JP3451307B2 - 染色体画像表示装置 - Google Patents

染色体画像表示装置

Info

Publication number
JP3451307B2
JP3451307B2 JP01408194A JP1408194A JP3451307B2 JP 3451307 B2 JP3451307 B2 JP 3451307B2 JP 01408194 A JP01408194 A JP 01408194A JP 1408194 A JP1408194 A JP 1408194A JP 3451307 B2 JP3451307 B2 JP 3451307B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chromosome
image
candidates
chromosomes
centromeric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP01408194A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07209290A (ja
Inventor
勇 早田
伸一 古田
信夫 岡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Radiological Sciences
Original Assignee
National Institute of Radiological Sciences
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Institute of Radiological Sciences filed Critical National Institute of Radiological Sciences
Priority to JP01408194A priority Critical patent/JP3451307B2/ja
Publication of JPH07209290A publication Critical patent/JPH07209290A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3451307B2 publication Critical patent/JP3451307B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、染色体の画像を表示す
る装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図7は、染色体の形態を示す図である。
染色体の形態は、図7(a)及び図7(b)に示すよう
な2種類に大別される。それぞれは、腕と呼ばれる部位
81と動原体と呼ばれる部位82とから成る。また染色
体は、細胞内において分裂中期にみることができ、ヒト
の場合は、図7(a)及び(b)に示す形態の染色体を
合わせて46個もつ。 【0003】図8は、放射線を照射されることによって
誘発される染色体異常の典型的な例を示す図である。図
8(a)は、2個の染色体が切断、再結合する際に同時
に生成されるものであり、動原体を複数もつ複数動原体
型の染色体を示している。図8(b)は、動原体を持た
ない染色体断片を示している。 【0004】被曝量と複数動原体型の染色体の発生頻度
とは、2次式で表される関係にある事が知られており、
複数動原体型の染色体の個数を計数する事によってその
個体が被曝した放射線量を推定する事が可能である。 【0005】この複数動原体型の染色体をコンピュータ
で自動的に計数するシステムが提案されているが、現在
のところコンピュータの下した判断と臨床検査技師の下
した判断の一致率が低く実用的でない。 【0006】そこで、複数動原体型の染色体の候補をコ
ンピュータが抽出し、それらを図9に示すように、画面
上に表示し、臨床検査技師がその画像を見て、診断する
事で染色体異常を検出しようとする装置が提案されてい
る。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
複数動原体型の染色体の候補を表示して検査技師が診断
する場合、検査技師にとっても正常、異常の診断の難し
い染色体が存在する。図10(a)及び(b)に示すよ
うな染色体の場合、部位101及び部位103は、動原
体であることが容易に判別できるが、部位102及び部
位104は、容易に判別できない。部位102は、動原
体のようでもあり、腕の湾曲のようでもある。部位10
4は、動原体のようでもあり、腕同士が交差しているよ
うでもある。したがって、このような場合、これらの染
色体を複数動原体型の染色体であると診断するのは非常
に困難である。 【0008】そこで本発明は、染色体異常の判断を容易
にすることが出来る染色体画像表示装置を提供すること
