中心とする円周に沿って等角間隔に形成されてい
る。図では2N=24の場合を示している。チューブ孔
2の総数2Nを偶数に選ぶ理由は、重量バランスのとれ
た2体のサンプルチューブ同士を組み合わせて(ペアリ
ングと言う)、各ペアごとに対角の位置に挿入して、サ
ンプルチューブを挿入したアングルロータ1の重心位置
が必ず中心軸L上にあるようにするためである。もしチ
ューブ孔の総数が奇数であると、チューブ孔が対角の位
置に存在しなくなり、ロータのバランスがとりづらくな
る。ロータの重心位置が中心軸Lより外れたアンバラン
ス状態にあると、回転時に振動が発生し、高速回転が不
可能になったり、十分な遠心処理ができなくなったりす
る恐れがある。遠心分離機によっては、インバランス検
出の安全装置が設備されていて、振動によってアンバラ
ンス状態を検出すると回転を停止させ、サンプルチュー
ブの配置をやり直せるようになっている。
る番号が刻印されているのが普通である。それは、遠心
分離機の使用者がどのサンプルチューブをどの孔に挿入
したか分るようにするためである。
数2Nが多い場合、孔間のピッチ角度が小さくなり、ど
の孔が対角の位置の孔か不明瞭で、ペアリングしたサン
プルチューブを挿入すべき対角のチューブ孔を選びにく
いと言う欠点があった。そのため対角からずれたチュー
ブ孔を選定してしまい、振動が発生し、満足な遠心分離
ができなかったり、安全装置が作動して回転がストップ
し、チューブの配置をやり直さなければならい不都合が
発生した。
プルチューブの個数M(M≦2N)が奇数の場合には、
ロータのバランスをとるためには、重量バランスをとっ
た各ペア以外に重量バランスをとったチューブ3個より
成る1組が必ず存在する。従って、この3個より成る組
の各チューブを等角間隔、つまり120°間隔の孔に配
置するのが望ましい。しかし、ロータによっては120
°間隔のチューブ孔が存在しない場合もあり、また存在
したとしても、その3個のチューブ孔を誤りなく選定す
るのは簡単ではない。
たものであり、その目的は、対角のチューブ孔を選定
し易くすること、Mが奇数の場合を考慮して少なくと
も1組の120°間隔のチューブ孔(3個)を設け、そ
れらの孔の選定を容易にし、これら,によって、ロ
ータのバランスを乱さないようなチューブの配設を容易
に行えるようにしようとするものである。
周に沿って等角間隔に形成されている遠心分離機のアン
グルロータにおいて、請求項1の発明では、前記2N個
のチューブ孔から等角間隔に2n個のチューブ孔を選定
して、それぞれの近傍にマークを表示する。
において、前記選定するチューブ孔の個数2nを3の倍
数に設定する。 (3) 請求項3の発明では、前記(1)または(2)
において、前記選定する2n個のチューブ孔の内、対角
の位置にあるもの同士を一対として、各対ごとに前記マ
ークの形状または色を変化させる。
または(2)において、対角のチューブ孔の前記マーク
をロータの上方から見てロータ上面の回転中心を通る同
じ直線上に配する。
を達成するために、図1,図2に示すように、総数2N
個のチューブ孔から等角間隔に2n個のチューブ孔を選
定して、それぞれの近傍にマーク3を表示する。2N個
より等角間隔に2n個を選定できるためには、2Nは2
nの倍数でなければならない。その倍数をaとすれば、 2N=2n×a ………… (1) 図1は2N=24,2n=4,6の場合、図2は2N=
24,2n=8,12の場合を示している。
とすれば、 p=360°/2n ………… (2) 全チューブ孔2の番号を図のように12時(0時)の位
置のものを1として時計方向にとり、等角間隔に選定し
た2n個のチューブ孔のマーク3の番号も同様にとると
し、2n個の孔の角度を12時(0時)の角度を基準に
して時計方向にとるものとする。
の角度は、 角度:0,p,2p,………,(n−1)pとなり、 マーク番号:n+1,n+2,n+3,………,2nの
孔の角度は、 角度:np,p+np,2p+np,………,(n−
1)p+npとなる。(2)式よりnp=180°であ
るから、マーク番号i(i=1〜n)の孔の角度(i−
1)pに対して、マーク番号n+iの孔の角度は(i−
1)p+180°となる。
は角度が180°異なる対角の位置のものが必ず存在す
る。従って、同時にロータに装着するサンプルチューブ
の数Mが偶数の場合には、ペアリングした各対のチュー
ブをマーク3に従って、対角の位置の孔に容易に挿入す
ることができる。マークを付けた孔に全部チューブを挿
入した後は対角のマークの位置より同じ方向に1ピッチ
(360°/2N)ずらした孔に挿入すればよい。もし
1ピッチずらした孔が全て使用済となれば、次はマーク
の位置より2ピッチ同じ方向にずらした孔を用いると言
うようにすれば、全てのペアを誤りなく対角の孔に挿入
することができる。
重量バランスのとれた、3個より成る1組と複数のペア
が存在するので、図1,図2で120°間隔の3個のチ
ューブ孔、例えばH1 ,H2 ,H3 に3個より成る組の
チューブを挿入し、残りのペアをマークの付いた空の対
角の孔に挿入し、空の対角の孔が無ければ、対角のマー
クの位置より同じピッチだけ同じ方向にずれた対角の孔
に挿入する。
するために、図1B,図2Bに示すように等角間隔に選
定するチューブ孔の個数2nを3の倍数に設定する。そ
の倍数をbとすれば、 2n=3×b ………… (3) (1)式に(3)式を代入すれば、 2N=2n×a=3×b×a ………… (4) (4)式より、この場合のチューブ孔の総数2Nは3の
倍数となる。
は120°間隔の3個のチューブ孔の組が必ず存在し、
マークが付される。更に、装着するチューブ数Mが奇数
の場合に、3個1組のチューブを挿入すべき120°間
