JP3455913B2 - U字溝用補強枠 - Google Patents

U字溝用補強枠

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農業用及び工業用
水路及び排水路、並びに一般土木用水路及び排水路に用
いることができるU字溝において、その内面に沿って嵌
め付け、固定される補強枠に関する。
【0002】
【従来の技術】山野の土木開発現場並びに一般道路の側
溝排水路として、従来コンクリート製のU字溝が用いら
れてきたが、近年、コンクリート製のU字溝に代えて、
合成樹脂製のU字溝が用いられるに至っている。この合
成樹脂製のU字溝は、従来のコンクリート製のU字溝よ
りも軽量である為、輸送面や施工面で取扱いが容易であ
るが、コンクリート製のものと比較して、一般に剛性が
低い為、特に側壁の外方から土圧がかかった場合には、
U字溝の上部が内側へ曲がり、或いは倒れこんだり、側
壁部が内側へと変形しやすくなるという問題があった。
このような土圧による変形は、変形部分に亀裂が生じ強
度が低下するだけでなく、水もれを誘発するおそれがあ
る。これを放置すれば時間とともに変形部分はさらに広
がり、時としてU字溝同士の接続部分にまで変形が及ぶ
と、その接続部分に間隙が生じ、その間隙部からも水漏
れを起こす可能性もあった。そこで従来、U字溝の側壁
部の変形を防止すべく、U字溝の形状を工夫する他、U
字溝上部において、補強材をU字溝の両側壁の間に長手
方向に所要の箇所架け渡すことにより、合成樹脂製U字
溝の側壁への土圧に対して剛性を向上させる等の種々の
工夫がなされてきた。
【0003】かかる従来の改良技術として、例えば、特
開昭61−83731号公報は、剛性向上を図るべく、
少なくとも内底面が、好ましくは外底面にも、ほぼ流体
の流れ方向に進行する波状の凹凸面を形成してなるU字
溝を開示している。また、特開2000−104326
号公報は、U字溝の両側壁の上端から外側に向かって断
面L字形に形成された双方の補強材受部の間に横架する
横架材であって、該補強材受部の内面に沿って装着され
た断面L字形の補強材の立上がり部と該補強材受部の立
上がり縁を下方から嵌め込む嵌込部が横架材両端に形成
されており、該嵌込部の外側片の下端に、補強材受部の
コーナー部に下方から係合する係合部が形成されている
ことを特徴とするU字溝用横架材を開示している。さら
に、特許第3065562号公報は、樹脂材からなり、
流体通路を形成すべく、底壁部と両側壁部とが一体に成
形されて断面U字状に設けられると共に、剛性を向上さ
せるべく前記底壁部と両側壁部とに長手方向に直交する
方向に延びる多数の凹条及び凸条が形成されるよう、波
形に成形されたU字溝において、前記凹条及び凸条が前
記両側壁部の各上端まで形成されると共に、該両側壁部
の各上端で該側壁部と一体に成形されて前記凹条を埋め
る隔壁部を具備することを特徴とするU字溝を開示して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に記
載されるような、U字溝の左右の側壁部間に横架材を架
け渡して剛性を図る態様や、波形に成形し凹条及び凸条
を底壁部と両側壁部とに形成する態様のU字溝は、それ
らの左右の側壁部の中央部の剛性において問題があっ
た。すなわち、特開昭61−83731号公報に記載の
U字溝においては、剛性を高める為の凹凸が底面にのみ
形成されているにすぎないので、その左右の側壁部にお
いては剛性の向上がほとんど見られなかった。また、特
開2000−104326号公報においては、U字溝の
左右の側壁部の上端の間に横架材を組み付けることによ
りU字溝の左右の側壁部の剛性向上を図っているが、U
字溝の上部の変形に対する剛性は高まったものの、より
強い土圧荷重が左右の側壁部に作用した場合において
は、側壁部の中央部の内側へのはらみ変形を防止するに
は不十分であった。さらに、特許第3065562号公
報に記載されるU字溝は、波形をなす凹条及び凸条がU
字溝の底壁部から側壁部の上端まで形成されて側壁部の
剛性向上が図られる一方、さらにはU字溝の上部の剛性
を高めるべく、前記凹条を埋める隔壁部が設けられてい
るが、それであってもより強い土圧荷重の影響により生
じる側壁部の内側へのはらみ変形を効果的に防止できる
とは言い難かった。したがって、本発明は、U字溝の側
壁部の剛性をより一層高め、以ってU字溝の左右の側壁