を目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】前述したように、染色体
断片は、複数動原体型の染色体と同時に生成されること
から、複数動原体型の染色体と染色体断片は、同一細胞
内に同時に存在する。また、複数動原体型の染色体と染
色体断片が生じた場合でも、染色体数(複数動原体型の
染色体を含む)と染色体断片数の和(以下染色体数と略
す)は46となる。また、動原体の数も46で変わる事
はない。発明者は、この点に着目し、本発明をなすに至
った。 【0010】本発明の染色体画像表示装置は、ある細胞
内の複数の染色体の形状を画像データとして取り込む画
像取り込み手段と、前記画像データを解析し、複数動原
体型の染色体の候補の画像データと染色体断片候補の画
像データとに分類する解析手段と、前記分類された画像
データに基づき複数動原体型の染色体候補の画像と染色
体断片候補の画像とを同時に表示する表示手段とを備え
た構成とした。 【0011】 【作用】染色体分析による線量推定法において、ある染
色体が、複数動原体型の異常である場合、被曝後初めて
分裂するリンパ球であれば、同じ細胞内に染色体断片が
存在する。従って、本発明のように、複数動原体型の染
色体候補の画像と染色体断片候補の画像とを同時に表示
することにより、判断の困難な複数動原体型の染色体の
場合、表示を見ながら染色体数を計数することと染色体
断片の存在の有無を確認することによって、判断の支援
とすることができる。 【0012】 【実施例】 (実施例1)図1は、本発明の第1の実施例による染色
体画像表示装置の構成を示すブロック図である。図1に
おいて、画像取込み装置11は、TVカメラ12、顕微
鏡13、及び電動で移動するステージ14と接続されて
おり、これらをコントロールし、カメラ12から画像を
取り込む。取り込んだ画像データは画像データ記憶装置
18に出力され記憶される。 【0013】画像解析装置15は、画像データ記憶装置
18に記憶された画像データを読み出して画像を解析
し、染色体画像データを分類する。分類した結果を示す
データは、画像データ記憶装置18に記憶される。 【0014】表示制御装置16は、画像データ記憶装置
18に分類されて記憶された染色体画像データをディス
プレイ17に表示する。ここで、画像取込み装置11、
画像解析装置15、表示制御装置16は、1台のコンピ
ュータで兼用することも可能である。 【0015】実施者は、染色体が見られる分裂中期の細
胞のスライドを用意して、顕微鏡13下部のステージ1
4にセットする。顕微鏡13で拡大した染色体像を解像
度の高いTVカメラ12で取り込み、画像信号をデジタ
ル化して、画像取込み装置11に入力する。さらに、ス
テージ14を移動させることにより、別の分裂中期の細
胞を見つけ、その染色体画像を画像取込み装置11に入
力する。このような動作を繰り返して行うのであるが、
入力された各染色体画像は画像解析装置15に送って解
析してもよいし、一旦画像データ記憶装置18に記憶し
た後で記憶された画像データを画像解析装置15で読み
込んで解析してもよい。 【0016】図2は、画像解析装置15における、染色
体画像を解析する方法を説明するための図である。図2
(a)に示すように、個々の染色体画像に対し、染色体
画像21の対象軸(以下、主軸と称す)22を取得し、
主軸22に対して垂直方向23の断面の濃度値を積算す
る。この処理を主軸22に沿った複数の垂直方向につい
てそれぞれ行い、主軸方向位置に対応した濃度積算値を
求める。そして、図2(b)のような、主軸方向位置に
対応した濃度積算値をプロットしたグラフを取得する。
図2(b)のグラフにおいて、横軸は主軸方向位置を示
し、縦軸は濃度の積算値を示す。 【0017】このグラフを見ればわかるように、染色体
画像の動原体の部位で濃度値が下がっており、染色体画
像の特徴をよく示している。 【0018】図3は、種々の染色体画像に対する、図2
(b)のような主軸方向位置と濃度積算値のグラフであ
る。図3に示すように、個々の染色体画像のこのグラフ
の形状を比較することによって、複数動原体型の染色体
候補の画像と染色体断片候補の画像を抽出することがで
きる。 【0019】たとえば、図3(b)のように、濃度積算
値が下がる部分が1箇所ある場合は、正常な染色体と判
断するが、図3(a)のように、濃度積算値が下がる部
分が2箇所(あるいはそれ以上)ある場合は、複数動原
体型の染色体候補であると判断する。また、図3(c)
及び(d)のように、濃度積算値が下がる部分がグラフ
の両端以外にない場合は染色体断片候補と判断する。ま
た、細胞内の染色体数及び動原体数を計数する。 【0020】以上のようにして、画像解析装置15で解
析された結果のデータは、画像データ記憶装置18に送
られ記憶される。さらに、画像表示装置16により、抽
出された複数動原体型の染色体候補の画像と染色体断片
