JP3453484B2 - シールド機能をもつ圧接コネクタ - Google Patents

シールド機能をもつ圧接コネクタ

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JP3453484B2
JP3453484B2 JP29165896A JP29165896A JP3453484B2 JP 3453484 B2 JP3453484 B2 JP 3453484B2 JP 29165896 A JP29165896 A JP 29165896A JP 29165896 A JP29165896 A JP 29165896A JP 3453484 B2 JP3453484 B2 JP 3453484B2
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宏樹 平井
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Multi-Conductor Connections (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールド層及びド
レンワイヤをもつシールド機能付ケーブルの端末に接続
される圧接コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のシールド機能付コネクタの一例を
図9(a)(b)に示す。
【0003】ここに示すシールド電線80は、その内側
から順に、図略の中心導体と、内部絶縁体81と、銅編
組等からなるシールド層82と、外部絶縁体83とを略
同心状に有している。電線端末では、外部絶縁体83の
皮剥ぎ処理がされることにより上記シールド層82が外
部に露出しており、中心導体の端末には端子84が固定
されている。
【0004】これに対してコネクタ90は、合成樹脂等
の絶縁材料により形成されたキャビティ91及びフード
93と、金属等の導電材料からなるシールド用シェル9
2とで構成されている。キャビティ91は、筒状をな
し、その内側に電線端子を収容するものであり、その内
側には端子固定用の図略のランスが形成されている。シ
ールド用シェル92は、上記キャビティ91の外側に嵌
着される筒状のシールド部92aと、上記シールド層8
2の表面に圧着されるバレル部92bとを一体に有して
いる。フード93は、上記シールド用シェル92全体を
外側から覆う形状に形成されており、上記キャビティ9
1とともにハウジングを構成している。
【0005】このコネクタ90によれば、その組立状態
で、端子84がシールド用シェル92のシールド部92
aに囲まれるとともに、このシールド用シェル92のバ
レル部92bにシールド電線80のシールド層82が圧
着されることにより、このシールド層82とシールド用
シェル92とが電気的に接続される。従って、上記シー
ルド層82がアースに接続されることにより、シールド
電線80からコネクタ90に至るまで連続するシールド
バリアが形成されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記図9に示したコネ
クタ90は、単一本のシールド電線80の端末が接続さ
れるものであるが、フラットケーブルや多芯撚りケーブ
ル等のように複数の電線を収容するケーブルであって、
これら電線を覆うシールド層を持つケーブルの端末に接
続されるコネクタについても、シールド機能をもたせる
ことが要望されている。また、上記図9に示したコネク
タ90は、バレル部92bとシールド層82との圧着に
よって、このシールド層82とシールド用シェル92と
の電気的接続が行われるものであるが、上記ケーブルの
ようにコネクタに接続されるべき電線が多数本に至る場
合には、各電線をシェルに圧着する作業が非常に面倒で
あり、製造能率が悪い。
【0007】本発明は、このような事情に鑑み、複数の
絶縁電線をもつシールド機能付ケーブルの当該絶縁電線
を各端子に一括して簡単に接続でき、かつ、その接続状
態で良好なシールド層を形成できるコネクタを提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、シールド層に接触するドレン
ワイヤと複数本の絶縁電線とを有するケーブルの端末に
接続される圧接コネクタであって、複数の端子収容室が
上方に開口する状態で左右方向に配列されたハウジング
と、所定の端子収容室に収容され、上記ドレンワイヤが
圧接接続されるドレンワイヤ圧接端子と、上記端子収容
