JP3456465B2 - 移動速度検出装置および移動速度検出方法 - Google Patents

移動速度検出装置および移動速度検出方法

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JP3456465B2 JP2000111990A JP2000111990A JP3456465B2 JP 3456465 B2 JP3456465 B2 JP 3456465B2 JP 2000111990 A JP2000111990 A JP 2000111990A JP 2000111990 A JP2000111990 A JP 2000111990A JP 3456465 B2 JP3456465 B2 JP 3456465B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基地局と移動局と
の相対移動速度を検出する移動速度検出装置および移動
速度検出方法に関し、特にダイレクトシーケンスにより
スペクトラム拡散された、既知の周期で基地局から送信
される信号に基づいて基地局と移動局との相対移動速度
を検出する移動速度検出装置および移動速度検出方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無線通信において、互いに独立し
たフェーディングを受ける複数のアンテナを用いた、い
わゆるダイバーシティによる送受信は、特にマルチパス
環境を移動しながら通信を行う場合において有力な方法
であることが知られており、一般に複数のアンテナを互
いに独立であると見なすために、送受信している電波の
波長λの1倍から10倍程度の距離だけ離して配置され
る。
【0003】一方、移動通信で用いられる移動局は、一
般に小型・軽量であることが望まれ、互いに独立と見な
せるだけのアンテナ間距離を確保することが困難である
ため、移動局で一つのアンテナのみで送受信を行っても
上記のダイバーシティの効果を得ることができるよう
に、基地局において受信側のみならず送信側においても
ダイバーシティが行われている。
【0004】このような基地局のみでの送受信ダイバー
シティを行う場合、同じ周波数で送受信を短い時間で交
互に行うTDD (Time Domain Duplex)においては、上
り下りの伝送路特性がほぼ同じであると見なせることか
ら、基地局において受信時に決定した各アンテナの重み
係数と同じ値を送信時にも使用できるため比較的簡単に
実現できるが、上り下りで異なる周波数を用いるFDD
(Frequency Domain Duplex)では上りと下りで伝送路
特性が独立であるため受信時に用いた各アンテナの重み
係数を送信時で用いることはできない。
【0005】このため、基地局での送信ダイバーシティ
時のアンテナ重み係数を決めるにあたり、常に一定パタ
ーンのアンテナ重み係数を用いるオープンループ制御方
法と、移動局での受信状況のフィードバックでアンテナ
重み係数を決定するクローズドループ制御方法の2つの
方法があり、当然、理想的な状態、つまり移動局からの
フィードバック情報を(移動局での推定動作も含んで)
誤りなく基地局へ報告でき、その報告そのものの時間遅
れが0である状態では、クローズドループ制御の方が優
れた特性を示すが、フィードバック情報の推定誤差や伝
送路特性の変動に対する報告遅れによりその特性が劣化
してしまう。
【0006】このフィードバック情報の伝送路特性の変
動は、主にマルチパス環境の中を移動局が移動すること
により引き起こされ、その変化速度は、ほぼ移動局の基
地局に対する相対移動速度によって決まるため、移動局
の基地局に対する相対移動速度に応じて、クローズドル
ープ制御による基地局送信ダイバーシティのためのアン
テナ重み係数の決定、さらには、クローズドループ制御
とオープンループ制御の切り替えなどを行うことは重要
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術では、移動局の基地局に対する相対移動速度の推定
は、移動局における受信信号のドップラーシフトなどを
用いて行われているが、ドップラーシフトを用いる場合
には、複雑な計算が必要となるため、相対移動速度の推
定を行うための構成が高価なものとなってしまうという
問題点があった。
【0008】本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、移動局の基地局に
