JP3456552B2 - 遠心分離機のアングルロータ - Google Patents

遠心分離機のアングルロータ

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JP3456552B2 JP24133994A JP24133994A JP3456552B2 JP 3456552 B2 JP3456552 B2 JP 3456552B2 JP 24133994 A JP24133994 A JP 24133994A JP 24133994 A JP24133994 A JP 24133994A JP 3456552 B2 JP3456552 B2 JP 3456552B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は遠心分離機のアングル
ロータに関し、特に特定のチューブ孔を選択して、それ
ぞれの近傍にマークを表示したものに係わる。
【0002】
【従来の技術】遠心分離機に用いるアングルロータ1
は、図5に示すように、2N個のチューブ孔2が、中心
軸Lを中心とする円周に沿って等角間隔に形成されてい
る。図では2N=24の場合を示している。チューブ孔
2の総数2Nを偶数に選ぶ理由は、重量バランスのとれ
た2体のサンプルチューブ同士を組み合わせて(ペアリ
ングと言う)、各ペアごとに対角の位置に挿入して、サ
ンプルチューブを挿入したアングルロータ1の重心位置
が必ず中心軸L上にあるようにするためである。もしチ
ューブ孔の総数が奇数であると、チューブ孔が対角の位
置に存在しなくなり、ロータのバランスがとりづらくな
る。ロータの重心位置が中心軸Lより外れたアンバラン
ス状態にあると、回転時に振動が発生し、高速回転が不
可能になったり、十分な遠心処理ができなくなったりす
る恐れがある。遠心分離機によっては、インバランス検
出の安全装置が設備されていて、振動によってアンバラ
ンス状態を検出すると回転を停止させ、サンプルチュー
ブの配置をやり直せるようになっている。
【0003】なお、チューブ孔2の近傍には孔を特定す
る番号が刻印されているのが普通である。それは、遠心
分離機の使用者がどのサンプルチューブをどの孔に挿入
したか分るようにするためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
(1) 従来のアングルロータでは、チューブ孔2の総
数2Nが多い場合、孔間のピッチ角度が小さくなり、ど
の孔が対角の位置の孔か不明瞭で、ペアリングしたサン
プルチューブを挿入すべき対角のチューブ孔を選びにく
いと言う欠点があった。そのため対角からずれたチュー
ブ孔を選定してしまい、振動が発生し、満足な遠心分離
ができなかったり、安全装置が作動して回転がストップ
し、チューブの配置をやり直さなければならい不都合が
発生した。
【0005】(2) また、同時に遠心分離を行うサン
プルチューブの個数M(M≦2N)が奇数の場合には、
ロータのバランスをとるためには、重量バランスをとっ
た各ペア以外に重量バランスをとったチューブ3個より
成る1組が必ず存在する。従って、この3個より成る組
の各チューブを等角間隔、つまり120°間隔の孔に配
置するのが望ましい。しかし、ロータによっては120
°間隔のチューブ孔が存在しない場合もあり、また存在
したとしても、その3個のチューブ孔を誤りなく選定す
るのは簡単ではない。
【0006】この発明はこのような事情に鑑みて為され
たものであり、その目的は、対角のチューブ孔を選定
し易くすること、Mが奇数の場合を考慮して少なくと
も1組の120°間隔のチューブ孔(3個)を設け、そ
れらの孔の選定を容易にし、これら,によって、ロ
ータのバランスを乱さないようなチューブの配設を容易
に行えるようにしようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1) 2N個のチューブ孔が回転中心を中心とする円
周に沿って等角間隔に形成されている遠心分離機のアン
グルロータにおいて、請求項1の発明では、前記2N個
のチューブ孔から等角間隔に2n個のチューブ孔を選定
して、それぞれの近傍にマークを表示する。
【0008】(2) 請求項2の発明では、前記(1)
において、前記選定するチューブ孔の個数2nを3の倍
数に設定する。 (3) 請求項3の発明では、前記(1)または(2)
において、前記選定する2n個のチューブ孔の内、対角
の位置にあるもの同士を一対として、各対ごとに前記マ
ークの形状または色を変化させる。
【0009】(4) 請求項4の発明では、前記(1)
または(2)において、対角のチューブ孔の前記マーク
をロータの上方から見てロータ上面の回転中心を通る同
じ直線上に配する。
【0010】
【実施例】請求項1の発明では、先ず前記発明の目的
を達成するために、図1,図2に示すように、総数2N
個のチューブ孔から等角間隔に2n個のチューブ孔を選
定して、それぞれの近傍にマーク3を表示する。2N個
より等角間隔に2n個を選定できるためには、2Nは2
nの倍数でなければならない。その倍数をaとすれば、 2N=2n×a ………… (1) 図1は2N=24,2n=4,6の場合、図2は2N=
24,2n=8,12の場合を示している。
【0011】いま、2N個のチューブ孔のピッチ角をp
とすれば、 p=360°/2n ………… (2) 全チューブ孔2の番号を図のように12時(0時)の位
置のものを1として時計方向にとり、等角間隔に選定し
た2n個のチューブ孔のマーク3の番号も同様にとると
し、2n個の孔の角度を12時(0時)の角度を基準に
して時計方向にとるものとする。
【0012】マーク番号:1,2,3,………,nの孔
の角度は、 角度:0,p,2p,………,(n−1)pとなり、 マーク番号:n+1,n+2,n+3,………,2nの
孔の角度は、 角度:np,p+np,2p+np,………,(n−
1)p+npとなる。(2)式よりnp=180°であ