室のうち上記ドレンワイヤ圧接端子が収容される端子収
容室以外の端子収容室に収容され、上記絶縁電線が圧接
接続される電線圧接端子と、上記各端子収容室を覆うよ
うに上記ハウジングに装着され、かつ、この装着状態で
ドレンワイヤ及び各絶縁電線を上記圧接接続方向に押圧
してそれぞれ上記ドレンワイヤ圧接端子及び電線圧接端
子に圧接接続するカバーとを備えるとともに、上記ハウ
ジングにハウジング側シールド部材を設け、上記カバー
にカバー側シールド部材を設け、上記ハウジングに上記
カバーが装着された状態で上記ハウジング側シールド部
材及びカバー側シールド部材がドレンワイヤと電気的に
接続され、かつ、両シールド部材によって全端子収容室
が囲まれるようにしたものである。
【0009】このコネクタにおいて、上記ケーブルから
引出した各絶縁電線及びドレンワイヤを電線圧接端子及
びドレンワイヤ圧接端子にそれぞれセットし、この状態
でハウジングにカバーを装着すれば、このカバーの押圧
部が各絶縁電線及びドレンワイヤを押圧することによ
り、これら絶縁電線及びドレンワイヤが各圧接端子に一
括して圧接接続される。また、ドレンワイヤ圧接端子に
ハウジング側シールド部材及びカバー側シールド部材が
電気的に接続されるため、上記ドレンワイヤがアースに
接続されることにより、ケーブルからハウジングに至る
まで各絶縁電線及び圧接端子を覆う良好なシールド層が
形成されることとなる。
【0010】ここで、上記ドレンワイヤ圧接端子及び電
線圧接端子を同一形状とすれば、両圧接端子の共通化に
よって量産性が高まる。
【0011】上記ドレンワイヤ圧接端子へのハウジング
側シールド部材及びカバー側シールド部材の電気的接続
は、各シールド部材を個別にドレンワイヤ圧接端子に接
触させたり、カバー側シールド部材をドレンワイヤ圧接
端子とハウジング側シールド部材とに接触させたりする
ことによっても可能であるが、ドレンワイヤ圧接端子と
同じくハウジング側に固定されるハウジング側シールド
部材を上記ドレンワイヤ圧接端子と接触させ、上記ハウ
ジングに上記カバーが装着された状態で上記ハウジング
側シールド部材と上記カバー側シールド部材とが接触す
るように構成すれば、より確実な電気的接続が可能にな
る。
【0012】この場合、上記カバー側シールド部材を上
記端子収容室を上方から覆う平板状とし、上記ハウジン
グ側シールド部材を、上記端子収容室を下方から覆う底
壁部と、この底壁部の両端から上方に立ち上がって端子
収容室を両側方から覆う側壁部とを有する形状とし、上
記カバーに、このカバーが上記ハウジングに装着される
状態で両側壁部が嵌入される嵌入溝を形成し、この嵌入
溝に嵌入された両側壁部が上記カバー側シールド部材と
略同等の高さ位置に到達するようにすることにより、カ
バー側シールド部材をより単純な形状にしてその量産性
を高めることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
〜図6に基づいて説明する。
【0014】図1には、本発明にかかる圧接コネクタC
1と、この圧接コネクタC1に結合される相手方コネク
タC2とが示されている。なお、この実施の形態では、
相手方コネクタC2が本発明にかかるコネクタと異なる
コネクタとされているが、本発明にかかる圧接コネクタ
同士が結合される構成にすることも可能である。
【0015】各コネクタC1,C2には、図6に示すよ
うなフラットケーブルFCがそれぞれ接続されるように
なっている。このフラットケーブルFCは、複数本の絶
縁電線Dと単一本のドレンワイヤDWとが一列に配さ
れ、これを覆う絶縁体4によって一体化されたものであ
り、この絶縁体4と各絶縁電線D及びドレンワイヤDW
との間に金属シート等からなるシールド層3が配設され
ている。各絶縁電線Dは、例えば撚線からなる導体1
と、これを覆う絶縁体2とからなり、ドレンワイヤDW
には、撚線の表面にスズ被膜を施したもの等が用いられ
ている。そして、このドレンワイヤDWがアースに接続
されることにより、当該ドレンワイヤDWの外周面と接
触しているシールド層3もアースされ、これにより絶縁
電線Dの周囲にシールドバリアが形成されるようになっ
ている。
【0016】コネクタC2は、ハウジング10を備え、
このハウジング10には、圧接コネクタC1のハウジン
グ22が嵌入されるハウジング嵌入穴12が形成されて
いる。このハウジング嵌入穴12の奥には、図2に示す
ような端子収容孔16が上記絶縁電線D及びドレンワイ
ヤDWに対応して複数個配列され、かつ、これら端子収