隔の孔、例えばH1 ,H2 ,H3 には必ずマークが付さ
れているので、これらの孔の選定を誤りなく容易に行え
る。残りのペアはマークの付いた対角の孔に挿入する。
もしマークの付いた空の対角の孔が無ければ、対角のマ
ーク付孔から同じピッチだけ同じ方向にずれた対角の孔
に挿入すればよい。これらの作業は誤りなく容易に行え
る。図3に、2N=24,2n=6,装着チューブ数M
=5,7の場合を孔に斜線を付して示してある。
1,図2のように全て同じ形状で、同じ色としてもよい
が、対角の位置の孔のマークを一対として、各対ごとに
形状を変えるか、または形状は同じで、その色を変える
と、対角の孔同士がより明瞭となって望ましい。対角の
マークを付ける位置は該当する孔の近傍とするが、ロー
タの上方から見てなるべくロータ上面の回転中心(中心
軸)Lを通る同じ直線上に表示すると、対角の位置であ
ることがいっそうはっきりする。
個のチューブ孔にはマークを付けた対角のチューブ孔が
必ず存在するので、マークによって対角のチューブ孔の
選定を容易に行うことができる。 請求項2の発明によれば、等角間隔に選定するチュ
ーブ孔の個数2nを3の倍数にしたので、120°間隔
の3個より成る組のチューブを挿入するチューブ孔が必
ず存在し、マークによってそれら3個の孔の選定が容易
となる。従ってチューブ装着数Mが偶数の場合はもとよ
り奇数の場合(各ペア以外に3個より成る組が1つ存在
する)にも、ロータのバランスを乱さない位置に容易に
装着できる。
入する場合に、選択された5または7個のチューブ孔の
一例を示すロータの平面図。
図、Bは縦断面図。
Claims (4)
- 【請求項1】 2N個のチューブ孔が回転中心を中心と
する円周に沿って等角間隔に形成されている遠心分離機
のアングルロータにおいて、 前記2N個のチューブ孔から2N/2nが2、3、4、
6のいずれかになるように2n個のチューブ孔を選定し
て、選定されたそれぞれのチューブ孔の近傍にマークを
表示したことを特徴とする遠心分離機のアングルロー
タ。 - 【請求項2】 請求項1において、前記選定するチュー
ブ孔の個数2nを3の倍数にしたことを特徴とする遠心
分離機のアングルロータ。 - 【請求項3】 請求項1または2において、前記選定す
る2n個のチューブ孔の内、対角の位置にあるもの同士
を一対として、各対ごとに前記マークの形状または色を
変えたことを特徴とする遠心分離機のアングルロータ。 - 【請求項4】 請求項1または2において、対角のチュ
ーブ孔の前記マークをロータの上方から見てロータ上面
の回転中心を通る同じ直線上に配したことを特徴とする
遠心分離機のアングルロータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24133994A JP3456552B2 (ja) | 1994-10-05 | 1994-10-05 | 遠心分離機のアングルロータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24133994A JP3456552B2 (ja) | 1994-10-05 | 1994-10-05 | 遠心分離機のアングルロータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08103689A JPH08103689A (ja) | 1996-04-23 |
JP3456552B2 true JP3456552B2 (ja) | 2003-10-14 |
Family
ID=17072837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24133994A Expired - Fee Related JP3456552B2 (ja) | 1994-10-05 | 1994-10-05 | 遠心分離機のアングルロータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3456552B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4061672B2 (ja) * | 1997-07-23 | 2008-03-19 | 日立工機株式会社 | 遠心分離機用アングルロータ |
FR2834479B1 (fr) * | 2002-01-09 | 2004-11-19 | Jouan Sa | Rotor a disposition amelioree de logements de reception de produits a centrifuger et centrifugeuse correspondante |
KR20040001439A (ko) * | 2002-06-28 | 2004-01-07 | (주)바이오넥스 | 자동화된 원심분리 시스템 |
JP4622712B2 (ja) * | 2005-07-12 | 2011-02-02 | 日立工機株式会社 | 遠心分離機用ロータ及びこれを備えた遠心分離機 |
JP4862711B2 (ja) | 2007-03-20 | 2012-01-25 | 日立工機株式会社 | 遠心分離機用ロータ及び遠心分離機 |
-
1994
- 1994-10-05 JP JP24133994A patent/JP3456552B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08103689A (ja) | 1996-04-23 |
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