対する相対移動速度の推定を、パス捕捉追従動作に伴う
追従補正値を利用した簡単な計算により行うことがで
き、廉価な構成により相対移動速度の推定を行うことが
できる移動速度検出装置および移動速度検出方法を提供
する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
すべく、以下に掲げる構成とした。請求項1記載の発明
の要旨は、ダイレクトシーケンスによりスペクトラム拡
散された、既知の周期で基地局から送信される信号を受
信信号として受信して、前記基地局との間の相対移動速
度を検出する移動速度検出装置であって、前記受信信号
のパスを捕捉して前記パスの追従を行い、予め定められ
た所定時間毎のパス位置の変動量をパス追従補正値とし
出力するパス追従制御手段と、該パス追従制御手段か
らの前記パス追従補正値を前記所定時間で除算すること
により前記基地局との間の前記相対移動速度を算出する
相対移動速度算出手段とを具備することを特徴とする移
動速度検出装置に存する。また請求項2記載の発明の要
旨は、前記受信信号は、複数の前記パスからなるマルチ
パスであり、前記マルチパスの異なる前記パスを捕捉さ
せる複数の前記パス追従制御手段を具備し、前記パス追
従制御手段は、前記パスの追従ができているか否かを判
定させ、前記相対移動速度算出手段は、前記パスの追従
ができていると判定された前記パス追従制御手段からの
前記パス追従補正値に基づいて前記基地局との間の前記
相対移動速度を算出させることを特徴とする請求項1記
載の移動速度検出装置に存する。また請求項3記載の発
明の要旨は、前記パス追従制御手段は、前記受信信号の
逆拡散値を算出するとともに、前記所定時間毎の前記逆
拡散値の平均値を重み係数として出力させ、前記相対移
動速度算出手段は、前記パス追従制御手段からの前記パ
ス追従補正値と前記重み係数とに基づいて前記基地局と
の間の前記相対移動速度を算出させることを特徴とする
請求項2記載の移動速度検出装置に存する。また請求項
4記載の発明の要旨は、前記相対移動速度算出手段は、
前記重み係数の大きいパスから計算される前記相対移動
速度が支配的になるように演算させることを特徴とする
請求項3記載の移動速度検出装置に存する。また請求項
5記載の発明の要旨は、ダイレクトシーケンスによりス
ペクトラム拡散された、既知の周期で基地局から送信さ
れる信号を受信信号として受信して 、前記基地局との間
の相対移動速度を検出する移動速度検出方法であって、
前記受信信号のパスを捕捉して前記パスの追従を行い、
予め定められた所定時間毎のパス位置の変動量をパス追
従補正値として出力し、該出力した前記パス追従補正値
を前記所定時間で除算することにより前記基地局との間
の前記相対移動速度を算出することを特徴とする移動速
度検出方法に存する。また請求項6記載の発明の要旨
は、前記受信信号は、複数の前記パスからなるマルチパ
スであり、前記マルチパスの異なる前記パスをそれぞれ
捕捉し、該捕捉したそれぞれの前記パスの追従ができて
いるか否かを判定し、前記パスの追従ができていると判
定した前記パスの前記パス追従補正値に基づいて前記基
地局との間の前記相対移動速度を算出することを特徴と
する請求項5記載の移動速度検出方法に存する。また請
求項7記載の発明の要旨は、前記受信信号の逆拡散値を
算出するとともに、前記所定時間毎の前記逆拡散値の平
均値を重み係数として出力し、前記パス追従補正値と前
記重み係数とに基づいて前記基地局との間の前記相対移
動速度を算出することを特徴とする請求項6記載の移動
速度検出方法に存する。また請求項8記載の発明の要旨
は、前記重み係数の大きいパスから計算される前記相対
移動速度が支配的になるように演算することを特徴とす
る請求項7記載の移動速度検出方法に存する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明に係る移動速度検出装置の
実施の形態の構成を示すブロック図である。
【0012】本実施の形態は、受信信号100を受信し
て逆拡散結果1−201〜n−201とパス位置変動速
度1−401〜n−401とをそれぞれ出力するフィン
ガー処理部1からフィンガー処理部nと、逆拡散結果1
−201〜n−201とパス位置変動速度1−401〜
n−401とに基づいてRAKE合成、基準周波数制御
(AFC = Auto Frequency Control)および基地局に対す
る相対速度の推定を行うRAKE信号処理部50とから
