JP3451115B2 - 予知警報機能付き継電器 - Google Patents

予知警報機能付き継電器

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JP3451115B2
JP3451115B2 JP23168693A JP23168693A JP3451115B2 JP 3451115 B2 JP3451115 B2 JP 3451115B2 JP 23168693 A JP23168693 A JP 23168693A JP 23168693 A JP23168693 A JP 23168693A JP 3451115 B2 JP3451115 B2 JP 3451115B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、例えば誘導電動機を過
負荷による焼損から保護するために使用される熱動形過
電流タイプの継電器に係り、特に過電流を検出してトリ
ップ動作するとき、そのトリップ動作するのを予知する
のに好適な予知警報機能付きの継電器に関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】図16に従来の継電器の一構成例を示
す。同図において、ケース1とカバー2とによって形成
される空間内には、バイメタル3,ヒータ4,連動板
5,補正バイメタル6,調整レバー7,反転機構部9,
追従接点組立品12が夫々設置されている。そして、主
回路の各相のうち、何れか一方の相に電流調整つまみ1
4によって設定された値以上の過電流が流れると、ヒー
タ4が発熱し、該ヒータ4の発熱によりバイメタル3の
先端側(図中の下側)が左方向に彎曲すると共に、該バ
イメタル3と係合している連動板5が左方向に直線的に
応動し、連動板5の左端部が補助バイメタル6の一端部
に当接して該補助バイメタル6を押圧する。補助バイメ
タル6は、連動板5の押圧によって時計方向に回動する
と、その他端部が反転機構部9の漸動部9aを押圧して
右側に漸動することにより、該反転機構部9を反時計方
向に動かす。このとき、反転機構部9は、補助バイメタ
ル6による漸動部9aの押圧力が死点を越えると、その
弓形ばね9dによりトリップ片9bが反時計方向に反転
動作し、トリップ片9bに設けられた可動接点9cが追
従接点組立品12から引き離されることにより、主回路
を開離する。またケース1とカバー2との空間内には連
結板10,板ばね11a,第二の追従接点組立品13が
夫々設けられ、該追従接点組立品13と板ばね11aに
設けられた接点11bとで常開接点を構成している。そ
して、反転機構部9における前記トリップ片9bの反転
動作時、連結板10を介し板ばね11aも同様に反時計
方向に回動し、該板ばね11aに設けられた可動接点1
1bが第二の追従接点組立品13に押し付けられて接触
し、かくして回路が閉成されることにより図示しない特
殊手段をオン若しくはオフさせるようにしている。その
場合、可動接点11bが第二の追従接点組立品13へ接
触する時点は、反転機構部9の可動接点9cが追従接点
組立品12から引き離されるタイミングよりわずかに遅
れている。なお、この種の従来技術関するものとして、
特開昭58−201216号公報等が挙げられる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術は、上述の如く過負荷表示を行うため、可動接点11
bが第二の追従接点組立品13へ接触するタイミングは
可動接点9cが追従接点組立品12から引き離されるタ
イミングよりわずかに遅れるように構成されている。そ
のため、過電流が流れたとき、反転機構部9がトリップ
動作して主回路を開離する前に、そのトリップを予め警
報として予知させることができない問題がある。このよ
うな、予知警報機能をもつ継電器はまだ存在しておら
ず、過負荷により動作するまでの電流値を管理すること
が不可能であるからである。一方、継電器を二台使用
し、そのうちの一台を予知警報専用とし、もう一台を過
電流による動作出力用として利用する場合もあり得る。
しかしながら、そのような利用では、継電器の台数が増
えることによってコストが高くつくばかりでなく、継電
器を収納する制御盤のスペースを広げなければならない
ので、制御盤が大型になる問題がある。 【0004】本発明の目的は、上記従来技術の問題点に
鑑み、主回路がトリップ動作によって開離する前に、ト
リップを確実に予知し得る予知警報機能付き継電器を提
供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願発明は主回路に過電流が流れたとき、連動板と