るから、マーク番号i(i=1〜n)の孔の角度(i−
1)pに対して、マーク番号n+iの孔の角度は(i−
1)p+180°となる。
【0013】このように選定した2n個のチューブ孔に
は角度が180°異なる対角の位置のものが必ず存在す
る。従って、同時にロータに装着するサンプルチューブ
の数Mが偶数の場合には、ペアリングした各対のチュー
ブをマーク3に従って、対角の位置の孔に容易に挿入す
ることができる。マークを付けた孔に全部チューブを挿
入した後は対角のマークの位置より同じ方向に1ピッチ
(360°/2N)ずらした孔に挿入すればよい。もし
1ピッチずらした孔が全て使用済となれば、次はマーク
の位置より2ピッチ同じ方向にずらした孔を用いると言
うようにすれば、全てのペアを誤りなく対角の孔に挿入
することができる。
【0014】装着するチューブ数Mが奇数の場合には、
重量バランスのとれた、3個より成る1組と複数のペア
が存在するので、図1,図2で120°間隔の3個のチ
ューブ孔、例えばH1 ,H2 ,H3 に3個より成る組の
チューブを挿入し、残りのペアをマークの付いた空の対
角の孔に挿入し、空の対角の孔が無ければ、対角のマー
クの位置より同じピッチだけ同じ方向にずれた対角の孔
に挿入する。
【0015】請求項2の発明では、発明の目的を達成
するために、図1B,図2Bに示すように等角間隔に選
定するチューブ孔の個数2nを3の倍数に設定する。そ
の倍数をbとすれば、 2n=3×b ………… (3) (1)式に(3)式を代入すれば、 2N=2n×a=3×b×a ………… (4) (4)式より、この場合のチューブ孔の総数2Nは3の
倍数となる。
【0016】このように選定した2n個のチューブ孔に
は120°間隔の3個のチューブ孔の組が必ず存在し、
マークが付される。更に、装着するチューブ数Mが奇数
の場合に、3個1組のチューブを挿入すべき120°間
隔の孔、例えばH1 ,H2 ,H3 には必ずマークが付さ
れているので、これらの孔の選定を誤りなく容易に行え
る。残りのペアはマークの付いた対角の孔に挿入する。
もしマークの付いた空の対角の孔が無ければ、対角のマ
ーク付孔から同じピッチだけ同じ方向にずれた対角の孔
に挿入すればよい。これらの作業は誤りなく容易に行え
る。図3に、2N=24,2n=6,装着チューブ数M
=5,7の場合を孔に斜線を付して示してある。
【0017】2n個の孔につけるマーク3としては、図
1,図2のように全て同じ形状で、同じ色としてもよい
が、対角の位置の孔のマークを一対として、各対ごとに
形状を変えるか、または形状は同じで、その色を変える
と、対角の孔同士がより明瞭となって望ましい。対角の
マークを付ける位置は該当する孔の近傍とするが、ロー
タの上方から見てなるべくロータ上面の回転中心(中心
軸)Lを通る同じ直線上に表示すると、対角の位置であ
ることがいっそうはっきりする。
【0018】
【発明の効果】 請求項1の発明によれば、等角間隔に選定した2n
個のチューブ孔にはマークを付けた対角のチューブ孔が
必ず存在するので、マークによって対角のチューブ孔の
選定を容易に行うことができる。 請求項2の発明によれば、等角間隔に選定するチュ
ーブ孔の個数2nを3の倍数にしたので、120°間隔
の3個より成る組のチューブを挿入するチューブ孔が必
ず存在し、マークによってそれら3個の孔の選定が容易
となる。従ってチューブ装着数Mが偶数の場合はもとよ
り奇数の場合(各ペア以外に3個より成る組が1つ存在
する)にも、ロータのバランスを乱さない位置に容易に
装着できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す平面図。
【図2】この発明の他の実施例を示す平面図。
【図3】図1Bの実施例に5または7個のチューブを挿
入する場合に、選択された5または7個のチューブ孔の
一例を示すロータの平面図。
【図4】請求項3の実施例を示す平面図。
【図5】従来のアングルロータを示す図で、Aは平面
図、Bは縦断面図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B04B 5/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2N個のチューブ孔が回転中心を中心と
    する円周に沿って等角間隔に形成されている遠心分離機
    のアングルロータにおいて、 前記2N個のチューブ孔から2N/2nが2、3、4、
    6のいずれかになるように2n個のチューブ孔を選定し
    て、選定されたそれぞれのチューブ孔の近傍にマークを
    表示したことを特徴とする遠心分離機のアングルロー
    タ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記選定するチュー
    ブ孔の個数2nを3の倍数にしたことを特徴とする遠心
    分離機のアングルロータ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記選定す
    る2n個のチューブ孔の内、対角の位置にあるもの同士
    を一対として、各対ごとに前記マークの形状または色を
    変えたことを特徴とする遠心分離機のアングルロータ。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、対角のチュ
    ーブ孔の前記マークをロータの上方から見てロータ上面
    の回転中心を通る同じ直線上に配したことを特徴とする
    遠心分離機のアングルロータ。
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JP4622712B2 (ja) * 2005-07-12 2011-02-02 日立工機株式会社 遠心分離機用ロータ及びこれを備えた遠心分離機
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