部の変形、特に内方へのはらみ変形を有効に防止し得る
手段の提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究の
結果、略ロ字形の新規な補強枠をU字溝に嵌め付けるこ
とにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明
を完成させた。すなわち本発明は、U字溝に嵌め付けら
れる補強枠において、硬質合成樹脂又は繊維強化樹脂か
らなる略ロ字形の枠であって、該枠の外側表面はU字溝
の底壁部及び左右の側壁部の各内面と実質密接する形状
をなし、該左右の側壁部をU字溝内側への変形に対して
支持する構造を有することを特徴とするU字溝用補強枠
に関する。本発明の好ましい態様は、凹条部及び凸条部
が交互に溝の長手方向に連続形成されて波形に成形され
たU字溝の内側に嵌め付けられる補強枠であって、該U
字溝の底壁部及び/又は左右の側壁部において、該補強
枠の外側表面はU字溝内側の凹条部の曲表面と実質密接
する形状をなす上記の補強枠に関する。さらにまた、本
発明の好ましい態様は、前記補強枠は、略ロ字形の枠が
左右に二分割された形状の二つの枠部品からなり、か
つ、該二つの枠部品は、それぞれ、各々の両端部にて結
合することができる構造を有することを特徴とする上記
のU字溝用補強枠に関する。また他の態様として、前記
補強枠は、略ロ字形の枠が3つ以上の部分に分割された
3つ以上の枠部品のキットから構成されており、かつ、
該3つ以上の枠部品は、各々の嵌め合わせによって補強
枠全体を作り上げることができる構造を有することを特
徴とする上記のU字溝用補強枠である。さらに本発明は
別の態様として、複数の上記のU字溝用補強枠が互いに
平行を保って並列するように連結材を用いて結合されて
なるU字溝用補強枠組体にも関する。
【0006】本発明の硬質合成樹脂又は繊維強化樹脂か
らなるU字溝用補強枠は、略ロ字形状を有し、さらに該
補強枠の外側表面はU字溝の底壁部及び左右の側壁部の
各内面と実質密接する形状をとる。ここで、前記枠の外
側表面は、U字溝の該左右の底壁部及び左右の側壁部の
各内面に完全に密接する場合の他、一部においてこれら
内面との間に部分的に間隙を有する形状であってもよ
い。そしてこの実質密接の構成により、補強枠は左右の
側壁部の間に挟まれ、側壁部をU字溝内側への変形に対
して支持する構造を有する。なお、前記補強枠のU字溝
への取付けに際しては、前記外側表面をU字溝の底壁部
及び左右の側壁部に合わせて簡単に嵌め付けることがで
き、ネジ・ボルトやナット又はリベットを使用する必要
がない。そして前記補強枠をU字溝に嵌め付けた場合、
前記補強枠の外側表面と前記溝の内面とは実質密着して
いる為、前記補強枠がその嵌め付け位置からずれること
なく前記外側表面が前記溝の底壁部から左右の側壁部に
渡って接して配置され、さらには前記側壁部間に挟持さ
れる構造をとる。したがって、土圧荷重がU字溝の左右
の側壁部に作用した場合、側壁部が内方に変形する前に
前記補強枠に対して荷重がかかるので、側壁部の内方へ
のはらみ変形を有効に防止することができる。
【0007】本発明の略ロ字形のU字溝用補強枠は、凹
条部及び凸条部が交互に溝の長手方向に連続形成されて
波形に成形されたU字溝、例えば、凹条部及び凸条部が
溝の底壁部にのみ形成されているU字溝や、溝の底壁部
から左右の側壁部にかけて形成されているU字溝にもも
ちろん使用され得る。前記溝に使用される補強枠の外側
表面は、前記溝の底壁部及び/又は左右の側壁部におい
て、前記溝内側の凹条部の曲表面と全面に渡って接する
か、或いは部分的に間隙を残して接し、同時に左右の側
壁部の間に挟持される形状を有する。前記補強枠を前記
U字溝に取付ける場合には、前記補強枠の外側表面を前
記溝の凹条部の曲表面に合わせて嵌め付けるだけであ
り、取付け作業は非常に簡便である。また、嵌め付けら
れた際には、前記補強枠の外側表面は前記凹条部の凹曲
面と実質的に対応する凸曲面形状に成形されている為、
前記凹条部との密着性が高く、補強枠が位置ずれを起こ
す恐れが少ない。さらに、嵌め付けられた前記補強枠の
外側表面は、前記U字溝の底壁部から左右の側壁部にか
けて接して配置され、同時に補強枠の上部は左右の側壁
部間に挟持される構造をとるので、U字溝の側壁部に向
かって作用する土圧荷重を前記補強枠の外側表面にて受