補助バイメタルと反転機構部とが順次トリップ動作し、
反転機構部の可動接点が追従接点組立品に対し開成して
主回路を遮断する熱電型過電流タイプの継電器におい
て、ケース内部に固定した板ばねの先端部に接点を設
け、該接点は前記反転機構に弓形形状に形成された弓形
ばねの頂部側に位置し、該弓形ばねと所定の間隔を有し
て常開形をなし、前記主回路に過電流が流れて前記反転
機構部がトリップ動作する過程で、前記接点と前記弓形
ばねが接触し、予知警報手段をオンさせることを特徴と
する。 【0006】 【作用】本発明では、上述の如く、連動板と反転機構部
とのいずれか一方のトリップ動作の過程において、トリ
ップを予知させるための予知警報手段の動作接点を切り
換える切換え手段を有しているので、連動板と反転機構
部とが順次トリップ動作しているときに、前記切換え手
段によって予知警報手段がオンし、トリップ動作するこ
との警報作動することとなり、従って、トリップ動作す
る前に確実に警報させることができる。その結果、一台
の継電器にトリップ動作機能と予知警報機能とを持たせ
ることができるので、一台の継電器で済ませることがで
き、二台を用いる従来技術に比較すると、製造側及びユ
ーザ側との双方にとって安価にできると共に、継電器を
収納する制御盤を大きくするが不要になる。 【0007】 【実施例】以下、本発明の実施例を図1乃至図15によ
り説明する。図1乃至図3は本発明による予知警報機能
付き継電器の第一の実施例を示している。実施例の継電
器は、主回路の各相のうち、何れか一方の相に設定値以
上の過電流が流れると、ヒータ4が発熱し、該ヒータ4
の発熱によりバイメタル3の先端側が左方向に彎曲する
と共に、該バイメタル3と係合している連動板5が左方
向に直線的に応動し、連動板5の左端部が補助バイメタ
ル6の一端部に当接して該補助バイメタル6を押圧し、
該補助バイメタル6が時計方向に回動すると、その他端
部が反転機構部9の漸動部9aを押圧して該反転機構部
9を反時計方向に動かし、トリップ片9bに設けられた
可動接点9cが追従接点組立品12から引き離されるこ
とにより、主回路を開離するいわゆるトリップ動作す
る。また、反転機構部9における前記トリップ片9bの
反転動作時、連結板10を介し板ばね11aも同様に反
時計方向に回動し、該板ばね11aに設けられた可動接
点11bが第二の追従接点組立品13に押し付けられて
接触し、かくして回路が閉成されることにより図示しな
い特殊手段をオン若しくはオフさせるようにしている。
この点は従来技術と同様である。 【0008】本発明においては、主回路に流れた過電流
によって反転機構部9がトリップ動作しているとき、該
反転機構部9が予知警報用の接点部16と接触すること
によって警報するようにしたものである。具体的に述べ
ると、図3に示すように、前記接点部16は板ばねから
なっており、その基部16aがケース1の内部に固定さ
れ、その先端部に接点16bを有している。該接点16
bは反転機構部9に弓形形状に形成された弓形ばね9d
の頂部側に位置し、弓形ばね9dと所定の間隔Lをもつ
常開形の接点をなしている。そして、主回路に過電流が
流れることによって反転機構部9がトリップ動作する過
程において、弓形ばね9dが右方向に動いたとき、該弓
形ばね9dと接触することによって図示しない予知警報
手段をオンさせるようにしている。従って、主接点部1
6と反転機構部9とで、予知警報手段の動作接点をなし
ている。そのため、予知警報手段は図2(b)に示すよ
うに、接点部16の端子16c及び反転機構部9の端子
9eと接続され、また反転機構部9の構成材料は導電材
からなっている。また、前記接点部16は弓形ばね9d
に対する間隔Lが調整手段によって調整可能になってい
る。即ち、該調整手段は、ケース1にねじ込まれた調整
ねじ15と、その調整ねじ15に対し偏心位置に固定さ
れ、かつ接点部16の途中位置と接する偏心カム15a
とからなり、調整ねじ15の調節操作によって偏心カム
15aの回転角度を変えたとき、その偏心カム15に接
点部16が追従するようにずれることにより、弓形ばね
9dに対する接点16bの距離Lを微調整するようにし
ている。なお、調整ねじ15の外側端部には図2(b)
に示すようにドライバー等の工具を差し込める溝15b
が設けられ、ケース1の外側から溝15bを利用するこ
とによって調整ねじ15を調節操作するようにしてい
る。 【0009】実施例の継電器は、上記の如き、構成より
なるので、次にその動作について述べる。図1におい