なり、フィンガー処理部1は、逆拡散部21と、パス追
従判定部31と、正規化部41とからなる。なお、フィ
ンガー処理部2からフィンガー処理部nは、フィンガー
処理部1と同一の構成を有する。
【0013】フィンガー処理部1からフィンガー処理部
nは、ダイレクトシーケンスによりスペクトラム拡散さ
れた、既知の周期で基地局から送信される信号を受信信
号100として受信し、スペクトラム拡散されている受
信信号100を逆拡散した復調信号である逆拡散結果1
−201〜n−201と、捕捉しているパスに対する捕
捉位置のパス位置変動速度1−401〜n−401と、
重み係数1−302〜n−302とをそれぞれ出力す
る。また、受信信号100は、反射、屈折、分散等の作
用によって異なるパス、すなわちマルチパスとなってい
るため、各フィンガー処理部1〜nには、図示しない位
相割り当て部により位相の割り当て、すなわちパス逆拡
散などのためのタイミングを指定されることにより、捕
捉するパスがそれぞれ割り当てられている。
【0014】逆拡散部21は、受信信号100を入力さ
れ、伝送路推定、パス毎の周波数推定およびパス捕捉追
従(トラッキング)動作など一連の逆拡散処理が行われ、
逆拡散結果1−201と追従補正値202を出力する。
なお、パスの変動には、相対的な移動による「比較的ゆ
っくりとしたパス変動」と、障害物が急に発生したり、
なくなったり(例えば角を曲がった時や、目の前の車が
いなくなった時等)することに起因する「比較的急激な
パス変動」があり、以下、「比較的ゆっくりとしたパス
変動」とは、パスに対する追従動作が可能なものを示
し、「比較的急激なパス変動」とは、突然発生したパス
や、突然消えてしまったパスを示す。
【0015】パス追従判定部31では、入力された逆拡
散結果1−201と追従補正値202により、フィンガ
ー処理部1において捕捉しているパスに対して正しく追
従できているかどうかの判定を行い、正しく追従できて
いる場合は、一定時間前のパス位置との差分情報301
と重み係数1−302とを出力し、正しく追従できてい
ないと判断した場合には差分情報301および重み係数
1−302として「0」を出力する。ここで、重み係数
1−302は、例えば一定時間での平均逆拡散値などで
重み付けされた係数で、平均化の方法として単純な平均
以外に、移動平均や忘却係数を導入した平均(時間的に
新しいものほど重みが大きくなるようにした平均)など
が考えられる。
【0016】パス追従判定部31での追従判定は、例え
ば逆拡散後のレベルが一定値を越えているか否かで判定
する方法や、一定時間でのパス変動量の大きさ(絶対値)
が一定値以下であるか否かで判定する方法や、さらには
これらを組み合わせた方法などを用いることが考えられ
る。また、パス追従判定部31での「比較的ゆっくりと
したパス変動」に対するパス追従動作はDLL(Delay
Lock Loop)等により実現できることが知られており、
DLLのロックレンジをはずれるような速度でのパス変
動(パス生起およびパス消失)が発生した場合、すなわ
ち一定時間でのパス変動量の絶対値としての大きさが一
定値以上であった場合はDLLアンロック状態として検
出することができ、アンロック状態を検出した場合に正
しく追従できていないと判定することもできる。本実施
の形態では、逆拡散後のレベルが一定値を越えているか
否かで判定する方法に基づいて説明を行う。
【0017】また、パス追従判定部31での時間の計測
に関しては、基地局から送られている信号の周期を利用
して行うことができる。すなわち、その周期が一定であ
る場合に、移動局において何周期分の信号が受信された
かを数えることにより相対的な時間を正確に測定するこ
とができる。
【0018】正規化部41は、入力された差分情報30
1を一定時間、すなわちパス位置の差分が生じるのに要
した時間で正規化することで単位時間あたりのパス位置
変動量であるパス位置変動速度1−401を出力する。
【0019】RAKE信号処理部50では、フィンガー
処理部1〜nからそれぞれ入力される逆拡散結果1−2
01〜n−201を用いてRAKE合成や基準周波数制
御(AFC = Auto Frequency Control)を行うと共に、パ
ス位置変動速度1−401〜n−401と重み係数1−
302〜n−302とを用いて基地局に対する相対速度
を推定する。重み係数1−302〜n−302は、平均
的に強いパスに対し大きな重みを持たせるためのもの
で、平均逆拡散値の大きいパスから計算される部分が支