候補の画像とを、実施者が同時に見られるようにディス
プレイの画面に表示する。実施者は、この画面に表示さ
れた候補を評価し、染色体数、動原体数を参考にし、染
色体異常であるか否かの診断を下す。 【0021】図4(a)、図4(b)、図4(c)は、
それぞれ複数動原体型の染色体候補の画像と染色体断片
候補の画像とをディスプレイに表示した例である。画面
を左右に2分割し、左側に複数動原体型の染色体候補の
画像を、右側に染色体断片候補の画像を表示している。
このような表示は、画像表示装置16が、画像データ記
憶装置18に記憶された染色体画像データと画像解析結
果データを読み込むことにより行う。 【0022】図4(a)の細胞番号1は、1つの複数動
原体型の染色体候補(左側画面)と1つの染色体断片候
補(右側画面)が同一細胞内に存在するので、左側画面
の複数動原体型の染色体候補は、複数動原体型の染色体
であることが分かる。 【0023】また、図4(b)の細胞番号2は、2つの
複数動原体型の染色体候補(左側画面)と、2つと染色
体断片候補(右側画面)が同一細胞内に存在するので、
左側画面の2つの複数動原体型の染色体候補の双方が、
複数動原体型の染色体であることが分かる。 【0024】同様に、図4(c)の細胞番号3は、2つ
の複数動原体型の染色体候補(左側画面)と、1つと染
色体断片候補(右側画面)が同一細胞内に存在するの
で、左側画面の2つの複数動原体型の染色体候補のどち
らかが、複数動原体型の染色体であることが分かり、こ
の場合、より複数動原体型の染色体らしい左側画面左の
画像が複数動原体型の染色体の画像であることが分か
る。 【0025】(実施例2)実施例1と同様の装置及び方
法で複数動原体型染色体候補と染色体断片候補を抽出
し、図5に示すような表示をする。 【0026】図5において、細胞全体の画像51と、5
2は図4と同様に、左側に複数動原体型の染色体候補が
表示され、右側に染色体断片候補が表示された画像52
を示した。 【0027】この際、染色体数を動原体数の和とともに
表示する。ここでは表示中の細胞内に含まれる染色体
数、動原体数の和、複数動原体型染色体(候補)数、染
色体断片(候補)数が表示(53)されている。これら
の数は画像解析装置15によって数えられた数である。
以上を実施者が同時に見られるように画面に表示する。 【0028】(実施例3)実施例1と同様の装置及び方
法で複数動原体型染色体候補と染色体断片候補を、図6
に示すように細胞全体の画像61中に枠(例えば図6中
の62)で囲むことによって表示する。 【0029】この際、染色体数を動原体数の和とともに
表示する。ここでは表示中の細胞内に含まれる染色体
数、動原体数の和、複数動原体型染色体(候補)数、染
色体断片(候補)数が表示(63)されている。これら
の数は画像解析装置15によって数えられた数である。
以上を実施者が同時に見られるように画面に表示する。 【0030】 【発明の効果】本発明によれば、従来の複数動原体型の
染色体候補のみを表示していた装置では診断の困難であ
った染色体を、容易に診断することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例1による染色体画像表示装置の
構成を示すブロック図である。 【図2】染色体画像を解析する方法を示すための説明図
である。 【図3】種々の染色体画像の主軸方向位置と濃度積算値
の関係を示すグラフである。 【図4】複数動原体型の染色体候補の画像と染色体断片
候補の画像とを表示した例を示す模式図である。 【図5】本発明の実施例2による複数動原体型の染色体
候補の画像と染色体断片候補の画像とを表示した例を示
す模式図である。 【図6】本発明の実施例3による複数動原体型の染色体
候補の画像と染色体断片候補の画像とを表示した例を示
す模式図。 【図7】正常な染色体の形態を示す模式図。 【図8】複数動原体型の染色体と染色体断片の例を示す
模式図。 【図9】従来の技術による異常染色体検出のための画像
表示を示す模式図。 【図10】診断の困難な染色体の画像の例を示す模式
図。 【符号の説明】 12:TVカメラ 13:顕微鏡 14:電動ステージ 11:画像取り込み装置 15:画像解析装置 16:画像表示装置 18:画像データ記憶装置 17:ディスプレイ 22:染色体の主軸 23:染色体の主軸に垂直に交わる線 81:染色体の腕 82:動原体 101,103:動原体 102,104:動原体との判断が困難な部位
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−141663(JP,A) 特開 平3−123860(JP,A) 特開 平3−41939(JP,A) 特開 平5−180833(JP,A) 特開 平5−180832(JP,A) 特開 平5−172810(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 33/48 - 33/98