て、主回路の過電流が流れることによってヒータ4が発
熱すると、その熱によってバイメタル3が彎曲動作し、
それに伴い連動板15が補正バイメタル6側に移動して
該補正バイメタル6を時計方向に回動すべく押圧するの
で、反転機構部9は、漸動部9aが右側に漸動すること
によって弓形ばね9dも同様に動作し、死点を越えるた
時点で弓形ばね9dのばね力によりトリップ片9bが反
時計方向に動作して可動接点9cが追従接点組立品12
から引き離されるトリップ動作する。前記反転機構部9
のトリップ動作過程において、弓形ばね9dが漸動部9
aの漸動によって右側に動くと、図2(a)に示す如
く、予知警報用の接点部16の接点16bと接触するの
で、図示しない予知警報手段がオンし、警報作動するこ
ととなる。従って、反転機構部9のトリップ動作過程に
おいて、予知警報用の接点部16をオンさせるので、反
転機構部9がトリップ動作する前に確実に警報させるこ
とができる。その結果、一台の継電器にトリップ動作機
能と予知警報機能とを持たせることができるので、一台
の継電器で済ませることができ、二台を用いる従来技術
に比較すると、製造側及びユーザ側との双方にとって安
価にできると共に、継電器を収納する制御盤を大きくす
るが不要になる。また反転機構部9の弓形ばね9dに対
する接点部16の距離Lを調整手段によって微調整でき
るので、予知警報の検出電流値を任意に選定することが
でき、ユーザの使い勝手が良好となる。 【0010】図4及び図5は本発明による予知警報機能
付き継電器の第二の実施例を示している。この実施例に
おいて前記第一の実施例と異なるのは、反転機構部9の
漸動部9aがトリップ動作の過程において漸動したと
き、予知警報用の接点部16と接触して警報させるよう
にしたものである。即ち、この場合の予知警報用の接点
部16は図5(a),(b)に示すように、その基部1
6aがケース1の内部に固定され、反転機構部9の漸動
部9aと対向する先端部に接点16bを有している。そ
して、トリップ動作時、反転機構部9の漸動部9aが漸
動すると、該漸動部9aが接点部16の接点16bと接
触することにより予知警報を作動させる。その場合、漸
動部9aと接点16bとの間隔Lは、漸動部9aがトリ
ップ動作時に死点を越えて反転するまでの移動距離より
も小さくし、可動接点9cが追従組立品12より開離す
るタイミングより速く予知警報を作動させるようにして
いる。この実施例によれば、反転機構部9の漸動部9a
がトリップ動作する過程において接点部16と接触する
ことにより、予知警報させるので、基本的には前記第一
の実施例と同様の効果を得ることができる。これに加
え、弓形ばね9dを押圧する漸動部9aを利用するの
で、弓形ばね9dの動きを利用して警報作動させる前記
第一の実施例に比較すると、より速く予知警報させるこ
とができる。 【0011】図6及び図7は本発明による予知警報機能
付き継電器の第三の実施例を示している。この実施例に
おいて、前記第一,第二の実施例と異なるのは、連動板
5の先端を延長形成し、ヒータ4が加熱することによっ
て連動板5が動作したとき、該連動板5が補助バイメタ
ル6をトリップ動作方向(図6において時計方向)に回
動すべく押圧すると共に、連動板5の延長部分が予知警
報用の接点部を接触させるようにしたものである。即
ち、連動板5には補正バイメタル6と対応する部分を除
く先端部を連動板に沿い延長して延長部5aを形成す
る。一方、予知警報用の接点部としては、第一接点部1
7と第二接点部18とからなり、共に導電性の板状のば
ねにより形成されて、第一接点部17の接点17aと第
二接点部18の接点18aとが図6に示すように距離L
をもつようにケース1内に取付けられている。そして、
トリップ動作時、図6において連動板5が動作すること
によって補正バイメタル6を回動させると共に、連動板
5の前記延長部5aが第二接点部18の接点18aを押
圧し、該接点18aが第一接点部17の接点17aに接
触することにより、警報作動させるようにしている。第
一接点部17の端子17b及び第二接点部18の端子1
8bは図6(a),(b)に示すようにケース1の外側
に露出しており、これに図示しない予知警報手段が接続
される。一方、第一接点部17と第二接点部18間の距
離Lを調節し得る調整ユニット19は、ケース1及びカ
バー2の片側側部に取付けられており、軸周りに回転可
能な調整ねじ15と、これに螺合したロッド24と、連
動部材22とを内部に有している。連動部材22は、そ
の一端側にロッド24の先端部24aと接する傾斜面を
22aを有し、その他端が調整ユニット19の筐体(符