容孔16及び上記ハウジング嵌入穴12を囲む角筒状の
金属製シールド用シェル14がハウジング10内に埋設
されている。
【0017】各端子収容孔16内には、圧着端子18が
収容されている。各圧着端子18は、上記各絶縁電線D
の絶縁体2を押える絶縁バレル18aと、電線先端で剥
き出された導体1を押える導体バレル18bとを有し、
この導体バレル18bでの圧着により導体1と圧着端子
18とが電気的に接続されるようになっている。また、
片側の端の圧着端子18には、絶縁電線Dでなく上記ド
レンワイヤDWが圧着されるようになっており、この圧
着端子18はハウジング10内で上記シールド用シェル
14に接触した状態となっている。
【0018】なお、図2において20は圧着端子18を
端子収容室16内に固定するためのランスであり、その
固定状態で圧着端子18の先端部18cが前記ハウジン
グ嵌入穴12内に突出するようになっている。
【0019】一方、本発明にかかる圧接コネクタC1
は、図1〜図5に示すようなハウジング22とカバー2
4とを備えている。
【0020】ハウジング22の下面には、その前端から
後方(図2では左方)に延びる撓み変形可能な形状の舌
片26が形成され、この舌片26の下面には被係止突起
28が形成されている。そして、このハウジング22が
上記コネクタC2のハウジング嵌入穴12に嵌入される
際、このコネクタC2側に形成された係止孔13に上記
被係止突起28が嵌まり込むことにより、ハウジング嵌
入穴12内にハウジング22が固定されるようになって
いる。
【0021】ハウジング12には、前記コネクタC2側
の端子収容孔16に対応して左右方向に一列に複数個の
端子収容室30が配列されている。各端子収容室30に
おいて、その前半部(図2では右半部)はトンネル状と
され、後半部は上方に開放されている。そして、これら
端子収容室30内にそれぞれ圧接端子32が固定されて
いる。
【0022】各圧接端子32の前端部(図2では右端
部)にはバネ片33をもつ端子嵌入部が形成され、ハウ
ジング10,22同士の嵌合の際、各圧着端子18の先
端部18cが端子収容室30の先端開口31を通じて上
記端子嵌入部に嵌入され、そのバネ片33と接触するこ
とにより、圧接端子32と圧着端子18とが電気的に接
続されるようになっている。
【0023】各圧接端子32の後部、すなわち、端子収
容室30において上方に開放された領域に設けられる部
分には、複数個の圧接部34が上方に立設されている。
各圧接部34には、上方に開放されたU字状のスロット
刃が形成され、このスロット刃に絶縁電線D(図2及び
図4における左端の圧接端子32ではドレンワイヤD
W)が下向きに押し込まれることにより、その圧接部3
4と導体1(もしくはドレンワイヤDW)とが圧接接続
されるようになっている。
【0024】さらに、ハウジング22には、後方に開放
されたシェル挿入溝38が形成されている。このシェル
挿入溝38の前半部は、全端子収容室30を上下左右か
ら囲むロ字状をなし、後半部は、全端子収容室30を下
方及び左右両側方から囲む(すなわち上方にのみ開放さ
れた)コ字状をなしている。そして、このシェル挿入溝
38内に、導電材料からなるシールド用のハウジング側
シェル(ハウジング側シールド部材)40が後方から嵌
入され、固定されている。
【0025】このハウジング側シェル40は、図5にも
示すように、左右方向に広がる底壁部41と、この基部
41の左右両端から上方に立ち上がる側壁部42とを有
している。この側部42の前側部(図5では奥側部)か
らは内側に天壁部43が延び、両天壁部43の先端同士
がシェル中央で略当接するようになっている。これに対
し、上記シェル挿入溝38において上記天壁部43が挿
入される部分である天溝部38aの幅は、天壁部43の
肉厚よりもかなり大きく設定されており、この天壁部4
3が上記天溝部38a内に嵌入された状態で当該天壁部
43の上方に隙間が形成されるようになっている。
【0026】さらに、このコネクタC1の特徴として、
上記側壁部42のうちドレンワイヤDWに隣接する側
(図5では左側)の側壁部42の内側面には、接触用突
起44が内側向きに突設されている。そして、この接触
用突起44が、上記圧接端子32のうちドレンワイヤD
Wが接続される圧接端子(本発明にいうドレンワイヤ圧
接端子;図3では最も左側の圧接端子)18に接触する
ように接触用突起44の突出量が設定されている。
【0027】なお、図1及び図3〜図5において39
は、上記シェル挿入溝38へのハウジング側シェル40