配的となるよう演算するためのものである。また、周波
数推定は逐次行われ、一定の推定誤差を含んだ値に収束
し、推定誤差は周波数推定方法によって決まる一定値で
あり、予め予想することが可能である。
【0020】基地局に対する相対速度は、信号がその距
離を伝搬するために要する時間が変化する基地局と移動
局との間の距離の変化量であり、受信側、すなわち移動
局で周期的に到達するフレーム信号等の観測により、受
信時間のずれを計測でき、この時間差を測定することに
より相対的な速度を推定することができる。なお、基地
局と移動局との間に何の障害物もない状態で、移動局が
基地局の周りの同心円上を移動する場合、相対的な距離
は変化しないが、この場合は移動速度を検出しようとす
る本来の目的である電波伝搬路の時間変動も発生しない
ため、速度0での移動であると検出しても問題が生じな
い。
【0021】次に、実施の形態の動作を図2を参照して
詳細に説明する。図2は、図1に示す各フィンガー処理
部で捕捉・追従すべきパスに対する逆拡散値と受信され
たパス位置と時間の経過との関係を表す図である。な
お、図2において、縦軸は各フィンガー処理部で捕捉・
追従すべきパスに対する逆拡散値を示し、横軸は受信さ
れたパス位置を示し、奥行き方向は時間の経過を示し、
図1で説明したパス追従判定部31で割り当てられてい
るパスを正しく追従できているか否かの判定が、t=t
0から始まり、次の判定がnT時間後、さらにその次の
判定がmT時間後であることを示している。
【0022】また、図2では、t=t0において、フィ
ンガー処理部1にパスp11が割り当てられ、フィンガ
ー処理部1では、逆拡散部21により「比較的ゆっくり
としたパス変動」に対するパス追従動作を含む一連の逆
拡散処理が行われ、パス追従動作の結果として、パスp
11がt=t0+nTでパスp12に、t=t0+(n+
m)Tでパスp13になり、t=t0からt=t0+nT
の間でのパス変動量すなわち差分情報301がz1で、
t=t0+nTからt=t0+(n+m)Tの間でのパス
変動量がb1であることを示し、同様にt=t0におい
て、フィンガー処理部2にパスp21が割り当てられ、
パス追従動作の結果として、パスp21がt=t0+n
Tでパスp22に、t=t0+(n+m)Tでパスp2
3になり、t=t0からt=t0+nTの間でのパス変動
量がz2であることを示し、同様にt=t0+nTにお
いて、フィンガー処理部3にパスp32が割り当てら
れ、パス追従動作の結果として、パスp32がt=t0
+(n+m)Tでパスp33になり、t=t0+nTか
らt=t0+(n+m)Tの間でのパス変動量がb3で
あることを示している。
【0023】また、図2の点線は、パス追従判定部31
において、正しく追従しているか否かを判定するために
逆拡散後の逆拡散値のしきい値レベルを示しており、逆
拡散後の逆拡散値がしきい値以上である場合に追従して
いると判定し、しきい値未満である場合には追従できて
いないと判定する。従ってフィンガー処理部2で追従し
ているパスp23は、t=t0+(n+m)Tにおい
て、パスp23の逆拡散値がしきい値以下となっている
ため、この部分に対応する差分情報は「0」となる。
【0024】t=t0+nTにおいて、フィンガー処理
部1のパス追従判定部31は、t=t0のパスp11か
らt=t0+nTのパスp12にかけてパスを追従でき
ているため、z1を差分情報301として出力するとと
もに、t=t0からt=t0+nTの間でのパスp11か
らパスp12の逆拡散値の平均値wa1を重み係数1−
302として出力する。同様にt=t0+nTにおい
て、フィンガー処理部2のパス追従判定部31は、t=
0のパスp21からt=t0+nTのパスp22にかけ
てパスを追従できているため、z2を差分情報301と
して出力するとともに、t=t0からt=t0+nTの間
でのパスp21からパスp22の逆拡散値の平均値wa
2を重み係数2−302として出力する。なお、t=t
0+nTにおいて、フィンガー処理部3のパス追従判定
部31は、t=t0でパスを捕捉していないため差分情
報301と重み係数3−302とは「0」となる。
【0025】フィンガー処理部1の正規化部41は、フ
ィンガー処理部1のパス追従判定部31からのa1をパ
ス位置の変動に要した時間nTで割り、z1/nTをパ
ス位置変動速度1−401としてRAKE信号処理部5
0に送るとともに、フィンガー処理部2の正規化部41
は、フィンガー処理部2のパス追従判定部31からのa