示せず)及びケース1を挿通して第一接点部17と当接
し、しかも圧縮スプリング21のばね力によって第一接
点部17から遠ざかる方向に付勢され、傾斜面付22a
がロッド24の先端部と常時接している。そして、調整
ねじ15をドライバー等の工具を用いて軸周りに回転調
節すると、ロッド24が軸方向に沿って上下動し、その
上下動に応じ連動部材22が水平方向に移動して第一接
点部17の接点17aを動かすことにより、接点17a
と接点18a間の距離Lを微調整し得るようにしていて
る。その際、ケース1の外壁面には図6(a)に示すよ
うに、調整ねじ15の調節位置を知ることができるよう
に50%,70%等を表記し、その位置に調節操作する
ことにより、接点17aと18a間の間隔Lを調節する
と共に、予知警報手段が作動する際の電流値を選定する
ようにしてもよい。さらに、ケース1の外壁面には図6
(a)に示すように、調整ねじ15の近傍位置に発光ダ
イオード20が設けられ、連動板5の動作によって接点
部17と18とが接触したとき、点灯するようにしてい
る。そのため、発光ダイオード20は接点部17及び1
8と並列に接続されている。なお、符号14は電流調整
つまみである。 【0012】この実施例によれば、連動板5の動きを利
用して予知警報させるので、前記第一,第二の実施例と
ほぼ同様の作用効果を得ることができる。また調節ユニ
ット19が調整ねじ15とロッド24と連動部材22と
を有する一体構成のものであるから、従来の継電器に使
用する場合、連動板を延長部5aを有する連動板5と交
換すると共に、予知警報用の第一,第二接点部17,1
8を取付けることにより、従来の継電器に容易に設置す
ることができる。またケース1の外壁面に発光ダイオー
ド20を設けておくと、点灯したことが外部からわかる
ので、予知警報動作を即座に知ることがわかる。 【0013】図8及び図9は本発明による予知警報機能
付き継電器の第四の実施例を示している。この場合は、
ケース1に装着された調整ユニット19内の各部品によ
って、予知警報用の接点部を平成させたり、接点部の位
置を微調整し得るようにしたものである。具体的に述べ
ると、調整ユニット19の内部には軸周りに回転可能に
調整ねじ15が取付けられ、該調整ねじ15の先端に偏
心カム15aが設けられている。また調整ユニット19
内には予知警報用の接点部をなす第一接点部17と第二
接点部18とが調整ねじ15と平行に設置され、夫々の
先端部に接点17a,18aが設けられている。第一接
点部17,第二接点部18の基部には端子17b,18
bが夫々接続され、両者17b,18bは調整ユニット
19のケース19aの外側に露出している。さらに第一
接点部17途中位置と偏心カム15aとの間には長尺も
のからなる連動部材22′が摺動可能に保持され、調整
ねじ15の回転操作によって偏心カム15aが廻ると、
それに伴い連動部材付22′を介し第一接点部17が動
くことにより、第一接点部17の接点17aと第二接点
部18の接点18a間の距離Lを変えるようにしてい
る。一方、第二接点部18の先端側と補正バイメタル6
との間には連動板5と対向する位置に追加連動板24が
摺動可能に保持されている。該追加連動板24はその一
端が第二接点部18の先端側に接し、かつ他端がケース
19a,1を挿通して補正バイメタル6のトリップ動作
する面に接している。 【0014】そして、ヒータの発熱でバイメタル3が彎
曲することによって連動板5がトリップ動作し、該連動
板5によって補正バイメタル6も反時計方向に回動する
と、補正バイメタル6により追加連動板24が押圧され
て第二接点部18を第一接点部17側に押し付け、接点
18aが17aに接して平成することにより、予知警報
手段をオンするようにしている。この実施例によれば、
補正バイメタル6のトリップ動作を利用して予知警報さ
せることができるので、基本的には前記第三の実施例と
同様の作用効果を得ることができる。また調整ユニット
19のケース19a内には調整ねじ15は勿論のこと、
第一接点部17と第二接点部18とからなる予知警報用
の接点部と、その端子17b,18bとを内蔵し、しか
も追加連動板24をケース19aと継電器ケース1との
間で摺動するように設けているので、前記第三の実施例
に比較すると、調整ユニット19の装着をより簡便化し
得る。即ち、調整ユニット19をケース1に装着すると
共に、追加連動板24を設けることにより装着できる。
そのため、調節ユニットとしての機能をより充実させる
こともできる。 【0015】図10及び図11は第五の実施例を示して
いる。この実施例では、調整ユニット19内に反転機構