の挿入の際に上記接触用突起44とハウジング22との
干渉を避けるために確保された空間である。
【0028】ハウジング22において、上方に開放され
た部分(すなわち後側部)の両側壁の外側面には凹部4
8が形成され、この凹部48に前記カバー24の両側壁
が嵌合されるようになっている。このカバー24の両側
壁には被係止孔54が形成される一方、凹部48の外側
面には係止突起56が形成されており、この係止突起5
6に上記被係止孔54が係合されることにより、ハウジ
ング22へのカバー24の装着状態がロックされるよう
になっている。
【0029】カバー24内には、水平に広がる平板状の
カバー側シェル(カバー側シールド部材)50が固定さ
れている。このカバー側シェル50も、前記ハウジング
側シェル40と同様に導電材料からなり、その前端部
(図2では右端部)がカバー24の前端面から前方に突
出している。そして、この突出部分が上記シェル挿入溝
38の天溝部38a内において上記天壁部43の上方に
形成された隙間に嵌入されることにより、当該突出部分
が天壁部43と接触するようになっている。
【0030】カバー24の左右両側部には、下方に開放
された嵌入溝52が形成されている。これらの嵌入溝5
2内には、カバー24の装着時にハウジング側シェル4
0の両側壁部42が嵌入されるようになっており、この
嵌入状態で、両側壁部42の上端がカバー側シェル50
と略同等の高さ位置まで到達するようになっている。従
って、コネクタC1の後側部においては、上記ハウジン
グ側シェル40の底壁部41及び両側壁部42とカバー
側シェル50とによって全端子収容室30が四方から囲
まれるようになっており、また、コネクタC1の前端部
においては、上記ハウジング側シェル40の底壁部4
1、両側壁部42、及び両天壁部43によって全端子収
容室30が四方から囲まれるようになっている。
【0031】カバー24の下面には、上記各端子収容室
16に対応して押圧部58が下向きに突設されている。
各押圧部58は、カバー24がハウジング22に装着さ
れる際、各圧接端子18にセットされている圧接電線D
もしくはドレンワイヤDWを下向きに押圧する形状に形
成されている。
【0032】このコネクタC1によれば、次の要領でフ
ラットケーブルFCを簡単に接続することができる。
【0033】 フラットケーブルFCの端末の絶縁体
4を剥ぎ取り、シールド層3をめくって、各絶縁電線D
及びドレンワイヤDWを露出させる。
【0034】 各絶縁電線D及びドレンワイヤDWを
各圧接端子32における圧接部34のスロット刃内に軽
く嵌める。
【0035】 シェル挿入溝38の天溝部38a内に
おいてハウジング側シェル40の上方に形成された隙間
内にカバー側シェル50の前端部を挿入するようにし、
かつ、ハウジング22の凹部48にカバー24の両側壁
を嵌合するようにしながら、カバー24をハウジング2
2に装着する。この装着の際、カバー24側の押圧部5
8が各絶縁電線D及びドレンワイヤDWを下方に押圧す
ることにより、これら絶縁電線D及びドレンワイヤDW
が各圧接端子32に圧接接続される。また、ドレンワイ
ヤDWが圧接接続される圧接端子32はシールド側シェ
ル40の接触用突起44に接触しているので、このドレ
ンワイヤDWにはシールド側シェル40全体さらにはこ
のシールド側シェル40と接触しているカバー側シェル
50もアースに接続される。その結果、フラットケーブ
ルFCからコネクタC1の前端に至るまでの領域に、全
絶縁電線D及び圧接端子32を取り囲む良好なシールド
層が形成されることとなる。
【0036】すなわち、このコネクタC1によれば、各
絶縁電線D及びドレンワイヤDWを各圧接端子32に軽
くセットし、その後カバー24をハウジング22に装着
するだけの簡単な操作で、全絶縁電線Dの接続さらには
良好なシールドバリアの形成を行うことができる。
【0037】その後は、コネクタC1のハウジング22
をコネクタC2のハウジング嵌入穴10内に嵌入するこ
とにより、各圧接端子32のバネ片33と各圧着端子1
8の先端部18cとの接触によって、各絶縁電線D同士
及びドレンワイヤDW同士を電気的に接続できる。
【0038】なお、本発明の実施形態はこれに限らず、
例として次のような形態をとることも可能である。
【0039】(1) 前記実施形態では、コネクタC1にフ
ラットケーブルFCを接続する場合を示したが、本発明
にかかるコネクタに接続されるケーブルの種類は問わ
ず、例えば第2の実施の形態として図2に示すように、
