JP3451843B2 - 床上排水方式の洋式水洗便器の床下排水構造 - Google Patents

床上排水方式の洋式水洗便器の床下排水構造

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JP3451843B2 JP20008696A JP20008696A JP3451843B2 JP 3451843 B2 JP3451843 B2 JP 3451843B2 JP 20008696 A JP20008696 A JP 20008696A JP 20008696 A JP20008696 A JP 20008696A JP 3451843 B2 JP3451843 B2 JP 3451843B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、床上排水方式の
式水洗便器の床下排水構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来は、図4に示すように、便器本体
(1)の下部の内側に形成された便器排水口(2)は、
便器本体(1)の下方に配設された床下排水管(8)に
床フランジ(13)を介して直接に接続されていた。し
かし、便器本体(1)の下部の内側に形成された便器排
水口(2)は便器本体(1)によって、便器本体(1)
の後端から便器排水口(2)までの寸法が多様な寸法に
なっており、既設の便器本体(1)の取り替え時におい
て、今まで備え付けられていた便器本体(1)を変更す
ると、便器本体(1)の後端から便器排水口(2)まで
の寸法が異なる場合があり、その場合には、今までのト
イレルームの後方の壁から床下排水管(8)までの寸法
(L)を変更しないと便器本体(1)の据え付け位置を
ずらさなければならず、トイレルームの寸法によっては
便器本体(1)が据え付けられない場合が生じてくる。
これを防ぐためにはトイレルームの後方の壁から床下排
水管(8)までの寸法(L)を変更しなければならず、
床下工事や床面工事等のような大変な工事が必要となっ
ていた。このような問題を解決すべく、図5に示すよう
な便器本体(1)の下部の内側に便器排水口(2)を形
成した洋式水洗便器においては、便器排水口(2)と床
下排水管(8)に取り付けられた床フランジ(13)と
を水平方向に長さ調節可能な横引排水管(6)で連通し
て、便器本体(1)の据え付け位置がずれないようにす
るものがあった。この横引排水管(6)は、一端が便器
排水口(2)に接続された便器接続部(3)、他端が床
フランジ(13)に接続された床フランジ接続部(7)
に接続され、横引排水管(6)の長手方向の寸法を切断
することによって、トイレルームの後方の壁から床下排
水管(8)までの寸法(L)に合わせて、水平方向に長
さ調節可能とするものであった。 【0003】他方、洋式水洗便器としては、図6に示す
ような便器本体(1)の後部の外側に便器排水口(2)
を形成した洋式水洗便器があり、これは、トイレルーム
の後方の壁の裏側で建築物の上下に貫通して下水管へと
通ずる床上排水管(9)と便器本体の後部の外側に形成
した便器排水口(2)とを排水管(11)を介して接続
していた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、洋式
水洗便器としては、上記のように大きくはトイレルーム
の後方の壁の裏側で建築物の上下に貫通して下水管へと
通ずる床上排水管(9)へ排水する床上排水方式の洋式
水洗便器と、便器本体の下方に設けられた床下排水管
(8)へ排水する床下排水方式の洋式水洗便器の2種類
に分類され、床上排水方式の洋式水洗便器を床下排水方
式用に床下排水管(8)が既設されたトイレルームに据
え付けることは便器本体(1)の構造上できなかった。 【0005】本発明は上記事由に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、床下工事や床面工事
等のような大変な工事を必要とせずに、床下排水方式に
床下排水管が既設されたトイレルームに、床上排水方式
の洋式水洗便器を据え付けることのできる洋式水洗便器
床下排水構造を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
床上排水方式の洋式水洗便器の床下排水構造は、便器本
体の後部の外側に便器排水口を形成した床上排水方式の
洋式水洗便器の床下排水構造であって、便器排水口と、
下水管へと通ずる便器本体の下方に既設された床下排水
管と、を鉛直方向及び水平方向に長さ調節可能な長さ調
節部を有する排水管によって連通してなるものである。
こうすることにより、水平方向に長さを調節できる長さ