け止めることができ、よって従来のように左右の側壁部
間に補強材を架け渡す態様と比較して一層高い剛性を左
右の側壁部に付与し得る。したがって、U字溝の左右の
側壁部の内方へのはらみ変形を防止するのに好適であ
る。
【0008】本発明の補強枠はまた、左右に二分割され
た形状の二つの枠部品からなる構造をとっても好まし
い。特にU字溝のサイズが相対的に大きなものになる
と、必然的に補強枠のサイズも大きなものが要求される
為、運搬性や現場での作業性の点から、かさばらず取扱
いやすい大きさの二つの枠部品に分割され得ることが好
ましい。この場合、各枠部品の両端にはそれぞれ結合部
が設けられ、二つの枠部品の結合部が互いに結合されて
一つの補強枠が形成され得るようにするとよい。結合方
法としては、接着剤、ボルト・ナットの使用やリベット
による鋲着等が挙げられるが、作業性の点から、一方の
枠部品の両端の結合部と他方の枠部品の両端の結合部と
が互いに簡単に嵌め止め得る態様が好適である。また、
本発明の補強枠は、略ロ字形の枠が3つ以上の部分に分
割された3つ以上の枠部品のキットから構成されてなる
態様も、運搬性の面からさらに好ましい。ここで、組み
立てる枠部品の数が多くなる程、組み立てに要する時間
と労力も増すので、前記3つ以上の枠部品は、それぞれ
嵌め合わせ等の比較的簡便な方法によって補強枠全体を
作り上げてなる態様が好ましい。
【0009】また、本発明における他の好ましい態様
は、複数の補強枠が、あらかじめ連結材により互いに平
行を保ちつつ並列するよう結合されてなるU字溝用補強
枠組体である。これにより、補強枠を一つ一つU字溝に
嵌め付ける手間が省け、一度に複数の補強枠を嵌め付け
ることができる。連結材は複数の補強枠を所望の間隔を
おいてつなぎ止める役目を果たし、連結される補強枠と
あらかじめ一体で成形されていることが現場における作
業性の点から好ましい。
【0010】以上述べた本発明の補強枠は、通常には略
ロ字形であるが、使用されるU字溝の形状に合わせて、
例えば略台形をとっても差し支えない。この場合におい
ても、その外側表面はU字溝の底壁部及び左右の側壁部
の各内面と実質密接し、位置ずれを起こさない形状であ
ることが望まれる。また上述したように、本発明の補強
枠はその構造上、U字溝の左右の側壁部を内方に変形す
る力に対して高い剛性をU字溝の側壁部に付与し得る。
したがって、左右の側壁部に土圧荷重が作用して生じる
内方へのはらみ変形を防止するには有効な手段となり得
る。さらにまた、本発明の補強枠のU字溝への固定に
は、ネジやボルト・ナットやリベット等による煩雑な取
り付け作業をすることなく容易に嵌め付けることができ
る。また、本発明の補強枠はその全てが硬質合成樹脂又
は繊維強化樹脂からなり、金属製の架け渡し材のように
腐食して外観を悪化させたり、強度が低下することがな
い。
【0011】
【実施例】図面を参照して本発明をさらに詳細に説明す
る。以下の実施例はいかなる場合も本発明を限定するも
のと解釈してはならない。
【0012】(実施例1)本実施例においては、凹条部
及び凸条部が交互に溝の長手方向に連続形成されて波形
に成形されたU字溝2に使用されるU字溝用補強枠1に
ついて記載する。図1(A)は補強枠1の平面図、図1
(B)はその正面図、図1(C)はその側面図を示す。
補強枠1は図1(B)に示すように略ロ字形を有し、そ
の外側表面は図1に示すように、下部と左右の部分につ
いて弧状の凸曲面を有するように成形されている。本実
施例において、補強枠1は、U字溝2の特に左右の側壁
部3の上部及び中央部の一層の補強を目的として、その
高さhが、U字溝2の底壁部4から側壁部3の上端7ま
での高さと同一となっているが、上端7付近の補強がそ
れ程必要とされない場合には、高さhが上端7までの高
さよりもより低く成形されてあっても構わない。また、
補強枠1は、U字溝2に嵌め付けられ、そして固定され
るべく、その長さLはU字溝2の左右の側壁部3,3間
の長さとほぼ同一の構造をとっている。さらに、幅w
は、U字溝2の凹条部5の幅、つまりこれに左右隣接す
る両凸条部6、6の頂き部位間の間隔とほぼ等しくなる
よう成形されているが、補強枠1が不安定となり、位置
ずれをおこさない程度において、相対的に幅wを短くす
ることももちろん可能である。使用されるU字溝2はポ
リエチレン樹脂からなり、図2に示すように、左右の側