絶縁電線D同士が撚り合わされたドレンワイヤDW入り
の多芯撚りケーブルTCであっても接続が可能である。
この場合も、ケーブル端末を皮剥ぎ処理し、図8に示す
ように引出した各絶縁電線D及びドレンワイヤDWを所
定の圧接端子に圧接接続するようにすればよい。
【0040】(2) 前記各実施形態では、ドレンワイヤD
Wが最も端よりの圧接端子32に圧接接続されるものを
示したが、本発明ではドレンワイヤ圧接端子の位置は問
わず、例えば図2及び図4において中央よりの圧接端子
32をドレンワイヤ圧接端子としてもよい。この場合
は、当該圧接端子32とハウジング側シェル40の底壁
部41とを上下方向に接触させるようにすればよい。ま
た、本発明におけるドレンワイヤ圧接端子及び電線圧接
端子の形状は特に問わないが、これら圧接端子の形状を
全て同一にすれば、量産性をさらに向上させることがで
きる利点が得られる。
【0041】(3) 本発明において上記ハウジング側シェ
ル40及びカバー側シェル50の具体的な形状は問わ
ず、これらが全体として端子収容室30を囲む形状であ
ればよい。例えば、カバー側シェル50の端部がハウジ
ング22に設けられた溝内に嵌入され、この嵌入状態で
カバー側シェル50がドレンワイヤ圧接端子と接触する
ようにしても、両シェル40,50をドレンワイヤDW
に接続することが可能である。ただし、前記第1の実施
の形態のように、圧接端子32と同じくハウジング22
側に固定されるハウジング側シェル40をドレンワイヤ
圧接端子に接触させることにより、その接触をより確実
なものとすることができ、さらに、このハウジング側シ
ェル40の両側壁部42が嵌入される嵌入溝52をカバ
ー24に形成し、この嵌入溝52に嵌入された側壁部4
2がカバー側シェル50の高さ位置とほぼ同等の高さ位
置に到達するように構成することにより、カバー側シェ
ル50を単なる平板状としてその量産性を高めることが
できる利点が得られる。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明は、ドレンワイヤ圧
接端子と電線圧接端子とをもつハウジングにハウジング
側シールド部材を設け、このハウジングにカバーが装着
されることにより、各圧接端子にドレンワイヤ及び絶縁
電線が接続され、かつ、上記ハウジング側シールド部材
及びカバー側シールド部材がドレンワイヤと電気的に接
続され、さらに、両シールド部材によって全端子収容室
が囲まれるようにしたものであるので、簡単な操作で、
各圧接端子に絶縁電線及びドレンワイヤを一括接続で
き、なおかつ、絶縁電線及び圧接端子の周囲に良好なシ
ールド層を形成できる効果がある。
【0043】ここで、上記ドレンワイヤ圧接端子及び電
線圧接端子を同一形状としたものによれば、両圧接端子
の共通化によって量産性を高めることができる。
【0044】また、ドレンワイヤ圧接端子と同じくハウ
ジング側に固定されるハウジング側シールド部材を上記
ドレンワイヤ圧接端子と接触させ、上記ハウジングに上
記カバーが装着された状態で上記ハウジング側シールド
部材と上記カバー側シールド部材とが接触するように構
成することにより、両シールド部材をより確実にドレン
ワイヤに電気的に接続できる効果が得られる。
【0045】この場合、上記カバー側シールド部材を上
記端子収容室を上方から覆う平板状とし、上記ハウジン
グ側シールド部材を、上記端子収容室を下方から覆う底
壁部と、この底壁部の両端から上方に立ち上がって端子
収容室を両側方から覆う側壁部とを有する形状とし、上
記カバーに、このカバーが上記ハウジングに装着される
状態で両側壁部が嵌入される嵌入溝を形成し、この嵌入
溝に嵌入された両側壁部が上記カバー側シールド部材と
略同等の高さ位置に到達するようにすることにより、カ
バー側シールド部材をより単純な形状にしてその量産性
を高めることができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における圧接コネク
タとその相手方コネクタとを示す斜視図である。
【図2】上記圧接コネクタと相手方コネクタとの結合状
態を示す断面側面図である。
【図3】上記圧接コネクタの断面平面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】上記圧接コネクタの分解斜視図である。
【図6】上記圧接コネクタに接続されるフラットケーブ
ルの断面正面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態におけるハウジング