調節部を有する排水管によって床下排水管と便器排水口
とを連通したので、床下工事や床面工事等のような大変
な工事を必要とせずに、トイレルームの後方の壁から床
下排水管までの寸法を変更することなく、便器本体の後
部の外側に便器排水口を形成した床上排水方式の洋式水
洗便器を床下排水管が既設されたトイレルームに据え付
けることのできるようになるとともに、鉛直方向に排水
管の長さを調節できるので、便器本体の製造時に発生す
る床面から便器排水口までの高さ寸法のばらつきを吸収
して容易に施工できるようになる。 【0007】本発明の請求項1に係る床上排水方式の
式水洗便器の床下排水構造は、上記排水管の長さ調節部
を切断可能な材質にして長さ調節可能としたことを特徴
とするものである。こうすることにより、長さ調節部を
容易に切断できるので、長さ調節部を容易に長さ調節で
きるようになり、便器本体をトイレルームに据え置く際
に、トイレルームの後方の壁から床下排水管までの寸法
または、床面から便器排水口までの高さ寸法のばらつき
に対して、より微調整ができ、トイレルームの所定の位
置にきっちりと便器本体を据え付けることができるよう
になる。 【0008】本発明の請求項1に係る床上排水方式の
式水洗便器の床下排水構造は、上記排水管の長さ調節部
が縦引排水管と、横引排水管と、からなり、継手排水管
で縦引排水管と横引排水管とを接続してなることを特徴
とするものである。こうすることにより、排水管の長さ
調節部を縦引排水管と、横引排水管との二つに分割し、
継手排水管で縦引排水管と横引排水管とを接続している
ので、縦引排水管と、横引排水管とをそれぞれ別々に独
立して切断していくことができ、もし万一切断による長
さの微調整を失敗したとしても、どちらか一方だけを交
換するだけで済むようになり、部材のロスが少なくな
る。【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
沿って説明していく。図1から3は請求項1に係る本発
明の実施形態を示す図である。本実施形態は、便器本体
(1)の後部の外側に便器排水口(2)を形成した洋式
水洗便器の排水構造であって、便器排水口(2)と、下
水管へと通ずる便器本体(1)の下方に既設された床下
排水管(8)と、を鉛直方向及び水平方向に長さ調節可
能な長さ調節部(b)を有する排水管(a)によって連
通し、排水管(a)の長さ調節部(b)を切断可能な合
成樹脂にして長さ調節可能とし、上記排水管(a)の長
さ調節部(b)が縦引排水管(4)と、横引排水管
(6)と、からなり、継手排水管(5)で縦引排水管
(4)と横引排水管(6)とを接続している。【0010】 更に詳しく説明すると、便器本体(1)の
後部の外側には便器排水口(2)が形成されており、便
器排水口(2)は便器本体(1)の後方に向かって開口
している。また、便器本体(1)の真下には、床下排水
管(8)が設けられており、その上端に床フランジ(1
3)が取り付けられ、床に床フランジ(13)が固定さ
れている。そして、便器排水口(2)と床フランジ(1
3)とを排水管(a)によって連通している。また、便
器本体(1)の後方上部にはロータンク(18)が備え
られており、ロータンク(18)に溜めた水を便器本体
(1)へ給水することにより、便器本体(1)内に溜ま
っている汚物等を排水管(a)を介して床下排水管
(8)へ排出するようになっている。【0011】 この排水管(a)は、本実施形態において
は、便器排水口(2)に接続する便器接続部(3)と、
床フランジ(13)に接続する床フランジ接続部(7)
と、水平方向の長さ調節部(b)である横引排水管
(6)と、鉛直方向の長さ調節部(b)である縦引排水
管(4)と、横引排水管(6)と縦引排水管(4)を接
続する継手排水管(5)とからなっており、また、長さ
調節部(b)である縦引排水管(4)と横引排水管
(6)とは切断可能なように合成樹脂でできている。ま
た、床下排水管(8)に取り付けられた床フランジ(1
3)にはボルト(15)が上方へ向かって突設され、床
フランジ接続部(7)に設けられた孔にボルト(15)
を貫通させ、上方からボルト(15)へ座金(16)を
装着し、ナット(17)をボルト(15)にねじ込ん
で、床フランジ接続部(7)を床フランジ(13)に接
続している。このとき、床フランジ接続部(7)と床フ
ランジ(13)との間にはPシール(14)を挟み込
み、床フランジ接続部(7)と床フランジ(13)との
間から水漏れしないようにしている。【0012】 また、横引排水管(6)及び縦引排水管
(4)の表面には目盛りが刻まれており、切断する際に
寸法を測らなくてもすむようになっている。また、横引