2をパス位置の変動に要した時間nTで割り、z2/n
Tをパス位置変動速度2−401としてRAKE信号処
理部50に送る。
【0026】RAKE信号処理部50では、入力された
z1およびwa1と、z2およびwa2と、固定小数点
演算時の切り捨て等の周波数推定誤差に起因する一定値
Xとからの演算によりt=t0からt=t0+nTの間で
の基地局に対する相対移動速度を推定する。具体的に
は、平均逆拡散値、すなわち重み係数の大きいパスから
計算される部分が支配的となるよう演算するもので、例
えば(wa1*z1+wa2*z2)/(wa1+wa
2)からXを減算した値によりt=t0からt=t0+n
Tの間での基地局に対する相対移動速度を推定する。
【0027】t=t0+(n+m)Tにおいて、フィン
ガー処理部1のパス追従判定部31は、t=t0+nT
のパスp12からt=t0+(n+m)Tのパスp13
にかけてパスを追従できているため、b1を差分情報3
01として出力するとともに、t=t0+nTからt=
0+(n+m)Tの間でのパスp12からパスp13
の逆拡散値の平均値wb1を重み係数1−302として
出力する。同様にt=t0+(n+m)Tにおいて、フ
ィンガー処理部3のパス追従判定部31は、t=t 0
nTのパスp32からt=t0+(n+m)Tのパスp
33にかけてパスを追従できているため、b3を差分情
報301として出力するとともに、t=t0+nTから
t=t0+(n+m)Tの間でのパスp32からパスp
33の逆拡散値の平均値wb3を重み係数3−302と
して出力する。なお、t=t0+(n+m)Tにおい
て、フィンガー処理部2のパス追従判定部31は、t=
0+(n+m)Tでパスを追従できていないため差分
情報301と重み係数2−302とは「0」となる。
【0028】フィンガー処理部1の正規化部41は、フ
ィンガー処理部1のパス追従判定部31からのb1をパ
ス位置の変動に要した時間mTで割り、b1/mTをパ
ス位置変動速度1−401としてRAKE信号処理部5
0に送るとともに、フィンガー処理部3の正規化部41
は、フィンガー処理部3のパス追従判定部31からのb
3をパス位置の変動に要した時間mTで割り、b3/m
Tをパス位置変動速度3−401としてRAKE信号処
理部50に送る。
【0029】RAKE信号処理部50では、入力された
b1およびwb1と、b3およびwb3と、固定小数点
演算時の切り捨て等の周波数推定誤差に起因する一定値
Xとからの演算によりt=t0+nTからt=t0+(n
+m)Tの間での基地局に対する相対移動速度を推定す
る。具体的には、平均逆拡散値、すなわち重み係数の大
きいパスから計算される部分が支配的となるよう演算す
るもので、例えば(wb1×b1+wb3×b3)/
(wb1+wb3)からXを減算した値によりt=t0
+nTからt=t0+(n+m)Tの間での基地局に対
する相対移動速度を推定する。
【0030】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、移動局の基地局に対する相対移動速度の推定を、パ
ス捕捉追従動作に伴う追従補正値を利用した簡単な計算
により行うことができ、廉価な構成により相対移動速度
の推定を行うことができるという効果を奏する。
【0031】なお、本発明が上記各実施形態に限定され
ず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態は
適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成
部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定され
ず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にす
ることができる。なお、各図において、同一構成要素に
は同一符号を付している。
【0032】
【発明の効果】本発明の移動速度検出装置および移動速
度検出方法は、移動局の基地局に対する相対移動速度の
推定を、パス捕捉追従動作に伴う追従補正値を利用した
簡単な計算により行うことができ、廉価な構成により相
対移動速度の推定を行うことができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る移動速度検出装置の実施の形態の
構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す各フィンガー処理部で捕捉・追従す