とこれに接続される多芯撚りケーブルとを示す斜視図で
ある。
【図8】上記多芯撚りケーブルとハウジングとの接続状
態を示す断面平面図である。
【図9】(a)は従来のシールド電線用コネクタの一例
を示す組立斜視図、(b)は同コネクタの分解斜視図で
ある。
【符号の説明】
C1 圧接コネクタ D 絶縁電線 DW ドレンワイヤ FC フラットケーブル TC 多芯撚りケーブル 22 ハウジング 24 カバー 30 端子収容室 32 圧接端子 34 圧接部 38 シェル挿入溝 40 ハウジング側シェル(ハウジング側シールド部
材) 41 底壁部 42 側壁部 43 天壁部 44 接触用突起 50 カバー側シェル(カバー側シールド部材) 52 嵌入溝 58 押圧部
フロントページの続き (72)発明者 堤 祐一郎 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (56)参考文献 特開 平7−201379(JP,A) 実開 平6−58576(JP,U) 実開 平6−86281(JP,U) 実開 昭62−195915(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 24/08 H01R 13/648 H01R 9/05 H01R 17/04 H01R 23/66 H01R 4/24

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド層に接触するドレンワイヤと複
    数本の絶縁電線とを有するケーブルの端末に接続される
    圧接コネクタであって、複数の端子収容室が上方に開口
    する状態で左右方向に配列されたハウジングと、所定の
    端子収容室に収容され、上記ドレンワイヤが圧接接続さ
    れるドレンワイヤ圧接端子と、上記端子収容室のうち上
    記ドレンワイヤ圧接端子が収容される端子収容室以外の
    端子収容室に収容され、上記絶縁電線が圧接接続される
    電線圧接端子と、上記各端子収容室を覆うように上記ハ
    ウジングに装着され、かつ、この装着状態でドレンワイ
    ヤ及び各絶縁電線を上記圧接接続方向に押圧してそれぞ
    れ上記ドレンワイヤ圧接端子及び電線圧接端子に圧接接
    するカバーとを備えるとともに、上記ハウジングにハ
    ウジング側シールド部材を設け、上記カバーにカバー側
    シールド部材を設け、上記ハウジングに上記カバーが装
    着された状態で上記ハウジング側シールド部材及びカバ
    ー側シールド部材がドレンワイヤと電気的に接続され、
    かつ、両シールド部材によって全端子収容室が囲まれる
    ようにしたことを特徴とするシールド機能をもつ圧接コ
    ネクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシールド機能をもつ圧接
    コネクタにおいて、上記ドレンワイヤ圧接端子及び電線
    圧接端子を同一形状としたことを特徴とするシールド機
    能をもつ圧接コネクタ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のシールド機能を
    もつ圧接コネクタにおいて、上記ハウジング側シールド
    部材を上記ドレンワイヤ圧接端子と接触する位置に固定
    し、上記ハウジングに上記カバーが装着された状態で上
    記ハウジング側シールド部材と上記カバー側シールド部
    材とが接触するように構成したことを特徴とするシール
    ド機能をもつ圧接コネクタ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のシールド機能をもつ圧接
    コネクタにおいて、上記カバー側シールド部材を上記端
    子収容室を上方から覆う平板状とし、上記ハウジング側
    シールド部材を、上記端子収容室を下方から覆う底壁部
    と、この底壁部の両端から上方に立ち上がって端子収容
    室を両側方から覆う側壁部とを有する形状とし、上記カ
    バーに、このカバーが上記ハウジングに装着される状態
    で両側壁部が嵌入される嵌入溝を形成し、この嵌入溝に
    嵌入された両側壁部が上記カバー側シールド部材と略同
    等の高さ位置に到達するようにしたことを特徴とするシ
    ールド機能をもつ圧接コネクタ。
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