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ある細胞内の複数の染色体の形状を画像
    データとして取り込む画像取り込み手段と、 前記画像データを解析し、複数動原体型の染色体の候補
    の画像データと染色体断片候補の画像データとに分類す
    る解析手段と、 前記分類された画像データに基づき複数動原体型の染色
    体候補の画像と染色体断片候補の画像とを同時に表示す
    る表示手段と、 を備えたことを特徴とする染色体画像表示装置。
JP01408194A 1994-01-13 1994-01-13 染色体画像表示装置 Expired - Lifetime JP3451307B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01408194A JP3451307B2 (ja) 1994-01-13 1994-01-13 染色体画像表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01408194A JP3451307B2 (ja) 1994-01-13 1994-01-13 染色体画像表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07209290A JPH07209290A (ja) 1995-08-11
JP3451307B2 true JP3451307B2 (ja) 2003-09-29

Family

ID=11851163

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01408194A Expired - Lifetime JP3451307B2 (ja) 1994-01-13 1994-01-13 染色体画像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3451307B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013175683A1 (ja) * 2012-05-24 2013-11-28 日本電気株式会社 病理診断結果判定システム、病理診断結果判定方法および病理診断結果判定装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013175683A1 (ja) * 2012-05-24 2013-11-28 日本電気株式会社 病理診断結果判定システム、病理診断結果判定方法および病理診断結果判定装置
JPWO2013175683A1 (ja) * 2012-05-24 2016-01-12 日本電気株式会社 病理診断結果判定システム、病理診断結果判定方法および病理診断結果判定装置
US9383347B2 (en) 2012-05-24 2016-07-05 Nec Corporation Pathological diagnosis results assessment system, pathological diagnosis results assessment method, and pathological diagnosis results assessment device

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07209290A (ja) 1995-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0628186B1 (en) Method for identifying normal biomedical specimens
Bacusmber et al. Leukocyte pattern recognition
US7149334B2 (en) User interface for computed tomography (CT) scan analysis
JP5438962B2 (ja) 細胞画像表示装置
JP3111023B2 (ja) 1個またはそれ以上の放射線画像域を認識する方法
EP2085019B1 (en) Image processing device, image processing method, and image processing program
JP2831282B2 (ja) 対象物評価の相互連関方法
EP1484595A2 (en) Color space transformations for use in identifying objects of interest in biological specimens
JPH10506462A (ja) 自動化された細胞学的スコアリングのために不適切な状態を検出するための方法および装置
JPH0475463B2 (ja)
JPS58154064A (ja) リンパ球t細胞百分率測定方法
JP3451307B2 (ja) 染色体画像表示装置
GB2452065A (en) Apparatus And Method For Scanning A Patient and Detecting Patient Movement
EP0545348A1 (en) Blood cell analyzer
JP2599942B2 (ja) 網赤血球計数装置
JPH01250853A (ja) 遺伝子物質の電気泳動パターン分析装置
WO2007083474A1 (ja) 染色組織標本の陽性細胞の可視化解析方法
JPH03123860A (ja) 染色体検査装置
JPH06123B2 (ja) 胸部x線検診支援装置
JPH05172810A (ja) 染色体異常検出装置
JPH07222582A (ja) 染色体異常検出装置
JP4147590B2 (ja) 医用画像診断支援方法、医用画像診断支援プログラム、及び医用画像診断支援装置
JP2851251B2 (ja) 微小変化抽出方法とその装置、診断装置、モニタ装置
JP2002051987A (ja) 診断支援方法および装置
RU2054176C1 (ru) Способ идентификации физиологических систем

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term