壁部3が各々底壁部4から垂直に立ち上がった形状をな
し、底壁部4から左右の側壁部3の上部へと延びる凹条
部5及び凸条部6を交互にU字溝の長手方向に連続形成
することにより波形に成形され、剛性向上が図られてい
る。補強枠1のU字溝2への取り付けには、補強枠1の
外側表面と凹条部5の内側の曲表面とを合わせ、U字溝
2の上方から嵌め込むことにより、U字溝2に簡単に固
定され得る。その際、補強枠1の外側表面は弧状の凸曲
面を有するように成形されており、凹条部5の内側の曲
表面の形状に対応して実質密接する形状となっているの
で、U字溝2との密着性が高く、嵌め付け後に補強枠1
が位置ずれを起こす恐れが極めて低い。したがってU字
溝2の埋設後においても、補強材としての効果が安定し
て発揮され得る。本実施例において、補強枠1は、U字
溝2の凹条部5の内側の曲表面に沿って、底壁部4から
左右の側壁部3の上端7に渡って接して配置され、全体
として左右の側壁部3をU字溝2の内側への変形に対し
て支持する構造をとっている。よって、一層高い剛性を
左右の側壁部3に付与し、側壁部3の内方へのはらみ変
形を効果的に防止することができる。
【0013】本実施例の補強枠1が使用されたU字溝2
にはまた、左右の側壁部3の間に横架、固定する為の架
け渡し材として、横断面略L字形の架け渡し材8が取付
けられていてもよい。架け渡し材8は、リベット9を使
用して補強壁10上の孔11に組み付けることもでき、
補強枠1と併用して側壁部3の上部の剛性を一層向上さ
せることができる。また、U字溝2の左右の側壁部3に
は、剛性を高める為の膨出部12がU字溝1の凹条部5
及び凸条部6に渡って設けられており、側壁部3にさら
なる剛性が付与されている。膨出部12は剛性向上の効
果のみならず、土中に埋設された際には土砂が堆積し、
上部から荷重がかかるためにU字溝2の浮上防止の効果
をも併せ持つ。さらに、U字溝1の底壁部4には、浮上
防止材13が嵌挿されており、より一層の浮上防止効果
を得ることができる。
【0014】(実施例2)上記補強枠1に代えて使用で
きる、又はそれと併用可能な他の補強枠の別の態様は、
図3の平面図(A)、正面図(B)、側面図(C)及び
図4の斜視図(A)、(A)における結合部の拡大図
(B)に示す、補強枠14である。補強枠14は補強枠
2と同様に略ロ字形であり、その外側表面は使用される
U字溝の内面の形状に対応するが、二つの枠部品14a
及び14bから成り立つ構造である。枠部品14a及び
14bの両端には、結合部として、それぞれ上下に対応
している嵌合部15が設けられ、本実施例においては、
嵌合部15には嵌合手段としてダボ16又はダボ16に
対応する孔17が設けられている。したがって、現場に
おいて、枠部品14a及び14bの嵌合部15の位置が
それぞれ互いに対応するように合わせ、ダボ16を孔1
7に嵌め込むことにより簡便に補強枠14を組み立てる
ことが可能である。このように補強枠14が枠部品14
a及び14bとに分割されている利点としては、運搬及
び施工面での効率が挙げられる。すなわち、U字溝のサ
イズが相当に大きく、要求される補強枠も大きい場合、
そのままの形態では車両に積載するにはかさばってしま
い、また現場にて作業員が持ち運ぶ際においても困難な
大きさのものになるが、枠部品14a及び14bとに分
割されていれば、車両への積載配置も比較的自由度が高
いので効率良く積載することが可能で、また、作業現場
においてもたやすく持ち運びができる。補強枠14は、
あらかじめ組み立てた後、実施例1に記載したと同様に
してU字溝に嵌め付けることが出来る他、枠部品14a
及び14bのどちらか一方をU字溝の所望の凸条部の内
面に配置し、しかる後に他方の枠部品を配置し、そして
嵌合部15を互いに嵌め止めることによって補強枠14
を組み立て、U字溝への嵌め付けを完成することもでき
る。補強枠14をU字溝に嵌め付けた際には、実施例1
に記載の補強枠1と同様、U字溝の左右の側壁部の上部
及び中央部により一層の剛性を付与する。そしてまた、
枠部品14a及び14bとに分割され得るので、特に、
より大きなサイズのU字溝に使用される場合に好適の補
強枠であり、しかも大サイズのU字溝において特に生じ
易い左右の側壁部の中央部の内方へのはらみ変形を効果
的に防止することができる。
【0015】(実施例3)本発明の補強枠の他の好まし
い態様は、図5の平面図(A)、正面図(B)、側面図