排水管(6)を所要の寸法に切断した後、横引排水管
(6)の両端は各々床フランジ接続部(7)と継手排水
管(5)に挿入され、接着によって固定されている。次
に、縦引排水管(4)も同様に所要の寸法に切断した
後、両端が各々便器接続部(3)と継手排水管(5)に
挿入され、接着によって固定されている。そして、便器
接続部(3)が便器排水口(2)へ接続されている。ま
た、継手排水管(5)は、底部がフランジ状になってお
り、そのフランジ状の所に設けられた孔と止め金具(1
2)に設けられている孔を合わせて止め金具(12)を
装着し、その孔にネジ(10)を差し込んで床にネジ固
定されており、継手排水管(5)が動かないようにして
いる。また、縦引排水管(4)は、切断可能な材質で形
成されているので、縦引排水管(4)を容易に切断して
長手方向の寸法を便器本体(1)の製造時に発生する床
面から便器排水口(2)までの高さ寸法のばらつきに合
わせて微調整することができるようになり、容易に施工
できるようになる。また、横引排水管(6)は、切断可
能な材質で形成されているので、横引排水管(6)を容
易に切断して長手方向の寸法を微調整することによっ
て、トイレルームの後方の壁から床下排水管(8)まで
の寸法(L)に合わせることができ、トイレルームの所
定の位置にきっちりと便器本体(1)を据え付けること
ができるようになる。【0013】 【発明の効果】以上詳しく説明した通り、請求項1記載
床上排水方式の洋式水洗便器の床下排水構造による
と、水平方向に長さを調節できる長さ調節部を有する排
水管によって床下排水管と便器排水口とを連通したの
で、床下工事や床面工事等のような大変な工事を必要と
せずに、トイレルームの後方の壁から床下排水管までの
寸法を変更することなく、便器本体の後部の外側に便器
排水口を形成した床上排水方式の洋式水洗便器を床下排
水管が既設されたトイレルームに据え付けることのでき
るようになるとともに、鉛直方向に排水管の長さを調節
できるので、便器本体の製造時に発生する床面から便器
排水口までの高さ寸法のばらつきを吸収して容易に施工
できるようになる。【0014】 また、請求項1記載床上排水方式の洋式
水洗便器の床下排水構造によると、上記効果に加えて、
長さ調節部を容易に切断できるので、長さ調節部を容易
に長さ調節できるようになり、便器本体をトイレルーム
に据え置く際に、トイレルームの後方の壁から床下排水
管までの寸法または、床面から便器排水口までの高さ寸
法のばらつきに対して、より微調整ができ、トイレルー
ムの所定の位置にきっちりと便器本体を据え付けること
ができるようになる。【0015】 また、請求項1記載の床上排水方式の洋式
水洗便器の床下排水構造によると、排水管の長さ調節部
を縦引排水管と、横引排水管との二つに分割し、継手排
水管で縦引排水管と横引排水管とを接続しているので、
縦引排水管と、横引排水管とをそれぞれ別々に独立して
切断していくことができ、もし万一切断による長さの微
調整を失敗したとしても、どちらか一方だけを交換する
だけで済むようになり、部材のロスが少なくなる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る洋式水洗便器の排水構造の第一の
実施形態を示す一部切欠側面図である。 【図2】同実施形態を示す分解側面図である。 【図3】同実施形態における排水管を示す分解斜視図で
ある。【図4】 従来の床下排水方式の洋式水洗便器の排水構造
を示す一部切欠側面図である。【図5】 従来の他の床下排水方式の洋式水洗便器の排水
構造を示す一部切欠側面図である。【図6】 従来の床上排水方式の洋式水洗便器の排水構造
を示す側面図である。 【符号の説明】 a 排水管 b 長さ調節部 1 便器本体 2 便器排水口 4 縦引排水管 5 継手排水管 6 横引排水管 8 床下排水管

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 便器本体の後部の外側に便器排水口を形
    成した床上排水方式の洋式水洗便器の床下排水構造であ
    って、該便器排水口に接続する便器接続部と、下水管へ
    と通ずる便器本体の下方に既設された床下排水管に取付
    けられた床フランジに接続する床フランジ接続部とを設
    け、前記便器接続部と継手配水管とを長さ調節部となる
    縦引排水管で接続するとともに該継手配水管と床フラン
    ジ接続部とを長さ調節部となる横引排水管とで接続する
    ことを特徴とする床上排水方式の洋式水洗便器の床下
    水構造。
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