部9と同一部材からなる予知警報用反転機構部23を内
蔵し、該予知警報用反転機構部23を利用したものであ
る。即ち、予知警報用反転機構部23は板ばね材によっ
て形成され、反転機構部9と同様に漸動部23aとトリ
ップ片23bと可動接点23cと弓形ばね23dとを有
している。漸動部23aの基部はケース19aに設けた
端子19dに取付けられている。そして、可動接点23
cと接触する固定接点組立品25がケース19a内に取
付けられ、該固定接点組立品25の接点25aと可動接
点23cとで予知警報用の接点部を構成している。固定
接点組立品25の接点25aはケース19aにねじ込ま
れた調整ねじ15により、可動接点23cとの間の距離
を調整し得る。従って、調整ねじ15は、可動接点23
cに対する接点25aの位置を調整するようにしてい
る。一方、連動板5の先端には延長部5aが延長され、
該延長部5aの先端部が予知警報用反転機構部23の弓
形ばね23dと対向する位置まで張り出している。なお
予知警報用反転機構部23の基部が端子23eに取付け
られ、該端子23eと、固定接点組立品25に取付けら
れた端子25bとに予知警報手段が接続される。なお、
符号20は発光ダイオードである。この場合は、ヒータ
4の発熱によって連動板5がトリップ動作すると、それ
に伴い連動板5の延長部5aが予知警報用反転機構部2
3の弓形ばね23dの端部を押し、弓形ばね23dが押
圧され、死点を越えた時点で該弓形ばね23dの反発力
でトリップ片23bが反転動作し、可動接点23cが固
定接点組立品25の接点25aから瞬間的に開離し、こ
れによって予知警報手段が作動する。この実施例によれ
ば、調整ユニット19として、反転機構部9と同一部材
の予知警報用反転機構部23を用いているので、そのぶ
ん新規な部品を製造する必要がなくなり、それだけ調整
ユニット19の構成の簡略化を図ることができる。 【0016】図12乃至図15は本発明による予知警報
機能付き継電器の他の実施例を示している。この場合
は、主回路に過電流が流れることによって反転機構部9
の可動接点9cが追従接点組立品12が離れ、トリップ
動作したとき、主回路を開離させるための可動接点9c
及び追従接点組立品12間の距離L2が、板ばね11a
の可動接点11b及び第二の追従接点組立品13の接点
間の距離L1より大きくさせるようにしたものである。
即ち、追従接点組立品12は、可動接点9cがトリップ
動作時に弓形ばね9dの反発力で反時計方向に動作した
とき、その可動接点9cに対する追従量L2が前記距離
L1より大きくなるように形成されている。この追従接
点組立品12は、ケース1に取付けられた調整ねじ15
の回転操作により、可動接点9cに対する押し付け力を
調整し得るようにしている。調整ねじ15はケース1に
対し軸方向に移動可能に取付けられ、調節操作したと
き、軸方向にずれ、先端部に形成されたテーパ面上の何
れかに追従接点組立品12が接することにより、追従接
点組立品12の押し付け力を調節する。 【0017】ここで、可動接点9c及び追従接点組立品
12間の荷重と、主回路に流れる通電電流との変化につ
いて説明する。主回路にトリップ動作以下の電流が流れ
ているとき、可動接点9cと追従接点組立品12間の荷
重は最も大きい状態であり、その荷重は、通電電流が増
加すると、図14に示すように、反転機構部9が次第に
トリップ動作しつつあるので、通電電流の増加に伴い徐
々に減少してくる。このような可動接点9cに対し、追
従接点組立品12の押し付け力を調整ねじ15によって
大きくした場合、即ち、可動接点9cのトリップ動作方
向に対する追従接点組立品12の追従量を大きくした場
合、図15に示すように、可動接点9cと追従接点組立
品12との荷重が均衡状態Bとなった位置で停止してい
る。そして、その位置にあるとき、可動接点9cがトリ
ップ動作すると、該可動接点9cと追従接点組立品12
との双方が移動を開始するが、このとき、可動接点9c
の移動に対する追従接点組立品12の追従量L2が、板
ばね11a及び第二の追従接点組立品間の遮断距離L1
より大きくなっているので、可動接点9cが追従接点組
立品12から開離する前に、第二の追従接点組立品13
に板ばね11aの可動接点11bが接触するタイミング
が速くなる。そのため、速く接触する板ばね11aと第
二の追従接点組立品13とを予知警報用の接点部として
利用すれば、反転機構部9のトリップ動作の過程におい
て予知警報を行うことができる。即ち、本実施例では、
元々存在する板ばね11aと第二の追従接点組立品13
とで予知警報用の主接点部を構成しているので、接点部