(C)及び図6の斜視図(A)、(A)における結合部
の拡大図(B)に示す、補強枠18である。補強枠18
は実施例2に記載の補強枠14と同様、略ロ字形状を有
し、また枠部品18a及び18bの二つに分割が可能で
ある。枠部品18a及び18bの両端には結合部として
嵌合部19が設けられているが、実施例2における補強
枠14の嵌合部と異なり、それぞれ左右同形状の一対品
の構造となっている。よって、部品点数を減らすことが
でき、生産費の低減に有利である。その他の構成は実施
例2と同様である。補強枠18も実施例2に記載の補強
枠14と同様、より大きなサイズのU字溝の使用に好適
であり、左右の側壁部の中央部の内方へのはらみ変形を
効果的に防止することができる。
【発明の効果】以上説明したように、本発明の補強枠は
その構造上、U字溝の左右の側壁部を内方に変形する力
に対して高い剛性をU字溝の側壁部に付与し得る。した
がって、左右の側壁部に土圧荷重が作用して生じる内方
への変形、特に側壁部中央におけるはらみ変形を有効に
防止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の補強枠1を示す。図1(A)は平面
図、図1(B)は正面図、図1(C)は側面図である。
【図2】本発明の補強枠1が取り付けられたU字溝の一
態様を説明する斜視図である。
【図3】本発明の補強枠14を示す。図3(A)は平面
図、図3(B)は正面図、図3(C)は側面図である。
【図4】図4(A)は本発明の補強枠14の斜視図であ
り、図4(B)はその結合部を拡大して示す図である。
【図5】本発明の補強枠18を示す。図5(A)は平面
図、図5(B)は正面図、図5(C)は側面図である。
【図6】図6(A)は本発明の補強枠18の斜視図であ
り、図6(B)はその結合部を拡大して示す図である。
【符号の説明】
1 補強枠 2 U字溝 3
側壁部 4 底壁部 5 凹条部 6
凸条部 7 側壁部の上端 8 架け渡し材 9
リベット 10 補強壁 11 孔 12 膨
出部 13 浮上防止材 14 補強枠 15 嵌
合部 16 ダボ 17 孔 18 補
強枠 19 嵌合部
フロントページの続き (56)参考文献 特公 平8−33020(JP,B2) 特許3065562(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03F 5/04 E02B 11/00 301 E02B 5/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成形されたU字溝においてその内側嵌め
    付けられ固定される補強枠であって、硬質合成樹脂又は
    繊維強化樹脂からなる略ロ字形の枠であり、該枠の外側
    表面はU字溝の底壁部及び左右の側壁部の各内面と実質
    密接する形状をなし、該左右の側壁部をU字溝内側への
    変形に対して支持する構造を有することを特徴とするU
    字溝用補強枠。
  2. 【請求項2】凹条部及び凸条部が交互に溝の長手方向に
    連続形成されて波形に成形されたU字溝においてその内
    側に嵌め付けられ固定される補強枠であって、該U字溝
    の底壁部及び/又は左右の側壁部において、該補強枠の
    外側表面はU字溝内側の凹条部の曲表面と実質密接する
    形状をなすことを特徴とする請求項1記載のU字溝用補
    強枠。
  3. 【請求項3】前記補強枠は、略ロ字形の枠が左右に二分
    割された形状の二つの枠部品からなり、かつ、該二つの
    枠部品は、それぞれ、各々の両端部にて結合することが
    できる構造を有することを特徴とする請求項2記載の
    字溝用補強枠。
  4. 【請求項4】前記補強枠は、略ロ字形の枠が3つ以上の
    部分に分割された3つ以上の枠部品のキットから構成さ
    れており、かつ、該3つ以上の枠部品は、各々の嵌め合
    わせによって補強枠全体を作り上げることができる構造
    を有することを特徴とする請求項2記載のU字溝用補強
    枠。
  5. 【請求項5】複数の請求項記載のU字溝用補強枠が互
    いに平行を保って並列するように連結材を用いて結合さ
    れてなるU字溝用補強枠組体。
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