べきパスに対する逆拡散値と受信されたパス位置と時間
の経過との関係を表す図である。
【符号の説明】
1〜n フィンガー処理部 21 逆拡散部 31 パス追従判定部 41 正規化部 50 RAKE信号処理部 100 受信信号 1−201〜n−201 逆拡散結果 202 追従補正値 301 差分情報 1−302〜n−302 重み係数 1−401〜n−401 パス位置変動速度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04B 7/08 G01S 11/00 A

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイレクトシーケンスによりスペクトラ
    ム拡散された、既知の周期で基地局から送信される信号
    を受信信号として受信して、前記基地局との間の相対移
    動速度を検出する移動速度検出装置であって、 前記受信信号のパスを捕捉して前記パスの追従を行い、
    予め定められた所定時間毎のパス位置の変動量をパス追
    従補正値として出力するパス追従制御手段と、 該パス追従制御手段からの前記パス追従補正値を前記所
    定時間で除算することにより前記基地局との間の前記相
    対移動速度を算出する相対移動速度算出手段とを具備す
    ることを特徴とする移動速度検出装置。
  2. 【請求項2】 前記受信信号は、複数の前記パスからな
    るマルチパスであり、 前記マルチパスの異なる前記パスを捕捉させる複数の前
    記パス追従制御手段を具備し、 前記パス追従制御手段は、前記パスの追従ができている
    か否かを判定させ、 前記相対移動速度算出手段は、前記パスの追従ができて
    いると判定された前記パス追従制御手段からの前記パス
    追従補正値に基づいて前記基地局との間の前記相対移動
    速度を算出させることを特徴とする請求項1記載の移動
    速度検出装置。
  3. 【請求項3】 前記パス追従制御手段は、前記受信信号
    の逆拡散値を算出するとともに、前記所定時間毎の前記
    逆拡散値の平均値を重み係数として出力させ、 前記相対移動速度算出手段は、前記パス追従制御手段か
    らの前記パス追従補正値と前記重み係数とに基づいて前
    記基地局との間の前記相対移動速度を算出させることを
    特徴とする請求項2記載の移動速度検出装置。
  4. 【請求項4】 前記相対移動速度算出手段は、前記重み
    係数の大きいパスから計算される前記相対移動速度が支
    配的になるように演算させることを特徴とする請求項3
    記載の移動速度検出装置。
  5. 【請求項5】 ダイレクトシーケンスによりスペクトラ
    ム拡散された、既知の周期で基地局から送信される信号
    を受信信号として受信して、前記基地局との間の相対移
    動速度を検出する移動速度検出方法であって、 前記受信信号のパスを捕捉して前記パスの追従を行い、
    予め定められた所定時間毎のパス位置の変動量をパス追
    従補正値として出力し、 該出力した前記パス追従補正値を前記所定時間で除算す
    ることにより前記基地局との間の前記相対移動速度を算
    出することを特徴とする移動速度検出方法。
  6. 【請求項6】 前記受信信号は、複数の前記パスからな
    るマルチパスであり、 前記マルチパスの異なる前記パスをそれぞれ捕捉し、 該捕捉したそれぞれの前記パスの追従ができているか否
    かを判定し、 前記パスの追従ができていると判定した前記パスの前記
    パス追従補正値に基づいて前記基地局との間の前記相対
    移動速度を算出することを特徴とする請求項5記載の移
    動速度検出方法。
  7. 【請求項7】 前記受信信号の逆拡散値を算出するとと
    もに、前記所定時間毎の前記逆拡散値の平均値を重み係
    数として出力し、 前記パス追従補正値と前記重み係数とに基づいて前記基
    地局との間の前記相対移動速度を算出することを特徴と
    する請求項6記載の移動速度検出方法。
  8. 【請求項8】 前記重み係数の大きいパスから計算され
    る前記相対移動速度が支配的になるように演算すること
    を特徴とする請求項7記載の移動速度検出方法。
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