として特に新たな部品を追加する必要がない。また追従
接点組立品12の押し付け力を調整する調整ねじ15
は、テーパ面を形成するものを用いれば良いので、調整
機能部としての製作も極めて容易である。 【0018】 【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、反
転機構部と連動板との何れかがトリップ動作していると
き、そのトリップ動作過程において予知警報手段を作動
すべく接点部を切り換えるように構成したので、主回路
が遮断される前に確実に警報させることができ、従っ
て、一台の継電器にトリップ動作機能と予知警報機能と
を持たせることができる効果があり、また一台の継電器
で済ませることができので二台の継電器を用いることに
よる問題点を解消できると云う効果もある。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明による予知警報機能付き継電器の第一の
実施例を示すトリップ動作前の一部破断の正面図。 【図2】同じく継電器を示すトリップ動作後の正面図
(a)及び二次側から見た側面図。 【図3】予知警報用の接点部と反転機構部とを示す説明
図。 【図4】本発明による予知警報機能付き継電器の第二の
実施例を示すトリップ動作前の一部破断の正面図。 【図5】予知警報用の接点部を示す拡大した正面図
(a)及び側面図(b)。 【図6】本発明による予知警報機能付き継電器の第三の
実施例を示すトリップ動作前の正面図。 【図7】同じく継電器を示す平面図(a)及び二次側か
ら見た側面図。 【図8】本発明による予知警報機能付き継電器の第四の
実施例を示す一部破断の正面図。 【図9】同じく継電器を示す平面図(a)及び二次側か
ら見た側面図。 【図10】本発明による予知警報機能付き継電器の第五
の実施例を示す一部破断の正面図。 【図11】同じく継電器を示す平面図(a)及び二次側
から見た側面図。 【図12】本発明による予知警報機能付き継電器の他の
実施例を示す一部破断の正面図。 【図13】同じく継電器を示す二次側から見た側面図。 【図14】主回路遮断用の接点部(常閉接点)の荷重と
通電電流との変化を示す説明図。 【図15】主回路遮断用の接点部の荷重と通電電流と追
従接点組立品(追従接点)との変化を示す説明図。 【図16】従来技術の継電器を示す正面図。 【符号の説明】 1…ケース、2…カバー、4…ヒータ、5…連動板、5
a…延長部、6…補正バイメタル、9…反転機構部、9
a…漸動部、9b…トリップ片、9c…可動接点、9d
…弓形ばね、9e…端子、12…追従接点組立品、11
a…板ばね、11b…可動接点、13…第二の追従接点
組立品、15…調整ねじ、19…調整ユニット、22,
22′…連動部材、23…予知警報用反転機構部、24
…ロッド、25…固定接点組立品。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 茶木 秀昭 新潟県北蒲原郡中条町大字富岡46番地1 株式会社 日立製作所 産業機器事業 部内 (72)発明者 塩田 勤一 新潟県北蒲原郡中条町大字富岡46番地1 株式会社 日立製作所 産業機器事業 部内 (72)発明者 佐久間 靖弘 新潟県北蒲原郡中条町大字富岡46番地1 株式会社 日立製作所 産業機器事業 部内 (72)発明者 高橋 公基 新潟県北蒲原郡中条町大字富岡46番地1 株式会社 日立製作所 産業機器事業 部内 (56)参考文献 実開 昭61−99941(JP,U) 実開 昭57−51025(JP,U) 実開 昭56−41932(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 61/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】主回路に過電流が流れたとき、連動板と補
    助バイメタルと反転機構部とが順次トリップ動作し、反
    転機構部の可動接点が追従接点組立品に対し開成して主
    回路を遮断する熱電型過電流タイプの継電器において、ケース内部に固定した板ばねの先端部に接点を設け、 該接点は前記反転機構に弓形形状に形成された弓形ばね
    の頂部側に位置し、 該弓形ばねと所定の間隔を有して常開形をなし、 前記主回路に過電流が流れて前記反転機構部がトリップ
    動作する過程で、前記接点と前記弓形ばねが接触し、 予知警報手段をオンさせる ことを特徴とする予知警報機
    能付継電器。
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